JP2885996B2 - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法及び装置、
詳しくはラスタ走査型の2値画像データを入力し、当該
2値画像データの輪郭ベクトルを抽出して所定の処理を
行う画像処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スキャナ等から入力したデジタル2値画
像を変倍処理する場合、変倍率に応じて原画の各画素を
倍率回だけ繰り返して用いたり、周期的に間引いたりす
る方法が一般的である。しかしこの方法では、斜線部分
或いは画像の斜めエッジが階段状になるなどの画質劣化
という問題がある。そのため、注目画素とその周囲の画
素群のパターン(例えばn×n画素ブロック)を参照し
て平滑化したり、原画像を線密度の異なる変換画像面に
投影し、この面内の1画素にわたる積分値を閾値論理に
より2値化して変換画像の画素の値を決定する投影法等
が提案されてもいる。
【0003】しかしながら、この手法でも、固定倍率以
外の対応が難しかったり、変倍率の有効範囲がせいぜい
0.5〜2.0倍程度であり、それを越える変倍処理で
は画質劣化は避けられない。
【0004】そこで、本願出願人は、画像の輪郭線をベ
クトルデータとして抽出する技術を特願平2−2819
58号として提案した。これによれば、画像の輪郭ベク
トルを抽出することになるので、変倍による画質の劣化
は実質的になくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この提案され
た技術では、輪郭のベクトルデータ抽出のためのメモリ
が膨大になるという問題がある。また、入力された画像
から全てのベクトルデータを抽出し終えないうちは、次
の処理、例えば変倍を行えなず、抽出と変倍のパラレル
処理等の高速化が行えないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題に鑑
みなされものであり、ライン単位に入力される画像デー
タについての輪郭ベクトルデータの抽出を行なうと共
に、白ラインを入力した場合には少なくとも閉じた領域
についての輪郭ベクトルデータの抽出を終了したものと
し、そのタイミングでそれまでに抽出された輪郭ベクト
ルデータを平滑・変倍処理に転送して平滑・変倍処理を
行なわせると共に、それに並行して次のラインの入力と
次の領域に対する輪郭ベクトルデータの抽出を継続する
ことで、輪郭ベクトル抽出と平滑・変倍処理の処理の効
率の良い関係を維持し、処理速度の向上と使用するメモ
リ量を少なくすることを可能ならしめる画像処理方法及
び装置を提供しようとするものである。
【0007】この課題を解決するために本発明の画像処
理装置は以下の構成を備える。すなわち、画像データを
ライン単位で順次入力し、輪郭ベクトルデータを抽出す
る抽出手段と、画像データがライン単位で入力される毎
に、入力された画像データの1ラインが白ラインである
か否かを判断する判断手段と、前記抽出手段により抽出
された輪郭ベクトルデータについて平滑化及び変倍処理
を行なう平滑変倍手段と、該平滑変倍手段により平滑変
倍された輪郭ベクトルデータに基づいて画像データを再
生する再生手段とを有し、前記判断手段によって白ライ
ンであると判断したタイミングで、前記抽出手段によっ
てそれまでに抽出された輪郭ベクトルデータを前記平滑
変倍手段に転送して平滑変倍処理の処理と並行して、前
記抽出手段による次の輪郭ベクトルデータの抽出処理を
継続することを特徴とする。
【0008】また、本発明の画像処理方法は以下の工程
を備える。すなわち、
【0009】画像データをライン単位で順次入力し、輪
郭ベクトルデータを抽出する抽出手段と、該抽出手段に
より抽出された輪郭ベクトルデータについて平滑化及び
変倍処理を行なう平滑変倍手段と、該平滑変倍手段によ
り平滑変倍された輪郭ベクトルデータに基づいて画像デ
ータを再生する再生手段とを有する画像処理装置におけ
る画像処理方法であって、画像データがライン単位で入
力される毎に、入力された画像データの1ラインが白ラ
インかどうかを判断し、白ラインではないと判断した場
合には、前記抽出手段による輪郭ベクトルデータの抽出
を継続させ、白ラインであると判断した場合には、その
タイミングで前記抽出手段によってそれまでに抽出され
た輪郭ベクトルデータを前記平滑変倍手段に転送して平
滑変倍処理の処理を行なわせ、当該平滑変倍手段の処理
と並行して、ライン単位の入力と前記抽出手段による次
の輪郭ベクトルデータの抽出処理を継続することを特徴
とする。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。
【0011】図1は実施例の画像処理装置の構成概念図
である。図示において、1は変倍処理対象のディジタル
2値画像を獲得し、ラスタ走査形式の2値画像を出力す
る2値画像獲得手段、2は入力画像から白ラスタ(注目
ラスタ中の画素が全て白であるラスタ)を検出するため
の白ラスタ検出手段、3はラスタ走査形式の2値画像か
ら粗輪郭ベクトル(平滑・変倍処理を施す前のアウトラ
インベクトル)を抽出するアウトライン抽出手段、4は
粗輪郭ベクトルデータをベクトルデータ形態で平滑化及
び変倍処理を行うアウトライン平滑・変倍手段、5はア
ウトラインベクトルデータからそのデータの表現する2
値画像をラスタ走査形式の2値画像データ(輪郭を描画
してその内部を塗りつぶす処理で得られる)として再生
する2値画像再生手段、6はラスタ走査型の2値画像の
2値画像データを表示したり、ハードコピーをとった
り、或は、通信路等へ出力したりする2値画像出力手段
である。
【0012】尚、2値画像獲得手段1は、例えばイメー
ジリーダで、画像を読み取り2値化して、ラスタ走査形
式で出力する公知のラスタ走査型2値画像出力装置で構
成される。また、白ラスタ検出手段2は2値画像獲得手
段1で得られたラスタ(1ドットライン)単位の画像を
受け取って、そのラスタ中の画素が全て白画素か否か
(以下、ラスタ中の画素の全てが白画素である場合を特
に白ラスタと定義する)が判定され、その判定信号をア
ウトライン抽出手段3に出力する。そして、アウトライ
ン抽出手段3は、2値画像獲得手段1から入力した2値
画像と白ラスタ検出手段2からの変定信号に基づいて、
輪郭ベクトルを抽出するものである。ただし、このアウ
トライン抽出手段3は、基本的に、本願出願人が既に提
案している特願平2−281958号に記載のものを採
用するが、その処理内容についての詳細は後述する。
【0013】図2は2値画像獲得手段1から出力される
ラスタ走査型の2値画像データの走査形態を示してお
り、かつアウトライン抽出手段3が入力とするラスタ走
査型の2値画像データの走査形態をも示しており、かく
のごとき形式で2値画像獲得手段1により出力される2
値画像データはアウトライン抽出手段3に供給される。
【0014】尚、同図において、101は走査中の2値
画像のある画素(注目画素)を示しており、102はこ
の画素101の近傍8画素を含めた9画素領域(以下、
画素ブロック)を表わしている。
【0015】ここでアウトライン抽出手段について若干
説明する。実施例のアウトライン抽出手段は、注目画素
をラスタ走査順に移動させ、各注目画素に対し画素ブロ
ック102に示す9画素領域における各画素の状態(白
画素かもしくは黒画素か)に応じて、注目画素と注目画
素の近隣画素の間に存在する輪郭辺ベクトル(水平ベク
トルもしくは垂直ベクトル)を検出し、輪郭辺ベクトル
が存在する場合には、その辺ベクトルの始点座標と向き
のデータを抽出して、それら辺ベクトル間の接続関係を
更新しながら粗輪郭ベクトルを抽出していくものであ
る。従って、少なくとも注目画素ブロックが2値画像の
エッジ位置にあることが条件になる。
【0016】図3に注目画素と注目画素の近隣画素間の
輪郭辺ベクトルの抽出状態の一例を示す。同図におい
て、△印は垂直ベクトルの始点を表わし、○印は水平ベ
クトルの始点表わしている。
【0017】図4は該アウトライン抽出手段によって抽
出された粗輪郭ベクトルループの例を示している。ここ
で、格子で区切られる各升目は入力画像の画素位置を示
しており、空白の升目は白画素、点模様で埋められた丸
印は黒画素を意味している。
【0018】図3と同様に、△印は垂直ベクトルの始点
を表わし、○印は水平ベクトルの始点を表わしている。
この図を用いて図1の白ラスタ検出手段2の動きについ
て説明する。同図の左側に付いている番号はラスタ番号
である。
【0019】白ラスタ検出手段2は、アウトライン抽出
手段3が注目している画素の存在するラスタよりひとつ
先のラスタに対して白ラスタ検出処理を行うように動作
し、アウトライン抽出手段3が注目ラスタ上の最終画素
の抽出処理を終えた時点で、注目ラスタの一つ先のラス
タに対する白ラスタ検出処理も終了するように動作する
(1ライン分の遅延を図るバッファをアウトライン抽出
手段の直前に位置させれば良い)。例えば、アウトライ
ン抽出手段3が第1ラスタの1画素目を処理しようとす
る時には、白ラスタ検出手段2は第2ラスタの1画素目
が白画素かどうかの判定を行ない、アウトライン抽出手
段3が第1ラスタの最終画素の処理終了に同期して白ラ
スタ検出手段2は第2ラスタの最終画素が白画素かどう
かの判定を行なう。そして、このラスタが白ラスタか否
かの判定を行ない、その結果をアウトライン抽出手段3
に出力する。ただし、この白ラスタ検出手段2は第1ラ
スタの判定を行わない。なぜならば、第1ラスタが白ラ
スタだとしてもこれまでに抽出したアウトラインベクト
ルは存在しないので、以降の処理に影響しないからであ
る。またアウトライン抽出手段3の注目ラスタが最終ラ
スタの場合も白ラスタ検出手段2はなにもしない。
【0020】アウトライン抽出手段では、黒画素の連結
する領域を水平ベクトルと垂直ベクトルが交互に連続す
る粗輪郭ベクトルループとして抽出する。但し、該ベク
トルの進む向きは、その進む向きの右側に黒画素領域が
常に存在するようにした。また、各粗輪郭ベクトルの始
点は、入力画像の各画素の中間位置として抽出され、原
画中の1画素巾の線部分も有為な巾をもった粗輪郭ルー
プとして抽出される。さて、このようにして粗輪郭ベク
トルを抽出していくと、最終的には始点位置に戻ること
になる。つまり、2値画像は閉じた(ループした)輪郭
ベクトルの集合で表される。
【0021】この様に抽出された粗輪郭ベクトルループ
群は、図5に示す様なデータ形式で保持される。即ち、
画像中より抽出された総粗輪郭ループ数aと、第1輪郭
ループから第a輪郭ループまでの各粗輪郭ループデータ
群である。各粗輪郭ループデータは、粗輪郭ループ内に
存在する輪郭辺ベクトルの始点の総数(輪郭辺ベクトル
の総数とも考えることができる)と、ループを構成して
いる順番に各輪郭辺ベクトルの始点座標(x座標値,y
座標値)の値(水平ベクトルの始点及び垂直ベクトルの
始点が交互に並ぶ)の列より構成されている。
【0022】さて、本実施例では、白ラスタが検出され
たとき、少なくともそのライン以前で輪郭ループが完結
していると判断できるから、その時点で判明した輪郭ル
ープを次の処理に渡そうとするものである。
【0023】具体的には、アウトライン抽出手段3は、
白ラスタ検出手段2からの判定信号が白ラスタを表わす
ものであれば、これまでに抽出されたアウトラインベク
トル(粗輪郭ベクトルループ群)を図5に示すようなデ
ータ形式で図1のアウトライン平滑・変倍手段4に出力
し、そうでなければ何も出力しない。この後アウトライ
ン抽出手段3はアウトライン抽出処理を続行する。例え
ば、アウトライン抽出手段3が図4の第11ラスタを処
理し終えたとき、次の第12ラスタは白ラスタなので白
ラスタ検出手段2からアウトライン抽出手段3に白ラス
タ信号であることを示す判定信号が出力される。この時
点で今迄抽出された粗輪郭ベクトルループ群は図5のデ
ータ形式で図1のアウトライン平滑・変倍手段4に出力
される。
【0024】アウトライン平滑・変倍手段4では、アウ
トライン抽出手段3から粗輪郭ベクトルデータを受け取
るとベクトルデータの形態のまま平滑化・変倍処理を行
う。アウトライン平滑・変倍については後に詳述する
が、これらの処理はアウトライン抽出処理と並行して行
うことができ、並列処理することで処理速度を向上でき
る。
【0025】アウトライン平滑・変倍手段4は、図1の
前記アウトライン抽出手段3より出力される粗輪郭ベク
トルデータを入力し、その平滑化及び所望の倍率への変
倍処理をアウトラインベクトルデータ(座標値)の形態
上で実行する。
【0026】図6にアウトライン平滑・変倍手段4のさ
らに詳しい構成を示す。図示において、31は変倍の倍
率設定手段、32は第一平滑化及び変倍手段であり、率
設定手段31により設定した倍率で、入力した粗輪郭デ
ータを平滑化及び変倍処理する。処理結果は第二平滑化
手段33で、更に平滑化を行ない最終出力とする。
【0027】尚、倍率設定手段31は、予めディップス
イッチやダイヤルスイッチ等で設定されている固定値
を、第一平滑化・変倍手段32に渡すものでもよいし、
何か外部よりI/F(インターフェース)を介して提供
される等の形式をとってもよく、入力として与えられる
画像サイズに対し、主走査(横)方向、副走査(縦)方
向、独立にそれぞれ何倍にするかの情報を与える手段で
ある。
【0028】第一平滑化・変倍手段32は、倍率設定手
段31より倍率情報を得て、平滑化・変倍処理を行な
う。
【0029】図7にアウトライン平滑・変倍手段4を実
現するハードウェア構成例を示す。図7において、70
はアウトライン抽出回路、71はCPU、72はディス
ク装置、73はディスクI/O、74はCPU71の動
作処理手順を記憶しているROM、75はI/Oポー
ト、76はRAM(ランダムアクセスメモリ)、77は
上記の各ブロックを接続するバスである。
【0030】図7のアウトライン抽出回路70の出力
は、図5に示すデータ形式でディスク72にファイルと
して粗輪郭部ベクトルデータを与える。
【0031】CPU71は、図8に与えられる手順で動
作し(対応するプログラムはROM74に記憶されてい
る)、アウトライン平滑・変倍の処理を実行する。
【0032】CPU71は、先ず、ステップS1でディ
スクI/O73を経由して、ディスク72に与えられて
いる粗輪郭データを読み出して、RAM76中に確保さ
れたワーキングメモリ領域に読み込む。次に、ステップ
S2において、第一平滑化及び変倍処理を行なう。
【0033】第一平滑化処理は、粗輪郭データの各閉ル
ープ単位で行なわれる。各粗輪郭データの各輪郭辺(水
平ベクトルもしくは垂直ベクトル)ベクトルに順次着目
してゆき、各着目輪郭辺ベクトルに対し、それぞれその
前後のベクトル3本まで(即ち、着目辺の前の3本、着
目辺自体、それに着目辺の後に3本の合計7本までの辺
ベクトル)の互いに連続する辺ベクトルの長さと向きの
組み合わせによってパターン分類し、それそれの場合に
対して、着目辺に対する第一平滑化結果となる第一平滑
化後の輪郭点を定義してゆく。そして、第一平滑化後の
輪郭点の座標値及びその輪郭点が角の点なのか否かを示
す付加情報(以下、角点情報と称す)を出力する。ここ
で、角の点と判定された第一平滑化後輪郭点は、後の第
二平滑化によっては平滑化されない点となり、角の点と
判定されなかった第一平滑化後の輪郭点は、後の第二平
滑化処理(ステップS3)によって、更に平滑化される
ことになる。そして、この結果を出力する(ステップS
4)。
【0034】図9に、第一平滑化処理における概要を示
す。図示では、着目粗輪郭辺ベクトルDi と着目粗輪郭
辺ベクトルの前の3本の辺ベクトル、Di-1 ,Di-2 ,
Di-3 及び着目粗輪郭辺ベクトルの後の3本の辺ベクト
ルDi+1 ,Di+2 ,Di+3 の接続の様子、及び着目辺D
i に対して定義される第一平滑化後の輪郭点の様子を示
している。
【0035】ただし、前述のアウトライン抽出手段3か
らの出力される一つの粗輪郭ループは、最小4本の辺ベ
クトルで定義されることがある(例えば正立した矩形画
像の場合)。この様に、一つの粗輪郭ループが7本未満
の辺ベクトルで構成されている様な場合には、着目辺の
前の辺ベクトルと後の辺ベクトルが事実上同じ辺ベクト
ルとなる場合がある。即ち、4ベクトルで1ループが構
成される場合は、着目辺ベクトルをDi とする先の例に
従って表現すると、Di-3 とDi+1 ,Di-2 とDi+2 ,
Di-1 とDi+3 が構成される場合は、Di-3 とDi+2 ,
Di-2 とDi+3が事実上同一辺となる。
【0036】また、一つの粗輪郭ループが4本の辺ベク
トルで構成されている場合は、各注目辺に対しリンク点
を定義してゆくのではなく、粗輪郭ループに対して、第
一平滑化後の輪郭点データを定義するルールも存在す
る。
【0037】次に、以下に第一平滑化の着目辺とその前
後高々3本づつの辺ベクトルの長さと向きのパターン及
びその各パターンでの着目辺に対する出力となる第一平
滑化後の輪郭点の定義のしかたを説明する。
【0038】入力となる粗輪郭データは、前記図5に説
明した形態で与えられている。ここで、各輪郭ループに
おいて、そのループ内に含まれる輪郭点(輪郭辺ベクト
ルの始点)数をnとした時、第1点を始点として第2点
を終点とする輪郭辺ベクトルを第1辺ベクトル、第2点
を始点として、第3点を終点とする輪郭辺ベクトルを第
2辺ベクトル、第i点(ただし、i<n)を始点として
第i+1点を終点とする輪郭辺ベクトルを第i辺,第n
点(同輪郭ループ中の最終点)を始点として、第1点を
終点とする輪郭辺ベクトルを第n辺として定義する。先
に説明した様に、輪郭ループは垂直辺ベクトルと水平辺
ベクトルが交互に連結しており、必ず偶数の辺ベクトル
で構成されている(つまり、垂直辺ベクトルと水平辺ベ
クトルのそれぞれの数は同じ)。
【0039】垂直辺ベクトルは、始点座標と終点座標の
x座標値が等しい。そのため、終点のy座標値から始点
のy座標値を引いて(減算して)、その結果の値(差)
をもって、その垂直辺ベクトルの長さと向き(合わせて
辺データと称する)を定義できる。即ち、差の絶対値を
もって長さと称し、差が負の時は上向き、正の時は下向
きと考えるものとする。向きに関しては、アウトライン
抽出部において、y座標(副走査方向)を上から下に向
かう向きを正方向にとっていることに起因している。
【0040】水平辺ベクトルは、始点座標と終点座標の
y座標値が等しいため、終点のx座標値から始点のx座
標値を引いて(減算して)、その結果の値(差)をもっ
て、その水平辺ベクトルの長さと向き(合わせて、辺デ
ータと称する)を定義する。即ち、差の絶対値をもって
長さとし、差が負の時は左向き、正の時は右向きとす
る。向きに関しては、アウトライン抽出部において、x
座標(主走査方向)を、左から右に向かう向きを正方向
にとっていることに起因している。
【0041】図10は、粗輪郭ループが4本の辺ベクト
ルより構成され、且つ、各ベクトルの向きが右回りに連
結しており、しかも4本の辺ベクトルの長さが全て
“1”の場合を示している。この場合には、このループ
全体を削除するという規則を示している。この条件が成
立しているか否かをチェックするには、注目する粗輪郭
ループ中の総点数が4であって、最初の水平ベクトルの
辺データが1なら直後の垂直ベクトルの辺データも1、
最初の水平ベクトルの辺データが−1なら直後の垂直ベ
クトルの辺データも−1であるか否かを調べればよい。
この条件が成立するなら図10の状態にあり、そうでな
ければ図10の状態ではない。この規則は、イメージリ
ーダで読みとられたデータを2値化して得られる2値画
像に特有のノイズの一種である孤立点を除去する働きを
する。
【0042】図11は1ドットノッチを除去して、平坦
なエッジを生成する様子を示している。1ドットのノッ
チの発生は、先の1ドットの孤立点が2値画像のエッジ
に発生したと考えれば分かりやすいであろう。また、下
段も同様ある。
【0043】さて、実施例では、平滑化するノッチであ
るかどうかの判断は、次の条件に従う。
【0044】すなわち、5本の連続する辺ベクトルがあ
って、その中心の辺ベクトルの長さ(即ち、辺データの
絶対値)が1であり、この中心の辺ベクトルの両端に接
続される辺の辺データがそれぞれ1と−1、或いは−1
と1であり、かつ、該中心ベクトルの2本前のベクトル
及び2本後のベクトルが共に向きが中心ベクトルと同じ
向きであって、それらの長さが共に3以上である場合と
した。
【0045】この条件のとき、該5本の連続する辺ベク
トルのうちの中心の辺ベクトル及びその前後の辺ベクト
ルの合わせて3本の辺ベクトルに対しては、第一平滑化
後の輪郭点を定義しない。すなわち、1本の辺ベクトル
(長さが7以上)を生成する。具体的には、中心辺の2
つ前の辺ベクトルの長さを補正し、残りの4つの辺デー
タを削除する。この規則を設けることにより、イメージ
リーダで読みとられたデータを2値化して得られる2値
画像に特有のノイズの一種である1ドットノッチを除去
し、良好な画像エッジを生成することが可能になる。
【0046】尚、この条件が成立しているか否かは、3
本の連続する辺ベクトルのそれぞれにおいて、注目する
辺ベクトルとその周囲の辺ベクトルに関しての辺データ
の組み合わせのパターンを検出することで実現できる。
即ち、1ドットノッチの中心となる辺エッジ(図11で
いう符号110或いは115)と、1ドットノッチの中
心の直前の辺エッジ(図11でいう符号113及び11
8)と、1ドットノッチの中心の直後の辺エッジ(図1
1でいう符号111及び116)に対して、それぞれ、
それらを注目辺ベクトルとし、その周辺の辺ベクトルに
関して辺データの組合せパターンを次の様に定義する。
【0047】i).1ドットノッチの中心の直前の辺エ
ッジを注目辺ベクトルとするパターンは次の通り。
【0048】注目辺の長さが1で、注目辺の直後の辺の
長さが1、注目辺の直前の辺の長さが3以上で、注目辺
の直前の辺と直後の辺の向きが等しく、かつ、注目辺の
2辺後の辺ベクトルの長さが1で、注目ベクトルと反対
の向きである場合には、注目辺、即ち、1ドットノッチ
の中心辺の直前の辺エッジには、第一平滑化後の輪郭点
を定義しない。
【0049】ii).1ドットノッチの中心の辺エッジを
注目辺ベクトルとするパターンは次の通り。
【0050】注目辺の長さが1で、注目辺の直前及び直
後の辺ベクトルの長さが共に1で向きが互いに反対(辺
データの符号が異なる)で、注目辺の2辺及び2辺後の
辺ベクトルの長さが共に3以上で向きが共に注目辺の向
きに等しい場合、注目辺、即ち、1ドットノッチの中心
の辺エッジには、第一平滑化後の輪郭点を定義しない。
【0051】iii).1ドットノッチの中心の直後の辺エ
ッジを注目辺ベクトルとするパターンは次の通り。
【0052】注目辺の長さが1で、注目辺の直前の辺の
長さが1、注目辺の直後の長さが3以上で、注目辺の直
前の辺と直後の辺の向きが等しく、かつ注目辺の2辺前
の辺ベクトルの長さが1で向きは注目ベクトルと反対の
向きである場合、注目辺、即ち1ドットノッチの中心の
直後の辺エッジには、第一平滑化後の輪郭点を定義しな
い。
【0053】尚、図11では、注目辺が右向き水平ベク
トルの場合のみを示しているが、上述の規則によれば、
注目辺が左向き水平ベクトルの場合、上向き垂直ベクト
ルの場合、及び下向き垂直ベクトルの場合を全て包含す
ることになる。
【0054】平滑化処理の他の例を図12に従って説明
する。
【0055】同図は7本の連続する辺ベクトルが、該7
本の辺ベクトルの長さが全て1で、注目ベクトル120
と注目辺ベクトルの2本前と2本後の辺ベクトル12
2、125が同じ向き、且つ、注目辺ベクトルの3本
前、1本前、1本後及び3本後の辺ベクトルの向きは交
互に反対になる場合を示している。この場合には、注目
する辺ベクトルとその周囲の辺ベクトルを上記に沿って
検出すればよい。
【0056】そして、注目辺ベクトルが水平ベクトルの
場合は、X座標値が注目辺ベクトルの注点と同じ値を持
ち、Y座標値は、注目辺ベクトルの直前のベクトルの注
点と同じ値を持つ点をもって第一平滑化後の点を定義
し、注目辺ベクトルが垂直ベクトルの場合は、X座標値
が注目辺ベクトルの直前のベクトルの注点と同じ値を持
ち、Y座標値は注目辺ベクトルの注点と同じ値を持つ点
をもって第一平滑化後の点を定義する。この点は、角の
点ではない輪郭点(以降、単に非角点と称す)とする。
【0057】図12は、注目辺ベクトルが右向き水平ベ
クトルの場合を示しているが、前述の規則は注目辺が左
向き水平ベクトルの場合、上向き垂直ベクトルの場合、
及び下向き垂直ベクトルの場合を含んでいる。この規則
は、イメージリーダで読みとられたデータを2値化して
得られる2値画像に特有のノイズの一種である連続ノッ
チ(1画素おきに発生するギザギザ)を除去する働きを
する。
【0058】他の例を図13に従って説明する。同図は
3本の連続する辺ベクトルのうち、注目辺ベクトルの長
さが1で、かつその前後のベクトルの長さは共に3以
上、かつそれらの向きは互いに反対向きとなっている場
合を示している。そして、この条件を満足するとき、注
目辺ベクトルの始点及び終点を共に角の点である輪郭点
(以降、単に角点と称す)として、そのままの座標値で
第一平滑化後の点と定義する。図13は注目辺が右向き
水平ベクトルの場合を示しているが、前述の規則は注目
辺が左向き水平ベクトルの場合、上向き垂直ベクトルの
場合、及び下向き垂直ベクトルの場合を含んでいる。こ
の規則は、イメージリーダで読みとられたデータを2値
化して得られる2値画像に特有の細線突起及び細線陥没
を保存する効果を有する。
【0059】図14は粗輪郭ループが4本の辺ベクトル
より構成され、かつ、各ベクトルの向きが左回りに連結
している場合を示している。実施例では、粗輪郭ベクト
ルを抽出するとき、その抽出方向の右手に黒画素領域が
存在するようにしているので、左回りになるということ
は図示の様に黒画像中に存在する白空間を意味すること
になる。さて、上述した、粗輪郭ループが4本の辺ベク
トルより構成され、かつ、各ベクトルの向きが左回りに
連結しているかどうかをチェックするには、注目する粗
輪郭ループ中の総点数が4であって、最初の水平ベクト
ルの辺データ符号が正(右向き)なら、直後の垂直ベク
トルの辺データ符号は負(上向き)、最初の水平ベクト
ルの辺データ符号が負(左向き)なら、直後の垂直ベク
トルの辺データの符号は正(下向き)、即ち、最初の水
平ベクトルの辺データの符号とその直後の垂直ベクトル
の辺データの符号が異なることを調べればよい。この条
件が成立する場合は、ループ中の4点全てを角点とし
て、そのままの座標値で第一平滑化後の点を定義する。
この規則は、イメージリーダで読み取られたデータを2
値化して得られる2値画像によく生じる微細な白孔を保
存する効果を有する。
【0060】図15〜図18は、連続する5本の粗輪郭
ベクトルの中心の辺ベクトルを注目ベクトルとした場
合、注目ベクトルの長さが3以上で、かつ、注目ベクト
ルの直前のベクトルと直後のベクトルの向きが等しく
(辺データの符号が等しく)、長さが共に1である場合
をそれぞれ示している。
【0061】図15は上述した条件に加えて、注目辺ベ
クトルの2辺前のベクトルと2辺後のベクトルが共に注
目ベクトルと同じ向きである場合を示している。この場
合には、注目辺ベクトルの中点の座標値をもって、第一
次平滑化後の点を定義し、この点は輪郭点とする。従っ
て、図15の状態が連続する場合(比較的なだらかか傾
斜のエッジの場合)、そのエッジを形成する長いベクト
ルの中心同士が輪郭点として接続されるようになる。
【0062】図16は、注目辺ベクトル(Di とする)
の2辺前のベクトル(Di-2 )の向きが注目辺ベクトル
と逆で、注目辺ベクトルの2辺後のベクトル(Di+2 )
は注目辺ベクトルと同じ向きである場合を示している。
この場合は、注目辺ベクトルの始点をそのままの座標値
で角点として、且つ、注目辺ベクトルの中点の座標値を
もって輪郭点として第一平滑化後の点を定義する。
【0063】図17は注目辺ベクトル(Di とする)の
2辺前のベクトル(Di-2 )は、注目辺ベクトルと同じ
向きで、注目辺ベクトルの2辺後のベクトル(Di+2 )
は、注目辺ベクトルと逆向きである場合を示している。
この場合は、注目辺ベクトルの中点の座標値をもって輪
郭点として、注目辺ベクトルの終点の座標位置を角点と
して第一平滑化後の点を定義する。
【0064】図18は注目辺ベクトル(Di とする)の
2辺前と2辺後のベクトル(Di-2,Di+2)の向きが同
じで、且つ、注目ベクトルの向きがそれらと異なる場合
を示している。この場合には、注目辺ベクトルの始点と
終点を共にそのままの座標値で角点として第一平滑化後
の点を定義する。
【0065】図15〜図18は、注目する辺ベクトルと
その周辺の辺ベクトルを上記に沿って検出すればよい。
尚、図15の処理は傾斜の緩やかな斜線部をより滑らか
に平滑化する効果を有し、図16,図17は斜線と微細
な凹凸部との接点付近において、斜線部はよりなめから
に平滑化し、かつ凹凸部は保存させる効果を有し、図1
8は図形の微細な凹凸部を保存させる効果を有する。ま
た、図15〜図18は、全て注目辺ベクトルが右向き
で、かつその前後のベクトルが共に上向きの場合を示し
ているが、注目辺ベクトルが右向きでかつその前後のベ
クトルが共に下向きの場合、注目辺ベクトルが左向きで
その前後のベクトルが共に下向きの場合、注目辺ベクト
ルが左向きでその前後のベクトルが共に上向きの場合、
注目辺ベクトルが上向きでその前後のベクトルが共に右
向きや共に左向きの場合、更には注目辺ベクトルが下向
きで、その前後の辺ベクトルが共に右向きや共に左向き
の場合を含んでいる。
【0066】他の例を図19〜21に従って説明する。
図19及び図20は、注目辺ベクトルの長さが2以上
で、かつ注目辺ベクトルの前後のベクトルのうちの一方
の長さが1で、もう一方のベクトルの長さが2以上の場
合(ただし、注目辺ベクトルの長さが2で、かつ注目辺
ベクトルの前後のベクトルのうち少なくとも一辺の長さ
が2である場合は除く)を示している。
【0067】図19は注目辺ベクトルの直前の辺ベクト
ルの長さが1で、直後の辺ベクトルの長さが2以上の場
合を示しており、この場合、さらに注目辺ベクトルの2
辺前の辺ベクトルの長さが注目辺ベクトルの長さより短
い場合には、注目辺ベクトルの始点から終点に向かっ
て、2辺前の辺ベクトルの長さ分だけ離れた注目辺ベク
トル上の位置の座標値を輪郭点を定義し、かつ、注目辺
ベクトルと注目辺ベクトルの2辺前の辺ベクトルの長さ
によらず、注目辺ベクトルの終点の座標値をもって角点
を定義し、これらをもって第一平滑化後の点とする。
【0068】図20は、注目辺ベクトルの直前の辺ベク
トルの長さが2以上で、直後の辺ベクトルの長さが1の
場合を示している。この場合、注目辺ベクトルの始点の
座標値を角点と定義し、さらに注目辺ベクトルの2辺後
の辺ベクトルが注目辺ベクトルの長さより短い場合に
は、注目辺ベクトルの終点から始点に向かって、2辺後
の辺ベクトルの長さ分だけ離れた注目辺ベクトル上の位
置を輪郭点と定義する。これらをもって第一平滑化後の
点とする。
【0069】図19及び図20は、注目する辺ベクトル
とその周囲の辺ベクトルを上記に沿って検出すればよ
い。また、これらは共に、斜線と角部との境付近におい
て、斜線部はより滑らかに平滑化し、かつ角部は保存さ
せる効果を有する。
【0070】図21は、注目辺ベクトルの長さが3以上
で、かつその直前及び直後の辺ベクトルが共に2以上の
場合を示している。この場合、注目辺ベクトルの始点の
座標値及び終点の座標値の両方をもってそれぞれ角点を
定義し、これらをもって第一平滑化後の点とする。同図
の場合も、注目する辺ベクトルとその周辺の辺ベクトル
を上記に沿って検出すればよい。この規則は、角部を保
存させる効果を有する。尚、図19〜図21もまた、注
目辺ベクトルの向きは一つの場合のみを表現してある
が、上述の規則は左,右,上,下の各向きの場合を全て
含んでいる。
【0071】他の例を説明する。同図は注目辺ベクトル
の長さが1で、かつ既に説明した場合のいずれにも該当
しない場合を示している。この場合、注目辺ベクトルの
中点の座標値をもって輪郭点とし、第一平滑化後の点を
定義する。この規則は、斜線部を平滑化する効果を有す
る。
【0072】図23は、注目辺ベクトルの長さが2で、
かつ注目辺ベクトルの直前もしくは直後の辺ベクトルの
少なくとも一方の長さが2の場合を示している。この場
合、注目辺ベクトルの中点の座標値をもって輪郭点を定
義し、第一平滑化後の点を定義する。この規則は斜線部
を平滑化する効果を有する。
【0073】上述した図22及び図23もまた、注目辺
ベクトルが右向きの場合を示しているが、上記規則は、
左,右,上,下の各向きの場合を全て含んでいる。
【0074】図24は、注目辺ベクトルの長さが3以上
で、かつその直前と直後の辺ベクトルの長さが共に1で
向きが互い異なる場合で、注目辺ベクトルの2辺後及び
2辺前の辺ベクトルの長さの和が、注目辺ベクトルより
短い場合を示している。この場合、注目辺ベクトルの始
点から終点に向かって注目辺ベクトルの2辺前の辺ベク
トルの長さだけ注目辺ベクトルに沿って移動した点の座
標値を輪郭点とし、また注目辺ベクトルの終点から始点
に向かって注目辺ベクトルの2辺後の辺ベクトルの長さ
だけ注目辺ベクトル上を移動した点の座標値を輪郭点と
する。この2つの輪郭点をもって第一平滑化後の点を定
義する。この規則は滑らかな曲線部を平滑化する効果を
有する。この図24では、注目辺ベクトルが上向きで、
かつ直前の辺ベクトルが右向き、直後の辺ベクトルが上
向きで、かつ直前の辺ベクトルが右向き、直後の辺ベク
トルが左向きの場合を示してあるが、上記規則はこれに
限らず、注目辺ベクトルが上,下,左,右の全ての場合
で、その直前直後の辺長が共に1で向きが互いに異なる
場合を全て含んでいる。
【0075】以上、図10〜図24で説明した各規則の
いずれにも該当しない場合には、注目辺ベクトルの中点
の座標値をもって輪郭点とし、第一平滑化後の点を定義
する。
【0076】ここで、図8のフローチャートにおけるス
テップS2、すなわち、第一平滑化処理の内容を図25
〜図31を用いて説明する。尚、かかるフローチャート
に対応するプログラムはROM74に格納されている。
【0077】図25は、第一平滑化の処理の大きな流れ
を説明している。図8のS2において、第一平滑化のル
ーチンがコールされると、図25のフローで示される処
理が実行される。先ず、ステップS21では、図8のS
1でワーキングメモリ領域76に読み込まれた粗輪郭デ
ータに対する処理動作に要する図示しないデータポイン
タ,データテーブル,カウンタ領域をワーキング領域7
6に確保し、初期化する。また、倍率設定手段31を介
して、主走査方向及び副走査方向独立に所望の倍率を得
る。ステップS22では、未処理のループ数テーブルと
して、粗輪郭データ内の画像中の総輪郭線数を処理動作
のテンポラリー領域にコピーし、保持する。そして、ス
テップS23では、未処理のループ数データが0か否か
を判定し、0の場合には第一平滑化の一連の処理を終え
たと判断し、図8のフローへ戻る。また、0でない場
合、つまり処理対象のループが残っていると判断した場
合には、ステップS24へ進む。
【0078】このステップS24では、処理を受けるべ
き粗輪郭ループデータのワーキングメモリ領域における
データ領域の先頭アドレスをもって当該粗輪郭ループ上
の各粗輪郭データに対する一連の第一平滑化処理を行な
う。この処理内容については図26で詳細に説明する。
尚、処理を受けるべき粗輪郭ループデータのワーキング
メモリ領域76におけるデータ領域の先頭アドレス(デ
ータ領域ポインタに保持される)は、最初はステップS
21において、第一輪郭のデータの先頭アドレスに初期
化されるものである。
【0079】さて、ステップS24の処理を終え、次の
ステップS25に進むと、未処理のループ数データを1
だけ減じる。そして、ステップS26では、次のステッ
プS24での処理で対象となる粗輪郭ループのデータ領
域の先頭アドレスをポインタが指し示すよう更新する。
この更新は、直前に処理した粗輪郭ループのデータ領域
の先頭アドレスに、直前に処理した粗輪郭ループ内に存
在していた粗輪郭点数分のデータ量を加えることで、容
易に求めることができる。こうして、ステップS26の
処理を終えると、ステップS23へ戻り、同様の処理を
繰り返すものである。
【0080】上述したステップS24の1ループ内の平
滑化処理内容を図26に従って説明する。
【0081】本処理がコールされると、ステップS31
において、データ領域ポインタにて指される領域にある
粗輪郭ループの粗輪郭点の総数が4か否かを判定する。
粗輪郭点の総数が4の場合にはS32へ進み、そうでな
い場合にはS36へ進む。
【0082】S32では当該4点よりなる粗輪郭ループ
が左まわりループであるか否かを判定する。
【0083】即ち、最初の水平ベクトルの辺データをD
i とした時、Di <0ならDi+1 >0であるか、或いは
Di >0ならDi+1 <0であるかを判断することで、左
回りループであるかどうかが判断できる。そうでない場
合には、注目ループは右回りループであることになる。
左ループであればステップS33へ進み、そうでなけれ
ばステップS34へ進む。
【0084】ステップS33は粗リンクループが4点の
粗輪郭点であり、かつ該粗輪郭ループが左回りループの
場合であるので、前述の図14の場合に該当するので、
該4点の粗輪郭点を全て角点として出力する。また、詳
述は省略するが、角点か非角点かの区別は、座標値デー
タとは別に付加データ領域をRAM領域76上に確保
し、座標値データ領域の取り扱いと全く同様にポインタ
を用いて管理されている。そして、各輪郭点(角点及び
非角点の両方を含む)に対して、それぞれ付加データの
領域が連続メモリ領域として確保されている。ステップ
S33の処理を終えると、当該粗輪郭ループ処理を終え
たとして、図25のルーチン(ステップS25)へ戻
る。ステップS34では、4点の粗輪郭点より成る右回
りループの各辺データ長が全て1か否かを判定する。即
ち、最初の辺データDi がDi =1又はDi =−1で、
かつDi+1 又はDi+1 =−1であるか否かを判定してい
る。この条件が成立していれば、注目しているループは
図10に示すような孤立点を意味することになるので、
当該輪郭ループを構成する全粗輪郭点(=4点)全てを
削除し、本処理を終える。
【0085】さて、ループ内の輪郭点の総数が4より大
きい場合、或いは、それが4つであっても右回りであっ
て長さが1より大きい辺ベクトルがある場合、処理はス
テップS36に進む。
【0086】ステップS36では、これ以降、粗輪郭ル
ープ内の各輪郭辺データに対して処理を行なうのに要す
る初期化を行なう。即ち、粗輪郭ループ内に存在する各
粗輪郭点間の辺データを1ループ分全て生成する。ま
た、ループ内データを順に処理するためのポインタ及び
レジスタ類を初期化も行う。そして、以下の処理で各辺
に注目して一辺毎に処理を進めていく。
【0087】ステップS37では、当該ループ内の全て
のエッジに対しての処理を終えたか否かを判断し、終え
ていれば当該粗輪郭ループ処理を終えたとして図25の
ルーチンへ戻り、終えていなければステップS38へ進
む。一つの粗輪郭ループに対する処理が終えたか否かの
判断は、先のステップS36で1ループ内の粗輪郭数を
未処理のエッジ数としてRAM76に設けられたテンポ
ラリー領域にコピーし、1辺の処理が終わる度に当該未
処理のエッジ数を1づつ減じてゆき、その値が0になっ
ているかいなかで判断する。
【0088】さて、ステップS38では、ステップS3
6で作成された辺ベクトルの辺データと、その時点で注
目する辺ベクトルの辺データの格納されている領域のア
ドレスを与えるポインタと、注目する辺ベクトルの始点
及び終点の座標値の格納されている領域のアドレスを与
えるポインタを用いて、平滑後のベクトルデータを生成
する。これらのポインタ類は、ステップS36にて初期
化され、以降、一辺の処理(ステップS38の処理)が
終わるたびに、ステップS39で一辺分のデータ領域分
だけそのアドレスを更新する。つまり、先に説明した辺
データ及び座標値データのメモリ領域へのポインタを次
のデータ領域を参照できる様に更新し、かつまた、未処
理のエッジ数データを1減じるものである。このステッ
プS39の処理を終えると、S37に戻り、同様の処理
を繰り返す。
【0089】図27にステップS36で作成される辺ベ
クトルの辺データ領域の様子を示した。各辺データは、
輪郭点列の互いに連続する輪郭点の座標値間の差をもっ
て算出される。即ち、水平ベクトルの場合は終点のx座
標値から始点のx座標値を減じることにより生成し、ま
た垂直ベクトルは終点のy座標値から始点のy座標値を
減じることにより作成される。辺データは元の粗輪郭点
の並びの順に、水平ベクトル,垂直ベクトルが交互に、
アドレスが昇順(或いは降順)に連続するメモリ領域に
格納されている。
【0090】次に、ステップS38での処理内容(一辺
の辺ベクトルに対する平滑化処理)の詳細は図28〜図
31を用いて説明する。
【0091】図28のフローチャートにかかる処理は図
26のステップS38においてコールされることによっ
て処理が開始される。
【0092】先ず、ステップS51では、注目辺ベクト
ルの辺データが1か否か、すなわち、注目ベクトル長が
1で、その向きが右向き、もしくは下向きであるか否か
を判断する。辺データが1の場合はステップS53へ進
み相応の処理をし、そうでない場合にはステップS52
へ進む。このステップS52では、注目辺ベクトルの辺
データが−1か否か(注目ベクトル長が1で、その向き
が左向き、もしくは上向きであるか否か)を判断し、辺
データが−1の場合にはステップS55へ進み相応の処
理をし、そうでない場合にはS54へ進み相応の処理を
する。
【0093】さて、処理がステップS53に進むという
ことは、上述したように注目辺ベクトル長が1で、かつ
向きが右向き、もしくは下向きの場合である。この場合
には図29、30に示すフローチャートに従って処理が
行われる。また、ステップS54では、注目辺ベクトル
のベクトル長が2以上の場合の処理を行なう。その処理
内容は図33〜35のフローチャートに示す通りであ
る。そして、ステップS55では、注目辺ベクトルの辺
データが−1、即ちベクトル長が1で、かつ向きが左向
き、もしくは上向きの場合の処理を行なうが、その内容
は図31、32のフローチャートに示す通りである。
【0094】以上、ステップS53,S54,S55の
各処理のいずれかを終えると、注目辺ベクトル一辺に対
する平滑化を終えたものとして、図26の処理に戻る。
【0095】図29、30を用いて上述したステップS
53の処理(注目辺ベクトル長が1で、かつ向きが右向
き、もしくは下向きの場合の処理)の内容を説明する。
【0096】図29、30のフローチャートにかかる処
理はステップS53においてコールされることによって
処理が開始される。
【0097】先ず、ステップS101では、注目ベクト
ルの直前のベクトルの辺データ(以降、前辺データと称
する)が3以上か否か(ベクトル長が3以上で、右向き
或いは下向きか否か)を判定する。3以上であればステ
ップS103へ進み、そうでなければステップS102
へ進む。ステップS102では、前辺データが−3以下
か否か(ベクトル長が3以上で、左向き或いは上向きか
否か)を判定する。−3以下であればステップS105
へ進み、そうでなければステップS110へ進む。尚、
以上の説明からわかるように、辺データの値中、符号は
向きを示しており、絶対値はベクトル長を示している。
これ以降も同じ原理に基づくものとしその説明は省略す
る。また、“ベクトル長”とは辺データの絶対値(長
さ)を意味する。
【0098】ステップS103では、注目ベクトルの直
後のベクトルの辺データ(以降、次辺データと称する)
が−3以下か否かを判定する。−3以下の場合には、ス
テップS108以降へ進み、そうでない場合にはステッ
プS104に進む。ステップS108以降の処理は、前
述した図13に示した処理(角点として定義する処理)
に相当し、図37の処理を行うが、それについては後述
する。
【0099】ステップS104では、次辺データが1か
否かを判定し、1の場合はステップS107へ進み、そ
うでない場合はステップS125へ進む。ステップS1
25では図22に示した処理を行う。
【0100】ステップS105では、次辺データが3以
上か否かを判定し、3以上の場合はステップS108へ
進み、そうでない場合にはステップS106へ進む。ス
テップS106では次辺データが−1か否かを判定し、
−1の場合はステップS107へ進み、そうでない場合
にはステップS125へ進む。ステップS107では、
注目ベクトルの次の次のベクトルの辺データ(以降、次
々辺データと称する)が注目辺データの符号を逆転した
値と等しいか否かを判定し、等しい場合には注目ベクト
ルは前述した図11の辺ベクトル118に相当する場合
であると判断され、この注目辺ベクトルには平滑化後の
点を定義せずにそのまま図28のルーチンに復帰する。
【0101】一方、注目辺ベクトルの前辺ベクトルが、
3以上でもなく−3以上でもない、つまり、直前の辺ベ
クトル長が2以下であると判断された場合にはステップ
S10に処理が進み、次辺データが3以上か否かを判定
する。それが3以上であればステップS114へ、そう
でなければステップS111へ進む。
【0102】ステップS111では、次辺データが−3
以下か否かを判定し、−3以下であればステップS11
2へ、そうでなければステップS115へ進む。ステッ
プS112では、前辺データが−1か否かを判定し、−
1であればステップS113へ進み、そうでなければス
テップS125へ進む。ステップS113では注目ベク
トルの前の前、つまり2つ前のベクトルの辺データ(以
降、前々辺データと称する)が、注目辺データの符号を
逆転した値と等しいか否かを判定する。それらが等しい
場合には注目ベクトルは図11に示した辺ベクトル11
1に相当する場合であると判断され、この注目辺ベクト
ルには、平滑化後の点を定義せずに、そのまま図28の
ルーチンに復帰する。また、ステップS114では、前
辺データが1か否か判定し、1の場合にはステップS1
25へ進み、そうでなければステップS113へ進む。
【0103】さて、注目辺の前辺ベクトル長が3以下で
あって、次辺ベクトル長も3以下であると判断され、ス
テップS115に処理が進むと、次辺データが1か否か
を判定し、1の場合にはステップS117へ進み、そう
でなければステップS116へ進む。ステップS116
では、次辺データが−1か否かを判定し、−1の場合は
ステップS117に進み、そうでなければステップS1
25へ進む。いずれにせよ、処理がステップS117に
進むということは、前辺ベクトル長が1であることを意
味する。
【0104】ステップS117では、次辺データが前辺
データの符号を逆転した値と等しいか否かを判定し、等
しい場合にはステップS118へ進み、そうでない場合
にはステップS125へ進む。ステップS118では、
前々辺データが3以上か否かを判定し、3以上であれば
ステップS124へ進み、そうでなければステップS1
19へ進む。ステップS119では、前々辺データが注
目辺データと等しいか否かを判定し、等しい場合にはス
テップS120へ進み、そうでない場合にはステップS
125へ進む。ステップS120では次々辺データが注
目辺データと等しいか否かを判定し、等しい場合にはス
テップS121へ進み、そうでない場合にはステップS
125へ進む。ステップS121では、前々辺ベクトル
の1つ前のベクトル、つまり注目辺ベクトルの3つ前の
辺ベクトル(以降、三前辺ベクトルと称する)の辺デー
タ(以降(三前辺データ)が次辺ベクトルと等しいか否
かを判定し、等しい場合にはステップS122へ進み、
そうでない場合にはステップS125へ進む。ステップ
S122では、次々辺ベクトルの次のベクトル、つまり
注目辺ベクトルの3つ後の辺ベクトル(以降、三次辺ベ
クトルと称する)の辺データ(以降、三次辺データと称
する)が前辺データと等しいか否かを判定し、等しい場
合はステップS123へ進み、そうでない場合はステッ
プS125へ進む。
【0105】さて、処理がステップS123に進むとい
うことは、注目辺ベクトルが前述した図12に示した辺
ベクトル120に相当する場合に当該することになる。
従って、ステップS123では、連続ノッチの除去処理
を行ない、その後、図28のルーチンへ復帰する。ただ
し、この処理は図39のフローチャートに従って処理さ
れるが、それについての詳細は後述する。
【0106】ステップS124では、次々辺データが3
以上か否かを判定し、3以上の場合には注目ベクトルは
前記図11に説明した辺ベクトル110や115のベク
トルに相当する場合であると判断され、この注目辺ベク
トルには平滑化後の点を定義せずにそのまま図28のル
ーチンに復帰する。
【0107】さて、ステップS125では、注目辺ベク
トルは図22に示した状態にあると判断され、後述する
図38のフローチャートに従って処理される。
【0108】以上、注目辺データが1である場合の処理
を図29、30を用いて説明した。
【0109】次に、注目辺データが−1である場合の処
理を図31、32のフローチャートに従って説明する。
尚、図31、32の処理は、図28のステップS55に
おいてコールされることによって処理が開始されるもの
である。
【0110】図示の如く、本処理(図31、32)は先
に説明した処理(図29、30)とほとんど同じであ
る。理解し易いように、各ステップの番号の中で十の位
以下を同一番号で付した。
【0111】図示の如く、図31、32の処理中、図2
9、30と異なるのはステップS218とステップS2
24が、ステップS118とステップS124の不等号
の向きが反対になっている点が異なるのみで、他は全く
同様である。これは、注目辺データの符号が異なること
を起因しており、チェックしている辺パターンは全く同
様である。このため、フローの内容説明は図29、30
のフローの説明をもって兼ねるものとし、詳述は省略す
る。
【0112】次に、注目辺ベクトルの長さが2以上の場
合の処理を図33〜35のフローチャートに従って説明
する。説明するまでもないが、本処理は、図28のステ
ップS54においてコールされることによって開始され
るものである。
【0113】先ず、ステップS301では、注目辺デー
タが2か否かを判定し、2の場合はステップS303へ
進み、そうでなければステップS302へ進む。ステッ
プS302では注目辺データが−2か否かを判定し、−
2の場合はステップS303へ進み、そうでなければス
テップS307へ進む。いずれにせよ、処理がステップ
S303に進むことの意味は、注目辺データのベクトル
長が2であることを絞られることになる。
【0114】さて、ステップS303〜S306では、
少なくとも前辺データ或いは次辺データのベクトル長が
2であるか否かを判断する。前辺データ或いは次辺デー
タの少なくとも一方のベクトル長が2であればステップ
S333に進み、いずれのベクトル長も2以外であると
判断された場合には、ステップS307に処理が進む。
【0115】ステップS307では、前辺データが1か
否かを判定し、1の場合はステップS313へ進み、そ
うでない場合はステップS308へ進む。ステップS3
08では、前辺データが−1か否かを判定し、−1の場
合にはステップS313へ進み、そうでない場合にはス
テップS309へ進む。つまり、前辺データのベクトル
長が1である場合、処理はステップS313に進み、そ
うでない場合にはステップS309に進むことを意味す
る。
【0116】ステップS309及びステップS310で
は、次辺データのベクトル長が1であるか否かを判断す
る。ベクトル長が1の場合にはステップS331へ進
み、そうでない場合にはステップS311に進む。ステ
ップS331及びS332では、注目辺が図20に示し
た状態にあるとし、同図に示す処理を行う。尚、ステッ
プS331では始点角処理を行い、ステップS332で
は中割処理を行う。それぞれの処理は図36、図41に
示すフローチャートに従って行われるが、その詳細につ
いては後述する。
【0117】ステップS311及びステップS312で
は、注目辺のベクトル長が3以上か否かを判定する。3
以上の場合はステップS329へ進み、そうでない場合
にはステップS328へ進む。ステップS329及びス
テップS330では、注目辺ベクトルが図21に示す状
態(=Di )にあるものと、同図の処理を行う。ステッ
プS311では、後述する図36の処理(先のステップ
S331でもコールされる)を行い、次のステップS3
30では、図37に示す終点角処理を行う。いずれもそ
の詳細は後述する。
【0118】さて、ステップS307或いはステップS
308の判断結果が“yes”のとき、すなわち、前辺
データのベクトル長が1であった場合、処理はステップ
S313に進む。ステップS313及びステップS31
4では、次辺データのベクトル長が2以上か否かを判定
する。それが、2以上の場合にはステップS324へ進
み、そうでない場合(次辺データのベクトル長が1の場
合)にはステップS315に進む。
【0119】ステップS315では、次辺データが前辺
データの符号を反転した値に等しいか否かを判定し、等
しい場合にはステップS316へ進み、そうでない場合
にはステップS317へ進む。ステップS316では、
注目辺ベクトル長が、前々辺ベクトル長と次々辺ベクト
ル長の和より大きいか否かを判定し、大きい場合にはス
テップS326へ進み、そうでない場合にはステップS
328へ進む。
【0120】ステップS317では、前々辺データと注
目辺データの符号が等しいか否かを判定し、符号が等し
い場合にはステップS318へ進み、そうでない場合に
はステップS321へ進む。
【0121】ステップS318に処理が進むというの
は、注目辺ベクトルが図15もしくは図17で説明した
状態にあると判断された場合であるので、注目辺ベクト
ルの中点をもって第一平滑化後の輪郭点を定義する。こ
の処理の内容は、図36を用いて追って説明する。そし
て、ステップS319が進むと、次々辺データと注目辺
データの符号が等しいか否かを判定し、注目辺が図15
の状態にあるのか、図17の状態にあるのかを判断す
る。さて、次々辺データと注目辺データの符号が等しい
場合には図15の状態にあると判断して良いから、元の
ルーチンに復帰する。また、等しくない場合には、図1
7の状態にあると判断して良いから、ステップS320
へ進んで、注目辺の終点を角点として第一平滑化後の輪
郭点として定義する処理を行い、元のルーチンに復帰す
る。終点角処理の詳細は図37に示す通りであり、追っ
て説明する。
【0122】また、ステップS321に処理が進んだ場
合、注目辺は図16もしくは図18のいずれかである。
そこで、これらいずれにも共通な処理、すなわち、始点
角処理を行う(ステップS329、S331と同様)。
そして、ステップS322へ進んで、次々辺データと注
目辺データの符号が等しいか否かを判定する。等しい場
合には、注目辺は図16に示す状態にあると判断できる
ので、ステップS323の処理、すなわち、注目辺の中
点をもって第1平滑化後の輪郭点とする処理を行い、元
のルーチンに復帰する。また、次々辺データと注目辺デ
ータの符号が等しくないと判断した場合には、ステップ
S320の処理を行う。
【0123】ステップS313或いはS314におい
て、次辺データのベクトル長が2以上であると判断され
た場合、処理はステップS324、S325に進む。ス
テップS324及びステップS325には、注目辺は図
19に示すような結果をえる処理を行う。具体的には、
ステップS324では、注目辺ベクトルの始点から終点
へ向けて、前々辺ベクトル長分移動した点を第一平滑化
後の輪郭点として定義し、ステップS325では注目辺
ベクトルの終点を角点として第1平滑後の輪郭点として
定義する処理を行う。ステップS324の処理は、前々
辺中割処理として図40を用いて後述する。また、ステ
ップS325の処理は、終点角処理として図37を用い
て後述する。
【0124】また、ステップS326及びステップS3
27に処理が進むと、注目辺は図24のDi で示したベ
クトルに相当するものであると判断できる。そこで、ス
テップS326は、ステップS324と同様の処理を行
い、ステップS327は、注目辺の終点から始点に向け
て次々辺ベクトル長分戻った点を第一平滑化後の輪郭点
として定義する処理を行う。ステップS327の処理の
内容は、追って図41を用いて説明を加える。ステップ
S327の処理を追えると、元のルーチンに戻る。
【0125】最後に、ステップS328に処理が進んだ
場合、注目辺は図10〜図24で説明したいずれの規則
にも該当しないことを意味する。この場合には図38に
示す中点処理を行い、元のルーチンに戻る。
【0126】以上注目ベクトルの長さが2以上の場合の
処理を説明した。
【0127】次に、図36に従って始点角処理を説明す
る。尚、本処理は先に示したステップS108、S20
8、S321、S329及びS331でコールされるも
のである。
【0128】先ず、ステップS401では、注目辺ベク
トルの始点座標値(x座標値及びy座標値)をそれぞ
れ、あらかじめ倍率設定手段31を介して指定された倍
率(但し、主走査,副走査独立)で座標値を算出する。
ステップS402では、ステップS401で算出した座
標値が直前に定義された座標値(x座標値とy座標値の
両方)と等しいか否かを判定し、等しい場合には同位値
は既に輪郭点として定義済みであるので、そのまま元の
ルーチンに復帰する。つまり、同じループ内で、同一座
標データが複数個連続して発生しないようにしている。
また、直前に定義された座標値と今回算出された座標値
が等しくない場合にはステップS403へ進む。ステッ
プS403では、算出した座標値をRAM76中のワー
キングメモリ領域に確保される第一平滑化後の輪郭点座
標データの記憶領域に登録する。そして、ステップS4
04では同じく付加データ領域に当該座標位置で示され
る点が角点である旨のデータを登録する。これらデータ
領域は十分な大きさをもった連続領域として確保されて
おり、ポインタで管理されている。ステップS405で
は、輪郭点座標データの記憶領域及び付加データ領域の
両ポインタを次データ用の記憶位置にするため、1デー
タ分だけその保持するアドレス値を増やしておく。尚、
先に説明した図25におけるステップS21では、同じ
くワーキングメモリ領域に処理中に登録されている第一
平滑化後の輪郭点数を保持するデータ領域が粗輪郭ルー
プ数分あらかじめ確保されて、かつ全て0に初期化され
ている。このデータ領域に、対象としている粗輪郭ルー
プに対してのその時点での処理済輪郭点数を保持する領
域がある。さて、ステップS406では、該当するルー
プに対するこの処理済輪郭点数データを1だけ増加さ
せ、その処理を追えると、元のルーチンへ戻る。
【0129】終点角処理(ステップS109、S20
9、S320、S325及びS330でコールされる処
理)は図37に従って行われる。図示の如く、本処理は
前述した始点角処理を同様の構造をしている。理解し易
い様に、角ステップSの十の位以下は図36と同じにし
た。また、異なるのは、ステップS501がステップS
401の始点を終点として処理だけであり、他は全く同
様であるので、この説明の詳細は省略する。
【0130】中点処理(ステップSS125、S22
5、S318、S323、S328及びS333でコー
ルされる)は図38に従って実行される。同図も図36
のフローと同様の構造をしているので、各ステップの番
号も対応させた。図示において、ステップS601とス
テップS604がそれぞれ図36のステップS401と
ステップS404とは異なっており、他は全く同様であ
る。従って、ここではステップS601とステップS6
04に対してのみ説明する。ステップS601では、注
目ベクトルの始点と終点の中点座標を算出し、その中点
座標に指定された倍率をかけて変倍後の中点座標を得
る。ステップS604では、求めた中点を非角点として
角点情報テーブルにデータを登録するものである。
【0131】次に、連続ノッチ除去処理(ステップS1
23及びS223でコールされる)について図39のフ
ローチャートに従って説明する。
【0132】先ず、ステップS701では、前辺ベクト
ルの始点と終点の中点座標を算出する。ステップS70
2では、次ベクトルの始点と終点の中点座標を算出す
る。ステップS703ては、ステップS701及びステ
ップS702で求めた座標値から、その中点座標を算出
する。ステップS704〜ステップS707は、ステッ
プS603〜ステップS606と同様である。
【0133】前々辺中割処理(ステップS324及びS
326でコールされる)を図40のフローチャートに従
って説明する。
【0134】先ず、ステップS801では、注目辺ベク
トル長が、前々辺ベクトル長より大きいか否かを判断
し、大きい場合にはステップS802へ進み、そうでな
い場合にはそのまま元のルーチンに復帰する。ステップ
S802では、注目ベクトルの始点から終点に向って、
前々辺ベクトルの長さ分離れた点の座標値を求める。ス
テップS803では、ステップS802で求めた値の指
定倍率倍の値を計算する。ステップS804〜S807
は、ステップS603〜S606と同様である。
【0135】次々辺中割処理(ステップS327及びS
332)は図41のフローチャートに従って実行され
る。
【0136】先ず、ステップS901では、注目辺ベク
トル長が次々辺ベクトル長より大きいか否かを判断し、
大きい場合にはステップS902へ進み、そうでない場
合にはそのまま元のルーチンに復帰する。ステップS9
02では注目ベクトルの終点から始点に向って次々辺の
長さ分戻った点の座標値を計算する。ステップS903
〜S907はステップS803〜S807と同様であ
る。
【0137】以上、第一平滑化の処理内容を説明した。
第一平滑化後のデータは、RAM76の種定領域上に保
持されている。かくして、図8におけるステップS2の
処理が終了する。
【0138】次に、CPU72はステップS3の第二平
滑化の処理を行なう。この第二平滑化処理では、上述し
た第一平滑化後のデータに基づいて処理を行う。即ち、
閉ループ数、各閉ループ毎の輪郭点数、各閉ループ毎の
第一平滑化済の輪郭点の座標値データ列、及び各閉ルー
プ毎の第一平滑化済の輪郭点の付加情報データ列を入力
して、第二平滑化後の輪郭点データを出力する。
【0139】第二平滑化後の輪郭データは、図42に示
す様に、閉ループ数、各閉ループ毎の輪郭点数テーブ
ル、各閉ルーフ毎の第二平滑化済の輪郭点の座標値デー
タ列より構成される。
【0140】以下、図43を用いて、第二平滑化処理を
説明する。第二平滑化は、第一平滑化同様、輪郭ループ
単位に処理され、かつ各輪郭ループ内において、各輪郭
点毎に処理が進められる。
【0141】各輪郭点について、注目している輪郭点が
角点である場合は、入力した輪郭点座標値そのものをも
って、その注目輪郭点に対する第二平滑化済の輪郭点座
標データとする。つまり、角点として定義されている点
については、その座標の変更は行わない。また、注目し
ている輪郭点が非角点である場合は、前後の輪郭点座標
値と注目する輪郭点の座標値との加重平均により求まる
値をもって、注目している輪郭点に対する第二平滑化済
の輪郭点座標値とする。
【0142】即ち、非角点である注目入力輪郭点をPi
(xi ,yi )、Pi の入力輪郭ループにおける直前の
輪郭点をPi-1 (xi-1 ,yi-1 )、直後の輪郭点をP
i+1(xi+1 ,yi+1 )とし、求めるPi に対する第二
平滑化済の輪郭点をQi (xi',yi')とすると、 xi'=ki-1 ・xi-1 +ki ・xi +ki+1 ・xi+1 yi'=ki-1 ・yi-1 +ki ・yi +ki+1 ・yi+1 として算出する。実施例では、ki-1=ki+1=1/4,
ki=1/2とした。
【0143】図43において、P0,P1,P2,P3,P4 は
入力である第一平滑化済の連続する輪郭点列の一部であ
り、P0 及びP4 は角点、P1,P2 及びP3 は非角点で
あることを示している。この時の処理結果は、それぞれ
Q0,Q1,Q2,Q3,Q4 で示されている。P0 及びP4 は
角点であるから、それらの座標値がそのままそれぞれQ
0 及びQ4 の座標値となり、Q1 はP0,P1,P2 から上
式に従って算出した値を座標値としてもつ。同様に、Q
2 はP1 ,P2 ,P3 から求められ、Q3 はP2,P3,P
4 から算出されることになる。
【0144】かくの如き処理をCPU71はRAM領域
76上にある第一平滑化済の輪郭データに対して施して
ゆく。そして、第1ループから順に、第2ループ,第3
ループとループ毎に処理を進め、全てのループに対して
処理が終了することにより第二平滑化の処理を終了す
る。毎ループの処理内では、第1点から順に第2点,第
3点と処理を進め、全ての当該ループ内の輪郭点に対し
て上式に示した処理を追えると、当該ループの処理を終
え、次のループに処理を進めてゆく。尚、当該ループ内
にL個の輪郭点が存在する場合、第1点の前の点とは第
L点のことであり、又、第L点の後の点とは第1点のこ
とである。
【0145】以上、第二平滑化では、入力する第一平滑
化済輪郭データと同じ総ループ数をもち(1ドットの孤
立点の除去される場合を除く)、かつ各ループ上の輪郭
点数は変わらず、同数の輪郭点データが生成される。C
PU72は、以上の結果をRAM76もしくはディスク
装置72上に図42に示した形態で出力し、図8におけ
る第二平滑化ステップS3の処理を終了する。
【0146】次に、CPU71はステップS4へ進み、
第二平滑化の結果得られたデータをI/O75を介して
2値画像再生手段5へ転送して図8に示したその一連の
処理を追える。
【0147】2値画像再生手段5は、例えば本出願人に
より先に提案している特願平3−172098号に記載
の装置で構成できる。該装置によれば、I/Oを介して
転送された第二平滑化済の輪郭データを元に、該輪郭デ
ータにより表現されるベクトル図形により囲まれる領域
を塗りつぶして生成される2値画像をラスタ装置型式で
出力することができる。また、同特許願に記載されてい
る如く、ビデオプリンタ等の2値画像出力手段を用いて
可視化するものであってもよい。
【0148】また、実施例において、2値画像再生手段
は、本願出願人により先に提案された特願平3−172
097号もしくは特願平3−172099号に記載の装
置を用いて構成することも可能である。
【0149】更には、実施例の2値画像出力手段は、ビ
デオプリントとして説明したが、これに限るものではな
く、例えば、ディスプレイ装置であったり、あるいは外
部通信路への送信手段であってもよい。
【0150】また、実施例における2値画像獲得手段
は、外部通信路からの受信手段であってもよい。
【0151】また、実施例において、アウトラインの変
倍処理は、第一平滑化処理を行ないながら同時に実施す
る様に行なっていたが、第二平滑化の処理を行ないなが
ら変倍処理を行ない、第一平滑化を行なっている際には
実施しない様にしてもよい。また、第一平滑化が済んで
しまった後に、変倍処理のみを行ない、変倍処理が全て
の輪郭データに対して終了した後に、第二平滑化を行な
う様に構成してももちろんよい。変倍処理は、倍率設定
手段より得られる倍率で、変倍処理前の輪郭データを倍
率倍することにより容易に得ることができる。また、変
倍処理は第二平滑化を終了した後に行ってももちろん良
い。
【0152】また、上述した実施例における第二平滑化
時の重み係数ki-1 ,ki ,ki+1に関してki-1 =ki
+1 =1/4、ki =1/2として説明したが、これに
限るものではなく、例えばki-1 =ki+1 =1/8,k
i =3/4等にとっても勿論良い。本実施例をファクシ
ミリに応用した場合の構成図を図44,45,46に示
す。
【0153】図44は本実施例を受信側のファクシミリ
に応用した構成図であり、MH符号などで送信された符
号を複合して入力2値画像データを生成し、アウトライ
ン処理を行なう。アウトライン処理部で再生成された2
値画像は記録装置によって紙などに出力されたり、図示
しない表示装置によってディスプレイなどに表示された
りする。
【0154】図45は本実施例を送信側のファクシミリ
に応用した構成図である。スキャナなどで入力された画
像信号を2値化し、入力画像データを作成し、アウトラ
イン処理を行なう。アウトライン処理で再生成された2
値画像は画像メモリに蓄えられ符号器によってMH符号
などの符号に変換され送信される。図46は本実施例を
送信,受信両方の入力画像に対して応用した場合の構成
図である。前記の2例を組み合わせたものであるが、送
信受信制御回路によってセレクタが制御され、送信受信
によってアウトライン処理部の入出力を決定する。ここ
で、特に2値画像獲得手段として、読取部を選択し、2
値画像出力手段を記録装置として構成(あるいは選択)
することも可能であるが、この場合は変倍機能を有する
デジタル複写機(あるいはコピーモード)の実現が可能
である。
【0155】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0156】以上説明したように本実施例によれば、ラ
イン単位に2値イメージを入力し、入力された1ライン
が白ラスタである場合、それまで抽出された輪郭ベクト
ルデータを次のアウトライン平滑化・変倍手段4に渡す
ことができるので、全ての2値画像を入力するまで待つ
必要がなく、処理を高速にすることができる。特に、ア
ウトライン抽出手段3とアウトライン平滑・変倍手段4
を独立したコントローラ(CPU等)によって処理を行
う場合には、顕著な速度向上が望める。また、アウトラ
イン抽出手段3は、次ラインが白ラスタである場合に、
それまで検出された輪郭ベクトルデータをアウトライン
平滑・変倍手段4に送出することにより、画像全体の粗
輪郭ベクトルデータを保持する必要がないので、メモリ
量を少なくすることができる。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ラ
イン単位に入力される画像データについての輪郭ベクト
ルデータの抽出を行なうと共に、白ラインを入力した場
合には少なくとも閉じた領域についての輪郭ベクトルデ
ータの抽出を終了したものとし、そのタイミングでそれ
までに抽出された輪郭ベクトルデータを平滑・変倍処理
に転送して平滑・変倍処理を行なわせると共に、それに
並行して次のラインの入力と次の領域に対する輪郭ベク
トルデータの抽出を継続することで、輪郭ベクトル抽出
と平滑・変倍処理の処理の効率の良い関係を維持し、処
理速度の向上と使用するメモリ量を少なくすることが可
能になる。
【0158】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像処理装置の構成概念図である。
【図2】実施例におけるラスタ走査型の2値画像の入力
の原理を説明するための図である。
【図3】実施例におけるラスタ走査型の2値画像から粗
輪郭ベクトルの抽出の原理を説明するための図である。
【図4】実施例における2値画像とその粗輪郭ベクトル
の態様を示す図である。
【図5】実施例において抽出されたアウトラインデータ
の形態を示す図である。
【図6】実施例におけるアウトライン平滑・変倍手段の
機能ブロック図である。
【図7】実施例のアウトライン平滑・変倍手段の具体的
なブロック構成図である。
【図8】実施例におけるアウトライン平滑・変倍処理の
概要を示すフローチャートである。
【図9】実施例における第一平滑化の処理動作を説明す
る図である。
【図10】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図11】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図12】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図13】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図14】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図15】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図16】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図17】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図18】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図19】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図20】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図21】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図22】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図23】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図24】実施例における第1平滑化処理の規則を示す
図である。
【図25】実施例における第一平滑化の処理内容を示す
フローチャートである。
【図26】図25における一つの粗輪郭ループに対する
第一平滑化処理の流れを示すフローチャートである。
【図27】実施例の第一平滑化で用いられる辺データの
形態図である。
【図28】図27における1辺処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図29】図28中の処理11の具体的内容を示すフロ
ーチャートである。
【図30】図28中の処理11の具体的内容を示すフロ
ーチャートである。
【図31】図28中の処理12の具体的内容を示すフロ
ーチャートである。
【図32】図28中の処理12の具体的内容を示すフロ
ーチャートである。
【図33】図28中の処理2の具体的内容を示すフロー
チャートである。
【図34】図28中の処理2の具体的内容を示すフロー
チャートである。
【図35】図28中の処理2の具体的内容を示すフロー
チャートである。
【図36】実施例における始点角処理内容を示すフロー
チャートである。
【図37】実施例における終点角処理内容を示すフロー
チャートである。
【図38】実施例における中点処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図39】実施例における連続ノッチ除去処理内容を示
すフローチャートである。
【図40】実施例における前々辺中割処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図41】実施例における次々辺中割処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図42】実施例における第二平滑化後の輪郭データの
形態を示す図である。
【図43】第二平滑化処理の平滑内容を示す図である。
【図44】受信側ファクシミリ装置に応用した場合のブ
ロック構成図である。
【図45】送信側ファクシミリ装置に応用した場合のブ
ロック構成図である。
【図46】送受信両用のファクシミリ装置に応用した場
合のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 2値画像獲得手段 2 白ラスタ検出手段 3 アウトライン抽出手段 4 アウトライン平滑・変倍手段 5 2値画像再生手段 6 2値画像出力手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 5/00 G06T 3/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データをライン単位で順次入力し、
    輪郭ベクトルデータを抽出する抽出手段と、 画像データがライン単位で入力される毎に、入力された
    画像データの1ラインが白ラインであるか否かを判断す
    る判断手段と、 前記抽出手段により抽出された輪郭ベクトルデータにつ
    いて平滑化及び変倍処理を行なう平滑変倍手段と、 該平滑変倍手段により平滑変倍された輪郭ベクトルデー
    タに基づいて画像データを再生する再生手段とを有し、 前記判断手段によって白ラインであると判断したタイミ
    ングで、前記抽出手段によってそれまでに抽出された輪
    郭ベクトルデータを前記平滑変倍手段に転送して平滑変
    倍処理の処理と並行して、前記抽出手段による次の輪郭
    ベクトルデータの抽出処理を継続することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記再生手段により再生された画像デー
    タに基づて画像を出力するプリンタを有することを特徴
    とする請求項第1項に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データを入力するスキャナを有
    することを特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記画像データを入力するモデムを有す
    ることを特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 画像データをライン単位で順次入力し、
    輪郭ベクトルデータを抽出する抽出手段と、 該抽出手段により抽出された輪郭ベクトルデータについ
    て平滑化及び変倍処理を行なう平滑変倍手段と、 該平滑変倍手段により平滑変倍された輪郭ベクトルデー
    タに基づいて画像データを再生する再生手段とを有する
    画像処理装置における画像処理方法であって、 画像データがライン単位で入力される毎に、入力された
    画像データの1ラインが白ラインかどうかを判断し、 白ラインではないと判断した場合には、前記抽出手段に
    よる輪郭ベクトルデータの抽出を継続させ、 白ラインであると判断した場合には、そのタイミングで
    前記抽出手段によってそれまでに抽出された輪郭ベクト
    ルデータを前記平滑変倍手段に転送して平滑変倍処理の
    処理を行なわせ、当該平滑変倍手段の処理と並行して、
    ライン単位の入力と前記抽出手段による次の輪郭ベクト
    ルデータの抽出処理を継続することを特徴とする画像処
    理方法。
  6. 【請求項6】 前記再生手段により再生された画像デー
    タを所定のプリンタに出力する工程を有することを特徴
    とする請求項第5項に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記画像データはスキャナより入力する
    ことを特徴とする請求項第5項に記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記画像データはモデムより入力するこ
    とを特徴とする請求項第5項に記載の画像処理方法。
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