JP2880936B2 - ヘリカルアンテナ装置 - Google Patents
ヘリカルアンテナ装置Info
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- JP2880936B2 JP2880936B2 JP7258661A JP25866195A JP2880936B2 JP 2880936 B2 JP2880936 B2 JP 2880936B2 JP 7258661 A JP7258661 A JP 7258661A JP 25866195 A JP25866195 A JP 25866195A JP 2880936 B2 JP2880936 B2 JP 2880936B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はヘリカルアンテナ装
置に関し、特に携帯無線機用に好適なヘリカルアンテナ
装置に関する。
置に関し、特に携帯無線機用に好適なヘリカルアンテナ
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のヘリカルアンテナ装置に
ついて図２の断面図を参照して説明する。図２（ａ）は
このヘリカルアンテナ装置１Ａの定常状態、（ｂ）は変
形状態である。
ついて図２の断面図を参照して説明する。図２（ａ）は
このヘリカルアンテナ装置１Ａの定常状態、（ｂ）は変
形状態である。
【０００３】ヘリカルアンテナ装置１Ａは、金属線材を
螺旋状のコイルに巻いて形成した放射素子２を主要素子
としている。放射素子２の一端にある下部コイル２ｃが
同軸コネルタ４の中心導体４ｂに接続・固定されてい
る。同軸コネクタ４は、放射素子２への給電用のコネク
タであり、携帯無線機（図示せず）からの高周波数信号
を放射素子２に供給するとともに、放射素子２が受けた
高周波数信号を上記携帯無線機に供給する。放射素子２
は、高周波数信号を空間に放射し，また空間から入射す
る。アンテナ装置１Ａの定常状態において、アンテナ利
得が最も高いアンテナ軸３は、放射素子２の螺旋状外径
に対して垂直な方向になる（図２（ａ）参照）。
螺旋状のコイルに巻いて形成した放射素子２を主要素子
としている。放射素子２の一端にある下部コイル２ｃが
同軸コネルタ４の中心導体４ｂに接続・固定されてい
る。同軸コネクタ４は、放射素子２への給電用のコネク
タであり、携帯無線機（図示せず）からの高周波数信号
を放射素子２に供給するとともに、放射素子２が受けた
高周波数信号を上記携帯無線機に供給する。放射素子２
は、高周波数信号を空間に放射し，また空間から入射す
る。アンテナ装置１Ａの定常状態において、アンテナ利
得が最も高いアンテナ軸３は、放射素子２の螺旋状外径
に対して垂直な方向になる（図２（ａ）参照）。
【０００４】放射素子２はプラスチックス等を材料とす
る弾性体のアンテナカバー５によって全体を覆われてい
る。アンテナカバー５は開口部であるカバー下部５ａを
コネクタ４の外導体であるフランジ４ａに固定して放射
素子２を保護する。アンテナカバー５は、携帯無線機の
落下，障害物との衝突等による外力が加わると一時的に
変形するが（図２（ｂ）参照）、外力が除かれると元の
形状に戻るようになっている（図２（ａ）参照）。
る弾性体のアンテナカバー５によって全体を覆われてい
る。アンテナカバー５は開口部であるカバー下部５ａを
コネクタ４の外導体であるフランジ４ａに固定して放射
素子２を保護する。アンテナカバー５は、携帯無線機の
落下，障害物との衝突等による外力が加わると一時的に
変形するが（図２（ｂ）参照）、外力が除かれると元の
形状に戻るようになっている（図２（ａ）参照）。
【０００５】このアンテナカバー５の変形時には、放射
素子２もアンテナカバー５に押されて変形し、例えば放
射素子２の他端（先端）からｎターン目のコイル２ａと
（ｎ＋１）ターン目のコイル２ｂとの接触，あるいは間
隔変動を生じる。このような放射素子２の変形は、アン
テナ利得／周波数特性等，このヘリカルアンテナ装置１
Ａのアンテナ放射特性に好ましくない変動を生じさせる
ことになる。
素子２もアンテナカバー５に押されて変形し、例えば放
射素子２の他端（先端）からｎターン目のコイル２ａと
（ｎ＋１）ターン目のコイル２ｂとの接触，あるいは間
隔変動を生じる。このような放射素子２の変形は、アン
テナ利得／周波数特性等，このヘリカルアンテナ装置１
Ａのアンテナ放射特性に好ましくない変動を生じさせる
ことになる。
【０００６】なお、実開平１−１２６７１０号公報に
は、上述した放射素子２の変形を防ぐため、アンテナカ
バー５を放射素子２の外周に当接し，またこのアンテナ
カバー５の内側には複数の凸状を互いに周方向に所定間
隔を置いて形成し，上記凸状部分を放射素子２のコイル
間に嵌め込む技術が開示されている。
は、上述した放射素子２の変形を防ぐため、アンテナカ
バー５を放射素子２の外周に当接し，またこのアンテナ
カバー５の内側には複数の凸状を互いに周方向に所定間
隔を置いて形成し，上記凸状部分を放射素子２のコイル
間に嵌め込む技術が開示されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】開示されたヘリカルア
ンテナ装置では、外力が加わっても放射素子の変形およ
びこの変形に伴なうアンテナ放射特性の変化を防止でき
るものの、プラスチック成型等によりアンテナカバーの
内側に凸状部分を形成する必要があるので、複雑な製造
工程が増加し、製造費用も増加するという問題があっ
た。
ンテナ装置では、外力が加わっても放射素子の変形およ
びこの変形に伴なうアンテナ放射特性の変化を防止でき
るものの、プラスチック成型等によりアンテナカバーの
内側に凸状部分を形成する必要があるので、複雑な製造
工程が増加し、製造費用も増加するという問題があっ
た。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によるヘリカルア
ンテナ装置は、導電線を螺旋状に形成した放射素子と、
中心導体を前記放射素子の一端に接続した給電用の同軸
コネクタとを備えるヘリカルアンテナ装置において、前
記放射素子は前記螺旋の軸に対する外径方向から収縮性
チューブで覆われており、さらにその外側に弾性体で形
成されたアンテナカバーを有する
ンテナ装置は、導電線を螺旋状に形成した放射素子と、
中心導体を前記放射素子の一端に接続した給電用の同軸
コネクタとを備えるヘリカルアンテナ装置において、前
記放射素子は前記螺旋の軸に対する外径方向から収縮性
チューブで覆われており、さらにその外側に弾性体で形
成されたアンテナカバーを有する
【０００９】前記ヘリカルアンテナ装置の一つは、前記
収縮性チューブが熱収縮チューブである構成をとること
ができる。
収縮性チューブが熱収縮チューブである構成をとること
ができる。
【００１０】
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図１は、本発明によるヘリカルアンテナ
装置の一実施の形態を示す断面図であり、（ａ）は定常
状態、（ｂ）は（ａ）のＡ部拡大図、（ｃ）は変形状態
である。
して説明する。図１は、本発明によるヘリカルアンテナ
装置の一実施の形態を示す断面図であり、（ａ）は定常
状態、（ｂ）は（ａ）のＡ部拡大図、（ｃ）は変形状態
である。
【００１２】図１のヘリカルアンテナ装置１は、図２の
ヘリカルアンテナ装置１Ａの放射素子２を熱収縮チュー
ブ６で覆ったものである（図１（ａ）参照）。熱収縮チ
ューブ６は、塩化ビニール等の絶縁性プラスチックスで
構成されたチューブであり、熱を加えることにより収縮
する。熱収縮後の熱収縮チューブ６は可撓性を有する。
アンテナ装置１の他の構成要素はアンテナ装置１Ａと同
じなので、以下、これらの構成要素については必要に応
じて説明することにする。
ヘリカルアンテナ装置１Ａの放射素子２を熱収縮チュー
ブ６で覆ったものである（図１（ａ）参照）。熱収縮チ
ューブ６は、塩化ビニール等の絶縁性プラスチックスで
構成されたチューブであり、熱を加えることにより収縮
する。熱収縮後の熱収縮チューブ６は可撓性を有する。
アンテナ装置１の他の構成要素はアンテナ装置１Ａと同
じなので、以下、これらの構成要素については必要に応
じて説明することにする。
【００１３】このヘリカルアンテナ装置１の組立は下記
工程による。まず、放射素子２の下部コイル２ｃを同軸
コネクタ４の中心導体４ｂに接続する。次に、熱収縮チ
ューブ６を放射素子２に被せて同軸コネクタ４のフラン
ジ４ａ面まで押し込み、放射素子２を熱収縮チューブ６
で覆う。このとき熱収縮チューブ６の内径は、収縮前な
ので、放射素子２の螺旋状外径に対して余裕がある。こ
の状態において熱収縮チューブ６に熱を加えると、図１
（ｂ）に示す通り、熱収縮チューブ６は熱収縮して一部
が放射素子２の外径に当接するとともに一部はコイル間
隙にも入り込む。熱収縮チューブ６を熱収縮させたあと
アンテナカバー５によって放射素子２および熱収縮チュ
ーブ６を覆い、このヘリカルアンテナ装置１が完成す
る。
工程による。まず、放射素子２の下部コイル２ｃを同軸
コネクタ４の中心導体４ｂに接続する。次に、熱収縮チ
ューブ６を放射素子２に被せて同軸コネクタ４のフラン
ジ４ａ面まで押し込み、放射素子２を熱収縮チューブ６
で覆う。このとき熱収縮チューブ６の内径は、収縮前な
ので、放射素子２の螺旋状外径に対して余裕がある。こ
の状態において熱収縮チューブ６に熱を加えると、図１
（ｂ）に示す通り、熱収縮チューブ６は熱収縮して一部
が放射素子２の外径に当接するとともに一部はコイル間
隙にも入り込む。熱収縮チューブ６を熱収縮させたあと
アンテナカバー５によって放射素子２および熱収縮チュ
ーブ６を覆い、このヘリカルアンテナ装置１が完成す
る。
【００１４】このヘリカルアンテナ装置１の先端部に横
方向から外力が加わると、アンテナカバー５，放射素子
２および熱収縮チューブ６が、図１（ｃ）に示す通り
に、折れ曲がり変形する。しかしながら、放射素子２
は、コイル間，例えばｎターン目のコイル２ａと（ｎ＋
１）ターン目のコイル２ｂとの間に熱収縮チューブ６が
挟まっているので、コイル間が接触・短絡することがな
く，またコイルの間隔変化も最小限度に保持できる。従
って、このアンテナ装置１は、アンテナカバー５に外力
が加わって放射素子２がカバー５とともに変形しても、
アンテナ利得／周波数特性等，アンテナ放射特性の好ま
しくない変動を最小限度に留めることができる。なお、
このアンテナ放射特性の変動防止は、上述のとおり、放
射素子２を熱収縮チューブ６で覆うという簡単な製造工
程で達せられている。
方向から外力が加わると、アンテナカバー５，放射素子
２および熱収縮チューブ６が、図１（ｃ）に示す通り
に、折れ曲がり変形する。しかしながら、放射素子２
は、コイル間，例えばｎターン目のコイル２ａと（ｎ＋
１）ターン目のコイル２ｂとの間に熱収縮チューブ６が
挟まっているので、コイル間が接触・短絡することがな
く，またコイルの間隔変化も最小限度に保持できる。従
って、このアンテナ装置１は、アンテナカバー５に外力
が加わって放射素子２がカバー５とともに変形しても、
アンテナ利得／周波数特性等，アンテナ放射特性の好ま
しくない変動を最小限度に留めることができる。なお、
このアンテナ放射特性の変動防止は、上述のとおり、放
射素子２を熱収縮チューブ６で覆うという簡単な製造工
程で達せられている。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ヘリカル
アンテナの放射素子を収縮性チューブでアンテナ軸の外
径方向から覆うので、外力による変形が生じてもアンテ
ナ放射特性の変動を最小限度に留める作用を簡単な製造
工程の構成および安価な費用で実現できるという効果が
ある。
アンテナの放射素子を収縮性チューブでアンテナ軸の外
径方向から覆うので、外力による変形が生じてもアンテ
ナ放射特性の変動を最小限度に留める作用を簡単な製造
工程の構成および安価な費用で実現できるという効果が
ある。
【図１】本発明によるヘリカルアンテナ装置の一実施の
形態を示す断面図であり、（ａ）は定常状態、（ｂ）は
（ａ）のＡ部拡大図、（ｃ）は変形状態である。
形態を示す断面図であり、（ａ）は定常状態、（ｂ）は
（ａ）のＡ部拡大図、（ｃ）は変形状態である。
【図２】従来のヘリカルアンテナ装置の断面図であり、
（ａ）は定常状態、（ｂ）は変形状態である。
（ａ）は定常状態、（ｂ）は変形状態である。
１，１Ａ ヘリカルアンテナ装置 ２ 放射素子 ２ａ，２ｂ コイル ２ｃ 下部コイル ３ アンテナ軸 ４ 同軸コネクタ ４ａ フランジ ４ｂ 中心導体 ５ アンテナカバー ５ａ カバー下部 ６ 熱収縮チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−136623（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−240616（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−271503（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−152209（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−72311（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−169912（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−201504（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−72713（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−27110（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01Q 5/00 - 11/20
Claims (2)
- 【請求項１】 導電線を螺旋状に形成した放射素子と、
中心導体を前記放射素子の一端に接続した給電用の同軸
コネクタとを備えるヘリカルアンテナ装置において、前
記放射素子は前記螺旋の軸に対する外径方向から収縮性
チューブで覆われており、さらにその外側に弾性体で形
成されたアンテナカバーを有することを特徴とするヘリ
カルアンテナ装置。 - 【請求項２】 前記収縮性チューブが熱収縮チューブで
あることを特徴とする請求項１記載のヘリカルアンテナ
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7258661A JP2880936B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ヘリカルアンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7258661A JP2880936B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ヘリカルアンテナ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09102707A JPH09102707A (ja) | 1997-04-15 |
| JP2880936B2 true JP2880936B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=17323350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7258661A Expired - Fee Related JP2880936B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ヘリカルアンテナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2880936B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110707656A (zh) * | 2019-11-18 | 2020-01-17 | 国网江苏省电力有限公司南通供电分公司 | 带有温度传感功能的电缆接头冷压套管 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4655867B2 (ja) * | 2005-10-14 | 2011-03-23 | 株式会社ケンウッド | ヘリカルアンテナ |
| JP4666116B2 (ja) * | 2010-11-04 | 2011-04-06 | 株式会社ケンウッド | ヘリカルアンテナ及び無線機 |
| JP4720958B2 (ja) * | 2010-11-04 | 2011-07-13 | 株式会社ケンウッド | ヘリカルアンテナ |
| JP4666117B2 (ja) * | 2010-11-04 | 2011-04-06 | 株式会社ケンウッド | ヘリカルアンテナ及び無線機 |
| CN102868019B (zh) * | 2012-09-29 | 2014-12-24 | 宝鸡烽火诺信科技有限公司 | 一种无人机u型vhf天线 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5572311U (ja) * | 1978-11-13 | 1980-05-19 | ||
| JPS60169912U (ja) * | 1984-04-19 | 1985-11-11 | 株式会社ヨコオ | アンテナユニツトのインビ−ダンスマツチング装置 |
| JPS62201504U (ja) * | 1986-06-12 | 1987-12-22 | ||
| JPH0472713U (ja) * | 1990-11-05 | 1992-06-26 | ||
| JPH04271503A (ja) * | 1991-02-26 | 1992-09-28 | Kometsuto Kk | コイル型アンテナ用位相器 |
| JPH0534709U (ja) * | 1991-10-11 | 1993-05-07 | エスエムケイ株式会社 | ヘリカルアンテナ |
| JPH05136623A (ja) * | 1991-11-11 | 1993-06-01 | Sansei Denki Kk | ２周波共用ヘリカルアンテナ、及び、その調整方法 |
| JPH06152209A (ja) * | 1992-11-05 | 1994-05-31 | Sansei Denki Kk | アンテナキャップの取付方法、および、同取付構造 |
| JPH07240616A (ja) * | 1994-02-28 | 1995-09-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ヘリカルアンテナ及び無線電話機 |
| JP3027110U (ja) * | 1996-01-23 | 1996-07-30 | 船井電機株式会社 | ファクシミリ装置 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP7258661A patent/JP2880936B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110707656A (zh) * | 2019-11-18 | 2020-01-17 | 国网江苏省电力有限公司南通供电分公司 | 带有温度传感功能的电缆接头冷压套管 |
| CN110707656B (zh) * | 2019-11-18 | 2020-12-15 | 国网江苏省电力有限公司南通供电分公司 | 带有温度传感功能的电缆接头冷压套管 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09102707A (ja) | 1997-04-15 |
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