JP2883023B2 - 蝶 番 - Google Patents
蝶 番Info
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- JP2883023B2 JP2883023B2 JP8274895A JP8274895A JP2883023B2 JP 2883023 B2 JP2883023 B2 JP 2883023B2 JP 8274895 A JP8274895 A JP 8274895A JP 8274895 A JP8274895 A JP 8274895A JP 2883023 B2 JP2883023 B2 JP 2883023B2
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- hinge
- hinge piece
- adjusting
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばドア等のウィ
ングをドア枠等の固定部材側に枢着するための蝶番に関
する。
ングをドア枠等の固定部材側に枢着するための蝶番に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の蝶番は、取付孔を有する一対の
蝶番片を上下方向に向く中心軸回りに互いに回動自在に
連結することによって構成されているが、通常は、各蝶
番片をいったん固定部材とドアにネジ止めするとこれら
に対する取付位置を変更できないため、取付後のドアの
自由端と枠体とのチリ寸法を調整できない。
蝶番片を上下方向に向く中心軸回りに互いに回動自在に
連結することによって構成されているが、通常は、各蝶
番片をいったん固定部材とドアにネジ止めするとこれら
に対する取付位置を変更できないため、取付後のドアの
自由端と枠体とのチリ寸法を調整できない。
【0003】そこで、この種の蝶番において、ドアの取
付後におけるチリ寸法の調整を可能とすべく、蝶番片の
厚さ方向に貫通する調整ネジを同蝶番片に螺合したもの
が知られている(例えば、実開昭56-139771 号公報、実
開昭56-176966 号公報、実開昭62-16672号公報参照)。
付後におけるチリ寸法の調整を可能とすべく、蝶番片の
厚さ方向に貫通する調整ネジを同蝶番片に螺合したもの
が知られている(例えば、実開昭56-139771 号公報、実
開昭56-176966 号公報、実開昭62-16672号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
蝶番では、蝶番片が取付面に対して平行にセットされる
ため、調整ネジの突出量の変化に相当する分しか蝶番片
を移動させることができない。このため、ドアの取付位
置を比較的大きく変更する必要がある場合には、それに
伴い当該調整ネジの回動量も多くなるので、ドアの取付
位置の調整作業を迅速に行い難いという不都合がある。
蝶番では、蝶番片が取付面に対して平行にセットされる
ため、調整ネジの突出量の変化に相当する分しか蝶番片
を移動させることができない。このため、ドアの取付位
置を比較的大きく変更する必要がある場合には、それに
伴い当該調整ネジの回動量も多くなるので、ドアの取付
位置の調整作業を迅速に行い難いという不都合がある。
【0005】そこで、ドアの取付位置の調整作業を迅速
に行うべく、一方の蝶番片をその取付面に対して傾斜し
て取り付けるタイプの蝶番があり、このタイプの従来の
蝶番として、その蝶番片の幅方向中央部に縦方向に延び
る突条を一体形成し、この突条を支点として蝶番片の傾
斜角度を変更するようにしたものがある(実開平2-7447
8 号公報参照)。
に行うべく、一方の蝶番片をその取付面に対して傾斜し
て取り付けるタイプの蝶番があり、このタイプの従来の
蝶番として、その蝶番片の幅方向中央部に縦方向に延び
る突条を一体形成し、この突条を支点として蝶番片の傾
斜角度を変更するようにしたものがある(実開平2-7447
8 号公報参照)。
【0006】しかしながら、このように蝶番片に一体形
成された突条を支点として蝶番片の傾斜角度を変更する
手段では、その突条の蝶番片からの突出量が常に一定で
あるため、当該蝶番片の取付面に対する傾斜角度は、同
蝶番片の基端部が取付面に当接する場合と、同蝶番片の
先端部が取付面に当接する場合の二種類の傾斜角度に限
られることになり(実開平2-74478 号公報の第3図及び
第4図参照)、このため、チリ寸法の微妙な調整ができ
なくなるという不都合が生じる。
成された突条を支点として蝶番片の傾斜角度を変更する
手段では、その突条の蝶番片からの突出量が常に一定で
あるため、当該蝶番片の取付面に対する傾斜角度は、同
蝶番片の基端部が取付面に当接する場合と、同蝶番片の
先端部が取付面に当接する場合の二種類の傾斜角度に限
られることになり(実開平2-74478 号公報の第3図及び
第4図参照)、このため、チリ寸法の微妙な調整ができ
なくなるという不都合が生じる。
【0007】また、蝶番片に縦方向に延びる突条を一体
形成する手段では、一定突出量の突条が縦方向に延びて
いるだけであるため、かかる突条を支点として蝶番片の
幅方向における傾斜角度は変更できるが、蝶番片の上下
方向に対する傾斜を修正できなくなるという欠点もあ
る。本発明は、このような実情に鑑み、蝶番片の取付面
に対する間隔を調整してウィングの取付位置(チリ寸
法)を調整できる蝶番において、その微妙な調整作業を
簡便かつ迅速に行えるようにすることを第一の目的とす
る。
形成する手段では、一定突出量の突条が縦方向に延びて
いるだけであるため、かかる突条を支点として蝶番片の
幅方向における傾斜角度は変更できるが、蝶番片の上下
方向に対する傾斜を修正できなくなるという欠点もあ
る。本発明は、このような実情に鑑み、蝶番片の取付面
に対する間隔を調整してウィングの取付位置(チリ寸
法)を調整できる蝶番において、その微妙な調整作業を
簡便かつ迅速に行えるようにすることを第一の目的とす
る。
【0008】また、本発明は、かかるウィングの取付位
置(チリ寸法)を調整できる蝶番において、蝶番片の上
下方向に対する傾斜の調整も簡便かつ迅速に行えるよう
にすることを第二の目的とする。
置(チリ寸法)を調整できる蝶番において、蝶番片の上
下方向に対する傾斜の調整も簡便かつ迅速に行えるよう
にすることを第二の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明装置(蝶番)は、上下方向に向く中心軸3 回りに互い
に回転自在に連結された一対の蝶番片1,2 を備え、ウィ
ング23又はこのウィング23を支持する固定部材21に形成
した取付面S に、一方の蝶番片1 を前記取付面S に対す
る間隔を調整して取り付けるようにした蝶番において、
前記一方の蝶番片1 に設けたネジ孔11に、先端12a が前
記取付面S に当接するように同蝶番片1 の厚さ方向に貫
通する調整ネジ12が螺合され、この調整ネジ12の前記一
方の蝶番片1 からの突出量d を変化させることで、前記
一方の蝶番片1 の反中心軸3 側の先端縁1aが前記取付面
S に当接した状態における当該蝶番片1 の同取付面S に
対する平面視における開き角度θを調整する調整手段12
b が設けられ、 前記他方の蝶番片2 における前記調整ネ
ジ12と対応する部分に、上下方向に長い長孔よりなる前
記調整ネジ12の逃げ孔13が設けられていることを特徴と
する(請求項1)。
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明装置(蝶番)は、上下方向に向く中心軸3 回りに互い
に回転自在に連結された一対の蝶番片1,2 を備え、ウィ
ング23又はこのウィング23を支持する固定部材21に形成
した取付面S に、一方の蝶番片1 を前記取付面S に対す
る間隔を調整して取り付けるようにした蝶番において、
前記一方の蝶番片1 に設けたネジ孔11に、先端12a が前
記取付面S に当接するように同蝶番片1 の厚さ方向に貫
通する調整ネジ12が螺合され、この調整ネジ12の前記一
方の蝶番片1 からの突出量d を変化させることで、前記
一方の蝶番片1 の反中心軸3 側の先端縁1aが前記取付面
S に当接した状態における当該蝶番片1 の同取付面S に
対する平面視における開き角度θを調整する調整手段12
b が設けられ、 前記他方の蝶番片2 における前記調整ネ
ジ12と対応する部分に、上下方向に長い長孔よりなる前
記調整ネジ12の逃げ孔13が設けられていることを特徴と
する(請求項1)。
【0010】この場合、一方の蝶番片1 と他方の蝶番片
2 との間の上下間隔を調整するための上下調整手段を備
えたものとすることができる(請求項2)。
2 との間の上下間隔を調整するための上下調整手段を備
えたものとすることができる(請求項2)。
【0011】更に、一方の蝶番片1 の上下方向に対する
傾斜角度をより迅速に変更できるようにするには、上記
調整ネジ12を上下方向に離れた二つのレベルにのみ配置
すればよい(請求項3)。
傾斜角度をより迅速に変更できるようにするには、上記
調整ネジ12を上下方向に離れた二つのレベルにのみ配置
すればよい(請求項3)。
【0012】
【作用】例えば図3及び図4で示すように、本発明の蝶
番では、一方の蝶番片1 をウィング(ドア)23を支持す
る固定部材(框体)21に形成した取付面S に取り付ける
に当たり、一方の蝶番片1 の反中心軸2 側の先端縁1aと
同蝶番片1 の厚さ方向に貫通して螺合された調整ネジ12
の先端12a をともに取付面S に対して当接させることに
より、取付面S に対して傾斜してセットされる。
番では、一方の蝶番片1 をウィング(ドア)23を支持す
る固定部材(框体)21に形成した取付面S に取り付ける
に当たり、一方の蝶番片1 の反中心軸2 側の先端縁1aと
同蝶番片1 の厚さ方向に貫通して螺合された調整ネジ12
の先端12a をともに取付面S に対して当接させることに
より、取付面S に対して傾斜してセットされる。
【0013】そこで、この一方の蝶番片1 に螺合してい
る調整ネジ12の調整手段(工具係合孔)12b を回動操作
すると、調整ネジ12の蝶番片1 からの突出量d が変化し
て蝶番片1 の取付面S に対する平面視における開き角度
θが変更され、これにより、当該蝶番の中心軸3 の取付
面S に対する間隔が変化して当該蝶番片1 の厚み方向の
取付位置(ウィング23のチリ寸法)が調整できる。
る調整ネジ12の調整手段(工具係合孔)12b を回動操作
すると、調整ネジ12の蝶番片1 からの突出量d が変化し
て蝶番片1 の取付面S に対する平面視における開き角度
θが変更され、これにより、当該蝶番の中心軸3 の取付
面S に対する間隔が変化して当該蝶番片1 の厚み方向の
取付位置(ウィング23のチリ寸法)が調整できる。
【0014】この場合、本発明では、調整ネジ12の突出
量d の変化に応じて蝶番片1 の平面視における開き角度
θを変更するようにしているので、従来の「突条」(実
開平2-74478 号公報参照)を支点として蝶番片1 の傾斜
角度を調整する場合のような二者択一的な調整ではな
く、蝶番片1 の取付角度を微妙に調整できる。また、こ
の場合、調整ネジ12の突出量d を変化させることによっ
て蝶番片1 の取付面S に対する開き角度θが変更される
ので、調整ネジ12の突出量d の変化量に対して蝶番片1
の中心軸3 側(図3及び図4の下側)をその変化量より
も増幅して変位させることができる。
量d の変化に応じて蝶番片1 の平面視における開き角度
θを変更するようにしているので、従来の「突条」(実
開平2-74478 号公報参照)を支点として蝶番片1 の傾斜
角度を調整する場合のような二者択一的な調整ではな
く、蝶番片1 の取付角度を微妙に調整できる。また、こ
の場合、調整ネジ12の突出量d を変化させることによっ
て蝶番片1 の取付面S に対する開き角度θが変更される
ので、調整ネジ12の突出量d の変化量に対して蝶番片1
の中心軸3 側(図3及び図4の下側)をその変化量より
も増幅して変位させることができる。
【0015】このため、調整ネジ12を少し回動させるだ
けで蝶番片1 の中心軸3 側を同蝶番片1 の厚さ方向(ウ
ィング23の幅方向)へ大きく変位でき、これによってウ
ィング23の取付位置の調整作業を簡便かつ迅速に行える
ようになる。一方、本発明では、他方の蝶番片2 におけ
る調整ネジ12と対応する部分に、上下方向に長い長孔よ
りなる調整ネジ12の逃げ孔13が設けられているので、他
方の蝶番片2 が一方の蝶番片1 に対して若干浮いた状態
でウィング23に取り付けられた場合であっても、調整ネ
ジ12の頭部が他方の蝶番片2 に干渉することがなく、他
方の蝶番片2 の取付位置がある程度ずれても、取付後の
ウィング23が閉鎖できなくなるのを防止できる。
けで蝶番片1 の中心軸3 側を同蝶番片1 の厚さ方向(ウ
ィング23の幅方向)へ大きく変位でき、これによってウ
ィング23の取付位置の調整作業を簡便かつ迅速に行える
ようになる。一方、本発明では、他方の蝶番片2 におけ
る調整ネジ12と対応する部分に、上下方向に長い長孔よ
りなる調整ネジ12の逃げ孔13が設けられているので、他
方の蝶番片2 が一方の蝶番片1 に対して若干浮いた状態
でウィング23に取り付けられた場合であっても、調整ネ
ジ12の頭部が他方の蝶番片2 に干渉することがなく、他
方の蝶番片2 の取付位置がある程度ずれても、取付後の
ウィング23が閉鎖できなくなるのを防止できる。
【0016】また、本発明では、調整ネジ12の逃げ孔13
を上下方向に長い長孔に形成してあるので、上下調整手
段を備えている蝶番であっても、調整ネジ12の頭部が他
方の蝶番片2 に干渉することがなく、取付後のウィング
23が閉鎖できなくなるのを防止できる(請求項2)。更
に、本発明では、上記調整ネジ12が上下方向に離れた二
つのレベルにのみ配置されているので、上下の調整ネジ
12の突出量を若干異ならせるだけで、上下方向に対する
傾斜の調整も簡便かつ迅速に行える(請求項3)。
を上下方向に長い長孔に形成してあるので、上下調整手
段を備えている蝶番であっても、調整ネジ12の頭部が他
方の蝶番片2 に干渉することがなく、取付後のウィング
23が閉鎖できなくなるのを防止できる(請求項2)。更
に、本発明では、上記調整ネジ12が上下方向に離れた二
つのレベルにのみ配置されているので、上下の調整ネジ
12の突出量を若干異ならせるだけで、上下方向に対する
傾斜の調整も簡便かつ迅速に行える(請求項3)。
【0017】すなわち、例えば、上下方向に離れた三つ
のレベルに調整ネジ12が設けられていると、蝶番片1 の
上下方向に対する傾斜を調整するのに、三つの調整ネジ
12の突出量相互の関係を考慮しつつ同突出量を決定せね
ばならず、当該上下方向に対する傾斜の調整作業が極め
て煩雑になる。この点、本発明では、調整ネジ12が二つ
のレベルにしか配置されていないので、三つ目の調整ネ
ジ12の突出量を他の二つの調整ネジ12の突出量に適合す
るよう考慮する必要がなく、蝶番片1 の上下方向に対す
る傾斜の調整作業が簡便かつ迅速になる。
のレベルに調整ネジ12が設けられていると、蝶番片1 の
上下方向に対する傾斜を調整するのに、三つの調整ネジ
12の突出量相互の関係を考慮しつつ同突出量を決定せね
ばならず、当該上下方向に対する傾斜の調整作業が極め
て煩雑になる。この点、本発明では、調整ネジ12が二つ
のレベルにしか配置されていないので、三つ目の調整ネ
ジ12の突出量を他の二つの調整ネジ12の突出量に適合す
るよう考慮する必要がなく、蝶番片1 の上下方向に対す
る傾斜の調整作業が簡便かつ迅速になる。
【0018】
図1は第一実施例に係る蝶番の正面図、図2はその平面
図、図3及び図4はその使用状態を示す要部横断平面図
である。
図、図3及び図4はその使用状態を示す要部横断平面図
である。
【0019】この第一実施例の蝶番は、左右一対の蝶番
片1,2 と、これらを互いに回動自在に連結する中心軸3
とからなる。すなわち、一方の蝶番片1 の下部側縁に設
けた基筒4 と、他方の蝶番片2 の上部側縁に設けた基筒
5 とを中心軸3 の上下端部にそれぞれ嵌合することによ
り、両蝶番片1,2 が中心軸3 回りに回動自在に連結され
ている。
片1,2 と、これらを互いに回動自在に連結する中心軸3
とからなる。すなわち、一方の蝶番片1 の下部側縁に設
けた基筒4 と、他方の蝶番片2 の上部側縁に設けた基筒
5 とを中心軸3 の上下端部にそれぞれ嵌合することによ
り、両蝶番片1,2 が中心軸3 回りに回動自在に連結され
ている。
【0020】両蝶番片1,2 の取付板6,6 には、ビス止め
用などのための複数の取付孔7 が上下方向に離れた5ヶ
所に形成されており、このうち、上から二番目と四番目
の取付孔7 は、他の取付孔7 よりも反中心軸3 側にずら
して配置してある。両蝶番片1,2 のうち、一方の蝶番片
1 には、その反中心軸3 側に偏った位置に、同蝶番片1
の取付板6 を貫通する取付孔7 とは別のネジ孔11が上下
方向に離れて2つ形成され、その各ネジ孔11に頭なしの
調整ネジ12がそれぞれ螺合されている。
用などのための複数の取付孔7 が上下方向に離れた5ヶ
所に形成されており、このうち、上から二番目と四番目
の取付孔7 は、他の取付孔7 よりも反中心軸3 側にずら
して配置してある。両蝶番片1,2 のうち、一方の蝶番片
1 には、その反中心軸3 側に偏った位置に、同蝶番片1
の取付板6 を貫通する取付孔7 とは別のネジ孔11が上下
方向に離れて2つ形成され、その各ネジ孔11に頭なしの
調整ネジ12がそれぞれ螺合されている。
【0021】すなわち、本実施例の蝶番は、図3及び図
4に示すように、ドア(ウィング)23を支持する框体
(固定部材)21に形成した取付面S に、一方の蝶番片1
をその反中心軸3 側の先端縁1aと前記調整ネジ12の先端
12a をともに取付面S に当接させてセットされるもの
で、この調整ネジ12の基端面には同調整ネジ12を回動す
るための工具係合部(調整手段)12b が形成されてい
る。
4に示すように、ドア(ウィング)23を支持する框体
(固定部材)21に形成した取付面S に、一方の蝶番片1
をその反中心軸3 側の先端縁1aと前記調整ネジ12の先端
12a をともに取付面S に当接させてセットされるもの
で、この調整ネジ12の基端面には同調整ネジ12を回動す
るための工具係合部(調整手段)12b が形成されてい
る。
【0022】しかして、この工具係合部12b にドライバ
ー等の回動工具を係合して調整ネジ12を回動すると、一
方の蝶番片1 に貫通して螺合している調整ネジ12の同蝶
番片1 からの突出量d が変化して、当該蝶番片1 の取付
面S に対する平面視における開き角度θが調整されるこ
とになる。一方、前記調整ネジ12に対向する他方の蝶番
片2 には、上下方向に長い長孔よりなる逃げ孔13が形成
されている。
ー等の回動工具を係合して調整ネジ12を回動すると、一
方の蝶番片1 に貫通して螺合している調整ネジ12の同蝶
番片1 からの突出量d が変化して、当該蝶番片1 の取付
面S に対する平面視における開き角度θが調整されるこ
とになる。一方、前記調整ネジ12に対向する他方の蝶番
片2 には、上下方向に長い長孔よりなる逃げ孔13が形成
されている。
【0023】また、中心軸3 の中央部に設けた座金部17
は上下の基筒5,4 間に介装され、上側の基筒5 には凹所
14が形成されている。そして、この凹所14内に配置され
たナット15は、中心軸3 の上部に形成したネジ部16を外
嵌するように、同ネジ部16に螺合している。しかして、
本実施例の蝶番では、これらのナット15及びネジ部16と
から、一方の蝶番片1 と他方の蝶番片2 との間の上下間
隔を調整するための上下調整手段が構成されており、か
かる上下調整手段を設けたことに伴い、一方の蝶番片1
に設けられている調整ネジ12と対応する他方の蝶番片2
側の部分に、その調整ネジ12の逃げ孔13を上下方向に長
い長孔に形成するようにしている。
は上下の基筒5,4 間に介装され、上側の基筒5 には凹所
14が形成されている。そして、この凹所14内に配置され
たナット15は、中心軸3 の上部に形成したネジ部16を外
嵌するように、同ネジ部16に螺合している。しかして、
本実施例の蝶番では、これらのナット15及びネジ部16と
から、一方の蝶番片1 と他方の蝶番片2 との間の上下間
隔を調整するための上下調整手段が構成されており、か
かる上下調整手段を設けたことに伴い、一方の蝶番片1
に設けられている調整ネジ12と対応する他方の蝶番片2
側の部分に、その調整ネジ12の逃げ孔13を上下方向に長
い長孔に形成するようにしている。
【0024】なお、18,19 は基筒5,4 の上下に嵌着した
栓である上記構成に係る本実施例の蝶番によれば、図3
に示すように、蝶番片1 を框体21の凹所22に取付ける場
合は、蝶番の閉止時に蝶番片2 を取付けるドア23の側面
24と框体21の側面25が平行となるように調整ネジ12を進
退調整して取付ける。また、図4に示すように框体21の
右側にドア23を配設する時は、蝶番を上下に反転して、
蝶番片1 を框体21の凹所26に取付ける場合に、蝶番閉止
時に蝶番片2を取付けるドア23の側面27と上記框体21の
側面28が平行となるよう調整ネジ12を進退調整して取付
ける。
栓である上記構成に係る本実施例の蝶番によれば、図3
に示すように、蝶番片1 を框体21の凹所22に取付ける場
合は、蝶番の閉止時に蝶番片2 を取付けるドア23の側面
24と框体21の側面25が平行となるように調整ネジ12を進
退調整して取付ける。また、図4に示すように框体21の
右側にドア23を配設する時は、蝶番を上下に反転して、
蝶番片1 を框体21の凹所26に取付ける場合に、蝶番閉止
時に蝶番片2を取付けるドア23の側面27と上記框体21の
側面28が平行となるよう調整ネジ12を進退調整して取付
ける。
【0025】上記のように、蝶番片1 を框体21の凹所2
2,26 に取付ける際に調整ネジ12を用いて、取付面S に
対する蝶番片1 の開き角度θを調整できるので、ドア23
のチリ寸法を簡便かつ迅速に調整できるとともに、凹所
22,26 面を側面25,28 と厳密に平行に形成する必要がな
いので、凹所22,26 の形成を容易にすることができる。
さらに、框体21に対してドア23を上下に調整する時は、
ナット15を回転させて中心軸3 を介して両蝶番片1,2 間
を上下に調整することができ、この調整時に取付板6 の
ネジ孔11に螺合した調整ネジ12が上下に変位しても、調
整ネジ12と対向する蝶番片2 側には長孔13を形成してい
るので、その長孔13内で調整ネジ12が変位することとな
る。
2,26 に取付ける際に調整ネジ12を用いて、取付面S に
対する蝶番片1 の開き角度θを調整できるので、ドア23
のチリ寸法を簡便かつ迅速に調整できるとともに、凹所
22,26 面を側面25,28 と厳密に平行に形成する必要がな
いので、凹所22,26 の形成を容易にすることができる。
さらに、框体21に対してドア23を上下に調整する時は、
ナット15を回転させて中心軸3 を介して両蝶番片1,2 間
を上下に調整することができ、この調整時に取付板6 の
ネジ孔11に螺合した調整ネジ12が上下に変位しても、調
整ネジ12と対向する蝶番片2 側には長孔13を形成してい
るので、その長孔13内で調整ネジ12が変位することとな
る。
【0026】なお、図示していないが蝶番片2 と中心軸
3 とを凹凸嵌合したり、その他の回り止め手段を設けて
もよい。また、調整ネジ12,12 を上下方向に離れた2ヶ
所に設けているので蝶番片1 の上下方向に対する傾斜を
修正できると共に、この場合、同調整ネジ12を3ヶ所設
ける場合のように、三つ目の調整ネジ12の突出量を他の
二つの調整ネジ12の突出量に適合するように考慮する必
要がないので、上下方向に対する傾斜調整を簡便かつ迅
速に行える。
3 とを凹凸嵌合したり、その他の回り止め手段を設けて
もよい。また、調整ネジ12,12 を上下方向に離れた2ヶ
所に設けているので蝶番片1 の上下方向に対する傾斜を
修正できると共に、この場合、同調整ネジ12を3ヶ所設
ける場合のように、三つ目の調整ネジ12の突出量を他の
二つの調整ネジ12の突出量に適合するように考慮する必
要がないので、上下方向に対する傾斜調整を簡便かつ迅
速に行える。
【0027】 〔第二実施例(図5参照)〕 この第二実施例の蝶番では、一方の蝶番片1 における上
下方向に離れた二つのレベルに左右一対ずつの調整ネジ
12,12Aが設けられており、これらの調整ネジ12,12Aに対
向する他方の蝶番片2 にそれぞれ長孔13,13Aを形成して
ある。この場合、取付面S に対する調整ネジ12,12Aの接
当点が増えるので、框体21が木製の場合に調整ネジ12,1
2Aの先端が沈むのを防止でき、取付後の傾斜角度θを安
定化できる。
下方向に離れた二つのレベルに左右一対ずつの調整ネジ
12,12Aが設けられており、これらの調整ネジ12,12Aに対
向する他方の蝶番片2 にそれぞれ長孔13,13Aを形成して
ある。この場合、取付面S に対する調整ネジ12,12Aの接
当点が増えるので、框体21が木製の場合に調整ネジ12,1
2Aの先端が沈むのを防止でき、取付後の傾斜角度θを安
定化できる。
【0028】その他の構成及び効果は第一実施例の場合
と同様であるので、第一実施例と同一または相当部分に
同一符号を付してその説明を省略する。
と同様であるので、第一実施例と同一または相当部分に
同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】 〔第三実施例(図6参照)〕 この第三実施例の蝶番では、一方の蝶番片1 のネジ孔11
と同じネジ孔11B を他方の蝶番片2 にも形成し、このネ
ジ孔11B と対向する一方の蝶番片1 側に長孔状の逃げ孔
13B を形成したもので、調整ネジ12を両蝶番片1,2 の双
方に設けるようにしている。
と同じネジ孔11B を他方の蝶番片2 にも形成し、このネ
ジ孔11B と対向する一方の蝶番片1 側に長孔状の逃げ孔
13B を形成したもので、調整ネジ12を両蝶番片1,2 の双
方に設けるようにしている。
【0030】このため、本実施例の蝶番では、左右の取
付勝手を変更する場合に、当該蝶番を上下に反転する必
要がなくなる。その他の構成及び効果は第一実施例の場
合と同様なので、第一実施例と同一または相当部分に同
一符号を付してその説明を省略する。
付勝手を変更する場合に、当該蝶番を上下に反転する必
要がなくなる。その他の構成及び効果は第一実施例の場
合と同様なので、第一実施例と同一または相当部分に同
一符号を付してその説明を省略する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
調整ネジ12の突出量d の変化量に対して蝶番片1 の中心
軸3 側をその変化量よりも増幅して変位させられるの
で、調整ネジ12を少し回動させるだけで蝶番片1 の中心
軸3 側を同蝶番片1 の厚さ方向へ大きく変位でき、ウィ
ング23の取付位置の微妙な調整作業を簡便かつ迅速に行
うことができる。
調整ネジ12の突出量d の変化量に対して蝶番片1 の中心
軸3 側をその変化量よりも増幅して変位させられるの
で、調整ネジ12を少し回動させるだけで蝶番片1 の中心
軸3 側を同蝶番片1 の厚さ方向へ大きく変位でき、ウィ
ング23の取付位置の微妙な調整作業を簡便かつ迅速に行
うことができる。
【0032】また、他方の蝶番片2 に上下方向に長い長
孔よりなる調整ネジ12の逃げ孔13が設けられているの
で、他方の蝶番片2 が一方の蝶番片1 に対して若干浮い
た状態でウィング23に取り付けられた場合であっても、
調整ネジ12の頭部が他方の蝶番片2 に干渉することがな
く、他方の蝶番片2 の取付位置がある程度ずれても、取
付後のウィング23が閉鎖できなくなるのを防止できる。
孔よりなる調整ネジ12の逃げ孔13が設けられているの
で、他方の蝶番片2 が一方の蝶番片1 に対して若干浮い
た状態でウィング23に取り付けられた場合であっても、
調整ネジ12の頭部が他方の蝶番片2 に干渉することがな
く、他方の蝶番片2 の取付位置がある程度ずれても、取
付後のウィング23が閉鎖できなくなるのを防止できる。
【0033】更に、上下調整手段を備えている蝶番であ
っても、調整ネジ12の頭部が他方の蝶番片2 に干渉する
ことがなく、取付後のウィング23が閉鎖できなくなるの
を防止できる(請求項2)。
っても、調整ネジ12の頭部が他方の蝶番片2 に干渉する
ことがなく、取付後のウィング23が閉鎖できなくなるの
を防止できる(請求項2)。
【0034】また、上記調整ネジ12が上下方向に離れた
二つのレベルにのみ配置されているので、上下の調整ネ
ジ12の突出量を若干異ならせるだけで、蝶番片1 の上下
方向に対する傾斜の調整も簡便かつ迅速に行える(請求
項3)。
二つのレベルにのみ配置されているので、上下の調整ネ
ジ12の突出量を若干異ならせるだけで、蝶番片1 の上下
方向に対する傾斜の調整も簡便かつ迅速に行える(請求
項3)。
【図1】第一実施例の係る蝶番の正面図である。
【図2】同蝶番の平面図である。
【図3】同蝶番の使用状態を示す要部の横断平面図であ
る。
る。
【図4】同蝶番の使用状態を示す要部の横断平面図であ
る。
る。
【図5】第二実施例に係る蝶番の正面図である。
【図6】第三実施例に係る蝶番の正面図である。
1 一方の蝶番片 1a 先端縁 2 他方の蝶番片 3 中心軸 4 基筒 5 基筒 7 取付孔 11 ネジ孔 12 調整ネジ 12a 先端 12b 調整手段(工具係合部) 13 逃げ孔 21 固定部材(框体) 23 ウィング(ドア) d 突出量 S 取付面 θ 開き角度
Claims (3)
- 【請求項1】 上下方向に向く中心軸(3) 回りに互いに
回転自在に連結された一対の蝶番片(1)(2)を備え、ウィ
ング(23)又はこのウィング(23)を支持する固定部材(21)
に形成した取付面(S) に、一方の蝶番片(1) を前記取付
面(S) に対する間隔を調整して取り付けるようにした蝶
番において、 前記一方の蝶番片(1) に設けたネジ孔(11)に、先端(12
a) が前記取付面(S) に当接するように同蝶番片(1) の
厚さ方向に貫通する調整ネジ(12)が螺合され、 この調整ネジ(12)の前記一方の蝶番片(1) からの突出量
(d) を変化させることで、前記一方の蝶番片(1) の反中
心軸(3) 側の先端縁(1a)が前記取付面(S) に当接した状
態における当該蝶番片(1) の同取付面(S) に対する平面
視における開き角度(θ)を調整する調整手段(12b) が
設けられ、 前記他方の蝶番片(2) における前記調整ネジ(12)と対応
する部分に、上下方向に長い長孔よりなる前記調整ネジ
(12)の逃げ孔(13)が設けられ ていること特徴とする蝶
番。 - 【請求項2】 一方の蝶番片(1) と他方の蝶番片(2) と
の間の上下間隔を調整するための上下調整手段を備えて
いる請求項1に記載の蝶番。 - 【請求項3】 調整ネジ(12)が上下方向に離れた二つの
レベルのみに配置されている請求項1又は2に記載の蝶
番。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8274895A JP2883023B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 蝶 番 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8274895A JP2883023B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 蝶 番 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279527A JPH07279527A (ja) | 1995-10-27 |
JP2883023B2 true JP2883023B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=13783056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8274895A Expired - Fee Related JP2883023B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 蝶 番 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2883023B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4580596B2 (ja) * | 2001-08-24 | 2010-11-17 | 株式会社リコー | 筐体構造および画像形成システム |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP8274895A patent/JP2883023B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07279527A (ja) | 1995-10-27 |
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