JP2886490B2 - メタルウッドクラブヘッド及びその製造法 - Google Patents

メタルウッドクラブヘッド及びその製造法

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JP2886490B2
JP2886490B2 JP7273498A JP27349895A JP2886490B2 JP 2886490 B2 JP2886490 B2 JP 2886490B2 JP 7273498 A JP7273498 A JP 7273498A JP 27349895 A JP27349895 A JP 27349895A JP 2886490 B2 JP2886490 B2 JP 2886490B2
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    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/08Casting in, on, or around objects which form part of the product for building-up linings or coverings, e.g. of anti-frictional metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタルウッドクラ
ブヘッド及びこのヘッドに使用する発泡金属又は発泡炭
素繊維配合炭素系材料製造法に係り、その目的は、高品
質の製品を容易に製造できるとともに量産化に適したメ
タルウッドクラブヘッド及びその製造法を提供すること
にある。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は先に、パーシモンヘッドの
如く打撃時の感触がシャフトを通じて使用者の手に伝達
され、しかも打撃時の衝撃が小さく肘の傷害を起こしに
くいという極めて優れた性質をもつ、中空部を備えた金
属製のヘッド外殻と該中空部に配設される発泡金属とか
ら構成されるメタルウッドクラブヘッドを提案している
(特願平7−124469号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たメタルウッドクラブヘッドを量産しようとした場合に
は、以下のような課題が存在した。すなわち、金属ヘッ
ド中空部に配設される発泡金属の製造において、発泡金
属の加工しようとする形状及び材質のため、切削加工の
みで製造しようとしてもチャッキングが困難であり加工
が難しかった。また、発泡金属を金属により鋳ぐるんで
製造しようとした場合、溶融金属の熱により発泡金属が
溶解してしまう恐れがあった。また、本願発明者は発泡
金属に代えて耐熱性の高い発泡炭素繊維配合炭素系材料
を用いることも考えついたが、上記課題を全て解決する
には至らなかった。そこで本発明では、高品質の製品を
容易に製造できるとともに量産化に適したメタルウッド
クラブヘッド及びその製造法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、請求項1のメタルウ
ッドクラブヘッドでは、中空部を備えた金属製のヘッド
外殻と該中空部に配設される発泡金属又は発泡炭素繊維
配合炭素系材料とから構成されるメタルウッドクラブヘ
ッドにおいて、前記発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素
系材料を中子としてこの中子と鋳型の間にスペーサを介
在させて鋳造されることとした。請求項2のメタルウッ
ドクラブヘッドでは、請求項1記載のメタルウッドクラ
ブヘッドにおいてスペーサがケレンであることとした。
請求項3のメタルウッドクラブヘッドでは、請求項1乃
至2記載のメタルウッドクラブヘッドにおいて、 鋳造
時に発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料中子が金
属薄板で被覆されてなることとした。
【0005】請求項4のメタルウッドクラブヘッドで
は、請求項3記載のメタルウッドクラブヘッドにおい
て、前記金属薄板に穴が設けられてなるとともにこの穴
から溶湯の一部を注入して中子と外殻とを一体鋳造する
こととした。請求項5のメタルウッドクラブヘッドで
は、請求項3記載のメタルウッドクラブヘッドにおい
て、前記金属薄板を切り起こしこの切り起こし部により
中子を鋳型に位置決め固定して切り起こし基部穴から溶
湯の一部を注入して中子と外殻とを一体鋳造することと
した。請求項6のメタルウッドクラブヘッド製造法で
は、中空部を備えた金属製のヘッド外殻と該中空部に配
設される発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料とか
ら構成されるメタルウッドクラブヘッドにおいて、前記
発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を機械切削に
より切削時における保持部分のみを残した状態まで粗削
りを行った後、金型による成形加工を行うことにより製
造することとした。
【0006】請求項7のメタルウッドクラブヘッド製造
法では、請求項6記載のメタルウッドクラブヘッド製造
法において、前記発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系
材料を中子としてこの中子と鋳型の間にスペーサを介在
させて鋳造を行うことにより製造することとした。請求
項8のメタルウッドクラブヘッド製造法では、請求項6
記載のメタルウッドクラブヘッド製造法において、前記
発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を中子として
鋳型内部に付設された可動の保持棒で中子を保持して鋳
造することとした。請求項9のメタルウッドクラブヘッ
ド製造法では、請求項7又は8記載のメタルウッドクラ
ブヘッド製造法において、鋳造時に発泡金属又は発泡炭
素繊維配合炭素系材料中子を金属薄板で被覆することと
した。
【0007】請求項10のメタルウッドクラブヘッド製
造法では、請求項9記載のメタルウッドクラブヘッド製
造法において、前記金属薄板に穴が設けられてなるとと
もにこの穴から溶湯の一部を注入して中子と外殻とを一
体鋳造することとした。請求項11のメタルウッドクラ
ブヘッド製造法では、請求項9記載のメタルウッドクラ
ブヘッド製造法において、前記金属薄板を切り起こしこ
の切り起こし部により中子を鋳型に位置決め固定して鋳
造を行うとともに切り起こし基部穴から溶湯の一部を注
入して中子と外殻とを一体鋳造することにより製造する
こととした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るメタルウッド
クラブヘッド及びその製造法について、図面を参照しつ
つ説明する。図1は、本発明に係るメタルウッドクラブ
ヘッド1の完成品の例を示す模式断面図である。図示例
に示されるメタルウッドクラブヘッド1は、中空部を備
えた金属製のヘッド外殻2と、該中空部に配設される発
泡金属3と、該発泡金属3と前記ヘッド外殻2との間に
介在する金属薄板4とから構成されている。ここで、発
泡金属3とは、独立又は連続した気泡が細胞状に分散し
た多孔体であり、軽量性、衝撃吸収性に優れた軽量金属
複合材を指す。なお、本発明で使用される発泡金属3の
種類としては特に限定されるものではないが、発泡アル
ミニウムが比重が小さく、且つ衝撃吸収能に優れている
ため好適に使用される。また、この発明においては、発
泡金属3の代わりに発泡炭素繊維配合炭素系材料を用い
る構成としてもよい。炭素繊維配合炭素系材料として
は、炭素材料に炭素繊維が20〜80%の範囲で含まれ
ている材料が好適に使用されるが、中でも40〜60%
の範囲で炭素繊維が含まれている材料が最も好適に使用
される。なお、炭素繊維配合炭素系材料は、比重1.
7、耐熱温度2000℃の性質を有する。
【0009】このような構成を有するメタルウッドクラ
ブヘッド1の製造方法について、以下に説明する。図2
は、本発明に係るメタルウッドクラブヘッド1の製造工
程の一実施例を示すフローチャート図である。なお、以
下の製造工程の説明においては、ヘッド中空部に発泡金
属3を配設する場合について述べるが、発泡金属3の代
わりに発泡炭素繊維配合炭素系材料を用いる構成につい
ても同様である。以下、フローチャート図の流れに沿っ
て説明を行う。先ず、発泡金属3の塊を機械切削により
切削時における保持部分のみを残して粗削りする(ステ
ップ1)。粗削りの具体的加工方法については特に限定
されるものではなく、旋盤、フライス盤等、発泡金属を
所要形状に加工するために適した工作機械を適宜選択し
て加工を行えばよい。
【0010】次に、粗削りされた発泡金属3を金型に入
れて成形する(ステップ2)。ここで行われる成形は、
一般に型鍛造と呼ばれる成形法であり、所要の形状を有
する成形金型内に粗削りされた発泡金属3を入れて型締
めを行うことにより、発泡金属3を所要の形状に成形す
るものである。本発明のようなクラブヘッドに用いる発
泡金属3の製造においては、その加工しようとする形状
及び材質のため、切削加工のみで製造しようとした場合
にはチャッキングが困難であり加工が難しいという課題
が存在するが、上記ステップ1及び2のように、発泡金
属3を、機械切削による粗削りの後、金型による成形加
工を行うことにより製造することで前記課題は解決され
る。また、プレスのみで成形しようとした場合、発泡金
属3の表面がつぶれてしまい、ヘッド完成時に良好な衝
撃吸収効果や打撃感が得られなくなってしまうという課
題が存在するが、これについても発泡金属3を、機械切
削による粗削りの後、金型による成形加工を行うことに
より製造することで解決することができる。
【0011】次に、予め成形された金属薄板で発泡金属
を被覆する(ステップ3)。図3にステップ3の模式図
を示す。図示のように、金属薄板4は2部品から構成さ
れ、発泡金属3を被覆するように両者が組み合わされ
る。その後、金属薄板4はかしめ等の手段により一体化
され、金属薄板4で被覆された発泡金属3ができる。な
お、金属薄板4を組み合わせたとき、発泡金属3と金属
薄板4の間に僅かに隙間ができることが望ましい。金属
薄板4の材質としては、ステンレス、燐青銅等が好適に
使用される。また、金属薄板4の厚みは、0.2〜0.
3mm程度が好ましい。尚、金属薄板4は2以上の部品
を組み合わせる構成としてもよいし、また一体化の手段
としても接着、溶接等他の手段を用いてもよい。また、
金属薄板4の成形法についても特に限定されるものでは
なく、冷間プレス、熱間プレス等、任意の適した成形法
を用いることができる。
【0012】前記工程により、金属薄板4で被覆された
発泡金属3ができると、次にこれを中子として鋳造加工
を行う(ステップ4)。図4は、金属薄板4で被覆され
た発泡金属3を中子として鋳造型5に入れた状態を示す
模式断面図である。(尚、図中には説明に必要な構成に
ついてのみ示し湯口、湯道等は省略している。)図4の
例では、中子(発泡金属)3を鋳造型5内で位置決めす
る方法として中子押さえ(ケレン)6を、鋳造型5と中
子3の間に設けている。図示例においては、I形状の中
子押さえ6を用いているが、勿論この形状に限定される
ものではなく、図5に示すようなピン形状のものを用い
てもよいし、その他、コの字型、T型等、一般的に用い
られる任意の形状のものを用いることができる。また、
中子3を鋳造型5に位置決めする他の方法として、図6
に示すように、金属薄板4の表面に切れ目を入れて起こ
すことにより切り起こし部4aを形成し、この切り起こ
し部4aにより中子3を鋳造型5に位置決めしてもよ
い。また、バーリングにより図7に示すような突部4b
を形成することにより中子3を鋳造型5に位置決めする
方法を採用することもできる。なお、切り起こし部4a
及び突部4bは中子3を鋳造型5に位置決めするのに適
した位置に適当な数だけ設けられる。これは、前記した
中子押さえ(ケレン)6についても同様である。中子3
を鋳造型5に位置決めする方法は、上記方法に限定され
るものではなく適宜任意の方法を選択することができ
る。
【0013】上記のように発泡金属3を金属薄板4で被
覆した中子を鋳造型5に固定した後、溶融金属を流し込
み、冷却後成形物を鋳造型5から取り出すことにより、
中空部を備えた金属製のヘッド外殻2と該中空部に配設
される発泡金属3と該発泡金属3と前記ヘッド外殻2と
の間に介在する金属薄板4とから構成されるメタルウッ
ドクラブ1が形成される(ステップ5)。なお、溶融金
属すなわちヘッド外殻2の種類は特に限定されるもので
はなく、通常のウッドクラブヘッドにおいて使用される
公知の素材がいずれも使用でき、具体的にはステンレス
合金、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等が好適
に使用される。以上ステップ1〜ステップ5により形成
されたメタルウッドクラブ1のヘッドのフェイス面には
チタン或いはチタン合金が貼付される。
【0014】前記したように、発泡金属3を金属薄板4
で被覆することにより、鋳造時に発泡金属3が高温の溶
融金属に直接接触することがなく、発泡金属3が溶融金
属の熱により溶解してしまうことがない。また、発泡金
属3と金属薄板4に隙間即ち空気層を設けることによ
り、空気層が断熱層となり、発泡金属3を熱から保護す
る効果をより高めることができる。なお、溶融金属は冷
却すると収縮するため、発泡金属3と金属薄板4の間の
空気層は無くなり、優れた密着性が得られる。また、発
泡金属3と金属薄板4の密着性を高める方法として、金
属薄板4に穴を設け、溶融金属の一部を穴から侵入させ
発泡金属3の中に溶かし込む方法を採用することもでき
る。このとき金属薄板4に開ける穴の数及び径について
は特に限定されるものではなく、発泡金属3と金属薄板
4の密着性を高めるのに適した数及び径を適宜採用すれ
ばよいが、穴径としては3〜5mm程度が好ましく用い
られる。また、図6又は図7のように金属薄板4に切り
起こし部4a或いは突部4bを設ける構成を採用して
も、切り起こし部4aの基端穴或いは突部4bの穴から
溶融金属が侵入し発泡金属3の中に溶け込むので、発泡
金属3と金属薄板4の密着性を高めることができる。こ
の場合同時に、前述した如く中子3を中子押さえ無しで
鋳造型5に位置決めすることができるという効果も合わ
せ持つことができる。
【0015】また、前記鋳造については、スクイズキャ
スト法を用いることが望ましい。スクイズキャスト法を
用いることにより、溶融金属注入時に発生する泡が成形
時に巻き込まれにくくなり、従って成形品の鋳巣を防止
することができる。また、前記金型鋳造を行う場合の中
子3の保持方法として、鋳造型5内部に付設された可動
の保持棒で多方向より保持する方法を採用することも可
能である。
【0016】なお、上述の製造工程において、発泡金属
3の代わりに炭素繊維配合炭素系材料を用いてもよいこ
とは既述したが、発泡炭素繊維配合炭素系材料を用いる
ことにより以下の利点が生じる。すなわち、炭素繊維配
合炭素系材料の耐熱温度は約2000℃と高いので、金
属薄板による被覆を行わずにステンレス、チタン等によ
る中子の鋳ぐるみを行うことが可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、中空部を備えた金属製のヘッド外殻と該中空部に
配設される発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料と
から構成されるメタルウッドクラブヘッドにおいて、前
記発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を中子とし
てこの中子と鋳型の間にスペーサを介在させて鋳造され
たことを特徴とするメタルウッドクラブヘッドであるか
ら、以下に述べる効果を奏する。すなわち、発泡金属中
子又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を鋳型内で宙に浮い
た状態に位置決め固定することができるため、発泡金属
又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を中空部に有するメタ
ルウッドクラブヘッドを容易に製造することができる。
【0018】請求項2に係る発明は、スペーサがケレン
であることを特徴とする請求項1記載のメタルウッドク
ラブヘッドであるから、以下に述べる効果を奏する。す
なわち、発泡金属中子又は発泡炭素繊維配合炭素系材料
をケレンにより鋳型内で宙に浮いた状態に位置決め固定
することができるため、発泡金属又は発泡炭素繊維配合
炭素系材料を中空部に有するメタルウッドクラブヘッド
を容易に製造することができる。
【0019】請求項3に係る発明は、鋳造時に発泡金属
又は発泡炭素繊維配合炭素系材料中子が金属薄板で被覆
されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のメタ
ルウッドクラブヘッドであるから、以下に述べる効果を
奏する。すなわち、発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素
系材料を金属薄板で被覆することにより、金属薄板及び
空気層が鋳造時の溶融金属の熱を遮断し、発泡金属又は
発泡炭素繊維配合炭素系材料が溶融金属の熱により溶解
してしまうことがない。
【0020】請求項4に係る発明は、前記金属薄板に穴
が設けられてなるとともにこの穴から溶湯の一部を注入
して中子と外殻とを一体鋳造することを特徴とする請求
項3記載のメタルウッドクラブヘッドであるから、以下
に述べる効果を奏する。すなわち、溶融金属の一部が金
属薄板の穴から侵入し発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭
素系材料の中に溶け込むことにより、発泡金属又は発泡
炭素繊維配合炭素系材料と金属薄板の密着性を高めるこ
とができる。
【0021】請求項5に係る発明は、前記金属薄板を切
り起こしこの切り起こし部により中子を鋳型に位置決め
固定して切り起こし基部穴から溶湯の一部を注入して中
子と外殻とを一体鋳造したことを特徴とする請求項3記
載のメタルウッドクラブヘッドであるから、以下に述べ
る効果を奏する。すなわち、溶融金属が金属薄板の切り
起こし基部穴から侵入し発泡金属又は発泡炭素繊維配合
炭素系材料の中に溶け込むことにより、発泡金属又は発
泡炭素繊維配合炭素系材料と金属薄板の密着性を高める
ことができる。また、中子押さえを用いることなく、中
子を鋳型に位置決め固定することができる。
【0022】請求項6に係る発明は、中空部を備えた金
属製のヘッド外殻と該中空部に配設される発泡金属又は
発泡炭素繊維配合炭素系材料とから構成されるメタルウ
ッドクラブヘッドにおいて、前記発泡金属又は発泡炭素
繊維配合炭素系材料を機械切削により切削時における保
持部分のみを残した状態まで粗削りを行った後、金型に
よる成形加工を行うことにより製造することを特徴とす
るメタルウッドクラブヘッド製造法であるから、以下に
述べる効果を奏する。すなわち、クラブヘッドに用いる
発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料の製造におい
ては、その加工しようとする形状及び材質のため、切削
加工のみで製造しようとした場合にはチャッキングが困
難であり加工が難しいという課題が存在するが、発泡金
属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を、機械切削による
粗削りの後、金型による成形加工を行って製造すること
により、前記課題を解決することができる。また、プレ
スのみで成形しようとした場合に生じる、発泡金属又は
発泡炭素繊維配合炭素系材料の表面がつぶれてしまい、
完成時に良好な衝撃吸収効果や打撃感が得られなくなっ
てしまうという課題についても解決することができる。
【0023】請求項7に係る発明は、前記発泡金属又は
発泡炭素繊維配合炭素系材料を中子としてこの中子と鋳
型の間にスペーサを介在させて鋳造を行うことにより製
造することを特徴とする請求項6記載のメタルウッドク
ラブヘッド製造法であるから、以下に述べる効果を奏す
る。すなわち、発泡金属中子又は発泡炭素繊維配合炭素
系材料を鋳型内で宙に浮いた状態に位置決め固定するこ
とができるため、発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系
材料を中空部に有するメタルウッドクラブヘッドを容易
に製造することができる。
【0024】請求項8に係る発明は、前記発泡金属又は
発泡炭素繊維配合炭素系材料を中子として鋳型内部に付
設された可動の保持棒で中子を保持して鋳造することを
特徴とする請求項6記載のメタルウッドクラブヘッド製
造法であるから、以下に述べる効果を奏する。すなわ
ち、発泡金属中子又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を中
子押さえを用いることなく鋳型内で宙に浮いた状態に位
置決め固定することができ、発泡金属又は発泡炭素繊維
配合炭素系材料を中空部に有するメタルウッドクラブヘ
ッドを容易に製造することができる。
【0025】請求項9に係る発明は、鋳造時に発泡金属
又は発泡炭素繊維配合炭素系材料中子を金属薄板で被覆
することを特徴とする請求項7又は8記載のメタルウッ
ドクラブヘッド製造法であるから、以下に述べる効果を
奏する。すなわち、発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素
系材料を金属薄板で被覆することにより、金属薄板及び
空気層が鋳造時の溶融金属の熱を遮断し、発泡金属又は
発泡炭素繊維配合炭素系材料が溶融金属の熱により溶解
してしまうことがない。
【0026】請求項10に係る発明は、前記金属薄板に
穴が設けられてなるとともにこの穴から溶湯の一部を注
入して中子と外殻とを一体鋳造することを特徴とする請
求項9記載のメタルウッドクラブヘッド製造法であるか
ら、以下に述べる効果を奏する。すなわち、溶融金属の
一部が金属薄板の穴から侵入し発泡金属又は発泡炭素繊
維配合炭素系材料の中に溶け込むことにより、発泡金属
又は発泡炭素繊維配合炭素系材料と金属薄板の密着性を
高めることができる。
【0027】請求項11に係る発明は、前記金属薄板を
切り起こしこの切り起こし部により中子を鋳型に位置決
め固定して鋳造を行うとともに切り起こし基部穴から溶
湯の一部を注入して中子と外殻とを一体鋳造することに
より製造することを特徴とする請求項9記載のメタルウ
ッドクラブヘッド製造法であるから、以下に述べる効果
を奏する。すなわち、溶融金属が金属薄板の切り起こし
基部穴から侵入し発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系
材料の中に溶け込むことにより、発泡金属又は発泡炭素
繊維配合炭素系材料と金属薄板の密着性を高めることが
できる。また、中子押さえを用いることなく、中子を鋳
型に位置決め固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメタルウッドクラブヘッドの完成
品の例を示す模式断面図である。
【図2】本発明に係るメタルウッドクラブヘッドの製造
工程を示すフローチャート図である。
【図3】本発明に係るメタルウッドクラブヘッドの製造
工程のステップ3の模式図である。
【図4】本発明に係るメタルウッドクラブヘッドの製造
工程の金属薄板で被覆された発泡金属を中子として鋳造
型に入れた状態を示す模式断面図である。
【図5】本発明に係るメタルウッドクラブヘッドの製造
工程で用いる中子押さえの別の実施形態の例を示す図で
ある。
【図6】本発明に係るメタルウッドクラブヘッドの製造
工程の中子を型に位置決めする他の方法を示す部分図で
ある。
【図7】本発明に係るメタルウッドクラブヘッドの製造
工程の中子を型に位置決めする他の方法を示す部分図で
ある。
【符号の説明】
1 メタルウッドクラブヘッド 2 ヘッド外殻 3 発泡金属 4 金属薄板

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を備えた金属製のヘッド外殻と該
    中空部に配設される発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素
    系材料とから構成されるメタルウッドクラブヘッドにお
    いて、前記発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を
    中子としてこの中子と鋳型の間にスペーサを介在させて
    鋳造されたことを特徴とするメタルウッドクラブヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 スペーサがケレンであることを特徴とす
    る請求項1記載のメタルウッドクラブヘッド。
  3. 【請求項3】 鋳造時に発泡金属又は発泡炭素繊維配合
    炭素系材料中子が金属薄板で被覆されてなることを特徴
    とする請求項1又は2記載のメタルウッドクラブヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記金属薄板に穴が設けられてなるとと
    もにこの穴から溶湯の一部を注入して中子と外殻とを一
    体鋳造することを特徴とする請求項3記載のメタルウッ
    ドクラブヘッド。
  5. 【請求項5】 前記金属薄板を切り起こしこの切り起こ
    し部により中子を鋳型に位置決め固定して切り起こし基
    部穴から溶湯の一部を注入して中子と外殻とを一体鋳造
    したことを特徴とする請求項3記載のメタルウッドクラ
    ブヘッド。
  6. 【請求項6】 中空部を備えた金属製のヘッド外殻と該
    中空部に配設される発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素
    系材料とから構成されるメタルウッドクラブヘッドにお
    いて、前記発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素系材料を
    機械切削により切削時における保持部分のみを残した状
    態まで粗削りを行った後、金型による成形加工を行うこ
    とにより製造することを特徴とするメタルウッドクラブ
    ヘッド製造法。
  7. 【請求項7】 前記発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素
    系材料を中子としてこの中子と鋳型の間にスペーサを介
    在させて鋳造を行うことにより製造することを特徴とす
    る請求項6記載のメタルウッドクラブヘッド製造法。
  8. 【請求項8】 前記発泡金属又は発泡炭素繊維配合炭素
    系材料を中子として鋳型内部に付設された可動の保持棒
    で中子を保持して鋳造することを特徴とする請求項6記
    載のメタルウッドクラブヘッド製造法。
  9. 【請求項9】 鋳造時に発泡金属又は発泡炭素繊維配合
    炭素系材料中子を金属薄板で被覆することを特徴とする
    請求項7又は8記載のメタルウッドクラブヘッド製造
    法。
  10. 【請求項10】 前記金属薄板に穴が設けられてなると
    ともにこの穴から溶湯の一部を注入して中子と外殻とを
    一体鋳造することを特徴とする請求項9記載のメタルウ
    ッドクラブヘッド製造法。
  11. 【請求項11】 前記金属薄板を切り起こしこの切り起
    こし部により中子を鋳型に位置決め固定して鋳造を行う
    とともに切り起こし基部穴から溶湯の一部を注入して中
    子と外殻とを一体鋳造することにより製造することを特
    徴とする請求項9記載のメタルウッドクラブヘッド製造
    法。
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