JP2883172B2 - 艶消し塗料組成物 - Google Patents

艶消し塗料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,艶消しの表面仕上げ状態を有する艶消し
塗料組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来は,艶消し塗料組成物として,例えば塗料用合成
樹脂バインダーにシリカ系体質顔料や含水珪酸マグネシ
ウム系体質顔料等の艶消しを主目的とした艶消し用体質
顔料を添加することによって,艶消しの表面仕上げ状態
を有する塗料組成物を得ていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし,このような従来の艶消し塗料組成物にあって
は,艶消し用体質顔料の添加量をある程度以上にする
と,その仕上がり塗装面の塗膜外部より受ける機械的刺
激に対する耐久性,即ち耐擦傷性が劣化するといった問
題があった。
この問題に対しては,ポリエチレン樹脂微粉末,ポリ
プロピレン樹脂微粉末,テフロン微粉末等やそれらの微
粒子,更に,シリコーンオイルやシリコーン樹脂粒子,
シリコーン樹脂粉末を上記艶消し用体質顔料に添加する
方法をとっているが,期待する程の効果が上がっていな
い。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は以上の欠点を除去するために,塗料用合成樹
脂バインダーと、艶消し用体質顔料と,上記塗料用合成
樹脂バインダー100重量部に対して0.1〜10重量部であ
り,且つフィルム状での引っ張り最大伸度が20%以上,
引っ張り破断強度が5kg/cm2以上であるシリコーンゴム
粒状物とからなることを特徴とする艶消し塗料組成物を
提供するものである。
〔作用〕
本発明はこのような特徴を有するので,耐擦傷性に優
れた艶消し塗料組成物を提供することができる。
〔実施例〕
本発明者は,一般の塗料用合成樹脂バインダーに,シ
リカやタルクに代表される一般的な艶消し用体質顔料を
添加することによって得られる艶消し塗料組成物に,上
記塗料用合成樹脂バインダー100重量部に対して0.1〜10
重量部であり,且つフィルム状での引っ張り最大伸度が
20%以上,引っ張り破断強度が5kg/cm2以上である。特
にゴム弾性を有するシリコーン樹脂粒状物(以下シリコ
ーンゴム粒状物という)を処方することによって上記問
題点が解消されることを見出した。
本発明で用いる塗料用合成樹脂バインダーについての
限定は特になく,一般に用いられているアクリル系樹
脂,ポリエステル系樹脂,ウレタン系樹脂,エポキシ系
樹脂,オルガノシロキサン系樹脂,ポリオレフイン系樹
脂等を例示することができる。また,これらの塗料用合
成樹脂バインダーは,単独で用いても2種類以上を同時
に用いてもよく,これらの塗料用合成樹脂バインダーに
何等かの官能基をもたせることによって,架橋反応をす
る樹脂であってもよい。
本発明で用いる艶消し用体質顔料としては,シリカ,
含水珪酸マグネシウム,炭酸カルシウム,水酸化アルミ
ニウム等を例示することができる。
本発明で用いるシリコーンゴム粒状物の艶消し塗料組
成物への添加量は,用いる塗料用合成樹脂バインダー10
0重量部に対して,0.1〜10重量部が好ましい。0.1重量部
以下では、充分に耐擦傷性を向上させることが困難なた
めであり,10重量部以上では,一般に用いられる塗装素
材との密着性が劣化するという現象が見られたり,塗装
面上への印刷適性等に不具合が見られるためである。
また,本発明で用いるシリコーンゴム粒状物は強靭で
あることが好ましい。このシリコーンゴム粒状物をシー
ト状に成形したもののダンベル型試験片によるシート物
性としては,最大伸度20%以上で,且つ破断強度5kg/cm
2以上であることが好ましい。その理由としては,シリ
コーンゴムの機械的物性が上記を満足しないものを用い
た場合では,仕上がり塗膜に外部より機械的刺激を与え
るとシリコーンゴム粒状物が破壊してしまうため,この
部分が傷として残り,よって塗膜の耐擦傷性を充分に満
足する艶消し塗料組成物が得られないためである。
本発明で用いるシリコーンゴム粒状物は,球状である
ことが望ましいが,特に形状を限定されるものではな
い。また,これらのシリコーンゴム粒状物の大きさとし
ては,平均粒子径50μm以下,出来れば10μm以下が好
ましい。その理由としては,平均粒子径が50μm以上の
シリコーンゴム粒状物を用いた場合には,仕上がり塗膜
の外観性状が劣るためである。
また,本発明に用いるシリコーンゴム粒状物は,塗料
用合成樹脂バインダーとして用いるアクリル樹脂,ポリ
エステル樹脂,エポキシ樹脂等の樹脂との親和性が悪い
ために,塗膜にした場合にシリコーンゴム粒状物が塗料
用合成樹脂バインダーより剥がれ落ちたり,塗膜強度が
不足することによって,塗膜が脆くなるといった問題が
生ずる場合がある。この場合には,シリコーンゴム粒状
物表面を改質することによって,塗料用合成樹脂バイン
ダーとの親和性を向上させることができる。シリコーン
ゴム粒状物の表面改質の方法としては,シランカップリ
ング処理等の化学的処理方法により,アミノ基,エポキ
シ基,フェニル基,アルキル基,ウレイド基等の官能基
を導入することが考えられる。また,別の官能基の導入
法としては,シリコーンゴム粒状物の合成時にシリコー
ン樹脂中に予め目的の官能基を導入する方法も考えられ
る。
以下この発明を実施例を用いて説明するが,これによ
って本発明が限定されるものではない。
実施例1 アクリルラッカー系塗料用合成樹脂100重量部に対し
てゴム弾性を有し,最大伸度145%,破断強度19kg/cm2
(シート物性),平均粒子系7μmであるアルキル基を
有するシリコーンゴム粒状物2.0重量部と,シリカ系艶
消し剤10重量部を適切な有機溶剤と共に十分に分散する
ことにより艶消し塗料組成物を得た。この組成物を適切
な有機溶剤で希釈したものをスプレー塗装し,常温で3
日間乾燥したところ,このアクリルラッカー系塗料用合
成樹脂とシリカ系艶消し剤と適切な有機溶剤のみからな
る艶消し塗料組成物よりも優れた耐擦傷性を有し,塗装
基材への密着性等の塗膜性能も,用いた塗料用合成樹脂
バインダーの性能を損なわない塗膜が得られた。
実施例2 アクリルポリオール系塗料用合成樹脂(OHV30kgKOH/
g)100重量部に対してゴム弾性を有し,最大伸度145
%,破断強度19kg/cm2(シート物性),平均粒子径7μ
mであるアミノ基を有するシリコーンゴム粒状物4.0重
量部とシリカ系艶消し剤12重量部とを,適切な有機溶剤
と共に十分に分散することにより,艶消し塗料組成物を
得た。
この組成物に対して,NCO/OH=1.1となるようにヘキサ
メチレンジイソシアネート系イソシアネートプレポリマ
ーを添加し,適切な有機溶剤で希釈したものをスプレー
塗装し,標準的な乾燥をしたところ,このアクリルウレ
タン系塗料用合成樹脂とシリカ系艶消し剤と適切な有機
溶剤のみからなる艶消し塗料組成物よりも優れた耐擦傷
性を有し,塗装基材への密着性等の塗膜性能も,用いた
塗料用造成樹脂の性能を損なわない塗膜が得られた。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明は,塗料用合成樹脂バインダ
ーと,艶消し用体質顔料と,上記塗料用合成樹脂バイン
ダー100重量部に対して0.1〜10重量部であり,且つフィ
ルム状での引っ張り最大伸度が20%以上,引っ張り破断
強度が5kg/cm2以上であるシリコーンゴム粒状物とから
なることを特徴とする艶消し塗料組成物である。本発明
はこのような特徴を有するので、耐擦傷性に優れた艶消
し塗料組成物を提供することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料用合成樹脂バインダーと艶消し用体質
    顔料とからなる艶消し塗料組成物において、 上記塗料用合成樹脂バインダー100重量部に対して0.1〜
    10重量部であり,かつフィルム状での引っ張り最大伸度
    が20%以上,引っ張り破断強度が5kg/cm2以上であるシ
    リコーンゴム粒状物を添加してなることを特徴とする艶
    消し塗料組成物。
  2. 【請求項2】上記シリコーンゴム粒状物は,その平均粒
    子径が50μm以下であることを特徴とする請求項1に記
    載の艶消し塗料組成物。
  3. 【請求項3】上記シリコーンゴム粒状物は,化学的表面
    処理が施され,上記塗料用合成樹脂バインダーとの親和
    性が改良されていることを特徴とする請求項1に記載の
    艶消し塗料組成物。
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