JP2880098B2 - 食器の蓋 - Google Patents

食器の蓋

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JP2880098B2
JP2880098B2 JP23581995A JP23581995A JP2880098B2 JP 2880098 B2 JP2880098 B2 JP 2880098B2 JP 23581995 A JP23581995 A JP 23581995A JP 23581995 A JP23581995 A JP 23581995A JP 2880098 B2 JP2880098 B2 JP 2880098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ホテル、旅館の食
器、あるいは病院、学校給食などで用いられる食器、ま
たは一般家庭の食器として使用される食器の蓋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の食器で、保温可能にする食器で
は、食品を入れる器本体とその蓋からなり、器本体はそ
の断熱層内に発泡スチロール、ウレタン等の断熱剤を充
填したり、空気等による断熱が提案されている。また器
本体は、輻射を抑えるために器本体の断熱層内にアルミ
ニウム箔を装着したものがある。また、上記食器に付属
する蓋は、蓋の上部にツマミ部を有し二重の構造をした
ものがあるが、器本体の保温性を指向したものがほとん
どで、蓋の収納性および保温性を考慮した提案は無かっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記食器の蓋は器本体
に比べて保温性能が劣り、食品の熱が蓋から逃げ易く、
食するとき適温を逸してしまう不都合があった。また、
器に食品を盛りつけして蓋を被せた場合、器内の食品の
有する水分が熱のために蒸発して蓋と器の接触部が水分
でシールされ、蓋からの熱の逃散による減圧のため蓋が
器に吸いついて、食する時、蓋を器から外すのに苦労す
ることがある。また二重壁構造の蓋は、積み重ねた場
合、下の蓋のツマミ部が上の蓋の下面壁と接して支持さ
れるため、突出したツマミ部の分だけ積み上げ高さが高
くなり収納性が低下するとともに、安定性に欠ける面が
あった。本発明は上記不都合に鑑みてなされたもので、
優れた保温性能を有し、収納性および収納時の安定性を
有するとともに蓋が器本体に吸いつくことのない食器の
蓋を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の食器の蓋は、食
器の開口を塞ぐ蓋であって、合成樹脂よりなる上面壁と
下面壁を空間部を隔てて配して周壁部で接合した二重壁
密閉構造でなり、かつ前記上面壁中央部に上方に突出す
る筒状凸部を形成してなり、また上記下面壁の中央部に
は上記上面壁の凸部の外径より稍稍大なる内径で上方に
突出する筒状凸部を空間内に保持して形成してなるとと
もに、前記蓋周壁部と食器開口内周壁部とがそれぞれ係
合可能な形状よりなることを特徴とする。これにより、
蓋は二重壁密閉構造を有するため、蓋の上面壁と下面壁
により形成される空間が断熱層となる。
【0005】また蓋の周壁部と食器本体の開口内周壁部
が全周に亙って係合可能な形状にしてあるので、二重壁
密閉構造の蓋の食器全体に対する座りがよくなる。そし
て、上面壁中央部に上方に突出する筒状凸部を形成して
なり、また下面壁の中央部には上面壁の凸部の外径より
稍稍大なる内径で、上方に突出する筒状凸部を空間内に
保持して形成してなるので、組上がった蓋を重ねたとき
下段の蓋の上面壁の凸部が上段の蓋の下面壁凸部の筒状
空間内に収納され、蓋の収納性が良くなる。
【0006】また、蓋周壁部と食器開口内周壁部とが相
互に面接触により係合可能な形状としてなることが望ま
しい。これにより、蓋周壁部と食器開口内周壁部とが面
で接触するため食器内部と外部との伝熱距離を長くとる
ことができ、食器本体に入れた食品の持つ熱が逃げにく
くなる。また、蓋周壁部に径方向の切り欠きを有してな
ることが望ましい。これにより、器に熱い食品を盛りつ
けてもこの切り欠きを通して器が外気と呼吸でき、食品
の熱が逃散しても蓋が器に吸いつくことがない。また、
蓋周壁部と上、下面壁凸部の立ち上がり部の空間部を除
く空間部の上、下面壁が10〜15mmの空間を隔てて
なることが望ましい。これにより、蓋の断熱空間を厚く
することができ、断熱性能を良くすることができる。
【0007】また、上記上面壁の凸部が円筒状または角
筒状であることが望ましく、これにより蓋のツマミ部の
形状を選択することができ、デザイン性が向上する。ま
た円筒状または角筒状の筒の上面に天蓋部を有するので
下面壁との間の距離をとることができ断熱空間を大きく
とることができる。また、蓋の空間部に発泡スチロー
ル、ウレタン、パーライト粉より選ばれた断熱材料を充
填してなることが望ましく、蓋の保温性能を高めること
ができる。また、蓋の空間部にクリプトン、キセノン、
アルゴンのうちの少なくとも1種のガスを充填してなる
ことが望ましい。これにより断熱剤を充填した場合より
も蓋の重量を軽くすることができるとともに、保温性能
も良くなる。
【0008】また、蓋を形成する上、下面壁の空間部に
面する表面のうち少なくとも下面壁の表面に金属よりな
る輻射防止材を形成してなることが望ましい。これによ
り蓋の輻射伝熱を抑えることができる。さらに、金属よ
りなる輻射防止材がメッキ膜、アルミニウム箔、銅箔、
銀箔のうちの1種であることが望ましく、これにより、
輻射防止材を安価にしかも簡易に取り付けることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の食器の蓋の実施の
形態について、図1ないし図5を参照しながら説明す
る。図1に示すように、符号1は食器であり、器3と蓋
2からなる。器3は、耐熱水性のポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリエステル樹
脂等で成形された内壁3aと外壁3bとからなり、内壁
端部11と外壁端部12とを振動溶着あるいはスピン溶
着で接合後、内外壁で形成された空間部19に、外壁3
bに形成された開孔部(図示せず)からキセノン、クリ
プトン、アルゴンのうちの少なくとも1種のガスを充填
して封止材にて封止してなるものである。器3は椀状ま
たはどんぶり状であり、器3の開口部20近傍には蓋2
の周壁部7と係合する開口内周壁部8が形成されてい
る。
【0010】この食器1の蓋2は、下面壁2aと上面壁
2bを有し、上下面壁は器3と同じ耐熱水性のポリカー
ボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリ
エステル樹脂等で成形される。上面壁2bにはその中央
部に上方に突出する円筒状の上面壁凸部5が形成され、
下面壁2aにはその中央部に上方に突出する円筒状の下
面壁凸部4が空間部15に保持されるように形成され
る。また、下面壁凸部4の内径は上面壁凸部5の外径よ
りも稍稍大きく形成する。また下面壁凸部4器壁の厚み
を除いた高さは、上面壁凸部5の高さとほぼ同じに形成
する。そして、下面壁端部9と上面壁端部10を振動溶
着またはスピン溶着で密閉構造に接合して蓋2を得る。
したがって、蓋2を組み上げて積み重ねたとき、下段の
蓋の上面壁凸部5は上段の蓋の下面壁凸部4の筒状空間
内に収納可能となる。
【0011】この際、上面壁2bには上面壁凸部5の付
け根からなだらかな下降勾配を有するように上面壁腹部
17が形成される。また、下面壁2aには下面壁凸部4
の付け根からなだらかな下降勾配を有するように下面壁
腹部18を形成する。この下面壁腹部18の下降勾配は
上面壁腹部17の下降勾配とほぼ一致させて形成する。
したがって、蓋を組み上げて積み重ねたとき、上段の蓋
の下面壁腹部18は下段の蓋の上面壁腹部17によくフ
ィットする。なお、下面壁腹部18と上面壁腹部17の
下降勾配を一致させることなく、下面壁腹部18を下に
膨らんだ形状にすることもできる。この場合において
も、下面壁腹部18の膨らみが周方向に一様に形成され
るため、蓋2を積み重ねたとき蓋の座りが良くなる。
【0012】一方、下面壁2aの周壁部7の下面壁端部
9が上面壁2bの上面壁端部10と接合できるように、
周壁部7は上に反った形状に形成される。したがって、
下面壁2aと上面壁2bとをそれぞれの端部9、10で
接合した際、空間部15が形成される。この場合、空間
部15には空気が入っており、空気断熱の蓋2を得るこ
とができる。
【0013】下面壁2aの周壁部7は、器3の開口内周
壁部8と相互に面接触になるように形成される。これに
より、周壁部7と開口内周壁部8は面で接触することが
でき、食器1の外部と内部との伝熱距離を大きくとるこ
とができ、蓋2の断熱効果を高めることができ、器3内
の食品の熱が逃げにくくなる。上記接触面の幅、即ち図
1に示す幅aは5mm以上とされる。この幅aが5mm
より小さいと断熱性能を高める効果が充分でなくなる。
図2は図1中のA部の拡大図である。図2に示されるよ
うに、蓋2の周壁部7には径方向の切り欠き13が形成
される。この切り欠き13は、上面壁端部10から周壁
部7にかけて食器1の内部と外部とを連通するように形
成される。この切り欠き13は、切り欠きの長さ方向と
直交する断面径が3mm程度の半円で充分であり、この
切り欠き13を形成したことにより、食器1内に入れた
食品の熱が逃げ易くなることはない。したがって、器3
に熱い食品を入れ蓋2を覆せて放置して食品の温度が下
がっても、蓋2が吸引されて取り外しにくくなることが
なく、常に蓋2を器3から取り外すことができる。ま
た、切り欠き13の断面の形状は任意として良い。
【0014】下面壁2aと上面壁2bとで形成される蓋
の厚み、即ち図1に示す厚みbおよびcは10〜15m
mに形成される。この際、周壁部7の近傍と、上面壁凸
部5と下面壁凸部4の立ち上がり部の空間部は、他の部
位よりも狭小となる。しかし、蓋2のほとんどの部位の
厚みを10〜15mmに形成することができるので、蓋
2の断熱空間を大きくすることができ、外観を損なわな
いで断熱性能を良くすることができる。この厚みbおよ
びcが10mmより小さいと断熱性能を高める効果が充
分でなくなる。また、この厚みbおよびcが15mmよ
り大きいと食器1の収納容積が小さくなるため好ましく
ない。
【0015】蓋2のツマミ部6としての上面壁凸部5の
形状を円筒状または角筒状に形成する。図3に示すよう
に、蓋2の上面壁凸部5を円筒状とすることにより、上
面壁凸部5に天蓋部2cを形成して蓋2の厚みを大きく
形成することができる。蓋2の上面壁凸部5を円筒状に
形成した場合は、下面壁凸部4の内径を上面壁凸部5の
外径よりも稍稍大きく形成しなければならない。図4に
示すように、蓋2の上面壁凸部を角筒状に形成した場合
も、天蓋部を形成して蓋2の厚みを大きくすることがで
きる。この場合、下面壁凸部の形状を上面壁凸部の形状
と相似形状に稍稍大きく形成して、蓋を積み重ねた場
合、下面壁凸部が上面壁凸部を収容できるように形成す
ることも可能であるが、蓋の周方向のどの位置でも上面
壁凸部が下面壁凸部の筒状空間内に収納されるようにす
るために、下面壁凸部4の内径を上面壁凸部の外接円よ
りも大きくなるように円筒状に形成することが好まし
い。このように上面壁凸部を円筒状、角筒状に形成する
ことにより蓋のデザイン性を向上させることができる。
【0016】蓋2の空間部15に発泡スチロール、ウレ
タン、パーライト粉より選ばれた断熱材を充填し、断熱
層14とすることもできる。それぞれの熱伝導度は発泡
スチロール(κ=3.50×10-2W・m-1・K-1;0
℃)、ウレタン(κ=1.75×10-2W・m-1
-1;0℃)、パーライト粉(κ=10.3×10-2
・m-1・K-1;0℃)で、しかも軽く、これらの充填材
を充填することにより空間部15の対流による伝熱を抑
えることができ断熱性能を高めることができる。発泡ス
チロール、ウレタンは予め空間部15よりもやや小さめ
の形状に成形して充填される。発泡スチロール、ウレタ
ンを使用した場合、蓋2は、下面壁2aまたは上面壁2
bに断熱材を載置した後、上面壁2bまたは下面壁2a
を重ねて、上、下面壁の端部を振動溶着またはスピン溶
着で密閉構造に接合して得られる。パーライト粉の充填
は、上、下面壁の端部を振動溶着またはスピン溶着で密
閉構造に接合した後、充填口(図示せず)から充填し、
封止板(図示せず)により封止して、蓋2を得る。発泡
スチロール、ウレタン、パーライト粉は安価であるの
で、蓋2を安価に製造することができる。
【0017】蓋2の空間部15にキセノン、クリプト
ン、アルゴンのうち少なくとも1種の低熱伝導率ガスを
封入することもできる。これらのガスの熱伝導度はキセ
ノン(κ=0.52×10-2W・m-1・K-1;0℃)、
クリプトン(κ=0.87×10-2W・m-1・K-1;0
℃)、アルゴン(κ=1.63×10-2W・m-1
-1;0℃)で、空気の熱伝導度(κ=2.41×10
-2W・m-1・K-1;0℃)よりも小さく、これらを単独
で用いたり、2種以上の混合ガスにして用いる。これら
の低熱伝導率ガスを用いることにより断熱性能が高い蓋
2にすることができ、器3の断熱性能に近づけることが
できる。しかも不活性であるので、その使用により環境
保全上の問題も無く、使用上好適である。これらのガス
は、図5に示した開孔部21から充填され、シアノアク
リレート系の接着剤を用いて蓋の内外壁と同じ材質の封
止板22により封止される。なお、ここで前記蓋の厚み
bおよびcを15mm以上とすると、封入されたガスの
対流により断熱性能が悪くなり、好ましくない。空間部
15に充填されるのは上記低熱伝導率のガスであり、発
泡スチロール、ウレタン、パーライト粉等の断熱材より
も軽く、得られた蓋2の重量感が増すことはない。ま
た、蓋2の上面壁、下面壁は耐熱水性の樹脂で成形され
ているので蓋の上、下面壁のガスバリアー性が損なわれ
て充填ガスが漏れ出ることがない。
【0018】また、蓋を形成する上、下面壁の空間部1
5に面する表面のうち少なくとも下面壁の表面に金属よ
りなる輻射防止材23を形成することができる。これに
より蓋2の輻射伝熱を抑えることができる。また、下面
壁2aの他に上面壁2bにも金属よりなる輻射防止材2
3を形成しておけば、輻射伝熱を大幅に抑えることが可
能となる。さらに、金属よりなる輻射防止材23にはメ
ッキ膜、アルミニウム箔、銅箔、銀箔のうち1種を選ぶ
ことができる。メッキ膜は化学メッキの上に電気メッキ
を施すことにより付けることができる。輻射防止材23
をメッキ膜にすると輻射伝熱の低減の他にガスバリアー
性を高めることができる。アルミニウム箔等の箔は蓋を
形成する上、下面壁の空間部に面する表面に接着剤、両
面テープ等により取り付けることができる。これによ
り、輻射防止材23を安価にしかも簡易に取り付けるこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】本発明により得られた蓋は、密閉構造の
二重壁構造を有するため、蓋の下面壁および上面壁によ
り形成される空間部を断熱空間とすることができ、蓋の
保温性能を高めることができる。しかも、上面壁の中央
部に上面壁凸部を形成し、下面壁の中央部に下面壁凸部
を上面壁の凸部の外径より稍稍大なる内径で、上方に突
出する筒状凸部を空間内に保持して形成してなるので、
蓋を組み上げて積み重ねたとき、下段の蓋の上面壁凸部
は上段の蓋の下面壁凸部の筒状空間内に収納可能とな
る。また、蓋の周壁部と器本体の開口内周壁部が相互に
面で接触するので、食器内部と外部との伝熱距離を大き
くすることができ断熱性能を良くすることができる。ま
た蓋の周壁部と器本体の開口内周壁部が相互に面で接触
して係合するので、器本体に対する蓋の座りがよくな
る。また、蓋周壁部に径方向の切り欠きを食器の内部と
外部とを連通するように形成するので、器に盛りつけら
れた食品の熱が逃散しても蓋が器に吸いつくことがな
い。
【0020】また、蓋の下面壁と上面壁とで形成される
厚みを、蓋の係合部の近傍の接合部と、蓋の上面壁凸部
の付け根近傍と蓋の下面壁凸部の立ち上がり上端近傍と
で形成される空間を除いて10〜15mmに形成するの
で、蓋の断熱空間を大きくすることができ、外観を損な
わないで保温性能を良くすることができる。また、蓋の
上面壁凸部が円筒状または角筒状であるので、上面壁凸
部に天蓋部を有することができ、蓋の断熱空間を大きく
取ることができるとともに、蓋のツマミ部の形状を選択
することができ、保温食器のデザイン性を向上させるこ
とができる。また、蓋の空間部に発泡スチロール、ウレ
タン、パーライト粉から選ばれた断熱材料を充填してな
るので、対流による伝熱を抑えることができ蓋の断熱性
能を高めることができる。また、発泡スチロール、ウレ
タン、パーライト粉は軽くて安価であり、軽い食器の蓋
を安価に製造できる。また、蓋の空間部にクリプトン、
キセノン、アルゴンのうちの少なくとも1種のガスを充
填してなるので、断熱剤を充填した場合よりも蓋の重量
を軽くすることができるとともに、蓋の保温性能を良く
することができる。
【0021】また、蓋を形成する上、下面壁の空間部に
面する表面のうち少なくとも下面壁の表面に金属よりな
る輻射防止材を形成するので、蓋の輻射伝熱を抑えるこ
とができる。また、上面壁にも金属よりなる輻射防止材
を形成しておけば、輻射伝熱を大幅に抑えることができ
る。さらに、金属よりなる輻射防止材をメッキ膜、アル
ミニウム箔、銅箔、銀箔のうち1種を選択して設けるの
で、輻射防止材を安価にしかも簡易に取り付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る食器の蓋の一例を示す断面図で
ある。
【図2】 図1に示す食器の蓋の要部拡大図である。
【図3】 図1に示す食器の蓋の上面壁凸部を示す断面
図である。
【図4】 本発明に係る食器の蓋の上面壁凸部の他の例
を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る食器の蓋の他の例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1・・・食器、2・・・蓋、2a・・・下面壁、2b・・・上面壁、
3・・・器、4・・・下面壁凸部、5・・・上面壁凸部、7・・・周
壁部、8・・・開口内周壁部、13・・・切り欠き、15・・・
空間部、23・・・輻射防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 雅司 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本 酸素株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 19/00 - 19/34

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器の開口を塞ぐ蓋であって、合成樹脂
    よりなる上面壁と下面壁を空間部を隔てて配して周壁部
    で接合した二重壁密閉構造でなり、、かつ前記上面壁中
    央部に上方に突出する筒状凸部を形成してなり、また上
    記下面壁の中央部には上記上面壁の凸部の外径より稍稍
    大なる内径で、上方に突出する筒状凸部を空間内に保持
    して形成してなるとともに、前記蓋周壁部と食器開口内
    周壁部とがそれぞれ係合可能な形状よりなることを特徴
    とする食器の蓋。
  2. 【請求項2】 蓋周壁部と食器開口内周壁部とが相互に
    面接触により係合可能な形状としてなることを特徴とす
    る請求項1記載の食器の蓋。
  3. 【請求項3】 蓋周壁部に径方向の切り欠きを有してな
    ることを特徴とする請求項1または2記載の食器の蓋。
  4. 【請求項4】 蓋周壁部と上、下面壁凸部の立ち上がり
    部の空間部を除く空間部の上、下面壁が10〜15mm
    の空間を隔ててなることを特徴とする請求項1〜3のう
    ちいずれか1項記載の食器の蓋。
  5. 【請求項5】 上記上面壁の凸部が円筒状または角筒状
    であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1
    項記載の食器の蓋。
  6. 【請求項6】 蓋の空間部に発泡スチロール、ウレタ
    ン、パーライト粉より選ばれた断熱材料を充填してなる
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載
    の食器の蓋。
  7. 【請求項7】 蓋の空間部にクリプトン、キセノン、ア
    ルゴンのうちの少なくとも1種のガスを充填してなるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の
    食器の蓋。
  8. 【請求項8】 蓋を形成する上、下面壁の空間部に面す
    る表面のうち少なくとも下面壁の表面に金属よりなる輻
    射防止材を形成してなることを特徴とする請求項1〜7
    のうちいずれか1項記載の食器の蓋。
  9. 【請求項9】 金属よりなる輻射防止材がメッキ膜、ア
    ルミニウム箔、銅箔、銀箔のうちの1種であることを特
    徴とする請求項8記載の食器の蓋。
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