JP2880423B2 - アルミニウム合金形材 - Google Patents

アルミニウム合金形材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サッシ障子、引戸、ド
ア等の枠、桟として用いられるアルミニウム合金形材に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅家屋で用いられるサッシ障子、
引戸などの建具には、水密性、気密性、耐久性などの基
本的な品質に加えて耐風圧強度が得られるよう十分な剛
性が要求される。この種の建具は、上桟、下桟、縦框と
いった形材を四方組みして構成されるものであり、上、
下桟や縦框として用いられる形材には、アルミニウム押
出形材が用いられている。
【0003】図5は、サッシ障子の上桟として用いられ
る一般的な形材の横断面を示す図である。この上桟2
は、平行に対向する側壁部3、3が隔壁部4によって一
体に連結されたブリッジ構造を有している。5は、縦桟
との接合に用いるねじのタッピングホールとして利用さ
れるねじ穴部を示している。
【0004】この種のねじ穴部を有する形材としては、
種々の構造のものがあるが、その中で、特開平5−17
9877号公報に記載されている形材がある。この形材
6は、建具として用いられるものではなく、電動ロール
スクリーンのウェイトバーとして用いられる形材である
が、コネクタ類の設けられるキャップをねじで取り付け
るためのねじ穴部7を介して隔壁部8a乃至8dを側壁
部9a、9bに連結した構造となっている。
【0005】この形材6では、ねじ穴部7を中心にして
左右対称に隔壁部8a乃至8dが形成され、特に、側壁
部9aと隔壁部8a、8bとにより、また、側壁部9b
と隔壁部8c、8dとによって各々形成される閉断面が
ねじ穴部7を介して連結された構造になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したような形
材の場合、一枚の隔壁部4によって側壁部3、3の間を
連結しており、特に強度の要求される構造の形材として
は適当ではない。この点、図6の形材6では、複数の隔
壁によってブリッジされた構造になっていて剛性の強化
は可能であるも、ねじ穴部7回りに応力が集中しやす
く、このねじ穴部7の部分が強度的な弱点となる懸念が
ある。
【0007】一方、増肉することも考えられるが、この
種のアルミニウム製の押出形材では、増肉や偏肉をする
と、押出性が極端に悪化するため、コストが増加すると
いう問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、肉厚を増すことなく、低コスト
で強度を高められるアルミニウム合金形材を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、アルミニウム合金製の押出形材であっ
て、形材の対向する側壁部を各々連結する第1の隔壁部
と、第2の隔壁部との少なくとも2つの隔壁部を有し、
前記第1隔壁部と第2隔壁部を連結する連結部を形成す
るとともに、前記第1隔壁部と第2隔壁部の一部分およ
び前記連結部を利用してねじ穴部を形成し、前記第1隔
壁部と第2隔壁部とを含む閉断面内に形成される中空部
の内一方が前記ねじ穴部と連通することを特徴とするも
のである。
【0010】
【作用】本発明によれば、形材の対向する側壁部を第1
隔壁部と第2隔壁部とによりブリッジした構造となるの
で、第1隔壁部と第2隔壁部により補強して形材の剛性
を高めることができる。また、この種のタッピングねじ
用のタッピングホールなどに利用するねじ穴部を別個に
設ける必要がなくなり、しかもねじ穴部と中空部とが連
通するので、ねじ穴部回りの部分の特定に応力が集中に
くい構造となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明によるアルミニウム合金形材の
一実施例について添付の図面を参照して説明する。図1
は、本発明の形材を適用した障子戸を備えたサッシを室
内側からみた正面図である。この図において、窓枠20
は、上枠21、下枠22、左縦枠23および右縦枠24
から四方組みされ、この窓枠20に外障子25と内障子
26とが引違いに納められている。外障子25、内障子
26は、各々アルミニウム合金製の押出形材からなる上
桟27、28、下桟29、30、縦框31、32、召合
せ框33、34を四方組みに接合して組み立てられてい
る。
【0012】図2は、図1のサッシの縦断面、図3は、
横断面を示す図である。
【0013】まず、下枠22は、各々閉断面構造を有す
る外側枠22aと内側枠22bから一体になるもので、
外側枠22aと内側枠22bの境には段差が設けられて
いて、内側枠22bの上面は高い位置になっている。外
側枠22a、内側枠22bの上部には、長さ方向に沿っ
てそれぞれ戸車36、37が転動するレール38、40
が垂直に立上がるように形成されている。この実施例で
は、戸車36、37が接触するレール38、40の先端
部は肉厚に形成されるとともに、戸車36、37とレー
ル38、40は曲面接触するようになっており、これに
より、引戸開閉操作の円滑と、耐久性の向上を図ってい
る。
【0014】同様に上枠21にもレール41、42が、
その上面部内側から垂直に垂下するように形成されてい
る。このレール41、42には、外障子25、内障子2
6の各々の上桟27、28が振止め43、44を介して
滑動自在に係合するようになっている。本発明による形
材は、この上桟27、28として用いられるものである
が、その詳細は後述する。
【0015】次に、ガラス46、48の上端縁はパッキ
ン50、50を介して上桟27、28に水密に取り付け
られており、下端縁は下桟29、30にパッキン51、
51を介して水密に保持されている。
【0016】下桟29、30は、縦方向に三段に区画さ
れた断面構造を有する形材で、壁部には所定の位置にタ
ッピングねじが螺入されるねじ穴部としてタッピングホ
ール52が形成されている。また、下桟29、30と下
枠22とは気密材52、52によって気密性が保たれる
ようになっている。
【0017】次に、図3には、外障子25、内障子26
の各々の縦框31、32および召合せ框33、34の断
面構造が示されている。
【0018】外障子25のガラス46は、パッキン5
5、55を用いて縦框31、召合せ框33に水密に保持
されている。また、外障子25を閉めた位置では、左縦
枠23と縦框31の間の隙間は、気密材56を介して気
密にシールされるようになっている。
【0019】一方、外障子25と内障子26とで重なり
合う召合せ框33、34では、内障子26側の召合せ框
34により強度が要求されるため、この召合せ框34に
より大きな断面を有する形材が用いられている。内障子
26の縦框32、召合せ框34とガラス48との間での
水密性は、パッキン56、57によって保たれている。
【0020】外障子25の召合せ框33と内障子26の
召合せ框34との間の隙間は、気密材58によってシー
ルされる。また、内障子26が閉っている位置にあると
きは、縦框32と右縦枠24との間は、気密材59によ
って気密性が保たれるようになっている。なお、図2、
図3において、80は外障子25の外側に建て付けられ
る網戸を示す。
【0021】次に、図4は、外障子25、内障子26の
上桟27、28を構成する形材の横断面図である。この
実施例では、上桟27、28には同じ構造の形材が用い
られる。
【0022】この上桟27は、組立状態で鉛直な側壁部
60a、60bと、これらに垂直な下壁部61の三方を
囲む壁面からなる中空断面の形材であり、上部はレール
を受け入れるため開放されており、側壁部60a、60
bの開放側の端部には、レールとの間を気密にシールす
る気密材が装着される気密材ホール62a、62bが形
成されている。
【0023】対向する側壁部60a、60bは、第1の
隔壁部63と、V字形を呈する第2の隔壁部64とによ
ってブリッジ連結されている。この実施例では、第1隔
壁部63は、側壁部60a、60bに対して垂直になっ
ており、このように垂直であることが強度上好ましい。
一方、第2隔壁部64は、側壁部60a、60bからそ
れぞれ下り勾配に傾斜する傾斜部65a、65bとが一
体となってV字形の第2隔壁部64を形成するようにな
っている。そして、このような第1隔壁部63と第2隔
壁部64とは、略中央で連結部66を介して接続される
とともに、これらの一部分を利用して縦框31、32や
召合せ框33、34との接合に用いるタッピングねじが
螺入されるねじ穴部としてタッピングホール67が形成
されている。この場合、図示されないタッピングねじ
は、タッピングホール67に回転しながら挿入される
と、タッピングねじの先端のタップがタッピングホール
67の内周面に雌めじを切りながら螺入されるようにな
っている。
【0024】この実施例では、第1隔壁部63と第2隔
壁部64、両側壁部60a、60bとが形成する閉断面
の内部では、中空部68、69が形成されている。そし
て、タッピングホール67では、中空部69側が開放さ
れており、これにより、タッピングホール67と、中空
部69は連通するようになっている。
【0025】以上のような上桟27、28の構成によれ
ば、対向する側壁部60a、60bを第1隔壁部63と
第2隔壁部64とによってブリッジした構造となるの
で、このブリッジ構造により補強して上桟27、28の
剛性を高めることができる。しかもタッピングホール6
7と、中空部69とが連通するようになっており、特定
部分への応力の集中を防止する構造とすることができ
る。
【0026】また、この種の形材の接合に必要なタッピ
ングねじ用のタッピングホール67を第1隔壁部63
と、第2隔壁部64によるブリッジ構造を利用して形成
する構造になっているので、補強を兼ねて低コストで、
在来の構造による制約を受けず補強が可能である。
【0027】
【0028】以上、本発明について、好適な実施例を挙
げて説明したが、本発明による形材は、サッシ障子の上
桟のほか、縦框、下桟などタッピングねじを用いて接合
する形材に適用することができることは勿論のこと、サ
ッシ障子以外にも、ドア、引戸の枠等、種々の建具の形
材として用いることができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、アルミニウム合金製の押出形材であって、形
材の対向する側壁部を各々連結する第1の隔壁部と、第
2の隔壁部との少なくとも2つの隔壁部を有し、前記第
1隔壁部と第2隔壁部を連結する連結部を形成するとと
もに、前記第1隔壁部と第2隔壁部の一部分および前記
連結部を利用してねじ穴部を形成し、前記第1隔壁部と
第2隔壁部とを含む閉断面内に形成される中空部の内一
方が前記ねじ穴部と連通するようにしたので、形材の対
向する側壁部を少なくとも第1隔壁部と第2隔壁部のそ
れぞれで連結することで、肉厚を増すことなくその強度
を十分に強化できる。しかも、このような補強を兼ね
て、第1隔壁部、第2隔壁部を利用したねじ穴部を形成
できるので、別個にタッピングホールを設けることなく
低コストで形材の補強を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形材を適用した障子戸を備えたサッシ
を室内側から見た正面図。
【図2】同実施例による障子戸の縦断面図。
【図3】同実施例による障子戸の横断面図。
【図4】同実施例による障子戸の上桟の横断面図。
【図5】従来の形材の横断面図。
【図6】他の従来の形材の横断面図。
【符号の説明】
20 窓枠 25 外障子 26 内障子 27、28 上桟 29、30 下桟 31、32 縦框 33、34 召合せ框 36、37 戸車 46、48 ガラス 60a、60b 側壁部 63 第1隔壁部 64 第2隔壁部 67 タッピングホール(ねじ穴部) 68、69 中空部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム合金製の押出形材であって、
    形材の対向する側壁部を各々連結する第1の隔壁部と、
    第2の隔壁部との少なくとも2つの隔壁部を有し、前記
    第1隔壁部と第2隔壁部を連結する連結部を形成すると
    ともに、前記第1隔壁部と第2隔壁部の一部分および前
    記連結部を利用してねじ穴部を形成し、前記第1隔壁部
    と第2隔壁部とを含む閉断面内に形成される中空部の内
    一方が前記ねじ穴部と連通することを特徴とするアルミ
    ニウム合金形材。
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CN107489354B (zh) * 2017-08-30 2019-08-02 扬中市扬子铝加工有限公司 一种铝合金型材门
JP7061057B2 (ja) * 2018-12-07 2022-04-27 Ykk Ap株式会社 建具

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