JP2875710B2 - オーバーロックミシンの上メスリリース装置 - Google Patents
オーバーロックミシンの上メスリリース装置Info
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- JP2875710B2 JP2875710B2 JP11985493A JP11985493A JP2875710B2 JP 2875710 B2 JP2875710 B2 JP 2875710B2 JP 11985493 A JP11985493 A JP 11985493A JP 11985493 A JP11985493 A JP 11985493A JP 2875710 B2 JP2875710 B2 JP 2875710B2
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- female
- knife
- sewing
- sewing machine
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーバーロックミシンの
上メスリリース装置に係り、特に縁かがり縫いと二重環
及び特殊縫いを行なうオーバーロックミシンの上メスリ
リース装置に関する。
上メスリリース装置に係り、特に縁かがり縫いと二重環
及び特殊縫いを行なうオーバーロックミシンの上メスリ
リース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーバーロックミシンにより縁かがり縫
いをする場合、上メスと下メスの摺動により布を切断し
ながら縫製を行なうが、この布切断装置として、上下に
揺動可能な上メス揺動部材により上メスを支持し、ミシ
ンの主軸を駆動源とする上メス駆動手段により、該上メ
ス揺動部材を上下に駆動するものが知られている。
いをする場合、上メスと下メスの摺動により布を切断し
ながら縫製を行なうが、この布切断装置として、上下に
揺動可能な上メス揺動部材により上メスを支持し、ミシ
ンの主軸を駆動源とする上メス駆動手段により、該上メ
ス揺動部材を上下に駆動するものが知られている。
【0003】ところで、布切断を伴う縁かがり縫いと、
布切断を伴わない二重環縫い及び特殊縫いの双方の縫い
が可能なオーバーロックミシンを用いる場合、二重環縫
い及び特殊縫いをする際には上メスによる布切断を不作
用にする必要がある。
布切断を伴わない二重環縫い及び特殊縫いの双方の縫い
が可能なオーバーロックミシンを用いる場合、二重環縫
い及び特殊縫いをする際には上メスによる布切断を不作
用にする必要がある。
【0004】このため、従来、上記上メス揺動部材へ下
メスに作用する作用位置と上メスから離隔する不作用位
置に回転可能に支持し、二重環縫い及び特殊縫いの際に
は上メスを不作用位置に回転操作して係止している。
メスに作用する作用位置と上メスから離隔する不作用位
置に回転可能に支持し、二重環縫い及び特殊縫いの際に
は上メスを不作用位置に回転操作して係止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、上メスを上メス揺動部材に対して回転することによ
り下メスから離隔しても、上メス揺動部材は回転したま
まであるので、ミシンテーブル上で作業を行なう際に危
険であると共に上メス揺動部材が邪魔となって作業空間
が狭くなる。
は、上メスを上メス揺動部材に対して回転することによ
り下メスから離隔しても、上メス揺動部材は回転したま
まであるので、ミシンテーブル上で作業を行なう際に危
険であると共に上メス揺動部材が邪魔となって作業空間
が狭くなる。
【0006】したがって本発明の目的は、二重環縫い及
び特殊縫いを行なう際に安全かつ作業空間を広くするこ
とのできる上メスリリース装置を提供することにある。
び特殊縫いを行なう際に安全かつ作業空間を広くするこ
とのできる上メスリリース装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この発明は、縁かがり
縫いと縁かがり縫い以外の少なくとも一種類の縫いを行
うオ−バ−ロックミシンにおいて、布切断用の上メスを
取り付けられ上下に揺動可能とした上メス揺動部材と、
前記上メス揺動部材を所定上下範囲に揺動させる上メス
駆動部材と、前記上メス駆動部材の前記所定上下範囲の
上限よりも上方のミシンフレ−ムに固定された上メス保
持部材と、上メスを使用する縫いのときには前記上メス
揺動部材を前記上メス駆動部材に連結し、上メスを使用
しない縫いのときには前記上メス揺動部材を前記上メス
駆動部材との連結を解除して前記上メス保持部材に係止
する切替え手段、とを備えたことにより達成される。
縫いと縁かがり縫い以外の少なくとも一種類の縫いを行
うオ−バ−ロックミシンにおいて、布切断用の上メスを
取り付けられ上下に揺動可能とした上メス揺動部材と、
前記上メス揺動部材を所定上下範囲に揺動させる上メス
駆動部材と、前記上メス駆動部材の前記所定上下範囲の
上限よりも上方のミシンフレ−ムに固定された上メス保
持部材と、上メスを使用する縫いのときには前記上メス
揺動部材を前記上メス駆動部材に連結し、上メスを使用
しない縫いのときには前記上メス揺動部材を前記上メス
駆動部材との連結を解除して前記上メス保持部材に係止
する切替え手段、とを備えたことにより達成される。
【0008】前記切替え手段は、オ−バ−ロックミシン
の外装の外方に設けられていることにより達成される。
の外装の外方に設けられていることにより達成される。
【0009】前記切替え手段は、前記上メス揺動部材に
対して水平方向に移動可能に支持された連結部材と、前
記連結部材を前記上メス揺動部材から離れる方向に付勢
する弾性部材と、前記弾性部材の付勢に抗する方向に離
脱可能に連結部材に係合して上下方向を規制可能とする
ストッパを前記上メス駆動部材及び前記上メス保持部材
とに設けた係止手段、とにより達成される。
対して水平方向に移動可能に支持された連結部材と、前
記連結部材を前記上メス揺動部材から離れる方向に付勢
する弾性部材と、前記弾性部材の付勢に抗する方向に離
脱可能に連結部材に係合して上下方向を規制可能とする
ストッパを前記上メス駆動部材及び前記上メス保持部材
とに設けた係止手段、とにより達成される。
【0010】また、たとえば請求項2記載の上メスリリ
ース装置において、前記上メス駆動軸は傾斜面と前記連
結ピンの下方への移動を制止するストッパと、前記上メ
スリリース保持板は傾斜面と前記連結ピンの上方への移
動を制止するストッパとを備え、メスを使用する縫いの
ときには前記連結ピンが前記上メス駆動手段の傾斜面と
摺動しながら前記ストッパと当接するまで下方へ移動し
て前記嵌合穴に嵌合され、メスを使用しない縫いのとき
には前記連結ピンが前記上メスリリース保持板の傾斜面
と摺動しながら前記ストッパと当接するまで上方へ移動
して前記嵌合穴に嵌合される。
ース装置において、前記上メス駆動軸は傾斜面と前記連
結ピンの下方への移動を制止するストッパと、前記上メ
スリリース保持板は傾斜面と前記連結ピンの上方への移
動を制止するストッパとを備え、メスを使用する縫いの
ときには前記連結ピンが前記上メス駆動手段の傾斜面と
摺動しながら前記ストッパと当接するまで下方へ移動し
て前記嵌合穴に嵌合され、メスを使用しない縫いのとき
には前記連結ピンが前記上メスリリース保持板の傾斜面
と摺動しながら前記ストッパと当接するまで上方へ移動
して前記嵌合穴に嵌合される。
【0011】
【作用】メスを使用する縫いのときには切替え装置によ
り、上メス揺動腕を上メス駆動手段に連結して、上メス
駆動手段により上メス揺動腕を上下に揺動可能とする。
り、上メス揺動腕を上メス駆動手段に連結して、上メス
駆動手段により上メス揺動腕を上下に揺動可能とする。
【0012】また、メスを使用しない縫いのときには切
替え装置により、上メス揺動腕を上メスリリース保持板
に固定して、上メス駆動手段との連結を解除する。上メ
スリリース保持板は上メス駆動手段の上方のミシンフレ
ームに固定されているので、上メス揺動腕は上方に固定
されることとなり、メスを使用しない二重環縫い及び特
殊縫いを行なう際に安全かつ作業空間を広くすることが
できる。
替え装置により、上メス揺動腕を上メスリリース保持板
に固定して、上メス駆動手段との連結を解除する。上メ
スリリース保持板は上メス駆動手段の上方のミシンフレ
ームに固定されているので、上メス揺動腕は上方に固定
されることとなり、メスを使用しない二重環縫い及び特
殊縫いを行なう際に安全かつ作業空間を広くすることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明のオーバーロッ
クミシンの上メスリリース装置の一実施例を説明する。
クミシンの上メスリリース装置の一実施例を説明する。
【0014】図1は本実施例による上メスリリース装置
を適用するに好適なオーバーロックミシンの全体を示す
斜視図である。オーバーロックミシン2はアーム4とベ
ッド6を備える。アーム4には1本又は2本の針8,1
0が上下動可能に設けられ、ベッドには針8,10の下
方に位置するように針板12が設けられている。オーバ
ーロックミシンの外装14からベッド6の方向へ後述す
る上メスリリース装置の上メス揺動腕16が突出して設
けられている。
を適用するに好適なオーバーロックミシンの全体を示す
斜視図である。オーバーロックミシン2はアーム4とベ
ッド6を備える。アーム4には1本又は2本の針8,1
0が上下動可能に設けられ、ベッドには針8,10の下
方に位置するように針板12が設けられている。オーバ
ーロックミシンの外装14からベッド6の方向へ後述す
る上メスリリース装置の上メス揺動腕16が突出して設
けられている。
【0015】図2は本実施例による上メスリリース装置
の分解斜示図、図3は図2の上面図である。
の分解斜示図、図3は図2の上面図である。
【0016】これらの図において、主軸18に上メス駆
動カム20が固定されており、この上メス駆動カム20
へ上メス駆動腕22の先端の二股部22aが係合してい
る。主軸18と平行に延在して設けられた上メス揺動軸
24が、ミシンの外装14(図1、図3参照)内部から
外部へ突出している。外装14内部において、この上メ
ス揺動軸24に、上メス駆動板26がその一端を回転可
能に取り付けられている。
動カム20が固定されており、この上メス駆動カム20
へ上メス駆動腕22の先端の二股部22aが係合してい
る。主軸18と平行に延在して設けられた上メス揺動軸
24が、ミシンの外装14(図1、図3参照)内部から
外部へ突出している。外装14内部において、この上メ
ス揺動軸24に、上メス駆動板26がその一端を回転可
能に取り付けられている。
【0017】この上メス駆動板26は、その一端を止め
ねじ28により上メス駆動腕22へ固定されている。ま
た、上メス駆動板26の他端近くには、傾斜面26a、
先端穴部26b及びストッパ26cが形成されている。
ねじ28により上メス駆動腕22へ固定されている。ま
た、上メス駆動板26の他端近くには、傾斜面26a、
先端穴部26b及びストッパ26cが形成されている。
【0018】上メス揺動軸24の、ミシンの外装14の
外側に突出した部分に、上メス揺動腕16がその一端を
回転可能に取り付けられている。
外側に突出した部分に、上メス揺動腕16がその一端を
回転可能に取り付けられている。
【0019】なお、上メス揺動軸24は、上メス揺動腕
16と上メス駆動板26の間および上メス駆動板26の
右方に装着されたメタル30,30を介してフレーム3
2に固定されている。また、この上メス揺動軸24に
は、上メス揺動腕16をスラスト方向に制止するための
止め輪34が設けられている。
16と上メス駆動板26の間および上メス駆動板26の
右方に装着されたメタル30,30を介してフレーム3
2に固定されている。また、この上メス揺動軸24に
は、上メス揺動腕16をスラスト方向に制止するための
止め輪34が設けられている。
【0020】上メス揺動腕16の他端近くには、上メス
回転手段36により回転可能とされた上メス38及び切
替え装置(切替え手段)40が設けられたいる。切替え
装置40は、後述のように、上メス揺動腕16を駆動さ
せたり、上方の位置で停止させたりするためのものであ
り、少なくとも連結ピン48、連結ピン締めねじ62、
上メス駆動板26、先端穴部26a、ストッパ部26
c、上メスリリ−ス保持板44、穴44b、ストッパ部
44cとにより構成される。なお、先端穴部26a、ス
トッパ部26c、穴44b、ストッパ部44cとによ
り、係止手段が構成される。
回転手段36により回転可能とされた上メス38及び切
替え装置(切替え手段)40が設けられたいる。切替え
装置40は、後述のように、上メス揺動腕16を駆動さ
せたり、上方の位置で停止させたりするためのものであ
り、少なくとも連結ピン48、連結ピン締めねじ62、
上メス駆動板26、先端穴部26a、ストッパ部26
c、上メスリリ−ス保持板44、穴44b、ストッパ部
44cとにより構成される。なお、先端穴部26a、ス
トッパ部26c、穴44b、ストッパ部44cとによ
り、係止手段が構成される。
【0021】なお、上メス駆動板26は、上メス揺動腕
16の運動位相を調節するためにその先端の上下位置を
若干調節可能なように、上メス駆動腕22への固定取付
位置を調整可能となっている。
16の運動位相を調節するためにその先端の上下位置を
若干調節可能なように、上メス駆動腕22への固定取付
位置を調整可能となっている。
【0022】ミシン内部のフレーム32にはねじ42に
より上メスリリース保持板44が固定されている。この
上メスリリース保持板44は傾斜面44a、ストッパ部
44cおよび穴44bを有する。
より上メスリリース保持板44が固定されている。この
上メスリリース保持板44は傾斜面44a、ストッパ部
44cおよび穴44bを有する。
【0023】次に図4に基づいて切替え装置40の構成
を説明すると、上メス揺動腕16の先端近くには主軸1
8の方向に延在する嵌合穴46が形成されており、この
嵌合穴46内に連結ピン(連結部材)48及び該連結ピ
ン48を矢印B方向へ付勢する作動ばね(弾性部材)5
0が内蔵されている。また、上メス揺動腕16の先端に
は、嵌合穴46と通じる長穴52が形成されている。連
結ピン48はその周面にねじ穴54が形成されている。
を説明すると、上メス揺動腕16の先端近くには主軸1
8の方向に延在する嵌合穴46が形成されており、この
嵌合穴46内に連結ピン(連結部材)48及び該連結ピ
ン48を矢印B方向へ付勢する作動ばね(弾性部材)5
0が内蔵されている。また、上メス揺動腕16の先端に
は、嵌合穴46と通じる長穴52が形成されている。連
結ピン48はその周面にねじ穴54が形成されている。
【0024】長穴56を有するねじガイド板58が上メ
ス揺動腕16にねじ60,60により固定され、連結ピ
ン締めねじ62がこの長穴56および上メス揺動腕16
の長穴52を通って連結ピン48のねじ穴54と係合し
ている。上メス揺動腕16とねじガイド板58の間には
止め輪64が介装され、連結ピン締めねじ62をこの止
め輪64に通すことよって、連結ピン締めねじ62を緩
めても連結ピン48のねじ穴54との螺合が解除されな
いようにされている。したがって、連結ピン締めねじ6
2を締めると、連結ピン48は上メス揺動腕16に固定
された状態となり、連結ピン締めねじ62を緩めると、
連結ピン48は該連結ピン締めねじ62と共に右方に移
動可能となる。
ス揺動腕16にねじ60,60により固定され、連結ピ
ン締めねじ62がこの長穴56および上メス揺動腕16
の長穴52を通って連結ピン48のねじ穴54と係合し
ている。上メス揺動腕16とねじガイド板58の間には
止め輪64が介装され、連結ピン締めねじ62をこの止
め輪64に通すことよって、連結ピン締めねじ62を緩
めても連結ピン48のねじ穴54との螺合が解除されな
いようにされている。したがって、連結ピン締めねじ6
2を締めると、連結ピン48は上メス揺動腕16に固定
された状態となり、連結ピン締めねじ62を緩めると、
連結ピン48は該連結ピン締めねじ62と共に右方に移
動可能となる。
【0025】図5は本実施例の一部正面断面図であり、
図5(A)は上メス駆動時、図5(B)は上メスリリー
ス時の状態を示す。また、図6及び図7は本実施例を組
み込んだミシンの主要部を示す斜示図であり、図6は上
メス駆動時、図7は上メスリリース時の状態を示す。こ
れらの図に示すように、外装14には円弧状の案内溝6
6が形成されており、連結ピン48の先端部がこの案内
溝66内に嵌入される。なお図7において68は補助ベ
ッドを示す。
図5(A)は上メス駆動時、図5(B)は上メスリリー
ス時の状態を示す。また、図6及び図7は本実施例を組
み込んだミシンの主要部を示す斜示図であり、図6は上
メス駆動時、図7は上メスリリース時の状態を示す。こ
れらの図に示すように、外装14には円弧状の案内溝6
6が形成されており、連結ピン48の先端部がこの案内
溝66内に嵌入される。なお図7において68は補助ベ
ッドを示す。
【0026】縁かがり縫い時には図5(A)及び図6に
示すように、上メス駆動状態とするが、この状態にする
場合は、まず連結ピン締めねじ62を緩め、連結ピン4
8を矢印A方向に移動して上メスリリース保持板44の
穴44bから離脱させた後、上メス揺動腕16を時計方
向(図6のD方向)に回転する。このとき連結ピン48
は、上メス駆動板26の傾斜面26aと摺動しながら該
傾斜面に沿って下方へ移動し、ストッパ26cと当接し
て下方への移動を停止すると共に、作動ばね50によっ
てB方向に移動して先端穴部26b内に嵌入される。こ
のように嵌入された後、連結ピン締めねじ62を締める
と上メス揺動腕16と上メス駆動板26とが一体となっ
て上下方向に揺動可能となる。このとき上メス揺動腕1
6と共に上下動する連結ピン48の移動範囲はを、案内
溝66内の参照符号a,bで示す。上メス回転手段36
により上メス38を図6に示す位置へ回転させて下メス
70にセットすると、上メス38と針板12の側面に装
着された下メス70との摺動により、布端が切断され
る。
示すように、上メス駆動状態とするが、この状態にする
場合は、まず連結ピン締めねじ62を緩め、連結ピン4
8を矢印A方向に移動して上メスリリース保持板44の
穴44bから離脱させた後、上メス揺動腕16を時計方
向(図6のD方向)に回転する。このとき連結ピン48
は、上メス駆動板26の傾斜面26aと摺動しながら該
傾斜面に沿って下方へ移動し、ストッパ26cと当接し
て下方への移動を停止すると共に、作動ばね50によっ
てB方向に移動して先端穴部26b内に嵌入される。こ
のように嵌入された後、連結ピン締めねじ62を締める
と上メス揺動腕16と上メス駆動板26とが一体となっ
て上下方向に揺動可能となる。このとき上メス揺動腕1
6と共に上下動する連結ピン48の移動範囲はを、案内
溝66内の参照符号a,bで示す。上メス回転手段36
により上メス38を図6に示す位置へ回転させて下メス
70にセットすると、上メス38と針板12の側面に装
着された下メス70との摺動により、布端が切断され
る。
【0027】布切断を必要としない二重環及び特殊縫い
時は、図5(B)及び図7に示すように、上メスをリリ
ースするが、この状態にするには、まず連結ピン締めね
じ62を緩め、連結ピン48を矢印A方向に移動して上
メス駆動板26の先端穴部26bから離脱させた上、上
メス揺動腕16を反時計方向(図7のC方向)に回転
し、連結ピン48が案内溝66内の参照符号cで示され
る位置へ移動する。このとき連結ピン48は、フレーム
32に設けられた上メスリリース保持板44の傾斜面4
4aと摺動しながら該傾斜面に沿って上昇し、ストッパ
部44cと当接して上昇を停止すると共に、作動ばね5
0によって矢印B方向に移動して穴44b内に嵌入され
る。連結ピン締めねじ62を締めることにより、確実に
補助ベッド68上方の位置にて停止状態で保持される。
なお、連結ピン締めねじ62を緩める前に、あらかじめ
上メス38をC方向へ回転させて図7に示す位置へリリ
ースしておくことが好ましい。
時は、図5(B)及び図7に示すように、上メスをリリ
ースするが、この状態にするには、まず連結ピン締めね
じ62を緩め、連結ピン48を矢印A方向に移動して上
メス駆動板26の先端穴部26bから離脱させた上、上
メス揺動腕16を反時計方向(図7のC方向)に回転
し、連結ピン48が案内溝66内の参照符号cで示され
る位置へ移動する。このとき連結ピン48は、フレーム
32に設けられた上メスリリース保持板44の傾斜面4
4aと摺動しながら該傾斜面に沿って上昇し、ストッパ
部44cと当接して上昇を停止すると共に、作動ばね5
0によって矢印B方向に移動して穴44b内に嵌入され
る。連結ピン締めねじ62を締めることにより、確実に
補助ベッド68上方の位置にて停止状態で保持される。
なお、連結ピン締めねじ62を緩める前に、あらかじめ
上メス38をC方向へ回転させて図7に示す位置へリリ
ースしておくことが好ましい。
【0028】このように上メス装置が補助ベッド68上
方の位置に保持されることにより、作業者が補助ベッド
68上で作業を行なう際に上メス38に触れる危険性が
なくなり、しかも補助ベッド68と上メス揺動腕16間
の距離が大きくとれるので作業性が向上する。
方の位置に保持されることにより、作業者が補助ベッド
68上で作業を行なう際に上メス38に触れる危険性が
なくなり、しかも補助ベッド68と上メス揺動腕16間
の距離が大きくとれるので作業性が向上する。
【0029】本実施例は以上のような構成であるので、
上メス揺動腕16の上下動の位相がいずれの位置にある
かに拘らず、外装14の外部より容易に上メス揺動腕1
6の装着及び開放(リリース)が可能である。
上メス揺動腕16の上下動の位相がいずれの位置にある
かに拘らず、外装14の外部より容易に上メス揺動腕1
6の装着及び開放(リリース)が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明の上メスリリース装置によれば、
メスを使用しない二重環縫い及び特殊縫いを行なう際に
切替え装置により、上メス揺動腕を上メス駆動手段の上
方の上メスリリース保持板に固定して、上メス駆動手段
との連結を解除するので、安全かつ作業空間を広くする
ことができる。
メスを使用しない二重環縫い及び特殊縫いを行なう際に
切替え装置により、上メス揺動腕を上メス駆動手段の上
方の上メスリリース保持板に固定して、上メス駆動手段
との連結を解除するので、安全かつ作業空間を広くする
ことができる。
【図1】本実施例による上メスリリース装置を適用する
に好適なオーバーロックミシンの全体を示す斜視図であ
る。
に好適なオーバーロックミシンの全体を示す斜視図であ
る。
【図2】本実施例による上メスリリース装置の分解斜示
図である。
図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】図2の一部拡大分解斜視図である。
【図5】本実施例の一部正面断面図であり、図5(A)
は上メス駆動時、図5(B)は上メスリリース時の状態
を示す。
は上メス駆動時、図5(B)は上メスリリース時の状態
を示す。
【図6】本実施例を組み込んだミシンの主要部を示す斜
示図であり、上メス駆動時の状態を示す。
示図であり、上メス駆動時の状態を示す。
【図7】本実施例を組み込んだミシンの主要部を示す斜
示図であり、上メスリリース時の状態を示す。
示図であり、上メスリリース時の状態を示す。
2 オーバーロックミシン 4 アーム 6 ベッド 8,10 針 12 針板 14 外装 16 上メス揺動腕 18 主軸 20 上メス駆動カム 22 上メス駆動腕 24 上メス揺動軸 26 上メス駆動板 26a 傾斜面 26b 先端穴部 26c ストッパ 28 止めねじ 30,30 メタル 32 フレーム 34 止め輪 36 上メス回転手段 38 上メス 40 切替え装置 42 ねじ 44 上メスリリース保持板 44a 傾斜面 44b 穴 44c ストッパ部 46 嵌合穴 48 連結ピン 50 作動ばね 52 長穴 54 ねじ穴 56 長穴 58 ねじガイド板 60,60 ねじ 62 連結ピン締めねじ 64 止め輪 66 案内溝 68 補助ベッド 70 下メス
Claims (3)
- 【請求項1】 縁かがり縫いと縁かがり縫い以外の少な
くとも一種類の縫いを行うオ−バ−ロックミシンにおい
て、 布切断用の上メスを取り付けられ上下に揺動可能とした
上メス揺動部材と、 前記上メス揺動部材を所定上下範囲に揺動させる上メス
駆動部材と、 前記上メス駆動部材の前記所定上下範囲の上限よりも上
方のミシンフレ−ムに固定された上メス保持部材と、 上メスを使用する縫いのときには前記上メス揺動部材を
前記上メス駆動部材に連結し、上メスを使用しない縫い
のときには前記上メス揺動部材を前記上メス駆動部材と
の連結を解除して前記上メス保持部材に係止する切替え
手段、 とを備えたことを特徴とする上メスリリ−ス装置。 - 【請求項2】 前記切替え手段は、オ−バ−ロックミシ
ンの外装の外方に設けられていることを特徴とする請求
項1に記載の上メスリリ−ス装置。 - 【請求項3】 前記切替え手段は、前記上メス揺動部材に対して水平方向に移動可能に支持
された連結部材と、 前記連結部材を前記上メス揺動部材から離れる方向に付
勢する弾性部材と、 前記弾性部材の付勢に抗する方向に離脱可能に連結部材
に係合して上下方向を規制可能とするストッパを前記上
メス駆動部材及び前記上メス保持部材とに設けた係止手
段、 とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の
上メスリリ−ス装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11985493A JP2875710B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | オーバーロックミシンの上メスリリース装置 |
US08/246,422 US5427041A (en) | 1993-05-21 | 1994-05-20 | Upper knife releasing device in an overlock sewing machine |
CN94107604A CN1039734C (zh) | 1993-05-21 | 1994-05-21 | 包缝缝纫机上的上刀片脱开装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11985493A JP2875710B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | オーバーロックミシンの上メスリリース装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06327871A JPH06327871A (ja) | 1994-11-29 |
JP2875710B2 true JP2875710B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=14771920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11985493A Expired - Fee Related JP2875710B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | オーバーロックミシンの上メスリリース装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2875710B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP11985493A patent/JP2875710B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06327871A (ja) | 1994-11-29 |
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