JP2875368B2 - リクレーマのブーム旋回装置 - Google Patents

リクレーマのブーム旋回装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転するバケットホイルがブーム先端に設
けられ、ブームの旋回動作により搬送物積山から搬送物
を払い出すリクレーマのブーム旋回装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のリクレーマでは、特公昭60−31730号に示すよ
うに、バケットホイルの回転数を一定とする条件でバケ
ットホイルの負荷電流または負荷圧力が一定となるよう
にブームの旋回速度を自動調整して搬送物の定量払出し
を行っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の方法では、バケットホイルの負荷検出
装置の出力が一定でも、実際の払出量は気温(油圧装置
の作動油の粘度、したがって負荷に影響)、運転状態
(払出銘柄、運転を開始してからの時間)により一定で
ないという欠点があり、また、走行方向に対し、ブーム
の旋回角度の大きいところでは、バケットホイルの負荷
検出装置の出力の変化が少なく、荷切れを判断するスレ
ショルドレベルを上げれば、荷無しと判断し、少しでは
あるが荷が残り、スレショルドレベルを下げれば払出効
率が低くなるとい欠点があった。
本発明の目的は、気温、運転状態の違いがあっても払
出量が一定となり、また旋回角度が大きいところでは荷
が残ることもなく、払出効率が低くなることもない、リ
クレーマのブーム旋回装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のリクレーマのブーム旋回装置は、 バケットホイルの負荷を検出する負荷検出装置と、 ブームコンベアの途中に設けられ、搬送物の払出量を
検出する計重機と、 旋回速度の目標値が設定される第1の目標設定装置
と、 払出量の目標値が設定される第2の目標設定装置と、 負荷の目標値が設定される第3の目標設定装置と、 前記第3の目標設定装置の出力である目標値と前記負
荷検出装置の出力の偏差を検出し、該偏差をPI制御し、
第1のPI制御値として出力する演算器と、前記第2の目
標設定装置の出力である目標値と前記計重機の出力の偏
差を検出し、該偏差をPI制御し、第2のPI制御値として
出力する演算器と、第1の目標設定装置の出力を第1の
PI制御値と第2のPI制御値で補正し、旋回速度の指令値
として出力する演算器を含む旋回速度演算装置と、 ブームの旋回角度を検出する旋回角度検出器の出力
と、ブーム旋回方向の搬送物積山の積荷切れを検出する
積荷切れ検出器の出力を入力し、前記ブームのn回の旋
回運動のうちm回(ただし、n>m≧1)は前記積荷切
れ検出器で積荷切れが検出されると前記ブームの逆方向
旋回指令を出力し、残りの(n−m)回の旋回運動につ
いては前記ブームが旋回中心から搬送物積山の各端へ向
かって旋回中に前記ブームの旋回角度が積荷切れが検出
される前の所定の値になると前記ブームの逆方向旋回指
令を出力する旋回制御装置とを有する。
〔作用〕
第2の目標設定装置の出力と計重機の出力の偏差をPI
制御し、そのPI制御値により旋回速度の補正を行うの
で、気温、運転状態に係わらず、払出量は常にほぼ一定
になり、また、旋回角度の大きいところでは、n回につ
きm回の旋回動作という間欠運転を行うので荷が残るこ
ともないし、払出効率が低下することもない。
〔実 施 例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施例で、リクレーマのブームの
旋回装置のブロック図、第2図(a)は原料ヤードにお
けるリクレーマの配置を示す平面図、第2図(b)はそ
の側面図、第3図は積荷切れ検出器12,13の配置を示す
図、第4図は間欠払出制御を示すバケットホイル先端の
軌跡図である。
原料の積山23を積付けた原料ヤード21には走行レール
22が付設されており、この走行レール22にリクレーマ24
が走行可能に設置されている。リクレーマ24には俯仰及
び旋回可能なブーム26が搭載されており、ブーム26の先
端には油圧で駆動されるバケットホイル25が取付けら
れ、またブーム26の長手方向に沿ってブームコンベア27
が設置されている。リクレーマ24にはブーム俯仰角度検
出器9、旋回角度検出器10および走行位置検出器11がそ
れぞれ設けられている。バケットホイル25の旋回方向両
側には積山23の旋回方向各端すなわち積荷切れを検出す
る積荷切れ検出器12,13が設けられている。バケットホ
イル駆動装置28にはその駆動電動機の負荷電流を検出す
る負荷検出装置7が取付けられている。ブームコンベア
27の途中には、原料の払出量を検出する計重機8が設け
られている。目標設定装置6−1には旋回速度の目標値
が設定され、目標設定装置6−2には払出量の目標値が
設定され、目標設定装置6−3にはバケットホイル25の
負荷電流が設定される。旋回速度演算装置5は、目標設
定装置6−3の出力である目標値と負荷検出装置7の出
力の偏差をとり、該偏差をPI制御し、第1のPI制御値と
して出力する演算器5aと、目標設定装置6−2の出力で
ある目標値と計重機8の出力の偏差をとり、該偏差をPI
制御し、第2のPI制御値として出力する演算器5bと、第
1のPI制御値と第2のPI制御値の合計と目標設定装置6
−1の出力の偏差をとり、旋回速度の指令値として旋回
速度制御器2に出力する演算器5cで構成されている。旋
回制御装置4は、旋回角度検出器10の出力と、積荷切れ
検出器12,13の出力を入力し、第4図に示すように、ブ
ーム26の3回の旋回運動のうち1回の旋回運動(走行停
止点35,36と41,42における旋回運動)については積荷切
れ検出器12,13で積荷切れが検出されるとブーム26の逆
方向旋回指令を旋回指令器3に出力し、残りの2回の旋
回運動(走行停止点31,32と33,34と37,38と39,40におけ
る旋回運動)についてはブーム26が旋回中心から積山23
の各端へ向かって旋回中にブーム26の旋回角度が積荷切
れが検出される前の所定の値になるとブーム26の逆方向
旋回指令を旋回指令器3に出力する。旋回指令器3は旋
回制御装置4から出力された旋回方向指令を旋回制御器
2に出力する。旋回制御器2は、ブーム26を駆動する旋
回駆動装置1(電動機)を旋回指令器3から与えられた
旋回方向に、旋回速度演算装置5から与えられた旋回速
度で駆動する。
本実施例によれば、目標設定装置6−2の出力と計重
機8の出力の偏差をPI制御し、そのPI制御値により旋回
速度の補正を行うので、気温、運転状態に係わらず、払
出量は常にほぼ一定になる。また、旋回角度の大きいと
ころでは、3回につき1回の旋回動作という間欠運転を
行うので、荷が残ることもないし、払出効率が低下する
こともない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、払出量の目標値と実績
値の偏差をPI制御し、該PI制御値で旋回速度指令の補正
を行うことにより、気温や運転状態が変化しても定量払
出しが可能となり、また旋回角度が大きいところでは間
欠運転を行うことにより、荷が残ることもないし、払出
効率が低下することもないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で、リクレーマのブーム旋回
装置のブロック図、第2図(a)は原料ヤードにおける
リクレーマの配置を示す平面図、第2図(b)はその側
面図、第3図は積荷切れ検出器12,13の配置を示す図、
第4図は間欠払出制御を示すバケットホイル先端の軌跡
図である。 1……旋回駆動装置、2……旋回速度制御器、 3……旋回指令器、4……旋回制御装置、 5……旋回速度演算装置、 6−1,6−2,6−3……目標設定装置、7……負荷検出装
置、 8……計重機、9……ブーム俯仰角度検出器、 10……旋回角度検出器、11……走行位置検出器 12,13……積荷切れ検出器、 21……原料ヤード、 22……走行レール、23……積山、 24……リクレーマ、25……バッケトホイル、 26……ブーム、27……ブームコンベア、 28……バケットホイル駆動装置、 31〜42……走行停止点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉元 政夫 福岡県北九州市小倉北区大手町12番1号 株式会社安川電機製作所小倉工場内 (72)発明者 秋葉 洋一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 浜屋 正司 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−188234(JP,A) 特開 平1−261124(JP,A) 実公 昭61−1148(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 63/00 B65G 65/00 - 65/23

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するバケットホイルがブーム先端に設
    けられ、ブームの旋回動作により搬送物積山から搬送物
    を払い出すリクレーマのブーム旋回装置において、 前記バケットホイルの負荷を検出する負荷検出装置と、 ブームコンベアの途中に設けられ、搬送物や払出量を検
    出する計重機と、 旋回速度の目標値が設定される第1の目標設定装置と、 払出量の目標値が設定される第2の目標設定装置と、 負荷の目標値が設定される第3の目標設定装置と、 前記第3の目標設定装置の出力である目標値と前記負荷
    検出装置の出力の偏差を検出し、該偏差をPI制御し、第
    1のPI制御値として出力する演算器と、前記第2の目標
    設定装置の出力である目標値と前記計重機の出力の偏差
    を検出し、該偏差をPI制御し、第2のPI制御値として出
    力する演算器と、前記第1の目標設定装置の出力を第1
    のPI制御値と第2のPI制御値で補正し、旋回速度の指令
    値として出力する演算器を含む旋回速度演算装置と、 ブームの旋回角度を検出する旋回角度検出器の出力と、
    ブーム旋回方向の搬送物積山の積荷切れを検出する積荷
    切れ検出器の出力を入力し、前記ブームのn回の旋回運
    動のうちm回(ただし、n>m≧1)は前記積荷切れ検
    出器で積荷切れが検出されると前記ブームの逆方向旋回
    指令を出力し、残りの(n−m)回の旋回運動について
    は前記ブームが旋回中心から搬送物積山の各端へ向かっ
    て旋回中に前記ブームの旋回角度が積荷切れが検出され
    る前の所定の値になると前記ブームの逆方向旋回指令を
    出力する旋回制御装置とを有することを特徴とする、リ
    クレーマのブーム旋回装置。
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