JP2879171B2 - カテーテル法セット - Google Patents

カテーテル法セット

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JP2879171B2
JP2879171B2 JP6512677A JP51267794A JP2879171B2 JP 2879171 B2 JP2879171 B2 JP 2879171B2 JP 6512677 A JP6512677 A JP 6512677A JP 51267794 A JP51267794 A JP 51267794A JP 2879171 B2 JP2879171 B2 JP 2879171B2
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    • A61M25/00—Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/06—Body-piercing guide needles or the like
    • A61M25/0612—Devices for protecting the needle; Devices to help insertion of the needle, e.g. wings or holders
    • A61M25/0637—Butterfly or winged devices, e.g. for facilitating handling or for attachment to the skin
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    • A61B17/34—Trocars; Puncturing needles
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    • A61M25/06—Body-piercing guide needles or the like
    • A61M25/0606—"Over-the-needle" catheter assemblies, e.g. I.V. catheters

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、グリップ装置を備えたニードルハブを有す
る穿刺ニードル（パンクチャーニードル）と、該穿刺ニ
ードルを囲みカテーテルハブが上に配置されたカテーテ
ルとを有し、穿刺ニードルの管腔（ルーメン）中に軸方
向に位置を変えられるガイドワイヤーからなる、血管中
にカテーテルを配置するためのカテーテル法セットに関
する。
血管中の圧力（動脈の血圧）の測定や点滴の投与およ
び血液サンプリングのために、動脈と中心静脈は穿刺
（パンクチャー）され、いわゆる身体に導入するカテー
テルがセットされることが必要とされ、これは液体移動
装置に結合するカテーテルハブを有する短いカテーテル
として提供される。上記カテーテルはこのカテーテルの
前端を超えて少し突出し研磨された先端を備える穿刺ニ
ードルを備える。このタイプのセットは米国特許US−Ａ
−3 312 220号により既知である。穿刺中、穿刺ニード
ルからより太いカテーテルにスムースに移行するため
に、カテーテルの先端は外側では前方に向かって傾斜し
ている。しかしながら、カテーテルから穿刺ニードルの
外周への連続的な移行によって穿刺孔を広げる不利益お
よび、皮膚と血管壁を貫通する困難性を避けることはで
きず、結果として穿刺精度が減少することになる。更に
悪いことにはこの既知のセットはグリップ装置を欠くた
め、該セットは円柱状のニードルハブ上を直接に握らな
ければならないので、該セットをしっかり保持すること
ができない。
しばしば、カテーテルの設置にガイドワイヤーを用い
ることが適している。このガイドワイヤーはカテーテル
よりも長い。患者を傷つけることを避けるために、ガイ
ドワイヤーは柔らかい先端を有する。有利なことに、ガ
イドワイヤーはカテーテルよりもより硬いので、カテー
テルよりもより正確に血管中に進入することが可能であ
り、同時に、進入するカテーテルを強固にし、制御され
た方法でカテーテルを所望の位置に動かす。カテーテル
を配置するこの方法は、「セルディンガー・テクニッ
ク」と呼ばれ、短いカテーテルと長いカテーテルの両方
で用いられる。
一般的に、このテクニックを用いるとき、血管は穿刺
ニードルを構成するセットとその上に備えられた短いカ
テーテルにより、あるいは、穿刺ニードルだけを用い
て、最初に穿刺される。続いて、ガイドワイヤーは配置
された穿刺ニードルを通って血管中に送られ、上記カテ
ーテルはガイドワイヤー上を動きつつ血管中に進入す
る。その後、ガイドワイヤーは取り除かれ捨てられる。
構成要素が別々に用いられると、ねじ込みあるいは構成
要素のプラグを巧妙にはめる処理は時間がかかり高度な
注意が必要なので、利用者にとって不便である。
別々の構成要素を操作する不都合を避けるために、こ
れらは、一つの単位として取り扱われる単一のカテーテ
ル法セット中に結合された。このタイプのカテーテル法
セットは欧州特許EP−Ａ−0 093 164号に記載されてい
る。この既知のカテーテル法セットの後方の（基部に近
い方の）端部で、短いカテーテルへ組み合わされる穿刺
ニードルのニードルハブはガイドワイヤーを含む長い管
状部材を備える。スロットを通って管状部材の内側に突
入するスライダーによって、ガイドワイヤーは軸方向に
移動可能であり、穿刺ニードルの外側に突出するその前
端を有することになる。それがかなり長いこととグリッ
プ装置が無いために、このカテーテル法セットは取り扱
いが困難で、このことは穿刺精度に不利な影響を与え
る。
穿刺は、ガイドワイヤーの引き込み下でなされて、穿
刺が成功すると、血液は穿刺ニードルの中を逆流し、透
明なニードルハブに入るであろう。しかしながら、上記
セットはこのニードルハブの上で掴まれるため、利用者
の指はニードルハブの観察を妨げるので、ニードルハブ
中への血液の引き込みが遅れて探知されるかもしくは全
く探知されない。また、このセットは、穿刺の間、穿刺
ニードルのみならずそれを取り巻くカテーテルもまた穿
刺孔を貫通しなければならないという不利がある。皮膚
の抵抗のせいで、皮膚の貫通においては突然の揺れのよ
うな動きが起こり、血管中での穿刺ニードルの先端の正
確な配置は困難あるいはしばしば不可能となる。
穿刺が成功したかどうかをチェックすることにおける
改善は、特に動脈の穿刺用に設計された米国特許US−Ａ
−4 894 052号に記載のセットで達成される。このセッ
トにおいて、透明のプラスチック材料からなるカテーテ
ルと、カテーテルを通ってシフトし、カテーテルを超え
て突出する先端の研磨部分のみを有する穿刺ニードル
は、その中に配置され位置を変え得るガイドワイヤーを
備える。穿刺ニードルは側方穴を備え、これは、カテー
テル法セットの利用の準備ができたとき、カテーテル端
の後方に位置し、すなわち、カテーテルによって囲まれ
る。穿刺が成功すると、血液は上記の穴を通って、穿刺
ニードルと透明なカテーテルの間の環状のスペースの中
に流れ、ハブの方向に上昇した時カテーテルを通して見
える。血液の通過に環状の空間を備える必要性により、
カテーテルの外径を大きくすることになり、かくして、
分厚いカテーテルは血管中の穿刺ニードルの先端の正確
な配置ができない恐れのある揺れるような前進の動きを
引き起こすので皮膚と血管壁の穿刺を損なうことにな
る。さらに、上記の孔からの血液の流出は、孔を開けら
れた部分が組織に突き刺さるので常にすぐに気がつくと
は限らない。ユーザーはハブの方へ血液が上昇するのを
待たねばならない。
請求項１の前提に記載の型のカテーテル法セットは欧
州特許EP−Ａ−0 446 804で開示されている。このカテ
ーテル法セットの取り扱い特性はグリッププレートを含
むグリップ装置により改善された。カテーテルハブとニ
ードルハブは各々その上に配置されたそれぞれのグリッ
ププレートを有し、上記セットの長手方向軸を横切って
延び、それぞれのハブの前端を横切るグリッププレート
の平面を有する。穿刺ニードルの先端に対して、グリッ
ププレートは後方へかなり移動している。かくして、穿
刺の間、長いレバーアームは効力のあるものとなり、そ
れは、上記セットを握るのを容易にする利点はあるが、
皮膚と血管壁の正確な穿刺を害することになる。
穿刺特性を改善するような方法で請求項１と４の前提
に従ってカテーテル法セットを改良することが本発明の
目的である。
請求項１によれば、上記の目的はグリップ装置のグリ
ップ手段が穿刺ニードルの近傍で、間隔をおいて配置さ
れることで解決される。
グリップ装置のグリップ手段は、穿刺ニードルの穿刺
先端の方向へ前方に位置がずらされ、皮膚と血管壁を貫
通する間、穿刺ニードルの先端に前進力を直接に適用す
るために提供され、その結果、正確な穿刺を実行するよ
うに穿刺ニードルを正確に誘導することとなる。穿刺セ
ットのグリッピングと取り扱いは、グリップ手段と穿刺
ニードルの先端の間のレバーアームは短く、利用者は穿
刺位置のすぐ近辺に穿刺を実行する自分の手を置くこと
ができるので、容易であり、それにより、狙いが相当正
確になる。グリップ手段と穿刺ニードルの先端との間の
距離は、カテーテル法セットのそれぞれの応用に対して
最適化するように選択され得る。有利なことに、少なく
ともグリップ手段の前端は、実質的に穿刺ニードルの長
手方向の中心に配置される。穿刺ニードル上へ差し込ま
れたカテーテルの長さはグリップ手段の配置に依存しな
い。応用のそれぞれの段階において、穿刺ニードルとカ
テーテルとガイドワイヤーからなるカテーテル法セット
は、精密な方法で前方に移動されるグリップ手段により
前進され、穿刺とガイドワイヤーの導入とそれに続くガ
イドワイヤーの上のカテーテルの動きは逸れずに行われ
る。かくして、穿刺とカテーテルの配置は患者にとって
はより安全なものになり、利用者にとってはより便利な
ものになる。
グリップ手段は、ニードルハブから出ているアーム上
に設けられ、穿刺ニードルに沿って平行に延びるのが好
ましい。上記アームと上記グリップ手段と上記ニードル
ハブはプラスチック材料から一体形成され得る。アーム
は平坦な形をして強化されたエッジを備え、アーム面の
平面が上記セットの長手方向軸を横切るのが好ましい。
それゆえ、アームの弾力のある動きは妨げられ、ニード
ルハブを経由してグリップ手段からニードル先端へ良好
に力の伝達が行われる。
本発明の好ましい実施例に従って、グリップ手段は、
互いに整列し互いに平行に配置され上記セットの長手方
向軸に対して横切るように延びる平面を有する二つのグ
リッププレートを有する。両方のグリッププレートは手
の親指と人指し指の間で掴まれ、グリッピングと穿刺ニ
ードルの先端への力の伝達を容易にする。
請求項４の特徴により、ガイドワイヤーを備えたカテ
ーテル法セットの穿刺精度がさらに増す。
本実施例において、スチール製ニードルの先端部分
は、キャピラリーチューブの先端を超えて15mmから25m
m、好ましくは20mm突き出るように提供される。動脈も
しくは静脈の穿刺は、スチール製ニードルの自由端であ
る露出したスチール部分によりもっぱらなされ、かくし
て、血管の正確な穿刺が可能になる。スチール製ニード
ル上のキャピラリーチューブは直ちに皮膚を貫通するこ
とはない。スチール製ニードルの周囲に「ステップ」が
ないので、皮膚の貫通は実際には揺れが無く直線的な方
向に起こるので、スチール製ニードルの先端は利用者が
所望するように配置されるであろう。所望の位置へのガ
イドワイヤーの誘導とカテーテルの配置は相応する正確
さをもってなされるであろう。
本発明のカテーテル法セットを用い、カテーテルは以
下の二つの方法に従って導入され得る。
ａ）動脈にまだ挿入されている間に穿刺ニードルを経由
して導入し、皮膚と穿刺経路を通る良好な案内が得られ
る。ガイドワイヤーが動脈の内腔での案内手段として働
く。
ｂ）穿刺ニードルを引き込ませた後、ガイドワイヤー上
を通って導入する。
上記の二つの方法の各々は、本発明のグリップ手段の
配置により提供される上記セットの良好な保持と穿刺ニ
ードルの露出した突出部分による改善された穿刺精度に
より強化される。
本発明の更なる好ましい実施例によれば、請求項５に
従って、スチール製ニードルの器壁にはカテーテルの先
端の前方に孔が形成される。ガイドワイヤーが管腔を閉
じるようにしながら上記穴の後方に引き戻される時、も
しくは、ガイドワイヤーが環状のスペースをニードルの
器壁の方へ向かって残しながらグランド部分に単に引き
込みされる時、血管の穿刺が完成したことは、スチール
製ニードルの露出した孔から出てくる少量の血液によっ
て直ちに示される。利用者は血液がニードルハブに上昇
するのを待つ時間は必要ないであろう。スチール製ニー
ドルの孔から血液が出ないならば、利用者は直ちに穿刺
を繰り返すことができる。穿刺の安全性は増す。また、
利用者側での望ましくない血液の漏れは大いに防がれる
ので、衛生学的な条件は改善される。汚染の危険性が減
ることは働く条件に好ましい影響を与える。スチール製
ニードルの孔は錐やドリルで孔を開けたり、磨いたり、
穴開け器で孔を開けることにより形成される。好ましい
ことに、その孔はカテーテルの先端のすぐ側に位置する
ので、スチール製ニードルの露出した部分は実質的にそ
の全体の長さにわたって穿刺要素として用いられ得る。
孔の大きさは、出血が認められる間、より多量の血液が
あふれるのを防ぐように選択されるべきである。
本発明に関して、請求項４の前提に従うカテーテル法
セットは、その効果に関してさらに改善され、カテーテ
ルが配置された後−特に動脈中においては−血液の逆流
は妨げられる一方、移動装置はカテーテルに容易に結合
される。
この目的のために、請求項６に記載のように、自己閉
鎖型の通路を備えたバルブ本体がカテーテルハブに配置
される。バルブ本体内に形成された通路により、そこに
ガイドワイヤーを備えた穿刺ニードルがシェービング
（削りくず）を生ずることなくその中を通過できる。穿
刺が完了した後、穿刺ニードルとガイドワイヤーがカテ
ーテルから引き抜かれた後、バルブ本体の通路は閉じ、
ニードルハブからの血液の逆流は起こらない。カテーテ
ルは、動脈を締め金で締める必要なく、例えば、固定ウ
イングにより患者の皮膚にせかされることなく固定され
得る。
バルブ本体は、そこに形成された少なくとも一つのス
リットを備えるエラストマー性のディスクからなるのが
有利である。管状導管の結合部材は、ニードルハブに対
する接続のために備えられ、スリットを貫通する同軸の
管状保持−開放装置を含む。上記の管状保持−開放装置
と組み合わせて、コネクター部材は、ニードルハブに直
接に結合し得るもので、ニードルハブ中のバルブ本体を
開かせる。管状導管は移動装置に対して柔軟性のある結
合を確立するように働く。かくして動脈の位置を動かす
危険性は避けられる。なぜなら、管状導管は血管中に停
止しているカテーテルに対する好ましくない引っ張りを
避けるように設置され取り扱われ得るからである。取り
扱いはさらに改善され、コネクター部材から離れている
管状導管の端にコックの栓、好ましくは３方向のコック
の栓を設けたので、バルブ本体の通路を開いた後に液体
と圧力を移動させることができる。
請求項９によれば、ハブと付随するグリップ手段を備
える先端を有するスチール製ニードルを含む穿刺器具
は、グリップ装置のグリップ手段がスチール製ニードル
の近傍にスペースをおいて配置されるという点で特徴づ
けられる。上記スチール製ニードルは中空の穿刺カニョ
ーレもしくは大きなトロカールカニョーレであってよ
く、その両方とも研磨された穿刺先端を備えた末端を有
する。両方の場合にカニョーレは正確な配置が行われる
ように固定され誘導され得るということは必要なことで
ある。これは上記ハブからある距離をおき、そして穿刺
先端の方向へ移動させてグリップ手段を配置することに
より達成される。
本発明の実施例は図面において図式的に示される。
図１は利用のために互いに同軸に置かれたカテーテル
法セットの３個の構成要素の図である。
図２は図１における矢印IIの方向の図である。
図３は図１における矢印IIIの方向の図である。
図４はニードルハブのバルブディスクの平面図であ
る。
図５は利用可能状態にあるカテーテル法セットの平面
図である。
図６は更に進んだ利用段階でのカテーテル法セットの
先端の図である。
図７はニードルハブ中のバルブがコネクター手段に設
けられた保持−開放装置により開かれる少し前に、血管
中に配置され、皮膚に縫合された時のカテーテルの図で
ある。
動脈のカテーテル法に特に適したカテーテル法セット
は、実質的に３個の構成要素、すなわち、穿刺ニードル
10、ガイドワイヤー12およびカテーテル13からなる。こ
れらの構成要素は図５に示されるように同軸に組み立て
られ得る。穿刺ニードル10は研磨により鋭利にされた先
端（末端）15を有する中空のスチール製ニードル11を含
む。ニードル11の後端（基部に近い方の端）は中を通っ
て延びる導管17を有するニードルハブ16を備える。スチ
ール製ニードル11とニードルハブ16の間の変わり目の外
向きの円錐部18はカテーテル13のカテーテルハブの内向
きの円錐部との結合のためのプラグ要素として働く。ガ
イドワイヤー12を導くための狭い同軸の通路20を備える
血液保持キャップ19の後端でニードルハブ16が終わる。
血液保持キャップ19は結合のためのロック部材を含む同
軸カップリング部22を備えた後端を有する。スチール製
ニードル11の先端14の約18mm後方に、錐やドリルで穴を
開けたり、磨いたり、穿孔する事により、ニードル11の
器壁に小孔21が形成される。孔21はスチール製ニードル
11の管腔中に外側から続く通し孔である。
グリップ装置25は穿刺ニードル10のニードルハブ16に
結合される。ニードルハブ16とグリップ装置25はプラス
チック製で一体であることが好ましい。グリップ装置25
は、スチール製ニードル11に対して横方向距離が平行に
延びるアーム26を含む。アーム26の後部端（基部に近い
方の端）は、直角に突出するレッグ27により、ニードル
ハブ16の管状主要部に結合される。レッグ27の幅は上記
主要部の長さに実質上等しいのが好ましい。上記主要部
の横方向の大きさはスチール製ニードル11とスチール製
ニードル11に最も近いアーム26のエッジ28の間の距離を
決定する。アーム26の主要部は平板状で、平坦な形をし
ているが一方その二つの長手方向のエッジ28と29は安定
化のためにビード様の方法で強化される。アーム26の前
端（末端）は、長手方向のエッジ29から直角に横方向に
突出し互いに並んだ二つのグリッププレート30、31を備
える。該二つのグリッププレート30、31は親指と人差し
指の間で握れるようにグリップ手段32を形成する。アー
ム26の長さとアーム26上へのグリップ手段32の取り付け
はグリップ手段32がスチール製ニードル11の中心領域に
配置されるように選ばれる。先端14とグリッププレート
30の間の好ましい距離は約45mmである。
ニードルハブ16とスチール製ニードル11は中に挿入さ
れるガイドワイヤー12を有するように適合される。ガイ
ドワイヤー12の直径は管腔の直径とつり合うものとされ
る。ガイドワイヤー12の基部に近い方の端は、カップリ
ング部22のネジ山を切られた部分にネジ止めされる内側
のネジ山を有する閉鎖性キャップとして形成される頭部
35を備える。ガイドワイヤー12は柔軟な先端12aを備え
る硬く巻いたスチールワイヤーであってよい。別の例と
して、カテーテル法セットはガイドワイヤーの後端はガ
イドワイヤーの剛性の長手方向部からなり、ガイドワイ
ヤーの前端だけは螺旋状に巻いた柔軟なより糸として形
成されるガイドワイヤーで操作可能とされてもよい。ガ
イドワイヤー12がねじる動きによって頭部35の当接部ま
で血液保持キャップ19の上に穿刺ニードル10中に挿入さ
れ、血液保持キャップ19のカップリング部22にロックさ
れたとき、ガイドワイヤー12の前端はそれぞれの応用に
おける誘導機能を満たすのに必要な長さ分スチール製ニ
ードル11の先端14を超えて突出し、その長さは約20mmか
ら50mmであり得る。
カテーテル13は柔軟なプラスチックで作られる短いカ
テーテルであり、45mmから50mmの長さを有し、後端に固
定されたカテーテルハブ41を備えるキャピラリーチュー
ブ40からなる。カテーテルハブ41はその前端（末端）が
キャピラリーチューブ40の柔軟なよじれ防止の保護手段
42を備え、穿刺ニードル10の外向きの円錐部18を受容す
るための内向きの円錐部43を備える後端（基部に近い方
の端）を有し、バルブ手段を備えるチャンバー44を有す
る管状体である。二つの固定ウイング45は、反対側を向
き、患者の皮膚に固定ウイング45を縫合するための穴46
を備えており、カテーテルハブ41の外側に配置される。
カテーテルハブ41の後方の開口は、カテーテル13への
外部の導管の接続のためのコネクターに接続されるよう
に、カップリング要素48、たとえばネジ山を切られた部
分を含む環状のフランジ47によって囲まれる。環状フラ
ンジ47は回転を妨げるためにニードルハブ16の軸のピン
33によってかみ合わされる放射状のノッチ49を備える。
上記チャンバー44はそこに置かれたエラストマー性のデ
ィスク50を有し、このディスクには、一つのスリットも
しくは交叉するスリット51が横切っていて、互いに接近
して配置されたリップを有し、カテーテル13の導管の後
方への動きを封じる。
殺菌した包装内のカテーテル法セットの発送のため
に、カテーテル13は穿刺ニードル10に栓をされ、外向き
の円錐部18と内向き円錐部43の相互の噛み合わせによっ
て、固定される。この組み合わせ条件において、スチー
ル製ニードル11は、好ましくは20mm分キャピラリーチュ
ーブの先端40aを超えて突出する部分11aを有し、孔21は
キャピラリー先端40aからはずれている（図５）。ガイ
ドワイヤー12は穿刺ニードル10を通って挿入され一定の
長さ分スチール製ニードル11の研磨された先端15から突
出する。保護キャップ（示されていない）は患者に挿入
される穿刺構成要素を保護するために備えられる。
穿刺のために、ガイドワイヤー12上の印23が血液保持
キャップ19の後部エッジと同じような長手方向の位置に
到達するまでガイドワイヤー12は引き込まれ、ガイドワ
イヤー12の先端12aはスチール製ニードル11の孔21の後
ろに位置される（図５）。カテーテル法セットは曲がっ
たグリップ手段32により掴まれ、スチール製ニードル11
はキャピラリーチューブ40で覆われていない自由端の露
出部分11aによりそれのみが血管に挿入される。孔21は
穿刺点の外側から見えるままである。穿刺が成功する
と、孔21からの血液の流出により、直ちに探知されるで
あろう。その後、ガイドワイヤー12は血管内に進み、そ
の頭部35はニードルハブ16に取り付けられた血液保持キ
ャップ19とかみ合わされる。ガイドワイヤー12の前方へ
の動きは孔21を閉じ、血液の流出を終わらせるであろ
う。さらに、ガイドワイヤー12の直径がスチール製ニー
ドル11の管腔に適合するので、ガイドワイヤー12もまた
管腔を閉じるように働くため、ガイドワイヤー12は血液
の逆流を大いに妨げる。キャピラリーチューブ40はガイ
ドワイヤー12と穿刺孔から少し引き込まれていたスチー
ル製ニードル11の上を通って血管中に進み得る。それに
続いて、そこで配置されたスチール製ニードル11とガイ
ドワイヤー12は完全な状態でカテーテル13から引き出さ
れる。スチール製ニードル11とガイドワイヤー12が取り
除かれた後、カテーテルハブ41中のエラストマー性ディ
スク50の交叉スリット51−これは、スチール製ニードル
11の通過を許容するように、容易に開けられ、その４個
のフラップは密封方式においてスチール製ニードル11の
円周に組み合わされた−は、カテーテル13からの血液の
逆流に対して密封するように閉鎖位置に戻るであろう。
固定ウイング45を用いて、カテーテル13は患者の皮膚に
縫合されキャピラリーチューブ40の先端40aは血管内の
正しい位置に固定される。
カテーテル13への移動装置の結合のために、柔軟な管
状導管56が用いられ、その端の一つは、入口／出口ポー
トＢとＣを有する３方向のストップコック57のケーシン
グに接続される（図７）。管状導管56の他端はカテーテ
ルハブ41の環状フランジ47のカップリング要素48上にネ
ジ込みされる内部のネジ山53を有するコネクター部52を
備える。同軸の外向きの円錐部54は、カテーテルハブ41
の内向きの円錐部43に適合し、管状の保持−開放装置55
により外方向に延びている。構成要素41と52の結合状態
において、この極めて小さい寸法の保持−開放装置55は
エラストマー性のディスク50の交叉スリット51を貫通し
液体がそれを通って流れるようにするためにバルブ本体
50を開いたままにしておく。三方向のストップコック57
を切り替えることにより、入り口／出口ポートＢとＣは
それぞれ開かれあるいは閉じられる。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】血管中にカテーテルを配置するためのカテ
    ーテル法セットであって、 グリップ装置（25）を担持するニードルハブ（16）を有
    する穿刺ニードル（10）と、 キャピラリーチューブ（40）とカテーテルハブ（41）を
    備え、上記穿刺ニードル（10）を囲むように形成される
    カテーテル（13）と、 上記ニードルハブから上記カテーテルハブを越える位置
    まで、上記穿刺ニードルに沿って実質的に平行に延びる
    アーム（26）と、 該アーム上の、上記カテーテルハブを越える位置で、か
    つ上記穿刺ニードルと間隔をおいて設けられたグリップ
    手段（32）とを備え、 上記グリップ手段が上記キャピラリーチューブの上に位
    置していることを特徴とするカテーテル法セット。
  2. 【請求項２】グリップ手段（32）が互いに平行に配置さ
    れた２個のグリッププレート（30、31）からなり、上記
    グリッププレート（30、31）の平面が上記セットの長手
    方向軸を横切って延びることを特徴とする請求項１記載
    のカテーテル法セット。
  3. 【請求項３】上記穿刺ニードルがスチール製ニードル
    （11）とニードルハブ（16）からなり、上記スチール製
    ニードル（11）の管腔中に軸方向に位置を変えられるガ
    イドワイヤー（12）を備え、 上記スチール製ニードル（11）の先端部分（11a）が、1
    5mmから25mm、好ましくは20mmの長さ分キャピラリーチ
    ューブ（40）の先端（40a）を超えて突出することを特
    徴とする請求項１記載のカテーテル法セット。
  4. 【請求項４】上記スチール製ニードル（11）の器壁がキ
    ャピラリーチューブ（40）の先端（40a）の前方に形成
    された孔（21）を有することを特徴とする請求項３記載
    のカテーテル法セット。
  5. 【請求項５】上記カテーテルハブ（41）が自己閉鎖性の
    通路を有するバルブ本体を備えることを特徴とする請求
    項３に記載のカテーテル法セット。
  6. 【請求項６】上記バルブ本体が少なくとも一つのスリッ
    ト（51）を有するエラストマー性ディスク（50）を含
    み、管状導管（56）のコネクター部（52）がカテーテル
    ハブ（41）に接続可能で、エラストマー性ディスク（5
    0）のスリット（51）を貫通する同軸の管状開放装置（5
    5）を備えることを特徴とする請求項５記載のカテーテ
    ル法セット。
  7. 【請求項７】上記管導管（56）の先端が接続部（52）か
    ら離れる方向を向き、コック栓（57）好ましくは３方向
    のコック栓を備えることを特徴とする請求項６記載のカ
    テーテル法セット。
  8. 【請求項８】長手方向に延び、その一端にハブを備えた
    ニードルと、 該ニードルと実質的に平行な方向に上記ハブから延びる
    アームと、 上記ニードルと間隔をおいて上記アーム上に配置される
    グリップ手段とを備え、 上記グリップ手段が上記ニードルの長手方向軸を実質的
    に横切る方向に延びる互いに平行に配置された二つのグ
    リッププレートを含むことを特徴とする穿刺器具。
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