JP2881108B2 - 雑音電流吸収ブッシュ - Google Patents

雑音電流吸収ブッシュ

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JP2881108B2
JP2881108B2 JP6281094A JP6281094A JP2881108B2 JP 2881108 B2 JP2881108 B2 JP 2881108B2 JP 6281094 A JP6281094 A JP 6281094A JP 6281094 A JP6281094 A JP 6281094A JP 2881108 B2 JP2881108 B2 JP 2881108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器内部で発生し
た雑音電流、あるいは外部で発生し電線を通して電子機
器に流れ込む雑音電流を吸収するために、電子機器の筐
体から電線を取り出す電線取出口に装着される雑音電流
吸収ブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の雑音電流吸収ブッシ
ュとして、例えば、実開昭62−172195号に開示
されているようなものが知られている。即ち、図10
(a)に示すように、環状のフェライトコア60を内蔵
し、その中心部に電線を挿通する挿通孔62aを有する
ブッシュ62であって、その外周部に、筐体64に形成
された電線取出口64aが嵌め込まれる溝62bを形成
したものが開示されている。
【0003】しかし、このようなブッシュ62において
は、電線取出口64aを溝62bに嵌め込んでブッシュ
62を電線取出口64aに取り付ける際に、電線取出口
64aより大きい径を有するつば部62cを、電線取出
口64aに挿入して通過させなければならないので、か
なり強力な力を必要とし、非常に手間がかかるという問
題があった。また、単にブッシュ62を形成する材料の
弾性力を利用してブッシュ62を変形させ電線取出口6
4aに挿入しているだけであり、特別に脱落を防止する
機構を持たないので、取付後に挿入時と同程度の力が加
えられると、ブッシュ62は電線取出口64aから脱落
してしまうという問題があった。更に、ブッシュ62
を、異質の材料であるフェライトコア60と共に一体成
形しなければならないので、製造が面倒であるという問
題もあった。
【0004】これに対して、特開平4−261009号
には、図10(b)に示すように、円筒を軸方向に2分
割した形状に形成された一対のフェライトコア66と、
この一対のフェライトコア66を収納する開閉可能に形
成された一対のケース部68a、およびケース部68a
の一端に筐体72の電線取出口72aを挿通可能に延設
された挿通部68bを有する保持ケース部68と、挿通
部68bに形成された雄ねじと螺合する雌ねじが形成さ
れ、電線取出口72aを貫通した挿通部68bに筐体を
挟んで螺合させることにより保持ケース部68を電線取
出口72aに固定する固定部材70と、からなるブッシ
ュ65が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10(b)
に示されているようなブッシュ65においては、ブッシ
ュ65を電線取出口72aに固定するために、保持ケー
ス68とは別体に形成された固定部材70が必要である
だけでなく、ケース部68aを閉じてフェライトコア6
6をケース部68a内に保持するための係止部(図示せ
ず)を設ける必要があり、部品が増加し構成が複雑にな
ってしまうという問題があった。また、ブッシュ65の
電線取出口72aへの固定は、ねじ止めにより行ってい
るため、やはり手間を要するという問題があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
めに、取付が容易で構成の簡単な雑音電流吸収ブッシュ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、電子機器等の筐体
から電線を取り出す電線取出口に装着され、上記電線に
流れる雑音電流を吸収する雑音電流吸収ブッシュであっ
て、上記電線の外周部を包囲する形状に形成され軸方向
に複数に分割された磁性体と、該複数の磁性体を夫々収
納する複数のケース部を有し、当該複数の磁性体を電線
の外周部を包囲する形状に保持する樹脂製の保持ケース
と、からなり、上記保持ケースの外周部に、上記電線取
出口の両側面を挟持して、上記各ケース部を接合した状
態で上記電線取出口に上記保持ケースを固定する一対の
挟持片を設け、上記一対の挟持片は、上記保持ケースの
外周面より突設され、上記電線取出口の片面の周囲に当
接して上記保持ケースの位置決めをする固定片と、上記
保持ケースの外周面に上記電線取出口の肉厚分だけ上記
固定片から離して突設され、かつ上記保持ケースの内側
方向への弾性を有する弾性片と、からなることを特徴と
する。
【0008】請求項2に記載の発明は、電子機器等の筐
体から電線を取り出す電線取出口に装着され、上記電線
に流れる雑音電流を吸収する雑音電流吸収ブッシュであ
って、上記電線の外周部を包囲する形状に形成され軸方
向に複数に分割された磁性体と、該複数の磁性体を夫々
収納する複数のケース部を有し、当該複数の磁性体を電
線の外周部を包囲する形状に保持する樹脂製の保持ケー
スと、からなり、上記保持ケースの外周部に、上記電線
取出口の両側面を挟持して、上記各ケース部を接合した
状態で上記電線取出口に上記保持ケースを固定する一対
の挟持片を設け、上記保持ケースには、上記保持ケース
が上記電線取出口に取り付けられた時に上記電線取出口
の内周面と接触する位置に、上記磁性体を収納する空間
に向けて突設された付勢爪が形成されていることを特徴
とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の雑音電流吸収ブッシュであって、上記保持ケースに
は、上記保持ケースが上記電線取出口に取り付けられた
時に上記電線取出口の内周面と接触する位置に、上記磁
性体を収納する空間に向けて突設された付勢爪が形成さ
れていることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、電子機器等の筐
体から電線を取り出す電線取出口に装着され、上記電線
に流れる雑音電流を吸収する雑音電流吸収ブッシュであ
って、上記電線取出口は一端が開放されており、上記電
線の外周部を包囲する形状に形成され軸方向に複数に分
割された磁性体と、該複数の磁性体を夫々収納する複数
のケース部を有し、当該複数の磁性体を電線の外周部を
包囲する形状に保持する樹脂製の保持ケースと、からな
り、上記保持ケースの外周部に、ガイド部が形成されて
おり、該ガイド部には嵌合溝が形成されていることを特
徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、電子機器等の筐
体から電線を取り出す電線取出口に装着され、上記電線
に流れる雑音電流を吸収する雑音電流吸収ブッシュであ
って、 上記電線取出口は一端が開放されており、上記電
線の外周部を包囲する形状に形成され軸方向に複数に分
割された磁性体と、該複数の磁性体を夫々収納する複数
のケース部を有し、当該複数の磁性体を電線の外周部を
包囲する形状に保持する樹脂製の保持ケースと、からな
り、上記保持ケースの外周部に、ガイド部が形成されて
おり、該ガイド部には嵌合溝が形成され、更に嵌合溝に
は凸部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記のように構成された請求項1,2,3に記
載の雑音電流吸収ブッシュにおいては、電線の外周部を
包囲する形状に形成され軸方向に複数に分割された磁性
体を、夫々保持ケースのケース部に収納し、各ケース部
を互いに接合させることにより、分割された磁性体によ
り電線の外周部が包囲される形状に磁性体を保持する。
このように、各ケース部を接合した状態、即ち、保持ケ
ースを閉じた状態で、保持ケースに設けられた一対の挟
持片に電線取出口の両側面を挟持させることにより、保
持ケースは電線取出口に固定され、また、保持ケースは
閉じた状態に保持される。これにより、磁性体は電線取
出口において電線の外周部を包囲するように保持され、
電線に流れる雑音電流を吸収する。
【0013】そして、請求項1,3に記載の雑音電流吸
収ブッシュにおいて、保持ケースの外周に突設された弾
性片は、外部から押圧されると弾性変形して保持ケース
の内側方向へ退避し、押圧から解放されると元の形状に
戻って保持ケースの外周面より突出する。従って、保持
ケースの外周と略同じ大きさに形成された孔からなる電
線取出口に保持ケースを挿入する場合であっても、弾性
片を押圧した状態にして挿入すれば、弾性片は電線取出
口を通過させることができ、固定片が電線取出口の片面
の周囲に当接する位置まで保持ケースを挿入することが
できる。そして、電線取出口を通過した弾性片の押圧を
解放すると、弾性片が、電線取出口のもう一方の面に当
接することにより、電線取出口は弾性片と固定片の間に
挟持され、保持ケースは電線取出口に固定される。
【0014】なお、弾性片の突設部分の高さを、保持ケ
ースが電線取出口に挿入される方向に従って、最初に挿
入される部分は、保持ケースの外周と同じ高さに形成
し、固定片に近づくほど高くなるように傾斜をつけて形
成すれば、電線取出口の周囲に接触した弾性片は、保持
ケースが電線取出口に挿入されるのに従い、傾斜に沿っ
て保持ケースの内側方向に自動的に退避する。
【0015】また、請求項2,3に記載の雑音電流吸収
ブッシュにおいて、保持ケースに収納された磁性体は、
保持ケースが閉じられると、付勢爪により互いに密着す
る方向に付勢される。このとき、付勢爪は、磁性体によ
り保持ケースの外側方向へ押圧されるのであるが、保持
ケースが電線取出口に取り付けられた時には、付勢爪は
電線取出口の内周面と接触し、保持ケースの外側方向へ
の変形が制限されるため、結局、付勢爪は、磁性体が互
いに密着する方向に磁性体を付勢することになる。
【0016】請求項4に記載の雑音電流吸収ブッシュに
おいては、電線の外周部を包囲する形状に形成され軸方
向に複数に分割された磁性体を、夫々保持ケースのケー
ス部に収納し、各ケース部を互いに接合させることによ
り、分割された磁性体により電線の外周部が包囲される
形状に磁性体を保持する。そして、保持ケースを電線取
出口の開放端から、嵌合溝と電線取出口の切欠面とを嵌
合させながら挿入する。
【0017】請求項5に記載の雑音電流吸収ブッシュに
おいては、嵌合溝に形成された凸部が、電線取出口の凹
部切欠面が形成されている部分に嵌め込まれる。
【0018】なお、保持ケースを構成する各ケース部が
互いに開閉可能に結合されていると、保持ケースが散逸
してしまうことがなく、また、磁性体や保持ケースはあ
まり多数に分割されているより、2分割程度のものが取
扱が容易である。
【0019】
【実施例】以下に本発明の第1実施例を図面と共に説明
する。図1は、第1実施例の雑音電流吸収ブッシュの斜
視図である。図1に示すように、雑音電流吸収ブッシュ
2は、電子機器等の筐体26から電線を取り出すために
開口された電線取出口27に取り付けて使用されるもの
であり、開閉可能に形成された第1,第2ケース部8,
9からなる保持ケース6の内部に、リングを軸方向に二
分割した形状のフェライトコア4,5が夫々収納されて
おり、その中央部には電線を挿通するための電線挿通部
12が形成されている。
【0020】次に、図2は、保持ケース6に収納されて
いるフェライトコア4,5、及び開環状態の保持ケース
6の一部破断図を含む斜視図である。図3及び図4は、
保持ケース6を示しており、図3(a)はその平面図、
図3(b)は正面図、図3(c)は左側面図、図3
(d)は右側面図、図4(a)は底面図、図4(b)は
背面図である。図5は、保持ケース6にフェライトコア
4,5を収納した状態での各部の断面図であり、図5
(a)は、図4(a)におけるA−A断面図、図5
(b)は同じくB−B断面図、図5(c)は同じくC−
C断面図である。
【0021】図2ないし図4に示すように、雑音電流吸
収ブッシュ2の保持ケース6は、フェライトコア4,5
を収納する第1,第2ケース部8,9を備えており、各
ケース部8,9はヒンジ7を介して開閉可能に接続され
ている。各ケース部8,9の軸方向の両端に位置する側
壁部10,11には、保持ケース6を閉じた時に、円形
の電線挿通部12(図1参照)を形成する半円形の切欠
14,15が夫々形成されている。そして、一方の側壁
部10,11の内壁には、切欠14,15の下部に、フ
ェライトコア4,5を固定する固定突起16,17が形
成されている。
【0022】各ケース部8,9において側壁部10,1
1に挟まれた半円筒状の周壁部18,19の外壁には、
保持ケース6を閉じた時に、保持ケース6の略中央部を
周方向に1周する突条20,21が形成されている。ま
た、周壁部18,19には、この突条20,21と接す
るようにE字状の間隙部18a,19aが形成されてお
り、この間隙部18a,19aにより3方向を囲まれた
部分には、付勢爪22,23および係止爪24,25が
夫々形成されている。
【0023】このうち、付勢爪22,23は、その先端
部分が、ケース部8,9のフェライトコア4,5を収納
する空間へ向けて突設されており、各ケース部8,9に
フェライトコア4,5が収納され、保持ケース6が閉じ
られた際に、フェライトコア4,5の分割面を密着させ
る方向にフェライトコア4,5を付勢する。
【0024】一方、係止爪24,25は、ケース部8,
9の外側に向けて突設されており、その突設部分の高さ
は、周壁部18,19に接続されている根元部分から先
端部分に向かって徐々に高くなるように傾斜している。
なお、先端部分は、周壁部18,19と同じ高さに形成
されている。
【0025】ここで、突条20,21、付勢爪22,2
3、係止爪24,25は、雑音電流吸収ブッシュ2が、
取り付けられる電線取出口27の孔径、および電線取出
口27の内周面27aの肉厚に応じて形成されるもので
ある。即ち、突条20,21および係止爪24,25
は、これらが形成されている部分の保持ケース6の径
が、電線取出口27の孔径より大きくなるように、十分
な高さに形成されている。また、突条20,21と係止
爪24,25の突設部分との間の間隔は、電線取出口の
内周面27aの肉厚と略同じとなるように形成され、し
かも、突条20,21が電線取出口27の周囲に当接し
ている時に、電線取出口の内周面27aが付勢爪22,
23及び係止爪24,25の先端部分に当接するように
形成されている。
【0026】そして、このように構成された、保持ケー
ス6は、合成樹脂により一体成形されており、ヒンジ
7、付勢爪22,23、係止爪24,25等には、適度
な弾性が与えられている。一方、フェライトコア4,5
は、図2に示すように、円筒をその軸方向に沿って二分
割した形状をしており、分割面4a,5aに挟まれた部
分に形成された断面半円形状の溝4b,5bは、フェラ
イトコア4,5が保持ケース6に収納され、保持ケース
6が閉じられた際に電線挿通部12を形成する。また、
溝4b,5bの両端部には、保持ケース6の固定突起1
6,17と嵌合する固定凹部4c,5cが形成されてい
る。
【0027】このフェライトコア4,5を、ケース部
8,9に押し込むことにより、図5(b)および(c)
に示すように、固定凹部4c,5cと固定突起16,1
7とが嵌合して、フェライトコア4,5はケース部8,
9に固定される。またこの時、フェライトコア4,5
は、固定突起16,17により付勢されて固定突起1
6,17が形成されていない側の側壁部10,11に押
し付けられ位置決めされる。
【0028】なお、固定突起16,17が、側壁部1
0,11の一方にしか形成されていないにも関わらず、
これに嵌合する固定凹部4c,5cが両端に形成されて
いるのは、保持ケースにフェライトコア4,5を挿入す
る際に、逆差しすることがないようにするためである。
【0029】また、保持ケース6が開かれた状態におい
て、保持ケース6に収納されたフェライトコア4,5
は、図5に示すように、保持ケース6の内側に向けて突
設された付勢爪22,23により、保持ケース6の内壁
から少し浮いた状態に保持されており、従って、フェラ
イトコア4,5の分割面4a,5aも、保持ケース6の
開口部のよりわずかに突出した状態に保持されている。
【0030】次に、上記のように構成された雑音電流吸
収ブッシュ2の使用方法を、図1及び図5に基づいて説
明する。まず、保持ケース6の切欠14,15及びフェ
ライトコア4,5の溝4b,5bにより形成される電線
挿通部12に電線を配置して、保持ケース6を閉じる。
この保持ケース6が閉じられた雑音電流吸収ブッシュ2
を、図1に示す矢印Xの方向に沿って電線取出口27に
挿入すると、挿入されるに従い、保持ケース6の外壁に
突設された係止爪24,25は、電線取出口の内周面2
7aと接触して押圧され、自動的に保持ケース6の内側
に押し込まれる。そして、突条20,21が形成されて
いる部分まで挿入されると、突条20,21と電線取出
口27の周囲とが当接して雑音電流吸収ブッシュ2の挿
入は止まる。この時、電線取出口の内周面27aは、係
止爪24,25の先端部分に当接しており、係止爪2
4,25の突設部分は、内周面27aによる押圧から開
放されて、保持ケース6の外壁から突設した元の形状に
戻る。このようにして、突条20,21及び係止爪2
4,25が、電線取出口27の周囲を挟持することによ
り、雑音電流吸収ブッシュ2は電線取出口27に固定さ
れ、取付が終了する。
【0031】一方、雑音電流吸収ブッシュ2が電線取出
口27に挿入されると、保持ケース6が完全に閉じらる
ため、開いた状態において保持ケース6の開口部より突
出していたフェライトコア4,5は、保持ケース6の内
部に納まるように付勢爪22,23を外側方向に押す。
ところが、付勢爪22,23は、電線取出口の内周面2
7aと接触しており、付勢爪22,23が外側方向へ押
し出されることを防止しているので、結局、付勢爪2
2,23は、フェライトコアの分割面4a,5aを密着
する方向にフェライトコア4,5を付勢する。
【0032】以上説明したように、第1実施例の雑音電
流吸収ブッシュ2においては、保持ケース6の外壁に、
電線取出口27の周囲を挟持する突条20,21および
係止爪24,25が形成されており、しかも、係止爪2
4,25は、電線取出口の内周面27aと接触すること
により弾性変形して保持ケース6の内側に押し込まれる
ように形成されている。つまり、係止爪24,25が形
成されている部分は、電線取出口27の径より大きいに
も関わらず電線取出口27を通過することができ、突条
20,21と電線取出口27を通過した係止爪24,2
5とで電線取出口27を挟持することにより、保持ケー
ス6は電線取出口27に固定される。
【0033】従って、雑音電流吸収ブッシュ2によれ
ば、保持ケース6を閉じた状態にして電線取出口27に
挿入するだけで簡単に電線取出口27に取り付けること
ができる。しかも、電線取出口の内周面27aが、保持
ケース6を閉じた状態に保持する保持部材としての働き
をするので、保持ケース6には、特別な保持部材を設け
る必要がなく、従って、保持ケース6の構成を簡単にす
ることができる。
【0034】更に、フェライトコアの分割面4a,5a
が密着する方向にフェライトコア4,5を付勢する付勢
爪22,23は、保持ケース6自体が有する弾性を利用
しているだけでなく、電線取出口の内周面27aを利用
して付勢しているので、フェライトコア4,5において
は安定した磁路が形成され確実に雑音電流を吸収するこ
とができる。
【0035】なお、第1実施例の雑音電流吸収ブッシュ
2は、リング状の固定部材を使用することにより、保持
ケースを閉じた状態に保持することができ、筐体の電線
取出口以外の場所でも、電線に取り付けて使用すること
ができる。また、第1実施例においては、保持ケース6
の断面を円形状に形成したが、4,6,8角形等、電線
取出口27の形状に合わせて様々な形状に形成すること
ができる。
【0036】また、突条20,21の代わりに、複数の
突起を設けたり、保持ケース6の外壁の肉厚をかえて段
差を設けることにより、電線取出口27の周囲に当接す
る構成を形成してもよい。次に、第2実施例を図面と共
に説明する。
【0037】図6は、第2実施例の雑音電流吸収ブッシ
ュの斜視図である。図6に示すように、雑音電流吸収ブ
ッシュ32は、電子機器等の筐体58に形成された電線
を取り出すための電線取出口59に取り付けて使用され
るものであって、特に、孔の一端を開放した形状に形成
された電線取出口59に取り付けて使用されるものであ
る。
【0038】そして、この雑音電流吸収ブッシュ32
は、開閉可能に形成された第1,第2ケース部38,3
9からなる保持ケース36の内部に、リングを軸方向に
二分割した形状のフェライトコア4,5を夫々収納した
ものであり、その中央部には電線を挿通するための電線
挿通部42が形成されている。
【0039】図7は、開環状態の保持ケース36の一部
破断図を含む斜視図である。図8は、保持ケース36を
示しており、図8(a)はその平面図、図8(b)は正
面図、図8(c)は底面図、図3(d)は右側面図であ
る。図9は、保持ケース36にフェライトコア4,5を
収納した状態での各部の断面図であり、図9(a)は、
図8(a)におけるD−D断面図、図9(b)は同じく
E−E断面図、図9(c)は同じくF−F断面図であ
る。
【0040】図7ないし図9に示すように、雑音電流吸
収ブッシュ32の保持ケース36は、フェライトコア
4,5を収納する第1,第2ケース部38,39を備え
ており、各ケース部38,39はヒンジ37を介して開
閉可能に接続されている。各ケース部38,39の軸方
向の両端に位置する側壁部40,41には、保持ケース
36を閉じた時に、円形の電線挿通部42を形成する半
円形の切欠44,45が夫々形成されている。そして各
ケース部38,39において一方の側壁部40,41の
内壁には、切欠44,45の下部に、フェライトコア
4,5を固定する固定突起46,47が形成されてい
る。
【0041】また、各ケース部38,39において側壁
部40,41に挟まれた半円筒状の周壁部48,49の
外壁には、保持ケース36を閉じた時に、保持ケース3
6の中央部を周方向に1周し、正面からみた外周の形状
が略四角形となるように形成されたガイド部50,51
が突設されている。
【0042】ガイド部50,51において、ヒンジ37
が形成されている部分が下になるようにして保持ケース
36を閉じた時に下部に位置するガイド下部50a,5
1aは、上部に位置するガイド上部50b,51bより
長さが短く、これに従って側部に位置するガイド側部5
0c,51cは、保持ケース36の開口部に対して傾斜
している。また、ガイド下部50a,51aからガイド
側部50c,51cに渡って一対の突条が突設され、下
部嵌合溝52,53および側部嵌合溝54,55を形成
している。また、側部嵌合溝54,55が下部嵌合溝5
2,53と交わる付近には、凸部56,57が設けられ
ている。
【0043】ここで、雑音電流吸収ブッシュ32が取り
付けられる電線取出口59において、ガイド側部50
c,51cに当接する部分を側部切欠面59a、ガイド
下部50a,51aに当接する部分を下部切欠面59
b、凸部56,57に当接する部分を凹部切欠面59c
と呼ぶ。
【0044】そして、ガイド部50,51は、電線取出
口59の形状、及び各切欠面59a,59b,59cの
肉厚に応じて形成されるものである。即ち、ガイド部5
0,51に形成された各嵌合溝52,53,54,55
の幅は、電線取出口59に嵌合させた時にスムーズに移
動できるように、切欠面59a,59b,59cの肉厚
より僅かに広く形成されている。
【0045】また、電線取出口59において対向して形
成されている側部切欠面59a間の間隔が、略平行とな
るように形成されているのに対し、この側部切欠面59
aと接するガイド側部50c,51c間の幅は、電線取
出口59の奥に挿入されるガイド下部50a付近では、
側部切欠面59a間の間隔よりわずかに狭く形成され、
電線取出口59の開口側ほど徐々に広くなり、ガイド上
部50b付近は、側部切欠面59aの間隔よりわずかに
広く形成されている。
【0046】なお、保持ケース36は、合成樹脂により
一体成形されており、保持ケース36は全体的に適度な
弾性が与えられている。また、ガイド部50,51の内
側は空隙にされており、ガイド部50,51が十分に弾
性変形するようにされている。
【0047】一方フェライトコア4,5の構成は、第1
実施例と全く同じであり、このフェライトコア4,5
を、ケース部38,39に押し込むことにより、図9
(c)に示すように、固定凹部4c,5cと固定突起4
6,47とが嵌合して、フェライトコア4,5はケース
部38,39に固定される。またこの時、フェライトコ
ア4,5は、固定突起46,47により付勢されて固定
突起46,47が形成されていない側の側壁部40,4
1に押し付けられ位置決めされる。
【0048】また、図9(a)及び(b)に示すよう
に、フェライトコア4,5を収容するケース部38,3
9の周壁部48,49は、フェライトコア4,5の形状
から僅かに偏平させた形状に形成されており、保持ケー
ス6が開かれた状態において、保持ケース36に収納さ
れたフェライトコア4,5は、フェライトコア4,5の
分割面4a,5aが、保持ケース36の開口部よりわず
かに突出した状態に保持されている。
【0049】次に、上記のように構成された雑音電流吸
収ブッシュ32の使用方法を、図6及び図9に基づいて
説明する。まず、保持ケース36の切欠44,45及び
フェライトコア4,5の溝4b,5bにより形成される
電線挿通部42に電線を配置して、保持ケース36を閉
じ、図6に示すように、ガイド下部50a,51aを下
にして、電線取出口59の上部開放部から、図6におけ
る矢印Yの方向に沿って、側部嵌合溝54,55と電線
取出口の側部切欠面59aを嵌合させながら挿入する。
【0050】ここで、ガイド部50,51において、凸
部56,57は、側部切欠面59a間の幅よりやや広く
形成されているのであるが、保持ケース36全体が弾性
を有するので、所定の力で押圧すれば、保持ケース36
は側部切欠面59aと側部嵌合溝54,55とにガイド
され、下部嵌合溝52,53と電線取出口の下部切欠面
59bとが嵌合する位置まで挿入される。この時、側部
嵌合溝54,55に形成された凸部56,57は、電線
取出口の凹部切欠面59cが形成されている部分に嵌め
込まれ、雑音電流吸収ブッシュ32は、電線取出口59
に固定される。
【0051】また、ガイド上部50b,51bは、電線
取出口の側部切欠面59a間の幅よりやや広く形成され
ているので、保持ケース36が電線取出口59に挿入さ
れると、ガイド上部50b,51b付近において各ケー
ス部38,39は、互いに密接する方向に押圧される。
すると、ケース部38,39は、収納されているフェラ
イトコア4,5に密着するように変形すると共に、フェ
ライトコアの分割面4a,5aが互いに密着する方向に
フェライトコア4,5を付勢する。
【0052】以上説明したように、第2実施例の雑音電
流吸収ブッシュ32においては、保持ケース36の外壁
に、電線取出口の切欠面59a,59b,59cと嵌合
する嵌合溝52,53,54,55が形成されており、
しかも、側部嵌合溝54,55には電線取出口の凹部切
欠面59cが形成されている部分に嵌め込まれる凸部5
6,57が設けられている。
【0053】従って、雑音電流吸収ブッシュ32によれ
ば、孔の一端が開放された形状の電線取出口59に、側
部嵌合溝54,55と電線取出口の側部切欠面59aと
を嵌合させながら、これらによりガイドされる方向に押
し込むことで簡単に取り付けることができ、しかも、凸
部56,57が凹部切欠面59cに嵌め込まれるので、
容易に脱落することがない。
【0054】また、ガイド上部50b,51bの幅を、
電線取出口の側部切欠面59a間の幅より広くなるよう
に形成し、これを電線取出口59に押し込むことによ
り、ケース部38,39を互いに押圧し、延いては、フ
ェライトコア4,5を付勢して、その分割面4a,5a
を互いに密着させるので、フェライトコア4,5におい
ては安定した磁路が形成され確実に雑音電流を吸収する
ことができる。
【0055】更に、保持ケース36は、ケース部38,
39が互いに押圧されることによる変形を見込んで、予
め偏平な形状に形成されているので、電線取出口59に
取り付けられた状態においては、フェライトコアの分割
面4a,5aの当接を邪魔することがなく、また、フェ
ライトコア4,5の周囲を隙間なく被覆することができ
る。
【0056】このように、雑音電流吸収ブッシュ32に
おいては、電線取出口の切欠面59a,59b,59c
が、保持ケース36を閉じた状態に保持する保持部材と
しての働きをするので、保持ケース36に、特別な保持
部材を設ける必要がなく、また、保持ケース36の周壁
部48,49の形状を偏平にし、ガイド部50,51を
傾斜させただけで、フェライトコアの分割面4a,5a
を付勢する付勢力を得ているので、保持ケース36に特
別な付勢部材を付加する必要がなく、従って、構成が非
常に簡単である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,2,3
に記載の雑音電流吸収ブッシュにおいては、一対の挟持
片が電線取出口の両側面を挟持することにより、保持ケ
ースを構成する各ケース部は互いに接合した状態、即ち
保持ケースが閉じられた状態で電線取出口に保持され
る。
【0058】従って、請求項1,2,3に記載の雑音電
流吸収ブッシュによれば、保持ケースを閉じた状態に保
持するための保持部材と、保持ケースを電線取出口に固
定する固定部材を別々に設ける必要がなく、構成が簡単
であると共に、保持ケースを閉じた状態に保持する作業
と、保持ケースを電線取出口に固定する作業を同時に行
うことができ、これらの作業を短時間で行なうことがで
きる。
【0059】また、請求項1,3に記載の雑音電流吸収
ブッシュにおいては、電線取出口の両側面を挟持する一
対の挟持片の一方は、外部から押圧により弾性変形して
保持ケースの内側方向へ退避するように形成されてい
る。従って、保持ケースの外周と略同じ大きさに形成さ
れた孔からなる電線取出口に保持ケースを取り付ける場
合であっても、弾性片を押圧しながら電線取出口に挿入
することにより、無理なく取り付けを行なうことができ
る。
【0060】特に、弾性片の突設部分に傾斜を設けれ
ば、弾性片は、電線取出口の周囲に接触することにより
自動的に保持ケースの内側方向に退避するので、弾性片
を特別に押圧する必要がなく、保持ケースを電線取出口
に挿入するだけで取り付けることができる。
【0061】また、請求項2,3に記載の雑音電流吸収
ブッシュにおいては、保持ケースが電線取出口に取り付
けられた時に、電線取出口の内周面が付勢爪に接触し
て、付勢爪の変形方向を制限することにより、保持ケー
スに収納されている磁性体は互いに密着する方向に付勢
される。
【0062】従って、請求項2,3に記載の雑音電流吸
収ブッシュによれば、保持ケースを閉じた状態に保持
し、保持ケースを電線取出口に取り付けることが一度に
できるだけでなく、これと同時に保持ケースに収納され
ている磁性体を互いに密着させることができ、確実に雑
音電流を吸収することができる。
【0063】請求項4に記載の雑音電流吸収ブッシュに
よれば、嵌合溝と電線取出口の切欠面とを嵌合させなが
ら挿入するようにされているので、これらによりガイド
される方向に押し込むことで簡単に取り付けることがで
きる。
【0064】請求項5に記載の雑音電流吸収ブッシュに
よれば、凸部が凹部切欠面に嵌め込まれるようにされて
いるので、孔の一端が開放された形状の電線取出口から
容易に脱落することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の雑音電流吸収ブッシュの全体構
成を表す斜視図である。
【図2】 第1実施例の保持ケース6が開いた状態を表
す斜視図である。
【図3】 保持ケース6の平面図,正面図,左右側面図
である。
【図4】 保持ケース6の底面図,背面図である。
【図5】 図3に於けるA−A断面,B−B断面,C−
C断面を表す断面図である。
【図6】 第2実施例の雑音電流吸収ブッシュの全体構
成を表す斜視図である。
【図7】 第2実施例の保持ケース36が開いた状態を
表す斜視図である。
【図8】 保持ケース36の平面図,正面図,底面図,
側面図である。
【図9】 図7に於けるD−D断面,E−E断面を表す
断面図である。
【図10】 従来の雑音電流吸収ブッシュの構成を表す
説明図である。
【符号の説明】
2,32…雑音電流吸収ブッシュ 4,5…フェラ
イトコア 6,36…保持ケース 7,37…ヒン
ジ 8,9,38,39…ケース部 10,11,4
0,41…側壁部 12,42…電線挿通部 14,15,4
4,45…切欠 16,17,46,47…固定突起 18,19,4
8,49…周壁部 20,21…突条 22,23…付勢爪
24,25…係止爪 26,58…筐体 27,59…電線取出口
50,51…ガイド部 52,53…下部嵌合溝 54,55…側部嵌合溝
56,57…凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 9/00 H01B 17/58

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器等の筐体から電線を取り出す電
    線取出口に装着され、上記電線に流れる雑音電流を吸収
    する雑音電流吸収ブッシュであって、 上記電線の外周部を包囲する形状に形成され軸方向に複
    数に分割された磁性体と、 該複数の磁性体を夫々収納する複数のケース部を有し、
    当該複数の磁性体を電線の外周部を包囲する形状に保持
    する樹脂製の保持ケースと、 からなり、 上記保持ケースの外周部に、上記電線取出口の両側面を
    挟持して、上記各ケース部を接合した状態で上記電線取
    出口に上記保持ケースを固定する一対の挟持片を設け 上記一対の挟持片は、上記保持ケースの外周面より突設
    され、上記電線取出口の片面の周囲に当接して上記保持
    ケースの位置決めをする固定片と、上記保持ケースの外
    周面に上記電線取出口の肉厚分だけ上記固定片から離し
    て突設され、かつ上記保持ケースの内側方向への弾性を
    有する弾性片と、 からなる ことを特徴とする雑音電流吸収ブッシュ。
  2. 【請求項2】 電子機器等の筐体から電線を取り出す電
    線取出口に装着され、上記電線に流れる雑音電流を吸収
    する雑音電流吸収ブッシュであって、 上記電線の外周部を包囲する形状に形成され軸方向に複
    数に分割された磁性体と、 該複数の磁性体を夫々収納する複数のケース部を有し、
    当該複数の磁性体を電線の外周部を包囲する形状に保持
    する樹脂製の保持ケースと、 からなり、 上記保持ケースの外周部に、上記電線取出口の両側面を
    挟持して、上記各ケース部を接合した状態で上記電線取
    出口に上記保持ケースを固定する一対の挟持片を設け、 上記保持ケースには、上記保持ケースが上記電線取出口
    に取り付けられた時に 上記電線取出口の内周面と接触す
    る位置に、上記磁性体を収納する空間に向けて突設され
    た付勢爪が形成されている ことを特徴とする雑音電流吸
    収ブッシュ。
  3. 【請求項3】 上記保持ケースには、上記保持ケースが
    上記電線取出口に取り付けられた時に上記電線取出口の
    内周面と接触する位置に、上記磁性体を収納する空間に
    向けて突設された付勢爪が形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の雑音電流吸収ブッシュ。
  4. 【請求項4】 電子機器等の筐体から電線を取り出す電
    線取出口に装着され、上記電線に流れる雑音電流を吸収
    する雑音電流吸収ブッシュであって、 上記電線取出口は一端が開放されており、 上記電線の外周部を包囲する形状に形成され軸方向に複
    数に分割された磁性体と、 該複数の磁性体を夫々収納する複数のケース部を有し、
    当該複数の磁性体を電線の外周部を包囲する形状に保持
    する樹脂製の保持ケースと、 からなり、 上記保持ケースの外周部に、ガイド部が形成されてお
    り、該ガイド部には嵌合溝が形成されていることを特徴
    とする雑音電流吸収ブッシュ。
  5. 【請求項5】 電子機器等の筐体から電線を取り出す電
    線取出口に装着され、上記電線に流れる雑音電流を吸収
    する雑音電流吸収ブッシュであって、 上記電線取出口は一端が開放されており、 上記電線の外周部を包囲する形状に形成され軸方向に複
    数に分割された磁性体と、 該複数の磁性体を夫々収納する複数のケース部を有し、
    当該複数の磁性体を電線の外周部を包囲する形状に保持
    する樹脂製の保持ケースと、 からなり、 上記保持ケースの外周部に、ガイド部が形成されてお
    り、該ガイド部には嵌合溝が形成され、更に嵌合溝には
    凸部が設けられていることを特徴とする雑音電流吸収ブ
    ッシュ。
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