JP2886768B2 - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

Info

Publication number
JP2886768B2
JP2886768B2 JP23807493A JP23807493A JP2886768B2 JP 2886768 B2 JP2886768 B2 JP 2886768B2 JP 23807493 A JP23807493 A JP 23807493A JP 23807493 A JP23807493 A JP 23807493A JP 2886768 B2 JP2886768 B2 JP 2886768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
drying
target
ventilation
ventilation operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23807493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0791837A (ja
Inventor
靖夫 内川
隆三 中村
健太郎 木村
裕之 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP23807493A priority Critical patent/JP2886768B2/ja
Publication of JPH0791837A publication Critical patent/JPH0791837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2886768B2 publication Critical patent/JP2886768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

Landscapes

  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥対象物を貯留する
貯留室の一側から他側へ乾燥用風を通風する正転通風運
転と、前記貯留室の他側から一側へ乾燥用風を通風する
逆転通風運転とを所定時間毎に自動切り換えする通風制
御手段を備えた乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き乾燥機においては、正
転通風運転と逆転通風運転との自動切り換えにおいて、
図 に示すように、正転通風運転の運転時間T1と逆転
通風運転の運転時間T2との比(T1:T2)を、一側
寄り含水量(一側寄りに位置する乾燥対象物の実重量と
設定仕上がり重量との差)と他側寄り含水量(他側寄り
に位置する乾燥対象物の実重量と設定仕上がり重量との
差)との比に応じて設定していた(本願出願人が既に提
案した特願平5−71347号参照)。つまり、従来の
乾燥機では、一側寄り乾燥対象物の重量減少率と他側寄
り乾燥対象物の重量減少率とが同じであるとして、正転
通風運転と逆転通風運転との運転時間の比を設定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、貯留室
の一側寄り乾燥対象物(すなわち、正転通風運転におい
て風上側に位置する乾燥対象物)と他側寄り乾燥対象物
(すなわち、逆転通風運転において風上側に位置する乾
燥対象物)の収納量の違いや含水率(含水量)の違い等
による乾燥負荷の異なり起因して、あるいは、装置の通
風状態の違い(つまり、正転通風運転における通風状態
と逆転運転における通風状態の違い)に起因して、一側
寄り乾燥対象物の重量減少率と他側寄り乾燥対象物の重
量減少率とが、異なっている。このため、従来の乾燥機
では、一側寄り乾燥対象物と他側寄り乾燥対象物とで仕
上がり乾燥品質が異なり、例えば、一側寄り乾燥対象物
が適当な仕上がり品質に至った際に、他側寄りの乾燥対
象物が既に過乾燥状態に至っていたり、また逆に未だ十
分な乾燥状態に至っていない等のことが生じ、貯留乾燥
対象物の全量について所望の仕上がり品質を安定的に得
られない問題があった。
【0004】本発明の目的は、正転通風運転と逆転通風
運転との自動切り換えを合理的な形態で実施することに
より、上記問題の解消を図る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の乾燥機は、乾燥
対象物を貯留する貯留室の一側から他側へ乾燥用風を通
風する正転通風運転と、前記貯留室の他側から一側へ乾
燥用風を通風する逆転通風運転とを所定時間毎に自動切
り換えする通風制御手段を備えたものであって、その特
徴構成は、前記貯留室の前記一側寄り乾燥対象物の実重
量を検出する一側寄り重量検出手段と、前記他側寄り乾
燥対象物の実重量を検出する他側寄り重量検出手段とを
設け、前記通風制御手段が、前記一側寄り重量検出手段
の検出実重量に基づいて、前記一側寄り乾燥対象物の実
重量と一側寄り設定仕上がり重量との差である一側寄り
除水量と、前記一側寄り乾燥対象物の一側寄り重量減少
率とを求めると共に、前記他側寄り重量検出手段の検出
実重量に基づいて、前記他側寄り乾燥対象物の実重量と
他側寄り設定仕上がり重量との差である他側寄り除水量
と、前記他側寄り乾燥対象物の他側寄り重量減少率とを
求め、前記一側寄り除水量を前記一側寄り重量減少率に
て除算した値と、前記他側寄り除水量を前記他側寄り重
量減少率にて除算した値との比に応じて、正転通風運転
と逆転通風運転との運転時間比を自動設定するように構
成されている点にある。
【0006】
【作用】すなわち、この種の乾燥機の乾燥性能特性とし
て、正転通風運転と逆転通風運転との自動切り換えにお
ける逆転通風運転の運転時間比を大きくするほど、他側
寄り乾燥対象物(逆転通風運転において風上側となる乾
燥対象物)に対する乾燥能力が一側寄り乾燥対象物に対
する乾燥能力に比べ大きくなり、逆に、正転通風運転の
運転時間比を大きくするほど、一側寄り乾燥対象物(正
転通風運転において風上側となる乾燥対象物)に対する
乾燥能力が他側寄り乾燥対象物に対する乾燥能力に比べ
大きくなる。
【0007】又、一側寄り乾燥対象物の乾燥が進んで、
その含水率が低下するほど一側寄り乾燥対象物からの水
分蒸散効率が低下して、一側寄り乾燥対象物の重量減少
率が低下し、同様に、他側寄り乾燥対象物の乾燥が進ん
で、その含水率が低下するほど他側寄り乾燥対象物から
の水分蒸散効率が低下して、他側寄り乾燥対象物の重量
減少率が低下するといった特性もある。
【0008】従って、本発明の特徴構成によれば、一側
寄り除水量(一側寄り乾燥対象物の実重量と一側寄り設
定仕上がり重量との差)を一側寄り重量減少率にて除算
した値と、他側寄り除水量(他側寄り乾燥対象物の実重
量と他側寄り設定仕上がり重量との差)を他側寄り重量
減少率にて除算した値との比に応じて、正転通風運転と
逆転通風運転との運転時間比を自動設定することによ
り、一側寄り乾燥対象物と他側寄り乾燥対象物との夫々
に対し、それらの含水量及び重量減少率に応じた乾燥能
力を発揮させる形態で、一側寄り乾燥対象物と他側寄り
乾燥対象物とについて均等な仕上がり乾燥状態を同等の
所要時間で得ることができることとなる。
【0009】
【発明の効果】つまり、本発明の特徴構成によれば、一
側寄り乾燥対象物が適当な仕上がり品質に至った際に、
他側寄りの乾燥対象物が既に過乾燥状態に至っていた
り、逆に未だ十分な乾燥状態に至っていない等のことを
効果的に、又、自動的に防止して、一側寄り乾燥対象物
と他側寄り乾燥対象物との収納量の違いや含水率の違い
等にかかわらず、貯留乾燥対象物の全量について所望の
仕上がり品質を安定的に得られるようになり、ひいて
は、低級仕上がり品の発生をなくして乾燥物製造面で高
い経済性を確保し得るに至った。
【0010】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0011】図1は乾燥機構成を示し、1(1R,1
L)は乾燥対象物X(XR,XL:千切り大根の原料
等)を上下複数段に載置収容する台車、2は乾燥対象物
X(XR,XL)を載置した二台の台車1(1R,1
L)を室内一側寄りと他側寄りとに並べて収納する貯留
室である、又、3は通風乾燥用の正逆転切り換え可能な
ファンであり、このファン3を正転通風運転することに
より図中実線の矢印で示す如く貯留室2の一側から他側
へ乾燥用風Aを通風し、又、逆転通風運転することによ
り図中破線の矢印で示す如く貯留室2の他側から一側へ
乾燥用風Aを通風するようにしてある。
【0012】4,5は、図中一点鎖線で示す如き姿勢で
外気口6,7を開くとともに除湿機8に対する循環風路
を閉じる外気通風状態と、図中実線で示す如き姿勢で逆
に外気口6,7を閉じるとともに除湿機8に対する循環
風路を開く循環通風状態とに風路を切り換えるダンパで
あり、外気OAの通風による乾燥処理が行える状況で
は、ダンパ4,5を外気通風状態としてファン3を正転
通風運転することにより、上側の外気口6から取り入れ
た外気OAを乾燥用風Aとして貯留室2の一側(図中右
側)から他側へ通風するとともに、通風後の外気OAを
下側の外気口7から外部へ排出する外気正転通風運転
と、同じくダンパ4,5を外気通風状態としてファン3
を逆転通風運転することにより、下側の外気口7から取
り入れた外気OAを乾燥用風Aとして貯留室2の他側
(図中左側)から一側へ通風するとともに、通風後の外
気OAを上側の外気口6から外部へ排出する外気逆転通
風運転とを自動的に交互に実施し、これにより、外気O
Aをもって室内の乾燥対象物Xを乾燥処理する。
【0013】又、外気OAの通風による乾燥処理ができ
ない状況では、ダンパ4,5を循環通風状態としてファ
ン3を正転通風運転することにより、除湿機8で除湿し
た空気を乾燥用風Aとして貯留室2の一側(図中右側)
から他側へ通風し、通風後の空気を除湿機8に戻す循環
正転通風運転と、同じくダンパ4,5を循環通風状態と
してファン3を逆転通風運転することにより、除湿機8
で除湿した空気を乾燥用風Aとして貯留室2の他側(図
中左側)から一側へ通風し、通風後の空気を除湿機8に
戻す循環逆転通風運転とを自動的に交互実施し、これに
より、除湿機8をもって強制的に室内の乾燥対象物Xを
乾燥処理する。
【0014】除湿機8は貯留室2から戻る空気を冷却除
湿する室内側蒸発器8aと、その冷却除湿した空気を再
熱する室内側凝縮器8bと、外気OAを放熱対象とする
室外側凝縮器8cとを備えるヒートポンプで構成してあ
り、運転モードとして、冷媒凝縮の全量を室内側凝縮器
8bで行わせて再熱量を大とする暖房除湿モードと、冷
媒凝縮の一部を室外側凝縮器8cで行わせて室内側凝縮
器8bによる再熱量を小とする冷房除湿モードとを択一
的に実施できるようにし、設定室温trmを中心とする
設定温度範囲(trm±dt)内に貯留室2の室温tr
を保つように、運転モードを貯留室2の室温検出に基づ
いて暖房除湿モードと冷房除湿モードとに自動的に切り
換える構成としてある。
【0015】貯留室2の室温検出については温度センサ
として、ファン正転通風運転時には貯留室2への給気温
度tiとなり、かつ、ファン逆転通風運転時には貯留室
2からの排気温度toとなる貯留室一側端の通風温度t
1を検出する第1温度センサS1を設けるとともに、そ
れとは逆にファン正転通風運転時には貯留室2からの排
気温度toとなり、かつ、ファン逆転通風運転時には貯
留室2への給気温度tiとなる貯留室他側端の通風温度
t2を検出する第2温度センサS2を設け、そして、こ
れら第1温度センサS1及び第2温度センサS2の夫々
による検出温度t1,t2の平均温度を貯留室2の検出
室温tr(=(t1+t2)/2)として採用するよう
にしてある。
【0016】10Rは、前記貯留室2の一側寄り乾燥対
象物XRの実重量WRを検出する一側寄り重量検出手段
としての重量センサであり、10Lは、他側寄り乾燥対
象物XLの実重量WLを検出する他側寄り重量検出手段
としての重量センサである。11は、一側寄り乾燥対象
物XRと他側寄り乾燥対象物XRとの夫々について、乾
燥対象物Xが目標含水率mαまで乾燥したときの予測重
量である目標仕上がり重量mW(mWR(一側寄り目標
仕上がり重量),mWL(他側寄り目標仕上がり重
量))を、作業者が各乾燥対象物X(XR,XL)の初
期状態から判断して設定する設定器である。
【0017】9は、ファン正転通風運転とファン逆転通
風運転とを所定時間毎に自動切り換えする通風制御手段
としての制御装置である。制御装置9は、更に、前述の
暖房除湿モードと冷房除湿モードとの自動切り換え、並
びに、乾燥処理の自動停止を行うように構成されてお
り、暖房除湿モードと冷房除湿モードとの自動切り換え
については、図2に示すように、前記の検出室温tr
(=(t1+t2)/2)が設定温度範囲(trm±d
t)の下限値trm−dtにまで低下すると、運転モー
ドを暖房除湿モードに切り換え、かつ、検出室温tr
(=(t1+t2)/2)が設定温度範囲(trm±d
t)の上限値trm+dtにまで上昇すると、運転モー
ドを冷房除湿モードに切り換える構成としてある。
【0018】又、ファン正転通風運転とファン逆転通風
運転の自動切り換えについては、一側寄り除水量PRを
一側寄り重量減少率DRにて除算した値と、他側寄り除
水量PLを他側寄り重量減少率DLにて除算した値との
比に応じて、所定の正逆転周期T(例えば100分)に
おける正転通風運転(時間T1)と逆転通風運転(時間
T2(=T−T1))との運転時間比を下記(1)式に
て自動設定し、そして、両乾燥対象物X(XR,XL)
が設定仕上がり重量としてのチェック重量cW(cW
R,cWL)に至るまで(厳密には、一側寄り乾燥対象
物XRがチェック重量cWRに至るまで)は、これら正
転運転時間T1のファン正転通風運転と逆転運転時間T
2のファン逆転通風運転とを交互に繰り返す構成として
ある。 T1:T2=(PR/DR):(PL/DL) ……(1)
【0019】尚、前記一側寄り除水量PR及び前記一側
寄り重量減少率DRは、乾燥処理開始当初の試験的ファ
ン運転(ファン正逆転通風運転)での一側寄り重量セン
サ10Rの検出実重量WRに基づいて、求められる。つ
まり、図2に示すように、試験的ファン運転後の一側寄
り乾燥対象物XRの実重量WR4と後述の一側寄り設定
仕上がり重量としての一側寄りチェック重量cWRとの
差(下記(2)式)より、一側寄り除水量PRを求め、
下記(3)式にて一側寄り乾燥対象物XRの一側寄り重
量減少率DRを求める。 PR=WR4−cWR ……(2) DR=(WR2−WR3)/tR ……(3) 但し、WR2は、試験的ファン運転において、ファン正
転通風運転による暖気運転を行って、室温trが最初に
設定温度範囲trm−dt(下限値)に達したときの一
側寄り乾燥対象物XRの実重量であり、WR3は、ファ
ン正転通風運転よりファン逆転通風運転に切り換わった
ときの一側寄り乾燥対象物XRの実重量であり、tR
は、試験的ファン運転におけるファン正転運転時間(予
め設定されている)である。
【0020】又、前記他側寄り除水量PL及び前記他側
寄り重量減少率DLは、乾燥処理開始当初の試験的ファ
ン運転(ファン正逆転通風運転)での他側寄り重量セン
サ10Lの検出実重量WLに基づいて、求められる。つ
まり、図2に示すように、試験的ファン運転後の他側寄
り乾燥対象物XLの実重量WL4と後述の他側寄り設定
仕上がり重量としての他側寄りチェック重量cWLとの
差(下記(4)式)より、他側寄り除水量PLを求め、
下記(5)式にて他側寄り乾燥対象物XLの他側寄り重
量減少率DLとを求める。 PL=WL4−cWL ……(4) DL=(WL3−WL4)/tL ……(5) 但し、WL3は、試験的ファン運転において、正転通風
運転より逆転通風運転に切り換えたときの他側寄り乾燥
対象物XLの実重量であり、tLは、試験的ファン運転
におけるファン逆転運転時間(予め設定されている)で
ある。
【0021】図3は、運転開始以降(試験的ファン運転
を含む)の第1温度センサS1の検出温度t1と第2温
度センサS2の検出温度t2の変化を示しており、検出
温度t1と検出温度t2との高低関係が逆転する点が、
ファン正転通風運転とファン逆転通風運転との切り換え
時点に対応する。尚、図3は、実験データを示すため、
種々の外乱に起因する多少のデータ値の乱れがある。
【0022】そして、制御装置9は、重量センサ10
R,10L及び設定器11からの情報に対し、下記
(イ)〜(ホ)の制御動作をするように構成してある
(図4参照)。
【0023】(イ)一側寄り乾燥対象物XR及び他側寄
り乾燥対象物XLの夫々について、設定器11により設
定された目標仕上がり重量mWR,mWLよりも夫々所
定割合k%だけ大きい重量(mW+k×mW/100)
をチェック重量cWR,cWLとする(下記(6),
(7)式参照)。 cWR=(mWR+k×mWR/100) ……(6) cWL=(mWL+k×mWL/100) ……(7) 尚、本例においては、乾燥対象物X(XL,XR)が目
標含水率mαとなる真の仕上がり重量sW(sWL,s
WR)に対し、目標仕上がり重量mW(mWR,mW
L)がその±10%を最大誤差として誤設定される可能
性があることから、上記のチェック重量cWを定める所
定割合k%には具体的数値として10%を採用してあ
る。
【0024】(ロ)試験的ファン運転を行い、そのとき
の重量センサ10R,10Lの検出実重量WR,WLに
基づいて、前述の如く、ファン3の正転運転時間T1と
逆転運転時間T2を算出し、その運転時間T1,T2に
て、チェック時点(一側寄り乾燥対象物XRの検出重量
WRがそのチェック重量cWRにまで減少した時点)に
至るまで、ファンを正転運転と逆転運転とを交互に切り
換えて運転する。
【0025】(ハ)チェック時点以降は、暖房除湿モー
ドと冷房除湿モードとの交互切り換え、及び、ファン正
転通風運転とファン逆転通風運転との交互切り換えを、
停止タイミング判定用の切り換え形態をもって行う。そ
して、その停止タイミング判定用の切り換え形態として
は(図3参照)、検出室温trが前記の設定温度範囲の
上限値trm+dtに上昇するまでファン正転通風運転
で暖房除湿モードを実行することと、検出室温trが前
記の設定温度範囲の下限値trm−dtに低下するまで
ファン逆転通風運転で冷房除湿モードを実行することと
を交互に繰り返す。
【0026】つまり、含水率αと差温Δtとの関係にお
いて、含水率αの各値に対する差温Δtには、運転条件
の違いによって多少のバラツキがあるものの、その差温
Δtのバラツキには上限と下限が存在し、そして、乾燥
が進行して含水率αが低下するほど、差温Δtのバラツ
キはバラツキ幅の縮小を伴いながら上限及び下限がとも
に低下するという相関関係があり、図5においてHは差
温バラツキ範囲の上限の変化ラインを示し、又、Lは差
温バラツキ範囲の下限の変化ラインを示すが、目標仕上
がり重量mWが真の仕上がり重量sWに正しく設定され
ている状況では、図5における横軸方向で目標含水率m
αに対応する位置aが真の仕上がり重量sWに対応する
位置であって、かつ、正しく設定された目標仕上がり重
量mWに対応する位置となり、その位置aからk=10
%重量分だけ高含水率側の位置bが正しい設定の目標仕
上がり重量mWに対するチェック重量cW及びチャック
時点に対応する位置となる。
【0027】又、目標仕上がり重量mWがそのk=10
%だけ真の仕上がり重量sWよりも小さく誤設定されて
いる状況では、図5における横軸方向で目標含水率mα
に対応する位置aが真の仕上がり重量sWに対応する位
置であるのに対し、誤設定の目標仕上がり重量mWに対
応する位置がさらにk=10%重量分だけ低含水率側の
位置cとなることから、目標含水率mαに対応する位置
aが誤設定の目標仕上がり重量mWに対するチェック重
量cW及びチェック時点に対応する位置となり、そし
て、真の仕上がり重量sWよりも目標仕上がり重量mW
が小さく誤設定されることにおける誤差が上記のk=1
0%未満であれば、チェック重量cWの位置及びチェッ
ク時点の対応位置は、目標仕上がり重量mWが真の仕上
がり重量sWに正しく設定された場合のチェック時点の
位置bと、目標仕上がり重量mWがそのk=10%だけ
真の仕上がり重量sWよりも小さく誤設定され場合のチ
ェック時点の位置aとの間に位置することになる。
【0028】(ニ)第1温度センサS1による検出温度
t1と第2温度センサS2による検出温度t1との差、
すなわち、貯留室2の給排気温度差(差温Δt=ti−
to)を監視し、上記のチェック時点における差温Δt
に応じて差温Δtの減少限界値mΔtを決定する。
【0029】具体的には(図5参照)、乾燥対象物Xが
千切り大根の原料である場合、目標含水率mα=20%
に対する差温Δtのバラツキ範囲mDが1.2〜2.0
℃deg、又、目標含水率mαの許容範囲下限mα”に
対する差温Δtのバラツキ範囲mD”が1.1〜1.8
℃degであるのに対し、チェック時点の検出差温Δt
が1.8℃deg以上であるときには、差温Δtの減少
限界値mΔtを1.8℃degとし、チェック時点の検
出差温Δtが1.4℃deg以上で1.8℃deg未満
であるときには、差温Δtの減少限界値mΔtをチェッ
ク時点における差温Δtよりも0.2℃degだけ小さ
い値とし、チェック時点の検出差温Δtが1.2℃de
gよりも大きくかつ1.4℃deg未満であるときに
は、差温Δtの減少限界値mΔtを1.2℃degと
し、又、チェック時点の検出差温Δtが1.2℃deg
以下であるときには、そのチェック時点で直ちにファン
3に対し停止指令を与えて乾燥処理を自動停止する。
【0030】尚、貯留室2の差温Δt(=ti−to,
ファン正転通風運転ではΔt=t1−t2,ファン逆転
通風運転ではΔt=t2−t1)は暖房除湿モードから
冷房除湿モードへの切り換え時にピーク値を示すことか
ら、本例においては制御精度の向上を目的として、暖房
除湿モードから冷房除湿モードへの切り換え時における
差温Δtを乾燥処理停止制御の制御指標として用いるよ
うにしており、これに従って、上記の差温減少限界値m
Δtの決定基準とするチェック時点の差温Δtについて
も、チェック時点から採用する前記の停止タイミング判
定用切り換え形態において、ファン正転通風運転での暖
房除湿モードからファン逆転通風運転での冷房除湿モー
ドへの切り換えが最初に行われるときの差温Δtをチェ
ック時点の差温Δtとして採用している。
【0031】(ホ)チェック時点における差温減少限界
値mΔtの決定の後、前述(ロ)の如き停止タイミング
判定用の切り換え形態で暖房除湿モードと冷房除湿モー
ドとの切り換え、及び、ファン正転通風運転とファン逆
転通風運転との切り換えを行うことにおいて、ファン正
転通風運転での暖房除湿モードからファン逆転通風運転
での冷房除湿モードへの切り換え時における差温Δt
(=t1−t2)を監視し、そして、この切り換え時の
差温Δtが前記(ハ)で決定した差温減少限界値mΔt
以下となったとき、ファン3に対し停止指令を与えて乾
燥処理を自動停止する。
【0032】すなわち、制御装置9は、重量センサ10
による検出重量Wが目標仕上がり重量mWよりも所定割
合k%だけ大きいチェック重量cWにまで減少したとき
をチェック時点として、そのチェック時点における第1
及び第2温度センサS1,S2による検出差温(給排気
温度差)Δtに応じ、乾燥処理を停止すべき差温Δtの
減少限界値mΔtを決定し、そして、検出差温Δtがそ
の決定減少限界値mΔtになると、乾燥処理を自動停止
する。
【0033】尚、図5においてP1は、目標仕上がり重
量mWが真の仕上がり重量sWに正しく設定されてい
て、チェック時点(b位置)の差温Δtが2.3℃de
gであった場合の上記自動停止に至るまでの差温・含水
率の変化過程を示し、又、P2は、目標仕上がり重量m
Wがその10%よりも少し小さい値だけ真の仕上がり重
量sWより小さく誤設定されていて、チェック時点(a
位置より少しだけ手前)の差温Δtが1.5℃degで
あった場合の上記自動停止に至るまでの差温・含水率の
変化過程を示す。
【0034】乾燥処理の自動停止後は除湿機8を用いて
貯留室2内を無風の低温低湿状態に保つ貯蔵工程へ移
る。
【0035】又、目標仕上がり重量mWが真の仕上がり
重量sWよりも過大に誤設定されたことなどに起因し
て、乾燥処理の自動停止時点での乾燥対象物Xの含水率
αが未だ目標含水率mαの許容範囲上限mα’にまで低
下しておらず、乾燥対象物Xが乾燥不足の状態にあると
きには、乾燥処置時間を人為的に調整・管理する形態等
での補充の乾燥処理を施す。
【0036】乾燥処理停止制御の制御指標として用い
る、暖房除湿モードから冷房除湿モードへの切り換え時
における差温Δtついてさらに具体的には、検出室温t
r(=(t1+t2)/2)が設定温度範囲(trm±
dt)の上限値trm+dtよりも所定温度(例えば
0.5℃)だけ低い時点から上限値trm+dtに至る
(すなわち、暖房除湿モードから冷房除湿モードへの切
り換え時点)までをサンプリング時間として、このサン
プリング時間における検出温度t1,t2の差温の平均
値を、乾燥処理停止制御の制御指標としての差温Δtと
して用いる形態を一例として挙げることができる。
【0037】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 上記実施例では、試験的ファン運転後の乾燥対象物
X(XR,XL)の実重量WR4,WL4と設定仕上が
り重量cWR,cWLとの夫々の差より、除水量PR,
PLを求めているが、試験的ファン運転後の乾燥対象物
X(XR,XL)の実重量WR4,WL4に代えて、試
験的ファン運転前の(つまり投入時の)乾燥対象物X
(XR,XL)の実重量WR1,WL1を用いて除水量
PR,PLを求めるようにしても良いし、設定仕上がり
重量cWR,cWLに代えて、目標仕上がり重量mW
R,mWLを用いて除水量PR,PLを求めるようにし
ても良い。 上記実施例のファン正転通風運転とファン逆転通風
運転の交互切り換え運転(一側寄り乾燥対象物XRの検
出重量WRがチェック重量cWRに至るまでの運転)で
は、乾燥処理開始当初の試験的ファン運転での重量セン
サ10R,10Lの検出実重量WRに基づいて、除水量
PR,PL及び重量減少率DR,DLを求めて、正転通
風運転(時間T1)と逆転通風運転(時間T2)の運転
時間比を自動設定しているが、運転途中において、その
時点の重量センサ10R,10Lの検出実重量WRに基
づいて、除水量PR,PL及び重量減少率DR,DLを
求めて、正転通風運転(時間T1)と逆転通風運転(時
間T2)の運転時間比を自動設定するようにしても良
い。 上記実施例の試験的ファン運転では、正転通風運転
と逆転通風運転を夫々1回行っているが、1回に限定さ
れるものではなく、複数回行うようにしても良い。 上記実施例では、正転通風運転と逆転通風運転との
1周期時間T(=T1+T2)は一定として、各運転時
間T1,T2を決定しているが、両運転時間T1,T2
のうちいずれか一方は固定値として、各運転時間T1,
T2の比が、前記(1)式で示される値となるように、
他方の運転時間を決定するようにしても良い。 乾燥対象物Xついては、千切り大根の原料大根を初
めとして、種々の作物・物品を乾燥対象とすることがで
きる。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥機の構成図
【図2】乾燥処理における室温の変化を示すグラフ
【図3】乾燥処理における給排気温度の変化を示すグラ
【図4】乾燥処理自動停止の制御流れ図
【図5】乾燥処理自動停止の制御形態を説明するための
グラフ
【符号の説明】
2 貯留室 9 通風制御手段 10L,10R 重量検出手段 A 乾燥用風 cWL,cWR 設定仕上がり重量 DL,DR 重量減少率 PL,PR 除水量 XL,XR 乾燥対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 裕之 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平6−281345(JP,A) 特開 昭56−169523(JP,A) 特開 昭56−169522(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F26B 21/00 F26B 21/04 F26B 25/00 F26B 25/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥対象物(XR),(XL)を貯留す
    る貯留室(2)の一側から他側へ乾燥用風(A)を通風
    する正転通風運転と、前記貯留室(2)の他側から一側
    へ乾燥用風(A)を通風する逆転通風運転とを所定時間
    毎に自動切り換えする通風制御手段(9)を備えた乾燥
    機であって、 前記貯留室(2)の前記一側寄り乾燥対象物(XR)の
    実重量を検出する一側寄り重量検出手段(10R)と、
    前記他側寄り乾燥対象物(XL)の実重量を検出する他
    側寄り重量検出手段(10L)とを設け、 前記通風制御手段(9)は、 前記一側寄り重量検出手段(10R)の検出実重量に基
    づいて、前記一側寄り乾燥対象物(XR)の実重量と一
    側寄り設定仕上がり重量(cWR)との差である一側寄
    り除水量(PR)と、前記一側寄り乾燥対象物(XR)
    の一側寄り重量減少率(DR)とを求めると共に、 前記他側寄り重量検出手段(10L)の検出実重量に基
    づいて、前記他側寄り乾燥対象物(XL)の実重量と他
    側寄り設定仕上がり重量(cWL)との差である他側寄
    り除水量(PL)と、前記他側寄り乾燥対象物(XL)
    の他側寄り重量減少率(DL)とを求め、 前記一側寄り除水量(PR)を前記一側寄り重量減少率
    (DR)にて除算した値と、前記他側寄り除水量(P
    L)を前記他側寄り重量減少率(DL)にて除算した値
    との比に応じて、正転通風運転と逆転通風運転との運転
    時間比を自動設定するように構成されている乾燥機。
JP23807493A 1993-09-24 1993-09-24 乾燥機 Expired - Lifetime JP2886768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23807493A JP2886768B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23807493A JP2886768B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 乾燥機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0791837A JPH0791837A (ja) 1995-04-07
JP2886768B2 true JP2886768B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=17024775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23807493A Expired - Lifetime JP2886768B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2886768B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0791837A (ja) 1995-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2015282373B2 (en) Clothes treating apparatus
US5816065A (en) Desiccant assisted air conditioning system
JPH05245297A (ja) 複合式センサーを用いた衣類乾燥機の制御方法
JP2006170503A (ja) 空気調和機
JP2886768B2 (ja) 乾燥機
JP3650104B2 (ja) 衣類乾燥機
JP4690936B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2878084B2 (ja) 乾燥機
JP2657123B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2878085B2 (ja) 乾燥機
JPH0682121A (ja) 農水産物の乾燥貯蔵装置
JPH06281330A (ja) 除湿乾燥機
JPH06281332A (ja) 乾燥機
JPH11197395A (ja) 乾燥機
JPS60188786A (ja) 除湿乾燥機
JPH0798183A (ja) 乾燥機
JP2886769B2 (ja) 乾燥処理装置
JP3346942B2 (ja) 乾燥機
JP4920624B2 (ja) 空気調和機
JPH06272996A (ja) 乾燥又は貯蔵用の3熱交換器ヒートポンプ
JPH06281346A (ja) 乾燥機
JPH06281345A (ja) 乾燥機
JPH06281331A (ja) 乾燥物低温貯蔵機
JPH0798180A (ja) 乾燥機
JPH06281338A (ja) 乾燥機