JP2881288B2 - 鍛造装置 - Google Patents

鍛造装置

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JP2881288B2
JP2881288B2 JP4592795A JP4592795A JP2881288B2 JP 2881288 B2 JP2881288 B2 JP 2881288B2 JP 4592795 A JP4592795 A JP 4592795A JP 4592795 A JP4592795 A JP 4592795A JP 2881288 B2 JP2881288 B2 JP 2881288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍛造装置、殊に、歯車
の製造に好適な冷間鍛造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鍛造装置では、成形品のボリュームに一
致させたワークをキャビティ内にセットし、パンチで押
圧することによって、閉塞、或は開放されたキャビティ
内でワークをキャビティ形状に塑性変形せしめ、所望形
状の製品を成形することが行なわれている。そして近年
では、冷間鍛造によって、ドーナツ状のワークから、一
工程で歯車の成形も可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】製品形状の精度を高め
るには、プレス荷重を大きくすることが望ましいが、冷
間鍛造では、プレス荷重が極めて高いため、型の設計が
むずかしい。プレス荷重を下げると欠肉を起こし、逆に
プレス荷重を高くしたりワークのボリュームが多かった
りすれば、ダイへの負荷はそれだけ増大してしまう。よ
って、プレス荷重をダイの耐圧強度とバランスさせなけ
ればならないし、プレス荷重が適切であっても、ワーク
の管理を徹底させなければ、歩留りが悪かったり、装置
を破壊させてしまうことになる。特に、歯形にチャンフ
ァを有した歯車成形では、図5のaの如く、キャビティ
3をパンチ6で閉塞してワークWを加圧すると、チャン
ファ先端部に応力が集中したとき、ワークWのボリュー
ムが多い場合は、集中応力の作用によって、ダイ1のチ
ャンファ部に対応した部分Pに亀裂が生ずる。又図5の
bの如く、歯元ピッチ円の径に一致したパンチ6で加圧
し、圧力をパンチ6の周囲に逃がすと、余肉15が過剰
なバリを生み、歯形部の精度が悪くなってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高荷重で而も
ワークにバラツキがあっても、精度の高い歯車製品を成
形でき、且つ装置の破損も防止する鍛造装置であって、
その構成は、パンチを、インナーパンチとアウターパン
チとの関係にあるメインパンチと定圧パンチとで構成
し、その定圧パンチの荷重を前記メインパンチの荷重よ
り低く設定可能とし、それらのパンチを歯車形状のキャ
ビティを有したダイに対し、メインパンチの径を歯元円
直径に等しく形成すると共に、内径が前記メインパンチ
の径に等しく、且つ外径が歯先円直径を含む大きさの定
圧パンチを、前記メインパンチの外周に同心円で配置し
た鍛造装置にあり、前記定圧パンチは、ダイの放射方向
に対する側面との密着係止面を有するようにできる。
【0005】
【作用】定圧パンチのプレス荷重を、ダイの耐圧荷重以
内に設定しておけば、メインパンチのプレス荷重が高す
ぎたり、ワークのボリュームが多すぎても、定圧パンチ
により超過応力が吸収され、ダイに過大荷重が作用する
ことはなく、定圧パンチにより歯形部が閉塞されるの
で、チャンファ部分に加わる集中応力が前記定圧パンチ
のプレス荷重によってコントロールされ、ダイの破壊防
止が図られ、歯形精度の向上にも繋る。又、メインパン
チと定圧パンチとが、インナーパンチとアウターパンチ
との関係にあるため、中央から放射方向に肉が流れて外
周形状の精度が高められる。更に、定圧パンチに、ダイ
の放射方向に対する側面との密着係止面を設けておけ
ば、ダイを周囲から拘束するので、ダイが補強される。
【0006】
【実施例】本発明に係る鍛造装置を、図面に基づいて説
明する。1はダイであり、中央にエジェクタ2を備えた
貫通孔2aを有し、その貫通孔2aの上端部にキャビテ
ィ3が形成されている。キャビティ3の内周面には、チ
ャンファを有する歯形形成用歯型4が凹設され、上部周
縁には 係止段部5が設けられている。
【0007】6はパンチであって、図1のaに示す如
く、このパンチ6には、前記貫通孔2aの真上に、その
貫通孔2aと同心で貫通孔2aより小径のマンドレル7
が配置され、そのマンドレル7の外周には、メインパン
チであるインナーパンチ8及び定圧パンチであるアウタ
ーパンチ9が夫々マンドレル7と同心円にて配置されて
いる。そしてこれらマンドレル7、インナーパンチ8、
アウターパンチ9は、加圧機構10により一体的に上下
動せられ、アウターパンチ9には、パンチ6のプレス荷
重より低いプレス荷重を作用させる定圧荷重付与手段1
1が設けられている。この定圧荷重付与手段11は、例
えば弾性体の弾力や油圧力によって一定荷重を維持し、
一定荷重以上の応力が加わると反プレス方向(上方)に
後退し、その応力を吸収する構造となっている。
【0008】前記インナーパンチ8の外径は、キャビテ
ィ3の形状に相当する歯車の歯元円直径に等しく、アウ
ターパンチ9の外形は、キャビティ3の形状に相当する
歯車の歯先直径より大きく、その下面には、前記ダイ1
に形成されている係止段部5の外側面に係止可能な密着
係止面を有する係止段部12が形成されている。又アウ
ターパンチ9の歯形形成用歯型4を閉塞する面の外側に
は、バリ形成用の逃げ凹部13が周設されている。
【0009】このような鍛造装置において、ドーナツ状
のワークWをキャビティ3内にセットし(図2のa)、
パンチ6を降下させると、先ずマンドレル7がワークW
の穴を貫通し、続いてアウターパンチ9がワークWをキ
ャビティ内に押し込んで歯形形成用歯型4を閉塞し(図
2のb)、最後にインナーパンチ8がワークWを押し潰
す(図1のb)。前記二段階の加圧動作によって、ワー
クWの肉は、マンドレル7に沿って貫通孔2a内に逃げ
ると共に、歯形形成用歯型4内に張り出され、歯形14
が成形される。
【0010】ワークのボリュームが多い場合、一部は貫
通孔2a内へ逃がすことができるが、歯形形成用歯型4
内へ張り出した肉がその歯形形成用歯型4内いっぱいに
充満し、所定の歯形精度形成に必要な量をオーバーする
と、歯形形成用歯型4内の圧力によって、アウターパン
チ9が上方へ後退してそのオーバーした分の荷重を吸収
し、余分な肉を逃げ凹部13に流れ込ませてバリ15を
形成し、歯形形成用歯型4内の圧力を一定に保つので、
ダイへの負荷は耐圧荷重内にコントロールされる(図
3)。
【0011】又実施例の鍛造装置では、パンチの下降に
伴って、図4の如くダイ1の段部5にアウターパンチ9
の係止段部12が係止され、ダイの周囲を拘束するの
で、その補強によって、ダイの放射方向に作用する力F
を受け止め、ダイの耐圧荷重を高くできる。そしてマン
ドレルは、パンチ側に設けるばかりでなく、ダイ側に可
動或は固定させた状態で設けることもできる。
【0012】本発明の鍛造装置は、メインパンチとは別
に、定圧パンチを圧力荷重調整可能に設け、その定圧パ
ンチで過大応力を吸収し、定圧パンチをメインパンチの
周囲に同心円で設けるものであれば、両パンチの形状
は、製品形状に応じて適宜変更される。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、定圧パンチのプレス荷
重を、ダイの耐圧荷重以内に設定しておくことによっ
て、過大荷重があってもその過大荷重は定圧パンチのプ
レス荷重によってコントロールされ、ダイの破壊防止が
図られる。そして定圧パンチにより歯形部が閉塞され、
且つ、メインパンチと定圧パンチとが、インナーパンチ
とアウターパンチとの関係にあるため、中央から放射方
向に肉が流れて歯先形状の精度が高められ、同時にチャ
ンファ部分に加わる集中応力によって歯形精度も向上す
る。又、定圧パンチに、ダイの放射方向に対する側面と
の密着係止面を設けておけば、ダイが周囲から拘束され
るので、ダイの補強が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鍛造装置の説明図である。
【図2】 成形過程におけるワークの肉の流れを示した
説明図である。
【図3】 係止段部の説明図である。
【図4】 従来例の説明図である。
【符号の説明】
1・・ダイ、2・・エジェクタ、2a・・貫通孔、3・
・キャビティ、4・・歯形形成用歯型、5・・係止段
部、6・・パンチ、7・・マンドレル、8・・インナー
パンチ、9・・アウターパンチ、10・・加圧機構、1
1・・定圧荷重付与手段、12・・係止段部、13・・
逃げ凹部、14・・歯形、15・・余肉、P・・チャン
ファ部に対応した部分、W・・ワーク、F・・ダイの放
射方向に作用する力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21J 13/02 B21J 5/02 B21K 1/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチを、インナーパンチとアウターパ
    ンチとの関係にあるメインパンチと定圧パンチとで構成
    し、その定圧パンチの荷重を前記メインパンチの荷重よ
    り低く設定可能とし、それらのパンチを歯車形状のキャ
    ビティを有したダイに対し、メインパンチの径を歯元円
    直径に等しく形成すると共に、内径が前記メインパンチ
    の径に等しく、且つ外径が歯先円直径を含む大きさの定
    圧パンチを、前記メインパンチの外周に同心円で配置し
    た鍛造装置。
  2. 【請求項2】定圧パンチが、ダイの放射方向に対する側
    面との密着係止面を有している請求項1に記載の鍛造装
    置。
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JP6245199B2 (ja) * 2015-03-10 2017-12-13 日本精工株式会社 リング状部材の製造方法及び製造装置、ラジアル転がり軸受の製造方法及び製造装置、並びに、回転機器の製造方法
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CN106573289B (zh) * 2014-08-22 2019-03-29 日本精工株式会社 环状部件的制造方法及制造装置

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