JP2879683B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2879683B2
JP2879683B2 JP63150211A JP15021188A JP2879683B2 JP 2879683 B2 JP2879683 B2 JP 2879683B2 JP 63150211 A JP63150211 A JP 63150211A JP 15021188 A JP15021188 A JP 15021188A JP 2879683 B2 JP2879683 B2 JP 2879683B2
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、氷上、雪上性能と耐摩耗性、耐偏摩耗性と
を両立させた、空気入りラジアルタイヤ、特に小型トラ
ック用スタッドレスタイヤに関する。
〔従来の技術〕
従来、小型トラック用のラジアルタイヤのように、接
地圧の高いタイヤの場合には、タイヤとしての要求性能
を十分に満足させることができない、特に雪上、氷上性
能(以下、スノー性能という)と耐摩耗性、耐偏摩耗性
とを両立させることが技術的に困難であるため、スタッ
ドレスタイヤとしては開発されるに到っていないのが現
状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、前記スノー性能、特に柔らかい積雪
路面のみならず、硬い圧雪路面、さらには凍結路面にお
いても十分な制動・駆動性能を発揮し、しかも乾燥路面
等における耐摩耗、耐偏摩耗性に優れたトレッドパター
ンを有する、小型トラック用タイヤ、特にスタッドレス
ラジアルタイヤを提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアル
タイヤは、トレッド、タイヤ周方向に平行なストレート
状の主溝および/またはシースルー(タイヤ周方向にス
トレート状に透視可能な空間を有する構造)のジグザグ
状の主溝を少なくとも3本設け、該主溝に直交してタイ
ヤ幅方向に平行な複数のストレート状の副溝を設け、こ
れら主溝と副溝とによって複数のブロックを分割形成す
ると共に、該ブロックに前記副溝に平行なサイプと該ブ
ロックを分割するように前記副溝に対して平行に延長
し、溝深さが前記副溝よりも浅く、かつ溝幅が前記副溝
よりも小さく前記サイプよりも大きい細溝を設け、前記
主溝の溝副e、副溝の溝幅c、細溝の溝幅d、ブロック
のタイヤ周方向の長さaとタイヤ幅方向の長さbとの縦
横比a/bが、 c=e(0.6〜1.1) d≦0.5c a/b=0.9〜1.4 の関係を満足することを特徴とするものである。
このようにトレッドに複数のブロックを設けたトレッ
ドパターンにおいて、ブロックを副溝よりも溝幅が小さ
い細溝によって分割し、主溝の溝幅e、副溝の溝幅c、
細溝の溝幅d、ブロックの縦横比a/bを上記関係にする
ことにより、スノー性能を向上し、しかもスノー性能と
耐摩耗性及び耐偏摩耗性の双方を同時に満足することが
できる。
本発明において、主溝の溝幅e、副溝の溝幅c、細溝
の溝幅d、ブロックの縦横比a/bは相対的な関係を特定
することが必要である。すなわち、一般に主溝の溝幅e
はタイヤサイズ等に応じて8〜15mmに設定されるもので
あるため、副溝の溝幅cはスノー性能と耐摩耗性及び耐
偏摩耗性の双方を同時に得るために主溝の溝幅eに応じ
て設定する必要があり、更に細溝の溝幅dは耐摩耗性及
び耐偏摩耗性を低下させないように副溝の溝幅cに応じ
て設定する必要がある。従って、上記関係を満足するよ
うにすれば、タイヤサイズ等が異なる各種タイヤについ
て本発明の作用効果を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図(イ)、(ロ)および(ハ)はそれぞれ、本発
明の空気入りラジアルタイヤ(以下、単にタイヤとい
う)のトレッドパターンの1例を示す平面図である。
図に示すように、本発明タイヤのトレッドパターン
は、タイヤ周方向に沿って平行に設けられた、ストレー
ト状主溝1およびシースルーのジクザク状(オフセット
状)の主溝1、これらの主溝1に直交するタイヤ径方向
に沿って平行に配置された副溝2、主溝1と副溝2とに
よって構成されたブロック3を分割する該副溝2に対し
て平行で、該副溝2の溝幅よりも小さい溝幅の細溝4か
らなっている。本発明のタイヤの排雪機能は、タイヤ周
方向に沿って平行に配置されたストレート状およびシー
スルーのジクザク状(オフセット状)の主溝1とこれら
の主溝1に直交する複数の副溝2により、基本的に得ら
れるが、前記主溝1は、図に示す通りストレート状の溝
とシースルーのジクザク状(オフセット状)の溝から構
成することが好ましい。
そして本発明は、副溝2よりも溝幅が小さく、溝の深
さの浅い細溝4によって、上記ブロック3を好ましくは
2つの対称に近い形に分割し、タイヤのスノー性能を向
上させた点に特徴がある。なお、細溝4は、一般に幅1.
5mm以下であるサイプとは異となり、このサイプよりも
幅が広いものである。
このようなトレッドパターンを有する本発明のタイヤ
において、上記主溝1の溝幅e、副溝2の溝幅c、細溝
4の溝幅d、主溝1と副溝2とによつて形成されるブロ
ック3の縦横比a/bはそれぞれ、次式の関係を満足する
ことが必要である。
c=e(0.6〜1.1) d≦0.5c a/b=0.9〜1.4。
第2図は、上記主溝1の溝幅e、副溝2の溝幅c、細
溝4の溝幅d、主溝1と副溝2とによって形成されるブ
ロック3の縦横比a/bの関係を説明するためのブロック
の平面図であり、第1図(イ)のトレッドバターンを構
成するブロックに対応している。
本発明タイヤにおいて、副溝2の溝幅cが主溝1の溝
幅eの0.6倍よりも小さくなると、タイヤのスノー性能
が不十分になるし、1.1倍よりも大きくなるとタイヤの
耐摩耗性または偏摩耗性の上で好ましくない。また細溝
4の溝幅dが副溝2の溝幅cの0.5倍よりも大きくなる
と、耐摩耗性または偏摩耗性が低下し、同様の理由から
該細溝4の溝の深さを副溝2の深さより低いことが好ま
しい。
さらにブロック3の縦横比a/bが0.9よりも小さくなる
と、耐摩耗性が不十分になり好ましくないし、1.4を超
えると、イノー性能が低下するため好ましくない。
また、本発明のトレッドパターンを構成するブロック
3には、第1図(イ)、(ロ)および(ハ)に示す通
り、少なくとも1本のサイプ5を副溝2に対して平行に
設けることが好ましい。このサイプ5によって、該サイ
プとブロック3の2つのエッジ効果が作用し、タイヤト
レッド面の接地性が向上する。このようなブロックに設
けたサイプ5による接地性の向上効果は、上記圧雪路お
よび氷結路だけなく、乾燥路面でも同様であり、タイヤ
のヒールアンドトウ摩耗を低減させるのである。
このサイプは、主溝またはタイヤ周方向を横切る方向
に、かつ直線状、曲線状またはジグザグ状、好ましくは
直線状に設けられ、サイプの端は第1図(イ)に示すよ
うに、その一端がブロックの端部まで達していてもよい
し、第1図(ロ)のように該サイプの両端がブロックの
端部まで達していてもよい。さらに第1図(ハ)のよう
に、ブロック内部にサイプの端部が封じ込められていて
もよい。また、該サイプの深さは、氷雪路での効果をス
ノー摩耗限界表示(主溝深さの50%)までに有効にする
上で、主溝の深さの少なくとも60%以上がよい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明並びにその効果をさらに具
体的に説明する。
なお、耐ヒールアンドトウ摩耗性、耐摩耗性、氷上性
能、雪上性能の評価法は次の通りである。
耐ヒールアンドトウ摩耗性(耐偏摩耗性): 試験用トラックの全輪に各々試験タイヤを装着し、5
万kmの実車走行を実施した。実車走行後にブロックのタ
イヤ周方向前後両端部における残溝深さ(残溝量)から
摩耗量を測定し、その段差量を求めた。評価結果は段差
量の逆数をもつて行ない、従来タイヤAの段差量の逆数
を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど
耐ヒールアンドトウ摩耗性が優れている。
耐摩耗性: 上記5万kmの実車走行試験において、残溝深さ(残溝
量)の最小値から各試験タイヤの推定寿命を評価した。
評価結果は従来タイヤAの推定寿命を100とする指数に
て示した。この指数値が大きいほど推定寿命が長く耐摩
耗性が優れている。
氷上性能: 氷面路において、速度30km/hの走行状態から制動を開
始し、停止に至るまでの制動距離を測定した。評価結果
は測定値の逆数をもって行ない、従来タイヤAの制動距
離の逆数を100とする指数にて示した。この指数値が大
きいほど氷上性能が優れている。
雪上性能: 圧雪路において、速度30km/hの走行状態から制動を開
始し、停止に至るまでの制動距離を測定した。評価結果
は測定値の逆数をもって行ない、従来タイヤAの制動距
離の逆数を100とする指数にて示した。この指数値が大
きいほど雪上性能が優れている。
上記評価法により下記試験タイヤについて評価を行
い、その評価結果を表1に示した。
実施例1、比較例1〜4、従来例A,B トレッドパターンとして、本発明の実施例タイヤ1お
よび比較例タイヤ1、2、3および4については第1図
(イ)および第2図に示すパターンを、従来タイヤA、
Bについては第3図(イ)および(ロ)に示すパターン
をそれぞれ採用し、表に示す諸元以外の構成を同一とし
たタイヤを7種類(タイヤサイズ6.50R16 10PR)を用意
した。但し、c/eは0.6〜1.1の範囲から選択した。
表中、a/b比、細溝の有無、d/cおよびサイプの有無に
ついては、それぞれ第2図および第3図(ロ)に示す箇
所について測定した値であり、ここで、本発明の実施例
1タイヤおよび比較例タイヤ1、2、3、4の細溝は第
1図(イ)に示されるように中央部のブロックにも設け
られているが、従来タイヤA、Bの細溝はショルダー部
のブロックのみに設けられている。
この表に示すように、本発明の実施例からなるタイヤ
は、従来タイヤA,Bに比べてスノー性能を向上しながら
耐摩耗性と耐偏摩耗性を同等以上にすることができた。
これに対して、比較例1のタイヤはa/b比を0.8と小さ
くしたため耐摩耗性が大幅に低下していた。比較例2の
タイヤはa/b比を1.5と大きくしたためスノー性能の向上
が不十分になっていた。比較例3のタイヤは細溝が無い
ためスノー性能が向上していなかった。また、比較例4
のタイヤは実施例のタイヤにおいて細溝を広くしてd/c
=1としたため耐摩耗性及び耐偏摩耗性が低下してい
た。
〔発明の効果〕 本発明によれば、スノー性能と耐摩耗性能、耐偏摩耗
性の双方を同時に満足する空気入りラジアルタイヤ、特
に小型トラック用スタッドレスラジアルタイヤをはじめ
て、提供するものであり、その技術適意義はきわめて大
である。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)、(ロ)および(ハ)はそれぞれ、本発明
のタイヤのトレッドパターンの1例を示す平面図、第2
図は第1図(イ)のトレッドパターンを構成するブロッ
クの拡大平面図、第3図(イ)および(ロ)はそれぞ
れ、従来の氷雪路用小型トラック用タイヤのトレッドパ
ターンの平面図およびそのブロックの拡大平面図であ
る。1……主溝、2……副溝、3……ブロック、4……
細溝、5……サイプ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッドに、タイヤ周方向に平行なストレ
    ート状の主溝および/またはタイヤ周方向にストレート
    状に透視可能な空間を有するジグザク状の主溝を少なく
    とも3本設け、該主溝に直交してタイヤ幅方向に平行な
    複数のストレート状の副溝を設け、これら主溝と副溝と
    によって複数のブロックを分割形成すると共に、該ブロ
    ックに前記副溝に平行なサイプと該ブロックを分割する
    ように前記副溝に対して平行に延長し、溝深さが前記副
    溝よりも浅く、かつ溝幅が前記副溝よりも小さく前記サ
    イプよりも大きい細溝を設け、前記主溝の溝幅e、副溝
    の溝副c、細溝の溝幅d、ブロックのタイヤ周方向の長
    さaとタイヤ幅方向の長さbとの縦横比a/bが、 c=e(0.6〜1.1) d≦0.5c a/b=0.9〜1.4 の関係を満足することを特徴とする空気入りラジアルタ
    イヤ。
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