JP2889184B2 - センサーつき布団乾燥マット - Google Patents

センサーつき布団乾燥マット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサーつき布団
乾燥マットに関する。さらに詳しくは、布団から湿分を
除去し、しかも該湿分の存在を感知するセンサーつき布
団乾燥マットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、就寝時には、布団やベッドが広
く用いられているが、とくに夏季などの気温が高い季節
においては、就寝中の発汗により、これら布団やベッド
のマットレスが湿ることがある。
【0003】このように汗で湿った布団やマットレス
は、不快感があるだけでなく、ダニやカビなどの温床に
もなるので、健康上、好ましくない。
【0004】そこで、布団に関しては、屋外で干して乾
燥させることも考えられるが、梅雨期においては、降雨
のため、屋外で干すことができる機会が少ない。また、
マットレスに関しては、それに加えてさらに該マットレ
スは、その重量が大きいため、屋外で容易に干すことが
できない。
【0005】また、これら布団やマットレスを電気布団
乾燥機で乾燥させる方法もあるが、該電気布団乾燥機を
使用すれば、布団やマットレスから湿分が室内の空気中
に逃散するため、梅雨期においては、室内の湿度が高く
なりすぎることがあり、また布団やマットレスが加熱さ
れるため暖かくなり、気温が高い季節には、就寝時に使
用するに際して、不快感があるなどという欠点がある。
【0006】したがって、近年、就寝中に発生した汗を
布団やベッドのマットレスから容易に除去することがで
きる手段の開発が待ち望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、就寝中に発生した汗を
布団やベッドのマットレスから容易に除去することがで
きる手段を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、布団やベッドのマットレ
スからの吸湿状況を大気の湿度に左右されずに視覚によ
り容易に認識することができるセンサーを備えた前記手
段を開発することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸湿性繊維を
含有する繊維質基材と非透湿性フィルムとが感湿剤を介
して積層され、前記非透湿性フィルムの少なくとも周囲
が前記繊維質基材に接着されてなるセンサーつき布団乾
燥マットに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のセンサーつき布団乾燥マ
ットは、前記したように、吸湿性繊維を含有する繊維質
基材と非透湿性フィルムとが感湿剤を介して積層され、
前記非透湿性フィルムの少なくとも周囲が前記繊維質基
材に接着されたものである。
【0011】本発明のセンサーつき布団乾燥マットは、
このように感湿剤の一方表面には非透湿性フィルムが設
けられているので、この一方表面は、大気との接触が遮
断されている。したがって、この一方表面が大気中に含
まれている湿分との接触による変色が効果的に防止され
ているので、大気の湿度に左右されずに視覚により吸湿
状況を容易に認識することができる。
【0012】また、前記感湿剤の他方表面は、繊維質基
材と接触している。この繊維質基材は、布団と接触する
ことにより、該布団に含まれている湿分を吸湿する。と
くに、前記繊維質基材に、吸湿性繊維として鐘紡(株)
製ベルオアシス(登録商標)に代表される架橋アクリル
酸ナトリウム塩系繊維などの高吸湿性繊維が用いられて
いるばあいには、本発明のセンサーつき布団乾燥マット
は、従来より吸湿剤として広く用いられているシリカゲ
ルと対比して、実に2〜3倍というすぐれた高吸湿性が
呈されという、すぐれた性質が発現される。
【0013】このようにして繊維質基材が吸湿した湿分
は、該繊維質基材と接触している吸湿剤を変色させる。
この吸湿剤は、吸湿の程度を知るセンサーとして機能す
るものであり、該吸湿剤の色の変化を一目するだけで、
本発明のセンサーつき布団乾燥マットが布団に含まれて
いた湿分を吸湿していることを客観的に視覚により察知
することができる。
【0014】また、前記吸湿剤は、本質的に、湿分と接
触することによって色彩の変化を生じ、また放湿するこ
とによってもとの色彩にもどるという可逆的な色の変化
を生じるものであるため、本発明のセンサーつき布団乾
燥マットは、繰り返して使用することができるという、
経済的価値が非常に高いものである。
【0015】したがって、本発明のセンサーつき布団乾
燥マットは、就寝時に布団の下に敷いて使用するだけで
なく、たとえば布団を使用しないときに押入れなどに収
納する際に、折りたたんだ布団の間に挟んでおいたり、
その布団の下に敷いて使用することにより、布団の不使
用時にも布団に含まれている湿分を効果的に除去させる
ことができる。
【0016】なお、本発明のセンサーつき布団乾燥マッ
トのこれらの使用形態は、あくまでも一例であり、その
他の幅広い使用形態や用途展開を期待することができ
る。
【0017】以下に、本発明のセンサーつき布団乾燥マ
ットについて詳述する。
【0018】前記繊維質基材に用いられる吸湿性繊維と
しては、本発明のセンサーつき布団乾燥マットがすぐれ
た吸湿効果を発現するようにするために、吸湿性が10
重量%以上の繊維を用いることが好ましい。
【0019】ここで、吸湿性とは、温度30℃および相
対湿度70%の条件下で吸湿性繊維を24時間放置し、
吸湿させたときの重量と該吸湿性繊維のもとの重量との
差を該吸湿性繊維のもとの重量で除したときの値(重量
%)をいう。
【0020】前記吸湿性繊維としては、たとえば架橋ア
クリル酸ナトリウム塩系繊維、アクリル繊維を後加工に
よりその表面を加水分解させた繊維などの合成繊維、シ
ルク、ウールなどの天然繊維などがあげられ、これらの
繊維は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0021】これらの吸湿性繊維のなかでは、架橋アク
リル酸ナトリウム塩系繊維は、25重量%以上という高
吸湿性を有するので、本発明において好適に使用しうる
ものである。
【0022】前記架橋アクリル酸ナトリウム塩系繊維の
原料モノマーとしては、たとえば(メタ)アクリル酸、
マレイン酸などのカルボキシル基含有ビニルモノマーお
よびそれらのアルカリ金属塩などの吸湿性モノマー、2
−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸、(メタ)アクリルスルホン酸、スルホン酸エチル
(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸、ビニルス
ルホン酸、2−(メタ)アクリロイルプロパンスルホン
酸およびそれらのアルカリ金属塩などのスルホン酸系モ
ノマーなどがあげられ、これらのモノマーは、単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。
【0023】前記原料モノマー中における吸湿性モノマ
ーの含有量は、吸湿性を高めるために、70〜100重
量%であることが好ましい。
【0024】なお、前記原料モノマーには、架橋剤が用
いられる。
【0025】前記架橋剤としては、たとえば2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、それらのエチレンオキサイド付
加物、プロピレンオキサイド付加物などがあげられ、こ
れらの架橋剤は、単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
【0026】前記架橋剤の量は、吸湿性の点から、原料
モノマーの10重量%以下であることが好ましく、また
水に不溶なものとするために原料モノマーの1重量%以
上であることが好ましい。
【0027】なお、架橋は、紡糸し、繊維の形成が完了
した時点で行なうことが好ましい。かかる架橋は、エス
テル結合によるものであるので、加熱による脱水によっ
て促進される。架橋を充分に行なうためには、150℃
以上の温度で1分間以上加熱を行なうことが好ましい。
【0028】前記架橋アクリル酸ナトリウム塩系繊維と
しては、鐘紡(株)製ベルオアシス(登録商標)を本発
明においては好適に使用しうる。かかる繊維は、温度3
0℃および相対湿度70%の条件下で吸湿性28重量%
を有し、しかも吸湿速度および放湿速度が大きいとい
う、すぐれた性質を有するものである。
【0029】なお、本発明においては、前記吸湿性繊維
には、架橋アクリル酸ナトリウム塩系繊維およびアクリ
ル繊維を後加工によりその表面を加水分解させた繊維の
少なくとも1種が10重量%以上、好ましくは20重量
%、さらに好ましくは30重量%以上含まれていること
が、高吸湿性を付与する点で望ましい。
【0030】前記繊維質基材に用いられる吸湿性繊維以
外の繊維としては、たとえばポリエステル繊維、アクリ
ル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ
アミド繊維、ポリクラール繊維、コットン、麻などがあ
げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
【0031】前記繊維質基材の形態としては、たとえば
不織布、布帛などがあげられる。
【0032】前記不織布は、一般的な不織布の製法によ
って製造される。かかる不織布の製法としては、たとえ
ばニードルパンチ法、サーマルボンド法、ケミカルボン
ド法などがあげられる。
【0033】前記布帛としては、たとえば織物、編み物
などがあげられる。これらに用いられる糸としては、た
とえばフィラメント、ステープルファイバー、ステープ
ルファイバーの紡績糸などがあげられる。
【0034】前記繊維質基材の目付は、吸湿量を大きく
し、またクッション性を高めるために、一般的には、2
00g/m2以上、好ましくは500g/m2以上、さら
に好ましくは800g/m2以上であることが望まし
く、また取扱性を向上させるために、一般的には、2k
g/m2以下であることが望ましい。
【0035】前記繊維質基材には、必要により、難燃
性、抗菌性、消臭性、防虫性などが付与されていてもよ
い。
【0036】たとえば難燃性を付与するばあいには、ハ
ロゲン化合物、リン化合物を樹脂などにより繊維質基材
に付着させてもよく、またウール、シルク、難燃性ポリ
エステル繊維、難燃性アクリル繊維、アラミド繊維など
を前記繊維質基材に含有せしめてもよい。
【0037】また、ひのきチオールのマイクロカプセル
エマルジョンの樹脂加工によって、抗菌性、防虫性を前
記繊維質基材に付与することができる。加工方法は、通
常のスプレー法であればよい。この付着量は、1〜5重
量%であればよい。抗菌性は、銀化合物を含有する抗菌
繊維を混合することによっても付与することができる。
【0038】前記繊維質基材の大きさは、とくに限定が
ないが、通常用いられる布団の大きさなどを考慮して、
たて120〜200cm程度、よこ70〜150cm程
度の範囲から適宜選択すればよい。
【0039】また、前記繊維質基材の平面形状も任意で
あり、たとえば、長方形、正方形などの四角形状である
ことが使用性を考慮すれば好ましい。
【0040】本発明においては、前記繊維質基材のみの
湿分を感湿剤によって感知するようにするために、非透
湿性フィルムが用いられる。したがって、前記非透湿性
フィルムとしては、透視しうるだけの透明性を有し、水
蒸気を実質的に透過しないフィルムが好適に用いられ
る。
【0041】前記非透湿性フィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレートで代表されるポリエステルフィル
ム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム
などの合成樹脂フィルムなどがあげられる。
【0042】前記非透湿性フィルムの厚さは、水蒸気の
透過性を抑制させるために、15μm以上、なかんづく
30μm以上であることが好ましいが、あまりにも大き
いばあいには、硬くなりすぎて風合が低下し、また取扱
性が低下するので、100μm以下、なかんづく50μ
m以下であることが好ましい。
【0043】前記非透湿性フィルムの大きさは、とくに
限定がない。前記非透湿性フィルムの大きさは、後述す
る感湿剤の大きさを考慮して決定すればよい。すなわ
ち、感湿剤が該非透湿性フィルムと繊維質基材との間で
密閉される大きさが通常選ばれる。したがって、繊維質
基材との接着しろなどを考慮すれば、感湿剤よりも5〜
50mm程度大きいことが好ましい。
【0044】また、前記非透湿性フィルムの形状も任意
であり、通常、感湿剤の形状を考慮して適宜設定すれば
よい。その形状の一例としては、たとえば三角形、正方
形や長方形などの四角形、五角形、六角形などの多角
形、円形などがあげられる。
【0045】なお、前記非透湿性フィルムには、必要に
より、プリント、印刷、着色、抗菌加工などが施されて
いてもよい。
【0046】前記繊維質基材と前記非透湿性フィルムと
の間には、感湿剤が設けられる。
【0047】前記感湿剤としては、たとえば二塩化コバ
ルト(青色、吸湿により淡赤色)、臭化コバルト(緑
色、吸湿により青〜赤紫色)、塩化ニッケル(黄色、吸
湿により淡緑色)、臭化ニッケル(黄褐色、吸湿により
緑色)などがあげられる。
【0048】前記感湿剤は、粉体の状態でそのまま繊維
質基材に付着せしめて使用することができるが、それよ
りもむしろ、あらかじめフィルム状に成形した感湿剤フ
ィルムを使用することのほうが外観上好ましい。
【0049】前記感湿剤フィルムは、たとえば前記感湿
剤を樹脂エマルジョンに配合し、均一に分散させたもの
をフィルム状の皮膜とし、これから溶媒を除去させるこ
とによって形成させることができる。
【0050】前記樹脂エマルジョンの種類は、とくに限
定がなく、繊維質基材との接着性、耐光性、難燃性、耐
熱性などの要求性能に応じて適宜選択して用いればよ
い。かかる樹脂エマルジョンの代表例としては、たとえ
ばアクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジ
ョン、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、フェノ
ール樹脂エマルジョン、不飽和ポリエステル樹脂エマル
ジョン、エポキシ樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマ
ルジョンなどがあげられる。
【0051】感湿剤の樹脂エマルジョンへの配合量は、
とくに限定がないが、通常、樹脂エマルジョン100重
量部に対して30〜90重量部程度であればよい。
【0052】感湿剤が配合された樹脂エマルジョンとし
ては、たとえば林化学工業(株)製EC BASE W
PET(X−0320)などのコバルト複塩が配合され
たアクリル樹脂エマルジョンがあげられる。かかるアク
リル樹脂エマルジョンは、ほぼ中性を呈し、淡桃色のペ
ースト状(粘度約20000P/常温、平均粒子径5μ
m)のものであるが、乾燥後には青色に変色する。な
お、必要により、架橋剤を配合することにより、形成さ
れた感湿剤フィルム強度を向上させることができる。こ
のばあい、とくにたとえば150℃程度の温度で約1分
間ベーキング(熱処理)を行なえば、架橋度をより一層
高めることができる。また、前記樹脂エマルジョンに
は、適当な顔料を混合することにより、乾燥時に青色以
外の色を呈するように調整することができる。たとえ
ば、黄色の顔料を少量添加することにより、樹脂エマル
ジョンでは黄色であるが、乾燥時には緑色に変色させる
ことができる。
【0053】前記感湿剤フィルムは、非透湿性フィルム
の繊維質基材面側に感湿剤が配合された樹脂エマルジョ
ンを塗布、乾燥させることによって形成させてもよい。
【0054】また、樹脂シートや繊維シートなどの基材
に感湿剤が配合された樹脂エマルジョンを塗布、乾燥さ
せてえられた感湿剤フィルムを、非透湿性フィルムの繊
維質基材面側に接着させてもよく、繊維質基材の非透過
性フィルム面側に接着あるいは縫製させてもよい。この
感湿剤フィルムを用いるばあいには、前記基材にあらか
じめたとえば取扱説明文、商品名などを印刷しておけ
ば、いわゆるタッグとしても有効利用することができ
る。
【0055】また、感湿剤シートを用いたばあいには、
感湿剤の近傍に他の色、好ましくは反対色(補色)など
をプリントすることにより目立たせることもできる。ま
た、逆に同色をプリントし、変色後に目立たせることも
できる。さらに、プリントにより意匠や文章を表示する
こともできる。また、多色を同時に乾湿により変色させ
ることもできる。
【0056】前記感湿剤の大きさは、とくに限定がない
が、視認性や繊維質基材が有する風合などが損われない
ようにするために、通常10〜100mm程度の範囲か
ら選ばれる。
【0057】また、前記感湿剤の形状も任意であり、た
とえば三角形、正方形や長方形などの四角形、五角形、
六角形などの多角形、円形などがあげられる。
【0058】吸湿性繊維を含有する繊維質基材と非透湿
性フィルムとを感湿剤を介して積層し、前記非透過性フ
ィルムの少なくとも周囲を前記繊維質基材に接着させる
ことにより、本発明のセンサーつき布団乾燥マットがえ
られる。
【0059】前記繊維質基材と非透過性フィルムとの接
着は、接着剤、縫製、ヒートシールなどによって行なう
ことができる。なお、感湿剤を繊維質基材に固定させる
という観点から、繊維質基材と非透湿性フィルムとの接
触部分全体を接着させることが好ましい。
【0060】なお、本発明のセンサーつき布団乾燥マッ
トに設けられる感湿剤の位置およびその使用個数は、と
くに限定がないが、通常人体がもっとも布団と接触する
部分である中央部分を中心にして1〜10個程度である
ことが好ましい。
【0061】かくして本発明のセンサーつき布団乾燥マ
ットがえられるが、本発明のセンサーつき布団乾燥マッ
トは、使用に際して、通常、就寝時における発汗は、主
として敷布団によって吸収されることから、敷布団の下
面と本発明のセンサーつき布団乾燥マットの感湿剤が設
けられていない面とが接触するように配置することが好
ましい。
【0062】
【実施例】つぎに本発明のセンサーつき布団乾燥マット
を実施例にもとづいてさらに詳細に説明するが、本発明
はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0063】製造例1 鐘紡(株)製のベルオアシス9d、51mmと鐘紡
(株)製の中空ポリエステルタイプH28F、6d、5
1mmとを重量比で30:70で調合し、混綿後、カー
ド、クロスレイ、ニードルパンチしたのち、ひのきチオ
ールのマイクロカプセルエマルジョンを1重量%スプレ
ーし、150℃の熱風で2分間熱処理し、厚さ3mm、
目付700g/m2の不織布(たて150cm、よこ9
5cm)を製造した。
【0064】製造例2 鐘紡(株)製のベルオアシス9d、51mmと鐘紡
(株)製のレギュラーポリエステル4d、51mmとを
重量比で30:70で調合し、鐘紡(株)製のレギュラ
ーポリエステルフィラメントSD75D/48Fを締め
糸にし、番手が10/1のラップヤーンを製造した。鐘
紡(株)製のレギュラーポリエステルフィラメントSD
450D/96Fを経糸に、緯糸に前記ラップヤーンを
使用し、レピア織機で目付280g/m2の平織物(た
て150cm、よこ95cm)を製造した。
【0065】実施例1〜2 透明なポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルム
(厚さ30μm)上に、感湿剤が配合されたアクリル樹
脂エマルジョン(林化学工業(株)製EC BASE
WPET(X−0320)を直径10mmの円形に20
0g/m2の量で塗布し、乾燥させたのち、約150℃
の温度で約1分間ベーキング(熱処理)を行ない、感湿
剤フィルムをえた。
【0066】つぎに、製造例1でえられた不織布(実施
例1)または製造例2でえられた平織物(実施例2)の
中央部分に、前記感湿剤フィルムを、その感湿剤が設け
られた面が不織布または平織物と接するようにして重ね
合わせ、前記感湿剤フィルムの周囲を接着剤で不織布ま
たは平織物と接着させてセンサーつき布団乾燥マットを
えた。
【0067】かくしてえられたセンサーつき布団乾燥マ
ットの性能として、吸湿性およびセンサー機能を以下の
方法にもとづいて評価した。その結果を表1に示す。
【0068】(1)吸湿性 20〜40歳までの男性5名および女性5名のパネラー
を対象に、4〜5月にモニターテストを以下の方法にし
たがって大阪で行なった。
【0069】まず、敷布団(ポリエチレンテレフタレー
ト綿を1.5kg詰めた綿側地の敷布団)を天日で3時
間乾燥させたのち、この敷布団をセンサーつき布団乾燥
マットを介して畳上に敷き、各パネラーに8時間就寝し
てもらい、センサーつき布団乾燥マットおよび敷布団の
重量増加を調べた。
【0070】この操作を7回(7日間)行ない、それぞ
れの重量増加の平均値を求めた。その結果を表1に示
す。
【0071】(2)センサー機能 前記「(1)吸湿性」のテストを行なったときに、感湿
剤の色変化をパネラーに観察してもらい、以下の評価基
準にもとづいて評価してもらった。
【0072】(評価基準) A:感湿剤が初期の青色から吸湿後の桃色に明らかに変
色していた。 B:感湿剤が初期の青色から青味がかった桃色に変色し
ていた。 C:感湿剤が初期の青色から淡青色に変色していた。 D:感湿剤の初期の青色がほとんど変色していなかっ
た。
【0073】比較例1 実施例1において、センサーつき布団乾燥マットを使用
しなかったほかは、実施例1と同様にして敷布団の重量
増加を調べた。その結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】表1に示された結果から、実施例1〜2で
えられたセンサーつき布団乾燥マットは、敷布団から1
日あたり130〜390gもの大量の湿分を吸収するも
のであることがわかる。
【0076】また、実施例1〜2によれば、比較例1と
対比して、敷布団から大量の湿分が除去されていること
がわかる。
【0077】また、実施例1〜2でえられたセンサーつ
き布団乾燥マットは、1日就寝するだけで、センサー機
能を発揮するものであることがわかる。
【0078】
【発明の効果】本発明のセンサーつき布団乾燥マット
は、就寝中に発生した汗を布団やベッドのマットレスか
ら大量にしかも容易に除去するという効果を奏する。
【0079】また、本発明のセンサーつき布団乾燥マッ
トは、布団やベッドのマットレスからの吸湿状況を視覚
により容易に認識することができるという効果を奏す
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸湿性繊維を含有する繊維質基材と非透
    湿性フィルムとが感湿剤を介して積層され、前記非透湿
    性フィルムの少なくとも周囲が前記繊維質基材に接着さ
    れてなるセンサーつき布団乾燥マット。
  2. 【請求項2】 吸湿性繊維が10重量%以上の吸湿性を
    有するものである請求項1記載のセンサーつき布団乾燥
    マット。
  3. 【請求項3】 感湿剤が非透湿性フィルムの繊維質基材
    面側に塗布されてなる請求項1記載のセンサーつき布団
    乾燥マット。
  4. 【請求項4】 繊維質基材が不織布または布帛である請
    求項1記載のセンサーつき布団乾燥マット。
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