JP2881192B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

Info

Publication number
JP2881192B2
JP2881192B2 JP10034019A JP3401998A JP2881192B2 JP 2881192 B2 JP2881192 B2 JP 2881192B2 JP 10034019 A JP10034019 A JP 10034019A JP 3401998 A JP3401998 A JP 3401998A JP 2881192 B2 JP2881192 B2 JP 2881192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
layer
group
photoreceptor
aminobiphenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10034019A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10221869A (ja
Inventor
知幸 島田
正臣 佐々木
保 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10034019A priority Critical patent/JP2881192B2/ja
Publication of JPH10221869A publication Critical patent/JPH10221869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2881192B2 publication Critical patent/JP2881192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用感光体に
関し、詳しくは感光層中に特定の化合物を含有させた電
子写真用感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式において使用される
感光体の光導電性素材として用いられているものにセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機物質がある。
ここにいう「電子写真方式」とは、一般に、光導電性の
感光体をまず暗所で、例えばコロナ放電によって帯電せ
しめ、次いで像露光し、露光部のみの電荷を選択的に逸
散せしめて静電潜像を得、この潜像部を染料、顔料など
の着色材と高分子物質などの結合剤とから構成される検
電微粒子(トナー)で現像し可視化して画像を形成する
ようにした画像形成法の一つである。
【0003】このような電子写真法において感光体に要
求される基本的な特性としては、(1)暗所で適当な電
位に帯電できること、(2)暗所において電荷の逸散が
少ないこと、(3)光照射によって速やかに電荷を逸散
せしめうることなどがあげられる。
【0004】ところで、前記の無機物質はそれぞれが多
くの長所をもっていると同時に、さまざまな欠点をも有
しているのが実状である。例えば、現在広く用いられて
いるセレンは前記(1)〜(3)の条件は十分に満足す
るが、製造する条件がむずかしく、製造コストが高くな
り、可撓性がなく、ベルト状に加工することがむずかし
く、熱や機械的の衝撃に鋭敏なため取扱いに注意を要す
るなどの欠点もある。硫化カドミウムや酸化亜鉛は、結
合剤としての樹脂に分散させて感光体として用いられて
いるが、平滑性、硬度、引張り強度、耐摩擦性などの機
械的な欠点があるためにそのままでは反復して使用する
ことができない。
【0005】近年、これら無機物質の欠点を排除するた
めにいろいろな有機物質を用いた電子写真用感光体が提
案され、実用に供されているものもある。例えば、ポリ
−N−ビニルカルバゾールと2,4,7−トリニトロフ
ルオレン−9−オンとからなる感光体(米国特許第34
84237号明細書に記載)、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾールをピリリウム塩系色素で増感してなる感光体(特
公昭48−25658号公報に記載)、有機顔料を主成
分とする感光体(特開昭47−37543号公報に記
載)、染料と樹脂とからなる共晶錯体を主成分とする感
光体(特開昭47−10735号公報に記載)、トリフ
ェニルアミン化合物を色素増感してなる感光体(米国特
許第3,180,730号)、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾールとアミン誘導体を電荷輸送材料として用いる感光
体(特開昭58−1155号公報)などである。これら
の感光体は優れた特性を有しており実用的にも価値が高
いと思われるものであるが、電子写真法において、感光
体に対するいろいろな要求を考慮すると、まだ、これら
の要求を十分に満足するものが得られていないのが実状
である。また米国特許第3,265,496号、特公昭
39−11546号公報、特開昭53−27033号公
報に記載されている多官能第3アミン化合物、なかでも
ベンジジン系化合物が電子写真感光体用の光導電材料と
して優れていることが知られているが、これらの化合物
は接着樹脂への溶解度が低く感光層中で結晶化する問題
がある。これを改良する為に例えば特開昭62−112
164号公報では他の低分子化合物と併用することによ
り結晶化をおさえる試みがなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、先に
述べた従来の感光体のもつ種々の欠点を解消し、電子写
真法において要求される条件を十分満足しうる感光体を
提供することにある。更に、本発明の他の目的は、製造
が容易でかつ比較的安価に行なえ、耐久性にもすぐれた
電子写真用感光体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
支持体上に下記一般式(I)で表わされるアミノビフェ
ニル化合物の少くとも1種と、下記一般式(P−1)又
は(P−2)のいずれかを有効成分として含有する感光
層を有することを特徴とする電子写真用感光体が提供さ
れる。
【化1】 (式中、R、R及びRは水素原子、アミノ基、ジ
アルキルアミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、
アリールオキシ基、メチレンジオキシ基、置換もしくは
無置換のアルキル基、ハロゲン原子を、Rは水素原
子、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアルキル基又
はハロゲンを表わす。またk、l、m及びnは1、2、
3又は4の整数であり、各々が2、3又は4の整数の時
は前記R、R、R及びRは同一でも異なってい
てもよい。)
【化2】
【化3】
【0008】本発明において感光層に含有させる前記一
般式(I)で表わされるアミノビフェニル化合物は例え
ば、下記一般式(II)で表わされるハロビフェニル誘導
体と下記一般式(III)で表わされるジフェニルアミノ
誘導体又は下記一般式(IV)で表わされるアミノビフェ
ニル誘導体と下記一般式(V)で表わされるハロゲン誘
導体を反応させることによって製造される。
【化4】 (式中、R1、R2及びk、lは前記と同じ。Xはハロゲ
ンを表わす。)
【化5】 (式中、R3、R4及びm、nは前記と同じ)
【化6】 (式中、R1、R2及びk、lは前記と同じ)
【化7】 (式中、R3、R4、X及びm、nは前記と同じ) 前記合成法で得られる一般式(I)で示されるアミノビ
フェニル化合物を以下に例示する。
【0009】
【表1−(1)】
【0010】
【表1−(2)】
【0011】
【表1−(3)】
【0012】本発明においては電荷発生物質3として、
前記したP−1又はP−2のいずれかを用いる。P−1
又はP−2以外の電荷発生物質、例えば下記式(A)の
ような化合物を用いたものは、可視光域での感度に劣り
好ましくない。
【化8】
【0013】本発明の感光体は、上記のようなアミノビ
フェニル化合物の1種又は2種以上を感光層2(2′、
2′′、2′′′又は2′′′′)に含有させたもので
あるが、これらアミノビフェニル化合物の応用の仕方に
よって第1図、第2図、第3図、第4図あるいは第5図
に示したごとくに用いることができる。
【0014】第1図における感光体は導電性支持体1上
にアミノビフェニル化合物、増感染料および結合剤(結
着樹脂)よりなる感光層2が設けられたものである。こ
こでのアミノビフェニル化合物は光導電性物質として作
用し、光減衰に必要な電荷担体の生成および移動はアミ
ノビフェニル化合物を介して行なわれる。しかしなが
ら、アミノビフェニル化合物は光の可視領域においてほ
とんど吸収を有していないので、可視光で画像を形成す
る目的のためには可視領域に吸収を有する増感染料を添
加して増感する必要がある。
【0015】第2図における感光体は、導電性支持体1
上に電荷発生物質3をアミノビフェニル化合物と結合剤
とからなる電荷搬送媒体4の中に分散せしめた感光層
2′が設けられたものである。ここでのアミノビフェニ
ル化合物は結合剤(又は、結合剤及び可塑剤)とともに
電荷搬送媒体を形成し、一方、電荷発生物質3(無機又
は有機顔料のような電荷発生物質)が電荷担体を発生す
る。この場合、電荷搬送媒体4は主として電荷発生物質
3が発生する電荷担体を受入れ、これを搬送する作用を
担当している。そして、この感光体にあっては電荷発生
物質とアミノビフェニル化合物とが、たがいに、主とし
て可視領域において吸収波長領域が重ならないというの
が基本的条件である。これは、電荷発生物質3に電荷担
体を効率よく発生させるためには電荷発生物質表面ま
で、光を透過させる必要があるからである。一般式
(I)で表わされるアミノビフェニル化合物は可視領域
にほとんど吸収がなく、一般に可視領域の光線を吸収
し、電荷担体を発生する電荷発生物質3と組合わせた場
合、特に有効に電荷搬送物質として働くのがその特長で
ある。
【0016】第3図における感光体は、導電性支持体1
上に電荷発生物質3を主体とする電荷発生層5と、アミ
ノビフェニル化合物を含有する電荷搬送層4との積層か
らなる感光層2′′が設けられたものである。この感光
体では、電荷搬送層4を透過した光が電荷発生層5に到
達し、その領域で電荷担体の発生が起こり、一方、電荷
搬送層4は電荷担体の注入を受け、その搬送を行なうも
ので、光減衰に必要な電荷担体の発生は、電荷発生物質
3で行なわれ、また電荷担体の搬送は、電荷搬送層4
(主としてアミノビフェニル化合物が働く)で行なわれ
る。こうした機構は第2図に示した感光体においてした
説明と同様である。
【0017】第4図における感光体は第3図の電荷発生
層5とアミノビフェニル化合物を含有する電荷搬送層4
の積層順を逆にしたものであり、その電荷担体の発生及
び搬送の機構は上記の説明と同様にできる。この場合機
械的強度を考慮し第5図の様に電荷発生層5の上に保護
層6を設けることもできる。実際に本発明感光体を作製
するには、第1図に示した感光体であれば、結合剤を溶
かした溶液にアミノビフェニル化合物の1種又は2種以
上を溶解し、更にこれに増感染料を加えた液をつくり、
これを導電性支持体1上に塗布し乾燥して感光層2を形
成すればよい。
【0018】感光層の厚さは3〜50μm、好ましくは
5〜20μmが適当である。感光層2に占めるアミノビ
フェニル化合物の量は30〜70重量%、好ましくは約
50重量%であり、また、感光層2に占める増感染料の
量は0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%で
ある。増感染料としては、ブリリアントグリーン、ビク
トリアブルーB、メチルバイオレット、クリスタルバイ
オレット、アシッドバイオレット6Bのようなトリアリ
ールメタン染料、ローダミンB、ローダミン6G、ロー
ダミンGエキストラ、エオシンS、エリトロシン、ロー
ズベンガル、フルオレセインのようなキサンテン染料、
メチレンブルーのようなチアジン染料、シアニンのよう
なシアニン染料、2,6−ジフェニル−4−(N,N−
ジメチルアミノフェニル)チアピリリウムパークロレー
ト、ベンゾピリリウム塩(特公昭48−25658号公
報に記載)などのピリリウム染料などが挙げられる。な
お、これらの増感染料は単独で用いられても2種以上が
併用されてもよい。
【0019】また、第2図に示した感光体を作製するに
は、1種又は2種以上のアミノビフェニル化合物と結合
剤とを溶解した溶液に電荷発生物質3の微粒子を分散せ
しめ、これを導電性支持体1上に塗布し乾燥して感光層
2′を形成すればよい。感光層2′の厚さは3〜50μ
m、好ましくは5〜20μmが適当である。感光層2′
に占めるアミノビフェニル化合物の量は10〜95重量
%、好ましくは30〜90重量%であり、また、感光層
2′に占める電荷発生物質3の量は0.1〜50重量
%、好ましくは1〜20重量%である。
【0020】更に、第3図に示した感光体は作製するに
は、導電性支持体1以上に電荷発生物質を真空蒸着する
か或いは、電荷発生物質の微粒子3を必要によって結合
剤を溶解した適当な溶媒中に分散した分散液を塗布し乾
燥するかして、更に必要であればバフ研磨などの方法に
よって表面仕上げ、膜厚調整などを行って電荷発生層5
を形成し、この上に1種又は2種以上のアミノビフェニ
ル化合物と結合剤とを溶解した溶液を塗布し乾燥して電
荷搬送層4を形成すればよい。なお、ここで電荷発生層
5の形成に用いられる電荷発生物質は前記の感光層2′
の説明においてしたのと同じものである。
【0021】電荷発生層5の厚さは5μm以下、好まし
くは2μm以下であり、電荷搬送層4の厚さは3〜50
μm、好ましくは5〜20μmが適当である。電荷発生
層5が電荷発生層物質の微粒子3を結合剤中に分散させ
たタイプのものにあっては、電荷発生物質の微粒子3の
電荷発生層5に占める割合は10〜95重量%、好まし
くは50〜90重量%程度である。また、電荷搬送層4
に占める化合物の量は10〜95重量%、好ましくは3
0〜90重量%である。第4図に示した感光体を作成す
るには、導電性支持体1上にアミノビフェニル化合物と
結合剤とを溶解した溶液を塗布し、乾燥して電荷搬送層
4を形成したのち、この電荷搬送層の上に電荷発生層物
質の微粒子を、必要によって結合剤を溶解した溶媒中に
分散した分散液をスプレー塗工等の方法で塗布乾燥して
電荷発生層5を形成すればよい。電荷発生層あるいは電
荷搬送層の量比は第3図で説明した内容と同様である。
このようにして得られた感光体の電荷発生層5の上に更
に適当な樹脂溶液をスプレー塗工等の方法により保護層
6を形成することにより第5図に示す感光体を作成でき
る。ここで用いる樹脂としては、後記する結合剤が使用
できる。
【0022】なお、これらのいずれの感光体製造におい
ては導電性支持体1に、アルミニウムなどの金属板又は
金属箔、アルミニウムなどの金属を蒸着したプラスチッ
クフィルム、あるいは導電処理を施した紙などが用いら
れる。また、結合剤としては、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカ
ーボネートなどの縮合樹脂や、ポリビニルケトン、ポリ
スチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリ
ルアミドのようなビニル重合体などが用いられるが、絶
縁性でかつ接着性のある樹脂はすべて使用できる。必要
により可塑剤が結合剤に加えられてるが、そうした可塑
剤としてはハロゲン化パラフィン、ポリ塩化ビフェニ
ル、ジメチルナフタリン、ジブチルフタレートなどが例
示できる。
【0023】更に、以上のようにして得られる感光体に
は、導電性支持体と感光層の間に、必要に応じて接着層
又はバリヤ層を設けることができる。これらの層に用い
られる材料としては、ポリアミド、ニトロセルロース、
酸化アルミニウムなどであり、また膜厚は1μm以下が
好ましい。
【0024】本発明の感光体を用いて複写を行なうに
は、感光面に帯電、露光を施した後、現像を行ない、必
要によって、紙などへ転写を行なう。本発明の感光体は
感度が高く、また可撓性に富むなどの優れた利点を有し
ている。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、下記実施例において部はすべて重量部である。
【0026】(化合物No.2の合成例)3−アミノビ
フェニル4.00g、p−ヨードトルエン15.46
g、炭酸カリウム9.80g及び銅粉0.10gをニト
ロベンゼン100mlに採り窒素気流下、エステル管で
共沸脱水しながら210〜212℃で16時間撹拌し
た。室温まで冷却した後セライトを用いて濾過し、濾液
を減圧下でニトロベンゼンを留去した。ついで残査をト
ルエンで抽出、水洗し、有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥をおこない、減圧濃縮して暗褐色の油状物を得た。こ
れをシリカゲルカラム処理(溶離液:トルエン−n−ヘ
キサン混合溶媒)を2回おこない、エタノールついでn
−ヘキサンから再結晶して、無色プリズム結晶のN,N
−ビス(4−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニ
ル]−3−アミン4.58g(収率55.4%)を得
た。融点は105.0〜105.7℃であった。元素分
析値(%)はC2623Nとして下記の通りであった。 C H N 実測値 89.41 6.48 3.95 計算値 89.36 6.63 4.01
【0027】実施例1 電荷発生物質として前記P−1化合物76部、ポリエス
テル樹脂(バイロン200、(株)東洋紡績製)の2%
テトラヒドロフラン溶液1260部およびテトラヒドロ
フラン3700部をボールミル中で粉砕混合し、得られ
た分散液をアルミニウム蒸着したポリエステルベースよ
りなる導電性支持体のアルミニウム面上にドクターブレ
ードを用いて塗布し、自然乾燥して厚さ約1μmの電荷
発生層を形成した。一方、電荷搬送物質としてはNo.
2のアミノビフェニル化合物2部、ポリカーボネート樹
脂(パンライトK1300、(株)帝人製)2部および
テトラヒドロフラン16部を混合溶解して溶液とした
後、これを前記電荷発生層上にドクターブレードを用い
て塗布し、80℃で2分間、ついで120℃で5分間乾
燥して厚さ約20μmの電荷搬送層を形成せしめて感光
体No.1を作成した。
【0028】実施例2〜8 電荷発生物質および電荷搬送物質(アミノビフェニル化
合物)を表2に示したものに代えた以外は実施例1とま
ったく同様にして感光体No.2〜8を作成した。
【0029】
【表2】
【0030】
【表2−(2)】
【0031】実施例9 アルミニウム蒸着したポリエステルフィルム基板上に、
実施例1で用いた電荷搬送層塗工液を実施例1と同様に
してブレード塗工し、ついで乾燥して厚さ約20μmの
電荷搬送層を形成した。ビスアゾ顔料(P−2)13.
5部、ポリビニルブチラール(商品名:XYHLユニオ
ンカーバイトプラスチック社製)5.4部、THF 6
80部及びエチルセロソルブ1020部をボールミル中
で粉砕混合した後、エチルセロソルブ1700部を加え
攪拌混合して電荷発生層用塗工液を得た。この塗工液を
上記の電荷搬送層の上にスプレー塗工し、100℃で1
0分間乾燥して厚さ約0.2μmの電荷発生層を形成し
た。さらにこの電荷発生層の上にポリアミド樹脂(商品
名:CM−8000、東レ製)のメタノール/n−ブタ
ノール溶液をスプレー塗工し120℃で30分間乾燥し
て厚さ約0.5μmの保護層を形成せしめて感光体N
o.9を作成した。
【0032】かくしてつくられた感光体No.1〜9に
ついて、市販の静電複写紙試験装置(KK川口電機製作
所製SP428型)を用いて−6KV又は+6KVのコ
ロナ放電を20秒間行って帯電せしめた後、20秒間暗
所に放置し、その時の表面電位Vpo(ボルト)を測定
し、ついでタングステンランプ光を、感光体表面の照度
が4.5ルックスになるよう照射してその表面電位がV
poの1/2になる迄の時間(秒)を求め、露光量E1
/2(ルックス・秒)を算出した。その結果を表3に示
す。
【0033】また、以上の各感光体を市販の電子写真複
写機を用して帯電せしめた後、原図を介して光照射を行
って静電潜像を形成せしめ、乾式現像剤を用いて現像
し、得られた画像(トナー画像)を普通紙上に静電転写
し、定着したところ、鮮明な転写画像が得られた。現像
剤として湿式現像剤を用いた場合も同様に鮮明な転写画
像が得られた。
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明の感光体は感光特性に優れている
ことは勿論のこと、熱や機械的の衝撃に対する強度が大
で、しかも安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる電子写真感光体の厚さ方向に
拡大した断面図である。
【図2】本発明にかかわる電子写真感光体の厚さ方向に
拡大した断面図である。
【図3】本発明にかかわる電子写真感光体の厚さ方向に
拡大した断面図である。
【図4】本発明にかかわる電子写真感光体の厚さ方向に
拡大した断面図である。
【図5】本発明にかかわる電子写真感光体の厚さ方向に
拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2、2′、2′′、2′′′、2′′′′ 感光層 3 電荷発生物質 4 電荷搬送媒体又は電荷搬送層 5 電荷発生層 6 保護層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に下記一般式(I)で表
    わされるアミノビフェニル化合物の少くとも1種と、下
    記一般式(P−1)又は(P−2)のいずれかを有効成
    分として含有する感光層を有することを特徴とする電子
    写真用感光体。 【化1】 (式中、R、R及びRは水素原子、アミノ基、ジ
    アルキルアミノ基、アルコキシ基、チオアルコキシ基、
    アリールオキシ基、メチレンジオキシ基、置換もしくは
    無置換のアルキル基、ハロゲン原子を、Rは水素原
    子、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアルキル基又
    はハロゲンを表わす。またk、l、m及びnは1、2、
    3又は4の整数であり、各々が2、3又は4の整数の時
    は前記R、R、R及びRは同一でも異なってい
    てもよい。) 【化2】 【化3】
JP10034019A 1998-01-30 1998-01-30 電子写真用感光体 Expired - Fee Related JP2881192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10034019A JP2881192B2 (ja) 1998-01-30 1998-01-30 電子写真用感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10034019A JP2881192B2 (ja) 1998-01-30 1998-01-30 電子写真用感光体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63333748A Division JP2813776B2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28 電子写真用感光体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10221869A JPH10221869A (ja) 1998-08-21
JP2881192B2 true JP2881192B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=12402686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10034019A Expired - Fee Related JP2881192B2 (ja) 1998-01-30 1998-01-30 電子写真用感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2881192B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10221869A (ja) 1998-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2753582B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2701852B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2813776B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3054659B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2876065B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3164435B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH01566A (ja) 電子写真用感光体
JP3435476B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2700231B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3289049B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2881192B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3303200B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2742564B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3194389B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2688682B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2700230B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2876063B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2840667B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2700226B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3104824B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3156889B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3245694B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3054782B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3281960B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3054657B2 (ja) 電子写真用感光体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees