JP2875595B2 - 複層ガラス - Google Patents
複層ガラスInfo
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- JP2875595B2 JP2875595B2 JP16375690A JP16375690A JP2875595B2 JP 2875595 B2 JP2875595 B2 JP 2875595B2 JP 16375690 A JP16375690 A JP 16375690A JP 16375690 A JP16375690 A JP 16375690A JP 2875595 B2 JP2875595 B2 JP 2875595B2
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- Japan
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- glass plates
- glass
- metal
- sealant
- double glazing
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数枚のガラス板を隣接するものどうしが互
いに厚み方向に離間している状態に配置してある複層ガ
ラスに関する。
いに厚み方向に離間している状態に配置してある複層ガ
ラスに関する。
上記複層ガラスでは、従来、例えば実開昭、60−2914
8号公報に示されるように、複層ガラスの外周に三次シ
ール材を介してエッジプロテクタを取付けたものがあっ
た。
8号公報に示されるように、複層ガラスの外周に三次シ
ール材を介してエッジプロテクタを取付けたものがあっ
た。
上記従来技術は、二次シール材のみでは不十分であっ
た水分の透過阻止能を三次シール材を設けることで高
め、複層ガラス内への水分透過に伴うガラス板内面の結
露や、それに伴う複層ガラスの結露側内面と外表面との
温度・圧力変化の増大による耐久性低下を防止するため
のものである。しかし、前記三次シール材はガラスの振
動等による各ガラス板間の相対変移を吸収する必要から
二次シール材と同様、可撓性の樹脂材を使用しているた
め、程度の差はあっても水分の複層ガラス間への透過は
避け難く、水分透過に伴う上記不具合を完全に解消する
ことはできなかった。
た水分の透過阻止能を三次シール材を設けることで高
め、複層ガラス内への水分透過に伴うガラス板内面の結
露や、それに伴う複層ガラスの結露側内面と外表面との
温度・圧力変化の増大による耐久性低下を防止するため
のものである。しかし、前記三次シール材はガラスの振
動等による各ガラス板間の相対変移を吸収する必要から
二次シール材と同様、可撓性の樹脂材を使用しているた
め、程度の差はあっても水分の複層ガラス間への透過は
避け難く、水分透過に伴う上記不具合を完全に解消する
ことはできなかった。
本発明の目的は、水分透過をより効果的に遮断し、耐
久性の高い複層ガラスを提供することにある。
久性の高い複層ガラスを提供することにある。
上記目的達成のための本発明の特徴構成は、前記複数
枚のガラス板にわたって、各ガラス板どうしの間隔を保
持自在な保持手段を設け、各ガラス板どうしの離間寸法
が締まるのを阻止自在なスペーサを、各ガラス板間に介
在させ、各ガラス板どうしの離間寸法が広がるのを阻止
するために、最も外側の2枚の前記ガラス板の外周部夫
々に金属薄膜を被覆すると共に、前記ガラス板の外周部
に沿わせた可撓性の金属帯を前記両金属薄膜に対してろ
う付けして、前記保持手段を構成してある複層ガラス。
枚のガラス板にわたって、各ガラス板どうしの間隔を保
持自在な保持手段を設け、各ガラス板どうしの離間寸法
が締まるのを阻止自在なスペーサを、各ガラス板間に介
在させ、各ガラス板どうしの離間寸法が広がるのを阻止
するために、最も外側の2枚の前記ガラス板の外周部夫
々に金属薄膜を被覆すると共に、前記ガラス板の外周部
に沿わせた可撓性の金属帯を前記両金属薄膜に対してろ
う付けして、前記保持手段を構成してある複層ガラス。
上記構成によると、ガラス板の外周部を被覆した金属
薄膜に金属帯をろう付けすることにより、金属帯は強固
にガラス板に接着しやすくなり、しかも、有機シール材
に比べて通水性の極めて金属帯を、最も外側の2枚のガ
ラス板の両薄膜に対し、その外周部に沿わせて共にろう
付けしてあるため、各ガラス板間の空間への水分透過は
ほとんど起こらない。また、金属帯として可撓性のある
金属を用いてあるため、例えば各ガラスが異なる位相で
振動した場合や直射日光等により熱膨張率の違うガラス
と金属が同時に暖められたことにより生じる歪みは金属
帯の変形により吸収され、ガラスにヒビが入ったり、割
れたりするようなはことない。
薄膜に金属帯をろう付けすることにより、金属帯は強固
にガラス板に接着しやすくなり、しかも、有機シール材
に比べて通水性の極めて金属帯を、最も外側の2枚のガ
ラス板の両薄膜に対し、その外周部に沿わせて共にろう
付けしてあるため、各ガラス板間の空間への水分透過は
ほとんど起こらない。また、金属帯として可撓性のある
金属を用いてあるため、例えば各ガラスが異なる位相で
振動した場合や直射日光等により熱膨張率の違うガラス
と金属が同時に暖められたことにより生じる歪みは金属
帯の変形により吸収され、ガラスにヒビが入ったり、割
れたりするようなはことない。
そして、各ガラス板どうしの間隔は、前記保持手段に
よって確実に保持することが可能となる。即ち、スペー
サを各ガラス板間に介在させてあるため、ガラス板どう
しの離間寸法が縮まるのを阻止することが可能となり、
また、金属帯を最も外側の2枚のガラス板に対して、ガ
ラス板の外周部に沿わせた状態で両金属薄膜に対してろ
う付けしてあるから、ガラス板どうしの離間寸法が広が
るのを阻止することが可能となり、各ガラス板の厚み方
向の相対位置を安定維持することが可能となり、複層ガ
ラスの厚みの安定化を図ることができると共に、不用意
に各ガラス板が厚み方向に相対移動して水密性が低下す
るのをより防止し易くなる。
よって確実に保持することが可能となる。即ち、スペー
サを各ガラス板間に介在させてあるため、ガラス板どう
しの離間寸法が縮まるのを阻止することが可能となり、
また、金属帯を最も外側の2枚のガラス板に対して、ガ
ラス板の外周部に沿わせた状態で両金属薄膜に対してろ
う付けしてあるから、ガラス板どうしの離間寸法が広が
るのを阻止することが可能となり、各ガラス板の厚み方
向の相対位置を安定維持することが可能となり、複層ガ
ラスの厚みの安定化を図ることができると共に、不用意
に各ガラス板が厚み方向に相対移動して水密性が低下す
るのをより防止し易くなる。
従って、複層ガラスのシール材として可撓性金属に着
目した本発明によれば、簡素な構造でありながら各ガラ
ス間の空間への水分の透過を極めて有効に防止できなが
ら、且つ、厚みの安定維持を外れ、耐久性に優れた複層
ガラスを提供することができた。
目した本発明によれば、簡素な構造でありながら各ガラ
ス間の空間への水分の透過を極めて有効に防止できなが
ら、且つ、厚みの安定維持を外れ、耐久性に優れた複層
ガラスを提供することができた。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図に示すように、2枚のガラス板
(1)を、その周辺部にアルミ製の環状スペーサー
(2)を介在させた状態で、隣接するものどうしが互い
に厚み方向に離間するように配置し、隣接するガラス
(1)間を密封するシール材(3)を、ガラス板(1)
の周縁部に設け、一対のガラス板(1)の外周部全周に
わたって夫々形成した両金属薄膜(4)に対し、ガラス
板(1)の外周部に沿わせ全周に配置した金属帯(5)
を共に、ろう付けして複層ガラスを構成してある。
(1)を、その周辺部にアルミ製の環状スペーサー
(2)を介在させた状態で、隣接するものどうしが互い
に厚み方向に離間するように配置し、隣接するガラス
(1)間を密封するシール材(3)を、ガラス板(1)
の周縁部に設け、一対のガラス板(1)の外周部全周に
わたって夫々形成した両金属薄膜(4)に対し、ガラス
板(1)の外周部に沿わせ全周に配置した金属帯(5)
を共に、ろう付けして複層ガラスを構成してある。
前記スペーサ(2)・金属薄膜(4)・金属帯(5)
によって2枚のガラス板(1)の間隔の保持が図られ、
これによって保持手段は構成されている。
によって2枚のガラス板(1)の間隔の保持が図られ、
これによって保持手段は構成されている。
前記シール材(3)は、ガラス板(1)とスペーサー
(2)の間で、ガラス板(1)周縁部の内側に配置した
1次シーラント(3A)と、外側に配置した2次シーラン
ト(3B)とから成り、1次シーラント(3A)は、ガラス
板(1)及びスペーサー(2)とに接着性、粘着性に優
れ、適度のフロー特性、保持性、伸び率と引張強度と圧
縮回復率を有し、特に水分やガスに対する不透過性が高
いポリイソブチレン系シーラント、ブチルゴム系シーラ
ント、ポリイソブチレン−ブチルゴム系シーラント、ポ
リイソブチレン−部分加硫ブチルゴム系シーラントの中
から選ばれたものが使用され、2次シーラント(3B)
は、1次シーラント(3A)よりはガス不透過性、不透湿
性が劣るけれども、ガラス板(1)及びスペーサー
(2)との接着性及び粘着性が高いシリコーン系シーラ
ント、ポリイソブチレン系シーラント、ポリサルファイ
ト系シーラント、ポリウレタン系シーラント、ブチルゴ
ム系シーラント、ポリブタジエン系シーラント、ポリブ
タジエン−ポリスチレン系シーラント、アクリル樹脂系
シーラントの中から選ばれたものから成っている。
(2)の間で、ガラス板(1)周縁部の内側に配置した
1次シーラント(3A)と、外側に配置した2次シーラン
ト(3B)とから成り、1次シーラント(3A)は、ガラス
板(1)及びスペーサー(2)とに接着性、粘着性に優
れ、適度のフロー特性、保持性、伸び率と引張強度と圧
縮回復率を有し、特に水分やガスに対する不透過性が高
いポリイソブチレン系シーラント、ブチルゴム系シーラ
ント、ポリイソブチレン−ブチルゴム系シーラント、ポ
リイソブチレン−部分加硫ブチルゴム系シーラントの中
から選ばれたものが使用され、2次シーラント(3B)
は、1次シーラント(3A)よりはガス不透過性、不透湿
性が劣るけれども、ガラス板(1)及びスペーサー
(2)との接着性及び粘着性が高いシリコーン系シーラ
ント、ポリイソブチレン系シーラント、ポリサルファイ
ト系シーラント、ポリウレタン系シーラント、ブチルゴ
ム系シーラント、ポリブタジエン系シーラント、ポリブ
タジエン−ポリスチレン系シーラント、アクリル樹脂系
シーラントの中から選ばれたものから成っている。
前記金属被膜(4)は、金属帯(5)をろう付けする
ためのもので、金属としては銅が好ましく、被膜形成法
としては蒸着法、溶射法、スパッタリング、無電解メッ
キ法等が可能であるが、被膜の性質等の点から溶射法が
好ましい。
ためのもので、金属としては銅が好ましく、被膜形成法
としては蒸着法、溶射法、スパッタリング、無電解メッ
キ法等が可能であるが、被膜の性質等の点から溶射法が
好ましい。
前記金属帯(5)は一定の強度の他の可撓性が要求さ
れるため鉛又は鉛合金のテープや銅の薄板又はシンチュ
ウの薄板等が使用できる。この場合銅やシンチュウは鉛
や鉛合金に比べて硬いのみで可撓性を持たせるために50
μm〜200μmの厚みであることが必要である。
れるため鉛又は鉛合金のテープや銅の薄板又はシンチュ
ウの薄板等が使用できる。この場合銅やシンチュウは鉛
や鉛合金に比べて硬いのみで可撓性を持たせるために50
μm〜200μmの厚みであることが必要である。
尚、第3図に示すように、金属被膜(4)をガラス板
(1)の端面に被覆してもよい。
(1)の端面に被覆してもよい。
前記ガラス板(1)は、2枚以上並設させて複層ガラ
スを形成してもよい。
スを形成してもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に番号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
為に番号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
図面は本発明に係る複層ガラスの実施例を示し、第1図
は複層ガラスの端部の縦断側面図、第2図は複層ガラス
の一部切欠き正面断面図、第3図は金属薄膜の取付方法
の別実施例を示す図である。 (1)……ガラス板、(4)……金属薄膜、(5)……
金属帯。
は複層ガラスの端部の縦断側面図、第2図は複層ガラス
の一部切欠き正面断面図、第3図は金属薄膜の取付方法
の別実施例を示す図である。 (1)……ガラス板、(4)……金属薄膜、(5)……
金属帯。
Claims (1)
- 【請求項1】複数枚のガラス板(1)を隣接するものど
うしが互いに厚み方向に離間している状態に配置してあ
る複層ガラスにおいて、前記複数枚のガラス板(1)に
わたって、各ガラス板(1)どうしの間隔を保持自在な
保持手段を設け、各ガラス板(1)どうしの離間寸法が
縮まるのを阻止自在なスペーサ(2)を、各ガラス板
(1)間に介在させ、各ガラス板(1)どうしの離間寸
法が広がるのを阻止するために、最も外側の2枚の前記
ガラス板(1)の外周部夫々に金属薄膜(4)を被覆す
ると共に、前記ガラス板(1)の外周部に沿わせた可撓
性の金属帯(5)を前記両金属薄膜(4)に対してろう
付けして、前記保持手段を構成してある複層ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16375690A JP2875595B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-06-21 | 複層ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16375690A JP2875595B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-06-21 | 複層ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455349A JPH0455349A (ja) | 1992-02-24 |
JP2875595B2 true JP2875595B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=15780106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16375690A Expired - Lifetime JP2875595B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-06-21 | 複層ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2875595B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2807783B1 (fr) * | 2000-04-13 | 2002-12-20 | Saint Gobain Vitrage | Vitrage isolant et son procede de fabrication |
JP4251609B2 (ja) | 2000-06-14 | 2009-04-08 | 日本板硝子株式会社 | ガラスパネル |
KR20020095826A (ko) * | 2001-06-16 | 2002-12-28 | 김춘만 | 이중유리 제조용 스페이서 |
FR2898150B1 (fr) * | 2006-03-03 | 2009-10-23 | Saint Gobain | Ensemble constitue d'un vitrage multiple et d'un profile, et profile destine a un vitrage |
GB0714257D0 (en) * | 2007-07-23 | 2007-08-29 | Dow Corning | Sealant for insulating glass unit |
CN103979805B (zh) * | 2014-05-27 | 2017-07-28 | 张曹 | 柔性密封真空玻璃及其制作工艺 |
CN104230153B (zh) * | 2014-08-21 | 2017-07-11 | 江苏凯尚真空玻璃制造有限公司 | 一种负压釜法制造真空玻璃的封边工艺 |
-
1990
- 1990-06-21 JP JP16375690A patent/JP2875595B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0455349A (ja) | 1992-02-24 |
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