JP2888263B2 - 磁気ディスク装置におけるキャリッジストッパー - Google Patents
磁気ディスク装置におけるキャリッジストッパーInfo
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- JP2888263B2 JP2888263B2 JP4482691A JP4482691A JP2888263B2 JP 2888263 B2 JP2888263 B2 JP 2888263B2 JP 4482691 A JP4482691 A JP 4482691A JP 4482691 A JP4482691 A JP 4482691A JP 2888263 B2 JP2888263 B2 JP 2888263B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置におけ
るキャリッジ側の磁気ヘッド取付アームと、スピンドル
側の磁気ディスクとの接触を回避すべく、キャリッジ用
軸受の内輪を軸方向に保持するストッパー機構に関す
る。
るキャリッジ側の磁気ヘッド取付アームと、スピンドル
側の磁気ディスクとの接触を回避すべく、キャリッジ用
軸受の内輪を軸方向に保持するストッパー機構に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置については記憶
容量の増加及び記録密度の頭打ちにより、媒体である磁
気ディスクの増加傾向にある。これと共に、磁気ディス
ク装置のコンパクト化も要請されており、その結果、媒
体の配設ピッチを減少させることとなり、磁気ヘッドを
支持するキャリッジのアームと媒体との隙間が、キャリ
ッジ用軸受の軸方向隙間よりも小さくなることがある。
容量の増加及び記録密度の頭打ちにより、媒体である磁
気ディスクの増加傾向にある。これと共に、磁気ディス
ク装置のコンパクト化も要請されており、その結果、媒
体の配設ピッチを減少させることとなり、磁気ヘッドを
支持するキャリッジのアームと媒体との隙間が、キャリ
ッジ用軸受の軸方向隙間よりも小さくなることがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】通常、軸受については
予圧がかけられ、その予圧力によってキャリッジが所定
位置に保持されており、アームと媒体とが接触しないよ
う構成されている。しかし、磁気ディスク装置を輸送す
る際の衝撃の様に予圧力よりも大きな力が磁気ディスク
装置にかかった場合にはキャリッジが軸方向隙間量だけ
動くことになり、アームと媒体とが衝突し、媒体が損傷
する。
予圧がかけられ、その予圧力によってキャリッジが所定
位置に保持されており、アームと媒体とが接触しないよ
う構成されている。しかし、磁気ディスク装置を輸送す
る際の衝撃の様に予圧力よりも大きな力が磁気ディスク
装置にかかった場合にはキャリッジが軸方向隙間量だけ
動くことになり、アームと媒体とが衝突し、媒体が損傷
する。
【０００４】従って本発明は、磁気ディスク装置のコン
パクト化を維持すると共にキャリッジの移動を規制する
ストッパー機構の提供を目的とする。
パクト化を維持すると共にキャリッジの移動を規制する
ストッパー機構の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、キャリッジと静止軸との間に介在し、前記キャリッ
ジの回転を支える上下１対の軸受間に配設され、前記軸
受の一方の内輪の端面を支持する環状のカラー部材と、
該カラー部材と前記静止軸との間で作用して前記内輪を
軸方向に付勢する弾性部材とを具備し、前記カラー部材
の前記静止軸に対する軸方向の隙間寸法が、スピンドル
に一定のピッチによって取り付けられた各磁気ディスク
と、キャリッジに一定のピッチによって取り付けられる
と共にその先端に磁気ヘッドを取り付けているアームと
の隙間よりも小さく設定したことを特徴とする磁気ディ
スク装置におけるキャリッジストッパー機構を提供す
る。
は、キャリッジと静止軸との間に介在し、前記キャリッ
ジの回転を支える上下１対の軸受間に配設され、前記軸
受の一方の内輪の端面を支持する環状のカラー部材と、
該カラー部材と前記静止軸との間で作用して前記内輪を
軸方向に付勢する弾性部材とを具備し、前記カラー部材
の前記静止軸に対する軸方向の隙間寸法が、スピンドル
に一定のピッチによって取り付けられた各磁気ディスク
と、キャリッジに一定のピッチによって取り付けられる
と共にその先端に磁気ヘッドを取り付けているアームと
の隙間よりも小さく設定したことを特徴とする磁気ディ
スク装置におけるキャリッジストッパー機構を提供す
る。
【０００６】
【作用】カラー部材と共に弾性部材が１対の軸受間に存
在するため磁気ディスク装置のコンパクト化が維持さ
れ、更には、カラー部材と静止軸との軸方向隙間がアー
ムと磁気ディスクとの隙間よりも小さいため弾性部材の
付勢力よりも大きな衝撃を受けてもカラー部材が静止軸
に当接することによりキャリッジの動きを規制し、アー
ムと磁気ディスクとの衝突を回避することができる。
在するため磁気ディスク装置のコンパクト化が維持さ
れ、更には、カラー部材と静止軸との軸方向隙間がアー
ムと磁気ディスクとの隙間よりも小さいため弾性部材の
付勢力よりも大きな衝撃を受けてもカラー部材が静止軸
に当接することによりキャリッジの動きを規制し、アー
ムと磁気ディスクとの衝突を回避することができる。
【０００７】
【実施例】図３は本発明に係る磁気ディスク装置の概略
を示す断面図である。軸受26を介して回転可能に立設さ
れたスピンドル18には、記録媒体たる磁気ディスク20が
多数枚所定の間隔を隔てて積層されている。これら磁気
ディスク20はスピンドル18と共に回転する。
を示す断面図である。軸受26を介して回転可能に立設さ
れたスピンドル18には、記録媒体たる磁気ディスク20が
多数枚所定の間隔を隔てて積層されている。これら磁気
ディスク20はスピンドル18と共に回転する。
【０００８】一方、磁気ヘッド22はキャリッジ24から延
設されているアーム28を介して取り付けられており、前
記キャリッジ24は軸受12を介して静止軸10の回りに回転
する。各アーム28は各磁気ディスク20間に進入可能な高
さ位置においてキャリッジ24から延設されている。一般
に、軸受は軸方向並びに半径方向に隙間を有しており、
ラジアル予圧機構16によってその半径方向の隙間に起因
するガタを防止し、アキシャル予圧機構14によってその
軸方向隙間に起因するガタを防止している。
設されているアーム28を介して取り付けられており、前
記キャリッジ24は軸受12を介して静止軸10の回りに回転
する。各アーム28は各磁気ディスク20間に進入可能な高
さ位置においてキャリッジ24から延設されている。一般
に、軸受は軸方向並びに半径方向に隙間を有しており、
ラジアル予圧機構16によってその半径方向の隙間に起因
するガタを防止し、アキシャル予圧機構14によってその
軸方向隙間に起因するガタを防止している。
【０００９】上記アキシャル予圧機構14を図１を参照し
ながら詳細に説明する。軸受12の外輪12ｂはキャリッジ
24と一体化されており、内輪12ａは静止軸10に対して隙
間を有している。従って、その隙間を除去すべく軸方向
に予圧を付与するアキシャル予圧機構14と、半径方向に
予圧を付与するラジアル予圧機構16（図３にのみ図示）
とを設けている。静止軸10にはその中央部に環状凸部10
ａが設けられており、該環状凸部10ａと上記内輪12ａと
の間には、矢印Ａ方向から見た平面図形が図２の様な環
状のカラー部材14ａが配設されている。このカラー部材
14ａの前記環状凸部10ａと対向する一端面に６個の凹所
14ｃを等配し、この各凹所14ｃ内にコイルばね14ｂを挿
入配設している。こうして環状凸部10ａとカラー部材14
ａとの間でコイルばね14ｂを圧縮状態にして保持する
と、その付勢力によってカラー部材14ａを押し上げ、他
端面を軸受12の内輪12ａの一端面12ａ′に当接させて前
記内輪12ａを押し上げている。これによりキャリッジ24
の位置が定まっている。
ながら詳細に説明する。軸受12の外輪12ｂはキャリッジ
24と一体化されており、内輪12ａは静止軸10に対して隙
間を有している。従って、その隙間を除去すべく軸方向
に予圧を付与するアキシャル予圧機構14と、半径方向に
予圧を付与するラジアル予圧機構16（図３にのみ図示）
とを設けている。静止軸10にはその中央部に環状凸部10
ａが設けられており、該環状凸部10ａと上記内輪12ａと
の間には、矢印Ａ方向から見た平面図形が図２の様な環
状のカラー部材14ａが配設されている。このカラー部材
14ａの前記環状凸部10ａと対向する一端面に６個の凹所
14ｃを等配し、この各凹所14ｃ内にコイルばね14ｂを挿
入配設している。こうして環状凸部10ａとカラー部材14
ａとの間でコイルばね14ｂを圧縮状態にして保持する
と、その付勢力によってカラー部材14ａを押し上げ、他
端面を軸受12の内輪12ａの一端面12ａ′に当接させて前
記内輪12ａを押し上げている。これによりキャリッジ24
の位置が定まっている。
【００１０】上述した状態におけるカラー部材14ａの下
面と静止軸10の環状凸部10ａの上面との距離ｈ１、即
ち、隙間ｈ１の設定が問題となる。前述した各アーム28
と各磁気ディスク20との隙間をｈ２とすると、ｈ１＜ｈ
２となる様にカラー部材14ａの長さ寸法を設定する。こ
うすればコイルばね14ｂの付勢力以上の衝突が作用して
キャリッジ24が上下に動いても、カラー部材14ａの存在
によりアーム28が磁気ディスク20と衝突することを防止
することができる。また、以上説明したアキシャル予圧
機構14はキャリッジ24用の１対の軸受12間に配設されて
いるため磁気ディスク装置９コンパクト化が維持され
る。
面と静止軸10の環状凸部10ａの上面との距離ｈ１、即
ち、隙間ｈ１の設定が問題となる。前述した各アーム28
と各磁気ディスク20との隙間をｈ２とすると、ｈ１＜ｈ
２となる様にカラー部材14ａの長さ寸法を設定する。こ
うすればコイルばね14ｂの付勢力以上の衝突が作用して
キャリッジ24が上下に動いても、カラー部材14ａの存在
によりアーム28が磁気ディスク20と衝突することを防止
することができる。また、以上説明したアキシャル予圧
機構14はキャリッジ24用の１対の軸受12間に配設されて
いるため磁気ディスク装置９コンパクト化が維持され
る。
【００１１】なお、弾性部材14ｂとしては１個の大きな
コイルばねに静止軸10を挿通させて、これによりカラー
部材14ａを介して内輪12ａを付勢することができるが、
この場合はコイルばねに傾きが生じ、内輪12ａを真上に
付勢することができない。従って、小さなコイルばね14
ｂを複数個等配することが望ましい。
コイルばねに静止軸10を挿通させて、これによりカラー
部材14ａを介して内輪12ａを付勢することができるが、
この場合はコイルばねに傾きが生じ、内輪12ａを真上に
付勢することができない。従って、小さなコイルばね14
ｂを複数個等配することが望ましい。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明から明らかな様に本発明によ
れば、磁気ディスク装置のコンパクト化を維持すると共
にキャリッジの移動を規制してキャリッジ（のアーム）
と磁気ディスクとの衝突を防止することのできるキャリ
ッジストッパー機構の提供が可能となる。
れば、磁気ディスク装置のコンパクト化を維持すると共
にキャリッジの移動を規制してキャリッジ（のアーム）
と磁気ディスクとの衝突を防止することのできるキャリ
ッジストッパー機構の提供が可能となる。
【図１】本発明に係るキャリッジストッパー機構とその
周辺部の拡大断面図である。
周辺部の拡大断面図である。
【図２】図１のカラー部材のみの矢視線Ａによる平面図
である。
である。
【図３】本発明に係るストッパー機構を有した磁気ディ
スク装置の全体断面図である。
スク装置の全体断面図である。
10…静止軸 12…軸受 12ａ…内輪 14ａ…カラー部材 14ｂ…コイルばね 20…磁気ディスク 22…磁気ヘッド 24…キャリッジ 28…アーム
Claims (2)
- 【請求項１】 キャリッジ（24) と静止軸（10) との間
に介在し、前記キャリッジの回転を支える上下１対の軸
受（12) 間に配置され、前記軸受の一方の内輪（12ａ）
の端面を支持する環状のカラー部材（14ａ）と、該カラ
ー部材と前記静止軸との間で作用して前記内輪を軸方向
に付勢する弾性部材（14ｂ）とを具備し、前記カラー部
材の前記静止軸に対する軸方向の隙間寸法（ｈ１）が、
スピンドル（18）に一定のピッチによって取り付けられ
た各磁気ディスク（20）と、キャリッジ（24）に一定の
ピッチによって取り付けられると共にその先端に磁気ヘ
ッド（22）を取り付けているアーム（28）との隙間（ｈ
２）よりも小さく設定したことを特徴とする磁気ディス
ク装置におけるキャリッジストッパー機構。 - 【請求項２】 前記カラー部材（14ａ）の一端面に円周
方向に等配した凹所（14ｃ）を複数個設け、前記弾性部
材（14ｂ）が前記各凹所に挿入配置された複数個のコイ
ルばねから成る請求項１の磁気ディスク装置におけるキ
ャリッジストッパー機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4482691A JP2888263B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 磁気ディスク装置におけるキャリッジストッパー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4482691A JP2888263B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 磁気ディスク装置におけるキャリッジストッパー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04283477A JPH04283477A (ja) | 1992-10-08 |
| JP2888263B2 true JP2888263B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12702262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4482691A Expired - Fee Related JP2888263B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 磁気ディスク装置におけるキャリッジストッパー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2888263B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100442872B1 (ko) * | 2002-02-16 | 2004-08-02 | 삼성전자주식회사 | 하드디스크 드라이브의 액츄에이터 지지장치 |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP4482691A patent/JP2888263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04283477A (ja) | 1992-10-08 |
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