JP2887252B1 - 急速ろ過池洗浄排水の処理方法 - Google Patents

急速ろ過池洗浄排水の処理方法

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JP2887252B1
JP2887252B1 JP4172098A JP4172098A JP2887252B1 JP 2887252 B1 JP2887252 B1 JP 2887252B1 JP 4172098 A JP4172098 A JP 4172098A JP 4172098 A JP4172098 A JP 4172098A JP 2887252 B1 JP2887252 B1 JP 2887252B1
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伸浩 青木
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Abstract

【要約】 【課題】浄水系の負荷を増加させることがなく、大腸
菌、細菌類、耐塩素性原虫類等が循環濃縮されるおそれ
がない急速ろ過池洗浄排水の処理方法を提供する。 【解決手段】浄水場の急速ろ過池の洗浄排水をセラミッ
ク膜モジュール12でろ過し、膜ろ過水を着水井に返送
して再利用する。セラミック膜モジュール12により濁
質、大腸菌、細菌類、耐塩素性原虫類が除去されるた
め、従来のようにこれらが浄水系内で循環濃縮されるお
それがなく、疫学的安全性の保証された膜ろ過水として
再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水場の急速ろ過
池を洗浄した際に発生する多量の濁質等を含んだ洗浄排
水の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な浄水場の水処理工程では、図4
に示されるように原水はまず着水井1に入り、薬品混和
池2で凝集剤を添加されたうえフロック形成池3で不純
物のフロックを形成させる。フロックは次の沈殿池4で
沈降分離され、上澄水は急速ろ過池5に送られて沈殿池
4では分離できなかった比較的微細な濁質のほか、大腸
菌や細菌類が分離除去され、浄水として送り出される。
一方、沈殿池4の沈殿物は排泥池6、濃縮槽7を経て脱
水機8で脱水濃縮される。
【0003】上記の急速ろ過池5は定期的に洗浄する必
要があり、その際に多量の急速ろ過池洗浄排水が発生す
る。従来この急速ろ過池洗浄排水は図4に示すように全
量を着水井1に返送していた。ところがこの従来方法で
は、急速ろ過池5で分離された比較的微細な濁質や細菌
類が全量浄水系の頭である着水井1に返送されるために
浄水系の負荷が増加し、凝集剤の注入率を増加させなけ
ればならない等の問題があった。
【0004】また浄水場が後塩素処理を行なっている場
合には大腸菌や細菌類は死滅せず、浄水系内に滞留する
ほか、最近問題となっているクリプトスポリジウム等の
耐塩素性原虫類も滞留し、結果として浄水系内でこれら
の循環濃縮が行なわれるという問題があった。また、浄
水場が前塩素処理や中間塩素処理を行なっている場合に
は大腸菌や細菌類は死滅して急速ろ過池5で除去される
が、耐塩素性原虫類は死滅しないので浄水系内に滞留
し、やはり循環濃縮が行なわれるという問題があった。
このように図4に示した従来の急速ろ過池洗浄排水の処
理方法は、浄水系への負荷の増大のほか、疫学的安全性
に問題がある排水が返送再利用され、浄水系内で徐々に
濃縮されていくという問題があった。
【0005】この他、図5に示すように急速ろ過池5の
洗浄排水を排水池9に送り重力沈降を行なわせ、上澄水
は着水井1に返送する一方、汚泥を排泥池6又は濃縮槽
7に送ることも行なわれている。この方法は排水池9で
急速ろ過池洗浄排水の固液分離を行なうため、図4に示
した方法のように浄水系への負荷を増大させることはな
い。しかし、この方法でも耐塩素性原虫類については完
全に疫学的安全性が保証されたわけではない。また、大
量の急速ろ過池洗浄排水を固液分離するために新たに排
水池9が必要となり、そのための敷地が必要となるとい
う問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、浄水系の負荷を増加させることがな
く、大腸菌、細菌類、耐塩素性原虫類等が浄水系内で循
環濃縮されるおそれがなく、また設備の小型化をも図る
ことができる急速ろ過池洗浄排水の処理方法を提供する
ためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の急速ろ過池洗浄排水の処理方法
は、浄水場の急速ろ過池の洗浄排水を膜ろ過し、濁質、
細菌、大腸菌、耐塩素性原虫類が除去された膜ろ過水を
着水井に返送して再利用することを特徴とするものであ
る。なお膜ろ過は、セラミック膜モジュールにより行う
ことが好ましい。
【0008】本発明の方法によれば、急速ろ過池の洗浄
排水中に含まれる濁質、大腸菌や細菌類の他、耐塩素性
原虫類をも膜モジュールにより確実に除去することがで
きるので、これらが浄水系内で循環濃縮されるおそれが
ない。また濁質が完全に除去された膜ろ過水を着水井に
返送して再利用するため、浄水系の負荷を増加させるこ
とがなく、設備の小型化をも図ることもできる。以下に
図1を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態を示す。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の要部のみを示すフ
ローシートである。本発明では、図4や図5に示したよ
うな急速ろ過池5を洗浄することにより生じた洗浄排水
を洗浄排水受槽10で受け、圧送ポンプ11によって膜
モジュール12に供給する。この膜モジュール12とし
ては種々のMF膜やUF膜が使用でき、疫学的に安全で
清澄な膜ろ過水が得られ、再利用することができる。た
だし濁度が常時50度に近い洗浄排水に対する膜ろ過水
の疫学的な安全性を保証するには、膜強度に卓越したセ
ラミック膜モジュールが好ましく、特にモノリス状のセ
ラミック膜モジュールが好ましい。
【0010】また膜モジュール12を使用することによ
り、洗浄排水中の濁質分を高濃度に濃縮減量化すること
ができる。その回収率は膜部で98%以上とすることが
好ましい。このためには膜ろ過流束を上げたりろ過時間
を長くするが、洗浄排水の濁度が常時50度に近く高い
ため、膜に対しては高負荷をかけることとなる。このよ
うな高負荷運転を可能とするには、原水側流路径が広
く、濁質捕捉力に優れ、逆洗排水量が少量で済むセラミ
ック膜モジュールを用いることが好ましい。さらに、モ
ノリス状のセラミック膜モジュールからの逆洗排水は、
排水中の汚濁物がペレット状に圧縮されているため、後
工程における重力沈降濃縮が極めて容易になる。
【0011】この膜モジュール12により、急速ろ過池
洗浄排水に含まれる濁質、大腸菌や細菌類の他、MF膜
を透過できないクリプトスポリジウム等の耐塩素性原虫
類も完全にろ過される。膜ろ過水は加圧水槽13を経て
着水井1に返送して再利用されるが、従来法とは異なり
濁質を含まずまた疫学的に安全な清澄水であるため、浄
水系の負荷を増加させることがない。
【0012】この膜モジュール12及び加圧水槽13に
は、コンプレッサ等の加圧空気供給源14から1〜5kg
/cm2の加圧空気を供給することができるようになってお
り、ほぼ数時間ごとに膜モジュール12の逆洗を行な
う。その結果、膜モジュール12に蓄積された膜濃縮汚
泥は膜モジュール12から押し出されて膜濃縮汚泥貯留
槽15に取り出され、この槽内で重力濃縮されて濃縮槽
7や脱水機8や乾燥機へ送られる。前記したようにセラ
ミック膜モジュールによる膜濃縮汚泥は沈降性が良好で
あり、膜濃縮汚泥貯留槽15において重力濃縮を行い易
い。この膜濃縮汚泥貯留槽15の上澄水は洗浄排水受槽
10に返送される。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。濁度が20〜
50度である既設浄水場の急速ろ過池洗浄排水を、膜孔
径が0.1μmのモノリス型セラミック膜モジュールに
より膜ろ過し、膜ろ過水を着水井に返送した。膜ろ過流
束は2.0m/日でありろ過時間は12時間とした。そ
の結果、図2の水収支フローに示すように膜部回収率は
99.5%となり、3日後の膜濃縮汚泥貯留槽からの引
き抜き汚泥濃度は7%であった。膜ろ過中に連続測定し
たところ、膜ろ過水の濁度は0.01度未満であり、膜
ろ過水中の粒子数は0.1μm以上のものはゼロであっ
た。また一週間のセラミック膜モジュールの補正膜差圧
(25℃)の経日変化は、図3の通りであった。
【0014】
【発明の効果】以上に説明した本発明の急速ろ過池洗浄
排水の処理方法は、下記の通りの多くの利点を持つ。 急速ろ過池洗浄排水を、疫学的安全性の保証された
膜ろ過水として着水井に返送し、再利用することができ
る。 濁質が完全に除去された膜ろ過水を着水井に返送す
るため、浄水系への負荷が軽減される。 急速ろ過池洗浄排水中の濁質、大腸菌、細菌類、耐
塩素性原虫類等を高濃度に濃縮、減量化することができ
るので、従来のようにこれらが浄水系内で循環濃縮され
ることがなく、急速ろ過池洗浄排水処理系への負荷を軽
減できる。 膜モジュールを用いたことにより設備の小型化を図
ることができ、またセラミック膜モジュールは超高回収
率運転が可能であり、メンテナンスの手数も僅かでよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示すフローシートである。
【図2】実施例における水収支を示すフローシートであ
る。
【図3】実施例におけるセラミック膜モジュールの補正
膜差圧の経日変化のグラフである。
【図4】従来例を示すフローシートである。
【図5】他の従来例を示すフローシートである。
【符号の説明】
1 着水井、2 薬品混和池、3 フロック形成池、4
沈殿池、5 急速ろ過池、6 排泥池、7 濃縮槽、
8 脱水機、9 排水池、10 洗浄排水受槽、11
圧送ポンプ、12 セラミック膜モジュール、13 加
圧水槽、14加圧空気供給源、15 膜濃縮汚泥貯留槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/44 B01D 71/02 B01D 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄水場の急速ろ過池の洗浄排水を膜ろ過
    し、濁質、細菌、大腸菌、耐塩素性原虫類が除去された
    膜ろ過水を着水井に返送して再利用することを特徴とす
    る急速ろ過池洗浄排水の処理方法。
  2. 【請求項2】 洗浄排水の膜ろ過をセラミック膜モジュ
    ールにより行う請求項1に記載の急速ろ過池洗浄排水の
    処理方法。
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