JP2881042B2 - 駆動モータ - Google Patents

駆動モータ

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JP2881042B2
JP2881042B2 JP3071636A JP7163691A JP2881042B2 JP 2881042 B2 JP2881042 B2 JP 2881042B2 JP 3071636 A JP3071636 A JP 3071636A JP 7163691 A JP7163691 A JP 7163691A JP 2881042 B2 JP2881042 B2 JP 2881042B2
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光生 小田切
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば車両用ワイパを回
動させるためのワイパ駆動用モータとして好適な駆動モ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ワイパを往復回動させるためのワ
イパ駆動用モータとして、コンタクトプレート(所謂カ
ムパターン)を備え低コストでかつ高精度にワイパを往
復回動させることができるワイパ駆動用モータを本出願
人が提案している(特願平1−202392号)。
【0003】このワイパ駆動用モータでは、モータ回転
軸にはウオームギヤが形成されており、このウオームギ
ヤにはギヤホイールが歯合されており、さらにこのギヤ
ホイールの回転軸の一端にはワイパ駆動用のクランクア
ームが連結されている。また、ギヤホイールの他端側に
は、ギヤホイールと相対回転可能なコンタクトプレート
(カムパターン)が同軸的に設けられており、ギヤホイ
ールの所定回転位置においてのみこれに押圧されて共に
回転するようになっている。このコンタクトプレートに
は固定接点が接触しており、所定の駆動回路を構成して
いる。また、コンタクトプレート(カムパターンの形状
や位置)あるいは固定接点との接触位置は、ワイパの反
転位置、格納位置あるいは停止位置に対応して設定され
ている。
【0004】ワイパを往復回動させるためにこのモータ
を作動させると、ギヤホイールの回転に伴ってコンタク
トプレートが所定回転位置で回転移動され、固定接点と
の接触位置が変更されて所定のモータ駆動回路が構成さ
れ、自動的にモータへの電流方向(通電方向)が切り換
えられてモータが往復回動する。また、モータを停止す
る際には、コンタクトプレートと固定接点とによりモー
タ閉回路が構成されてモータが自動的に停止する構成で
ある。
【0005】このように、前述のワイパ駆動用モータで
は、固定接点とによってモータの駆動回路を構成しかつ
これを変更可能なコンタクトプレート(カムパターン)
を、ギヤホイールとは分離独立して設け、所定位置にお
いてのみギヤホイールによってコンタクトプレートを回
転移動させる構成としているため、モータ停止の際にモ
ータ回転軸に外力が作用しても、モータが逆回転及び発
電制動を繰り返す所謂チヤタリングが発生することがな
く、接点の溶着や焼損等の不具合が発生することがな
い。
【0006】なお、ある種のワイパ駆動用モータには、
前記チヤタリングを防止するためのリレーを装備したも
のもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンタクト
プレート(カムパターン)を備えた前述のワイパ駆動用
モータは、ワイパを正確な位置で反転させたり停止させ
るためのタイミングを取ることが容易で高精度にワイパ
を往復回動させることができかつチヤタリングの発生も
防止できるという優れた利点を有しているが、反面、比
較的部品点数が多くまたこのため組付性も悪い欠点があ
った。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、チヤタリング
が発生することなく高精度に作動させることができ、か
つこれを簡単な構造で部品点数が少なく低コストで実現
できる駆動モータを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の駆
動モータは、モータ回転軸と共に回転する回転ギヤホイ
ールと、装置ケース側に固定され、互いに接離すること
によって電気回路を開閉する複数の固定接触片と、前記
回転ギヤホイールと同軸的でかつ相対回転可能に配置さ
れ、回転することにより前記固定接触片の接触点間に入
り込んで前記固定接触片を変位させ、前記固定接触片同
士の接触状態を変更して異なる電気回路を構成させるス
ライダーと、前記回転ギヤホイールの正転時には前記ス
ライダーを前記回転ギヤホイールと一体的に連動させ、
前記回転ギヤホイールの逆転時には前記回転ギヤホイー
ルとスライダーとを相対回転可能とする回転手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明の駆動モータは、請求
項1記載の駆動モータにおいて、前記回転手段は、前記
スライダーと前記回転ギヤホイールのいずれか一方に他
方へ向けて突出形成された突起と、前記いずれか他方に
前記突起に対応して形成された当接部と、から成ること
を特徴としている。
【0011】請求項3に係る発明の駆動モータは、請求
項1または請求項2記載の駆動モータにおいて、前記複
数の固定接触片は、互いに隣接して並列配置された第
1、第2及び第3のコンタクトレバーから成り、前記第
1及び第2のコンタクトレバーは端部が通常接触状態に
設定されると共に前記第2及び第3のコンタクトレバー
は端部が通常非接触状態に設定され、前記スライダー
は、その回転によって前記第1及び第2のコンタクトレ
バーの前記端部間に入り込んで前記第2のコンタクトレ
バーを変位させて前記第2のコンタクトレバーを前記第
1のコンタクトレバーと非接触とすると共に前記第3の
コンタクトレバーと接触させることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の駆動モータでは、始動すると、
モータ回転軸と共に回転ギヤホイールが回転し、例えば
この回転ギヤホイールに連結されたワイパが駆動され
る。
【0013】ここで、回転ギヤホイールが回転すると、
回転手段によってスライダーが回転ギヤホイールと共に
移動される。このため、スライダーが固定接触片の接触
点間に入り込んで固定接触片同士の接触状態が変更さ
れ、異なる電気回路が構成される。一方、例えばワイパ
が雪等により押し戻されて回転ギヤホイールが逆回転さ
れると、回転手段によって回転ギヤホイールとスライダ
ーは相対回転可能とされてスライダーを残したままで回
転ギヤホイールのみが逆回転される。したがって、固定
接触片同士の接触状態が変更されることがなく、構成さ
れた電気回路はそのまま維持される。
【0014】このように、駆動モータでは、モータ駆動
のための電気回路がモータ回転軸に作用する外力によっ
て変更されることがなく、確実に回転させることができ
る。また、固定接触片(接触点)が常に摺動されること
なく変位させて電気回路を切り替えできるため、耐久性
も向上する。
【0015】請求項2記載の駆動モータでは、回転ギヤ
ホイールが回転すると、突起が当接部に係合してこれを
押圧し、スライダーを回転ギヤホイールと共に移動させ
る。このため、スライダーが固定接触片の接触点間に入
り込んで固定接触片同士の接触状態が変更され、異なる
電気回路が構成される。一方、例えばワイパが雪等によ
り押し戻されて回転ギヤホイールが逆回転されると、突
起が当接部から離間してスライダーを残したままで回転
ギヤホイールのみが逆回転される。したがって、固定接
触片同士の接触状態が変更されることがなく、構成され
た電気回路はそのまま維持される。
【0016】このようにこの場合にも、モータ駆動のた
めの電気回路がモータ回転軸に作用する外力によって変
更されることがなく、確実に回転及び停止させることが
できる。
【0017】請求項3記載の駆動モータでは、スライダ
ーが移動されて第1及び第2のコンタクトレバーの端部
間に入り込み、または抜け出すことにより、異なる二つ
の電気回路が構成され、さらに、これらの電気回路はモ
ータ回転軸に作用する外力によって変更されることがな
い。
【0018】ここで、発電制動によってモータが停止す
る際に例えばワイパが雪等により押し戻されて回転ギヤ
ホイールが逆回転されると、回転ギヤホイールはスライ
ダーを残したままでそれのみが逆回転される。このた
め、スライダーは第1及び第2のコンタクトレバーの端
部間へ入り込んだ状態のままで維持され、電気回路は切
り替えられることなくそのまま維持される。したがっ
て、チヤタリングが発生することがなく、モータは確実
に停止される。
【0019】
【実施例】図2には本発明に係るワイパ駆動用のモータ
10の全体斜視図が示されている。また、図1にはモー
タ10の要部分解斜視図が示されている。
【0020】モータ10は、モータ部10Aとこのモー
タ部10Aに連結するギヤ部10Bとによって構成され
ている。モータ部10Aの回転軸12はギヤ部10B内
へ延出されており、先端にはウオームギヤ14が形成さ
れている。このウオームギヤ14は、ギヤ部10B内に
配置された回転ギヤホイール16に噛み合っている。
【0021】回転ギヤホイール16は、一体的に形成さ
れた軸18を備えており、ギヤ部10Bのハウジング2
0とカバー22との間に収容されている。軸18はハウ
ジング20に回転可能に支持されており、先端部はハウ
ジング20を貫通して外部に突出している。この軸18
の先端部にはクランクアーム24が連結されている。こ
のため、モータ部10Aが作動して回転軸12が回転す
ると、この回転力がウオームギヤ14を介して回転ギヤ
ホイール16へ伝達されて回転ギヤホイール16が回転
し、さらにこれに伴ってクランクアーム24が軸18と
共に回転する。
【0022】回転ギヤホイール16のカバー22側の面
にはカバー22方向へ突出する突出部26が軸18と同
軸的に形成されている。この突出部26にはスライダー
28が回転自在に取り付けられている。スライダー28
は、軸18(回転ギヤホイール16の側壁)に沿う板状
に形成されており、一方の(内側の)側面からは腕部3
0が回転ギヤホイール16の半径方向内側へ延出され、
さらに腕部30の先端にはリング状の支持部32が一体
的に形成されている。この支持部32が回転ギヤホイー
ル16の突出部26に回転自在に嵌まり込み、スライダ
ー28が回転ギヤホイール16に対し相対的でかつ同軸
的に回転可能に支持される構成である。
【0023】スライダー28の回転ギヤホイール16側
の端部には、回転手段を構成し当接部としての凸部34
が回転ギヤホイール16方向へ突出して形成されてい
る。一方、回転ギヤホイール16のスライダー28側の
面には、凸部34に対応して回転手段を構成する作動突
起36がスライダー28方向へ突出して形成されてい
る。この作動突起36は、回転ギヤホイール16の回転
に伴って前記凸部34に係合可能となっており、したが
って、作動突起36が凸部34に当接した状態でさらに
回転ギヤホイール16が回転すると、これに伴ってスラ
イダー28が押圧されて回転ギヤホイール16と共に回
転する。
【0024】回転ギヤホイール16(スライダー28)
とカバー22との間には、3本のコンタクトレバー、す
なわち、第1のコンタクトレバーとしての+コンタクト
レバー40、第2のコンタクトレバーとしてのSコンタ
クトレバー42、第3のコンタクトレバーとしてのGN
Dコンタクトレバー44が配置されている。
【0025】各コンタクトレバーは、全体として略L字
状に屈曲されており、一端部が互いに隣接してカバー2
2に固着されており、他端部が前記回転ギヤホイール1
6の方向へ延出している。各コンタクトレバーのうち、
+コンタクトレバー40とSコンタクトレバー42の対
向間隙はスライダー28の回転移動軌跡に対応してお
り、スライダー28が回転移動する際に両者の間に入り
込むようになっている。ここで、スライダー28が入り
込まない状態では、前記Sコンタクトレバー42は+コ
ンタクトレバー40に接触しかつGNDコンタクトレバ
ー44から離間しており、スライダー28が入り込んだ
状態では、Sコンタクトレバー42はバネ部43により
自身が弾性変形することによって+コンタクトレバー4
0から離間しかつGNDコンタクトレバー44に接触す
る構成である。これらのコンタクトレバーは後述する電
気回路を構成する。
【0026】次に電気回路の構成を説明する。
【0027】図3には、モータ10の電気回路の構成が
概略的に示されている。
【0028】+コンタクトレバー40は電源+側に接続
されると共にワイパスイツチ46を介してモータ部10
AのLR端子48及びLB端子50に接続されている。
また、GNDコンタクトレバー44はグランドアースさ
れると共に、サーキツトブレーカ52を介してモータ部
10Aの−側端子54に接続されている。Sコンタクト
レバー42はワイパスイツチ46を介してモータ部10
AのLR端子48に接続されており、先端部は+コンタ
クトレバー40またはGNDコンタクトレバー44のい
ずれか一方に接触可能である。
【0029】なおここで、図3に示すワイパスイツチ4
6は、図におけるワイパスイツチ46への接続線が、
「○」印に対応した部分において閉路されることを示し
ている。例えば、スイツチを「OFF」位置にした場合
には、Sコンタクトレバー42とモータ部10AのLR
端子48との接続回路が閉路されることを示している。
【0030】以上の構成のモータ10のクランクアーム
24には、図示を省略したリンクロツドやセグメントを
介してワイパの回転軸が連結されており、このため、モ
ータ10が作動しクランクアーム24が回動すると、こ
の回動力がワイパへ伝達されてワイパが往復回動するよ
うになっている。
【0031】次に本実施例の作用を説明する。
【0032】ワイパ停止状態、すなわちワイパスイツチ
46が「OFF」位置(矢印SW参照)にある場合に
は、モータ部10AのLR端子48は、ワイパスイツチ
46を介してSコンタクトレバー42に接続され、さら
に、後述する理由によりスライダー28がSコンタクト
レバー42と+コンタクトレバー40との間に入り込ん
だ状態となって、Sコンタクトレバー42は+コンタク
トレバー40から離間しGNDコンタクトレバー44に
接触してグランドアースされている。また、モータ部1
0Aの−側端子54もグランドアースされている。した
がって、モータ部10Aは停止状態である。
【0033】次いで、ワイパスイツチ46が「LOW」
位置へ操作されると、モータ部10AのLR端子48
は、ワイパスイツチ46を介して電源+側に接続され、
モータ部10AのLR端子48は「+」状態となる。ま
たモータ部10Aの−側端子54はグランドアースされ
たままである。このため、モータ部10Aが作動(正回
転)し、回転ギヤホイール16がクランクアーム24と
共に回転し始める。したがって、ワイパも図示しないリ
ンク機構により順次往復回動する。
【0034】モータ部10Aの駆動により回転ギヤホイ
ール16が回転すると、この回転ギヤホイール16の回
転に伴って、作動突起36がスライダー28の凸部34
に係合してこれを押圧し、スライダー28が回転ギヤホ
イール16と共に回転される。このため、Sコンタクト
レバー42と+コンタクトレバー40との間に入り込ん
だ状態のスライダー28が両者の間から抜け出し、この
ためSコンタクトレバー42は自身の弾性力によって+
コンタクトレバー40に接触しGNDコンタクトレバー
44から離間する。しかしながら、この状態では、Sコ
ンタクトレバー42はワイパスイツチ46によってモー
タ駆動回路から切り離されているためにモータ駆動回路
に変更は無く、したがってモータ部10Aの回転は継続
される。
【0035】回転ギヤホイール16の回転が進行し回転
開始から一回転すると、再びスライダー28がSコンタ
クトレバー42と+コンタクトレバー40との間に入り
込んだ状態となり、Sコンタクトレバー42は+コンタ
クトレバー40から離間しGNDコンタクトレバー44
に接触する。しかしながらこの場合にも、Sコンタクト
レバー42はワイパスイツチ46によってモータ駆動回
路から切り離されているためにモータ駆動回路に変更は
無く、したがってモータ部10Aの回転は継続される。
【0036】以後前述の行程が繰り返され、モータ10
(モータ部10A)の回転が継続されてワイパが自動的
に回動される。
【0037】なお、前述の作動は、ワイパスイツチ46
が「LOW」位置へ操作されワイパを「低速運転」する
場合について説明したが、ワイパスイツチ46が「HI
GH」位置へ操作されワイパを「高速運転」する場合で
あっても、モータ部10Aは前述と同様に自動的に往復
回転する。すなわち、この場合には、ワイパスイツチ4
6の「HIGH」位置への操作によって、モータ部10
AのLR端子48に代わってLB端子50が接続状態
(通電状態)となり、モータのブラシが異なるのみであ
り、基本的作動は前述の作動と同じである。
【0038】次にモータ10(ワイパ)を停止する際の
作動を説明する。
【0039】前述の如く、ワイパの通常の作動時におけ
るモータ10(モータ部10A)の回転の際には、+コ
ンタクトレバー40に接触するSコンタクトレバー42
は、回転ギヤホイール16の一回転毎にスライダー28
によって+コンタクトレバー40から離間しGNDコン
タクトレバー44に接触される。また、Sコンタクトレ
バー42の接触状態に拘わらず、モータ部10AのLR
端子48(または、LB端子50)は「+」状態とな
り、モータ部10Aの−側端子54は「−」状態となっ
ている。
【0040】ここで、ワイパスイツチ46が「OFF」
位置へ操作されると、モータ部10AのLR端子48
は、ワイパスイツチ46を介してSコンタクトレバー4
2に接続状態となる。このため、LR端子48は、ワイ
パスイツチ46、Sコンタクトレバー42及び+コンタ
クトレバー40を介して電源+側に接続されることにな
り、依然として「+」状態のままである。このため、モ
ータ部10Aは回転を続行する。
【0041】モータ部10Aの回転が進行し、スライダ
ー28が回転ギヤホイール16と共に回転されてSコン
タクトレバー42と+コンタクトレバー40との間に入
り込んだ時点で、Sコンタクトレバー42は+コンタク
トレバー40から離間しGNDコンタクトレバー44に
接触する。これにより、+コンタクトレバー40を介し
て行なわれていたモータ部10AのLR端子48への通
電が停止され、かつ、このLR端子48は、ワイパスイ
ツチ46、Sコンタクトレバー42、さらにGNDコン
タクトレバー44によってグランドアースされる。一
方、モータ部10Aの−側端子54はグランドアースさ
れたままである。したがって、モータ閉回路が構成され
て、モータ部10A自身が発電制動して停止し、ワイパ
が停止される。
【0042】以上の如く、モータ10では、回転ギヤホ
イール16が回転すると、作動突起36がスライダー2
8の凸部34に係合してこれを押圧し、スライダー28
を回転ギヤホイール16と共に移動させる。このため、
スライダー28がSコンタクトレバー42と+コンタク
トレバー40との対向間隙に入り込んで各コンタクトレ
バーの接触状態が変更され、異なる電気回路が構成され
る。ここで、ワイパが雪等により押し戻されて回転ギヤ
ホイール16が逆回転されると、作動突起36が凸部3
4から離間してスライダー28を残したままで回転ギヤ
ホイール16のみが逆回転される。したがって、各コン
タクトレバーの接触状態が変更されることがなく、構成
された電気回路はそのまま維持される。このように、モ
ータ駆動のための電気回路がモータ回転軸12(回転ギ
ヤホイール16)に作用する外力によって変更されるこ
とがなく、ワイパスイツチ46に応じて確実に回転させ
ることができる。
【0043】また、モータ10では、ワイパスイツチ4
6を作動モードから停止モードとすることにより、当初
は回転ギヤホイール16の回転が継続され、スライダー
28がSコンタクトレバー42と+コンタクトレバー4
0との対向間隙へ入り込んだ時点で、Sコンタクトレバ
ー42とGNDコンタクトレバー44によってモータ閉
回路が構成されて、モータ10は発電制動して自動的に
停止する。
【0044】ここで、この発電制動によってモータ10
が停止する際にワイパが雪等により押し戻されて回転ギ
ヤホイール16が逆回転されると、回転ギヤホイール1
6はスライダー28を残したままでそれのみが逆回転さ
れる。このため、スライダー28はSコンタクトレバー
42と+コンタクトレバー40の対向間隙へ入り込んだ
状態のままで維持され、電気回路は変更されることなく
そのまま維持される。したがって、チヤタリングが発生
することがなく、モータ10は確実に停止される。
【0045】さらに、モータ10では、各コンタクトレ
バーが摺動されることなく電気回路を変更できるため、
コンタクトプレートがカムパターン上を摺動する従来の
モータに比べて、大幅に耐久性が向上する。また、従来
では、各コンタクトレバーが摺動するという構成のため
に各コンタクトレバーに接点圧を加える必要があり、こ
のため耐磨耗性に優れた高価な材料(例えば、りん青
銅)を用いており、コスト高であった。これに対し、本
モータ10では、各コンタクトレバーが摺動しないた
め、必要以上に耐磨耗性を考慮しなくてよく、安価な材
料(例えば、真鍮板)を用いることが可能となり、大幅
なコストの低減を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る駆動モー
タは、チヤタリングが発生することなく高精度に作動さ
せることができ、かつこれを簡単な構造で部品点数が少
なく低コストで実現できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイパ駆動用のモータの要部分解
斜視図である。
【図2】ワイパ駆動用のモータの全体斜視図である。
【図3】ワイパ駆動用モータの電気回路の構成図であ
る。
【符号の説明】
10 モータ 10A モータ部 10B ギヤ部 12 回転軸 16 回転ギヤホイール 28 スライダー 34 凸部(回転手段) 36 作動突起(回転手段) 40 +コンタクトレバー(第1のコンタクトレバ
ー) 42 Sコンタクトレバー(第2のコンタクトレバ
ー) 44 GNDコンタクトレバー(第3のコンタクトレ
バー) 46 ワイパスイツチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ータ回転軸と共に回転する回転ギヤホ
    イールと、装置ケース側に固定され、互いに接離する ことによって
    電気回路を開閉する複数の固定接触片と、 記回転ギヤホイールと同軸的でかつ相対回転可能に配
    置され、回転することにより前記固定接触片の接触点間
    に入り込んで前記固定接触片を変位させ、前記固定接触
    片同士の接触状態を変更して異なる電気回路を構成させ
    るスライダーと、 前記回転ギヤホイールの正転時には前記スライダーを前
    記回転ギヤホイールと一体的に連動させ、前記回転ギヤ
    ホイールの逆転時には前記回転ギヤホイールとスライダ
    ーとを相対回転可能とする回転手段と、 を備えたことを特徴とする駆動モータ
  2. 【請求項2】 前記回転手段は、前記スライダーと前記
    回転ギヤホイールのいずれか一方に他方へ向けて突出形
    成された突起と、前記いずれか他方に前記突起に対応し
    て形成された当接部と、から成ることを特徴とする請求
    項1記載の駆動モータ
  3. 【請求項3】 前記複数の固定接触片は、互いに隣接し
    て並列配置された第1、第2及び第3のコンタクトレバ
    ーから成り、前記第1及び第2のコンタクトレバーは端
    部が通常接触状態に設定されると共に前記第2及び第3
    のコンタクトレバーは端部が通常非接触状態に設定さ
    れ、 前記スライダーは、その回転によって前記第1及び第2
    のコンタクトレバーの前記端部間に入り込んで前記第2
    のコンタクトレバーを変位させて前記第2のコンタクト
    レバーを前記第1のコンタクトレバーと非接触とすると
    共に前記第3のコンタクトレバーと接触させる ことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の駆動モータ
JP3071636A 1991-04-04 1991-04-04 駆動モータ Expired - Lifetime JP2881042B2 (ja)

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JP5396774B2 (ja) * 2008-08-11 2014-01-22 日産自動車株式会社 ワイパモータのチャタリング防止装置

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JPH04306153A (ja) 1992-10-28

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