JPH0264066A - セラミック−セラミックコンポジット - Google Patents

セラミック−セラミックコンポジット

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JPH0264066A
JPH0264066A JP63214781A JP21478188A JPH0264066A JP H0264066 A JPH0264066 A JP H0264066A JP 63214781 A JP63214781 A JP 63214781A JP 21478188 A JP21478188 A JP 21478188A JP H0264066 A JPH0264066 A JP H0264066A
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JP
Japan
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composite
sialon
partial pressure
carbon
nitrogen partial
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Application number
JP63214781A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nishio
浩明 西尾
Tatsuto Takahashi
達人 高橋
Kazuya Yabuta
和哉 藪田
Akira Kato
明 加藤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はセラミックガスタービンエンジンの部品及び
1000℃以上の高温において高靭性、高強度が要求さ
れる部位に適用できるセラミックーセラミックコンポジ
ットに関するものである。
〔従来の技術〕
サイアロン、窒化珪素(SiJ4)及び炭化珪素(Si
C)は代表的な耐熱セラミックスであり、高温ガス耐食
性に優れていることから熱効率の向上を目的に開発が進
められているセラミックスガスタービンにおける高温部
の部材として有力な候補材料となっている。この中で特
にサイアロンは窒化珪素や炭化珪素に比べて助剤を添加
しない場合は高温耐食性と高温強度に優れており (日
本ガスタービン学会誌、Vol、15. No、59(
1987)、pp、1B−19)今後、期待される材料
である。しかし、安定してセラミックスガスタービン部
材に適用できる程にはサイアロンの破壊靭性値(KIC
)は高くなく、この靭性値の上昇が急務である。通常、
靭性値は3〜5 MPa−m””であり、一方、ガスタ
ービンの部材、特に1400″Cに近い高温にさらされ
かつ機械的な応力と熱応力とに耐える必要のあるガスタ
ービンブレードには少なくとも8 MPa−m”2以上
の靭性が必要とされている。
ところで、一般にセラミックスは脆く、そのため靭性の
向上の検討が種々なされている。複合化(コンポジット
化)による靭性の向上は大きく分類して二つの方法、つ
まり粒子分散によるもの及びウィスカーあるいはファイ
バーによる方法がある。例えば、粒子分散の例としては
ジルコニア(Zr(h)分散強化窒化珪素がある。この
方法は、1100℃での正方晶から単斜晶へのジルコニ
アの相変態による大きな熱膨張変化を利用して焼成後の
冷却過程で窒化珪素に分散したジルコニア粒子周辺のマ
トリックスに残留応力を発生させ、靭性を上げている。
同じく、ジルコニア粒を利用した方法として、マトリッ
クス中のジルコニア粒を正方晶のまま相変態させずに冷
却し、亀裂の進展により正方晶から単斜晶への相変態を
起こす(応力誘起相変態)ことにより靭性をあげる方法
がある。
しかし、このジルコニア分散の効果は600℃以下の比
較的低い温度に限られ、ガスタービンブレードのような
高温で使用される部位では残留応力が除去されるため、
使用には適していない。
他に靭性を向上させる方法として、ウィスカーを含む各
種繊維をセラミックスマトリックス中に分散させる方法
が検討されてきた。これはウィスカーの引き抜けおよび
亀裂の分岐による効果を利用しており、高温での靭性向
上が期待できる。ウィスカー強化セラミックにおいて、
マトリックスを酸化物にした場合は1000℃以上の高
温におけるクリープの問題から、特に高温で使用される
部位の材料として適さない。
マトリックスの材料として窒化珪素を使用しウィスカー
に炭化珪素を使用したものは特開昭63−185862
号公報、特開昭63−144172号公報、特開昭63
−107866号公報、特開昭63−144171号公
報等に開示されている。また、サイアロンをマトリック
スにし窒化珪素のウィスカーを使用したものが特公昭5
B−113186号公報、特開昭63−100072号
公報等に開示されており、炭化珪素ウィスカーを使用し
たものが特開昭63−112471号公報等に開示され
ている。一方、炭素繊維を使用したものでは、マトリッ
クスに炭化珪素を使用したものも特開昭62−2268
61号公報、特開昭63−107864号公報、特開昭
63−64968号公報等に開示されている。また、L
undebergらは、束ねた炭素長繊維に窒化珪素ス
リップ(泥しよう)を浸透させる方法で作製し用いた窒
化珪素コンポジットについて報告している(R。
Lundberg、 R,Pompe、 R,Carl
sson : 12th Annual Confer
ence Coa+posites and Adva
nced Cerata−ics、 Florida、
 January 1988)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術の中でセラミック構造材料の破壊靭性を向
上させるために行なわれていたウィスカーあるいはファ
イバー分散による強化技術においては、焼結性を向上さ
せるためマトリックスに焼結助剤を添加している。例え
ば、窒化珪素及びサイアロンではY!03.Aha、等
を添加しているがこれらが高温での耐熱性を阻害してい
た。また、炭素の長い繊維(ファイバー)で強化したコ
ンポジットでは製造上ガスタービン用の部材、例えばタ
ービンローターのように複雑形状のものはできなかった
。高温でのセラミックス構造体の使用を考えるとき従来
のウィスカーあるいはファイバー強化コンポジットは部
品の製造上耐熱性、機械的信頬性を十分に満足する材料
とは言えなかった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、常温から高温まで靭性が高く、かつ高強度を有
する信顛性の高いセラミックーセラミックコンポジット
およびその製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のセラミックスコンポジットは1〜30重量%の
炭素ウィスカーあるいはチョツプドファイバーと、残部
がSin−、^1.0.N、−,(Q≦z≦4.2゜β
゛相)で表されるサイアロン、あるいは残部がサイアロ
ン−Si2ON、固溶体(0’相)とからなることを特
徴とするものである。
Sib−Jl−OgNs−g(0≦Z≦4.2)で表さ
れるサイアロンは、第1図に示す状態図でSi3N、を
起点としてAI富化、0冨化側に伸びた固溶体である。
このサイアロンは合成するには、Si3N4. Al□
0.。
AINの各粉末を出発原料にすればよい。513N41
A1z03を出発原料にした場合、焼成後生成する結晶
相は、第1図のa、b、cのいずれかの領域になるがす
、cの領域は融点が低いX相が生成し、高温特性が著し
く低下する。一方、aの領域は高耐火性のサイアロンと
SizON2固溶体との2相になり、従って、高温耐火
性コンポジットのマトリックスとしては、サイアロン単
相、あるいはサイアロンとSizONz固溶体との2相
のどちらかが高温耐食性を有した材料を得るためには望
ましい。なお、これら原料は上記のものに限定されず、
金属等種種のものが使用できる。例えば、A1zO+源
としてA!の水酸化物、オキシ水酸化物、アルコキシド
が使用できる。
このセラミックの靭性を付与させるために添加される炭
素は、ウィスカーのように気相反応法により製造したも
のでも、炭素繊維として製造したものを後工程で裁断(
チョツプド)あるいはボールミル等でミルドしたもので
もよい。ここでは、ミルドしたものでもチョツプドファ
イバーの中に含める。一般に気相反応法により製造した
炭素ウィスカーは直径が0.05から3−で、アスペク
ト比が、5〜2000程度である。一方、チョツプドフ
ァイバーは直径が2〜20nまでのものが得られており
、アスペクト比も裁断及びミルドする条件により任意の
ものを得ることができる。炭素ウィスカーあるいはチョ
ツプドファイバーの直径は0.05゜〜15μmの範囲
が望ましい。直径が0.05pmより小さいと添加効果
が認められず、破壊靭性はほとんど改善されない。15
nより大きくなるとセラミックスが通常持っている内部
欠陥より大きな欠陥を導入することになり強度が低下し
てしまうことになる。アスペクト比(長さ/直径)は、
3〜800の範囲が最適であるが、3より小さい場合は
、ウィスカーとしての形状効果がなくなり、800を超
えると分散が難しくなる。炭素ウィスカーまたはファイ
バーの添加量が1重量%より少ない場合は、量が不足し
て強化効果が小さい、一方、30重量%を越えると分散
が困難になり良好な緻密体を得ることができに((特性
、特に強度が低下する。
一般の常圧焼結炉と呼ばれる大気圧下で雰囲気を窒素ガ
スにした場合、添加した炭素ウィスカーはマトリックス
のサイアロンあるいはサイアロン−SizONz固溶体
と反応し炭化珪素になってしまう。
これは、大気圧下ではSi3N、は1450℃以上で次
式のように炭素と反応して炭化珪素(SiC)を生成す
るからであり、Si、Na +3C=3SiC+2Nz
この反応が起こる温度は、雰囲気中の窒素(N2)ガス
の分圧によって異なる。第2図に、炭素と共存下におい
て、Si3N4及びSiCが安定な領域を示す。
SiCを生成させずに焼成するためには、焼成による緻
密化が進行する1450℃〜2050″Cの温度におい
て、炉内の雰囲気中のN2ガスの分圧を第2図のSiJ
4が安定な領域になるように高めてやればよい。サイア
ロンあるいはサイアロン−SizONz固溶体の場合も
同様で、反応が起きないN2ガス圧まで炉内の分圧を高
める必要がある。従って、本発明のセラミックーセラミ
ックコンポジットを製造するに際しては、1450〜2
050℃において、固体炭素の存在のもと炭化珪素とサ
イアロンあるいはサイアロン−Si2ON2固溶体が平
衡下で共存するときの窒素分圧より高く炉内の窒素分圧
を保ちながら昇温し焼成することが望ましい。炉内のガ
ス圧を高める方法としてガス圧焼結炉、熱間静水圧法(
Hot l5ostatic Press、 HIP)
が使用できる。HIPは2000a を−近くのガス圧
を保持することが可能で、特に2000″C付近の高温
焼成が必要な場合、反応を抑制するために炉内のNtガ
ス分圧を高く保たねばならない場合、及び焼成後に気孔
をつぶし密度を上げるために有効である。
また、ガラスボトルによるHIPも炭素ウィスカー及び
チョツプドファイバーとサイアロンあるいはSizON
z固溶体との反応を抑制するのに有効である。HIP内
にかけるガス圧は、溶融状態にあるガラスボトル内の試
供体にかかる全圧に等しい。
従って、反応の起きるガス圧より高く全圧を維持するこ
とにより、良好なセラミックーセラミックコンポジット
を得ることができる。具体的には、コンポジット材料を
1450〜1950℃において、固体炭素の存在のもと
炭化珪素とサイアロンあるいはSizONz固溶体が平
衡下で共存するときの窒素分圧よりカプセルにかかる外
圧を高く保ちながら昇温し焼成することが望ましい。
ガラスカプセル中に封入するかわりにガラスパウダーを
圧粉体の表面に塗布し、HIP焼成中に圧粉体表面にガ
ラス皮膜を形成させてもよい。当然のことながらガラス
ボトルを使用した場合、HIP中の雰囲気ガスは、窒素
ガスでなくともよい。
焼成後に上記で作成したコンポジット焼結体を1100
〜1950℃において、第2図に示す固体炭素の存在の
もと炭化珪素とサイアロンあるいはSi2ON2固溶体
が平衡下で共存するときの窒素分圧より低く炉内の窒素
分圧を保つことにより、炭化珪素をウィスカー(あるい
はファイバー)とマトリックスの少なくとも界面に生成
させ、界面の強度を上昇させることができる。これによ
り、破壊強度を向上でき、かつウィスカーの引き抜けは
界面の炭化珪素近傍の炭素ウィスカー内で起こり、かつ
セラミックに必要な靭性も同時に得ることができる。
一方、使用条件により酸化雰囲気による炭素ウィスカー
及びチョツプドファイバーの酸化消耗が懸念される場合
には、酸化炉を使用してコンポジット表面を酸化熱処理
することにより表面をサイアロンからSiO□に変え、
この時の反応体積膨張により緻密な表面保護相を形成す
ることにより解決できる。
また、付加的効果としては、炭素ウィスカー及びチョツ
プドファイバー添加に伴い、切断、研削、加工速度が著
しく向上し、加工時間及び経費の削減という経済的効果
もあげることができる。
こうして得られた本発明のコンポジットは破壊靭性及び
破壊強度にすぐれ、破壊靭性Klcは通常常温と130
0℃共に8 MPa−m1/2以上である。
〔作用] 炭素ウィスカーあるいはチョツプドファイバーの長さ方
向の熱膨張係数は0.1 x 10−’/’Cである。
一方、サイアロンとSi2ON2固溶体の熱膨張係数は
3 x 10− h/ ”Cと大きい。焼成後の冷却過
程で、熱膨張差からコンポジット内のウィスカーあるい
はファイバー内には圧縮応力がかかり、マトリックスに
は引っ張り応力がかかる。この応力のミスマツチは亀裂
のピニング効果、すなわちウィスカーあるいはファイバ
ー近傍に進展してきた亀裂が引っ張り応力のかかり亀裂
の進展しやすい界面近傍のマトリックスへと集まり、ウ
ィスカーあるいはファイバー表面で亀裂を止めることが
できる。炭化珪素ウィスカーを使用した場合は、熱膨張
差がマトリックスに比べ5xlO−”だCと高いことか
ら、上記の効果は期待できない。
ピニング効果の他の一般の繊維強化コンポジットは、界
面での破断(デイボンディング)、引き抜け(プルアウ
ト)、亀裂の屈曲(クラックデイフラクション)による
靭性の向上効果が期待できる。
本発明のセラミックーセラミックコンポジットにおいて
は炭素ウィスカーあるいはファイバーとマトリックスで
あるサイアロンあるいはサイアロン及びSSi20N固
溶体との間の反応を、焼成中に炉体内の温度と窒素ガス
分圧を制御することによりなくし、これにより靭性の高
いコンポジットを得ている。
〔実施例〕
実施例1 平均径0.3−φ(実際のばらつきとして0.08μm
〜0.4pmφの範囲にある)、平均アスペクト比10
0の炭素ウィスカーを第1表に示すように1〜40重量
%と変化させ、残りをサイアロン組成(z=1.0)組
成になるように平均粒径0.3μmの窒化珪素粉、同じ
<0.6nのアルミナ粉、同じ<0.7pa+の窒化ア
ルミニウム粉の3種の原料粉を調製した。
これら原料粉をそれぞれまずホモジナイザーを用いてア
セトン中に分散させ、ついで成形助剤とともにボールミ
ルを用いて混練、混合した。この時、極力ウィスカーが
粉砕されないように混練したがアイペクト比は80に減
少した。その後スプレィドライヤーを用いて顆粒を作成
した。次に、これを金型に入れ、成形圧30MPaで8
0Wx25Dx20Lmmの圧粉体を一軸プレスにて成
形し、さらに300MPaにて冷間静水圧プレス(CI
P)をかけた。これを0.01at111の真空中で昇
温速度2℃/minで500℃まで昇温し500℃で1
5hr保持し成形助剤を脱脂した。
炉内に脱脂体をセットし、雰囲気を窒素ガスに置換した
後、真空ポンプにより脱気し10’C/minで100
0℃まで昇温した。その後、第3図のaに示すように徐
々に雰囲気中の窒素分圧を高め、つまり真空ポンプの作
動を止め窒素ガスを炉内に注入しながら、1780℃に
昇温した。1780℃に到達後、8時間所定の窒素ガス
圧力に(ここでは200a tm )保持した。その後
焼結体中の気孔をつぶすために温度を保ちながらさらに
2000a Lmに炉内がなるように窒素ガスを炉内に
注入した。
放冷後、JISに準じて得られたコンポジット焼結体よ
り3 x 4 x 40mmの柱状試料複数を作製し、
−軸プレスにおける加圧面において、常温及び1300
″Cにて4点曲げ試験を行なうとともに、5EPB法、
すなわちビッカース硬度計を用いて試料表面に圧痕をも
うけたあと曲げ試験を行い破壊靭性値(Klc)を求め
た。
第1表に曲げ強度及び破壊靭性値を示す。これより炭素
ウィスカーを30重重量まで添加したサイアロンコンポ
ジットは添加しないものに比べ常温及び1300″Cと
もに破壊強度が上昇し、かつ破壊靭性値は添加しないも
のに比べ著しく増加していた。
なお、TEM観察から炭素ウィスカーとマトリックスと
の界面での反応はまったく観察されなかった。
第1表 実施例2 平均径0.3−(0,08〜0.4μl11)平均アス
ペクト比が100の炭素ウィスカーを第2表に示すよう
に10重量%とじ、残りをサイアロン組成z値を変化あ
るいはサイアロンとSi2ONz固溶体の混合物組成(
サイアロンの2値は0.5)になるように平均粒径0.
3nの窒化珪素粉、同じ<0.6nのアルミナ粉、同じ
く0.7−の窒化アルミニウム粉を調製した。これら原
料粉を実施例1と同じ成形方法、焼結パターンでコンポ
ジット焼結体を作成した。放冷後、焼結体よりJIS試
料片を作製し、常温及び1300″Cにて4点曲げ試験
を行うとともに、5EPB法により破壊靭性値を求めた
第2表に曲げ強度および破壊靭性値を示す。これより、
炭素ウィスカーを添加したものはサイアロンの組成によ
らず常温及び1300℃ともに破壊強度が上昇し、かつ
破壊靭性値は添加しないものに比べ著しく増加していた
第2表 実施例3 ウィスカー(ファイバー)径の特性に及ぼす影響を調べ
るため、第3表に示すように、ボールミルを使ってアス
ペクト比を20にそろえた平均径1.0岬m (0,8
〜1.2Q)の炭素ウィスカー、平均径6 n、lln
、16nのチョツプド炭素ファイバーを15重量%、残
りを2値を0.5に調製したサイアロンとSi2ONz
固溶体の混合物組成になるように配合した。これら原料
粉を実施例1と同じ成形方法、焼結パターンでコンポジ
ット焼結体を作成した。
放冷後、焼結体よりJIS試料片を作製し、常温及び1
300℃にて4点曲げ試験を行なうとともに、5EPB
法により破壊靭性値を求めた。
第3表に曲げ強度及び破壊靭性値を示す。これより、炭
素ファイバーの径が14nまで大きくなると靭性値は低
下し、16−までになると破壊強度、靭性値共に減少す
ることがわかる。
第3表 第4表に常温、及び1300℃で測定した曲げ強度およ
び破壊靭性値を示す、これより、炭素ファイバーの7ス
ペクト比が3だとウィスカーとして靭性を上げる効果は
なく、反対に大きすぎると破壊強度の低下を示した。
第4表 アスペクト比:20.ウィスカー −アスペクト比:20.チョツプドファイバー実施例4 ウィスカーのアスペクト比の特性に及ぼす影響を調べる
ため、平均径1.0岬のウィスカー及び、6.0−のフ
ァイバーの長さをボールミルを使って第4表に示すよう
にアスペクト比を調製した。この炭素ウィスカーを15
重量%、残部を2値を2.0に調製したサイアロン組成
になるように原料を配合した。これら原料粉を実施例1
と同じ成形方法、焼結パターンでコンポジット焼結体を
作成した。
放冷後、焼結体よりJIS試料片を作製し、常温及び1
300℃にて4点曲げ試験を行なうとともに、5EPB
法により破壊靭性値を求めた。
ウィスカーの直径: 1.Opm −ファイバーの直径: 6.0Ilrn実施例5 第5表の配合において、実施例1で説明したものと同じ
ウィスカーを用い、同じ方法で脱脂体を作成した。次に
脱脂体をガラスボトル内にセットした後脱気しなから昇
温し、1200℃において1時間保持した後に脱脂体を
ボトル中に封じ込めた(ガラスボトル法、No、24.
25)。これらを炉内にセットし、雰囲気をアルゴンガ
スに置換した後IO”C/winで1300℃まで昇温
し、その後、第3図のbに示すように徐々に雰囲気中の
ガスの圧力を高め、つまりアルゴンガスを炉内に注入し
ながら、昇温した。設定した温度(ここでは1750℃
)到達後、2時間炉内を所定のガス圧(ここでは200
0a tm)で保持した。
一方、ガラスパウダーカプセル法により、脱脂体表面に
焼成過程において融体となるガラスパウダーを塗布した
ものを作製した(No、26)。これを炉内にセットし
、雰囲気を窒素ガスに置換した後10℃/minで10
00″Cまで昇温し、その後、第3図のaに示すように
徐々に雰囲気中のガスの圧力を高め、つまり真空ポンプ
の作動を止め窒素ガスを炉内に注入しながら、1200
℃まで昇温した。1200℃から第3図のbに示すよう
に加圧昇温設定した温度(ここでは1750℃)到達後
、2時間炉内を所定のガス圧(ここでは2000a t
m)で保持した。放冷後、焼結体表面からガラスを除去
し、JISに準じて3 x 4 x 40mmの柱状試
料複数を作製し、常温と1300゛Cにおいて4点曲げ
試験及び5EPB法による破壊靭性値の測定を行った。
第5表に温度と曲げ強度および破壊靭性値を示す。これ
より、HIP処理は相対回度をより上昇させ、その結果
、炭素ウィスカー添加の効果をより向上させていること
がわかる。
第5表 ガラスボトル法 −ガラスパウダーカプセル法 実施例6 実施例1で説明したと同じ方法で第6表に示す配合で焼
結体を作成した後、1600℃まで降温させ、かつ16
00℃で窒素ガス雰囲気を保ちながら0.1a、tmま
で減圧、5時間保持し、炭素ウィスカーあるいはチヨン
プドファイバーとマトリックスとの界面に炭化ケイ素層
を生成させた。放冷後、焼結体よりJ 134点曲げ試
験片を作製し、4点曲げ値、及び5EPB法による破壊
靭性値を常温及び1300℃において求めた。
第6表に示すように曲げ強度および破壊靭性の値を示す
。これより、靭性値はそのままで強度が向上した。
第6表 実施例7 実施例5で説明したと同じ方法で焼結体を作成した。こ
れを常温まで降温させた後ボトルカプセルを取り去り、
得られた焼結体を炉内で1400℃に窒素ガス雰囲気中
で0.01atmの減圧下、昇温、5時間保持させ、炭
素ウィスカーとマトリックスとの界面に炭化珪素を生成
させた。放冷後、試験片を作製し、4点曲げ試験と破壊
靭性値を求めた。
第7表に温度と曲げ強度および破壊靭性値を示す。実施
例6と同様に強度の向上がみられる。
第7表 実施例8 実施例1で説明したと同じ方法で作製した炭素ウィスカ
ーを20重量%含むコンポジット(No、6)を120
0℃において、大気中10分間、表面を酸化処理した。
この試料について、1400℃において空気中100時
間の耐酸化試験を行なった。その結果、酸化増量は、0
.5g/crlと少なく極めて良好な値を示した。また
、焼結体表面にも特に変化は認められなかった。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、常温付近のみならず
1300℃というような高温でセラミックス焼結体の靭
性を向上させることができ、これによりセラミックスガ
スタービンに用いられるタービンブレードのような耐熱
性、高強度、かつ高い信頼性が要求される部位に適した
材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はSiJ4AIN  A1403  Sing状
態図、第2図は炭素共存下における窒化珪素と炭化珪素
の安定領域を示す図、そして、第3図は焼結過程におけ
る昇温、昇圧パターンの例を示す図である。 特許出願人  日本鋼管株式会社 代 理 人  弁理士 日中 政浩

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)1〜30重量%の炭素のウィスカーあるいはチョ
    ップドファイバーと、残部がSi_6_−_zAl_z
    O_zN_8_−_z(0≦z≦4.2)で表されるサ
    イアロン、あるいは残部がサイアロンとSi_2ON_
    2固溶体とからなることを特徴とするコンポジット (2)炭素のウィスカーあるいはチョップドファイバー
    とマトリックスのサイアロンあるいはSi_2ON_2
    固溶体との少なくとも界面に炭化珪素が生成されている
    請求項(1)に記載のコンポジット (3)炭素のウィスカーあるいはチョップドファイバー
    は、その直径が0.05〜15μmであり、かつ長さと
    直径の比であるアスペクト比が3〜800であることを
    特徴とする請求項(1)又は(2)に記載のコンポジッ
    ト (4)コンポジットの破壊靭性K_1_cが、常温と1
    300℃共に8MPa・m^1^/^2以上である請求
    項(3)に記載のコンポジット (5)コンポジットの破壊強度が常温、1300℃共に
    800MPa以上である請求項(3)に記載のコンポジ
    ット(6)1450〜2050℃において、固体炭素の
    存在のもと炭化珪素とサイアロンあるいはSi_2ON
    _2固溶体が平衡下で共存するときの窒素分圧より高く
    炉内の窒素分圧を保ちながら昇温し焼成することを特徴
    とする請求項(1)に記載のコンポジットの製造方法(
    7)ガラスカプセル中に封入する、あるいはガラスパウ
    ダーを圧粉体の表面に塗布し、焼成中に圧粉体表面にガ
    ラス皮膜を形成させるHIP焼結方法において、コンポ
    ジット材料を、1450〜1950℃において、固体炭
    素の存在のもと炭化珪素とサイアロンあるいはSi_2
    ON_2固溶体が平衡下で共存するときの窒素分圧より
    カプセルにかかる外圧を高く保ちながら昇温し焼成する
    ことを特徴とする請求項(1)に記載のコンポジットの
    製造方法 (8)請求項(6)あるいは(7)に記載のコンポジッ
    トの製造方法にて作成したコンポジット焼結体を110
    0〜1950℃において、固体炭素の存在のもと炭化珪
    素とサイアロンあるいはSi_2ON_2固溶体が平衡
    下で共存するときの窒素分圧より低く炉内の窒素分圧を
    保ち、少なくとも焼結体表面近傍に存在する炭素ウィス
    カーあるいはチョップドファイバーとマトリックスとの
    少なくとも界面に炭化珪素を生成させることを特徴とす
    る請求項(2)に記載のコンポジットの製造方法 (9)請求項(1)あるいは(2)に記載のコンポジッ
    トにおいて、焼成後、コンポジット焼結体の表面を酸化
    処理し、シリカ(SiO_2)層を形成させることを特
    徴とする請求項(6)又は(7)に記載のコンポジット
    の製造方法
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