JPH10282203A - 待ち受け型適応整相方法及びその装置 - Google Patents

待ち受け型適応整相方法及びその装置

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JPH10282203A
JPH10282203A JP9089117A JP8911797A JPH10282203A JP H10282203 A JPH10282203 A JP H10282203A JP 9089117 A JP9089117 A JP 9089117A JP 8911797 A JP8911797 A JP 8911797A JP H10282203 A JPH10282203 A JP H10282203A
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JP
Japan
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phasing
adaptive
azimuth
changed
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JP9089117A
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English (en)
Inventor
Shinji Yanai
伸治 屋内
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 待ち受け型適応整相器の性能をほとんど劣化
させることなく、適応整相方位を変化させることができ
る待ち受け型適応整相方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 複数のセンサで構成されるセンサアレイ
で受信した信号に対して、整相方位以外から到来する信
号を適応フィルタにより適応的に除去する適応整相器を
複数の方位に対して実施した待ち受け型適応整相方法に
おいて、重み係数管理器3、方位制御器4および適応整
相器2−1〜2Mを設け、前記適応整相処理の待ち受け
整相方位を変更し、この変更した整相方位に関する適応
フィルタの重み係数を現在の重み係数から補間し、適応
整相処理の整相方位を変更した場合に、変更した方位に
関する重み係数の初期値を現在の重み係数から算出する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソーナー等におい
て、目標の方位等の推定のために、複数のセンサで構成
されたセンサアレイを用い、干渉波を適応的に除去する
ことによって、目標信号のみを抽出する適応整相を複数
の方位に対して実施した待ち受け型の適応整相方法及び
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の待ち受け型の適応整相方
法の一つとして、拘束マトリックス(Block Ma
trix)による適応整相器を複数並列に構成した適応
整相方法がある。図7は従来の待ち受け型の適応整相シ
ステムの構成図であり、図8はm番目の整相方位におけ
る拘束マトリックスを用いた適応整相器の構成図であ
る。
【0003】これらの図において、1はN個のセンサア
レイの入力端子で、4は方位制御器、40−1〜40−
MはM個の待ち受け整相方位に対応する適応整相器、5
は適応整相器の出力端子である。また、16−1〜16
−Nはセンサアレイの入力端子1−1〜1−Nに接続さ
れた適応整相器40−mの接続端子、17は方位制御器
4との接続端子、18は位相補償器、19は空間窓乗算
器、20はBM(Block Matrix)乗算器、
21および23は加算器、24は減算器、41−1〜4
1−LはL個のリファレンス信号のフィルタリング処理
を行う適応フィルタ、25は出力端子5−mに接続され
た適応整相器40−mの接続端子である。
【0004】次に、動作について説明すると、N個のセ
ンサアレイで受信された信号は、ディジタル信号の時系
列データとして入力端子1−1〜1−Nを通じて、適応
整相器40−1〜40−Mに入力される。方位制御器4
は予め設定された、或いは外部からの方位指定指示に基
づき、各適応整相器で担当する整相方位θ1,θ2,
…,θMを適応整相器40−1〜40−Mにそれぞれ出
力する。
【0005】適応整相器40−1は接続端子16−1〜
16−Nを通じて、入力端子1−1〜1−NからN個の
センサアレイの時系列データを位相補償器18に取り込
むと共に、方位制御器4からの整相方位θ1を接続端子
17を通じて位相補償器18に取り込む。位相補償器1
8は接続端子17から入力した整相方位θ1の方向に各
センサからの時系列データの位相を合わせるため、各セ
ンサの遅延時間τ(θ1,n)を算出すると共に、次の
式(1)により遅延処理を行い、その結果を空間窓乗算
器19およびBM乗算器20に出力する。ここで、遅延
時間τ(θ1,n)だけ遅延した時刻にサンプル点が存
在しない場合には、最も近いサンプル点を採用する方法
や補間等の処理により、回りのサンプル点から求める方
法等各種の算出方法を適用することができる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】ただし、Xn (k) :n番目のセンサの
位相補償器への入力 XB1n(k):n番目のセンサのθ1方位への位相補償
出力 p(n) :n番目のセンサの音響中心からの位置ベ
クトル e(θ1) :整相方位θ1への単位ベクトル 〈a,b〉 :ベクトルaとベクトルbの内積 c :音速 k :サンプル番号 空間窓乗算器19は位相補償器18から入力した遅延処
理結果に対して、各センサ毎にシェーディング係数S1
〜SN をそれぞれ乗算し、その結果を加算器21に出力
する。
【0009】加算器21は空間窓乗算器19から入力し
た各センサ毎の乗算結果に対して、各サンプル毎に加算
処理を行うことにより、整相方位に最大感度を有するビ
ームを形成し、その結果を減算器24に出力する。一
方、BM乗算器20は位相補償器18から入力した遅延
処理結果に対して、次式に示すように拘束マトリックス
を乗算することにより、整相方位に零感度を有するナル
(Null)ビームをL本作成し、その結果を、適応フ
ィルタ41−1〜41−Lにそれぞれ出力する。
【0010】
【数3】
【0011】ただし、XB1n(k):n番目のセンサの
θ1方位への位相補償出力 Y1j(k) :θ1方位に関するj番目のナル(Nul
l)整相出力 Bji(k) :j番目のナル(Null)に対するi番
目のセンサの拘束係数 ここで、ブロックマトリックスの要素である拘束係数B
jiは、整相方位の感度を零にする条件である次の式
(4)の関係を満足する限り、0次拘束、1次微係数拘
束等、その他の任意の拘束をかけることができる。
【0012】
【数4】
【0013】適応フィルタ41−1〜41−Lは、重み
係数h1j(1)〜h1j(Q)(j=1,2,…,L)
で、フィルタリング処理を行うFIRフィルタと、この
重み係数の更新を行う重み係数更新処理で構成される。
適応フィルタ41−1はBM乗算器20からの乗算結果
11(k)を入力して、重み係数h11(1)〜h
11(Q)を用いて、次の式(5)の畳み込み演算(j=
1)により、フィルタリング処理を行い、その結果を加
算器23に出力する。
【0014】
【数5】
【0015】ただし、Y1j(k) :θ1方位に関する
j番目のナル(Null)整相出力 Z1j(k) :θ1方位に関するj番目のナル(Nul
l)に対する適応フィルタ出力適応フィルタ41−2〜
41−Lに関しても、同様にそれぞれBM乗算器20 からの乗算結果Y12(k)〜Y1L(k)をそれぞれ入力
して、重み係数h1j(1)〜h1j(Q)(j=2,…,
L)を用いて、上記式(5)の畳み込み演算によりフィ
ルタリング処理を行い、その結果をそれぞれ加算器23
に出力する。 加算器23は適応フィルタ41−1〜4
1−Lからのフィルタリング結果Z11(k)〜Z
1L(k)に対して、各サンプル毎に加算処理を行い、そ
の結果を減算器24に出力する。
【0016】減算器24は加算器21から入力された前
記整相方位に最大感度を有するビームから、加算器23
から入力された前記整相方位に零感度を有するビームの
フィルタリング結果を減算することにより、整相方位以
外の信号成分の低減を図り、その結果E1 (k)を接続
端子25を通じて出力端子5−1に出力すると共に、適
応フィルタ41−1〜41−Lにフィードバックする。
【0017】適応フィルタ41−1は、前記整相方位以
外の信号成分の更なる低減化を図るため、次の式(6)
により、重み係数j1j(1)〜h1j(Q)の更新処理
(j=1)を行う。ここで、正規化係数Aの設定方法に
より、各種の更新アルゴリズムを選択することができ
る。
【0018】
【数6】
【0019】適応フィルタ41−2〜41−Lに関して
も、同様にそれぞれ上記式(6)により、重み係数h1j
(1)〜h1j(Q)(j=2,…,L)の更新処理を行
う。以上適応整相器40−1の動作について詳細に説明
したが、適応整相器40−2〜40−Mに関しても同様
に、方位制御器4からの整相方位θ2〜θMに関して、
前記適応整相処理により、整相方位θ2〜θM以外の信
号成分の低減化を図り、その結果E2 (k)〜E
M (k)を出力端子5−2〜5−Mにそれぞれ出力す
る。
【0020】出力端子5−1〜5−Mから出力された適
応整相出力は、周波数分析やパワー算出等各種の信号処
理の入力信号として使用される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
待ち受け型の適応整相方法では、次のような問題点が存
在していた。従来の待ち受け型の適応整相方法では、方
位制御器4は存在するものの、その整相方位間隔を動的
に変化させることは考慮されていない。従って、目標信
号のSN比が高い状況においては、適応整相器40−1
〜40−Mで形成される適応整相ビームのビーム幅(例
えば、整相方位の感度から−3dBとなる方位幅で定義
される)が、その適応整相ビームで受信する信号のSN
比に依存して細くなることから、目標方位と整相方位が
一致しなかった場合、目標を失探するという状況が発生
する。
【0022】また、2つの目標が十分離れていて分離で
きている状態で、これらの目標が接近した場合、時刻と
共に現在の適応整相ビームの方位間隔では、方位間隔が
粗すぎることにより、分離できなくなる状況が発生す
る。これらの状況を打開するためには、事前に適応整相
器の段数を増加させ、密な方位間隔で配置するか、適応
整相器の段数は増加させずに、図6に示すように、通常
モードと拡大モードを設け、状況によって使い分けるか
のいずれかの方法が採用される。
【0023】しかしながら、前者の方法ではハードウェ
ア規模を増加させることになるという問題点が存在す
る。また、後者の方法では、方位制御器4が新たな整相
方位を送出した場合、前回と異なった整相方位を受け取
った適応整相器は、その時点から適応フィルタの収束演
算が開始されることから、適応整相ビームが安定するま
で、一定時間待たなければならないという問題点が存在
する。
【0024】そこで、本発明は、上記問題点を除去し、
待ち受け型適応整相器の性能をほとんど劣化させること
なく、適応整相方位を変化させることができる待ち受け
型適応整相方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕複数のセンサで構成されるセンサアレイで受信し
た信号に対して、整相方位以外から到来する信号を適応
フィルタにより適応的に除去する適応整相器を複数の方
位に対して実施した待ち受け型適応整相方法において、
前記適応整相処理の待ち受け整相方位を変更し、この変
更した整相方位に関する適応フィルタの重み係数を現在
の重み係数から補間し、前記適応整相処理の整相方位を
変更した場合に、この変更した方位に関する重み係数の
初期値を現在の重み係数から算出するようにしたもので
ある。
【0026】〔2〕複数のセンサで構成されるセンサア
レイで受信した信号に対して、整相方位以外から到来す
る信号を適応フィルタにより適応的に除去する適応整相
器を複数の方位に対して実施した待ち受け型適応整相装
置において、前記適応整相処理の待ち受け整相方位を変
更する手段と、この変更した整相方位に関する適応フィ
ルタの重み係数を現在の重み係数から補間する手段と、
前記適応整相処理の整相方位を変更した場合に、変更し
た方位に関する重み係数の初期値を現在の重み係数から
算出する手段とを設けるようにしたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1実施例を示す待ち受け型適応整相システムの機能ブ
ロック図である。この図において、1はセンサアレイの
入力端子、2−1〜2−MはM個の待ち受け整相方位に
対応する適応整相器、3は重み係数管理器、4は方位制
御器、5は適応整相器の出力端子であるなお、本発明の
第1実施例と従来技術とでは、従来技術の構成に重み係
数管理器3を設け、方位制御器4および適応整相器2−
1〜2−Mと接続した点が異なっている。
【0028】図2は本発明の第1実施例における重み係
数管理器3の詳細な構成図である。この図において、1
1は方位制御器4との接続端子、12は補間器、13−
1〜13−Mは適応整相器2−1〜2−Mとの接続端
子、14−1〜14−Mは重み係数選択器、15は重み
係数格納手段である。補間器12および重み係数選択器
14−1〜14−Mは、方位制御器4から整相方位の情
報を取り込めるように、接続端子11と接続されている
と共に、重み係数の補間または選択ができるように、重
み係数格納手段15と接続されている。
【0029】さらに、重み係数選択器14−1〜14−
Mは、適応整相器2−1〜2−Mから重み係数が取り込
めるように、接続端子13−1〜13−Mと接続されて
いる。 図3は本発明の第1実施例における適応整相器
2−m(m=1,2,…,M)の詳細な構成を示す図で
ある。この図において、16−1〜16−Nはセンサア
レイの入力端子1−1〜1−Nに接続された適応整相器
2−mの接続端子、17は方位制御器4との接続端子、
18は位相補償器、19は空間窓乗算器、20はBM
(Block Matrix)乗算器、21および23
は加算器、24は減算器、22−1〜22−LはL個の
リファレンス信号のフィルタリング処理を行う適応フィ
ルタ、25は出力端子5−mに接続された適応整相器2
−mの接続端子、26は重み係数管理器3との接続端子
である。
【0030】なお、従来技術の適応整相器とこの第1実
施例とでは、従来技術の適応整相器における適応フィル
タ(ADF)に対して、重み係数を出し入れする口を設
け、接続端子26を通じて重み係数管理器3との間で入
出力できるように接続した点が異なっている。図4は本
発明の第1実施例における適応フィルタ22−j(j=
1,2,…,L)の詳細な構成例を示す図である。
【0031】図中、27はBM乗算器20との接続端
子、28は減算器24との接続端子、29は重み係数更
新器、30−1〜30−Qは遅延素子、31−0〜31
−Qは乗算器、32は加算器、33は加算器23との接
続端子、34は適応整相器2−mの接続端子26に接続
された適応フィルタ22−j(j=1,2,…,L)の
接続端子である。
【0032】なお、従来技術の適応フィルタとこの第1
実施例とでは、従来技術の適応フィルタにおける重み係
数更新器に対して、重み係数を入出力できる口を設け、
接続端子34および26を通じて、重み係数管理器3に
入出力できるように接続した点が異なっている。本発明
の第1実施例を、図6に示すように、適応整相器の段数
が11段(M=11)とし、適応整相器の分解能を途中
で2倍に上げる場合に関して、その動作を詳細に説明す
る。
【0033】N個のセンサアレイで受信された信号は、
ディジタル信号の時系列データとして入力端子1−1〜
1−Nを通じて、適応整相器2−1〜2−Mに入力され
る。方位制御器4は予め設定された、或いは外部からの
方位指定指示に基づき、図6(a)に示すように、各適
応整相器で担当する整相方位φ0,φ2,…,φ20を
適応整相器2−1〜2−Mにそれぞれ出力すると共に、
この整相方位を重み係数管理器3にも出力する。
【0034】次に、適応整相器2−1の動作について詳
細に説明する。適応整相器2−1は接続端子16−1〜
16−Nを通じて、入力端子1−1〜1−NからN個の
センサアレイの時系列データを位相補償器18に取り込
むと共に、方位制御器4からの整相方位φ0を接続端子
17を通じて位相補償器18に取り込む。
【0035】位相補償器18は接続端子17から入力し
た整相方位φ0の方向に、各センサからの時系列データ
の位相を合わせるため、各センサの遅延時間τ(φ0,
n)を前記式(2)により算出すると共に、前記式
(1)を用いて遅延処理を行い、その結果を空間窓乗算
器19およびBM乗算器20に出力する。ここで、遅延
時間τ(φ0,n)だけ遅延した時刻にサンプル点が存
在しない場合には、最も近いサンプル点を採用する方法
や補間等の処理により、回りのサンプル点から求める方
法等各種の算出方法が適用できる。
【0036】空間窓乗算器19は、位相補償器18から
入力した遅延処理結果に対して、各センサ毎にシェーデ
ィング係数S1 〜SN をそれぞれ乗算し、その結果を加
算器21に出力する。加算器21は空間窓乗算器19か
ら入力した各センサ毎の乗算結果に対して、各サンプル
毎に加算処理を行うことにより、整相方位に最大感度を
有するビームを形成し、その結果を減算器24に出力す
る。
【0037】一方、BM乗算器20は位相補償器18か
ら入力した遅延処理結果に対して、前記式(3)を用い
て拘束マトリックスを乗算することにより、整相方位に
零感度を有するナル(Null)ビームをL本作成し、
その結果を適応フィルタ22−1〜22−Lにそれぞれ
出力する。ここで、ブロックマトリックスの要素である
式(3)の拘束係数Bjiは、整相方位の感度を零にする
条件である前記式(4)の関係を満足する限り、0次拘
束、1次微係数拘束等、その他の任意の拘束をかけるこ
とができる。
【0038】適応フィルタ22−1はBM乗算器20か
らの第1のナル(Null)ビーム出力Y11(k)を接
続端子27を通じて、遅延素子30−1および乗算器3
1−0に入力する。遅延素子30−1では、第1のナル
(Null)ビーム出力Y11(k)を一定時間遅延し、
この遅延した結果を遅延素子30−2および乗算器31
−1に出力する。乗算器31−0は重み係数更新器29
からの重み係数h11(1)と第1のナル(Null)ビ
ーム出力Y11(k)を乗算し、その結果を加算器32に
出力する。遅延素子30−2〜30−Qおよび乗算器3
1−1〜31−Qに関しても同様に動作する。
【0039】これらの一連の動作により、加算器32の
出力は前記式(5)の演算結果となる。加算器32は、
この演算結果を出力端子33を通じて加算器23に出力
する。適応フィルタ22−2〜22−Lに関しても、同
様にそれぞれBM乗算器20から第2〜L番目のナル
(Null)ビーム出力Y12(k)〜Y1L(k)をそれ
ぞれ入力して、重み係数h1j(1)〜h1j(Q)(j=
2,…,L)を用いて、前記式(5)の畳み込み演算に
よりフィルタリング処理を行い、その結果をそれぞれ加
算器23に出力する。
【0040】加算器23は適応フィルタ22−1〜22
−Lからのフィルタリング結果Z11(k)〜Z1L(k)
に対して、各サンプル毎に加算処理を行い、その結果を
減算器24に出力する。減算器24は加算器21から入
力された前記整相方位に最大感度を有するビームから、
加算器23から入力された前記1〜L番目のナル(Nu
ll)ビーム出力のフィルタリング結果の加算値を減算
することにより、整相方位以外の信号成分の低減化を図
り、その結果E1 (k)を接続端子25を通じて、出力
端子5−1に出力すると共に、適応フィルタ22−1〜
22−Lにフィードバックする。
【0041】適応フィルタ22−1は、このフィードバ
ック結果を、接続端子28を通じて重み係数更新器29
に取り込み、前記整相方位以外の信号成分の更なる低減
化を図るため、前記式(6)により重み係数h11(1)
〜h11(Q)の更新処理を行い、更新した重み係数を接
続端子34および26を通じて重み係数管理器3に出力
する。適応フィルタ22−2〜22−Lに関しても、同
様にそれぞれ前記式(6)により、重み係数h1j(1)
〜h1j(Q)(j=2,…,L)の更新処理を行い、そ
の結果を重み係数管理器3に出力する。
【0042】以上、適応整相器2−1の動作について詳
細に説明したが、適応整相器2−2〜2−Mに関しても
同様に、方位制御器4からの整相方位φ2〜φ20に関
して、前記適応整相処理により整相方位φ2〜φ20以
外の信号成分の低減化を図り、その結果E2 (k)〜E
M (k)を、出力端子5−2〜5−Mにそれぞれ出力す
ると共に、更新した重み係数hmj(1)〜hmj(Q)
(m=2,…,M;j=1,…,L)を重み係数管理器
3に出力する。
【0043】重み係数管理器3内の重み係数格納手段1
5は、図6に示すような利用形態の場合、方位総数はφ
0〜φ20、重み係数の次数はQとなるように構成す
る。重み係数管理器3は、適応整相器2−1〜2−Mか
らの更新した重み係数hmj(1)〜hmj(Q)(m=
1,…,M;j=1,…,L)を接続端子13−1〜1
3−Mを通して、重み係数選択器14−1〜14−Mに
それぞれ入力する。重み係数選択器14−1は、今回の
整相方位φ0に相当する格納位置H0j(1)〜H
0j(Q)(j=1,…,L)に重み係数h1j(1)〜h
1j(Q)(j=1,…,L)を、重み係数選択器14−
2はφ2に相当する格納位置H2j(1)〜H2j(Q)
(j=1,…,L)に重み係数h2j(1)〜h2j(Q)
(j=1,…,L)を、重み係数選択器14−Mはφ2
0に相当する格納位置H20j (1)〜H20 j (Q)(j
=1,…,L)に重み係数hMj(1)〜hMj(Q)(j
=1,…,L)を格納する。
【0044】補間器12は方位制御器4からの整相方位
を接続端子11を通じて入力する。ここで、接続端子1
1を通じて入力した整相方位が、前回と同じφ0,φ
2,…φ20であった場合には、補間器12は特に何も
動作しないが、図6(b)に示すように、拡大モードに
変更され、方位制御器4から出力された整相方位が、φ
4,φ5,…,φ14に変更された場合は、新しく追加
された整相方位φ5、φ7,…,φ13(図6の破線で
示した方位)に相当する重み係数を、補間により求め
る。
【0045】具体的には、各ナル(Null)毎に補間
に必要となる重み係数を重み係数格納手段より入力し、
次の式で補間を実施した後、φ5,φ7,…,φ13に
相当する格納位置Hrj(1)〜Hrj(Q)(r=5,
7,…,13;j=1,…,L)に補間処理により得ら
れた重み係数を格納する。
【0046】
【数7】
【0047】ここで、a1〜a4:補間係数 上記式(7)では、説明を簡単化するため、4次の補間
に関して定式化したが、補間の次数は任意の次数をとる
ことができ、また、補間係数に関してもsinc関数、
ベッセル関数等各種の補間関数を使用することができ
る。重み係数選択器14−1〜14−Mは、方位制御器
4からの整相方位を接続端子11を通じて入力し、整相
方位に応じた重み係数を重み係数格納手段15から読み
取った後、接続端子13−1〜13−M、接続端子26
および接続端子34を通じて、重み係数更新器29に出
力する。
【0048】従って、方位制御器4からの整相方位が前
回と同じφ0,φ2,…,φ20であった場合には、各
適応整相器2−1〜2−Mの適応フィルタ22−1〜2
2−Lで更新した重み係数が、再度重み係数更新器29
に設定されるが、方位制御器4から出力された整相方位
が、φ4,φ5,…,φ14に変更された場合には、そ
れまで更新されていたφ4,φ6,…,φ14の重み係
数に加えて、補間処理により算出した、φ5,φ7,
…,φ13の重み係数が、適応整相器2−1〜2−Mに
再配置され、以後同様に処理されていく。
【0049】出力端子5−1〜5−Mから出力された適
応整相出力は、周波数分析やパワー算出等各種の信号処
理の入力信号として使用される。このように、第1実施
例によれば、各適応整相器で更新された重み係数が、1
つのナル(Null)の1つの方位に対しては、FIR
フィルタのインパルス応答となるのと同様に、1つのナ
ル(Null)の1種類の重みの方位方向の特性〔例え
ば、j番目のナル(Null),q番目の重み係数の方
位特性はh0j(q)〜h20j (q)で与えられる〕は、
その重み系列の空間的なインパルス応答になることか
ら、その値は連続的に変化することに着目して、適応整
相器の整相方位が変化した場合、これまで更新した重み
係数を用いて、新しく設定された整相方位に関する適応
整相器の重み係数を、各ナル(Null)各重み係数の
系列毎に方位方向に補間することにより算出し、補間に
より算出した重み係数を用いて、新しい整相方位に対す
る適応整相を実施するようにしたので、図6に示すよう
に、適応整相器の整相方位のビーム間隔の細かさを2倍
に上げる等、適応整相方位を動的に変化させた場合で
も、各適応整相器への整相方位の動的な割り当てが容易
にできるようになり、かつ、新しく設定された整相方位
に関しても、補間で算出されることから、待ち受け型適
応整相器の性能をほとんど劣化させることなく、適応整
相方位を変化させることができる。
【0050】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図5は本発明の第2実施例を示す待ち受け型適応整
相器の機能ブロック図である。なお、第1実施例と同じ
部分については同一の番号を付している。図5におい
て、35−1,35−2,…,35−NはFFT処理
器、36−1,36−2,…,36−Mは周波数領域に
おける適応整相器、37は周波数領域での重み係数を扱
う重み係数管理器、38−1,38−2,…,38−M
は周波数領域で適応整相を実施した場合の出力端子であ
る。
【0051】第1実施例では、N個のセンサアレイの時
系列データを用いて時間領域で適応整相する場合の待ち
受け型適応整相方法について説明したが、この第2実施
例では、このN個のセンサアレイの時系列データを周波
数領域に変換し、周波数領域で待ち受け型の適応整相を
実施するようにしている。以下、第1実施例と構成の異
なる点を中心に、その動作について説明する。
【0052】N個のセンサアレイで受信された信号は、
ディジタル信号の時系列データとして、入力端子1−1
〜1−Nを通じて、FFT処理器35−1〜35−Nに
入力される。FFT処理器35−1〜35−Nは、入力
端子1−1〜1−Nから入力される時系列データに対し
て、それぞれ一定の時間幅で時系列データをオーバーラ
ップさせながら切り出し、この切り出した時系列データ
に適当な窓関数をかけた後、高速フーリエ変換(FF
T)により、NF個の周波数ビンに分割し、この分割し
た結果を適応整相器36−1〜36−Mに出力する。
【0053】適応整相器36−1〜36−Mは、構成的
には図3と同じ構成となるが、その処理内容が異なる。
図3を用いて適応整相器36−1の動作について説明す
る。適応整相器36−1は、接続端子16−1〜16−
Nを通じて、N個のセンサアレイの時系列データのFF
T結果を位相補償器18に取り込むと共に、方位制御器
4から整相方位φ0を接続端子17を通じて、位相補償
器18に取り込む。
【0054】位相補償器18は接続端子17から入力し
た整相方位φ0の方向に、各センサからの時系列データ
のFFT結果に対して位相を合わせるため、各センサの
遅延時間τ(φ0,n)を前記式(2)を用いて算出す
ると共に、次の式(8)を用いて位相補償処理を行い、
その結果を空間窓乗算器19およびBM乗算器20に出
力する。
【0055】
【数8】
【0056】ただし、Xn (k,κ) :n番目のセン
サの位相補償器への入力 XB1n(k,κ):n番目のセンサのθ1方位への位相
補償出力 f(κ) :κ番目の周波数ビンの中心周波数 k :サンプル番号 空間窓乗算器19は位相補償器18から入力した位相補
償結果の各周波数ビンに対して、各センサ毎にシェーデ
ィング係数S1 〜SN をそれぞれ乗算し、その結果を加
算器21に出力する。
【0057】加算器21は空間窓乗算器19から入力し
た各センサ毎の乗算結果に対して、各サンプル各周波数
ビン毎に加算処理を行うことにより、整相方位に最大感
度を有するビームを形成し、その結果を減算器24に出
力する。一方、BM乗算器20は、位相補償器18から
入力した位相補償結果に対して、前記式(3)を用いて
拘束マトリックスを乗算することにより、整相方位に零
感度を有するナル(Null)ビームをL本作成し、そ
の結果を適応フィルタ22−1〜22−Lにそれぞれ出
力する。
【0058】周波数領域での適応フィルタ22−1〜2
2−Lは時間領域の場合とは異なり、複素乗算器で構成
される。適応フィルタ22−1〜22−Lは、BM乗算
器20からのナル(Null)整相出力に対して、次の
式(9)を用いてフィルタリング処理を行い、その結果
を加算器23に出力する。
【0059】
【数9】
【0060】ただし、Y1j(k,κ) :θ1方位に関
するj番目のナル(Null)整相出力 W1j(κ) :θ1方位、j番目のナル(Nul
l)に対する重み係数 Z1j(k,κ) :θ1方位、j番目のナル(Nul
l)に対する適応フィルタ出力 κ :周波数ビン番号 加算器23は適応フィルタ22−1〜22−Lからのフ
ィルタリング結果Z11(k,κ)〜Z1L(k,κ)に対
して、各サンプル各周波数ビン毎に加算処理を行い、そ
の結果を減算器24に出力する。
【0061】減算器24は加算器21から入力された前
記整相方位に最大感度を有するビームから、加算器23
から入力された前記1〜L番目のナル(Null)ビー
ム出力のフィルタリング結果の加算値を各周波数ビン毎
に減算することにより、整相方位以外の信号成分の低減
を図り、その結果E1 (k,κ)を接続端子25を通じ
て、出力端子38−1に出力すると共に、適応フィルタ
22−1〜22−Lにフィードバックする。
【0062】適応フィルタ22−1は、そのフィードバ
ック結果を重み係数更新器に取り込み、前記整相方位以
外の信号成分の更なる低減化を図るため、次の式(1
0)により、重み係数W1j(1)〜W1j(NF)の更新
処理(j=1)を行い、更新した重み係数を接続端子2
6を通じて、重み係数管理器37に出力する。適応フィ
ルタ22−2〜22−Lに関しても、同様にそれぞれ
次の式(10)により、重み係数W1j(1)〜W1j(N
F)(j=2,…,L)の更新処理を行い、その結果を
重み係数管理器37に出力する。
【0063】
【数10】
【0064】ただし、Y* 1j(k,κ):θ1方位に関
するj番目のナル(Null)整相出力の複素共役 E1 (k,κ) :θ1方位に関する適応整相出力(減
算器24の結果) μ :収束係数 A :正規化係数 以上、適応整相器36−1の動作について詳細に説明し
たが、適応整相器36−2〜36−Mに関しても、同様
の処理となる。
【0065】次に、本発明の第2実施例における重み係
数管理器37の動作について説明する。重み係数管理器
37は、構成的には図2の構成と同じ構成であるが、そ
の処理内容が異なるので、図2を用いて重み係数管理器
37の動作の説明を行う。重み係数管理器37内の重み
係数格納手段15は、図6に示すような利用形態の場
合、方位総数はφ0〜φ20、第2実施例の場合に関し
ては、重み係数の次数の代わりに処理する周波数ビン数
となり、そのサイズはNFとなるように構成する。な
お、重み係数格納手段15の格納単位は、第1実施例の
場合とは異なり、複素数となる。
【0066】重み係数管理器37は、適応整相器36−
1〜36−Mからの更新した重み係数Wmj(1)〜Wmj
(NF)(m=1,…,M;j=1,…,L)を接続端
子13−1〜13−Mを通して、重み係数選択器14−
1〜14−Mにそれぞれ入力する。そして、重み係数選
択器14−1は、今回の整相方位φ0に相当する格納位
置H0j(1)〜H0j(NF)(j=1,…,L)に重み
係数W1j(1)〜W1j(NF)(j=1,…,L)を、
重み係数選択器14−2はφ2に相当する格納位置H2j
(1)〜H2j(NF)(j=1,…,L)に重み係数W
2j(1)〜W2j(NF)(j=1,…,L)を、重み係
数選択器14−Mは、φ20に相当する格納位置H20j
(1)〜H20j (NF)(j=1,…,L)に重み係数
Mj(1)〜WMj(NF)(j=1,…,L)を格納す
る。
【0067】補間器12は方位制御器4からの整相方位
を接続端子11を通じて入力する。ここで、接続端子1
1を通じて入力した整相方位が、前回と同じφ0,φ
2,…,φ20であった場合には、補間器12は特に何
も動作しないが、図6(b)に示すように、拡大モード
に変更され、方位制御器4から出力された整相方位が、
φ4,φ5,…φ14に変更された場合は、新しく追加
された整相方位φ5,φ7,…φ13(図6の破線で示
した方位)に相当する重み係数を補間により求める。
【0068】具体的には、各ナル(Null)毎に補間
に必要となる重み係数を、重み係数格納手段により入力
し、前記式(7)で補間を実施した後、φ5,φ7,…
φ13に相当する格納位置Hrj(1)〜Hrj(NF)
(r=5,7,…,13;j=1,…,L)に補間処理
により得られた重み係数を格納する。ただし、前記式
(7)の補間処理は重み係数が複素数であることが、第
1実施例の場合と異なっているが、補間処理の補間の次
数や補間係数に関しては、第1実施例と同様に各種の値
や関数を使用することができる。
【0069】重み係数選択器14−1〜14−Mは、方
位制御器4からの整相方位を接続端子11を通じて入力
し、整相方位に応じた重み係数を重み係数格納手段15
から読み取った後、接続端子13−1〜13−Mおよび
接続端子26を通じて、適応フィルタ22−1〜22−
L内の重み係数更新器に出力する。従って、方位制御器
4からの整相方位が前回と同じφ0,φ2,…,φ20
であった場合には、各適応整相器36−1〜36−Mの
適応フィルタ22−1〜22−Mで更新した重み係数
が、再度、重み係数更新器に設定されるが、方位制御器
4から出力された整相方位が、φ4,φ5,…φ14に
変更された場合には、それまで更新されていたφ4,φ
6,…φ14の重み係数に加えて、補間処理により算出
したφ5,φ7,…φ13の重み係数が適応整相器36
−1〜36−Mに再配置され、以後、同様に処理されて
いく。
【0070】出力端子38−1〜38−Mから出力され
た周波数領域での適応整相出力は、周波数分析やパワー
算出等各種の信号処理の入力信号として使用される。こ
のように第2実施例によれは、N個のセンサアレイの時
系列データをFFT処理により周波数領域に変換し、周
波数領域で待ち受け型の適応整相を実施するようにした
ので、第1実施例と同様の効果が期待できる。
【0071】また、本発明は、以下のような利用形態を
有する。第1および第2の実施例では、適応整相器の構
成として、拘束マトリックスを用いてナル(Null)
ビームを作り、このナル(Null)ビームを適応フィ
ルタの入力として、整相方向以外から到来する信号成分
を除去する、Griffith−Jim型の適応整相器
を用いた待ち受け型適応整相方法の例を説明したが、F
rost型のような他の適応整相器に関しても、その重
み係数に対して重み係数管理器を適用すれば、同様な効
果を得ることができる。
【0072】また、この実施例では、図6を用いて方位
分解能を2倍に上げる場合の例について詳細に説明した
が、重み係数格納手段の構成を適当に取ることにより、
切替時の精度は代わるものの、4倍、8倍等、任意の方
位分解能を選べるように構成しても構わないし、その方
位間隔も等間隔でなくても構わない。上記した実施例の
装置は、集積回路を用いた個別回路で構成してもよい
し、或いはディジタル・シグナル・プロセッサ(DS
P)等でソフト的に構成しても良い。
【0073】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0074】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、適応整相器の整相方位が変化した場合、これま
で更新した重み係数を用いて、新しく設定された整相方
位に関する適応整相器の重み係数を、各ナル(Nul
l)各重み係数の系列毎に方位方向に補間することによ
り算出し、補間により算出した重み係数を用いて、新し
い整相方位に対する適応整相を実施するようにしたの
で、適応整相器の整相方位のビーム間隔の細かさを2倍
に上げるなど、適応整相方位を動的に変化させた場合で
も、各適応整相器への整相方位の動的な割り当てが容易
にできるようになり、かつ、新しく設定された整相方位
に関しても、補間で算出されることから、待ち受け型適
応整相器の性能をほとんど劣化させることなく、適応整
相方位を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す待ち受け型適応整相
システムの機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例における重み係数管理器の
詳細な構成図である。
【図3】本発明の第1実施例における適応整相器の詳細
な構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例における適応フィルタの詳
細な構成例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す待ち受け型適応整相
器の機能ブロック図である。
【図6】待ち受け型適応整相器の実施形態の説明図であ
る。
【図7】従来の待ち受け型適応整相システムの構成図で
ある。
【図8】m番目の整相方位における拘束マトリックスを
用いた適応整相器の構成図である。
【符号の説明】
1,1−1〜1−N センサアレイの入力端子 2−1〜2−M M個の待ち受け整相方位に対応する
適応整相器 3 重み係数管理器 4 方位制御器 5,5−1〜5−M 適応整相器の出力端子 11 方位制御器との接続端子 12 補間器 13−1〜13−M,16−1〜16−N,17 2
5,26,27,28,33,34 接続端子 14−1〜14−M 重み係数選択器 15 重み係数格納手段 18 位相補償器 19 空間窓乗算器 20 BM(Block Matrix)乗算器 21,23,32 加算器 22−1〜22−L 適応フィルタ 24 減算器 29 重み係数更新器 30−1〜30−Q 遅延素子 31−0〜31−Q 乗算器 35−1〜35−N FFT処理器 36−1〜36−M 周波数領域における適応整相器 37 周波数領域での重み係数を扱う重み係数管理器 38−1〜38−M 出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサで構成されるセンサアレイ
    で受信した信号に対して、整相方位以外から到来する信
    号を適応フィルタにより適応的に除去する適応整相器を
    複数の方位に対して実施した待ち受け型適応整相方法に
    おいて、(a)前記適応整相処理の待ち受け整相方位を
    変更し、(b)該変更した整相方位に関する適応フィル
    タの重み係数を現在の重み係数から補間し、(c)前記
    適応整相処理の整相方位を変更した場合に、該変更した
    方位に関する重み係数の初期値を現在の重み係数から算
    出するようにしたことを特徴とする待ち受け型適応整相
    方法。
  2. 【請求項2】 複数のセンサで構成されるセンサアレイ
    で受信した信号に対して、整相方位以外から到来する信
    号を適応フィルタにより適応的に除去する適応整相器を
    複数の方位に対して実施した待ち受け型適応整相装置に
    おいて、(a)前記適応整相処理の待ち受け整相方位を
    変更する手段と、(b)該変更した整相方位に関する適
    応フィルタの重み係数を現在の重み係数から補間する手
    段と、(c)前記適応整相処理の整相方位を変更した場
    合に、該変更した方位に関する重み係数の初期値を現在
    の重み係数から算出する手段とを具備することを特徴と
    する待ち受け型適応整相装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011179896A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Nec Corp ビーム合成装置、ビーム合成方法及び円筒アレイ受信システム

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