JP2887928B2 - イメージデータ出力装置 - Google Patents

イメージデータ出力装置

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JP2887928B2
JP2887928B2 JP3059101A JP5910191A JP2887928B2 JP 2887928 B2 JP2887928 B2 JP 2887928B2 JP 3059101 A JP3059101 A JP 3059101A JP 5910191 A JP5910191 A JP 5910191A JP 2887928 B2 JP2887928 B2 JP 2887928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外部機器からの入力デー
タにしたがってアウトラインデータを展開することによ
り入力データの指定するイメージを出力するイメージデ
ータ出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のイメージデータ出力装置
は外部機器からの入力データ、例えばキャラクタコー
ド,キャラクタサイズ,キャラクタスタイルにしたがっ
てアウトラインデータを展開してビットマップデータを
作成し、作成したビットマップデータに基づいて印刷等
の出力を行なう。ところが、アウトラインデータを展開
してビットマップデータを作成するには時間がかかる。
そこで、従来、展開処理の時間を省略するために一度作
成したビットマップデータを再使用を見込んで所定のメ
モリ領域に格納しておき、同じ入力データが入ったとき
には格納したビットマップデータを読み出して再使用す
るイメージデータ出力装置が提案されている(特開昭6
3−116192号、特開昭63−228195号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置ではビットマップデータの格納によりメモリが大
量に消費されるという問題がある。殊にキャラクタのフ
ォントサイズが大きくなるとメモリ消費量が急増する。
【0004】本発明のイメージデータ出力装置は、上記
課題を解決し、ビットマップデータの格納にかかるメモ
リ消費量を小さくすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のイメー
ジデータ出力装置は、図1に例示するように、外部機器
からの入力データにしたがってアウトラインデータを展
開手段により展開して、前記入力データの指定するイメ
ージの出力に使用するビットマップデータを作成すると
共に、作成したビットマップデータを再使用を見込んで
所定の記憶手段に格納しておくイメージデータ出力装置
において、前記ビットマップデータのサイズと基準サイ
ズとの大小関係を判断するサイズ判断手段と、該サイズ
判断手段により前記ビットマップデータのサイズが基準
サイズ未満と判断された場合、前記ビットマップデータ
を前記記憶手段に格納するビットマップデータ格納手段
と、前記サイズ判断手段により前記ビットマップデータ
のサイズが基準サイズ以上と判断された場合、前記ビッ
トマップデータを圧縮したうえで前記記憶手段に格納す
るビットマップデータ圧縮格納手段とを備えることを特
徴とする。
【0006】上記構成のイメージデータ出力装置におい
ては、アウトラインデータを展開して作成したビットマ
ップデータを再使用を見込んで記憶手段に格納する際、
まずビットマップデータのサイズと基準サイズとの大小
関係をサイズ判断手段が判断する。そして、ビットマッ
プデータのサイズが基準サイズ未満と判断された場合
は、ビットマップデータ格納手段がビットマップデータ
を記憶手段に格納する。これに対して、ビットマップデ
ータのサイズが基準サイズ以上と判断された場合は、ビ
ットマップデータ圧縮格納手段がビットマップデータを
圧縮したうえで記憶手段に格納する。つまり、ビットマ
ップデータのサイズが小さくてそのまま格納した方が圧
縮するよりもメモリ消費量が小さくなる場合はビットマ
ップデータがメモリに格納される。これに対して、ビッ
トマップデータのサイズが大きくて圧縮した方がメモリ
消費量が小さくなる場合はビットマップデータが圧縮後
にメモリに格納される。したがって、メモリの消費量が
効果的に小さく抑えられる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のイメージデータ出力装置の一
実施例としての印字装置を説明する。図2のブロック図
に印字装置の制御回路を示す。
【0008】制御回路は主にビデオコントローラ部1か
らなる。ビデオコントローラ部1はホストコンピュータ
23からの入力データに基づいて作成したビデオ信号を
エンジン部3に出力するものであって、CPU5、アウ
トラインフォントROM7、プログラムROM9、入力
データRAM11、ワーキングRAM13、フォントデ
ータRAM15、テキストRAM17、ページRAM1
9、ビデオRAM21をバスで相互に接続した構成を備
える。
【0009】上記アウトラインフォントROM7はアル
ファベットや記号等のキャラクタのアウトラインを表す
アウトラインデータを記憶する。プログラムROM9は
アウトラインデータからビットマップデータへの変換用
プログラムや印刷処理ルーチン(図4)等の各種のプロ
グラムを記憶する。入力データRAM11はホストコン
ピュータ23から入力されるキャラクタデータ(キャラ
クタコード,キャラクタサイズ,キャラクタスタイル)
および各種指令データを格納する。ワーキングRAM1
3はアウトラインデータからビットマップデータへの変
換処理等のプログラム実行時に必要な演算データを一時
的に格納する。フォントデータRAM15はアウトライ
ンデータを展開処理したビットマップデータを格納す
る。テキストRAM17はフォントデータRAM15内
のビットマップデータのアドレスおよび1頁内の印字位
置を示す位置データを頁単位で格納する。ページRAM
19は1頁全体のビットマップデータを格納する。ビデ
オRAM21はページRAM19のデータを1/7頁毎
に順次格納して、エンジン部3へビデオ信号としてシリ
アルに出力する。エンジン部3はビデオRAM21から
のビデオ信号にしたがってレーザビームをオン・オフ制
御して印字を行なう。
【0010】上記構成の印字装置の印字作用の概略を図
3にしたがって説明する。ホストコンピュータ23から
は「キャラクタコード+キャラクタサイズ(+キャラク
タスタイル)」より構成されるキャラクタデータが順次
入力する。入力したキャラクタデータは一時的に入力デ
ータRAM11に格納される。入力データRAM11に
1頁分のキャラクタデータが格納されると、1キャラク
タ毎にキャラクタデータが入力データRAM11から読
み出される。そして、読み出されたキャラクタデータに
対応するアウトラインデータがアウトラインデータRO
M7から読み出される。そして、読み出されたアウトラ
インデータはキャラクタデータの指定するサイズのビッ
トマップデータへ展開される。
【0011】展開されたビットマップデータは再使用を
見込んでフォントデータRAM15に格納される。この
とき、後述の印刷処理ルーチン(図4)の実行で実現さ
れるフォントデータ格納選択手段により、ビットマップ
形式データおよびランレングス形式データのうちで格納
時のメモリ消費量の少ない形式が選択される。
【0012】また、このとき、フォントデータRAM1
5に格納されたビットマップデータのアドレスおよびこ
のビットマップデータの1頁内の印字位置データがテキ
ストRAM17に頁単位で編集されつつ順次格納され
る。そして、テキストRAM17に格納されたアドレス
および印字位置データ、先に作成されたビットマップデ
ータとを組み合わせて1頁全体のビットマップデータが
ページRAM19に徐々に格納されていく。
【0013】以上の作用が繰り返されてページRAM1
9内に1頁分のビットマップデータが格納されると、格
納されたビットマップデータは1/7頁分毎にビデオR
AM21に転送される。そして、ビデオRAM21から
1ビット毎にシリアルなビデオ信号がエンジン部3に出
力される。このビデオRAM21へのデータ転送を1/
7頁ずつ7回繰り返すことにより、1頁分の印字が行な
われる。
【0014】次に、ビデオコントローラ部1のCPU5
が行なう印刷処理ルーチン(図4)を説明する。ホスト
コンピュータ23から出力されたキャラクタデータが入
力データRAM11に1頁分格納される都度、本印刷処
理ルーチンが起動される。
【0015】CPU5は本ルーチンを開始すると、ま
ず、入力データRAM11から1キャラクタデータずつ
キャラクタコードを読み出す(S100)。続いて、読
み出したキャラクタデータに該当するフォントデータが
既にフォントデータRAM15に格納されているか否か
を判断する(S110)。格納されていないと判断した
場合(S110)、キャラクタデータに該当するアウト
ラインデータをアウトランフォントROM7より読み出
す(S120)。そして、キャラクタデータ指定のサイ
ズでアウトラインデータを展開して、ビットマップデー
タを作成する(S130)。
【0016】次に、作成したビットマップデータの縦方
向サイズが64ドット以上か否かを判断する(S14
0)。64ドット以上と判断した場合(S140)、作
成したビットマップデータをランレングス形式のデータ
に変換する(S150)。そして、変換したランレング
ス形式データをキャラクタデータと共にフォントデータ
RAM15に再使用を見込んで格納する(S160)。
ステップS140でサイズが64ドット未満と判断した
場合はフォントデータRAM15にビットマップデータ
をキャタクタデータと共にそのまま格納する(S16
0)。
【0017】次に、ステップS130で作成したビット
マップデータをページRAM19に印字位置に対応づけ
て格納する(S170)。続いて、ページRAM19に
1頁分のデータが格納されたか否か判断し(S18
0)、格納されていないと判断した場合は以上の処理を
繰り返し行なう。
【0018】以上の処理を繰り返すと、入力データRA
M11から読み出したキャラクタデータに対応するビッ
トマップデータが既にフォントデータRAM15に再使
用を見込んで格納されている場合が生ずる。この場合
は、ステップS110で既にフォントデータRAM15
に該当データが格納されていると判断することとなり、
次に、該当データがビットマップ形式データかランレン
グス形式データかを判断する(S190)。ランレング
ス形式データであると判断した場合は、ランレングス形
式データをビットマップデータに変換する(S20
0)。ステップ190でビットマップ形式データである
と判断した場合は、変換処理(S200)は飛ばす。そ
して、得られたビットマップデータをページRAM19
に印字位置に対応づけて格納する(S170)。
【0019】以上のようにしてページRAM19にビッ
トマップデータが格納されていくとステップS180で
ページRAM19に1頁分のビットマップデータが格納
されたと判断するに至る。すると、印字処理(S21
0)を実行する。印字処理(S210)では、既述した
ようにページRAM19に格納された1頁分のビットマ
ップデータが1/7頁分毎にビデオRAM21に転送さ
れる。そして、ビデオRAM21から1ビット毎にシリ
アルなビデオ信号がエンジン部3に出力され、エンジン
部3にて1頁分の印字が行なわれる。こうした印字処理
(S210)を終えると、本ルーチンを一旦終了する。
そして、入力データRAMに新規の1頁分のデータが格
納される都度、本ルーチンが起動されて以上の処理が繰
り返し行なわれる。
【0020】以上説明したように実施例の印刷装置で
は、アウトラインデータを展開して作成したキャラクタ
のビットマップデータを再使用を見込んでフォントデー
タRAM15に格納する際、ビットマップデータの縦方
向が64ドット以上であればランレングス形式データに
変換して格納し、64ドット未満であればビットマップ
形式データで格納する。
【0021】図5にビットマップ形式のデータを示し、
図6にランレングス形式のデータを示す。ビットマップ
形式データは総てのピクセルの個々について印字と空白
とを「1」,「0」で示すバイトデータである。これに
対して、ランレングス形式のデータは印字を連続して行
なうピクセルの始点と終点の位置および始点終点の合計
数からなるデータである。例えば、図6の位置の行の
ランレングス形式データは「2,29,38」である。
位置は「4,25,32,35,42」、位置は
「4,12,21,46,55」がランレングス形式デ
ータとなる。
【0022】図6の文字「A」(縦方向は64ドット以
上である)の場合、ビットマップ形式ではデータが69
0バイトとなるが、上記ランレングス形式ではデータが
618バイトと若干小さくなる。さらに、1000ポイ
ントの文字「H」ではビットマップ形式のデータでは8
40Kバイトとなるが、ランレングス形式に変換すると
データは28Kバイトとなり、データの大きさが1/3
0に圧縮される。
【0023】つまり、キャラクタ(英字)の場合、ビッ
トマップデータが縦方向64ドット未満であるとビット
マップ形式データの方がデータサイズが小さくなり、6
4ドット以上であるとランレングス形式データの方がデ
ータサイズが小さくなるとほぼ言える。また、ビットマ
ップデータの縦方向サイズが大きくなるほど、ビットマ
ップ形式のデータサイズは激増し、これに対してランレ
ングス形式のデータは圧縮率を増すと言える。したがっ
て、ビットマップデータの縦方向サイズ64ドットを基
準にビットマップ形式,ランレングス形式を選択し、選
択された形式でビットマップデータをフォントデータR
AM15に格納することにより、フォントデータRAM
15のメモリ消費量が格段に小さくなるのである。
【0024】以上説明したように実施例の印刷装置によ
れば、キャラクタのビットマップデータの縦方向サイズ
64ドットを基準にしてフォントデータRAM15への
ビットマップデータの格納形式を選択し、データサイズ
がより小さくなる形式でビットマップデータを格納させ
るから、メモリ消費量を的確に小さくできるという効果
を奏する。
【0025】以上実施例を説明したが、本発明は実施例
に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲において種々なる態様で実施しえることは勿論
である。例えばキャラクタのビットマップデータの圧縮
の手法としてはランレングス以外の各種の公知手法、例
えばTIFF(Tagged Imaged File
Format)形式等を採用してもよい。圧縮の手法
および基準サイズの設定はキャラクタの種類つまり英文
字、数字、ひらがら、カタカナ、漢字等の各々の特性に
応じて個別に設定する構成としてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のイメージデ
ータ出力装置によれば、ビットマップデータのサイズが
小さい場合はビットマップデータをそのままメモリに格
納し、ビットマップサイズが大きい場合は圧縮してメモ
リに格納するからメモリの消費量を小さく抑えることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメージデータ出力装置の基本的構成
を例示するブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての印刷装置の制御回路
を示すブロック図である。
【図3】印刷装置の処理の全体の流れを示すブロック図
である。
【図4】制御回路のCPUが実行する処理を例示するフ
ローチャートである。
【図5】フォントデータRAMのビットマップデータで
の記憶を説明する説明図である。
【図6】フォントデータRAMのランレングス形式での
データの記憶を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…ビデオコントローラ部, 3…エンジン部, 5…CPU, 15…フォントデータR
AM, 23…ホストコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 12/02 590 G09G 5/00 550M 17/21 G06F 15/20 566M G09G 5/00 550 B41J 3/12 L (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 5/00 G06F 3/153 310 G06F 12/02 590 G06F 17/21

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器からの入力データにしたがって
    アウトラインデータを展開手段により展開して、前記入
    力データの指定するイメージの出力に使用するビットマ
    ップデータを作成すると共に、作成したビットマップデ
    ータを再使用を見込んで所定の記憶手段に格納しておく
    イメージデータ出力装置において、前記ビットマップデ
    ータのサイズと基準サイズとの大小関係を判断するサイ
    ズ判断手段と、該サイズ判断手段により前記ビットマッ
    プデータのサイズが基準サイズ未満と判断された場合、
    前記ビットマップデータを前記記憶手段に格納するビッ
    トマップデータ格納手段と、前記サイズ判断手段により
    前記ビットマップデータのサイズが基準サイズ以上と判
    断された場合、前記ビットマップデータを圧縮したうえ
    で前記記憶手段に格納するビットマップデータ圧縮格納
    手段とを備えることを特徴とする出力機器のデータ格納
    装置。
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