JP2876758B2 - Ptc素子の製造方法 - Google Patents
Ptc素子の製造方法Info
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- JP2876758B2 JP2876758B2 JP24530590A JP24530590A JP2876758B2 JP 2876758 B2 JP2876758 B2 JP 2876758B2 JP 24530590 A JP24530590 A JP 24530590A JP 24530590 A JP24530590 A JP 24530590A JP 2876758 B2 JP2876758 B2 JP 2876758B2
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- Japan
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- ptc element
- matrix
- batio
- manufacturing
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はPTC素子の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、PTC素子の製造方法としては、例えばBaTiO3粉
末にCe,La,Nb,Taなどの元素が添加された複合粉末をプ
レス機で加圧成形した後、焼成する方法や、真空蒸着法
により基板上に薄膜を形成する方法、あるいはBaTiO3系
半導体粉末に導電性の添加剤とガラスフリットを加えて
ペースト状として基板上にスクリーン印刷した後、焼成
する方法等がある。
末にCe,La,Nb,Taなどの元素が添加された複合粉末をプ
レス機で加圧成形した後、焼成する方法や、真空蒸着法
により基板上に薄膜を形成する方法、あるいはBaTiO3系
半導体粉末に導電性の添加剤とガラスフリットを加えて
ペースト状として基板上にスクリーン印刷した後、焼成
する方法等がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、プレス機を用いる方法においてはプレ
ス成形のために薄膜もしくは複雑な形状や大面積の形状
は得にくい。また、真空蒸着法を用いる方法において
は、真空チャンバー内で行なうために操作が難しく、薄
膜形成は可能であるが、大面積化は難しく、コストも高
くなってしまう。更にスクリーン印刷を用いる方法では
比抵抗が高くなりやすく、またガラスフリットを加える
ことによりBaTiO3系半導体とガラスフリットの耐熱性、
熱膨張係数の差から熱処理時などに生じる熱衝撃に弱い
という欠点があった。
ス成形のために薄膜もしくは複雑な形状や大面積の形状
は得にくい。また、真空蒸着法を用いる方法において
は、真空チャンバー内で行なうために操作が難しく、薄
膜形成は可能であるが、大面積化は難しく、コストも高
くなってしまう。更にスクリーン印刷を用いる方法では
比抵抗が高くなりやすく、またガラスフリットを加える
ことによりBaTiO3系半導体とガラスフリットの耐熱性、
熱膨張係数の差から熱処理時などに生じる熱衝撃に弱い
という欠点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、薄型で大面積で複雑形状のPTC素子を安価
に、かつ安易に製造できるPTC素子の製造方法を提供す
ることを目的としている。
ものであり、薄型で大面積で複雑形状のPTC素子を安価
に、かつ安易に製造できるPTC素子の製造方法を提供す
ることを目的としている。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために、本発明のPTC素子の製造
方法はBaTiO3粉末にCe,La,Nb,Taなどの元素が添加され
た複合粉末を母型上に溶射し、該母型上に皮膜を形成す
る工程と、前記溶射皮膜を前記母型より離脱させる工程
と、前記離脱させた溶射皮膜を熱処理する工程とからな
る。
方法はBaTiO3粉末にCe,La,Nb,Taなどの元素が添加され
た複合粉末を母型上に溶射し、該母型上に皮膜を形成す
る工程と、前記溶射皮膜を前記母型より離脱させる工程
と、前記離脱させた溶射皮膜を熱処理する工程とからな
る。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して
説明する。
説明する。
半導体化剤として、Laが0.2at%添加されたBaTiO3粉
末を1100℃で60分間焼成した後、粉砕することにより粒
径が5〜125μmの粉末を作製する。この粉末を第1図
に示すようにZn合金母型2上に第4図に示す条件で0.1
〜1mmの膜厚でプラズマ溶射ガン1により溶射を行な
う。
末を1100℃で60分間焼成した後、粉砕することにより粒
径が5〜125μmの粉末を作製する。この粉末を第1図
に示すようにZn合金母型2上に第4図に示す条件で0.1
〜1mmの膜厚でプラズマ溶射ガン1により溶射を行な
う。
次にZn合金母型2を溶融してBaTiO3皮膜3を離脱させ
る。この離脱させたBaTiO3皮膜3を空気中、300℃/hrの
速度で昇温し、1340℃の温度で0.5hr保持した後、300℃
/hrの速度で降温した。この熱処理により、BaTiO3皮膜
3は半導体化されてPTC素子4となる。
る。この離脱させたBaTiO3皮膜3を空気中、300℃/hrの
速度で昇温し、1340℃の温度で0.5hr保持した後、300℃
/hrの速度で降温した。この熱処理により、BaTiO3皮膜
3は半導体化されてPTC素子4となる。
このPTC素子4に第2図に示すようにスパッタリング
によりAl電極5を作製して、温度−比抵抗の関係を測定
した結果を第3図に示す。110℃ぐらいから比抵抗の上
昇がみられ、PTC特性を示していることが理解される。
によりAl電極5を作製して、温度−比抵抗の関係を測定
した結果を第3図に示す。110℃ぐらいから比抵抗の上
昇がみられ、PTC特性を示していることが理解される。
以上、詳述したことから明らかなように、本実施例の
PTC素子の製造方法によれば、薄型で大面積、もしくは
複雑な形状のPTC素子が安価に且つ容易に製造すること
ができる。
PTC素子の製造方法によれば、薄型で大面積、もしくは
複雑な形状のPTC素子が安価に且つ容易に製造すること
ができる。
尚、本実施例においては母型にZn合金を用いている
が、熱可塑性樹脂を用いても良いし、また、Al及びAl合
金を用いてアルカリ溶液により溶解するようにしても良
い。また母型を繰り返し使用したいときは、母型2に離
型剤、例えば、ベンガラを水ガラスで溶いたものを塗布
して、BaTiO3溶射皮膜を剥離させるか、表面研磨された
セラミックス母型を用いて、母型を高温予熱状態(300
℃以上)で溶射を行なってから剥離させても良い。表面
研磨された酸化物セラミックスを高温状態に保てば、溶
射を行なっているときはBaTiO3溶射皮膜は母型と良く接
合しているが、冷却されて常温状態になると熱膨張係数
の違いによって溶射皮膜と母型との間に応力が生じて剥
離し易くなり、簡単にBaTiO3皮膜を母型から離脱させる
ことが可能となる。
が、熱可塑性樹脂を用いても良いし、また、Al及びAl合
金を用いてアルカリ溶液により溶解するようにしても良
い。また母型を繰り返し使用したいときは、母型2に離
型剤、例えば、ベンガラを水ガラスで溶いたものを塗布
して、BaTiO3溶射皮膜を剥離させるか、表面研磨された
セラミックス母型を用いて、母型を高温予熱状態(300
℃以上)で溶射を行なってから剥離させても良い。表面
研磨された酸化物セラミックスを高温状態に保てば、溶
射を行なっているときはBaTiO3溶射皮膜は母型と良く接
合しているが、冷却されて常温状態になると熱膨張係数
の違いによって溶射皮膜と母型との間に応力が生じて剥
離し易くなり、簡単にBaTiO3皮膜を母型から離脱させる
ことが可能となる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更は可能
である。
である。
[発明の効果] 以上、詳述したことから明らかなように、本発明によ
れば、溶射法を用いることにより所望する形状の母型に
Ce,La,Nb,TaなどのPTC特性を発現させる元素が添加され
たBaTiO3皮膜を形成することが可能となるために、薄型
で大面積、もしくは複雑な形状のPTC素子が安価に且つ
容易に製造することができる。
れば、溶射法を用いることにより所望する形状の母型に
Ce,La,Nb,TaなどのPTC特性を発現させる元素が添加され
たBaTiO3皮膜を形成することが可能となるために、薄型
で大面積、もしくは複雑な形状のPTC素子が安価に且つ
容易に製造することができる。
第1図から第4図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第1図は母型へ溶射する様子を示す説明図、
第2図は本実施例のPTC素子の断面図、第3図は本実施
例におけるPTC素子の温度と比抵抗の関係を示すグラ
フ、第4図はプラズマ溶射の条件を示す表である。 図中、1はプラズマ溶射ガン、2は母型、3はBaTiO3皮
膜、4はPTC素子である。
すもので、第1図は母型へ溶射する様子を示す説明図、
第2図は本実施例のPTC素子の断面図、第3図は本実施
例におけるPTC素子の温度と比抵抗の関係を示すグラ
フ、第4図はプラズマ溶射の条件を示す表である。 図中、1はプラズマ溶射ガン、2は母型、3はBaTiO3皮
膜、4はPTC素子である。
Claims (1)
- 【請求項1】BaTiO3粉末にCe,La,Nb,Taなどの元素が添
加された複合粉末を母型上に溶射し、該母型上に皮膜を
形成する工程と、 前記溶射皮膜を前記母型より離脱させる工程と、 前記離脱させた溶射皮膜を熱処理する工程と からなることを特徴とするPTC素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24530590A JP2876758B2 (ja) | 1990-09-14 | 1990-09-14 | Ptc素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24530590A JP2876758B2 (ja) | 1990-09-14 | 1990-09-14 | Ptc素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04124801A JPH04124801A (ja) | 1992-04-24 |
JP2876758B2 true JP2876758B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=17131701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24530590A Expired - Lifetime JP2876758B2 (ja) | 1990-09-14 | 1990-09-14 | Ptc素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876758B2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-14 JP JP24530590A patent/JP2876758B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04124801A (ja) | 1992-04-24 |
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