JP3025502U - 救急絆創膏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一人では貼りづらい自分の手や指の患部に、
一人で確実にパッドを宛って貼付させることができ、ま
た、パッドを汚さずに誰でも簡単に貼付することができ
る救急絆創膏を提供する。 【解決手段】 救急絆創膏10は、合成樹脂フィルム製の
基材１と、基材１の裏面に形成された粘着剤層２とから
なるテープ体３に、このテープ体３の基材１の長手方向
の裏面の端部にパッド４が貼付されており、基材１の裏
面には剥離紙５、６が仮接着されているものであって、
この剥離紙５は短く形成され、剥離紙６は長く形成され
ており、この剥離紙５、６がパッド４の位置で重なって
いる。このため、一人でもパッド４を一人では貼りづら
い手や指の患部に確実に宛うことができ、残りの剥離紙
６を剥がしながら、皺を寄せずに救急絆創膏10を患部に
貼付できるので、パッド４を汚さずに簡単に救急絆創膏
10を患部に貼付できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は救急絆創膏に関する。さらに詳しくは、指用にとくに適した傷の止血 、殺菌、保護に用いられる救急絆創膏に関する。

【０００２】

【従来の技術】

軽い切傷等については救急絆創膏を患部に貼り付けて治療することが広く行な われているが、一般に、従来の救急絆創膏は傷口に当てるパッドが基材の中央部 に貼付されており、救急絆創膏の裏面には２枚の剥離紙が仮接着され、いずれの 剥離紙も前記パッドの位置、すなわち基材の中央部で重ね合わされており、この 重ね合った部分から剥離紙を剥がすようになっている。この救急絆創膏を患部に 貼付するには、まず、救急絆創膏の片方の剥離紙を剥がしておき、救急絆創膏の 両端を両手で掴んで患部に救急絆創膏の粘着剤層の半面を貼付してから、もう一 方の剥離紙を剥がして、救急絆創膏の粘着剤層の全面を患部に貼付すればよい。 しかし、自分の手や指の患部に一人で救急絆創膏を貼る場合には、前記のように 救急絆創膏を両手で掴むことができない。そこで、救急絆創膏の全ての剥離紙を 基材から剥がし取っておいてから、救急絆創膏のパッドを患部に宛って救急絆創 膏を装着するといった方法で対処している。 一方、パッドの位置が救急絆創膏の中央部の位置のままで、短い剥離紙と長い 剥離紙とがテープ体の端部で重なり合っており、該端部に剥離紙の剥がし口があ る救急絆創膏が開発されている。この救急絆創膏を自分の手や指の患部に一人で 貼付するには、まず、救急絆創膏の短い方の剥離紙を剥がしておき、目測でパッ ドが患部に当たると思われる位置に救急絆創膏の粘着剤層を貼付し、残りの剥離 紙を剥がしながら救急絆創膏を手や指に巻き付けて、救急絆創膏を患部に貼付し ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、従来の絆創膏を自分の手や指の患部に一人で貼付するのに、全ての 剥離紙を基材から剥がし取ってから患部に貼付する場合には、全ての剥離紙が剥 がされた救急絆創膏は、裏面の粘着剤層が剥き出しになっている。しかも、片手 で貼付処置をするので、救急絆創膏がヨレると粘着剤層と粘着剤層がくっついて しまって、貼付ミスをしても貼り直しができないという問題がある。また、パッ ドの位置が中央部で、端部に剥離紙の剥がし口がある前記救急絆創膏の場合には 、目測を誤るとパッドが患部に当たらずに、パッドから傷口がはみ出てしまって パッドが汚れてしまい、救急絆創膏を貼るのが難しいという問題がある。

【０００４】 本考案はかかる事情に鑑み、一人では貼りづらい自分の手や指の患部に、一人 で確実にパッドを宛って貼付させることができ、また、パッドを汚さずに誰でも 簡単に貼付することができる救急絆創膏を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の絆創膏は、合成樹脂フィルム製の基材およびその裏面に形成された 粘着剤層からなるテープ体と、前記基材の裏面に貼付されたパッドと、前記基材 の裏面に仮接着される剥離紙とからなる救急絆創膏であって、前記パッドが、基 材の端部に貼付されていることを特徴とする。 請求項２の絆創膏は、前記剥離紙が、該パッドの位置で剥がれうることを特徴 とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。 図１は本考案の救急絆創膏の一実施形態に係わる概略斜視図、図２は同平面図 、図３は図１におけるIII-III 線断面図である。図１〜３において、１は合成樹 脂フィルム製の基材で、その裏面には粘着剤層２が形成されている。この基材１ の裏面に粘着剤層２を形成したものをテープ体３という。４はパッドで、基材１ の端部に貼付されており、５、６は剥離紙で、基材１の裏面に仮接着されるもの であり、これらテープ体３、パッド４、剥離紙５、６によって救急絆創膏10が構 成されている。なお、図３は構造を明瞭に示すため、厚さ寸法が拡大されている 。 本実施形態の救急絆創膏10は、前記パッド４が基材１の裏面の端部に貼付され ており、前記剥離紙５、６がパッド４の位置で剥がれることが特徴である。一方 の剥離紙５は短く形成され、他方の剥離紙６は長く形成されており、この剥離紙 ５、６がパッド４の位置で重なっている。

【０００７】 前記基材１は合成樹脂フィルムが用いられ、例えばポリ塩化ビニル、ポリオレ フィン、ウレタン等のフィルムが好適である。粘着剤層２は公知の粘着剤を常法 によって前記基材１の裏面に形成すればよい。パッド４は綿や化学繊維、不織布 など公知の材料をとくに制限なく用いることができ、消毒液その他の薬液を任意 に含浸させてもよい。剥離紙５、６も公知の材料をとくに制限なく用いうる。

【０００８】 つぎに、本実施形態の絆創膏10を指ｆの患部に一人でも確実に貼付する方法を 、図４に基づき説明する。（ａ）は救急絆創膏10のパッド４を指ｆに宛った状態 、（ｂ）は救急絆創膏10を指ｆに巻き付けて貼付した状態である。 まず、前記図２に示すように、救急絆創膏10の短い方の剥離紙５をテープ体３ から剥がし取っておき、テープ体３の粘着剤層２を少しだけ剥き出しにしておく 。つぎに、図４（ａ）に示すように、救急絆創膏10のパッド４を指ｆの患部に宛 がい、かつパッド４よりさらに端部の粘着剤層２を指ｆに貼付させる。前記パッ ド４が予め剥き出しになっているので、片手でもパッド４を指ｆの患部に確実に 宛うことができる。また、粘着剤層２の剥き出し部分が狭いので、粘着剤層２と 粘着剤層２がくっつきにくく貼りやすい。

【０００９】 つぎに、図４（ｂ）に示すように、片方の手で救急絆創膏10の剥離紙６を掴ん で、救急絆創膏10の剥離紙６を剥がしながら、かつテープ体３に皺が寄らないよ うに張力を保って、救急絆創膏10の粘着剤層２を内側にして救急絆創膏10を指ｆ の周りを公転させていくと、指ｆに救急絆創膏10が巻き付けられて貼付される。 常に、テープ体３に張力をかけながら、貼付処置するので、救急絆創膏10がヨレ たり粘着剤層２と粘着剤層２がくっついたりせずに救急絆創膏10が指ｆに貼付さ れる。

【００１０】 前記のごとく、指ｆだけでなく手の甲など一人では貼りづらい患部であっても 、同様にして救急絆創膏10を一人でも確実に貼付ることができ、パッド４を汚す ことなく簡単に患部に貼付することができる。 したがって、本考案の救急絆創膏は、一人では貼りづらい自分の指の患部にで も、一人で確実にパッドを宛って貼付させることができ、また、パッドを汚さず に誰でも簡単に貼付することができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の絆創膏によれば、短い方の剥離紙を剥がせば、パッドが剥き出しにな るので、一人では貼りづらい手や指の患部に確実にパッドを片手でも宛うことが でき、残りの剥離紙を剥がしながら、皺を寄せずに救急絆創膏を指の患部に貼付 することができるので、パッドを汚さずに救急絆創膏を患部に貼付することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の絆創膏10の一実施形態に係わる概略斜
視図である。

【図２】本考案の絆創膏10の一実施形態に係わる下面図
である。

【図３】図１におけるIII-III 線断面図である。

【図４】絆創膏10の使用説明図で、（ａ）はパッド４を
指ｆに宛った状態、（ｂ）は救急絆創膏10を指ｆに巻き
付けた状態である。

【符号の説明】

１ 基材 ２ 粘着剤層 ３ テープ体 ４ パッド ５ 剥離紙 ６ 剥離紙 １０ 救急絆創膏 ｆ 指

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】合成樹脂フィルム製の基材およびその裏面
   に形成された粘着剤層からなるテープ体と、前記基材の
   裏面に貼付されたパッドと、前記基材の裏面に仮接着さ
   れる剥離紙とからなる救急絆創膏であって、前記パッド
   が、基材の端部に貼付されていることを特徴とする救急
   絆創膏。
2. 【請求項２】前記剥離紙が、該パッドの位置で剥がれう
   ることを特徴とする請求項１記載の救急絆創膏。