JP2886138B2 - 積層セラミックス及びその製造方法 - Google Patents

積層セラミックス及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン部品
等の高温耐熱部材に有用なセラミックス焼結体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】窒化珪素又は炭化珪素を主成分とする非
酸化物セラミックス焼結体は、高強度、高靭性という優
れた機械的特性を有する。また、前記非酸化物セラミッ
クス焼結体は、1000℃の温度まで耐え得るという優
れた耐熱性を有するため、機械部品として広く用いられ
ている。
【0003】しかしながら、ガスタービン部品のように
1200℃以上の高温条件下で使用される構造部品を構
成するためには、前記非酸化物セラミックス焼結体は耐
酸化性及び耐食性の点で十分満足できるものではない。
これは、窒化珪素又は炭化珪素焼結体の製造にアルミナ
等が焼結助剤として用いられるために粒界相が酸化又は
腐食されることに起因している。
【0004】このような状況から、特開昭第61−55
031号公報には、窒化珪素からなる基体の表面をサイ
アロンで被覆した構造のセラミックス焼結体が開示され
ている。サイアロンは、窒化珪素粉末とアルミナ粉末と
の混合粉末を原料とし、焼結することにより作成され
る。このサイアロンでは、アルミナが窒化珪素粒子に固
溶するため、窒化珪素焼結体において問題になる第2成
分は粒界にほとんど存在しない。従って、表面をサイア
ロンで被覆した窒化珪素焼結体は1500℃以下におい
ては良好な耐酸化性を示す。
【0005】しかし、技術革新に対する要求は際限がな
く、より過酷な環境下で使用可能な構造部品の製造が求
められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、より
過酷な環境下での使用に耐えるように窒化珪素又は炭化
珪素を主体とする非酸化物セラミックス焼結体に十分な
耐酸化性、耐食性を付与する必要があった。本発明は、
この様な従来技術の課題を解決するためになされたもの
で、高温における強度及び靭性とを保持し、且つ、耐酸
化性を有する窒化珪素あるいは炭化珪素を主体とする非
酸化物セラミックスを提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、窒化珪素又は
炭化珪素焼結体の表面を、アルミニウム、アルミナ、ジ
ルコニアからなる成形体で覆い、マイクロ波加熱するこ
とで、表面にアルミナ及びジルコニアからなる酸化物層
が生成し、アルミニウム−ジルコニウム金属間化合物を
介して基体と接合されたセラミックス積層体が得られる
ことを見出し、本発明の積層セラミックスおよびその製
造方法を発明するに至った。
【0008】本発明の積層セラミックスは、窒化珪素又
は炭化珪素を主成分とするセラミックス基体と、アルミ
ニウム−ジルコニウム金属間化合物の複合体からなり該
基体上に形成される中間層と、アルミナとジルコニアと
が複合化された複合体からなり該中間層上に形成される
表面層とを有するものである。
【0009】また、本発明の積層セラミックスの製造方
法は、アルミニウム粉末とアルミナ粉末とジルコニア粉
末との混合粉を窒化珪素又は炭化珪素を主成分とするセ
ラミックス基体上に積層して成形体を得、該成形体を酸
化性雰囲気中でマイクロ波を用いて加熱するものであ
る。
【0010】上記製造方法において、混合粉の混合割合
は、モル比で、アルミニウム粉末:アルミナ粉末:ジル
コニア粉末=1〜10:1〜10:1であり、成形体に
おいて混合粉は基体上に1.5〜3.0g/cm3 の成形
密度で積層され、加熱は1400〜1600℃の温度で
20分以上行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】非酸化物セラミックスをより過酷
な環境下での使用に耐えるように改善する方法として、
より耐酸化性の優れた酸化物セラミックスを表面に被覆
することが考えられる。中でもアルミナはアルカリなど
に対して優れた耐食性を有するので、アルミナでの被覆
を行うと過酷な環境に対する十分な耐性が予想される。
【0012】しかし、セラミックスの耐酸化性が窒化珪
素<サイアロン<アルミナの順でアルミナが最も高いの
に比べ、強度については逆に、アルミナ<サイアロン<
窒化珪素の順でアルミナが最も小さい。アルミナは、強
度が300MPa程度、破壊靭性が3〜4MPa1/2
度であり、機械的特性は窒化珪素よりも劣る。また、通
常、内部に焼結体を包含した成形体(圧粉体)を焼結し
た場合、外側の成形体は収縮するが内部の焼結体は収縮
しないために焼結時に亀裂が発生するが、窒化珪素ある
いは炭化珪素の基体表面にアルミナを直接形成する場合
にも、焼成後の冷却過程においてアルミナ表面層に引張
り応力が発生して同様に亀裂が発生する。更に、アルミ
ナと窒化珪素あるいは炭化珪素との熱膨脹係数の差が大
きいために、基体である窒化珪素又は炭化珪素の特徴で
ある強度が生かされない。従って、窒化珪素あるいは炭
化珪素の基体表面にアルミナ層を直接積層しても好まし
いものが得られない。
【0013】これに比べて、アルミニウム、アルミナ及
びジルコニアからなる成形体は、特開平7−10637
号公報に開示されるように、アルミニウムの酸化反応に
よる体積膨脹とアルミナ及びジルコニアの焼結による体
積収縮とが補償されて、見かけ上体積変化が小さくな
る。従って、上記のような見かけ上の収縮が小さくなる
組成の成形体を焼結体上に積層させて加熱すると、アル
ミナ及びジルコニアからなる酸化物層を表面に有した焼
結体が亀裂無く得られる。しかし、このようにしても、
表面の酸化物層と内部の非酸化物層とでは熱膨脹係数が
大きく異なるため、表面には引張り応力がかかり、使用
に際しての強度がかなり低下してしまう。
【0014】そこで、本発明においては、アルミナ及び
ジルコニアからなる酸化物による表面層と窒化珪素ある
いは炭化珪素基体との間にアルミニウム−ジルコニウム
金属間化合物からなる中間層を介在させた積層セラミッ
クスを提供する。金属間化合物はセラミックスに比べて
延性が大きいため、中間層によって応力が緩和され、酸
化物の表面層にも圧縮応力がかかる。従って、積層セラ
ミックスの強度低下を防ぐことができる。
【0015】上記積層セラミックスは、窒化珪素あるい
は炭化珪素の焼結体をアルミニウム、アルミナ及びジル
コニアからなる粉末中に配置させて圧縮成形することに
よって焼結体を成形体で被覆し、マイクロ波を用いて加
熱することによって得られる。ジルコニアはマイクロ波
の吸収率が400〜1000℃の間で急激に高くなる特
徴を有し、マイクロ波は吸収率の高い材料を選択的に加
熱する性質がある。従って、ジルコニアとアルミニウム
が共存すると、ジルコニアが選択的に加熱され、成形体
温度が500℃程度であっても、局所的に1000℃を
超える高温になる場合もある。また、ジルコニアを加熱
すると高温で酸素を解離し、解離した酸素と周囲のアル
ミニウムとが反応して酸化物を形成するとともに、ジル
コニウム自体もアルミニウムと反応してアルミニウム−
ジルコニウム金属間化合物となる。更に、酸素等の酸化
性ガスを含んだ雰囲気中でマイクロ波加熱を行うことに
よって、成形体表面において酸化が進行し、内部は金属
間化合物となるが、表面には酸化物のみからなる層が形
成される。この結果、図1に示すように、窒化珪素ある
いは炭化珪素の焼結体からなる非酸化物セラミックス基
体1と表面層2との間に中間層3が介在する積層セラミ
ックスが得られ、表面層2はアルミナ4とジルコニア5
とからなる酸化物で形成され、中間層3はアルミナ6と
アルミニウム−ジルコニウム金属間化合物7とからな
る。
【0016】加熱に使用するマイクロ波の周波数として
は、好ましくは0.3〜30GHz、より好ましくは2
0〜30GHzに設定する。加熱温度は1200℃以
上、好ましくは1400℃以上である。但し、加熱温度
が高すぎると、成形体を収容する断熱材等の容器が溶融
してしまう可能性がある。従って、実施上は、好ましく
は1200〜1700℃、より好ましくは1400〜1
600℃とする。加熱時間は20分以上とするのが好ま
しく、加熱時間によって形成される表面層の厚さが変わ
る。
【0017】積層セラミックスが満足な耐酸化性を発揮
するように、酸化物による表面層の厚さが10μm以
上、好ましくは100μm以上となるように成形体の形
成は調整される。又、中間層が適切に応力緩和の作用を
するためには、厚さが10μm以上、好ましくは20μ
m以上となるように調整する。更に、酸化物からなる表
面層と金属間化合物を含有する中間層との厚さの合計
は、前記積層セラミックス全体の厚さに対して20%以
下であることが好ましい。前記表面層及び中間層の合計
厚さが、前記積層セラミックス全体の厚さに対して20
%を超えると、表面層および中間層の性質が現在化し、
かえって基体である非酸化物セラミックスの性質が損な
われ、積層セラミックスの強度および靭性が低下する恐
れがある。
【0018】前記中間層は、前記表面層と中間層との合
計厚さに対して50%以下の厚さを有することが好まし
い。この理由は、前記合計厚さに対する前記中間層の厚
さが50%を超えると、強度および靭性の最も小さいア
ルミニウム−ジルコニウム金属間化合物の割合が大きく
なり、積層セラミックス全体の強度および靭性が小さく
なる可能性がある。前記中間層と表面層との合計厚さに
対する前記中間層の厚さの比率は好ましくは10〜30
%である。厚さの比率はマイクロ波での加熱温度の保持
時間により制御される。加熱が長いほど表面層が厚くな
るが、焼結の進行により酸化性雰囲気が内部に進入し難
くなるので、無制限に厚く形成されるわけではない。
【0019】本発明に係る積層セラミックスは、例え
ば、以下のような具体操作によって製造される。
【0020】まず、アルミニウム、アルミナ及びジルコ
ニアからなる原料粉末を秤量し、アセトン等を分散媒と
して、ナイロンボールを用いるボールミル等によって混
合する。混合比は、1モルのジルコニアに対して、アル
ミニウム1〜10モル、アルミナ1〜10モルとなるよ
うに設定する。ジルコニアとアルミニウムとの混合比に
よって生じる金属間化合物の組成が変わる。混合後、ロ
ータリーエバポレターにより乾燥を行い、篩を通して粒
度を調整する。粒度は必要に応じて適宜選定するが、取
扱や加熱中の反応性などの点から0.1〜10μm程度
に整える。得られた混合粉末の一部を金型に充填し、表
面を平らにした後、窒化珪素あるいは炭化珪素の焼結体
を中央に配置する。残りの混合粉末を加えて充填し、成
形体のみで1.5〜3.0g/cm3 程度の密度に加圧成
形する。成形は例えば、100〜1000kg/cm2 の圧
力で一軸加圧した後、1〜10t/cm2 の圧力で冷間等
方静水圧成形を施すことにより適切に行われ、成形する
形状等によって適宜変更する。得られた成形体を断熱材
等で覆ってマイクロ波加熱装置のアプリケーター内に配
置し、大気等の酸化性雰囲気中でマイクロ波を用いて加
熱する。昇温速度は10〜50℃/分が好ましい。得ら
れた焼結体は表面がアルミナ、ジルコニアからなる酸化
物層、中間がアルミニウム−ジルコニア金属間化合物と
アルミナとからなる層となる。
【0021】なお、本発明の非酸化物セラミックス基体
として用いる窒化珪素あるいは炭化珪素の焼結体は、内
部にウィスカーや長繊維等の繊維、球状又は板状あるい
はフレーク状の粒子を複合したものであってもよい。
【0022】[実施例]以下、本発明の実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0023】(実施例1)アルミニウム粉末を50 vol
%、アルミナ粉末を40 vol%,ジルコニア粉末を10
vol%の割合で配合しアセトンを分散媒として、ナイロ
ンボールにより7時間ボールミル混合を行った。混合
後、ロータリーエバポレーターを用いて混合粉末の乾燥
を行い、500μmの篩を通して粒度を調整した。得ら
れた混合粉末の一部を金型に充填し、表面を平らにした
後、厚さ2mmの窒化珪素セラミックス焼結体を中央に配
置した。残りの混合粉末を金型充填し、200kg/cm2
の圧力で一軸加圧した後、2t/cm2 の圧力で冷間等方
静水圧成形を行った。得られた成形体を断熱材で周囲を
覆ってマイクロ波加熱装置のアプリケーター内に配置
し、28GHz,15kwのマイクロ波によって大気中
で加熱した。成形体の昇温速度は25℃/分で、温度が
1500℃に達した後40分間この加熱温度を保持し
た。
【0024】焼結後に得られた積層セラミックスの断面
を顕微鏡で観察した像は図1と同様であり、表面層及び
中間層の合計厚さは積層セラミックス全体の厚さの20
%となっていた。
【0025】(実施例2)加熱温度の保持時間を55分
にした以外は、実施例1と同様の条件で混合、乾燥、成
形、マイクロ波加熱を行った。得られた焼結体断面を顕
微鏡で観察した像は、実施例1と同様であった。
【0026】(実施例3)加熱温度を1300℃とした
以外は、実施例1と同様の条件で混合、乾燥、成形、マ
イクロ波加熱を行った。得られた焼結体断面を顕微鏡で
観察した像は、実施例1と同様であった。
【0027】(実施例4)焼結後の積層セラミックス全
体の厚さに対する表面層と中間層との合計厚さが10%
となるように換算して混合粉末の使用量を減らし、加熱
保持時間を20分とした以外は、実施例1と同様の条件
で混合、乾燥、成形、マイクロ波加熱を行った。得られ
た焼結体断面を顕微鏡で観察したところ、実施例1と同
様の像が得られた。
【0028】(実施例5)基体として同じ厚さの炭化珪
素の板を用いた以外は、実施例1と同様の条件で混合、
乾燥、成形、マイクロ波加熱を行った。得られた焼結体
断面を顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様の表面
層及び中間層が観察された。
【0029】(実施例6)加熱温度の保持時間を55分
とした以外は、実施例5と同様の条件で混合、乾燥、成
形、マイクロ波加熱を行った。得られた焼結体断面を顕
微鏡で観察したところ、実施例1と同様の表面層及び中
間層が観察された。
【0030】(実施例7)加熱温度を1300℃とした
以外は、実施例5と同様の条件で混合、乾燥、成形、マ
イクロ波加熱を行った。得られた焼結体断面を顕微鏡で
観察したところ、実施例1と同様の表面層及び中間層が
観察された。
【0031】(実施例8)焼結後の積層セラミックス全
体の厚さに対する表面層と中間層との合計厚さが10%
となるように換算して混合粉末の使用量を減らし、保持
時間を20分とした以外は、実施例5と同様の条件で混
合、乾燥、成形、マイクロ波加熱を行った。得られた焼
結体断面を顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様の
表面層及び中間層が観察された。
【0032】(評価)得られた実施例1〜8の試験片に
ついて、JIS−1601Rに基づく3点曲げ試験を行
い、室温における強度を測定した。また、各々の試験片
を1500℃の大気中で1000時間放置して放置前後
の重量変化を測定し、耐酸化性の評価の目安とした。得
られた測定結果を、加熱温度及び保持時間、並びに、表
面層、中間層及び基体の厚さの割合とともに表1に示
す。
【0033】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 加熱温度 保持時間 割 合 強度 重量変化 表面層 中間層 基 体 (℃) (分) (%) (%) (%) (MPa) (g/cm2 ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 1500 40 10 10 80 1210 1.28 実施例2 1500 55 14 6 80 1245 1.3 実施例3 1300 40 10 10 80 1160 2.5 実施例4 1500 20 5 5 90 1285 0.8 実施例5 1500 40 10 10 80 630 1.7 実施例6 1500 55 14 6 80 655 1.2 実施例7 1300 40 10 10 80 590 2.4 実施例8 1500 20 5 5 90 700 0.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 尚、比較のために、一軸加圧及び冷間等方静水圧成形に
代えてヒーターを用いたホットプレス法に従って加圧成
形と加熱とを同時に行い、マイクロ波による加熱を用い
なかったこと以外は実施例1と同様に積層セラミックス
の製造を行ったところ、積層セラミックスは中間層が無
く表面および界面に亀裂が発生していた。更に、実施例
1と同様に調製した成形体をマイクロ波を用いずにヒー
ターによる加熱により焼結した場合には、基体と積層し
た部分とが分離し、積層セラミックスとならなかった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高温における強度および靭性とを保持し、かつ耐酸化性
を有する窒化珪素あるいは炭化珪素を主体とする積層セ
ラミックスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層セラミックスの断面の顕微鏡
観察による像を模式的に示した図。
【符号の説明】
1 非酸化物セラミックス基体 2 表面層 3 中間層 4 アルミナ 5 ジルコニア 6 アルミナ 7 アルミニウム−ジルコニウム金属間化合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−59106(JP,A) 特開 昭48−19842(JP,A) 特開 平8−20091(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C04B 35/56 - 35/58

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化珪素又は炭化珪素を主成分とするセ
    ラミックス基体と、アルミニウム−ジルコニウム金属間
    化合物の複合体からなり該基体上に形成される中間層
    と、アルミナとジルコニアとが複合化された複合体から
    なり該中間層上に形成される表面層とを有することを特
    徴とする積層セラミックス。
  2. 【請求項2】 アルミニウム粉末とアルミナ粉末とジル
    コニア粉末との混合粉を窒化珪素又は炭化珪素を主成分
    とするセラミックス基体上に積層して成形体を得、該成
    形体を酸化性雰囲気中でマイクロ波を用いて加熱するこ
    とを特徴とする請求項1記載の積層セラミックスの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記混合粉の混合割合は、モル比で、ア
    ルミニウム粉末:アルミナ粉末:ジルコニア粉末=1〜
    10:1〜10:1であり、前記成形体において混合粉
    は基体上に1.5〜3.0g/cm3 の成形密度で積層さ
    れ、前記加熱は1400〜1600℃の温度で20分以
    上行うことを特徴とする請求項2記載の積層セラミック
    スの製造方法。
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