JP2876958B2 - クラッチディスク摩耗限度検出装置 - Google Patents
クラッチディスク摩耗限度検出装置Info
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- JP2876958B2 JP2876958B2 JP27611093A JP27611093A JP2876958B2 JP 2876958 B2 JP2876958 B2 JP 2876958B2 JP 27611093 A JP27611093 A JP 27611093A JP 27611093 A JP27611093 A JP 27611093A JP 2876958 B2 JP2876958 B2 JP 2876958B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクラッチディスク摩耗限
度検出装置に係り、特にクラッチペダルの踏力をマスタ
ーシリンダにより油圧力に変換した後、該油圧力をパワ
ーシリンダに受圧させてプッシュロッドを進退動作させ
ながらクラッチディスクの接離を行うように構成してな
るクラッチコントロール装置に適用されるクラッチディ
スク摩耗限度検出装置に関する。
度検出装置に係り、特にクラッチペダルの踏力をマスタ
ーシリンダにより油圧力に変換した後、該油圧力をパワ
ーシリンダに受圧させてプッシュロッドを進退動作させ
ながらクラッチディスクの接離を行うように構成してな
るクラッチコントロール装置に適用されるクラッチディ
スク摩耗限度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より図3(図3には本発明も併せて
記載されている)に示すように、クラッチペダル1の踏
力をマスターシリンダ2により油圧力に変換した後、該
油圧力をパワーシリンダ20に受圧させてプッシュロッ
ド4を進退動作させ、該動作力によりロッカーアーム5
を介してクラッチディスク6の接離を行うように構成し
ているが、かかる装置においてクラッチディスク6が摩
耗限度に達すると、クラッチ操作が出来ず路上故障の原
因につながり、安全上極めて問題である。この為、前記
クラッチディスク6の摩耗状況を目盛にて検出する検出
装置が提案されているが、かかる装置においては、一般
ユーザは車両の下に潜り込んで点検しない限り検出でき
ず、運転中においてはその検出は不可能である。かかる
欠点を解消するために、クラッチディスク6が摩耗した
場合前記パワーシリンダ20内の油圧受圧面積が変化
し、これにより前記クラッチペダル1の踏力が増大して
運転者側でクラッチ摩耗を検知し得る機構も提案されて
いる。
記載されている)に示すように、クラッチペダル1の踏
力をマスターシリンダ2により油圧力に変換した後、該
油圧力をパワーシリンダ20に受圧させてプッシュロッ
ド4を進退動作させ、該動作力によりロッカーアーム5
を介してクラッチディスク6の接離を行うように構成し
ているが、かかる装置においてクラッチディスク6が摩
耗限度に達すると、クラッチ操作が出来ず路上故障の原
因につながり、安全上極めて問題である。この為、前記
クラッチディスク6の摩耗状況を目盛にて検出する検出
装置が提案されているが、かかる装置においては、一般
ユーザは車両の下に潜り込んで点検しない限り検出でき
ず、運転中においてはその検出は不可能である。かかる
欠点を解消するために、クラッチディスク6が摩耗した
場合前記パワーシリンダ20内の油圧受圧面積が変化
し、これにより前記クラッチペダル1の踏力が増大して
運転者側でクラッチ摩耗を検知し得る機構も提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記装置
においてもレンタカーや営業車の様に運転車が頻繁に変
わる場合、又自家用車の様に運転者が変わらない場合に
おいても環境条件及び運転条件によって前記踏力の増大
変化を運転者が必ずしも把握できない場合があり、確実
な検知が困難であった。本発明はかかる従来技術の欠点
に鑑み、簡単な構造で且つ運転者が走行中においてもク
ラッチディスク6の摩耗限度を容易に且つ精度良く検知
できるクラッチディスク摩耗限度検出装置を提供する事
を目的とする。
においてもレンタカーや営業車の様に運転車が頻繁に変
わる場合、又自家用車の様に運転者が変わらない場合に
おいても環境条件及び運転条件によって前記踏力の増大
変化を運転者が必ずしも把握できない場合があり、確実
な検知が困難であった。本発明はかかる従来技術の欠点
に鑑み、簡単な構造で且つ運転者が走行中においてもク
ラッチディスク6の摩耗限度を容易に且つ精度良く検知
できるクラッチディスク摩耗限度検出装置を提供する事
を目的とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記したクラッチ
コントロール装置において、図1及び図3に示すよう
に、前記クラッチディスク6が摩耗限度に達すると油圧
受圧面積が減少するバルブ機構をパワーシリンダ20に
内蔵すると共に、該パワーシリンダ20の油口近傍の油
圧ライン9上に圧力スイッチ10を設置し、前記受圧面
積の減少に起因して増圧する油圧を検知した圧力スイッ
チ10のON若しくはOFF時間が、T時間(通常変速
操作時にペダル踏込み時間に発生する圧力スイッチ10
作動時間)以上であった場合に、運転席内に配置した検
知手段9を作動可能に構成した事を特徴とするものであ
る。
コントロール装置において、図1及び図3に示すよう
に、前記クラッチディスク6が摩耗限度に達すると油圧
受圧面積が減少するバルブ機構をパワーシリンダ20に
内蔵すると共に、該パワーシリンダ20の油口近傍の油
圧ライン9上に圧力スイッチ10を設置し、前記受圧面
積の減少に起因して増圧する油圧を検知した圧力スイッ
チ10のON若しくはOFF時間が、T時間(通常変速
操作時にペダル踏込み時間に発生する圧力スイッチ10
作動時間)以上であった場合に、運転席内に配置した検
知手段9を作動可能に構成した事を特徴とするものであ
る。
【0005】尚、前記圧力スイッチ10の制御は必ずし
も時間的制御を行うことなく、前記圧力スイッチ10の
ON若しくはOFF状態が、ペダル踏込み量が所定踏込
み量以上でも尚継続している場合に、運転席内に配置し
た検知手段9を作動させるように構成しても良い。
も時間的制御を行うことなく、前記圧力スイッチ10の
ON若しくはOFF状態が、ペダル踏込み量が所定踏込
み量以上でも尚継続している場合に、運転席内に配置し
た検知手段9を作動させるように構成しても良い。
【0006】
【作用】先ず前記圧力スイッチ10の最適取り付け位置
について言及する。後記図1に示すように、前記クラッ
チディスク6が摩耗限度に達すると油圧受圧面積が減少
するバルブ機構21をパワーシリンダ20に内蔵した場
合、前記油圧受圧面積の減少によりその上流側の作動油
圧、言い換えればマスターシリンダ2の出口側とパワー
シリンダ20の入口端間のパイプライン9中の油圧が上
昇することは容易に理解できる。そして前記マスターシ
リンダ2側の油圧変動(図3の(A)位置)と、パワー
シリンダ20側の油圧変動((B)位置)をペダル踏込
み速度(クラッチが切れるまでのペダル踏込み時間)と
の関係において調べてみると図4(A)(B)の様にな
る。
について言及する。後記図1に示すように、前記クラッ
チディスク6が摩耗限度に達すると油圧受圧面積が減少
するバルブ機構21をパワーシリンダ20に内蔵した場
合、前記油圧受圧面積の減少によりその上流側の作動油
圧、言い換えればマスターシリンダ2の出口側とパワー
シリンダ20の入口端間のパイプライン9中の油圧が上
昇することは容易に理解できる。そして前記マスターシ
リンダ2側の油圧変動(図3の(A)位置)と、パワー
シリンダ20側の油圧変動((B)位置)をペダル踏込
み速度(クラッチが切れるまでのペダル踏込み時間)と
の関係において調べてみると図4(A)(B)の様にな
る。
【0007】即ちマスターシリンダ2側の油圧は図4
(A)に示すように、常温時においてはペダル踏込み速
度に係わらず、前記バルブ機構21作動時(クラッチデ
ィスク6が摩耗限度に達っした段階)と非作動時では油
圧差が大きく圧力スイッチ10により容易に検知可能で
あるが、寒冷地等において油圧が例えば0℃以下の低温
時においては、例えバルブ機構21が非作動時であって
もバルブ踏込み速度が遅い場合は、常温作動時の場合と
有意差があるが、その油圧は踏込み速度が早くなるに従
い急速に上昇し、ペダル踏込み速度が0.16秒以下に
なると常温作動時のペダル踏込み速度が0.6秒の場合
の油圧を越え、そして更に0.1秒以下になると常温作
動時の油圧カーブ以上になってしまう。従って前記マス
ターシリンダ2側の油圧変動に基づいてクラッチディス
ク摩耗限度を圧力スイッチ10で検知しても精度良い検
知が困難である。
(A)に示すように、常温時においてはペダル踏込み速
度に係わらず、前記バルブ機構21作動時(クラッチデ
ィスク6が摩耗限度に達っした段階)と非作動時では油
圧差が大きく圧力スイッチ10により容易に検知可能で
あるが、寒冷地等において油圧が例えば0℃以下の低温
時においては、例えバルブ機構21が非作動時であって
もバルブ踏込み速度が遅い場合は、常温作動時の場合と
有意差があるが、その油圧は踏込み速度が早くなるに従
い急速に上昇し、ペダル踏込み速度が0.16秒以下に
なると常温作動時のペダル踏込み速度が0.6秒の場合
の油圧を越え、そして更に0.1秒以下になると常温作
動時の油圧カーブ以上になってしまう。従って前記マス
ターシリンダ2側の油圧変動に基づいてクラッチディス
ク摩耗限度を圧力スイッチ10で検知しても精度良い検
知が困難である。
【0008】一方パワーシリンダ20側の油圧は図4
(B)に示すように、ペダル踏込み速度及び低温/常温
とに係わらず、前記バルブ機構21作動時と非作動時と
で油圧差が大きく、特に非作動時においては低温/常温
いずれの場合も油圧変化が少なく、言い換えれば有意差
があるために、バルブ機構21作動時と非作動時との間
に圧力スイッチ10設定圧を設定することにより、寒冷
地及び非寒冷地を問わず圧力スイッチ10により容易に
検知可能である。従って前記パワーシリンダ20側の油
圧変動に基づいてクラッチディスク摩耗限度を圧力スイ
ッチ10で検知することにより精度良い検知が可能とな
る。
(B)に示すように、ペダル踏込み速度及び低温/常温
とに係わらず、前記バルブ機構21作動時と非作動時と
で油圧差が大きく、特に非作動時においては低温/常温
いずれの場合も油圧変化が少なく、言い換えれば有意差
があるために、バルブ機構21作動時と非作動時との間
に圧力スイッチ10設定圧を設定することにより、寒冷
地及び非寒冷地を問わず圧力スイッチ10により容易に
検知可能である。従って前記パワーシリンダ20側の油
圧変動に基づいてクラッチディスク摩耗限度を圧力スイ
ッチ10で検知することにより精度良い検知が可能とな
る。
【0009】さて前記バルブ機構21は通常の変速動作
時でもクラッチディスクが摩耗限度に近づくと油口22
に接近し、オリフィス作用により図2に示すように、油
圧力が増大する。従ってこの立上がり初期を避けて圧
力スイッチ10を検知する必要がある。そこで本発明
は、前記バルブ機構21の受圧面積の減少に起因して発
生する増圧油圧を検知した圧力スイッチ10のON若し
くはOFF時間が、T時間(通常変速操作時にペダル踏
込み時間に発生する圧力スイッチ10作動時間)以上で
あった場合か、若しくは前記圧力スイッチ10のON若
しくはOFF状態が、ペダル踏込み量が所定踏込み量以
上でも尚継続している場合に、運転席内に配置した検知
手段9を作動させるように構成する。これにより運転者
が走行中においてもクラッチディスクの摩耗限度を容易
に且つ精度良く検知できる。
時でもクラッチディスクが摩耗限度に近づくと油口22
に接近し、オリフィス作用により図2に示すように、油
圧力が増大する。従ってこの立上がり初期を避けて圧
力スイッチ10を検知する必要がある。そこで本発明
は、前記バルブ機構21の受圧面積の減少に起因して発
生する増圧油圧を検知した圧力スイッチ10のON若し
くはOFF時間が、T時間(通常変速操作時にペダル踏
込み時間に発生する圧力スイッチ10作動時間)以上で
あった場合か、若しくは前記圧力スイッチ10のON若
しくはOFF状態が、ペダル踏込み量が所定踏込み量以
上でも尚継続している場合に、運転席内に配置した検知
手段9を作動させるように構成する。これにより運転者
が走行中においてもクラッチディスクの摩耗限度を容易
に且つ精度良く検知できる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は本発明の実施例にかかるクラッチディスクの摩耗限度
検出装置の要部構成で、前記図3に示すパワーシリンダ
20の内部構成を示し、マスターシリンダ2よりの発生
油圧を取入れる小径の油口22の奥側に大径のシリンダ
通路23が形成されており、該通路23内にインジケー
タバルブ21及び該バルブ21に連結部材24を介して
連結されたピストン25が摺動自在に嵌装されており、
前記ピストン25の背面側にプッシュロッド4が当接さ
れ、ピストン25を介してプッシュロッド4を進退させ
る。
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は本発明の実施例にかかるクラッチディスクの摩耗限度
検出装置の要部構成で、前記図3に示すパワーシリンダ
20の内部構成を示し、マスターシリンダ2よりの発生
油圧を取入れる小径の油口22の奥側に大径のシリンダ
通路23が形成されており、該通路23内にインジケー
タバルブ21及び該バルブ21に連結部材24を介して
連結されたピストン25が摺動自在に嵌装されており、
前記ピストン25の背面側にプッシュロッド4が当接さ
れ、ピストン25を介してプッシュロッド4を進退させ
る。
【0011】そして前記バルブ21の中央外周にはリン
グ26が環設されており、該リング26とピストン25
間にコイルバネ27Aを、又前記コイルバネ27Aを受
圧するために、前記リング26と油口22側壁面間にコ
イルバネ27Bが介装されている。そして前記バルブ2
1内は軸心上に沿って貫通孔28を穿孔すると共に、そ
の途中にスティールボール29a及びバネ29bからな
る逆止弁を介在させている。
グ26が環設されており、該リング26とピストン25
間にコイルバネ27Aを、又前記コイルバネ27Aを受
圧するために、前記リング26と油口22側壁面間にコ
イルバネ27Bが介装されている。そして前記バルブ2
1内は軸心上に沿って貫通孔28を穿孔すると共に、そ
の途中にスティールボール29a及びバネ29bからな
る逆止弁を介在させている。
【0012】次にかかるパワーシリンダ20の制御動作
を図2のグラフに基づいて説明するに、通常の変速若し
くは発進操作時においてもクラッチディスクが摩耗限度
に近づいた場合、バルブ21が油口22に接近した状態
になっているためオリフィス作用により、クラッチペダ
ル1を踏み込み当初においてはマスタシリンダ発生油圧
が僅かに上昇するがその後直ちにインジケータバルブ
21が油口22より遠ざかりオリフィス作用がなくなり
該油圧は通常油圧に戻りピストン25を往動させクラッ
チディスク6をフェース面より切り離し、所定のクラッ
チ操作が行われる。(参照)
を図2のグラフに基づいて説明するに、通常の変速若し
くは発進操作時においてもクラッチディスクが摩耗限度
に近づいた場合、バルブ21が油口22に接近した状態
になっているためオリフィス作用により、クラッチペダ
ル1を踏み込み当初においてはマスタシリンダ発生油圧
が僅かに上昇するがその後直ちにインジケータバルブ
21が油口22より遠ざかりオリフィス作用がなくなり
該油圧は通常油圧に戻りピストン25を往動させクラッ
チディスク6をフェース面より切り離し、所定のクラッ
チ操作が行われる。(参照)
【0013】一方、前記クラッチディスク6が摩耗した
場合は、該摩耗量に対応してロッカアーム5及びプッシ
ュロッド4を介してコイルバネ27Aが圧縮方向に縮動
し、コイルバネ27A−B力差が増大する。この結果、
変速若しくは発進操作時に、コイルバネ27A−B力が
強いために、クラッチペダル1を踏み込んでもインジケ
ータバルブ21が油口22に接触した状態にあり、且つ
該バルブ21はコイルバネ27Aにより所定圧で附勢さ
れているために、踏力すなわちマスタシリンダ2の発生
油圧が増大していき、該発生油圧がコイルバネ27A−
B力以上になるまでピストン25は動かず、言換えれば
クラッチディスク6を接離させるプッシュロッド4が動
かず踏力のみが増大していく。(参照)
場合は、該摩耗量に対応してロッカアーム5及びプッシ
ュロッド4を介してコイルバネ27Aが圧縮方向に縮動
し、コイルバネ27A−B力差が増大する。この結果、
変速若しくは発進操作時に、コイルバネ27A−B力が
強いために、クラッチペダル1を踏み込んでもインジケ
ータバルブ21が油口22に接触した状態にあり、且つ
該バルブ21はコイルバネ27Aにより所定圧で附勢さ
れているために、踏力すなわちマスタシリンダ2の発生
油圧が増大していき、該発生油圧がコイルバネ27A−
B力以上になるまでピストン25は動かず、言換えれば
クラッチディスク6を接離させるプッシュロッド4が動
かず踏力のみが増大していく。(参照)
【0014】そして前記発生油圧がコイルバネ27A−
B力以上になるとバルブ21が油口22より開放され、
一方油口22に対してシリンダ内径、すなわちピストン
25外径の受圧面積が大きくなるために、踏力即ち発生
油圧が低下しながら、ピストン25を往動させクラッチ
ディスク6をフェース面より切り離し、所定のクラッチ
操作が行われる。(参照)
B力以上になるとバルブ21が油口22より開放され、
一方油口22に対してシリンダ内径、すなわちピストン
25外径の受圧面積が大きくなるために、踏力即ち発生
油圧が低下しながら、ピストン25を往動させクラッチ
ディスク6をフェース面より切り離し、所定のクラッチ
操作が行われる。(参照)
【0015】そして前記クラッチ操作終了後、ペダル1
を戻すとインジケータバルブ21が油口22と接触して
も、油圧による推力がスティールボール29aを押上
げ、残圧が除去される。(参照) 以下前記動作を繰り返す。
を戻すとインジケータバルブ21が油口22と接触して
も、油圧による推力がスティールボール29aを押上
げ、残圧が除去される。(参照) 以下前記動作を繰り返す。
【0016】そして本発明は前記発生油圧の増大を圧力
スイッチ10で検知し前記した作用を営むものである。
即ち10は前記パワーシリンダ20の油口22入口近傍
のパイプライン7に取り付けた圧力スイッチで、前記圧
力スイッチ10は前記パイプライン7に嵌合するガイド
穴11に摺動自在に嵌合されたピストン12と、バネ受
け13を介して該ピストン12に附勢力を押圧する調整
バネ14と、該附勢力に抗して前記ピストン12が往動
した際に接点15を開放する絶縁ヘッド16とよりな
る。そして前記接点15が開放されて生成されるOFF
信号はMPU30側に伝達され、後記する制御を行う。
MPU30にはタイマ31が内蔵され、又クラッチペダ
ル1が所定ストロークに達した時点で例えばマイクロス
イッチ32よりの信号を授受可能に構成されており、こ
れらの信号に基づいて運転席内に配設した発光ダイオー
ド等の検知手段9の点灯制御を行う。さて、前記クラッ
チディスク6の摩耗により、マスターシリンダ2内の発
生油圧が増大するが、図2より明らかな様に通常操作時
においても踏み込み初期に僅かに発生油圧が増大する場
合があるために、該発生油圧が収斂した後の発生油圧を
摩耗により増圧した発生油圧として検知するのが好まし
く、この為前記所定踏み込みストローク経過した後の発
生油圧が圧力スイッチ10の設定圧以上の場合にCPU
で摩耗限度であると判断し、MPUよりの検知信号に基
づいて運転席内に配設した発光ダイオード9を点灯させ
る。そして前記通常操作時の踏み込みストローク量は、
マイクロスイッチ32等を用いて直接測定してもよく、
又タイマ31により時間変換して、前記通常変速操作時
にペダル踏込みストロークに対応する時間に発生する圧
力スイッチ10作動時間以上に設定してもよい。
スイッチ10で検知し前記した作用を営むものである。
即ち10は前記パワーシリンダ20の油口22入口近傍
のパイプライン7に取り付けた圧力スイッチで、前記圧
力スイッチ10は前記パイプライン7に嵌合するガイド
穴11に摺動自在に嵌合されたピストン12と、バネ受
け13を介して該ピストン12に附勢力を押圧する調整
バネ14と、該附勢力に抗して前記ピストン12が往動
した際に接点15を開放する絶縁ヘッド16とよりな
る。そして前記接点15が開放されて生成されるOFF
信号はMPU30側に伝達され、後記する制御を行う。
MPU30にはタイマ31が内蔵され、又クラッチペダ
ル1が所定ストロークに達した時点で例えばマイクロス
イッチ32よりの信号を授受可能に構成されており、こ
れらの信号に基づいて運転席内に配設した発光ダイオー
ド等の検知手段9の点灯制御を行う。さて、前記クラッ
チディスク6の摩耗により、マスターシリンダ2内の発
生油圧が増大するが、図2より明らかな様に通常操作時
においても踏み込み初期に僅かに発生油圧が増大する場
合があるために、該発生油圧が収斂した後の発生油圧を
摩耗により増圧した発生油圧として検知するのが好まし
く、この為前記所定踏み込みストローク経過した後の発
生油圧が圧力スイッチ10の設定圧以上の場合にCPU
で摩耗限度であると判断し、MPUよりの検知信号に基
づいて運転席内に配設した発光ダイオード9を点灯させ
る。そして前記通常操作時の踏み込みストローク量は、
マイクロスイッチ32等を用いて直接測定してもよく、
又タイマ31により時間変換して、前記通常変速操作時
にペダル踏込みストロークに対応する時間に発生する圧
力スイッチ10作動時間以上に設定してもよい。
【0017】
【効果】以上記載のごとく本発明によれば、簡単な構造
で且つ運転者が走行中においてもクラッチディスクの摩
耗限度を容易に且つ精度良く検知できる。等の種々の著
効を有す。
で且つ運転者が走行中においてもクラッチディスクの摩
耗限度を容易に且つ精度良く検知できる。等の種々の著
効を有す。
【図1】図1は本発明の実施例にかかるクラッチディス
クの摩耗限度検出装置の要部構成図を示す
クの摩耗限度検出装置の要部構成図を示す
【図2】クラッチペダルの踏力(発生油圧)と踏込みス
トロークの関係を示すグラフ図
トロークの関係を示すグラフ図
【図3】クラッチコントロール装置の概略図
【図4】(A)(B)はマスターシリンダ側の油圧変動
と、パワーシリンダ側の油圧変動をペダル踏込み速度
(クラッチが切れるまでのペダル踏込み時間)との関係
を示すグラフ図
と、パワーシリンダ側の油圧変動をペダル踏込み速度
(クラッチが切れるまでのペダル踏込み時間)との関係
を示すグラフ図
1 クラッチペダル 2 マスターシリンダ 4 プッシュロッド 5 ロッカーアーム 6 クラッチディスク 7 油圧ライン 10 圧力スイッチ 20 パワーシリンダ 21 バルブ機構(インジケータバルブ)
Claims (3)
- 【請求項1】 クラッチペダルの踏力をマスターシリン
ダにより油圧力に変換した後、該油圧力をパワーシリン
ダに受圧させてプッシュロッドを進退動作させながらク
ラッチディスクの接離を行うように構成してなるクラッ
チコントロール装置において、 前記クラッチディスクが摩耗限度に達すると油圧受圧面
積が減少するバルブ機構をパワーシリンダに内蔵すると
共に、該パワーシリンダの油口近傍の油圧ライン上に圧
力スイッチを設置し、前記受圧面積の減少に起因して増
圧する油圧を検知した圧力スイッチのON若しくはOF
F時間が、所定時間以上であった場合に、運転席内に配
置した検知手段を作動させる事を特徴とするクラッチデ
ィスク摩耗限度検出装置 - 【請求項2】 前記所定時間が、通常変速操作時のペダ
ル踏込み時に発生する圧力スイッチの設定圧を越えるO
N若しくはOFF時間以上である事を特徴とする請求項
1記載のクラッチディスク摩耗限度検出装置 - 【請求項3】 クラッチペダルの踏力をマスターシリン
ダにより油圧力に変換した後、該油圧力をパワーシリン
ダに受圧させてプッシュロッドを進退動作させながらク
ラッチディスクの接離を行うように構成してなるクラッ
チコントロール装置において、 前記クラッチディスクが摩耗限度に達すると油圧受圧面
積が減少するバルブ機構をパワーシリンダに内蔵すると
共に、該パワーシリンダの油口近傍の油圧ライン上に圧
力スイッチを設置し、前記受圧面積の減少に起因して発
生する増圧油圧を検知した圧力スイッチのON若しくは
OFF状態が、ペダル踏込み量が所定踏込み量以上でも
尚継続している場合に、運転席内に配置した検知手段を
作動させる事を特徴とするクラッチディスク摩耗限度検
出装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27611093A JP2876958B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | クラッチディスク摩耗限度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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