JP2877720B2 - タービンシステム - Google Patents

タービンシステム

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JP2877720B2
JP2877720B2 JP5761595A JP5761595A JP2877720B2 JP 2877720 B2 JP2877720 B2 JP 2877720B2 JP 5761595 A JP5761595 A JP 5761595A JP 5761595 A JP5761595 A JP 5761595A JP 2877720 B2 JP2877720 B2 JP 2877720B2
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雅文 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素を燃料とするタービ
ンシステムに係り、とりわけ、タービンの作動媒体が水
蒸気であり、この水蒸気がボイラーまたは蒸気発生器に
より水から生成されるランキンサイクルを適用したター
ビンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタービンサイクルを図4に示す。
【0003】このタービンサイクルでは、燃料Fおよび
空気Aがボイラー1に供給され、このボイラー1の内部
で高温の燃焼ガスが生成する。この燃焼ガスの熱によ
り、給水ポンプ2からボイラー1に供給される水が蒸発
過熱され、高温高圧の蒸気になる。燃焼ガスはボイラー
排気Eとなってボイラー1から排出される。
【0004】現状では、ボイラー1で使用できる材料の
制限から、蒸気温度は最高で630℃程度、圧力は30
0ata 程度である。この蒸気は高圧タービン3に導かれ
て、膨張し、高圧タービン3で仕事をする。この後、温
度および圧力が低下した蒸気は、再度ボイラー1に導か
れて加熱される。
【0005】加熱後の温度は、やはりボイラー1で使用
できる材料の制限から、現状では最高で630℃程度で
ある。再加熱された蒸気は中圧タービン4に導かれて膨
張し、仕事をする。中圧タービン4から出た蒸気は、低
圧タービン5に導かれ、復水器6の圧力まで膨張し、仕
事をする。
【0006】低圧タービン5から出た蒸気は復水器6で
冷却され、水に戻る。復水器6の水は給水ポンプ2によ
り昇圧され、前述したようにボイラー1に供給される。
【0007】このようなサイクルを組んだ結果、高位発
熱量ベースで40%程度の熱効率が得られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のタービンサイクルでは、ボイラー材料の制限
から前記以上の大幅な熱効率の向上は期待できない。
【0009】本発明はこのような状況に基づいてなされ
たもので、前記以上の高い熱効率を得ることができ、し
かも機器コストを節約でき、プラント建設コストの更な
る低減が図れるタービンサイクルを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、作動媒体を水蒸気とし、
燃料として水素、酸化剤として酸素を用いるタービンシ
ステムであって、蒸気中で水素を酸素により燃焼させる
燃焼器と、この燃焼器で発生した蒸気を膨張させる高圧
タービンと、この高圧タービンの排気中に含まれる熱に
より水を蒸発させそれを前記燃焼器に前記水素の燃焼に
使用する蒸気として供給する蒸気発生器と、この蒸気発
生器で熱交換して温度が低下した蒸気を膨張させる低圧
タービンと、この低圧タービンの排気を冷却し水に戻す
復水器と、この水を昇圧し前記蒸気発生器に蒸発用の前
記水として供給する給水ポンプとを備えたことを特徴と
する、高低圧2種類のタービンからなるタービンシステ
ムを提供する。
【0011】請求項2記載の発明では、作動媒体を水蒸
気とし、燃料として水素、酸化剤として酸素を用いるタ
ービンシステムであって、蒸気中で水素を酸素により燃
焼させる高圧燃焼器と、この高圧燃焼器で発生した蒸気
を膨張させる高圧タービンと、この高圧タービンの排気
蒸気中で水素を酸素により燃焼させる低圧燃焼器と、こ
の低圧燃焼器で発生した蒸気を膨張させる中圧タービン
と、この中圧タービンの排気中に含まれる熱により水を
蒸発させそれを前記高圧燃焼器に前記水素の燃焼に使用
する蒸気として供給する蒸気発生器と、この蒸気発生器
で熱交換して温度が低下した蒸気を膨張させる低圧ター
ビンと、この低圧タービンの排気を冷却して水に戻す復
水器と、この水を昇圧して前記蒸気発生器に蒸発用の前
記水として供給する給水ポンプとを備えたことを特徴と
する、高,中,低圧3種類のタービンからなるタービン
システムを提供する。
【0012】請求項3記載の発明では、作動媒体を水蒸
気とし、燃料として水素、酸化剤として酸素を用いるタ
ービンシステムであって、蒸気中で水素を酸素により燃
焼させる高圧燃焼器と、この高圧燃焼器で発生した蒸気
を膨張させる高圧タービンと、この高圧タービンの排気
中に含まれる熱により水を蒸発させそれを前記高圧燃焼
器に前記水素の燃焼に使用する蒸気として供給する高圧
蒸気発生器と、この高圧蒸気発生器の排気蒸気中で水素
を酸素により燃焼させる低圧燃焼器と、この低圧燃焼器
で発生した蒸気を膨張させる中圧タービンと、この中圧
タービンの排気中に含まれる熱により水を蒸発させそれ
を前記高圧燃焼器に前記水素の燃焼に使用する蒸気とし
て前記高圧蒸気発生器からの蒸気とともに供給する低圧
蒸気発生器と、この低圧蒸気発生器で熱交換して温度が
低下した蒸気を膨張させる低圧タービンと、この低圧タ
ービンの排気を冷却して水に戻す復水器と、この水を昇
圧して前記高圧蒸気発生器と低圧蒸気発生器とに蒸発用
の前記水として供給する給水ポンプとを備えたことを特
徴とする、高,中,低圧3種類のタービンからなるター
ビンシステムを提供する。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、蒸気発生器で生
成した蒸気を燃焼器で加熱するので、従来ボイラー材料
の制限から630℃程度までしか高温化できなかった蒸
気が、例えば1500℃程度まで高温化できる。
【0014】したがって、サイクルの最高温度を大幅に
向上できるので、大幅な熱効率向上が達成でき、また構
成が簡単であり、建設コストが大幅に軽減できる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、蒸気発生器
で生成した蒸気を高圧燃焼器で加熱するので、従来ボイ
ラー材料の制限から630℃程度までしか高温化できな
かった蒸気が、例えば1500℃程度まで高温化でき、
同様に低圧燃焼器により、中圧タービン入口蒸気温度を
かなりの高温まで上昇できる。
【0016】したがって、サイクルの最高温度を大幅に
向上できるので、大幅な熱効率向上が達成でき、例えば
高位発熱量基準で60%以上が達成できる。
【0017】なお、本発明では低圧燃焼器の入口蒸気温
度が上昇するので製造は若干困難になるが、建設コスト
は比較的低廉で済む。
【0018】請求項3記載の発明によれば、蒸気発生器
で生成した蒸気を高圧燃焼器で加熱するので、従来ボイ
ラー材料の制限から630℃程度までしか高温化できな
かった蒸気が、例えば1500℃程度まで高温化でき
る。
【0019】同様に低圧燃焼器により、中圧タービン入
口蒸気温度も例えば1700℃程度まで上昇できる。
【0020】このようにサイクルの最高温度を大幅に向
上できるので、大幅な熱効率向上が達成でき、例えば高
位発熱量基準で60%以上が達成できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0022】実施例1(図1) 本実施例のタービンサイクル101は、図1に示すよう
に、蒸気中で供給される水素Hを酸素Oにより燃焼させ
る高圧燃焼器11と、この高圧燃焼器11で発生した蒸
気を膨張させる高圧タービン12と、この高圧タービン
12の排気中に含まれる熱により水を蒸発させそれを高
圧燃焼器11に供給する高圧蒸気発生器13と、この高
圧蒸気発生器13の排気蒸気中で新たに供給される水素
Hを酸素Oにより燃焼させる低圧燃焼器14と、この低
圧燃焼器14で発生した蒸気を膨張させる中圧タービン
15と、この中圧タービン15の排気中に含まれる熱に
より水を蒸発させそれを高圧燃焼器11に供給する低圧
蒸気発生器16と、この低圧蒸気発生器16で発生した
蒸気を膨張させる低圧タービン17と、この低圧タービ
ン17の排気を冷却して水に戻す復水器18と、この水
を昇圧して高圧蒸気発生器13と低圧蒸気発生器16と
に供給する給水ポンプ19とを備えて構成されている。
【0023】高圧燃焼器4には比較的高温、高圧例えば
635℃、70ata の蒸気が高圧蒸気発生器13と低圧
蒸気発生器16とから供給される。高圧燃焼器11には
系外から水素Hおよび水素Hと完全燃焼できる当量比の
酸素Oが供給される。
【0024】これらは高圧蒸気発生器13と低圧蒸気発
生器16とから導かれた蒸気中で燃焼する。その結果、
高圧燃焼器11の出口温度は高温になり、例えば150
0℃程度まで上昇することもある。
【0025】また、水素Hと酸素Oとが当量比で燃焼し
て蒸気に変化するため、高圧燃焼器11から流出する蒸
気量は流入する量よりも増える。
【0026】高圧燃焼器11から流出した高温の蒸気
は、高圧タービン12に導かれる。高圧タービン12で
蒸気は膨張し仕事をする。蒸気は膨張前に比べ若干温
度、圧力が低下し、高圧蒸気発生器13に導かれる。
【0027】高圧蒸気発生器13では高圧タービン12
から流入する比較的高温の蒸気の熱が、給水ポンプ19
から供給される水に受け渡され、この水が蒸発して蒸気
となる。この蒸気が前述の高圧燃焼器11に供給され
る。
【0028】高圧タービン12から供給され、高圧蒸気
発生器13で熱交換して温度が低下した蒸気は、次に低
圧燃焼器14に導かれる。低圧燃焼器14には系外から
水素Hおよび水素Hと完全燃焼できる当量比の酸素Oが
供給される。これらは高圧蒸気発生器13から導かれた
蒸気中で燃焼する。
【0029】その結果、低圧燃焼器14出口の温度は高
温になり、例えば1700℃程度まで上昇することもあ
る。また、水素Hと酸素Oとが当量比で燃焼して蒸気に
変化するため、低圧燃焼器14から流出する蒸気量は流
入する量よりも増える。
【0030】低圧燃焼器14から流出した高温の蒸気
は、中圧タービン15に導かれて膨張し、仕事をする。
蒸気は膨張前に比べて若干、温度および圧力が低下し、
低圧蒸気発生器16に導かれる。
【0031】低圧蒸気発生器16では、中圧タービン1
5からの比較的高温の蒸気からの熱が給水ポンプ19か
ら供給される水に受け渡され、この水が蒸発して蒸気と
なる。この蒸気が高圧蒸気発生器13からの蒸気と共に
前述の高圧燃焼器11に供給される。
【0032】中圧タービン15から供給され、低圧蒸気
発生器16で熱交換して温度が低下した蒸気は、次に低
圧タービン17に導かれる。低圧タービン17では、蒸
気が復水器10の圧力まで膨張し、仕事をする。
【0033】その後、蒸気は復水器18で冷却されて水
に変化する。水は給水ポンプ19で昇圧され、前述のよ
うに高圧蒸気発生器13と低圧蒸気発生器16とに供給
される。
【0034】また、系内の質量バランスをとるために、
高圧燃焼器11および低圧燃焼器14における水素Hと
酸素Oとの反応で生じた蒸気と等しい量の水が、排水D
として系外に排出される。
【0035】なお、高圧タービン12、中圧タービン1
5および低圧タービン17の仕事は、図示しない発電機
により、電気出力に変換される。
【0036】以上の実施例1のタービンシステム101
によれば、蒸気発生器13,16で生成した蒸気を高圧
燃焼器11で加熱するので、従来ボイラー材料の制限か
ら630℃程度までしか高温化できなかった蒸気が、例
えば1500℃程度まで高温化できる。
【0037】同様に低圧燃焼器14により、中圧タービ
ン15の入口蒸気温度も例えば1700℃程度まで上昇
できる。
【0038】このように、サイクルの最高温度を大幅に
向上できるので、大幅な熱効率向上が達成でき、例えば
高位発熱量基準で60%以上が達成できる。
【0039】実施例2(図2) 本実施例のタービンサイクル102は、基本的に実施例
1のタービンサイクル101とほぼ同様の構成を有する
が、図2に示すように、蒸気発生器が一基だけ設けられ
ている。
【0040】即ち、本実施例のタービンサイクル102
は、蒸気中で水素Hを酸素Oにより燃焼させる高圧燃焼
器11と、この高圧燃焼器11で発生した蒸気を膨張さ
せる高圧タービン12と、この高圧タービン12の排気
蒸気中で水素Hを酸素Oにより燃焼させる低圧燃焼器1
4と、この低圧燃焼器14で発生した蒸気を膨張させる
中圧タービン15と、この中圧タービン15の排気中に
含まれる熱により水を蒸発させそれを高圧燃焼器11に
供給する蒸気発生器16aと、この蒸気発生器16aで
発生した蒸気を膨張させる低圧タービン17と、この低
圧タービン17の排気を冷却して水に戻す復水器18
と、この水を昇圧して蒸気発生器16aに供給する給水
ポンプ19とを備えた構成とされている。
【0041】本実施例においては、高圧燃焼器4には比
較的高温、高圧例えば635℃、70ata の蒸気が低圧
蒸気発生器16aから供給される。高圧燃焼器11には
系外から水素Hおよび水素Hと完全燃焼できる当量比の
酸素Oが供給される。
【0042】これらは蒸気発生器16aから導かれた蒸
気中で燃焼する。その結果、高圧燃焼器11の出口温度
は高温になり、例えば1500℃程度まで上昇すること
もある。
【0043】また、水素Hと酸素Oとが当量比で燃焼し
て蒸気に変化するため、高圧燃焼器11から流出する蒸
気量は流入する量よりも増える。
【0044】高圧燃焼器11から流出した高温の蒸気
は、高圧タービン12に導かれる。高圧タービン12で
蒸気は膨張し仕事をする。蒸気は膨張前に比べ若干温
度、圧力が低下し、低圧燃焼器14に導かれる。低圧燃
焼器14には系外から水素Hおよび水素Hと完全燃焼で
きる当量比の酸素Oが供給される。これらは高圧タービ
ン12から導かれた蒸気中で燃焼する。
【0045】その結果、低圧燃焼器14出口の温度は高
温になり、1700℃以上まで上昇することもある。ま
た、水素Hと酸素Oとが当量比で燃焼して蒸気に変化す
るため、低圧燃焼器14から流出する蒸気量は流入する
量よりも増える。
【0046】低圧燃焼器14から流出した高温の蒸気
は、中圧タービン15に導かれて膨張し、仕事をする。
蒸気は膨張前に比べて若干、温度および圧力が低下し、
蒸気発生器16aに導かれる。
【0047】蒸気発生器16aでは、中圧タービン15
からの比較的高温の蒸気からの熱が給水ポンプ19から
供給される水に受け渡され、この水が蒸発して蒸気とな
る。この蒸気が高圧燃焼器11に供給される。
【0048】中圧タービン15から供給され、蒸気発生
器16aで熱交換して温度が低下した蒸気は、次に低圧
タービン17に導かれる。低圧タービン17では、蒸気
が復水器18の圧力まで膨張し、仕事をする。
【0049】その後、蒸気は復水器18で冷却されて水
に変化する。水は給水ポンプ19で昇圧され、蒸気発生
器16aに供給される。
【0050】また、系内の質量バランスをとるために、
水素Hと酸素Oとの反応で生じた蒸気と等しい量の水
が、排水Dとして系外に排出される。
【0051】なお、高圧タービン12、中圧タービン1
5および低圧タービン17の仕事は、図示しない発電機
により、電気出力に変換される。
【0052】以上の実施例2のタービンサイクル102
によれば、蒸気発生器16aで生成した蒸気を高圧燃焼
器11で加熱するので、従来ボイラー材料の制限から6
30℃程度までしか高温化できなかった蒸気が、例えば
1500℃程度まで高温化でき、同様に低圧燃焼器14
により、中圧タービン15の入口蒸気温度をかなりの高
温まで上昇できる。
【0053】なお、本実施例では、前記実施例1の高圧
蒸気発生器を省略した形の構成となっており、この省略
により低圧燃焼器14へ流入する蒸気温度が上昇し、低
圧燃焼器14により耐熱性の高い材料と冷却が必要にな
るが、高価な高圧蒸気発生器のコストを節約でき、結果
としてプラント建設コストの更なる低減が図れる。
【0054】性能は実施例1のタービンサイクル101
と同程度を期待できる。
【0055】実施例3(図3) 本実施例のタービンサイクル103は、前記各実施例に
比して、さらに簡素な構成となっている。
【0056】即ち、図3に示すように、本実施例のター
ビンサイクル103は、蒸気中で水素Hを酸素Oにより
燃焼させる燃焼器11aと、この燃焼器11aで発生し
た蒸気を膨張させる高圧タービン12と、この高圧ター
ビン12の排気中に含まれる熱により水を蒸発させそれ
を燃焼器11aに供給する蒸気発生器16aと、この蒸
気発生器16aで発生した蒸気を膨張させる低圧タービ
ン17と、この低圧タービン17の排気を冷却し水に戻
す復水器18と、この水を昇圧し蒸気発生器16aに供
給する給水ポンプ19とを備えた構成とされている。
【0057】本実施例においても前記実施例とほぼ同様
の作用が行われるが、本実施例では、前記実施例2のタ
ービンサイクル102から更に高圧タービン12、およ
び高圧燃焼器11が省略された形となっており、この省
略により蒸気発生器16aで発生する蒸気は燃焼器11
aに直接導かれる。
【0058】これにより、燃焼器が2つから1つに減少
し、仕事をするタービンも同様に2つから1つに減少す
るため、プラントの出力および熱効率は実施例1や実施
例2よりも低下する。
【0059】しかし、これら機器のコストを節約でき、
結果としてプラント建設コストの更なる低減が図れる。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、蒸気発生
器で生成した蒸気を燃焼器で加熱するので、従来ボイラ
ー材料の制限から630℃程度までしか高温化できなか
った蒸気が、例えば1500℃程度まで高温化できる。
【0061】したがって、サイクルの最高温度を大幅に
向上できるので、大幅な熱効率向上が達成でき、また構
成が簡単であり、建設コストが大幅に軽減できる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、蒸気発生器
で生成した蒸気を高圧燃焼器で加熱するので、従来ボイ
ラー材料の制限から630℃程度までしか高温化できな
かった蒸気が、例えば1500℃程度まで高温化でき、
同様に低圧燃焼器により、中圧タービン入口蒸気温度を
かなりの高温まで上昇できる。
【0063】したがって、サイクルの最高温度を大幅に
向上できるので、大幅な熱効率向上が達成でき、例えば
高位発熱量基準で60%以上が達成できる。
【0064】なお、本発明では低圧燃焼器の入口蒸気温
度が上昇するので製造は若干困難になるが、建設コスト
は比較的低廉で済む。
【0065】請求項3記載の発明によれば、蒸気発生器
で生成した蒸気を高圧燃焼器で加熱するので、従来ボイ
ラー材料の制限から630℃程度までしか高温化できな
かった蒸気が、例えば1500℃程度まで高温化でき
る。
【0066】同様に低圧燃焼器により、中圧タービン入
口蒸気温度も例えば1700℃程度まで上昇できる。
【0067】このようにサイクルの最高温度を大幅に向
上できるので、大幅な熱効率向上が達成でき、例えば高
位発熱量基準で60%以上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のタービンサイクル101を
示す系統図。
【図2】本発明の実施例2のタービンサイクル102を
示す系統図。
【図3】本発明の実施例3のタービンサイクル103を
示す系統図。
【図4】従来のタービンサイクル201を示す系統図。
【符号の説明】
101 タービンサイクル 11 高圧燃焼器 11a 燃焼器 12 高圧タービン 13 高圧蒸気発生器 14 低圧燃焼器 15 中圧タービン 16 低圧蒸気発生器 16a 蒸気発生器 17 低圧タービン 18 復水器 19 給水ポンプ 102 タービンサイクル 103 タービンサイクル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01K 7/02 F01K 7/18 F01K 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動媒体を水蒸気とし、燃料として水
    素、酸化剤として酸素を用いるタービンシステムであっ
    て、蒸気中で水素を酸素により燃焼させる燃焼器と、こ
    の燃焼器で発生した蒸気を膨張させる高圧タービンと、
    この高圧タービンの排気中に含まれる熱により水を蒸発
    させそれを前記燃焼器に前記水素の燃焼に使用する蒸気
    として供給する蒸気発生器と、この蒸気発生器で熱交換
    して温度が低下した蒸気を膨張させる低圧タービンと、
    この低圧タービンの排気を冷却し水に戻す復水器と、こ
    の水を昇圧し前記蒸気発生器に蒸発用の前記水として供
    給する給水ポンプとを備えたことを特徴とする、高低圧
    2種類のタービンからなるタービンシステム。
  2. 【請求項2】 作動媒体を水蒸気とし、燃料として水
    素、酸化剤として酸素を用いるタービンシステムであっ
    て、蒸気中で水素を酸素により燃焼させる高圧燃焼器
    と、この高圧燃焼器で発生した蒸気を膨張させる高圧タ
    ービンと、この高圧タービンの排気蒸気中で水素を酸素
    により燃焼させる低圧燃焼器と、この低圧燃焼器で発生
    した蒸気を膨張させる中圧タービンと、この中圧タービ
    ンの排気中に含まれる熱により水を蒸発させそれを前記
    高圧燃焼器に前記水素の燃焼に使用する蒸気として供給
    する蒸気発生器と、この蒸気発生器で熱交換して温度が
    低下した蒸気を膨張させる低圧タービンと、この低圧タ
    ービンの排気を冷却して水に戻す復水器と、この水を昇
    圧して前記蒸気発生器に蒸発用の前記水として供給する
    給水ポンプとを備えたことを特徴とする、高,中,低圧
    3種類のタービンからなるタービンシステム。
  3. 【請求項3】 作動媒体を水蒸気とし、燃料として水
    素、酸化剤として酸素を用いるタービンシステムであっ
    て、蒸気中で水素を酸素により燃焼させる高圧燃焼器
    と、この高圧燃焼器で発生した蒸気を膨張させる高圧タ
    ービンと、この高圧タービンの排気中に含まれる熱によ
    り水を蒸発させそれを前記高圧燃焼器に前記水素の燃焼
    に使用する蒸気として供給する高圧蒸気発生器と、この
    高圧蒸気発生器の排気蒸気中で水素を酸素により燃焼さ
    せる低圧燃焼器と、この低圧燃焼器で発生した蒸気を膨
    張させる中圧タービンと、この中圧タービンの排気中に
    含まれる熱により水を蒸発させそれを前記高圧燃焼器に
    前記水素の燃焼に使用する蒸気として前記高圧蒸気発生
    器からの蒸気とともに供給する低圧蒸気発生器と、この
    低圧蒸気発生器で熱交換して温度が低下した蒸気を膨張
    させる低圧タービンと、この低圧タービンの排気を冷却
    して水に戻す復水器と、この水を昇圧して前記高圧蒸気
    発生器と低圧蒸気発生器とに蒸発用の前記水として供給
    する給水ポンプとを備えたことを特徴とする、高,中,
    低圧3種類のタービンからなるタービンシステム。
JP5761595A 1995-03-16 1995-03-16 タービンシステム Expired - Lifetime JP2877720B2 (ja)

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