JP2882800B2 - ポリエーテルイミド共重合体の製造方法 - Google Patents
ポリエーテルイミド共重合体の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の背景 米国特許第3,847,867号に示されるように、価値ある
高性能で射出成形可能な熱可塑性材料であるポリエーテ
ルイミドの入手が可能である。市販のポリエーテルイミ
ドは優れた耐溶剤性および約217℃のガラス転移温度(T
g)を有することがわかっているが、これらの射出成形
可能な材料はより高い耐溶剤性および熱変形温度が要求
される種々の用途には用いることができない。
高性能で射出成形可能な熱可塑性材料であるポリエーテ
ルイミドの入手が可能である。市販のポリエーテルイミ
ドは優れた耐溶剤性および約217℃のガラス転移温度(T
g)を有することがわかっているが、これらの射出成形
可能な材料はより高い耐溶剤性および熱変形温度が要求
される種々の用途には用いることができない。
BPA二無水物(BPADA)とアリールジアミン、たとえば
メタフェニレンジアミン(MPD)の相互縮合によって得
られるポリエーテルイミドのTgおよび耐溶剤性を増大さ
せるべく努力がなされてきた。たとえば一方法ではBPAD
Aを別の二無水物、たとえばピロメリット酸二無水物(P
MDA)またはチオエーテル二無水物(SDA)とともに使用
し、その後この二無水物混合物を一緒にまたは別々にア
リールジアミンと相互縮合しており、この方法はウィリ
アムス(Williams)らの米国特許第3,983,093号に開示
されている。ウィリアムスらの特許にも教示されている
ように、BPADAを他の二無水物とともに使用することに
よって得られたポリエーテルイミドは、BPADAとアリー
ルジアミンの相互縮合によって得られたポリエーテルイ
ミドと比較して改善された耐溶剤性およびより高いTgを
有する。しかし、BPADAとSDAの合計モル量に基づいて約
20モル%より多いSDAを含有するポリエーテルイミドフ
ィルムは往々にして脆くて不透明であることを見出し
た。BPADAおよびPMDAの混合物から製造したポリエーテ
ルイミドは、相互縮合の間のそれぞれの二無水物の反応
性が異なることから往々に望ましくないブロック共重合
体を生じることも見出した。さらに、PMDAがBPADAおよ
びPMDAの合計モル量に基づいて二無水物混合物の20モル
%を超える場合には、BPADAおよびPMDAの混合物からの
相互縮合によって得られるポリエーテルイミドが極度に
剛性で加工できなくなることもある。
メタフェニレンジアミン(MPD)の相互縮合によって得
られるポリエーテルイミドのTgおよび耐溶剤性を増大さ
せるべく努力がなされてきた。たとえば一方法ではBPAD
Aを別の二無水物、たとえばピロメリット酸二無水物(P
MDA)またはチオエーテル二無水物(SDA)とともに使用
し、その後この二無水物混合物を一緒にまたは別々にア
リールジアミンと相互縮合しており、この方法はウィリ
アムス(Williams)らの米国特許第3,983,093号に開示
されている。ウィリアムスらの特許にも教示されている
ように、BPADAを他の二無水物とともに使用することに
よって得られたポリエーテルイミドは、BPADAとアリー
ルジアミンの相互縮合によって得られたポリエーテルイ
ミドと比較して改善された耐溶剤性およびより高いTgを
有する。しかし、BPADAとSDAの合計モル量に基づいて約
20モル%より多いSDAを含有するポリエーテルイミドフ
ィルムは往々にして脆くて不透明であることを見出し
た。BPADAおよびPMDAの混合物から製造したポリエーテ
ルイミドは、相互縮合の間のそれぞれの二無水物の反応
性が異なることから往々に望ましくないブロック共重合
体を生じることも見出した。さらに、PMDAがBPADAおよ
びPMDAの合計モル量に基づいて二無水物混合物の20モル
%を超える場合には、BPADAおよびPMDAの混合物からの
相互縮合によって得られるポリエーテルイミドが極度に
剛性で加工できなくなることもある。
本発明は、アリールジアミンをBPADAとオキシジフタ
ル酸無水物(ODAN)の混合物と相互縮合させることによ
って得られるポリエーテルイミド共重合体から、Tgが約
225−299℃の範囲の強靭性で可撓性で耐溶剤性の透明な
フィルムを製造することができるという知見に基づいて
いる。ODANは以下では4,4′−オキシビスフタル酸無水
物、3,4′−オキシビスフタル酸無水物、3,3′−オキシ
ビスフタル酸無水物、またはこれらの混合物を意味し、
好ましくは4,4′−オキシビスフタル酸無水物、または
4,4′−オキシビスフタル酸無水物と4,4′および3,4′
−オキシビスフタル酸無水物の合計モル量に基づいて50
モル%以下の3,4′−オキシビスフタル酸無水物との混
合物を意味する。
ル酸無水物(ODAN)の混合物と相互縮合させることによ
って得られるポリエーテルイミド共重合体から、Tgが約
225−299℃の範囲の強靭性で可撓性で耐溶剤性の透明な
フィルムを製造することができるという知見に基づいて
いる。ODANは以下では4,4′−オキシビスフタル酸無水
物、3,4′−オキシビスフタル酸無水物、3,3′−オキシ
ビスフタル酸無水物、またはこれらの混合物を意味し、
好ましくは4,4′−オキシビスフタル酸無水物、または
4,4′−オキシビスフタル酸無水物と4,4′および3,4′
−オキシビスフタル酸無水物の合計モル量に基づいて50
モル%以下の3,4′−オキシビスフタル酸無水物との混
合物を意味する。
発明の開示 本発明は、実質的に等モル量の(A)芳香族ビス無水
物および(B)アリールジアミンの反応による相互縮合
生成物からなり、(A)が約1−99モル%のオキシジフ
タル酸無水物および約99−1モル%の次式: の芳香族ビス(エーテル無水物)からなり、そして
(B)が次式: NH2R1NH2 (2) のアリールジアミンから選ばれる、ポリエーテルイミド
共重合体を提供する。ここでRは次式: の二価の有機基、および次式: に包含される二価の有機基よりなる群から選ばれ、式中
のXは次式: の二価の基より群から選ばれ、mは0または1、yは1
−5の整数、そして式(1)の−O−R−O−基の結合
はフタル酸無水物末端基上で、3,3′位、3,4′位または
4,4′位に同等に位置しており、そしてR1は6−20個の
炭素原子を有する二価の有機基およびそのハロゲン化誘
導体、2−20個の炭素原子を有するアルキレン基および
シクロアルキレン基、C(2-8)アルキレン終端ポリジオル
ガノシロキサン、または次式: に包含される二価の基であり、式中のQは および−CxH2x− よりなる群から選ばれ、xは1−5の整数である。ポリ
エーテルアミド酸の形態にある本発明のポリエーテルイ
ミド共重合体は好ましくは、約75−99モル%のODANおよ
び約1−25モル%のBPADAを含有し、この共重合体は炭
素繊維に含浸させるとTgが260−300℃の耐溶剤性の複合
材料を製造するのに使用できる。1−99モル%のODANを
含有するポリエーテルアミド酸共重合体はTgが225−300
℃の透明なフィルムに転化することができる。50重量%
までの充填剤で強化することのできる射出成形可能なポ
リエーテルイミド共重合体のペレットが所望されている
場合には、相互縮合混合物中のODANとBPADAの合計使用
モル量に基づいて50モル%以下のODANを含有する相互縮
合組成を使用することができる。
物および(B)アリールジアミンの反応による相互縮合
生成物からなり、(A)が約1−99モル%のオキシジフ
タル酸無水物および約99−1モル%の次式: の芳香族ビス(エーテル無水物)からなり、そして
(B)が次式: NH2R1NH2 (2) のアリールジアミンから選ばれる、ポリエーテルイミド
共重合体を提供する。ここでRは次式: の二価の有機基、および次式: に包含される二価の有機基よりなる群から選ばれ、式中
のXは次式: の二価の基より群から選ばれ、mは0または1、yは1
−5の整数、そして式(1)の−O−R−O−基の結合
はフタル酸無水物末端基上で、3,3′位、3,4′位または
4,4′位に同等に位置しており、そしてR1は6−20個の
炭素原子を有する二価の有機基およびそのハロゲン化誘
導体、2−20個の炭素原子を有するアルキレン基および
シクロアルキレン基、C(2-8)アルキレン終端ポリジオル
ガノシロキサン、または次式: に包含される二価の基であり、式中のQは および−CxH2x− よりなる群から選ばれ、xは1−5の整数である。ポリ
エーテルアミド酸の形態にある本発明のポリエーテルイ
ミド共重合体は好ましくは、約75−99モル%のODANおよ
び約1−25モル%のBPADAを含有し、この共重合体は炭
素繊維に含浸させるとTgが260−300℃の耐溶剤性の複合
材料を製造するのに使用できる。1−99モル%のODANを
含有するポリエーテルアミド酸共重合体はTgが225−300
℃の透明なフィルムに転化することができる。50重量%
までの充填剤で強化することのできる射出成形可能なポ
リエーテルイミド共重合体のペレットが所望されている
場合には、相互縮合混合物中のODANとBPADAの合計使用
モル量に基づいて50モル%以下のODANを含有する相互縮
合組成を使用することができる。
式(1)の化合物である芳香族(エーテル無水物)に
は、たとえば2,2−ビス[4−(2,3−ジカルボキシフェ
ノキシ)フェニル]プロパン二無水物、および2,2−ビ
ス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
プロパン二無水物が包含される。
は、たとえば2,2−ビス[4−(2,3−ジカルボキシフェ
ノキシ)フェニル]プロパン二無水物、および2,2−ビ
ス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
プロパン二無水物が包含される。
式(2)のアリールジアミンは、1種以上のアリール
ジアミンを芳香族ビス無水物と相互縮合してポリエーテ
ルイミドあるいはポリエーテルアミド酸共重合体を製造
することができることを意味する。式(2)のアリール
ジアミンまたはそれらの混合物には、たとえば以下のも
のが包含される。
ジアミンを芳香族ビス無水物と相互縮合してポリエーテ
ルイミドあるいはポリエーテルアミド酸共重合体を製造
することができることを意味する。式(2)のアリール
ジアミンまたはそれらの混合物には、たとえば以下のも
のが包含される。
m−フェニレンジアミン、 p−フェニレンジアミン、 4,4′−ジアミノジフェニルプロパン、 4,4′−ジアミノジフェニルミタン、ベンジジン、 4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、 4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、 4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、 1,5−ジアミノナフタレン、 3,3′−ジメチルベンジジン、 3,3′−ジメトキシベンジジン、 2,4−ジアミノトルエン、 2,6−ジアミノトルエン、 2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)トルエン、 ビス(p−β−メチル−o−アミノペンチル)ベンゼ
ン、 1,3−ジアミノ−4−イソプロピルベンゼン、m−キシ
レンジアミン、 p−キシレンジアミン、 2,4−ジアミノトルエン、および 2,6−ジアミノトルエン。
ン、 1,3−ジアミノ−4−イソプロピルベンゼン、m−キシ
レンジアミン、 p−キシレンジアミン、 2,4−ジアミノトルエン、および 2,6−ジアミノトルエン。
本発明は別の観点では、ポリエーテルイミド共重合体
および射出成形可能なペレットのいくつかの製造方法を
提供する。ポリエーテルアミド酸共重合体およびTgが22
5℃−299℃の範囲にある靭性で透明で可撓性の耐溶剤性
ポリエーテルイミドフィルムの他の製造方法も提供す
る。
および射出成形可能なペレットのいくつかの製造方法を
提供する。ポリエーテルアミド酸共重合体およびTgが22
5℃−299℃の範囲にある靭性で透明で可撓性の耐溶剤性
ポリエーテルイミドフィルムの他の製造方法も提供す
る。
ポリエーテルイミド共重合体の一つの製造方法は、オ
キシジフタル酸無水物(ODAN)および以下「BPADA」と
称する式(1)の芳香族ビス(エーテル無水物)の「溶
融重合」によるもので、これは、ODANおよびBPADAを一
緒にまたは段階的にアリールジアミンと窒素雰囲気また
はその他の不活性雰囲気中で撹拌しながら350℃以下の
温度で重合させることによって実施することができる。
本発明の強靭なポリエーテルイミドフィルムに転化する
ことのできるポリエーテルアミド酸共重合体の製造に使
用可能な技術は、不活性有機溶剤、たとえばo−ジクロ
ロベンゼン、m−クレゾールおよびo−クロロフェノー
ル中での「溶液重合」である。混合物の溶液重合、すな
わちODAN、BPADAおよびアリールジアミンおよび連鎖停
止剤の混合反応又は段階的反応は種々の成分を有機溶剤
中で溶解するまで温度約200℃となるまでかきまぜるこ
とによって行うことができる。その後得られた溶液を撹
拌し、その間に生成する反応水を共沸蒸留することがで
きる。得られたポリエーテルアミド酸はその後溶剤、た
とえばメタノールから沈殿させ、得られた生成物は150
℃以下の温度で減圧下にて乾燥することができる。沈殿
生成物を圧縮成形することによって透明なポリエーテル
イミドのフィルムを製造することができる。
キシジフタル酸無水物(ODAN)および以下「BPADA」と
称する式(1)の芳香族ビス(エーテル無水物)の「溶
融重合」によるもので、これは、ODANおよびBPADAを一
緒にまたは段階的にアリールジアミンと窒素雰囲気また
はその他の不活性雰囲気中で撹拌しながら350℃以下の
温度で重合させることによって実施することができる。
本発明の強靭なポリエーテルイミドフィルムに転化する
ことのできるポリエーテルアミド酸共重合体の製造に使
用可能な技術は、不活性有機溶剤、たとえばo−ジクロ
ロベンゼン、m−クレゾールおよびo−クロロフェノー
ル中での「溶液重合」である。混合物の溶液重合、すな
わちODAN、BPADAおよびアリールジアミンおよび連鎖停
止剤の混合反応又は段階的反応は種々の成分を有機溶剤
中で溶解するまで温度約200℃となるまでかきまぜるこ
とによって行うことができる。その後得られた溶液を撹
拌し、その間に生成する反応水を共沸蒸留することがで
きる。得られたポリエーテルアミド酸はその後溶剤、た
とえばメタノールから沈殿させ、得られた生成物は150
℃以下の温度で減圧下にて乾燥することができる。沈殿
生成物を圧縮成形することによって透明なポリエーテル
イミドのフィルムを製造することができる。
本発明のポリエーテルアミド酸共重合体の製造に使用
することのできる溶液重合は「薄膜または厚膜アミド
酸」法によって行うことができる。種々の成分、たとえ
ばODAN、BPADA、アリールジアミンは、連鎖停止剤、た
とえばフタル酸無水物とともに双極性中性溶剤、たとえ
ばN,N−ジメチルアセトアミド、N−n−メチルピロリ
ドン、およびN,N−ジメチルホルムアミド中でかきまぜ
ることができる。得られた混合物は周囲温度で2時間以
上にわたって溶液が均質かつ粘稠となるまで撹拌するこ
とができる。溶液は次に適当な基板、たとえばガラス基
板上に塗布し、たとえば0.5−10ミルの薄膜アプリケー
タを使用してフィルムに延伸することができる。得られ
たポリアミド酸フィルムは次にプログラム可能な炉内で
徐々に加熱して25℃/分の増加率で300−350℃の範囲の
温度まで加熱することができる。フィルムがイミド化し
たら、加熱した基板を沸騰水中にフィルムがはがれるま
で漬けることによってフィルムを基板から容易にはがす
ことができる。同様の技術を用いて、双極性中性溶剤中
で適当な連鎖停止剤と組合せてアミド酸厚膜を最初に形
成することもできる。
することのできる溶液重合は「薄膜または厚膜アミド
酸」法によって行うことができる。種々の成分、たとえ
ばODAN、BPADA、アリールジアミンは、連鎖停止剤、た
とえばフタル酸無水物とともに双極性中性溶剤、たとえ
ばN,N−ジメチルアセトアミド、N−n−メチルピロリ
ドン、およびN,N−ジメチルホルムアミド中でかきまぜ
ることができる。得られた混合物は周囲温度で2時間以
上にわたって溶液が均質かつ粘稠となるまで撹拌するこ
とができる。溶液は次に適当な基板、たとえばガラス基
板上に塗布し、たとえば0.5−10ミルの薄膜アプリケー
タを使用してフィルムに延伸することができる。得られ
たポリアミド酸フィルムは次にプログラム可能な炉内で
徐々に加熱して25℃/分の増加率で300−350℃の範囲の
温度まで加熱することができる。フィルムがイミド化し
たら、加熱した基板を沸騰水中にフィルムがはがれるま
で漬けることによってフィルムを基板から容易にはがす
ことができる。同様の技術を用いて、双極性中性溶剤中
で適当な連鎖停止剤と組合せてアミド酸厚膜を最初に形
成することもできる。
本発明のポリエーテルイミド組成物は種々の用途、た
とえば粘性熱変形が優れた高性能で射出成形可能な熱可
塑性樹脂に使用することができる。これらのポリエーテ
ルイミドは標準的な充填材によって、例えばガラス繊
維、グラファイト、カーボン繊維、切断ガラス繊維、切
断カーボン繊維、クレー、シリカなどで強化して複合材
料を形成することができる。ポリエーテルイミド100重
量部当り1−200部の充填材を使用することができる。
とえば粘性熱変形が優れた高性能で射出成形可能な熱可
塑性樹脂に使用することができる。これらのポリエーテ
ルイミドは標準的な充填材によって、例えばガラス繊
維、グラファイト、カーボン繊維、切断ガラス繊維、切
断カーボン繊維、クレー、シリカなどで強化して複合材
料を形成することができる。ポリエーテルイミド100重
量部当り1−200部の充填材を使用することができる。
当業者が本発明をよりよく実施できるように以下の実
施例を例として挙げるが、本発明はこれらによって限定
されるものではない。すべての部は重量基準である。
施例を例として挙げるが、本発明はこれらによって限定
されるものではない。すべての部は重量基準である。
実施例 1 37.58g(0.0722モル)の2,2−ビス[4−(3,4−ジカ
ルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物(BP
ADA),7.48g(0.0241モル)のオキシジフタル酸無水物
(ODAN)、および10.41g(0.0963モル)のメタフェニレ
ンジアミン(MPD)の混合物をかきまぜながらヘリコー
ン(Helicone)反応器に周囲温度で窒素雰囲気中で装填
した。混合物を窒素雰囲気中でかきまぜながら300℃の
温度に50分間加熱した。反応器の底部に生成物が得ら
れ、この生成物を押出して集めた。生成物は固有粘度
(IV)が0.570、分子量(ポリスチレンの標準を用いたG
PC)がMw=97,100、Mn=29,200、Mw/Mn=3.3、Tg=231
℃のポリエーテルイミドであった。ポリエーテルイミド
は等モル量のm−フェニレンジアミン単位とこれと相互
縮合した二無水物単位とから本質的に構成され、二無水
物単位はBPADA単位とODAN単位の合計モル量に基づいて
約25モル%のODAN単位と約75モル%のBPADA単位から構
成されていた。
ルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物(BP
ADA),7.48g(0.0241モル)のオキシジフタル酸無水物
(ODAN)、および10.41g(0.0963モル)のメタフェニレ
ンジアミン(MPD)の混合物をかきまぜながらヘリコー
ン(Helicone)反応器に周囲温度で窒素雰囲気中で装填
した。混合物を窒素雰囲気中でかきまぜながら300℃の
温度に50分間加熱した。反応器の底部に生成物が得ら
れ、この生成物を押出して集めた。生成物は固有粘度
(IV)が0.570、分子量(ポリスチレンの標準を用いたG
PC)がMw=97,100、Mn=29,200、Mw/Mn=3.3、Tg=231
℃のポリエーテルイミドであった。ポリエーテルイミド
は等モル量のm−フェニレンジアミン単位とこれと相互
縮合した二無水物単位とから本質的に構成され、二無水
物単位はBPADA単位とODAN単位の合計モル量に基づいて
約25モル%のODAN単位と約75モル%のBPADA単位から構
成されていた。
実施例 2 8.0085g(15.387ミリモル)のBPADA、0.537g(1.730
ミリモル)のODAN、1.8710g(17.298ミリモル)のMPD、
および33mlの試薬級のo−ジクロロベンゼンの混合物を
かきまぜ、徐々に135℃まで加熱し、この温度に1時間
保った。得られた均質な溶液を次に1.5時間還流し、そ
の間反応水を除去した。溶液をさらに1.5時間還流し、
室温に冷却し、クロロホルムで稀釈し、そしてメタノー
ルに沈殿させた。白色の沈殿が得られ、これを過によ
って集め、メタノール中で洗浄した。次に沈殿物を真空
中で100℃にて乾燥した。得られたのは5.92gすなわち収
率60%の、等モル量の化学的に結合したMPD単位および
二無水物単位から本質的に構成されるポリエーテルイミ
ドで、二無水物単位は約10モル%の化学的に結合したOD
AN単位および90モル%の化学的に結合したBPADA単位か
ら構成されていた。生成物はIVが0.655、分子量(GPC)
がMw=100,800、Mn=32,500、そしてMw/Mn=3.1、Tg=2
25℃であった。ポリエーテルイミドを300℃で透明で可
撓性のフィルムに圧縮成形した。
ミリモル)のODAN、1.8710g(17.298ミリモル)のMPD、
および33mlの試薬級のo−ジクロロベンゼンの混合物を
かきまぜ、徐々に135℃まで加熱し、この温度に1時間
保った。得られた均質な溶液を次に1.5時間還流し、そ
の間反応水を除去した。溶液をさらに1.5時間還流し、
室温に冷却し、クロロホルムで稀釈し、そしてメタノー
ルに沈殿させた。白色の沈殿が得られ、これを過によ
って集め、メタノール中で洗浄した。次に沈殿物を真空
中で100℃にて乾燥した。得られたのは5.92gすなわち収
率60%の、等モル量の化学的に結合したMPD単位および
二無水物単位から本質的に構成されるポリエーテルイミ
ドで、二無水物単位は約10モル%の化学的に結合したOD
AN単位および90モル%の化学的に結合したBPADA単位か
ら構成されていた。生成物はIVが0.655、分子量(GPC)
がMw=100,800、Mn=32,500、そしてMw/Mn=3.1、Tg=2
25℃であった。ポリエーテルイミドを300℃で透明で可
撓性のフィルムに圧縮成形した。
実施例 3 1.2403g(3.998ミリモル)のODAN、0.3675g(0.706ミ
リモル)のBPADA、0.5191g(4.800ミリモル)のMPD、0.
0284g(0.192ミリモル)のフタル酸無水物、および9ml
の新たに蒸留したジメチルアセトアミドの混合物を周囲
温度で6時間かきまぜたところ、その間に混合物が均質
かつ極めて粘稠になった。その数滴をそれぞれ数枚の2
×3インチのガラス板にのせ、4ミルのフィルム・アプ
リケータを使用してフィルムに延伸した。次にこれらの
ガラス板をプログラムが可能な炉に入れ、まず60℃で1
分、次に毎分25℃で徐々にまたは段階的に330℃まで加
熱し、330℃に70分間保ち、そして次に5分間にわたっ
て30℃まで冷却した。次に得られたフィルムをガラス板
を数分間沸騰水中に入れることによってガラス板から外
した。透明な琥珀色のフィルムが得られ、このフィルム
は化学的に結合した等モル量のm−フェニレンジアミン
単位およびこれと相互縮合した二無水物単位の混合物か
ら本質的に構成され、二無水物単位の混合物は約85モル
%のODAN単位および15モル%のBPADA単位から構成さ
れ、フタル酸無水物単位で連鎖停止されている。フィル
ムの平均Tgは約269℃であった。
リモル)のBPADA、0.5191g(4.800ミリモル)のMPD、0.
0284g(0.192ミリモル)のフタル酸無水物、および9ml
の新たに蒸留したジメチルアセトアミドの混合物を周囲
温度で6時間かきまぜたところ、その間に混合物が均質
かつ極めて粘稠になった。その数滴をそれぞれ数枚の2
×3インチのガラス板にのせ、4ミルのフィルム・アプ
リケータを使用してフィルムに延伸した。次にこれらの
ガラス板をプログラムが可能な炉に入れ、まず60℃で1
分、次に毎分25℃で徐々にまたは段階的に330℃まで加
熱し、330℃に70分間保ち、そして次に5分間にわたっ
て30℃まで冷却した。次に得られたフィルムをガラス板
を数分間沸騰水中に入れることによってガラス板から外
した。透明な琥珀色のフィルムが得られ、このフィルム
は化学的に結合した等モル量のm−フェニレンジアミン
単位およびこれと相互縮合した二無水物単位の混合物か
ら本質的に構成され、二無水物単位の混合物は約85モル
%のODAN単位および15モル%のBPADA単位から構成さ
れ、フタル酸無水物単位で連鎖停止されている。フィル
ムの平均Tgは約269℃であった。
実施例 4 1.7737g(5.718ミリモル)のODAN、2.9414g(5.651ミ
リモル)のBPADA、1.2366g(11.435ミリモル)のMPD、
および50mlの新たに蒸留したジメチルアセトアミドを周
囲温度で2.5時間にわたってかきまぜた。得られた濃厚
なアミド酸溶液の一部をホットプレート上で100℃に加
熱したガラス板に移した。材料をこの温度で16時間加熱
し、この間に混合物の温度を1時間に50℃ずつ300℃ま
で上げた。4時間後に材料を室温に冷却し、ガラス板か
らはがし取った。Tgが232℃の強靭性で透明で可撓性の
フィルムが得られた。
リモル)のBPADA、1.2366g(11.435ミリモル)のMPD、
および50mlの新たに蒸留したジメチルアセトアミドを周
囲温度で2.5時間にわたってかきまぜた。得られた濃厚
なアミド酸溶液の一部をホットプレート上で100℃に加
熱したガラス板に移した。材料をこの温度で16時間加熱
し、この間に混合物の温度を1時間に50℃ずつ300℃ま
で上げた。4時間後に材料を室温に冷却し、ガラス板か
らはがし取った。Tgが232℃の強靭性で透明で可撓性の
フィルムが得られた。
実施例 5 2.7102g(8.737ミリモル)のODAN、1.5156g(2.912ミ
リモル)のBPADA、および17mlのHLPC級メタノールの懸
濁液を加熱還流し、4時間かきまぜた。得られた均質な
混合物に1.2598g(11.65ミリモル)のMPDを加え、次に
溶剤を回転蒸発器で1時間、そして0.25トルの真空中で
約12時間蒸発させた。次に混合物を窒素をゆっくり流し
ながらクーゲルロア(Kugelrohr)炉中に入れ、200℃に
加熱し、その間1時間にわたって回転させた。混合物の
加熱を200℃で6時間継続した。混合物を100℃で1時間
加熱したところ、重合体フォームが得られた。生成物を
300℃で圧縮成形すると、半透明で多少脆くTgが252℃の
フィルムを得ることができた。製造方法に基づくと、生
成物は実質的に等モル量のMPD単位と化学的に結合した
有機二無水物単位とを有し、有機二無水物単位が75モル
%のODAN単位と25モル%のBPADA単位から構成されるポ
リエーテルイミドであった。
リモル)のBPADA、および17mlのHLPC級メタノールの懸
濁液を加熱還流し、4時間かきまぜた。得られた均質な
混合物に1.2598g(11.65ミリモル)のMPDを加え、次に
溶剤を回転蒸発器で1時間、そして0.25トルの真空中で
約12時間蒸発させた。次に混合物を窒素をゆっくり流し
ながらクーゲルロア(Kugelrohr)炉中に入れ、200℃に
加熱し、その間1時間にわたって回転させた。混合物の
加熱を200℃で6時間継続した。混合物を100℃で1時間
加熱したところ、重合体フォームが得られた。生成物を
300℃で圧縮成形すると、半透明で多少脆くTgが252℃の
フィルムを得ることができた。製造方法に基づくと、生
成物は実質的に等モル量のMPD単位と化学的に結合した
有機二無水物単位とを有し、有機二無水物単位が75モル
%のODAN単位と25モル%のBPADA単位から構成されるポ
リエーテルイミドであった。
実施例 6 実施例3の方法である「薄膜アミド酸法」にしたがっ
て0−100モル%のODANと100−0モル%のBPADAを含有
する一連のポリエーテルイミドのフィルムを製造した。
薄膜アミド酸法によって、約10−100モル%のビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物(SDA)
および0−90モル%のBPADAからなる別の一連のポリエ
ーテルイミドのフィルムを製造した。上述のSDAおよびB
PADA二無水物またはそれらの混合物を実質的に等モル量
のMPDと相互縮合させた。以下の結果が得られた。
て0−100モル%のODANと100−0モル%のBPADAを含有
する一連のポリエーテルイミドのフィルムを製造した。
薄膜アミド酸法によって、約10−100モル%のビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物(SDA)
および0−90モル%のBPADAからなる別の一連のポリエ
ーテルイミドのフィルムを製造した。上述のSDAおよびB
PADA二無水物またはそれらの混合物を実質的に等モル量
のMPDと相互縮合させた。以下の結果が得られた。
上記の結果から、化学的に結合したBPADAおよびODAN
単位を有するポリエーテルイミドが、化学的に結合した
BPADAおよびSDA単位を有するポリエーテルイミドより優
れたTgを有することがわかる。
単位を有するポリエーテルイミドが、化学的に結合した
BPADAおよびSDA単位を有するポリエーテルイミドより優
れたTgを有することがわかる。
また、20モル%より多いSDA単位を含有するポリエー
テルイミドのフィルムが脆くて不透明なのに対し、得ら
れたポリエーテルイミド中にBPADA単位と共に相互縮合
した100モル%以下のODAN単位を有すると強靭性で可撓
性の透明フィルムが得られることを見出した。また、透
明度または相溶性に伴なう問題のために、SDAおよびBPA
DA単位の合計モル量に基づいて約25モル%より多いSDA
単位を有するポリエーテルイミド共重合体からは、ガラ
ス転移温度が226℃より高い強靭性で可撓性のフィルム
は得られなかった。
テルイミドのフィルムが脆くて不透明なのに対し、得ら
れたポリエーテルイミド中にBPADA単位と共に相互縮合
した100モル%以下のODAN単位を有すると強靭性で可撓
性の透明フィルムが得られることを見出した。また、透
明度または相溶性に伴なう問題のために、SDAおよびBPA
DA単位の合計モル量に基づいて約25モル%より多いSDA
単位を有するポリエーテルイミド共重合体からは、ガラ
ス転移温度が226℃より高い強靭性で可撓性のフィルム
は得られなかった。
さらに、BPADAとピロメリット酸二無水物(PMDA)の
共重合体を製造すると、PMDAとBPADAの合計モル量に基
づいて20モル%より多いPMDA単位がMPDと相互縮合した
共重合体は加工不能となることを見出した。
共重合体を製造すると、PMDAとBPADAの合計モル量に基
づいて20モル%より多いPMDA単位がMPDと相互縮合した
共重合体は加工不能となることを見出した。
実施例 8 実施例1−5で説明した種々の方法を用いてさらにポ
リエーテルイミド共重合体を製造した。これらの方法を
「ヘリコーン」(溶融重合法)、「アミド酸厚膜」(実
施例4で説明)、「アミド酸薄膜」(実施例3で説
明)、「溶液」(実施例2で説明)、および「固体状
態」(実施例5で説明)と呼ぶ。ODAN、BPADA、およびM
PDだけでなくp−フェニレンジアミン(PPD)、オキシ
ジアニリン(ODA)、および次式: を有するスルホンフェニレンジアニリンであるSDANも用
いた。
リエーテルイミド共重合体を製造した。これらの方法を
「ヘリコーン」(溶融重合法)、「アミド酸厚膜」(実
施例4で説明)、「アミド酸薄膜」(実施例3で説
明)、「溶液」(実施例2で説明)、および「固体状
態」(実施例5で説明)と呼ぶ。ODAN、BPADA、およびM
PDだけでなくp−フェニレンジアミン(PPD)、オキシ
ジアニリン(ODA)、および次式: を有するスルホンフェニレンジアニリンであるSDANも用
いた。
以下の結果が得られた。
a.二無水物およびジアミンについてそれぞれ組成をモル
%で示す。
%で示す。
b.連鎖停止剤なし。
c.1.3%の連鎖停止剤。
d.2%の連鎖停止剤(フタル酸無水物)。
e.2.5%連鎖停止剤。
1.m−クレゾール 2.o−ジクロロベンゼン 3.スルホラン 4.ニトロベンゼン 5.ジフェニルスルホン 実施例 9 実施例3の薄膜アミド酸法を用いて、等モル量のm−
フェニレンジアミンとODANおよびBPADAの混合物である
有機二無水物から一連のポリエーテルイミドを製造し
た。得られたポリエーテルイミドを、種々の溶剤中での
耐溶剤性について評価し、結果を下記の第III表に示
す。表中でo−DCBはオルトジクロロベンゼンで、
「+」はポリエーテルイミドのフィルムが可溶であった
ことを意味し、「−」はポリエーテルイミドのフィルム
が不溶であったことを示す。
フェニレンジアミンとODANおよびBPADAの混合物である
有機二無水物から一連のポリエーテルイミドを製造し
た。得られたポリエーテルイミドを、種々の溶剤中での
耐溶剤性について評価し、結果を下記の第III表に示
す。表中でo−DCBはオルトジクロロベンゼンで、
「+」はポリエーテルイミドのフィルムが可溶であった
ことを意味し、「−」はポリエーテルイミドのフィルム
が不溶であったことを示す。
上記の結果から、生成するポリエーテルイミド中のOD
ANのモル%が上昇するにつれて耐溶剤性が改善されるこ
とがわかる。
ANのモル%が上昇するにつれて耐溶剤性が改善されるこ
とがわかる。
以上の実施例は本発明を実施するにあたって使用する
ことのできる極めて多くの変更例のほんの数例、および
それらによって製造されたポリエーテルイミドに関する
ものであるが、本発明はこれらの実施例に先立つ説明に
示したように、これよりはるかに広範囲の種々のポリエ
ーテルイミドおよび製造方法に関するものであると理解
されたい。
ことのできる極めて多くの変更例のほんの数例、および
それらによって製造されたポリエーテルイミドに関する
ものであるが、本発明はこれらの実施例に先立つ説明に
示したように、これよりはるかに広範囲の種々のポリエ
ーテルイミドおよび製造方法に関するものであると理解
されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−296031(JP,A) 特開 昭61−118424(JP,A) 特開 昭53−108199(JP,A) 特表 昭61−500555(JP,A) 特表 昭60−501113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 73/10 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (8)
- 【請求項1】化学量論的に等モル量の(A)芳香族ビス
無水物および(B)アリールジアミンの相互縮合反応か
らTgが225−299℃の範囲の強靭性で可撓性で耐溶剤性の
透明なフイルムを製造するのに特に適したポリエーテル
イミド共重合体を合成する方法において、(A)が少な
くとも10モル%のジフェニルエーテル二無水物および90
モル%以下の次式: の芳香族ビス(エーテル無水物)からなり、そして
(B)が次式: NH2R1NH2 のアリールジアミンであり、 式中のRが次式: の二価の芳香族基、または次式: の二価の芳香族基であり、式中のXが次式: の二価の基であり、mが0または1、yが1−5の整
数、そして−O−R−O−基の自由結合が無水物末端基
を担持する芳香族環に3,3′位、3,4′位または4,4′位
で結合されており、そしてR1が6−20個の炭素原子を有
する二価の芳香族基またはそのハロゲン置換体、または
次式: の二価の芳香族基であり、式中のQが式 または−CxH2x− の二価の基であり、そしてxが1−5の整数であること
を特徴とする方法。 - 【請求項2】芳香族ビス(エーテル無水物)が2,2−ビ
ス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
プロパン二無水物である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】アリールジアミンがm−フェニレンジアミ
ンである請求項1記載の方法。 - 【請求項4】ポリエーテルイミドをフタル酸無水物で連
鎖停止させる請求項1記載の方法。 - 【請求項5】芳香族ビス無水物を異なるアリールジアミ
ンの混合物と共縮合する請求項1記載の方法。 - 【請求項6】芳香族ビス無水物と異なるアリールジアミ
ンの混合物を共縮合反応させて、ポリエーテルアミド酸
共重合体を生成させることによって形成する請求項1記
載の方法。 - 【請求項7】少なくとも10モル%のジフェニルエーテル
二無水物および90モル%以下のビスフェノールA二無水
物からなる芳香族ビス無水物を相互縮合反応に使用し
て、ポリエーテルアミド酸共重合体を生成させることに
よって形成する請求項1記載の方法。 - 【請求項8】全ビス無水物単位に基づいて50モル%以下
のジフェニルエーテル二無水物を使用してペレットの形
態でポリエーテルイミド共重合体を形成する請求項1記
載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/029,914 US4794157A (en) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | Polyetherimide copolymers, and method for making |
US029,914 | 1987-03-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63289024A JPS63289024A (ja) | 1988-11-25 |
JP2882800B2 true JP2882800B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=21851549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63069959A Expired - Lifetime JP2882800B2 (ja) | 1987-03-25 | 1988-03-25 | ポリエーテルイミド共重合体の製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4794157A (ja) |
EP (1) | EP0283835B1 (ja) |
JP (1) | JP2882800B2 (ja) |
DE (1) | DE3866744D1 (ja) |
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US5268447A (en) * | 1990-06-01 | 1993-12-07 | Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. | Readily processable polyimide and preparation process of same |
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