JP2885973B2 - 適応整相方法 - Google Patents

適応整相方法

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JP2885973B2
JP2885973B2 JP3213508A JP21350891A JP2885973B2 JP 2885973 B2 JP2885973 B2 JP 2885973B2 JP 3213508 A JP3213508 A JP 3213508A JP 21350891 A JP21350891 A JP 21350891A JP 2885973 B2 JP2885973 B2 JP 2885973B2
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伸治 屋内
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソ―ナ等において、目
標の方位等の推定のために複数のセンサで構成されたセ
ンサアレイを用い、干渉波を適応的に除去することによ
って目標信号のみを抽出する適応整相方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の適応整相方法としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。
【0003】アイイ―イ―イ― トランスアクションズ
オン アンテナ―ズ アンド プロパゲ―ション
(IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGAtion
)、AP−30[1](1982−1)(米)L.
J.Griffiths,et al,“アン オ―ル
タ―ナティブ アプロ―チ ツ― リニア コンストラ
インドアダプティブ ビ―ンフォ―ミング (An Alter
native Approch to Linear Constrained AdaptiveBeamf
ormig)”P.27−34 この文献に記載された適応整相方法は、拘束マトリクス
による適応整相方法であり、その内容を図2を参照しつ
つ説明する。
【0004】図2は、前記文献に記載された従来の適応
整相方法を実施するための適応整相装置の一構成例を示
す機能ブロック図である。
【0005】この適応整相装置は、複数のセンサ1−1
〜1−Nで構成されたセンサアレイ1を有し、その各セ
ンサ1−1〜1−Nの出力側には、遅延回路2−1〜2
−N、及び乗算器3−1〜3−Nを介して加算器4が接
続され、その出力側に減算器5が接続されている。ま
た、遅延回路2−1〜2−Nの出力側には、その出力に
対して拘束マトリクスを乗算することによって整相方位
に零感度を有するビ―ム(これをnull(ナル)ビ―
ムと称する)を複数ビ―ム作成する拘束マトリクス乗算
器(以下、BM乗算器という)6が接続されている。
【0006】BM乗算器6の出力側には、複数の適応フ
ィルタ(以下、ADFという)7−1〜7−Lを介して
加算器8が接続され、その加算器8の出力が減算器5に
接続されている。減算器5の出力側は、ADF7−1〜
7−Lにフィ―ドバック接続されると共に、出力端子9
に接続されている。
【0007】図3は、図2中の各ADF7−1〜7−L
の構成例を示す機能ブロック図である。
【0008】このADFは、BM乗算器6の出力を順次
遅延していく複数段の遅延素子11−1〜11−Pを有
し、その入出力側には、複数の係数器12−0〜12−
Pが接続され、さらにその出力側に加算器13が接続さ
れている。
【0009】次に、図2及び図3の適応整相装置を用い
た従来の適応整相方法について説明する。
【0010】まず、図2のセンサアレイ1は受信した音
響信号を電気信号に変換し、遅延回路2−1〜2−Nへ
それぞれ出力する。遅延回路2−1〜2−Nは、整相方
位に基づいた遅延時間分だけ、入力音響信号を遅延させ
ることにより整相を行い、その整相結果を乗算器3−1
〜3−N及びBM乗算器6へそれぞれ出力する。乗算器
3−1〜3−Nは、遅延回路2−1〜2−Nからの整相
結果に対し、それぞれシェ―ディング係数を乗算し、加
算器4へ出力する。加算器4では、乗算器3−1〜3−
Nの結果を加算することにより、整相方位に最大感度を
持つビ―ムを形成し、その結果を減算器5へ出力する。
【0011】BM乗算器6は、遅延回路2−1〜2−N
からの整相結果に対し、次式(1)に基づき、整相結果
と拘束マトリクスとの行列演算を実施することにより、
整相方位に零感度を有するnullビ―ムをL本作成
し、その結果をADF7−1〜7−Lへそれぞれ出力す
る。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、拘束マトリクスBは0次拘束、1
次拘束等、任意の拘束をかけることができる。例えば、
センサ数N=8、nullビ―ム数L=6の時のWal
sh関数を用いた0次拘束のブロックマトリクスは、次
式(2)で与えられる。
【0014】
【数2】
【0015】図3に示すADF7−1は、BM乗算器6
からの第1のnullビ―ム出力を遅延素子11−1及
び係数器12−0に入力する。遅延素子11−1では、
第1のnullビ―ム出力を一定時間遅延し、それを遅
延素子11−2及び係数器12−1へ与える。以下同様
に、遅延素子11−2〜11−Pで処理される。係数器
12−0〜12−Pでは、次式(3)の乗算処理を行
う。 Yaji(k)=Yji(k)・Wji(k) ・・・(3) 但し、i=0,1,2,…,P、j=1,2,…,L Yji(k);時刻kにおける遅延素子11−iの出力 i=0の場合はBM乗算器6の出力 Wji(k);時刻kにおける重み係数 (3)式により乗算処理した結果は加算器13へ送ら
れ、該加算器13で、Ya10〜Ya1Pの結果を加算し、
図2の加算器8へ出力する。他のADF7−2〜7−L
も同様の処理となる。加算器8は、ADF7−1〜7−
Lの出力の加算処理を行い、その結果を減算器5へ出力
する。
【0016】減算器5は、加算器4からの出力と、加算
器8からの出力の減算を行い、その減算結果を出力端子
9へ出力すると共に、ADF7−1〜7−Nへ出力す
る。各ADF7−1〜7−N内の係数器12−0〜12
−Pは、減算器5からの出力z(k)を用い、次式
(4)に基づき、時刻k+1における重み係数Wji(k
+1)の更新を行う。 Wji(k+1)=Wji(k)+μ・Yji(k)・z(k)・・・(4) 但し、μ;収束係数 z(k);時刻kにおける適応整相処理の出力
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、nullビ―ムを形成するセンサに故障が生
じ、例えば0を出力するようになると、BM乗算器6で
拘束マトリクスを乗算しても、故障のセンサを含むnu
llビ―ムが整相方位に有限の感度を持つようになる。
そのため、ADF7−1〜7−Lは、整相方位から受信
される信号をも除去するように動作し、目標信号を失探
するという問題があり、それを解決することが困難であ
った。
【0018】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、センサに故障が生じた場合に目標信号を失探す
るという点について解決した適応整相方法を提供するも
のである。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するため、複数のセンサで構成されるセンサアレ
イで受信した信号に対して整相を行い、前記整相結果に
対して拘束マトリクスを乗算することにより整相方位に
零感度を有するnullビ―ムを複数ビ―ム作成し、前
記整相結果と前記nullビ―ムを用いて適応信号処理
により整相方位以外から到来する信号を適応的に除去す
る適応整相方法において、次のような手段を講じてい
る。
【0020】即ち、センサ異常検出処理によって前記n
ullビ―ムを形成するセンサの異常検出を行い、前記
拘束マトリクスの重み係数において、前記センサ異常検
出処理によって異常と判断されたセンサに関する重み係
数の値を各nullビ―ム毎にその和が同じ値になるよ
うに複数の重み係数に分割する。そして、この分割した
重み係数を、正常と判断されたセンサに関する重み係数
に各nullビ―ム毎に加算し、かつ異常と判断された
センサに関する重み係数を0とすることにより、前記拘
束マトリクスの再構成を行うようにしている。
【0021】第2の発明では、複数のセンサで構成され
るセンサアレイで受信した信号に対して整相を行い、前
記整相結果に対して拘束マトリクスを乗算することによ
り整相方位に零感度を有するnullビ―ムを複数ビ―
ム作成し、前記整相結果と前記nullビ―ムを用いて
適応信号処理により整相方位以外から到来する信号を適
応的に除去する適応整相方法において、次のような手段
を講じている。
【0022】即ち、前記nullビ―ムを形成するセン
サを各nullビ―ム毎に複数のグル―プに分割し、各
nullビ―ムにおいて各グル―プ毎に整相方位に零感
度が形成されるように拘束マトリクスを構成し、センサ
異常検出処理によって前記nullビ―ムを形成するセ
ンサの異常検出を行う。そして、このセンサ異常検出処
理によって前記グル―プ内のセンサが異常と判断された
場合には、前記グル―プ内の拘束係数を0とすることに
より、前記拘束マトリクスの再構成を行うようにしてい
る。
【0023】
【作用】第1の発明によれば、以上のように適応整相方
法を構成したので、センサに故障が生じた場合、センサ
異常検出処理により、nullビ―ムを形成するセンサ
の異常検出が行われる。そして、異常と判断されたセン
サに関する拘束係数の重みが複数の重み係数に分割さ
れ、その分割された重みが、正常と判断された重み係数
に加算され、かつ該異常センサに関する重み係数が0と
され、拘束マトリクスの再構成が行われる。これによ
り、センサが故障した場合でも、目標信号を失探するこ
となく、該目標信号の探知の継続が行える。
【0024】第2の発明によれば、拘束マトリクスを各
nullビ―ム毎に複数のグル―プに分割する。そし
て、センサに故障が生じた場合、センサ異常検出処理に
よってnullビ―ムを形成するセンサの異常検出が行
われ、該グル―プ内の拘束係数を0とすることにより、
前記拘束マトリクスの再構成を行う。これにより、セン
サが故障した場合でも、比較的簡単な制御で、目標信号
を失探することなく、該目標信号の探知の継続が行え
る。従って、前記課題を解決できるのである。
【0025】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す適応整相方法を実
施するための適応整相装置の機能ブロック図であり、従
来の図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付され
ている。
【0026】この適応整相装置では、従来の遅延回路2
−1〜2−Nの出力側にセンサ異常検出器15が接続さ
れ、さらにその出力側にBM制御器16が接続され、そ
のBM制御器16の出力によってBM乗算器6が制御さ
れるようになっている。
【0027】センサ異常検出器15は、遅延回路2−1
〜2−Nの出力に基づき異常センサの検出を行い、その
検出結果をBM制御器16へ与える機能を有している。
BM制御器16は、センサ異常検出器15の検出結果に
基づき、拘束マトリクスを計算し、それをBM乗算器6
へ与える機能を有している。
【0028】図4は、図1中のセンサ異常検出器の構成
例を示すブロック図である。このセンサ異常検出器は、
各遅延回路2−1〜2−Nの出力から瞬時パワ―を計算
する複数のパワ―算出器21−1〜21−Nを有し、そ
れらの各出力側には、該パワ―算出器21−1〜21−
Nの出力から長時間積分パワ―を求める積分器22−1
〜22−Nがそれぞれ接続されている。
【0029】各積分器22−1〜22−Nの出力側に
は、該積分器22−1〜22−Nから出力される長時間
積分パワ―に対して所定の閾値との比較処理を行う比較
器23−1〜23−Nがそれぞれ接続され、さらにその
出力側に、異常センサの抽出を行ってその異常センサ番
号を図1のBM制御器16へ出力する異常センサ判定器
24が接続されている。
【0030】次に、以上のような適応整相装置を用いた
適応整相方法について説明する。まず、図1のセンサア
レイ1は受信した音響信号を電気信号に変換し、遅延回
路2−1〜2−Nへそれぞれ出力する。各遅延回路2−
1〜2−Nは整相方位に基づいた遅延時間分だけ、セン
サ出力を遅延させることによって整相を行い、その整相
結果を各乗算器3−1〜3−N、BM乗算器6、及びセ
ンサ異常検出器15へそれぞれ出力する。
【0031】各乗算器3−1〜3−Nは、各遅延回路2
−1〜2−Nからの整相結果に対し、それぞれシェ―デ
ィング係数を乗算し、加算器4へ出力する。加算器4で
は、乗算器3−1〜3−Nの乗算結果を加算することに
より、整相方位に最大感度を持つビ―ムを形成し、その
結果を減算器5へ出力する。
【0032】BM乗算器6は、遅延回路2−1〜2−N
からの整相結果に対し、(1)式に基づき、整相結果と
BM制御器16から出力された拘束マトリクスとの行列
演算を実施することにより、整相方位に零感度を有する
nullビ―ムをL本作成し、その結果を各ADF7−
1〜7−Lへ出力する。
【0033】各ADF7−1〜7−Lは、BM乗算器6
からのL本のnullビ―ム出力を用いてそれぞれフィ
ルタリング処理を行い、その結果を加算器8へ出力す
る。加算器8は、各ADF7−1〜7−Lの出力の加算
処理を行い、その結果を減算器5へ出力する。
【0034】減算器5は、加算器4からの出力と加算器
8からの出力の減算を行い、その減算結果を出力端子9
へ出力すると共に、各ADF7−1〜7−Lへ出力す
る。図3に示す各ADF7−1〜7−L内の係数器12
−0〜12−Pは、減算器5からの出力z(k)を用
い、(4)式により、時刻k+1における重み係数Wji
(k+1)の更新を行う。
【0035】一方、センサ異常検出器15は、各遅延回
路2−1〜2−Nからの出力を用いて異常センサの検出
を行い、その結果をBM制御器16へ出力する。
【0036】即ち、図4に示すセンサ異常検出器15に
おいて、各遅延回路2−1〜2−Nからの出力が各パワ
―算出器21−1〜21−Nに入力される。各パワ―算
出器21−1〜21−Nは、遅延回路2−1〜2−Nか
らの出力に対してそれぞれ2乗処理を行うことにより、
瞬時パワ―を算出し、その結果を各積分器22−1〜2
2−Nへ出力する。
【0037】各積分器22−1〜22−Nは、パワ―算
出器21−1〜21−Nからの瞬時パワ―に対して積分
処理を実施し、長時間積分パワ―を求め、各比較器23
−1〜23−Nへ出力する。比較器23−1〜23−N
は、積分器22−1〜22−Nからの長時間積分パワ―
に対し、所定の閾値との比較処理を行い、その結果を異
常センサ判定器24へ送出する。異常センサ判定器24
は、比較器23−1〜23−Nの比較結果に基づき、異
常センサの抽出を行い、異常センサ番号を図1のBM制
御器16へ出力する。
【0038】BM制御器16は、センサ異常検出器15
からの異常センサ番号に基づき、異常センサに関する拘
束マトリックスの重み係数を抽出し、その和の値が、抽
出した重み係数の値に等しくなるように複数の重みに分
割し、該分割した重みの値を、正常と判断された重み係
数に加算する。
【0039】例えば、(2)式においてk番目のセンサ
1−kが異常であると判断された場合、B1k,B2
k,B3k,B4k,B5k,B6kの重み係数の値を
抽出する。複数の重みに分割する方法は種々考えられる
が、ここでは正常なセンサ数で上記重み係数を除算する
方法について説明する。正常なセンサ数は異常センサ1
−kが1つの場合はN−1となるので、拘束マトリック
スの各要素は次式(5)で計算できる。
【0040】
【数3】
【0041】BM制御器16は、(5)式で計算した拘
束マトリクスをBM乗算器6へ出力する。
【0042】この第1の実施例では、センサ2−1〜2
−Nに故障が生じた場合、センサ異常検出器15及びB
M制御器16により、異常と判断されたセンサに関する
拘束係数の重みを複数の重み係数に分割し、該分割した
重みを正常と判断された重み係数に加算し、かつ該異常
センサに関する重み係数を0とする。そのため、センサ
故障時に目標信号を失探することなく、大きな性能の劣
化なしに目標の探知を継続することができる。
【0043】第2の実施例 この第2の実施例の適応整相方法では、図1及び図4で
構成される適応整相装置を用いて適応整相を行うが、図
1のBM乗算器6、ADF7−1〜7−L、及びBM制
御器16の処理内容が第1の実施例と異なっている。
【0044】即ち、この適応整相方法では、センサアレ
イ1が音響信号を受信すると、その受信結果に基づき遅
延回路2−1〜2−N、乗算器3−1〜3−N、及び加
算器4が第1の実施例と同様の動作を行う。遅延回路2
−1〜2−Nの出力がBM乗算器6へ送られると、該B
M乗算器6では、第1の実施例と同様に、整相方位に零
感度を有するnullビ―ムをL本作成し、その結果を
それぞれADF7−1〜7−Lへ出力する。
【0045】ここで、拘束マトリクスBは各nullビ
―ム毎に複数のグル―プに分割されており、各グル―プ
毎に重み係数の和が0になるように構成されている。
(2)式のWalsh関数を用いた0次拘束のブロック
マトリクスを用いた場合では、例えば次式(6)のよう
なグル―プに分割することができる。 第1nullビ―ム:(B11,B15),(B12,B16),(B13,B17),(B14,B18) 第2nullビ―ム:(B21,B23),(B22,B24),(B25,B27),(B26,B28) 第3nullビ―ム:(B31,B34),(B32,B33),(B35,B38),(B36,B37) 第4nullビ―ム:(B41,B42),(B43,B44),(B45,B46),(B47,B48) 第5nullビ―ム:(B51,B58),(B52,B57),(B53,B56),(B54,B55) 第6nullビ―ム:(B61,B67),(B62,B68),(B63,B65),(B64,B66) ・・・(6) (6)式の()内はグル―プを示しており、その()内
で各重みの和が0になるように分割されている。
【0046】そして、第1の実施例と同様に、ADF7
−1〜7−Lは、BM乗算器6からのL本のnullビ
―ム出力を用いてそれぞれフィルタリング処理を行い、
その結果を加算器8へ出力するので、該加算器8が、A
DF7−1〜7−Lの出力の加算処理を行ってその加算
結果を減算器5へ出力する。
【0047】減算器5は、加算器4からの出力と加算器
8からの出力の減算を行い、出力端子9へ出力すると共
に、ADF7−1〜7−Lへ出力する。各ADF7−1
〜7−L内の係数器12−0〜12−Pは、減算器5か
らの出力z(k)を用い、前記第1の実施例と同様に、
(4)式により、時刻k+1における重み係数Wji(k
+1)の更新を行う。
【0048】一方、センサ異常検出器15は、前記第1
の実施例と同様に、各遅延回路2−1〜2−Nからの出
力を用いて異常センサの検出を行い、その検出結果をB
M制御器16へ出力する。BM制御器16では、前記第
1の実施例と異なり、センサ異常検出器15からの異常
センサ番号に対し、異常センサ番号を含むグル―プ内の
重み係数を0として拘束マトリクスを再構成し、その結
果をBM乗算器6へ出力する。例えば(6)式の例で、
3番目のセンサ1−3が異常と判断された場合には、(B
13,B17),(B21,B23),(B32,B33),(B43,B44),(B53,B56),(B
63,B65) の重みを0とする。
【0049】この第2の実施例では、拘束マトリクスを
各nullビ―ム毎に複数のグル―プに分割し、センサ
1−1〜1−Nに故障が生じた場合には、そのグル―プ
内の拘束係数を0とする。そのため、センサ1−1〜1
−Nが故障した場合でも、第1の実施例に比べて比較的
簡単な制御により、第1の実施例よりも多少性能が劣化
するが、大きな性能の劣化なしに、目標信号を失探する
ことなく、該目標信号の探知を継続することができる。
【0050】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (a)第1,第2の実施例では、ADF7−1〜7−L
を時間領域で構成したが、センサアレイ1の出力に対
し、FFT等の周波数分析手段によって周波数領域の信
号に変換し、整相器及びADFを周波数領域で構成する
ことにより、上記実施例とほぼ同様の効果が得られる。
【0051】(b)第1,第2の実施例では、センサ異
常検出器15への入力は整相を行う遅延回路2−1〜2
−Nの出力であるが、整相前のセンサアレイ1の出力を
用いても、同様の効果を得ることができる。
【0052】(c)第1,第2の実施例では、1つの整
相方位に対する適応整相処理の例について述べたが、上
記構成をK段並列に設けることにより、ある角度範囲の
待ち受け探索処理としても使用することができる。
【0053】(d)第1,第2の実施例では、整相方位
に最大感度を有するビ―ムを形成するのに用いられるセ
ンサ1−1〜1−Nとnullビ―ムを作成するセンサ
とは同じセンサを使用しているが、前者のビ―ムを形成
するのに用いられるセンサ1−1〜1−Nの中の1部分
で、nullビ―ムを作成するセンサを構成しても良い
し、或いは別のセンサを使用しても良い。
【0054】(e)第1の実施例の(5)式では、1つ
のセンサが異常である場合について示してあるが、複数
のセンサの異常である場合についても同様に拡張するこ
とができる。また、(5)式では、異常センサに関する
重み係数を正常センサの数で除算することによって複数
の重みに分割しているが、複数に分割した重みの和がも
との異常センサの重みに等しければ、どのような分割法
を用いても構わない。 (f)第2の実施例の(6)式では、2つの拘束マトリ
クスの要素で前記グル―プを構成していたが、分割する
グル―プの要素は2つ以上であれば任意の数で構成して
も良い。
【0055】(g)第1,第2の実施例の装置は、集積
回路を用いた個別回路で構成しても良いし、或いはディ
ジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)等で構成して
も良い。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、センサに故障が生じた場合、その異常と判断
されたセンサに関する拘束係数の重みを複数の重み係数
に分割し、該分割した重みを、正常と判断された重み係
数に加算し、かつ該異常センサに関する重み係数を0と
するようにしたので、センサが故障した場合でも、大き
な性能の劣化なしに、目標信号を失探することなく、該
目標信号の探知を継続することができる。
【0057】第2の発明によれば、拘束マトリクスを各
nullビ―ム毎に複数のグル―プに分割し、センサに
故障が生じた場合にはそのグル―プ内の拘束係数を0と
するようにしたので、センサが故障した場合でも、大き
な性能の劣化なしに、比較的簡単な制御で、目標信号を
失探することなく、該目標信号の探知を継続することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の適応整相方法を実施す
るための適応整相装置の機能ブロック図である。
【図2】従来の適応整相方法を実施するための適応整相
装置の機能ブロック図である。
【図3】図2中のADFの機能ブロック図である。
【図4】図1中のセンサ異常検出器の構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 センサアレイ 1−1〜1−N センサ 2−1〜2−N 遅延回路 3−1〜3−N 乗算器 4,8 加算器 5 減算器 6 BM乗算器 7−1〜7−L ADF 15 センサ異常検出器 16 BM制御器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサで構成されるセンサアレイ
    で受信した信号に対して整相を行い、前記整相結果に対
    して拘束マトリクスを乗算することにより整相方位に零
    感度を有するナルビ―ムを複数ビ―ム作成し、前記整相
    結果と前記ナルビ―ムを用いて適応信号処理により整相
    方位以外から到来する信号を適応的に除去する適応整相
    方法において、 センサ異常検出処理によって前記ナルビ―ムを形成する
    センサの異常検出を行い、 前記拘束マトリクスの重み係数において、前記センサ異
    常検出処理によって異常と判断されたセンサに関する重
    み係数の値を各ナルビ―ム毎にその和が同じ値になるよ
    うに複数の重み係数に分割し、 前記分割した重み係数を、正常と判断されたセンサに関
    する重み係数に各ナルビ―ム毎に加算し、かつ異常と判
    断されたセンサに関する重み係数を0とすることによ
    り、前記拘束マトリクスの再構成を行う、 ことを特徴とする適応整相方法。
  2. 【請求項2】 複数のセンサで構成されるセンサアレイ
    で受信した信号に対して整相を行い、前記整相結果に対
    して拘束マトリクスを乗算することにより整相方位に零
    感度を有するナルビ―ムを複数ビ―ム作成し、前記整相
    結果と前記ナルビ―ムを用いて適応信号処理により整相
    方位以外から到来する信号を適応的に除去する適応整相
    方法において、 前記ナルビ―ムを形成するセンサを各ナルビ―ム毎に複
    数のグル―プに分割し、各ナルビ―ムにおいて各グル―
    プ毎に整相方位に零感度が形成されるように拘束マトリ
    クスを構成し、 センサ異常検出処理によって前記ナルビ―ムを形成する
    センサの異常検出を行い、 前記センサ異常検出処理によって前記グル―プ内のセン
    サが異常と判断された場合には、前記グル―プ内の拘束
    係数を0とすることにより前記拘束マトリクスの再構成
    を行う、 ことを特徴とする適応整相方法。
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