JP2887115B2 - スピン処理装置 - Google Patents

スピン処理装置

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JP2887115B2
JP2887115B2 JP24615996A JP24615996A JP2887115B2 JP 2887115 B2 JP2887115 B2 JP 2887115B2 JP 24615996 A JP24615996 A JP 24615996A JP 24615996 A JP24615996 A JP 24615996A JP 2887115 B2 JP2887115 B2 JP 2887115B2
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spin
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drive shaft
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久顕 宮迫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLCDなどの基板を
スピン洗浄・リンス・乾燥などの処理を行うスピン処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばLCDなどの矩形状のガラス製の
基板に半導体デバイスを形成する製造過程においては、
上記基板の洗浄が繰り返し行われる。洗浄された基板を
リンス・乾燥させるためには、一般にスピン処理装置が
用いられる。スピン処理装置には、基板を保持するスピ
ンテーブルを基板の移載位置まで上昇させて基板を保持
した後に下降させ、このスピンテーブルを回転駆動させ
て基板の洗浄・リンス・乾燥等の処理を行うものであ
る。
【0003】図3に従来のスピン処理装置の構成を示
す。スピン処理装置1は、カップ体2を有しており、こ
のカップ体2は、中心部分に挿通孔3が形成された有底
状の下カップ4と、この下カップ4の上部に、例えばね
じにより一体的に結合されたリング状の上カップ5とか
らなる。
【0004】上記挿通孔3には、駆動軸6が挿通され
る。この駆動軸6の上記カップ体2の外底部に突出した
下端は、駆動源であるスピンモータ7に接続されてい
る。駆動軸の上端は、基板8を載置するスピンテーブル
9の下面に接続されている。
【0005】上記スピンモータ7の下方には、上記駆動
軸6を上下方向に駆動させるための、図示しない上下駆
動機構が設けられている。すなわち上記駆動軸6は、上
記挿通孔3に挿通されて、上下方向への移動が自在な構
成となっている。
【0006】上記下カップ4には整流板10が形成さ
れ、またこの整流板10の下方側の下カップ4の底面に
は排気流路11が形成されている。整流板10は上記ス
ピンテーブル9の回転駆動により生じる気流、あるいは
この気流によって飛散された処理液を上記排気流路11
へとガイドするものである。
【0007】このような構成のスピン処理装置1では、
上記スピンテーブル9を上昇させてスピンテーブル9に
基板8を搬送手段12によって搬入載置する。上記スピ
ンテーブル9上に基板8を載置したならば、上記上下駆
動機構を駆動してスピンテーブル9を所定位置まで下降
させる。ついで、スピンモータ7を作動させて上記スピ
ンテーブル9を高速回転させることにより、上記基板8
の洗浄・リンス・乾燥等の処理を行う。処理が終了した
基板は再び上下駆動機構で上昇させ、所定位置で搬送さ
せる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成のスピン処理装置1では、基板8を搬送手段12
によりスピンテーブル9に搬入載置するとき、この基板
8に付着している処理液が下部に滴下する。基板8から
滴下した処理液は、上記挿通孔3を通ってスピンモータ
7に侵入したり、上記駆動軸6に付着し、この駆動軸6
を伝わってスピンモータ7に侵入する場合がある。
【0009】このように処理液がスピンモータ7へ侵入
すると、電気系統がショートしたり、スピンモータ7の
絶縁が劣化する等の不具合があり、この場合には上記ス
ピンモータ7などが焼損する虞がある。
【0010】また上記下カップ4では、気流の乱れが生
じて上記処理液の排出が良好に行われないという問題が
生じている。すなわち、上記下カップ4には整流板10
が設けられ、この整流板10にガイドされて下カップ4
の各部に設けられた排気流路11へ気流がガイドされる
ようになっているが、駆動軸6のみの回転によっては処
理液の排出に良好な気流の流れを生じさせることが難し
く、また駆動軸6が挿通される挿通孔3が形成されてい
るため、この挿通孔3付近でも気流が乱れる。
【0011】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、処理液が挿通孔からカ
ップ体の外部に流出するのを防止でき、かつ処理液の排
出を良好に行うことが可能なスピン処理装置を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、基板を回転させて処理する
スピン処理装置において、中心部分に挿通孔が形成され
ているカップ体と、上記挿通孔に挿通され、回転駆動お
よび上下駆動される駆動軸と、上記駆動軸の上端に設け
られ、この駆動軸の上下動によって、上記基板の着脱時
には上記カップ体から突出する位置まで上昇し、上記基
板の処理時には上記カップ体内の所定位置まで下降する
スピンテーブルと、上記挿通孔を覆う状態で上記スピン
テーブルの下部に配置されたカバー体と、を具備したこ
とを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、上記カバー体は径
方向中心部に比べて径方向周辺部が低く形成された円錐
状をなしていることを特徴とする請求項1記載のスピン
処理装置である。
【0014】請求項3記載の発明は、上記カップ体の内
方周辺部には上記スピンテーブルから飛散する処理液が
導入される排出室が区画形成され、上記カバー体の外周
端の高さが上記排出室の上面とほぼ同じ高さに設定され
ていることを特徴とする請求項2記載のスピン処理装置
である。
【0015】請求項1の発明によると、上記カバー体は
上記挿通孔を覆う状態で上記スピンテーブルの下部に配
置されているため、このカバー体により基板から滴下す
る処理液が挿通孔から流出するのが防止される。
【0016】請求項2の発明によると、上記カバー体は
径方向中心部に比べて径方向周辺部が低く形成された円
錐状をなしているため、このカバー体に向かい処理液が
飛散しても、この処理液を中心部分から周辺部分へ向か
って良好にガイドして排出することが可能となる。
【0017】請求項3の発明によると、上記カップ体の
内方周辺部には上記スピンテーブルから飛散する処理液
が導入される排出室が区画形成され、上記カバー体の外
周端の高さが上記排出室の上面とほぼ同じ高さに設定さ
れているため、上記カバー体に飛散された処理液をこの
排出室の上面に向かい良好にガイドし、そして排出室内
部に導入して確実に排出することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1ないし図2に基づいて説明する。スピン処理
装置20は、カップ体21を有しており、このカップ体
21は上カップ22と下カップ23とからなっており、
下カップ23の垂直に立設した外周壁の上端にゴム等の
緩衝材を介して上カップ22が載置された構成となって
いる。上カップ22は、断面が台形状に形成されてその
上面が開放されて設けられており、この下部にはL字形
のガイド板取付部22aが形成されている。
【0019】なお、本実施の形態では、上記上カップ2
2と下カップ23との間に中心方向へ向かってお椀状に
湾曲しているガイド体24が上記L字形のガイド板取付
部22a上に載置されている。
【0020】上記下カップ23は、内底面から中心部へ
向かい斜め上方に傾斜して形成されている受け部25を
有している。また上記下カップ23は、この受け部25
よりも径方向中心側に挿通孔26が形成されている。
【0021】上記下カップ23の内底周辺部には、下面
が開放したリング体27が設けられている。このリング
体27の内部には、図2に示すように、周方向に所定間
隔で、かつ周方向に沿って所定の角度で傾斜した4つの
仕切り板28が設けられている。これら仕切り板28に
よって上記リング体27の内部空間は、4つの排出室2
9に区画されている。
【0022】各排出室29の上面29aには複数の導入
孔30が形成されている。各導入孔30は所定の角度で
傾斜した整流板31によって覆われている。それによっ
て、スピンテーブル32を回転させたときに発生する処
理液を含む気流を上記導入孔30から排出室29へ導入
するようになっている。
【0023】上記下カップ23には各排出室29と連通
する排出路33が設けられ、この排出路33によって排
出室29に導入された上記処理液を含む気流を排出する
ようになっている。なお、リング体27の内周壁の下端
には、排出室29の内部と外部を連通する貫通孔34が
形成されている。
【0024】上記挿通孔26には、駆動軸35が挿通さ
れる。この駆動軸35の下端は、カップ体21の下方に
配置された駆動源としてのスピンモータ36に連結され
ている。このスピンモータ36は、ベース37を介して
上下駆動機構38に取り付けられており、このスピンモ
ータ36とともに上記駆動軸35を上下動させることが
可能となっている。
【0025】また上記駆動軸35の上端には、スピンテ
ーブル32が連結されている。スピンテーブル32は例
えば放射状の複数のアーム32aから形成されていて、
この上面には基板39の周辺部下面を支持する受けピン
40および基板39の外周面に係合してその水平摺動を
制限するガイドピン41が複数本ずつ設けられている。
【0026】このスピンテーブル32の上記駆動軸35
への取り付け部分よりわずかに下方には、上記スピンテ
ーブル32に近接するようにカバー体42が配設されて
いる。このカバー体42は、上記ベース37に立設され
た複数の支持体43の上端に取り付けられている。この
カバー体42は中心部分が上記駆動軸35と非接触とな
る開口44を有しており、また中心側端部が上方に折り
曲げられたフランジ42bに形成されている。さらにこ
のカバー体42の上面には、上記フランジ42bと対向
するリング状の覆い体45がねじなどによって固定され
ており、上記開口からの処理液の侵入をさらに防止する
ようになっている。
【0027】このカバー体42は、中心部分から径方向
外方へゆくにつれて、下方へなだらかに傾斜する円錐状
に形成されており、またこの外周端部は、下方に向かっ
て折れ曲がるスカート状部42aを有している。
【0028】このカバー体42は、上記挿通孔26の内
径寸法に比べて十分大きな外形寸法に形成されている。
それによって、カバー体42は上記挿通孔26を覆い隠
している。なお、カバー体42は、常にスカート状部4
2aの下端が下カップ23内底面の受け部25の部分に
接近しているとともに、外周端部の高さが上記リング体
27の上面29aとほぼ同じになるようにされている。
【0029】以上のような構成を有するスピン処理装置
20の作用について、以下に説明する。基板搬送手段に
より、上記基板39をスピンテーブル32上に載置する
ために、図示されない上記上下駆動機構により、上記ス
ピンテーブル32を上昇させてカップ体21から上方に
突出させる。そして基板39を載置した後に、上記上下
駆動機構を作動させて上記スピンテーブル32を所定位
置に下降させる。
【0030】そして、この位置で上記スピンモータ36
を回転駆動させ、上記スピンテーブル32上に載置され
ている基板39の洗浄・リンス・乾燥処理などを行う。
この洗浄・リンス・乾燥処理を行う場合、上記基板39
に付着している処理液が、上記カバー体42に付着して
も、カバー体42に付着した処理液は上記カバー体42
のスカート状部42aに沿って下方へ滴下される。この
場合、このカバー体42の下方に受け部25が設けられ
ているため、上記処理液はこの受け部25によりガイド
され、リング体27の円周壁に形成された貫通孔34を
通過して上記排出室29へと流出される。そして排出路
33を通過して外部へと排出されるようになる。
【0031】このような構成のスピン処理装置20によ
ると、基板搬送手段により基板39をスピンテーブル3
2上に搬入載置する際に、上記スピンテーブル32が上
昇した位置にある場合、上記基板39から上記挿通孔2
6や上記駆動軸35へ向かって処理液が滴下しても、処
理液は上記カバー体42によって遮蔽される。したがっ
て、処理液が上記挿通孔26を通過して下カップ23の
下方に配置されたスピンモータ36へ侵入するのが防止
される。
【0032】また、スピンテーブル32を回転させて上
記基板39を洗浄・リンス・乾燥等の処理をする場合に
は、上記カバー体42のスカート状部42aは上記受け
部25と近接している。そのため、スカート状部42a
と受け部25との間を処理液が挿通孔26へ侵入するの
が防止される。しかも、受け部25が傾斜していること
によってもその侵入が確実に防止されることになる。
【0033】さらに上記カバー体42は、中心部から外
周端部へ向かい、低く傾斜しているので、処理液がカバ
ー体42の上面に付着しても、径方向外方に向かい良好
に排出される。
【0034】そして、上記カバー体42とリング体27
の上面29aとがほぼ同じ高さとなるように設定されて
いるため、上記カバー体42の上面に飛散された処理液
は、上記排出室29の上面29aへガイドされ、この上
面29aに形成された導入孔30から排出室29へ円滑
にガイドされて排出される。
【0035】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態では、上
記下カップ23に上記上カップ22が載置する構成とな
っているが、カップ体21の構成はこれに限らずに、例
えば上カップ22と下カップ23が一体成形されたもの
であっても構わない。
【0036】また、上記排出室29の個数および導入孔
30、整流板31の個数などもこれに限定されるもので
はない。さらに上記カバー体42は上記駆動軸35に一
体的に取り付けるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、上記スピンテーブルの下部には上記挿通孔
を覆う状態のカバー体が上下駆動機構に設けられている
ため、基板の搬送時に処理液がこの挿通孔に向かって飛
散されても、このカバー体により処理液を良好に外方へ
排出することができる。
【0038】また、上記スピンテーブルが回転駆動され
ている場合にも、上記挿通孔をこのカバー体が覆って閉
塞するようになっているため、処理液が上記挿通孔を通
過してスピンモータ側へ侵入してくるのをより一層防止
することが可能となる。
【0039】請求項2記載の発明によると、上記カバー
体は中心部に比べて径方向周辺部が低く形成された円錐
状をなしているため、このカバー体に向かい処理液が飛
散されても、この処理液を中心部分から周辺部分へ向か
って良好にガイドして排出することができる。
【0040】請求項3記載の発明によると、上記下カッ
プの内方周辺部には上記スピンテーブル等から飛散する
処理液が導入される排出室が区画形成され、上記カバー
体の外周端の高さが上記排出室の上面とほぼ同じ高さに
設定されているため、上記カバー体に飛散された処理液
をこの排出室の上面に向かい良好にガイドし、そして排
出室内部に導入されてこの処理液を確実に排出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるスピン処理装置
の構成を示す側断面図。
【図2】同実施の形態に係わる下カップのリング体を示
す斜視図。
【図3】従来のスピン処理装置の構成を示す側断面図。
【符号の説明】
20…スピン処理装置 21…カップ体 26…挿通孔 29…排出室 32…スピンテーブル 33…排出路 35…駆動軸 36…スピンモータ 39…基板 42…カバー体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を回転させて処理するスピン処理装
    置において、 中心部分に挿通孔が形成されているカップ体と、 上記挿通孔に挿通され、回転駆動および上下駆動される
    駆動軸と、 上記駆動軸の上端に設けられ、この駆動軸の上下動によ
    って、上記基板の着脱時には上記カップ体から突出する
    位置まで上昇し、上記基板の処理時には上記カップ体内
    の所定位置まで下降するスピンテーブルと、 上記挿通孔を覆う状態で上記スピンテーブルの下部に配
    置されたカバー体と、 を具備したことを特徴とするスピン処理装置。
  2. 【請求項2】 上記カバー体は径方向中心部に比べて径
    方向周辺部が低く形成された円錐状をなしていることを
    特徴とする請求項1記載のスピン処理装置。
  3. 【請求項3】 上記カップ体の内方周辺部には上記スピ
    ンテーブルから飛散する処理液が導入される排出室が区
    画形成され、上記カバー体の外周端の高さが上記排出室
    の上面とほぼ同じ高さに設定されていることを特徴とす
    る請求項2記載のスピン処理装置。
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JPH1092785A JPH1092785A (ja) 1998-04-10
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US6536454B2 (en) * 2000-07-07 2003-03-25 Sez Ag Device for treating a disc-shaped object
JP5460475B2 (ja) * 2010-06-16 2014-04-02 東京エレクトロン株式会社 基板液処理装置

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