JP2885934B2 - 金厚膜ペースト - Google Patents

金厚膜ペースト

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JP2885934B2
JP2885934B2 JP2322163A JP32216390A JP2885934B2 JP 2885934 B2 JP2885934 B2 JP 2885934B2 JP 2322163 A JP2322163 A JP 2322163A JP 32216390 A JP32216390 A JP 32216390A JP 2885934 B2 JP2885934 B2 JP 2885934B2
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靖 瀬古
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/09Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks

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  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、サーマルヘッドやハイブリッドIC等の電気
回路の電極形成に用いられる金厚膜ペーストに関するも
のである。
[従来の技術] サーマルヘッドの分野において、発熱体を載せる電極
形成材料として金厚膜ペーストが使用される。この金厚
膜ペーストはスクリーン印刷及び焼成を2〜3回繰り返
すことにより、膜厚2.5〜4.0μmとなるように一面に厚
膜形成された後、フォトエッチング法により、希望のラ
イン巾の電極として形成される。
本用途の厚膜は、エッチングの際に断線が生じない様
ピンホールの少ない緻密な金膜が必要で有り、従来、膜
厚が2.5〜4.0μmがどうしても必要であった。従来、膜
厚が2.5〜4.0μm必要であるのは以下の理由による。
電極巾はサーマルヘッドとしての印字解像度を向上さ
せるべく高密度化が進めば進む程、微細パターンが要求
される。パターン巾が10〜20μmの微細パターンを金厚
膜ペーストを使用してエッチングにより形成する場合、
焼成膜の緻密性はより完全でなければならない。
ところが、従来使用されている金厚膜ペーストには、
平均粒径として0.5〜2.0μmの金粒子が使用されてい
る。このような金粒子を使用した金厚膜ペーストで焼成
膜を形成する場合、膜厚を薄くするに伴い膜の緻密性は
悪くなっていき、0.5μmの金粒子を使用した金厚膜ペ
ーストでさえ膜厚2.5μm程度で使用に耐え無くなって
くる。この様な理由により、従来導体としての金膜厚
は、2.5〜4.0μmが必要であった。
[発明が解決しようとする課題] 従来、金厚膜は膜厚2.5〜4.0μmでなければ使用でき
ず、このためコスト的に高価となってしまう。また、エ
ッチングによりパターンの形成を行なう際にも高い精度
が得づらくなる。更に、エッチングにより金のロスも多
くなる。
実質上使用可能な金厚膜の膜厚は、いかに薄く緻密な
膜が形成できる特性を持った金厚膜ペーストを使用する
かどうかに、依存するところが大きく従来の0.5μm程
度までの粒子を使用した厚膜ペーストを使用している限
り膜厚2.5μm以下では使用上問題のある緻密性しか得
られなかった。
この原因は、0.5μm未満の小粒径金粒子を使用した
としても、粒径の小さい事により過焼結が起こり、最終
的に0.5μm以上の粒子を使用した場合とほとんど差が
無くなってしまう為と考えられた。
本発明の目的は、上記の問題を解決し、2μm以下で
も十分な緻密性が有り、かつ表面平滑性に優れた焼成膜
を形成する為の金厚膜ペーストを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は平均粒径0.1〜0.4μmの微細で且つ単分散性
の優れた金粉末と結合剤としてのガラス及び焼結防止の
為の無機添加物として、金属スズ及び/又はスズ化合物
とを有機ビヒクルに分散してなる金属膜ペーストであ
る。
本発明において用いられるガラスフリットは、PbO
−B2O3−SiO2系、PbO−SiO2−Al2O3系、PbO−B2O3−ZnO
系やPbO−B2O3−ZnO−SiO2系等の通常厚膜ペーストに使
用されるものであればよい。ガラスフリットの配合量は
金粉末100重量部に対し、1〜10重量部であることが望
ましい。
又、焼結防止剤としての金属スズ又はスズ化合物は、
焼成過程で酸化スズを形成するものであればよく、金属
スズ、酸化スズ及びオクチル酸スズや、スズキレート等
の有機スズ化合物が好ましく用いられる。金属スズ及び
/又はスズ化合物の配合量は、金属スズに換算して0.1
〜10重量部が望ましい。0.1重量部未満では金の焼結抑
制効果が乏しく、10重量部を越えると電気伝導性が低下
し、通常金焼成膜のエッチングに用いられるヨウ素ヨウ
化カリウム水溶液への溶解性が悪くなり、電極パターン
を形成する際のエッチング時間を延ばしてしまう為であ
る。
更に、有機ビヒクルとしては、エチルセルロースやア
クリル樹脂等の樹脂をブチルカルビトール、パインオイ
ル、ターピネオール等の有機溶剤に溶解したものがふさ
わしい。配合量は、良好なスクリーン印刷性を保ちつつ
3回の印刷・焼成工程で焼成膜厚1.5μmを形成するよ
う選択され、120〜150重量部の範囲が好ましい。
[作用] 上記の構成からなる本発明の金厚膜ペーストは、セラ
ミック基板上に印刷・乾燥し800〜950℃で焼成する工程
を3回程度繰り返すことにより、薄く緻密でかつ平滑な
焼成膜を備えた回路基板を形成することができる。
一般に金属粉は粒径が小さい程表面活性が大きい為低
い焼成温度で焼結が開始され、格別のコントロールをし
ない場合には、焼結が進行し続けピンホールの多い膜と
なってしまう傾向になる。本発明では、微細な金粒子と
共に酸化スズもしくはその前駆体を適当量配合すること
により、金の焼成を程良くコントロールし、薄くて緻密
な焼成膜を得ることに成功したものである。
[実施例] 平均粒径の異なる金粒子、ガラスフリット、金属スズ
又はスズ化合物及び有機ビヒクルを第1表左側の割合で
混合して、ペースト状とした。ガラスフリットは、PbO
−B2O3−ZnO−SiO2系のものを用いた。有機ビヒクル
は、エチルセルロースをターピネオールに溶解したもの
を用いた。これらのペーストを、スクリーンメッシュ#
400で96%アルミナ基板に印刷し焼成温度850℃で焼成す
る工程を3回繰り返し焼成膜厚1.5μmとなるように金
厚膜を形成した。
これらの金厚膜に関し、膜の緻密さを透過光で評価し
た。次に、膜の平滑性を表面あらさ計を用いて調べ中心
線平均あらさ(Ra)で評価した。
この結果を第1表右側に示す。
表からわかる通り、本発明の実施例によって作成した
金厚膜はいずれもRaが0.2μm以下で極めて平滑な膜表
面を有しており、しかも膜の緻密度も良好である。これ
に対し、比較例については、膜の緻密度、表面平滑性共
に満足できるレベルにないとわかる。
[発明の効果] 以上の様に、本発明の金厚膜ペーストを用いることに
より、膜厚1.5μm以下で使用可能な優れた緻密性と表
面平滑性を持った金焼成膜を形成することが出来る。
こうして得られる金焼成膜は、フォトエッチングの精
度が向上する為、より微細な電気回路の作成が可能とな
り、サーマルヘッド等の電子部品の高密度化に寄与する
所大である。
しかも、高価な材料である金の使用量も少なくて済む
為コスト削減の効果も充分期待できるものである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 1/16 - 1/22 H05K 1/09 B41J 3/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径0.1〜0.4μmの金粉末とガラスフ
    リット及び金属スズ及び/又はスズ化合物とを有機ビヒ
    クルに分散させてなる金厚膜ペースト
  2. 【請求項2】金属スズ及び/又はスズ化合物の含有量
    が、金粉末100重量部に対し、金属スズに換算して0.1〜
    10重量部であることを特徴とする請求項1に記載の金厚
    膜ペースト。
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