JP2878961B2 - 投影装置 - Google Patents

投影装置

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JP2878961B2
JP2878961B2 JP6046348A JP4634894A JP2878961B2 JP 2878961 B2 JP2878961 B2 JP 2878961B2 JP 6046348 A JP6046348 A JP 6046348A JP 4634894 A JP4634894 A JP 4634894A JP 2878961 B2 JP2878961 B2 JP 2878961B2
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邦雄 宮崎
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静男 小助川
博之 竹田
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ENU EICHI KEI AITETSUKU KK
TOKYO HAIBIJON KK
Kongo Co Ltd
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ENU EICHI KEI AITETSUKU KK
TOKYO HAIBIJON KK
Kongo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホールに設置して使用
する投影装置に関するもので、投射型ハイビジョン、映
画、スライド等に適用することができるものである。な
お、本発明でいうホールとは、劇場、映画館、競技場、
集会場、教室、美術館など比較的広い床面をもつ空間施
設を指すもので、公共用、自家用を問わない。
【0002】
【従来の技術】ホールに設置される従来の画像投影装置
では、投影スクリーンが定位置に設置される。一般の映
画やスライド用のスクリーンのように前面側から画像が
投影される反射型スクリーンの場合、不使用時は巻き取
ることができるためホールを別の用途で使用する場合に
スクリーンが邪魔になることはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば背面投
射型ハイビジョン投影器に用いられる透過型スクリーン
は、例えば片面に微小な凹凸のある樹脂板を2枚張り合
わせた構造になっていて巻き取ることが不可能なため、
上記透過型スクリーンをホールに設置すると、ホールを
別の用途で使用する場合に上記透過型スクリーンを片付
けることは容易でなく、邪魔な存在になりがちであっ
た。また、透過型スクリーンと背面投射型ハイビジョン
投影器との間には所定の間隔を保つ必要があるため、透
過型スクリーンを固定的に設置すると、透過型スクリー
ンと背面投射型ハイビジョン投影器との間の空間がデッ
ドスペースとなり、ホールのスペース効率が悪くなる難
点があった。
【0004】そこで、何らかの手段で透過型スクリーン
を移動可能にし、使用時にのみ所定の位置に進出させ、
不使用時は邪魔にならない場所に移動させることによ
り、ホールのスペース効率をよくすることが考えられ
る。しかし、透過型スクリーンは上記のように樹脂板の
張り合わせ構造になっており、しかも、繊細な画像を忠
実に再現するためには上記の構造を保つ必要があるた
め、移動させる際に大きな振動や衝撃が加わることを極
力避けるようにする必要がある。特にホール用のスクリ
ーンは大きくて重量があるため、小さな振動や衝撃がス
クリーンにダメージを与えることになる。そこで、スク
リーンの移動手段は、移動が円滑で振動のないものでな
くてはならない。また、鮮鋭な画像を投影するために
は、投影器とスクリーンとの間隔を微調整できるもので
なくてはならない。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、スクリーンを移動可能にすることにより、不使
用時にスクリーンが邪魔になることを防止すると共にホ
ールのペース効率を向上させることができ、また、移動
時にスクリーンに振動や衝撃が加わることがなく、投影
器とスクリーンとの間隔を微調整することを可能にして
鮮鋭な画像を投影することができるようにした投影装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ホールに設置された投影器
と、ホールに敷設されたレールと、このレールに沿い上
記投影器に対して移動可能な可動台車と、この可動台車
に取付けられたスクリーンとを有し、投影器からスクリ
ーンに投影するに際し、上記可動台車を移動させて、ス
クリーンを投影器に対向させかつ投影器とスクリーンと
の距離を所定の距離に保つようにした。可動台車は投影
器の投影光路に沿って前後方向に移動可能にしてもよ
い。投影器は背面投射型投影器とし、スクリーンは透過
型スクリーンとしてもよい。投影器はハイビジョン投影
器であってもよい。
【0007】また、請求項5記載の発明は、ホールに敷
設されたレールと、背面投射型投影器及び透過型スクリ
ーンが搭載され上記レールに沿って移動可能な可動台車
と、ホールに設置されていて上記投影器からの出射光を
上記スクリーンに向かって反射するミラーとを有し、投
影器からスクリーンに投影するに際し、可動台車を移動
させて、投影器およびスクリーンを上記ミラーに対向さ
せかつ投影器およびスクリーンとミラーとの距離を所定
の距離に保つようにした。上記可動台車は投影器の投影
光路に沿って前後方向に移動可能で不使用時にミラーに
近接させることができるようにしたものであってもよ
い。上記投影器はハイビジョン投影器であってもよい。
可動台車は、回転操作ハンドルと、レールに沿って転動
可能な走行車輪と、上記回転操作ハンドルの回転力を上
記走行車輪に伝達する動力伝達機構とを有してなるもの
であってもよいし、電動力によって駆動される電動式可
動台車であってもよい。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、投影装置を使用
するときにのみ、可動台車をスクリーンと共に移動させ
て、スクリーンを投影器に対向させ、かつ、投影器とス
クリーンとの距離を所定の距離に保つ。この状態で投影
器から画像光を出射すると、スクリーンに画像が鮮鋭に
投影される。投影装置を使用しないときは、可動台車を
移動させ、スクリーンを投影器に近接させあるいは投影
光路から側方に退避させる。可動台車が投影光路に沿っ
て前後方向に移動するものである場合は、投影器とスク
リーンとの間隔を所定の間隔に容易に微調整することが
できる。
【0009】請求項5記載の発明によれば、投影装置を
使用するときにのみ、可動台車を背面投射型投影器およ
びスクリーンと共に移動させて、投影器およびスクリー
ンをミラーに対向させ、かつ、ミラーと投影器およびス
クリーンとの距離を所定の距離に保つ。この状態で投影
器から画像光を出射すると、この出射光がミラーで反射
されスクリーンに画像が鮮鋭に投影される。投影装置を
使用しないときは、可動台車を移動させ、投影器および
スクリーンをミラーに近接させ、あるいはミラーとの対
向位置から側方に退避させる。可動台車が投影光路に沿
って前後方向に移動するものである場合は、ミラーと投
影器およびスクリーンとの間隔を所定の間隔に容易に微
調整することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる投
影装置の実施例について説明する。図1、図2におい
て、ホール1は舞台2と客席3を有してなる。舞台2側
にはその奥の方に背面投射型投影器4が適宜の高さ位置
に、かつ、投射方向を客席3に向けて設置されている。
舞台2の上には前後方向(図1、図2において左右方
向)に適宜のレール7が平行に敷設されている。レール
7上にはこのレール7に沿って移動可能に可動台車8が
載せられている。可動台車8の上には枠体6が組付けら
れ、枠体6には透過型スクリーン5が取付けられてい
る。可動台車8がレール7に沿って移動することによ
り、スクリーン5が投影器4の投影光路に沿って前後方
向に移動可能になっている。上記投影器4は、例えばハ
イビジョン投影器からなり、スクリーン5はハイビジョ
ン投影に適したスクリーン、例えば前述のように片面に
微小な凹凸のある樹脂板を2枚張り合わせた構造になっ
ているものとする。
【0011】第3図ないし図5において、上記可動台車
8の一側面側にはメカボックス9が立ち上がっており、
メカボックス9の上部には回転操作ハンドル10が取付
けられている。後で詳細に説明するように、回転操作ハ
ンドル10の手動による回転力は台車8の底部に装着さ
れた走行車輪に伝達され、上記のように台車8が前後に
走行するようになっている。従って、投影器4からスク
リーン5に投影するに際しては、上記可動台車8を移動
させて、スクリーン5を投影器4に対向させたまま投影
器4とスクリーン5との距離を所定の距離に保つ。この
とき、台車8の位置を前後に微調整することにより、ス
クリーン5に鮮鋭な画像を容易に結ばせることができ
る。
【0012】投影器4を使用しないときは、台車8を図
2に破線8Aで示すように投影器4に近接する位置まで
移動させる。こうすることによって、舞台2の大部分が
別の用途に使用可能な空間となり、ホール1のスペース
を有効に活用することができる。また、移動台車8はレ
ール7上を走行車輪の回転によって移動するため、移動
が円滑で振動や衝撃がなく、スクリーン5がハイビジョ
ン用のスクリーンであっても、スクリーン5にダメージ
を与えることはない。
【0013】次に、上記可動台車8の駆動機構の具体例
について説明する。図5において、前記回転操作ハンド
ル10と一体の回転軸11にはメカボックス9内で比較
的小径のスプロケット12が一体に設けられている。メ
カボックス9の下部には軸20が回転可能に支持されて
おり、軸20には減速用の大径のスプロケット14と小
径のスプロケット15が一体に設けられている。上記ス
プロケット12とスプロケット14にはチェーン13が
掛けられている。可動台車8内にはその前後に走行車輪
18,19が回転可能に支持されている。走行車輪1
8,19は前記レール7の本数に対応して複数設けられ
ている。一方の走行車輪18は駆動輪、他方の走行車輪
19は従動輪になっている。上記各走行車輪18は共通
の回転軸21によって一体に連結されている。また、回
転軸21には上記スプロケット15よりも大径のスプロ
ケット17が一体に設けられている。スプロケット15
とスプロケット17にはチェーン16が掛けられてい
る。
【0014】上記スプロケット12、チェーン13、ス
プロケット14、スプロケット15、チェーン16、ス
プロケット17からなる動力伝達機構は減速機構を構成
しており、回転操作ハンドル10の回転力を減速して走
行車輪18に伝達する。スクリーン5のサイズが大きく
可動台車8全体の重量が数トンというように相当に重く
ても、ハンドル10を手動により回転操作すると、上記
減速機構を介して大きな回転力が走行車輪18に伝達さ
れるため、台車8を容易に移動させることができるし、
スクリーン5の前後方向の位置を微調整することも容易
である。
【0015】図6は、駆動輪としての上記走行車輪18
およびその周辺の構成の具体例を示す。走行車輪18は
上記のように複数個の車輪からなるが、図6では1個の
走行車輪18しか示されていない。各走行車輪18は1
本の回転軸21によって一体に連結されており、回転軸
21は可動台車8の天井部に固定された適宜数の軸受2
3によって回転自在に支持されている。前記舞台2を構
成するコンクリートなどからなる基礎25の上面には溝
25aが形成されており、溝25a内には溝型のレール
プレート27が溝25aに沿って固定され、レールプレ
ート27内にはレールプレート27に沿ってレール7が
敷設されている。レール7の上面と基礎25の上面は同
じ高さになっており、基礎25の上面には床仕上げ材2
6が敷かれている。走行車輪18はレール7に沿って転
動可能にレール7の上に載せられている。なお、スクリ
ーンを後退させてこれを使用しないときは、図6に破線
の平行斜線で示すように、レール7の上にカバー39を
被せて床面の窪みを埋め、ホールを他の用途に使用する
場合に支障を来さないようにするのが望ましい。上記カ
バー39は床仕上げ材26と同質のものにすればなおよ
い。
【0016】図6に示すように、駆動輪としての複数の
走行車輪18が1本の回転軸21によって一体に連結さ
れ、かつ、この回転軸21が回転駆動されることによ
り、可動台車8が平行移動して斜行がなく、スクリーン
5が前記投影器4に対し常に正対する利点がある。図6
では、走行車輪18はフランジなしの例になっている
が、複数の走行車輪18の少なくとも一つは脱線防止用
のフランジ付きとするのが望ましい。このフランジは車
輪18の片側にのみ設けられていてもよいし、レール7
を両側から挾むように車輪18の両側に設けられていて
もよい。駆動輪としての走行車輪18の少なくとも一つ
にフランジが付いていれば、従動輪としての前記走行車
輪19はフランジなしの車輪でよく、また、従動輪とし
ての走行車輪19の少なくとも一つにフランジが付いて
いれば、駆動輪としての走行車輪18はフランジなしの
車輪でよい。
【0017】図7は走行車輪およびその周辺の別の例を
示す。図7において、舞台2は、床コンクリート30
と、その上に設けられたレール用コンクリート31と、
その上に敷かれた床材32と、その上に敷かれた耐水合
板33と、さらにその上に敷かれた床仕上げ材34など
からなる。床材32、耐水合板33、床仕上げ材34の
一部は溝状に切り欠かれ、この切欠き部に表れているレ
ール用コンクリート31の上にはベースプレート35、
レベル調整用ライナー36を介して溝型のレールプレー
ト37が上記切り欠き部に沿って固定されている。レー
ルプレート37内にはレール7がレールプレート37に
沿って敷設されている。レールプレート37の両側縁部
は内側に向かう折り返し部38になっている。上記耐水
合板33、折り返し部38、レール7の上面は同じ高さ
になっている。レール7の上にはフランジ29付きの走
行車輪28が載せられている。走行車輪28は駆動輪で
あってもよいし従動輪であってもよい。破線の平行斜線
を付して符号39を付した部分は前記カバーを示してお
り、スクリーンを使用しない場合に床面の窪みを埋める
ものである。
【0018】図7において、可動台車8の底部には転倒
防止金具40が固定されている。転倒防止金具40は可
動台車8の底部から下方に延び、その下端部は水平方向
の折曲部41となっている。この折曲部41は上記レー
ルプレート37の折り返し部38の下方に進出すると共
にこの折り返し部38と僅かな間隙をおいて対向してい
る。図3、図4から明らかなように、可動台車8に載せ
られている枠体6は、間口方向の寸法が大きく、奥行き
方向の寸法が小さく、高さ寸法が大きくなっているた
め、可動台車8が倒れるとすれば前後方向に倒れる可能
性がある。しかし、可動台車8が前後方向に倒れようと
すると、上記転倒防止金具40の折曲部41がレールプ
レート37の折り返し部38に当接し、可動台車8の転
倒が防止される。このように、図7に示す構成のものに
よれば、可動台車の転倒が防止されると共に、レベル調
整用ライナー36によってレール7のレベルを調整する
こともできる。上記転倒防止金具40のような転倒防止
部材は、後述のあらゆる実施例にも適用可能である。
【0019】次に、図8に示す実施例について説明す
る。図8において、舞台2と客席3を有してなるホール
1の舞台2側にはその奥の方にミラー50が適宜の高さ
位置に、かつ、反射面を客席3に向け適宜の傾斜角度を
もって設置されている。舞台2の上には前後方向に図示
されないレールが敷設され、このレールに沿って移動可
能に可動台車48が載せられている。可動台車48の上
には枠体46が組付けられ、枠体46には透過型スクリ
ーン5が取付けられている。可動台車48にはまた背面
投射型投影器4Aが投射方向を上記ミラー50に向けて
搭載されている。可動台車48がレールに沿って移動す
ることにより、スクリーン5および投影器4Aがその投
影光路に沿って前後方向に移動可能になっている。上記
投影器4Aは、例えばハイビジョン投影器からなり、ス
クリーン5はハイビジョン投影に適したスクリーンにな
っているものとする。
【0020】上記可動台車48の駆動機構の構成は任意
であり、前記実施例の駆動機構のように回転操作ハンド
ルによる手動的な駆動機構であってもよい。走行車輪の
構成も任意である。投影器4Aからスクリーン5に投影
するに際しては、上記可動台車48を移動させて、投影
器4Aおよびスクリーン5をミラー50に対向させたま
ま投影器4Aおよびスクリーン5とミラー50との距離
を所定の距離に保つ。このとき、台車8の位置を前後に
微調整して、投影器4Aからミラー50を経てスクリー
ン5に至る光路長を調整すれば、スクリーン5に鮮鋭な
画像を容易に結ばせることができる。
【0021】投影器4Aを使用しないときは、可動台車
48をミラー50に近接する位置まで移動させる。こう
することによって、舞台2の多くの部分が別の用途に使
用可能な空間となり、ホール1のスペースを有効に活用
することができる。また、可動台車48はレール上を走
行車輪の回転によって移動するため、移動が円滑で振動
や衝撃がなく、スクリーン5がハイビジョン用のスクリ
ーンであっても、スクリーン5にダメージを与えること
はない。
【0022】これまで説明してきた実施例では、可動台
車が投影光路に沿って前後方向に移動するようになって
いたが、ホールの構造によっては可動台車が投影光路に
対して直交する方向、すなわち、可動台車に搭載したス
クリーンの面と平行な方向に移動するようにした方が便
利な場合もあり得る。図9はそのようにした実施例を示
す。図9において、ホールの舞台2の奥側には背面投射
型投影器4が設置されており、また、舞台2の前側には
投影器4による投影光路に対し直交する方向に一対のレ
ール57が敷設されている。レール57上には可動台車
56がレール57に沿って移動可能に載せられている。
可動台車56は図示されない走行車輪を有し、走行車輪
がレール57上を転動することにより台車56が移動す
る。可動台車56には透過型スクリーン5が搭載されて
いる。
【0023】いま、投影器4を使用しようとする場合
は、可動台車56を実線で示す位置まで走行させ、スク
リーン5を投影器4に対向させて投影器4からスクリー
ン5に向かって画像を投射する。スクリーン5に鮮鋭な
画像が投射されるように、スクリーン5又は投影器4の
位置を前後方向に微調整する手段を設けるのが望まし
い。投影器4を使用しない場合は、可動台車56を図9
に鎖線で示す位置まで移動させ、投影器4の投影光路か
ら舞台2の側方に退避させる。こうすることによって舞
台2の大部分を別の用途に用いることができる。
【0024】このように、図9に示す実施例によって
も、投影器4の不使用時にスクリーン5が邪魔になるこ
とを防止することができると共にホールのペース効率を
向上させることができる。特に、ホールの構造上、舞台
2の側方に余剰空間がある場合に有効である。また、可
動台車56はその走行車輪がレール57上を転動しなが
ら移動するため、移動時にスクリーン5に振動や衝撃が
加わることがなく、スクリーン5が例えば背面投影型ハ
イビジョン用のスクリーンのように繊細な構造のもので
あっても、スクリーン5にダメージを与えることはな
い。
【0025】本発明に適用される投影器は背面投射型に
限られるものではなく、前面投射型であってもよい。ま
た、ハイビジョンの投影器に限られるものではなく、映
画、スライドなどの投影器であってもよい。そして、前
面投射型投影器を用いる場合は、反射型スクリーンを用
いることになり、この反射型スクリーンを可動台車に搭
載することになる。
【0026】図10は、前面投射型ハイビジョン投影器
と反射型スクリーンとの組み合わせに本発明を適用した
実施例を示す。図10において、舞台2と客席3とを有
してなるホール1の客席3側の天井には、天井吊り下げ
式投影器4Cが取付けられている。天井吊り下げ式投影
器4Cに代えて、床置き式投影器4Bを客席3側に取付
けてもよい。投影器4B,4Cは何れも前面投影型で、
ハイビジョン投影器であってもよいし、映画、スライド
の投影器であってもよい。投影器4B又は投影器4Cか
らは舞台2上のスクリーン5に向かって画像が投影され
る。スクリーン5は舞台2上を移動可能な可動台車58
に枠体56を介して搭載されている。可動台車58は走
行車輪によってレール上を移動可能である。その移動方
向は投影器4B又は投影器4Cからの投射方向に沿った
前後方向であってもよいし、投射方向に直交する方向で
あってもよい。前後方向に移動する形式の場合、投影器
4B,4Cの不使用時は可動台車58を舞台2の後部に
移動させ、投影器4B,4Cを使用するときは可動台車
58を舞台2の前部に前進させるようにすれば、舞台2
を別の用途にも有効利用することができる。
【0027】なお、本発明に用いられる可動台車は、回
転操作ハンドルを有する手動操作形式のものに限られる
ものではなく、電動力によって駆動される電動式可動台
車であってもよい。電動式の場合、投影器の使用時およ
び不使用時の可動台車の停止位置をリミットスイッチ等
によって精度よく設定することができる。また、スクリ
ーンを投影器から所定の距離を置いて位置決めした状態
で、可動台車がみだりに動くことのないように、例え
ば、可動台車から降下させたストッパーをレール又はそ
の周辺に当接させ、あるいは回転操作ハンドル式駆動機
構を有するものである場合は、上記ハンドル又は動力伝
達機構を動力伝達不能にロックするなどの手段によって
可動台車をその場にロックするようにすることが望まし
い。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ホールに
投影器を設置すると共にレールを敷設し、このレールに
沿い上記投影器に対して移動可能な可動台車を設置し、
この可動台車にスクリーンを取付け、投影器からスクリ
ーンに投影するに際し、可動台車を移動させて、スクリ
ーンを投影器に対向させかつ投影器とスクリーンとの距
離を所定の距離に保つようにしたため、投影器を使用し
ないときは、台車を投影器に近接する位置まで、あるい
は投影器の前面から側方に移動させることができ、投影
器とスクリーンとの間の空間を別の用途に使うことがで
き、ホールのスペースを有効に活用することができる。
また、可動台車はレールに沿って移動するため、移動が
円滑で振動や衝撃がなく、スクリーンにダメージを与え
ることもない。
【0029】請求項2記載の発明のように、可動台車を
前後方向に移動可能にしておけば、可動台車の位置を前
後に微調整することにより、スクリーンに鮮鋭な画像を
容易に結ばせることができる。
【0030】請求項5記載の発明によれば、ホールに敷
設されたレールと、背面投射型投影器及び透過型スクリ
ーンが搭載され上記レールに沿って移動可能な可動台車
と、ホールに設置されていて投影器からの出射光をスク
リーンに向かって反射するミラーとを有し、投影器から
スクリーンに投影するに際し、可動台車を移動させて、
投影器およびスクリーンをミラーに対向させかつ投影器
およびスクリーンとミラーとの距離を所定の距離に保つ
ようにしたため、投影器を使用しないときは、台車をミ
ラーに近接する位置まで、あるいはミラーの前面から側
方に移動させることができ、ミラーと投影器およびスク
リーンとの間の空間を別の用途に使うことができ、ホー
ルのスペースを有効に活用することができる。また、可
動台車はレールに沿って移動するため、移動が円滑で振
動や衝撃がなく、スクリーンにダメージを与えることも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる投影装置の一実施例の概要を示
す側面図。
【図2】同上実施例の平面図。
【図3】同上実施例に用いられている可動台車の側面
図。
【図4】同上可動台車の正面図。
【図5】同上可動台車の駆動機構部を示す側面図。
【図6】上記駆動台車の走行車輪およびその周辺部を示
す正面図。
【図7】本発明に適用可能な走行車輪およびその周辺部
の別の例を示す正面図。
【図8】本発明にかかる投影装置の別の実施例の概要を
示す側面図。
【図9】本発明にかかる投影装置のさらに別の実施例を
示す正面図。
【図10】本発明にかかる投影装置のさらに別の実施例
の概要を示す側面図。
【符号の説明】
1 ホール 4 投影器 4A 投影器 4B 投影器 4C 投影器 5 スクリーン 7 レール 8 可動台車 10 回転操作ハンドル 18 走行車輪 19 走行車輪 48 可動台車 50 ミラー 57 レール
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 次吉 福岡県福岡市東区名島3丁目2番12号 金剛株式会社内 (72)発明者 小助川 静男 東京都渋谷区神山町4番14号 株式会社 エヌエイチケイアイテック内 (72)発明者 竹田 博之 福岡県福岡市中央区六本松1丁目1番10 号 株式会社エヌエイチケイアイテック 福岡支社内 (56)参考文献 特開 昭54−89619(JP,A) 実開 平5−44586(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 21/10 H04N 5/64 581

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホールに設置される投影装置であって、
    ホールに設置された投影器と、ホールに敷設されたレー
    ルと、このレールに沿い上記投影器に対して移動可能な
    可動台車と、この可動台車に取付けられたスクリーンと
    を有してなり、投影器からスクリーンに投影するに際
    し、上記可動台車を移動させて、スクリーンを投影器に
    対向させかつ投影器とスクリーンとの距離を所定の距離
    に保つことを特徴とする投影装置。
  2. 【請求項2】 可動台車は投影器の投影光路に沿って前
    後方向に移動可能である請求項1記載の投影装置。
  3. 【請求項3】 投影器は背面投射型投影器であり、スク
    リーンは透過型スクリーンである請求項1記載の投影装
    置。
  4. 【請求項4】 投影器はハイビジョン投影器である請求
    項1、2又は3記載の投影装置。
  5. 【請求項5】 ホールに設置される投影装置であって、
    ホールに敷設されたレールと、背面投射型投影器及び透
    過型スクリーンが搭載され上記レールに沿って移動可能
    可動台車と、ホールに設置されていて上記投影器から
    の出射光を上記スクリーンに向かって反射するミラーと
    を有してなり、投影器からスクリーンに投影するに際
    し、上記可動台車を移動させて、投影器およびスクリー
    ンを上記ミラーに対向させかつ投影器およびスクリーン
    とミラーとの距離を所定の距離に保つことを特徴とする
    投影装置。
  6. 【請求項6】 可動台車は投影器の投影光路に沿って前
    後方向に移動可能で不使用時にミラーに近接させること
    ができる請求項5記載の投影装置。
  7. 【請求項7】 投影器はハイビジョン投影器である請求
    項5又は6記載の投影装置。
  8. 【請求項8】 レールは、ホールの床に形成された溝に
    沿って敷設され、不使用時に上記溝を埋めるカバーを有
    してなる請求項1又は5記載の投影装置。
  9. 【請求項9】 可動台車は、回転操作ハンドルと、レー
    ルに沿って転動可能な走行車輪と、上記回転操作ハンド
    ルの回転力を上記走行車輪に伝達する動力伝達機構とを
    有してなる請求項1又は5記載の投影装置。
  10. 【請求項10】 可動台車は、電動力によって駆動され
    る電動式可動台車である請求項1又は5記載の投影装
    置。
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