JP2877397B2 - 傷用包帯 - Google Patents
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- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F13/00—Bandages or dressings; Absorbent pads
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、傷用包帯に関するものであり、特に、傷に
包帯が当てやすいように改善された剥離ライナーを有す
る、蒸気透過性プラスチックフィルム包帯に関するもの
である。
包帯が当てやすいように改善された剥離ライナーを有す
る、蒸気透過性プラスチックフィルム包帯に関するもの
である。
[従来技術] 裏面に粘着材を有する、蒸気透過性プラスチックフィ
ルムからなる傷用包帯においては、種々の大きさおよび
形状のものが販売されている。その典型的なものは、極
薄な蒸気透過性プラスチックフィルムもしくは医療用粘
着材で被覆されたバックシート(たとえばアクリル性粘
着材)を含有するものである。ある種の包帯において
は、粘着材が、傷を覆う吸収性パッド(普通はガーゼが
用いられる)を含有する、もしくは含有しない中央ウイ
ンドを、取り囲むように形成されている。粘着材は、2
本の相対的に硬い剥離ライナーにより、通常被覆されて
おり、各剥離ライナーは、包帯の半分を被覆するもので
ある。この剥離ライナーは、フィルムを支持し、包帯の
粘着性部分を保護し、かつ殺菌消毒性を保つものであ
る。包帯の使用に際しては、剥離ライナーが粘着材から
剥離され、その後、包帯が傷に適用されるものである。
この種の包帯の例としては、シャーウッドメディカルカ
ンパニー(Sherwood Medical Company)から、BLISTERF
ILMTMおよびVIASORBRが、販売されている。
ルムからなる傷用包帯においては、種々の大きさおよび
形状のものが販売されている。その典型的なものは、極
薄な蒸気透過性プラスチックフィルムもしくは医療用粘
着材で被覆されたバックシート(たとえばアクリル性粘
着材)を含有するものである。ある種の包帯において
は、粘着材が、傷を覆う吸収性パッド(普通はガーゼが
用いられる)を含有する、もしくは含有しない中央ウイ
ンドを、取り囲むように形成されている。粘着材は、2
本の相対的に硬い剥離ライナーにより、通常被覆されて
おり、各剥離ライナーは、包帯の半分を被覆するもので
ある。この剥離ライナーは、フィルムを支持し、包帯の
粘着性部分を保護し、かつ殺菌消毒性を保つものであ
る。包帯の使用に際しては、剥離ライナーが粘着材から
剥離され、その後、包帯が傷に適用されるものである。
この種の包帯の例としては、シャーウッドメディカルカ
ンパニー(Sherwood Medical Company)から、BLISTERF
ILMTMおよびVIASORBRが、販売されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記の、剥離ライナーを剥離するタイプの包帯に於け
る問題点は、極薄な蒸気透過性プラスチックフィルムが
皺になりやすく、患者の肌に均一に貼ることができない
という点にある。さらに、特に比較的大きな包帯の場合
には、粘着材表面が、不意に折り重なったり、粘着同志
で粘着してしまった際、その包帯を平らな状態で患部に
貼ることが、困難、もしくは不可能となる。また、ひど
く皺になってしまった場合には、処分しなければならな
いこともある。
る問題点は、極薄な蒸気透過性プラスチックフィルムが
皺になりやすく、患者の肌に均一に貼ることができない
という点にある。さらに、特に比較的大きな包帯の場合
には、粘着材表面が、不意に折り重なったり、粘着同志
で粘着してしまった際、その包帯を平らな状態で患部に
貼ることが、困難、もしくは不可能となる。また、ひど
く皺になってしまった場合には、処分しなければならな
いこともある。
本発明の目的は、皺になったり、粘着材同志が不意に
粘着する可能性が実質的に軽減される、裏面に粘着材を
有する改良包帯を提供することである。
粘着する可能性が実質的に軽減される、裏面に粘着材を
有する改良包帯を提供することである。
また、本発明のさらなる目的は、傷に対して包帯を配
置しやすいタイプの、改良包帯を提供することである。
置しやすいタイプの、改良包帯を提供することである。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明によれば、本発明の包帯は、傷接触部を除く片
面、たとえば包帯の中央部が、粘着材で被覆された、蒸
気透過性プラスチック支持フィルムと、剥離ライナーが
粘着性被覆から剥離可能なように、粘着性被覆を被覆
し、かつ保持する剥離ライナー手段と、剥離ライナーの
粘着性被覆プラスチックフィルムに対する剥離抵抗を不
意に変化させるためのもので、前記傷接触部の外側に隣
接するように配置されている剥離抵抗変化手段、とから
なるものであり、使用者は、この剥離抵抗に変化を感じ
た時、傷接触部および粘着性被覆の一部が露出したこと
がわかるものである。そして、包帯は、剥離ライナー手
段が部分的に剥離された状態、即ち、傷接触部および粘
着性被覆の一部が露出した状態で、患者の傷に適用され
る。このことにより、プラスチックフィルムが皺になっ
たり、プラスチックフィルム同志が粘着する可能性が、
軽減されるものである。
面、たとえば包帯の中央部が、粘着材で被覆された、蒸
気透過性プラスチック支持フィルムと、剥離ライナーが
粘着性被覆から剥離可能なように、粘着性被覆を被覆
し、かつ保持する剥離ライナー手段と、剥離ライナーの
粘着性被覆プラスチックフィルムに対する剥離抵抗を不
意に変化させるためのもので、前記傷接触部の外側に隣
接するように配置されている剥離抵抗変化手段、とから
なるものであり、使用者は、この剥離抵抗に変化を感じ
た時、傷接触部および粘着性被覆の一部が露出したこと
がわかるものである。そして、包帯は、剥離ライナー手
段が部分的に剥離された状態、即ち、傷接触部および粘
着性被覆の一部が露出した状態で、患者の傷に適用され
る。このことにより、プラスチックフィルムが皺になっ
たり、プラスチックフィルム同志が粘着する可能性が、
軽減されるものである。
[実施例] 本発明は、基本的に、種々の包帯構造に適用可能であ
り、特に、その中央部に、傷パッチもしくはガーゼが設
けられた、もしくは、設けらていない包帯に適用可能な
ものである。本発明を、第1図ないし第7図とともに、
傷パッチもしくはガーゼが設けられていないシャーウッ
ドメディカル社製ブリスターフィルム(BLISTERFILM)
包帯に関連して、説明する。
り、特に、その中央部に、傷パッチもしくはガーゼが設
けられた、もしくは、設けらていない包帯に適用可能な
ものである。本発明を、第1図ないし第7図とともに、
傷パッチもしくはガーゼが設けられていないシャーウッ
ドメディカル社製ブリスターフィルム(BLISTERFILM)
包帯に関連して、説明する。
第1図および第2図を参照すると、本発明による包帯
は、蒸気透過性プラスチックフィルムもしくは支持シー
ト10(たとえば、ポリウレタンからなる)からなり、そ
の一表面の大部分は、粘着材(粘着性被覆)12で被覆さ
れている。粘着材1には、医療用アクリル粘着材が使用
されるてもよい。ただし、支持シート10の中央部には、
前記粘着材が被覆しておらず、包帯が適用される傷に当
接すべき不粘着性ウインド(傷接触部)14が、形成され
ている。このタイプの包帯においては、前記ウインド
は、その四方が粘着材により包囲されているものであ
る。
は、蒸気透過性プラスチックフィルムもしくは支持シー
ト10(たとえば、ポリウレタンからなる)からなり、そ
の一表面の大部分は、粘着材(粘着性被覆)12で被覆さ
れている。粘着材1には、医療用アクリル粘着材が使用
されるてもよい。ただし、支持シート10の中央部には、
前記粘着材が被覆しておらず、包帯が適用される傷に当
接すべき不粘着性ウインド(傷接触部)14が、形成され
ている。このタイプの包帯においては、前記ウインド
は、その四方が粘着材により包囲されているものであ
る。
上記のように、包帯の大きさは、実質上、種々変換可
能である。一般的な包帯の一例を挙げると、1.27X10-3
から5.08X10-3cm(0.0005から0.002inch)の範囲の厚さ
の、18cmX18cmからなる四角形ポリウレタンフィルムで
ある。傷当接ウインドは、包帯の中央部に位置してお
り、10cmX10cmの大きさである。
能である。一般的な包帯の一例を挙げると、1.27X10-3
から5.08X10-3cm(0.0005から0.002inch)の範囲の厚さ
の、18cmX18cmからなる四角形ポリウレタンフィルムで
ある。傷当接ウインドは、包帯の中央部に位置してお
り、10cmX10cmの大きさである。
一対の剥離ライナー(剥離ライナー手段)16、18は、
粘着材12に当接しており、図示していないが、一本のラ
イナーでも、公知のように適用可能である。剥離ライナ
ー16、18は、フィルム10がくるまったり、しわになるこ
とを防止し、フィルムが均一に貼れるように、引張を促
進するものである。このライナーはまた、粘着材が不意
に他の部分に粘着することを阻止し、包帯の傷接触部分
の殺菌消毒を保つものである。ライナー16、18には、包
帯を用いるときに、包帯からライナーを剥がすためにつ
かむ、つまみ16′、18′が、含有されている。実際に
は、つまみ16′、18′は、包帯の使用前、包帯と同一平
面上にあるものである。たとえば、剥離ライナー16、18
には、クラフト紙が60−90ポンドのシリコンで被覆され
ているものが使用されてもよい。
粘着材12に当接しており、図示していないが、一本のラ
イナーでも、公知のように適用可能である。剥離ライナ
ー16、18は、フィルム10がくるまったり、しわになるこ
とを防止し、フィルムが均一に貼れるように、引張を促
進するものである。このライナーはまた、粘着材が不意
に他の部分に粘着することを阻止し、包帯の傷接触部分
の殺菌消毒を保つものである。ライナー16、18には、包
帯を用いるときに、包帯からライナーを剥がすためにつ
かむ、つまみ16′、18′が、含有されている。実際に
は、つまみ16′、18′は、包帯の使用前、包帯と同一平
面上にあるものである。たとえば、剥離ライナー16、18
には、クラフト紙が60−90ポンドのシリコンで被覆され
ているものが使用されてもよい。
本発明は、剥離ライナーがウインド14の対向する側部
へ剥離された時、使用者にそのことを気づかせる、簡便
な手段を提供するものである。この場合、包帯を傷26に
当接させる前に、対向する端部14a、14bに於て、それら
端部に隣接する側部の粘着材およびウインドの全周囲
が、露出するものである(第3図)。本願の実施例によ
れば、このような手段は、粘着性ストリップ24、25によ
りフィルム10の不粘着性表面(第2図の上側表面)に粘
着する、細長く、比較的硬いプラスチックストリップ
(剥離抵抗変化手段)22、23からなるものである。この
実施例においては、スリップ22、23は、マイラ(Myla
r)から形成され、粘着性ストリップ24、25は、医療用
アクリル製粘着材からなるものである。
へ剥離された時、使用者にそのことを気づかせる、簡便
な手段を提供するものである。この場合、包帯を傷26に
当接させる前に、対向する端部14a、14bに於て、それら
端部に隣接する側部の粘着材およびウインドの全周囲
が、露出するものである(第3図)。本願の実施例によ
れば、このような手段は、粘着性ストリップ24、25によ
りフィルム10の不粘着性表面(第2図の上側表面)に粘
着する、細長く、比較的硬いプラスチックストリップ
(剥離抵抗変化手段)22、23からなるものである。この
実施例においては、スリップ22、23は、マイラ(Myla
r)から形成され、粘着性ストリップ24、25は、医療用
アクリル製粘着材からなるものである。
マイラ(Mylar)ストリップ22、23は剥離ライナーの
剥離に対する抵抗を増加させる機能を有しているもので
ある。たとえば、剥離ライナーが、第3図に示すよう
に、ウインド14の対向する端部14a、14bにまで剥離され
た時、包帯から剥離ライナー16、18を剥離するのに必要
な力に抵抗するものである。この包帯から剥離ライナー
16、18を剥離するのに必要な力は、支持シート10の特性
と同様、粘着材12および剥離ライナー16、18間の粘着力
に依存するものである。プラスチックストリップ22、23
は、このストリップ22、23が設けられた部分の支持シー
ト10の硬さを増すものである。このことにより、剥離ラ
イナー16、18がウインド14の対向する端部14a、14bにま
で剥離される時、剥離角(第3図において符号13で示す
ように)は減少(たとえば、90度から30度に)する。即
ち、これは、剥離ライナーが粘着材から剥離されるため
の垂直方向の力が、減少することを意味しており、剥離
ライナーを剥がすのに、より大きな剥離力が必要となる
ことになる。この場合、使用者は、剥離に対するライナ
ーの抵抗が不意に変化したことを察知することができ
る。
剥離に対する抵抗を増加させる機能を有しているもので
ある。たとえば、剥離ライナーが、第3図に示すよう
に、ウインド14の対向する端部14a、14bにまで剥離され
た時、包帯から剥離ライナー16、18を剥離するのに必要
な力に抵抗するものである。この包帯から剥離ライナー
16、18を剥離するのに必要な力は、支持シート10の特性
と同様、粘着材12および剥離ライナー16、18間の粘着力
に依存するものである。プラスチックストリップ22、23
は、このストリップ22、23が設けられた部分の支持シー
ト10の硬さを増すものである。このことにより、剥離ラ
イナー16、18がウインド14の対向する端部14a、14bにま
で剥離される時、剥離角(第3図において符号13で示す
ように)は減少(たとえば、90度から30度に)する。即
ち、これは、剥離ライナーが粘着材から剥離されるため
の垂直方向の力が、減少することを意味しており、剥離
ライナーを剥がすのに、より大きな剥離力が必要となる
ことになる。この場合、使用者は、剥離に対するライナ
ーの抵抗が不意に変化したことを察知することができ
る。
マイラストリップ22、23は、第1ないし第2図に示す
ように、ウインド14の対向する端部14a、14bより少し離
れて(ウインド14の対向する端部14a、14bの外側に)、
ストリップ22、23および端部14a、14bの間に狭い粘着性
ストリップを設けて形成されるのが望ましい。このスト
リップ22、23の配置では、ウインド14のすべてが露出し
ており、剥離ライナー16、18に粘着している対向する粘
着材(すなわち、ウインド14の対向する端部に隣接する
部分の粘着材)により、剥離ライナーを剥離するのに必
要な力より幾分大きな力が必要とされるものである。即
ち、剥離ライナーが、ストリップ22、23のあるところま
で剥離された時、剥離に必要な力以上の力が必要とされ
るので、これにより、ウインドおよびウインドの対向す
る端部に隣接する部分の粘着材が、露出したことがわか
る。このストリップ22、23は、第1図に示すように、包
帯の幅の全域にわたって設けられているものである。ス
トリップの幅および厚さは、それらの硬さに影響するも
のであるが、これらの大きさは、ある範囲内で、種々変
更可能である。一般に、ストリップ22、23の幅は、包帯
の大きさに依存し、0.16から1.91cm(1/16から3/4inc
h)の範囲が適当である。また、この厚さは、使用され
た材料の硬さに依存するものである。マイヤストリップ
の場合、2.45X10-3cm幅が使用されたが、好ましくは、
2.45X10-2cm以下が適当である。
ように、ウインド14の対向する端部14a、14bより少し離
れて(ウインド14の対向する端部14a、14bの外側に)、
ストリップ22、23および端部14a、14bの間に狭い粘着性
ストリップを設けて形成されるのが望ましい。このスト
リップ22、23の配置では、ウインド14のすべてが露出し
ており、剥離ライナー16、18に粘着している対向する粘
着材(すなわち、ウインド14の対向する端部に隣接する
部分の粘着材)により、剥離ライナーを剥離するのに必
要な力より幾分大きな力が必要とされるものである。即
ち、剥離ライナーが、ストリップ22、23のあるところま
で剥離された時、剥離に必要な力以上の力が必要とされ
るので、これにより、ウインドおよびウインドの対向す
る端部に隣接する部分の粘着材が、露出したことがわか
る。このストリップ22、23は、第1図に示すように、包
帯の幅の全域にわたって設けられているものである。ス
トリップの幅および厚さは、それらの硬さに影響するも
のであるが、これらの大きさは、ある範囲内で、種々変
更可能である。一般に、ストリップ22、23の幅は、包帯
の大きさに依存し、0.16から1.91cm(1/16から3/4inc
h)の範囲が適当である。また、この厚さは、使用され
た材料の硬さに依存するものである。マイヤストリップ
の場合、2.45X10-3cm幅が使用されたが、好ましくは、
2.45X10-2cm以下が適当である。
第1図および第2図に示す包帯を使用するには、使用
者は、まず、つまみ16′、18′をつまみ、粘着支持シー
ト10から剥離ライナーを剥離しはじめる。ウインド14の
対向する端部付近に設けられたマイヤストリップ22、23
のところまで、剥離ライナーを剥離したとき(第3
図)、使用者は、実質的に抵抗が増すことにより、剥離
ライナーをウインド14が露出するのに十分剥離したこと
を認識することができる。この時、使用者は、つまみ1
6′、18′を剥離し、包帯が傷26を覆うように配して、
ウインドの周囲を皮膚に接着させる。このマイヤストリ
ップ22、23は、ウインド14の対向する端部、およびこれ
に隣接する粘着性ストリップの位置決めをするものなの
で、必要以上に、ウインド周辺部の粘着材を露出するこ
となく、包帯が傷を被覆するよう、当接させることが容
易となる。包帯が傷に当接させる時、ウインド14の対向
する側部の粘着材およびウインド14の上下面を圧するこ
とにより、包帯を所望の位置に保持するように、固定さ
れるものである。その後、残りの剥離ライナー16、18
は、粘着材から剥離される。この時、ウインドに隣接す
る包帯の内側側部が平面であるので、包帯が皺になる可
能性が少なくなるものである。包帯は、患部にたいして
正確に配置され、粘着するので、残りの剥離ライナーが
粘着材から剥離される場合、粘着支持シート10が皺にな
ったり、捲れたりする可能性が軽減するものである。
者は、まず、つまみ16′、18′をつまみ、粘着支持シー
ト10から剥離ライナーを剥離しはじめる。ウインド14の
対向する端部付近に設けられたマイヤストリップ22、23
のところまで、剥離ライナーを剥離したとき(第3
図)、使用者は、実質的に抵抗が増すことにより、剥離
ライナーをウインド14が露出するのに十分剥離したこと
を認識することができる。この時、使用者は、つまみ1
6′、18′を剥離し、包帯が傷26を覆うように配して、
ウインドの周囲を皮膚に接着させる。このマイヤストリ
ップ22、23は、ウインド14の対向する端部、およびこれ
に隣接する粘着性ストリップの位置決めをするものなの
で、必要以上に、ウインド周辺部の粘着材を露出するこ
となく、包帯が傷を被覆するよう、当接させることが容
易となる。包帯が傷に当接させる時、ウインド14の対向
する側部の粘着材およびウインド14の上下面を圧するこ
とにより、包帯を所望の位置に保持するように、固定さ
れるものである。その後、残りの剥離ライナー16、18
は、粘着材から剥離される。この時、ウインドに隣接す
る包帯の内側側部が平面であるので、包帯が皺になる可
能性が少なくなるものである。包帯は、患部にたいして
正確に配置され、粘着するので、残りの剥離ライナーが
粘着材から剥離される場合、粘着支持シート10が皺にな
ったり、捲れたりする可能性が軽減するものである。
第1図および第2図に示す実施例では、剥離ライナー
を剥離する際、それに必要な力以上の力が必要となるこ
とにより、剥離ライナーが、ウインド14が露出するまで
剥離されたことを認識することができるものである。ま
た逆に、剥離ライナーを剥離するのに必要な力が減少す
ることにより、ウインド14が露出するまで剥離ライナー
が剥離されたことを認識し得るものもある。このような
包帯の構造は、第4図に示されている。本実施例では、
剥離ライナー16、18は、各々、ウインド14の対向する端
部14a、14bに設けられた、Z型ひだ30、32を含有するも
のである。包帯の使用にあたっては、剥離ライナー16、
18が剥離される場合、Z型ひだのところで、ライナーの
剥離に対する抵抗が、急に減少する。この抵抗の減少に
より、ウインドおよびその周囲の粘着材が露出したこと
が、使用者に認識されるものである。そこで、包帯が粘
着される準備が整い、残りのライナーが剥離されるもの
である。
を剥離する際、それに必要な力以上の力が必要となるこ
とにより、剥離ライナーが、ウインド14が露出するまで
剥離されたことを認識することができるものである。ま
た逆に、剥離ライナーを剥離するのに必要な力が減少す
ることにより、ウインド14が露出するまで剥離ライナー
が剥離されたことを認識し得るものもある。このような
包帯の構造は、第4図に示されている。本実施例では、
剥離ライナー16、18は、各々、ウインド14の対向する端
部14a、14bに設けられた、Z型ひだ30、32を含有するも
のである。包帯の使用にあたっては、剥離ライナー16、
18が剥離される場合、Z型ひだのところで、ライナーの
剥離に対する抵抗が、急に減少する。この抵抗の減少に
より、ウインドおよびその周囲の粘着材が露出したこと
が、使用者に認識されるものである。そこで、包帯が粘
着される準備が整い、残りのライナーが剥離されるもの
である。
第4図に示す実施例では、ライナーが、傷に当接する
ウインドに隣接する端部にまで剥離される時、粘着材12
から剥離ライナーを剥離するのに必要な力は、実際、減
少しているのではなく、Z型ひだ30、32が抵抗無く開く
ために、使用者がそのように感じるものである。粘着材
から剥離ライナーを剥離するのに必要な力は、実際に
は、同じである。粘着材12から剥離ライナーを剥離する
のに必要な力、もしくは剥離に対する抵抗の変化は、以
下の実施例に示すように、実質的な変化と同様、感覚の
変化も、含有するものである。
ウインドに隣接する端部にまで剥離される時、粘着材12
から剥離ライナーを剥離するのに必要な力は、実際、減
少しているのではなく、Z型ひだ30、32が抵抗無く開く
ために、使用者がそのように感じるものである。粘着材
から剥離ライナーを剥離するのに必要な力は、実際に
は、同じである。粘着材12から剥離ライナーを剥離する
のに必要な力、もしくは剥離に対する抵抗の変化は、以
下の実施例に示すように、実質的な変化と同様、感覚の
変化も、含有するものである。
第5、6、および7図は、使用者の認識として、剥離
抵抗が増加するタイプの実施例、3例をしめすものであ
る。第5図では、プラスチックストリップ22、23が、粘
着材12および剥離ライナー16、18の間に設けられ、プラ
スチックストリップ22、23および剥離ライナー16、18を
各々粘着させるための粘着ストリップ24、25も設けられ
ている。プラスチックストリップ22、23の所まで、剥離
ライナー16、18が剥離された場合、ストリップ22、23お
よび粘着材12の間の粘着により、剥離抵抗が増すもので
ある。この実施例においては、傷にたいして包帯を配置
した後、ストリップ22、23は、剥離ライナー16、18を付
した包帯から剥離されるので、粘着ストリップ24、25
は、プラスチックストリップ22、23および粘着材12の間
の粘着結合以上に、剥離ライナー16、18に粘着している
必要がある。
抵抗が増加するタイプの実施例、3例をしめすものであ
る。第5図では、プラスチックストリップ22、23が、粘
着材12および剥離ライナー16、18の間に設けられ、プラ
スチックストリップ22、23および剥離ライナー16、18を
各々粘着させるための粘着ストリップ24、25も設けられ
ている。プラスチックストリップ22、23の所まで、剥離
ライナー16、18が剥離された場合、ストリップ22、23お
よび粘着材12の間の粘着により、剥離抵抗が増すもので
ある。この実施例においては、傷にたいして包帯を配置
した後、ストリップ22、23は、剥離ライナー16、18を付
した包帯から剥離されるので、粘着ストリップ24、25
は、プラスチックストリップ22、23および粘着材12の間
の粘着結合以上に、剥離ライナー16、18に粘着している
必要がある。
第6図に示す実施例は、第5図に示した実施例と同様
であるが、さらにシリコン剥離ストリップ34、35が、各
々、プラスチックストリップ22、23および粘着材12の間
に設けられているものである。この剥離ストリップ34、
35は、プラスチックストリップ24、25が剥離ライナー1
6、18を付した包帯から剥離されることを保証するもの
であり、剥離抵抗が増加したことを使用者に認識させる
ために、この剥離ストリップ34、35は、粘着材12に、十
分粘着しているものである。
であるが、さらにシリコン剥離ストリップ34、35が、各
々、プラスチックストリップ22、23および粘着材12の間
に設けられているものである。この剥離ストリップ34、
35は、プラスチックストリップ24、25が剥離ライナー1
6、18を付した包帯から剥離されることを保証するもの
であり、剥離抵抗が増加したことを使用者に認識させる
ために、この剥離ストリップ34、35は、粘着材12に、十
分粘着しているものである。
第7図は、剥離抵抗を増加させるものとして、4箇所
に音波熔接部38が、形成されている実施例を示す。よく
知られているように、粘着層に、超音波を適用すること
により、その部分の粘性が増すものである。このよう
に、第7図においては、ライナーが音波熔接部38のとこ
ろまで剥離されたとき、剥離抵抗が増加する。4箇所の
音波熔接部の替わりに、ウインド14の対向する端部14
a、14b近辺に、ストリップを形成してもよい。
に音波熔接部38が、形成されている実施例を示す。よく
知られているように、粘着層に、超音波を適用すること
により、その部分の粘性が増すものである。このよう
に、第7図においては、ライナーが音波熔接部38のとこ
ろまで剥離されたとき、剥離抵抗が増加する。4箇所の
音波熔接部の替わりに、ウインド14の対向する端部14
a、14b近辺に、ストリップを形成してもよい。
第1図は、本発明の第1実施例による包帯の概略平面図
であり;第2図は、第1図の2−2線に於ける断面図で
あり;第3図は、包帯から剥離ライナーを剥離して、傷
に当接させるさせる前の状態を示す、第2図と同様の断
面図であり;第4図は、本発明の第2実施例による包帯
の概略断面図であり;第5図は、本発明の第3実施例に
よる包帯の概略断面図であり;第6図は、本発明の第4
実施例による包帯の概略断面図であり;第7図は、本発
明の第5実施例による包帯の概略断面図である。 10…プラスチックフィルム、12…粘着材(粘着性被
覆)、14…ウインド(傷接触部)、16、18…剥離ライナ
ー(剥離ライナー手段)、22、23…プラスチックストリ
ップ(剥離抵抗変化手段)、24、25…粘着ストリップ
(剥離抵抗変化手段)、30、32…Z型ひだ(剥離抵抗変
化手段)、34、35…シリコン剥離ストリップ(剥離抵抗
変化手段)、38…音波熔接部(剥離抵抗変化手段)。
であり;第2図は、第1図の2−2線に於ける断面図で
あり;第3図は、包帯から剥離ライナーを剥離して、傷
に当接させるさせる前の状態を示す、第2図と同様の断
面図であり;第4図は、本発明の第2実施例による包帯
の概略断面図であり;第5図は、本発明の第3実施例に
よる包帯の概略断面図であり;第6図は、本発明の第4
実施例による包帯の概略断面図であり;第7図は、本発
明の第5実施例による包帯の概略断面図である。 10…プラスチックフィルム、12…粘着材(粘着性被
覆)、14…ウインド(傷接触部)、16、18…剥離ライナ
ー(剥離ライナー手段)、22、23…プラスチックストリ
ップ(剥離抵抗変化手段)、24、25…粘着ストリップ
(剥離抵抗変化手段)、30、32…Z型ひだ(剥離抵抗変
化手段)、34、35…シリコン剥離ストリップ(剥離抵抗
変化手段)、38…音波熔接部(剥離抵抗変化手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コンスタンチン バリー エバレット アメリカ合衆国 ニュージャージー 08732 アイランド ハイツ ヴァン サント アベニュ 163 (56)参考文献 特開 平1−280458(JP,A) 特開 昭61−288860(JP,A) 特開 昭59−141943(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/70 A61F 13/00
Claims (11)
- 【請求項1】傷接触部および側端部を有するプラスチッ
クフィルムと、 前記傷接触部の周囲の、前記プラスチックフィルムの一
表面の少なくとも一部分に形成された粘着性被覆と、 前記粘着性被覆と剥離可能に粘着し、かつ、前記粘着性
被覆から剥離されるようにするための保持手段を含有
し、前記粘着性被覆の少なくとも一部分、および、前記
プラスチックフィルムの前記傷接触部の少なくとも一部
分を被覆する剥離ライナー手段と、 前記側端部と前記傷接触部の少なくとも一側端部との間
に位置し、前記側端部からは一定の距離が保たれてお
り、前記傷接触部が完全に露出したことが使用者に認識
されるように、粘着性被覆から剥離ライナーを剥離する
ときの抵抗を不意に変化させるための剥離抵抗手段、 とからなる包帯。 - 【請求項2】前記剥離ライナー手段が一対の剥離ライナ
ーからなり、前記傷接触部に隣接して設けられた前記剥
離抵抗変化手段が前記傷接触部の各側端部に設けられて
いることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の包
帯。 - 【請求項3】前記剥離抵抗変化手段が、前記剥離ライナ
ー手段の剥離抵抗を増加させるものであることを特徴と
する特許請求の範囲第1項に記載の包帯。 - 【請求項4】前記剥離抵抗変化手段が、前記剥離ライナ
ー手段をその側端部まで剥離したときの剥離抵抗を減少
させるものであることを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載の包帯。 - 【請求項5】前記剥離抵抗変化手段が、前記プラスチッ
クフィルムの粘着性被覆が形成されていない表面に、前
記傷接触部の外側に隣接するように粘着する、第1およ
び第2ストリップからなることを特徴とする特許請求の
範囲第3項に記載の包帯。 - 【請求項6】前記剥離抵抗変化手段が、前記剥離ライナ
ーおよび前記粘着性被覆の間に形成され、前記傷接触部
の外側に隣接するように配置されたプラスチックストリ
ップからなることを特徴とする特許請求の範囲第3項に
記載の包帯。 - 【請求項7】各前記プラスチックストリップおよびそれ
に接合する剥離ライナーとの間に粘着性ストリップを含
有し、前記プラスチックストリップおよび剥離ライナー
間の結合が、プラスチックストリップおよび粘着性被覆
間の結合よりも大きいことを特徴とする特許請求の範囲
第3項に記載の包帯。 - 【請求項8】前記剥離抵抗変化手段が、傷接触部の対向
する側部に配された粘着性被覆の、少なくとも強粘着性
部分からなることを特徴とする特許請求の範囲第2項に
記載の包帯。 - 【請求項9】前記剥離抵抗変化手段が、各剥離ライナー
のひだから形成され、前記ひだが傷接触部の対向する側
部に配されていることを特徴とする特許請求の範囲第4
項に記載の包帯。 - 【請求項10】前記傷接触部が、前記プラスチックフィ
ルムの不粘着性部からなり、前記粘着性被覆が前記不粘
着性部の周囲に形成されていることを特徴とする特許請
求の範囲第2項に記載の包帯。 - 【請求項11】前記傷接触部が、傷に接触する前記プラ
スチックフィルムに接合したガーゼパッドを含有するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の包帯。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US278,256 | 1988-11-30 | ||
US07/278,256 US4926850A (en) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | Wound dressing |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02262515A JPH02262515A (ja) | 1990-10-25 |
JP2877397B2 true JP2877397B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=23064297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1312216A Expired - Lifetime JP2877397B2 (ja) | 1988-11-30 | 1989-11-30 | 傷用包帯 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0371808B1 (ja) |
JP (1) | JP2877397B2 (ja) |
AT (1) | ATE100698T1 (ja) |
AU (1) | AU636859B2 (ja) |
CA (1) | CA1318822C (ja) |
DE (1) | DE68912736T2 (ja) |
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-
1989
- 1989-09-29 CA CA000614560A patent/CA1318822C/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-11-29 AU AU45750/89A patent/AU636859B2/en not_active Ceased
- 1989-11-30 AT AT89312491T patent/ATE100698T1/de not_active IP Right Cessation
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- 1989-11-30 DE DE89312491T patent/DE68912736T2/de not_active Expired - Lifetime
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