JP2876972B2 - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、混練加工性に優れ、加
硫または架橋をしなくても高温クリープ特性(圧縮永久
歪)の良好でかつ成形加工性が優れた、さらには低温柔
軟性(低温特性)の良好な熱可塑性エラストマー組成物
に係る。
【0002】
【従来の技術】エラストマー材料に対する性能向上の要
求は、年々高まりを見せており、特に自動車分野ではグ
ラスランチャンネルや水切りの素材として優れた圧縮永
久歪が要求されている。また、環境問題を考慮しリサイ
クルを可能にするため、従来の加硫ゴムから熱可塑性エ
ラストマーへと材料変更が要求されている。従来、これ
ら素材として軟質塩化ビニル樹脂が柔軟なゴム様感触を
有し、加硫ゴムに比べて成形性、耐候性、着色性等に優
れており、またコストの点からも広範囲に使用されてき
た。しかし、圧縮永久歪が加硫ゴムに比べて劣り、また
軟化温度が低いために高温での使用が制限されている。
そこで、塩化ビニル樹脂を高重合度のものにかえて改良
する試みがなされているが満足すべきものが得られてい
ない。
【0003】一方、塩化ビニル樹脂の圧縮永久歪改良を
目的として、塩化ビニル樹脂に架橋構造を有するニトリ
ルゴムを混練する手法も提案されているが、ニトリルゴ
ムを多量に添加しなければその効果は小さく、そうした
場合加工性が著しく劣り、生産性に欠点がある。また、
塩素化ポリエチレン、塩化ビニル樹脂及び部分架橋アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体を樹脂成分とするエ
ラストマー組成物の製造法が、特開昭63−30954
6号公報に開示されているが、この発明では塩化ビニル
樹脂が必須であり、かつ先ず塩化ビニル樹脂、部分架橋
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及び可塑剤を均
一に分散混練した前駆組成物を調製し、次いでこれに塩
素化ポリエチレン及び架橋剤を添加して混合、混練する
方法であって、エラストマー組成物そのものが架橋構造
を有しているところに特徴がある。そして、この公報
は、組成物の耐油性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性の効
果を開示しているが、本発明のように組成物を架橋しな
くても良好な高温クリープ特性が良好であるという技術
思想は示されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、塩素化
ポリエチレン及びゴム物質を混合することにより圧縮永
久歪及び低温柔軟性を改良する方法について鋭意検討し
たところ、特定の結晶化度を有する塩素化ポリエチレン
に、アクリロニトリル含有量20〜30重量%の部分架
橋構造を有するアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
を混練することにより、加硫または架橋をしなくても極
めて優れた高温クリープ特性、低温柔軟性及び成形加工
性を併せもつエラストマー組成物が得られることを見い
出し、本発明を完成するに到った。すなわち、本発明の
目的は、高温クリープ性に優れ、低温柔軟性及び成形加
工性の良好な熱可塑性エラストマー組成物を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、塩素化
度20〜45%、DSC法結晶融解熱5〜35cal/
gの結晶性塩素化ポリエチレン100重量部、結晶性ポ
リオレフィン5〜70重量部、可塑剤10〜200重量
部及びアクリロニトリル−ブタジエン共重合体20〜4
00重量部を主成分とする熱可塑性エラストマー組成物
であって、前記アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
がアクリロニトリル含有量が20〜30重量%でかつテ
トラヒドロフランに対する溶解度が80重量%以下のも
のであることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物
にある。
【0006】本発明を詳細に説明する。本発明で用いる
結晶性塩素化ポリエチレンは、塩素化度20〜45%及
びDSC法結晶融解熱5〜35cal/gの範囲にある
ことが必要である。DSC法結晶融解熱とは示差熱量計
を用い、昇温速度10℃/minで測定したDSCチャ
ートの全結晶ピーク面積より計算した値をいい、5ca
l/g未満であれば実質上残存結晶がないことを示して
いる。
【0007】また、後述のDSC法結晶融点とは、DS
C法結晶融解熱測定時の全結晶ピーク中の最高ピークを
示す温度である。本発明で使用する塩素化ポリエチレン
の結晶融点は110〜140℃の範囲にある。塩素化ポ
リエチレンの塩素化度が20%未満では可塑剤との相溶
性が悪く、硬度も低くできず、一方、45%を越えると
ゴム弾性が低下し、目的とする良好な圧縮永久歪が得ら
れない。また結晶融解熱が5cal/g未満になると圧
縮永久歪の改良効果が失なわれ、一方35cal/gを
越えると硬度を低くすることができず、加工時可塑剤の
吸収量が少なくなって混練性が悪く、また常温での可塑
剤との相溶性が悪くブリード現象が生じ易い。
【0008】本発明のエラストマー組成物に用いる塩素
化ポリエチレンは、塩素化前のポリエチレンの分子量が
重量平均分子量で10万〜75万の範囲、特に20万〜
75万の範囲のものであるのが望ましく、ポリエチレン
が高分子量になるとその塩素化ポリエチレンの引張強
度、圧縮永久歪等の物性が向上する。しかし、75万以
上になると成形加工性が劣りあまり好ましくない。ポリ
エチレンの分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフ
ィー)により測定した重量平均分子量の値を示してい
る。
【0009】また、塩素化ポリエチレンは、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート(DOP)を油として用いたと
き、DOP吸油量が25以上あるものが望ましい。DO
Pの吸油量とは、23℃の温度条件下で塩素化ポリエチ
レン粉末100gにDOPを少しずつ加えながら攪拌
し、塩素化ポリエチレン粉末が団子状の塊になるDOP
の添加容量をml数で表わし、DOP吸油量25以上と
は、DOP25ml添加してもなお塊にならず粉末状を
呈しているもの、または固まったように見えても僅かな
力、衝撃でもって分散するものを意味している。測定法
はJIS K5101に準じて行った。
【0010】本発明で用いるアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体(以下NBRという)は、アクリロニトリ
ル含有量が20〜30重量%の範囲にあり、かつテトラ
ヒドロフラン(以下THFという)に対する溶解度が8
0重量%以下、好ましくは50重量%以下であることが
必要である。また、100℃でのムーニー粘度が20〜
80の間にあるのが望ましい。このNBRを塩素化ポリ
エチレンに混練した熱可塑性エラストマー組成物は、低
温特性、特に低温柔軟性が優れている。アクリロニトリ
ル含有量が20重量%未満では、塩素化ポリエチレンと
の相溶性が乏しくなり引張強度等の物性が低下する傾向
にあり、また30重量%を超えると低温柔軟性が損なわ
れてくる。ムーニー粘度が20よりも小さければゴム弾
性が低下し易く、所望の物性が発現されず、80より大
きければ成形加工性が劣る傾向にある。
【0011】THFに対する溶解度80重量%以下のN
BRは、NBR製造時に多官能性モノマーを重合系に加
えるか、またはNBR製造後有機過酸化物等の架橋剤で
もって架橋処理をするなどの方法によってNBR分子中
に部分架橋構造を構成することによって製造される。T
HF溶解度が80%を超えるものは圧縮永久歪改良の目
的が達成されない。THF溶解度は、試料0.5gをT
HF30mlに攪拌しながら投入し、25℃の温度で2
4時間放置する。その後ガラス繊維濾紙3枚を用いて濾
過する。この操作を3回繰り返して溶解重量を求め、百
分率で表わした。
【0012】しかして、NBRの添加量は、塩素化ポリ
エチレン100重量部に対し、20〜400重量部、好
ましくは50〜300重量部の範囲である。NBRの添
加量が少なすぎると圧縮永久歪の改良が不充分となり、
一方多すぎると得られるエラストマー組成物が硬くな
り、組成物の成形加工性、物性が悪化する。本発明の熱
可塑性エラストマー組成物は、可塑剤を併用することに
より組成物を軟らかくして混練、加工を容易にし、かつ
塩素化ポリエチレンの圧縮永久歪の改善に役立つ。可塑
剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、ジ
−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフ
タレート、ジイソデシルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジヘキシルフタレート等のフタル酸エステル系可塑
剤;脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;トリメリット酸
エステル系可塑剤;ポリエステル系高分子可塑剤;エポ
キシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ樹脂等の
エポキシ系可塑剤;トリフェニルホスフェート、トリキ
シリルホスフェート、トリクレジルホスフェート等のリ
ン酸エステル系可塑剤が挙げられ、これらの一種または
二種以上を混合して使用する。
【0013】これら可塑剤のなかでも低温柔軟性を改良
する目的には、特に脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤が
有効である。脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤とは、炭
素原子数4〜10程度の直鎖脂肪族二塩基酸と分岐鎖を
有していてもよい炭素原子数4〜13程度のアルコール
をエステル化反応によって製造されたものである。直鎖
脂肪族二塩基酸とは例えばアジピン酸、アゼライン酸、
セバチン酸等を、またアルコールとは例えばブタノー
ル、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、イソ
ノナノール、イソデカノール等を挙げることができ、こ
れら脂肪族二塩基酸及びアルコールをそれぞれ単独でま
たは二種以上を混合して使用してもよい。本発明の組成
物では少なくとも上述の脂肪族二塩基酸エステル系可塑
剤を含むものが望ましい。
【0014】可塑剤の使用量は、塩素化ポリエチレンの
結晶化度、NBRの種類、添加量、充填剤の有無等によ
って異なるが、塩素化ポリエチレン100重量部に対し
て、通常10〜200重量部、好ましくは10〜150
重量部の範囲から適宜選択される。200重量部を超え
ると成形品のベタツキ現象が発生し好ましくない。
【0015】本発明の組成物は、結晶性のポリオレフィ
ンを混練することにより熱可塑性エラストマー組成物の
溶融粘度を低下させることができ、成形加工が容易にな
るという効果を発揮する。結晶性ポリオレフィンは、オ
レフィン、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、4−メチルペンテンなどを常法によ
って重合させることによって製造された固体の高分子量
樹脂である。結晶性ポリオレフィンの例には、高圧法も
しくは低圧法のいずれかによって製造された低密度ポリ
エチレン(0.910〜0.925g/cm3 )、中密度
ポリエチレン(0.926〜0.940g/cm3 )、高
密度ポリエチレン(0.941〜0.965g/c
m3 )、ポリプロピレン等が挙げられ、エチレンおよび
プロピレンの結晶性ブロックコポリマー等を用いること
もできる。また、結晶性ポリオレフィンはJIS K6
760に基いて測定したメルトフローレシオ(MFR)
が0.01〜100g/10min 、好ましくは0.1〜
50g/10min の範囲にあるものが望ましい。本発明
の熱可塑性エラストマー組成物には高密度ポリエチレン
または線状低密度ポリエチレンを用いるのが特に好まし
い。
【0016】線状低密度ポリエチレンは、エチレンと少
量の他のα−オレフィン、例えば1−ブテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等のC
3 〜C10程度のα−オレフィンの少なくとも1種、との
共重合によって得られる実質的に線状の共重合体で、主
鎖の所々に上記の他のオレフィンに基づくアルキル側鎖
を有するものである。
【0017】しかして、結晶性ポリオレフィンの添加量
は、塩素化ポリエチレン100重量部に対し、5〜70
重量部、好ましくは5〜50重量部である。添加量が5
重量部よりも少ない場合、加工性、成形性の改良効果が
充分でなく、また70重量部よりも多くなるとNBRの
分散が悪くなり、反発弾性等の特性も悪化する。さら
に、本発明のエラストマー組成物には、必要に応じて安
定剤、充填剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡
剤、難燃剤、顔料、衝撃改良剤等の各種添加剤を配合し
てもよい。また、塩化ビニル系樹脂、ウレタン樹脂、ア
クリルゴム、架橋成分を含有しないNBR等他のポリマ
ーを添加しても差支えない。
【0018】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を製
造するには、結晶性塩素化ポリエチレン及び架橋成分を
有するNBR並びに必要に応じて可塑剤、結晶性ポリオ
レフィン、安定剤、その他添加剤を結晶性塩素化ポリエ
チレンの結晶融点以上の温度に加熱しながら剪断力下混
練するのが望ましい。この条件で混練することにより高
温クリープ特性(圧縮永久歪)の優れたエラストマー組
成物を得ることができる。
【0019】上述の配合成分を混合するのに用いる装置
は、実質的に均一に混合できるならいかなる装置でもよ
く、例えばヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、プ
ラネタリーミキサー等が挙げられ、また混合物を混練す
るには、例えば押出機、ロール、インテンシブミキサー
(バンバリーミキサー、ニーダー)等の加熱しながら剪
断力下混練できる装置が使用される。混練方法として多
段の添加口のある押出機にて前段で塩素化ポリエチレン
及び各種添加剤を投入し、後段で可塑剤を注入する方法
を採用することもできる。加熱温度の上限は、塩素化ポ
リエチレンの劣化が無視できる範囲内、具体的には21
0℃以下であるのが好ましい。なお、混練温度は、13
0〜210℃、好ましくは150〜200℃の範囲にあ
るのが望ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、結晶性塩素化ポリエチレンに架橋成分を有するNB
R、さらには望ましくは脂肪族二塩基酸エステル系可塑
剤を混合・混練するだけで高温クリープ特性、低温柔軟
性、成形加工性に優れた組成物となる。したがって、本
発明の組成物は、押出成形、圧縮成形、カレンダ加工、
中空成形、射出成形等通常の加工方法を採用することが
でき、加工性を顕著に改良し、高温クリープ特性、低温
柔軟性の優れた成形品にすることができる。成形品とし
ては、例えば自動車ウインドシール材、電線シース材、
パッキン類が挙げられ、高温クリープ特性の要求される
各種分野での、または低温で使用する用途での利用価値
が高い。
【0021】
【実施例】次に本発明の組成物を実施例にて詳述する
が、本発明はその要旨を逸脱しない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。尚、熱可塑性エラストマー
組成物の品質評価は次の通り行った。
【0022】
【表1】 硬度:圧縮永久歪の測定に用いたのと同様
のテストピースについてJISK6301に基づいて測
定したJIS A硬度。 圧縮永久歪:JIS K6301に基づき、70℃
×22時間、25%圧縮条件で測定。 反発弾性:JIS K6301に基づき23℃で測
定した。 脆化温度:JIS K6723に基づき測定。 低温柔軟温度:JIS K6301に基づき低温ね
じり試験法においてみかけねじりモジュラスが3.17
×103 kg/cm2 になるときの温度を示した。
【0023】また、実施例に使用した塩素化ポリエチレ
ン、NBR、可塑剤及び結晶性ポリオレフィンを次に示
す。
【0024】
【表2】 (1) 塩素化ポリエチレン 塩素化前 塩素化度 結晶融解熱 結晶融点 DOP吸油量 ポリエチレン分子量 35万 31% 8.3cal/g 118℃ 50以上 (2)NBR アクリロニトリル THF溶解度 ムーニー粘度 含量 (100℃) NBR(L) 25% 5重量% 62 (M) 30% 5重量% 62 (N) 40% 5重量% 60 (3)可塑剤 可塑剤(X) ジ−2−エチルヘキシルフタレート (Y) ジ−イソデシルアジペート (Z) ジ−イソノニルアジペート (4)結晶性ポリオレフィン 密度 MFR 結晶融点 高密度ポリエチレン 0.950 30 130℃
【0025】実施例1〜4、比較例1、2 塩素化ポリエチレン100重量部、表−1に示した種類
及び量のNBR及び可塑剤、バリウム−亜鉛系安定剤5
重量部並びに結晶性ポリオレフィン20重量部をヘンシ
ェルミキサーにて加熱混合し、これをジャケット温度1
20℃のバンバリーミキサーで80回転にて3分間混練
した。このときの樹脂温度はいずれも180℃に達して
いた。次に混練物を表面温度150℃のミルロールにて
シートを成形し、該シートを更に180℃で5分間熱プ
レスし、所定の試験片を作成した。評価結果を表−1に
併記した。
【0026】
【表3】
【0027】表−1に示した通り、本発明の熱可塑性エ
ラストマー組成物は、結晶性塩素化ポリエチレン及び架
橋構造を有し、アクリロニトリル含量の少ない(20〜
30%)NBRを混合することにより、低温柔軟性が良
好でかつ圧縮永久歪が極めて優れている。比較例に示す
ようにアクリロニトリル含量の多いNBRを使用した場
合、低温柔軟性が劣っていることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:06)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素化度20〜45%、DSC法結晶融
    解熱5〜35cal/gの結晶性塩素化ポリエチレン1
    00重量部、結晶性ポリオレフィン5〜70重量部、可
    塑剤10〜200重量部及びアクリロニトリル−ブタジ
    エン共重合体20〜400重量部を主成分とする熱可塑
    性エラストマー組成物であって、前記アクリロニトリル
    −ブタジエン共重合体がアクリロニトリル含有量が20
    〜30重量%でかつテトラヒドロフランに対する溶解度
    が80重量%以下のものであることを特徴とする熱可塑
    性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 結晶性塩素化ポリエチレンの塩素化前の
    重量平均分子量が10万〜75万の範囲にある請求項1
    記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 油としてジ−2−エチルヘキシルフタレ
    ートを用いたときの吸油量が25以上の塩素化ポリエチ
    レンである請求項1または請求項2記載の熱可塑性エラ
    ストマー組成物。
  4. 【請求項4】 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
    のムーニー粘度(100℃)が20〜80の範囲にある
    請求項1乃至請求項3いずれかの項に記載の熱可塑性エ
    ラストマー組成物。
  5. 【請求項5】 可塑剤が脂肪族二塩基酸エステル系可塑
    剤である請求項1乃至請求項4いずれかの項に記載の熱
    可塑性エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 結晶性ポリオレフィンが高密度ポリエチ
    レンまたは線状低密度ポリエチレンである請求項1乃至
    請求項5いずれかの項に記載の熱可塑性エラストマー組
    成物。
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