JP2875039B2 - 色彩効果上有益な顔料の形態のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジイミドの製造法 - Google Patents
色彩効果上有益な顔料の形態のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジイミドの製造法Info
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- JP2875039B2 JP2875039B2 JP3065268A JP6526891A JP2875039B2 JP 2875039 B2 JP2875039 B2 JP 2875039B2 JP 3065268 A JP3065268 A JP 3065268A JP 6526891 A JP6526891 A JP 6526891A JP 2875039 B2 JP2875039 B2 JP 2875039B2
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- C09B67/0014—Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents
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Description
【0001】本発明は光沢があり、容易に分散し、濃色
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジイ
ミド、及びそのN−アルキル誘導体の新規製造法に関す
る。ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジ
イミド、及びそのN−アルキル誘導体は、その高い堅牢
度のため、塗料及びプラスチックスの着色のための非常
に堅牢度の高い有益な顔料である。
のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジイ
ミド、及びそのN−アルキル誘導体の新規製造法に関す
る。ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジ
イミド、及びそのN−アルキル誘導体は、その高い堅牢
度のため、塗料及びプラスチックスの着色のための非常
に堅牢度の高い有益な顔料である。
【0002】ペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボキシジイミド、及びそのN−アルキル誘導体の製造法
は以前から周知である。特に合成で得た色の濃度の低い
不透明な粗顔料を色彩効果上興味のある顔料の形態に変
換する方法が開発されてきた。
ボキシジイミド、及びそのN−アルキル誘導体の製造法
は以前から周知である。特に合成で得た色の濃度の低い
不透明な粗顔料を色彩効果上興味のある顔料の形態に変
換する方法が開発されてきた。
【0003】粗顔料を微粉顔料の形態に変換するため
の、文献により周知の通常の方法、例えば塩の非存在下
又は存在下でのボールミル中における微粉砕、又は例え
ば硫酸溶液からの再沈澱は、そのような処理後顔料が仕
上げ中、及び特に乾燥中に凝集体及び凝集塊を形成する
傾向が強く、そのため色の濃度が失われ、特に粒子の高
い硬度が損なわれるので、ペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボキシジイミド粗顔料の場合には十分でな
い。
の、文献により周知の通常の方法、例えば塩の非存在下
又は存在下でのボールミル中における微粉砕、又は例え
ば硫酸溶液からの再沈澱は、そのような処理後顔料が仕
上げ中、及び特に乾燥中に凝集体及び凝集塊を形成する
傾向が強く、そのため色の濃度が失われ、特に粒子の高
い硬度が損なわれるので、ペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボキシジイミド粗顔料の場合には十分でな
い。
【0004】該困難を克服する一連の方法が文献に記載
されている。
されている。
【0005】例えば、ドイツ特許明細書 1,115,711 の
詳細によると、例えば硫酸からの再沈澱、又は塩の存在
下におけるボールミル中での微粉砕などの分散法のひと
つによって得られるペリレン−3,4,9,10−テト
ラカルボキシジイミドの湿潤プレスケーキを加熱し、例
えばニトロベンゼンなどの高沸点溶媒と共に水を用いて
塩を除去し水が完全に蒸留されるまで加熱することによ
り色の濃い顔料が得られる。
詳細によると、例えば硫酸からの再沈澱、又は塩の存在
下におけるボールミル中での微粉砕などの分散法のひと
つによって得られるペリレン−3,4,9,10−テト
ラカルボキシジイミドの湿潤プレスケーキを加熱し、例
えばニトロベンゼンなどの高沸点溶媒と共に水を用いて
塩を除去し水が完全に蒸留されるまで加熱することによ
り色の濃い顔料が得られる。
【0006】塩の存在下における粗顔料の微粉砕のため
に長鎖脂肪族アルコール(DE−OS(ドイツ公開明細
書) 1,914,208 )、又は長鎖脂肪族アミン(DE−O
S(ドイツ公開明細書) 2,063,714 )を加える変法も
記載されている。
に長鎖脂肪族アルコール(DE−OS(ドイツ公開明細
書) 1,914,208 )、又は長鎖脂肪族アミン(DE−O
S(ドイツ公開明細書) 2,063,714 )を加える変法も
記載されている。
【0007】さらにドイツ特許明細書 1,142,339 の詳
細によると微粉状で形成されたペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボキシジイミドを油溶性極性化合物と
激しく混合し乾燥、微粉砕をすることにより硫酸からの
再沈澱後も顔料の形態が保持されると言われている。
細によると微粉状で形成されたペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボキシジイミドを油溶性極性化合物と
激しく混合し乾燥、微粉砕をすることにより硫酸からの
再沈澱後も顔料の形態が保持されると言われている。
【0008】DE−OS(ドイツ公開明細書) 1,619,5
31 には、アルコール、ケトン、脂肪族又は芳香族炭化
水素の存在下で微粉砕することによりペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボキシジイミドが色の濃い顔
料形態に変えられると言われる別の方法が記載されてい
る。
31 には、アルコール、ケトン、脂肪族又は芳香族炭化
水素の存在下で微粉砕することによりペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボキシジイミドが色の濃い顔
料形態に変えられると言われる別の方法が記載されてい
る。
【0009】これは、粗顔料を最初に微粉砕助剤の存在
下又は非存在下で微粉砕し、その後微粉砕素材をアミ
ン、複素環状塩基、カルボキシイミド、又は75−84
%濃度の硫酸で処理するというDE−OS(ドイツ公開
明細書) 2,316,536 の方法と対照的である。
下又は非存在下で微粉砕し、その後微粉砕素材をアミ
ン、複素環状塩基、カルボキシイミド、又は75−84
%濃度の硫酸で処理するというDE−OS(ドイツ公開
明細書) 2,316,536 の方法と対照的である。
【0010】これまでに記載した方法とは異なる方法が
DE−OS(ドイツ公開明細書) 2,837,731 及びDE
−OS(ドイツ公開明細書) 2,727,484 に記載されて
いる。この方法では、ペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボキシジイミド又はそのN−アルキル誘導体を
最初に亜ジチオン酸ナトリウムを用いてそのロイコ型に
変換し、その後界面活性化合物の存在下で剪断力を用い
て、又は界面活性化合物の存在下で剪断力を用いずに酸
化する。
DE−OS(ドイツ公開明細書) 2,837,731 及びDE
−OS(ドイツ公開明細書) 2,727,484 に記載されて
いる。この方法では、ペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボキシジイミド又はそのN−アルキル誘導体を
最初に亜ジチオン酸ナトリウムを用いてそのロイコ型に
変換し、その後界面活性化合物の存在下で剪断力を用い
て、又は界面活性化合物の存在下で剪断力を用いずに酸
化する。
【0011】前記の先行技術による方法は、色の濃度、
及び特に塗料、印刷用インキ、又はプラスチックスへの
分散性に関する今日の要求を満たしていないという欠点
を有し、技術的な複雑さに加えて今日の生態学的要求も
満たしていない。
及び特に塗料、印刷用インキ、又はプラスチックスへの
分散性に関する今日の要求を満たしていないという欠点
を有し、技術的な複雑さに加えて今日の生態学的要求も
満たしていない。
【0012】ここで驚くべきことに、有機溶媒の非存在
下で例えば塩化ナトリウム、又は硫酸ナトリウムなどの
塩を加えて又は加えずに微粉砕することにより、又は塩
の存在下で混練することにより、あるいは代わりに硫酸
から再沈澱することにより顔料を最初に微粉状態とし、
その後微粉砕助剤として塩を用いた場合は水を用いて塩
を除去し、硫酸を用いた場合は酸を水で洗った後、水及
び芳香族カルボン酸のC 1 −C 4 −アルキルエステルの
混合物を用いて処理することにより、光沢があり、分散
性が良く、濃色のペリレン−3,4,9,10−テトラ
カルボキシジイミド、及びアルキル基1個当たりの炭素
数が1−4個のそのN−アルキル誘導体が得られること
を見いだした。
下で例えば塩化ナトリウム、又は硫酸ナトリウムなどの
塩を加えて又は加えずに微粉砕することにより、又は塩
の存在下で混練することにより、あるいは代わりに硫酸
から再沈澱することにより顔料を最初に微粉状態とし、
その後微粉砕助剤として塩を用いた場合は水を用いて塩
を除去し、硫酸を用いた場合は酸を水で洗った後、水及
び芳香族カルボン酸のC 1 −C 4 −アルキルエステルの
混合物を用いて処理することにより、光沢があり、分散
性が良く、濃色のペリレン−3,4,9,10−テトラ
カルボキシジイミド、及びアルキル基1個当たりの炭素
数が1−4個のそのN−アルキル誘導体が得られること
を見いだした。
【0013】処理は例えば60℃−200℃、好ましく
は80℃−150℃の温度で、場合によっては高圧下で
行う。
は80℃−150℃の温度で、場合によっては高圧下で
行う。
【0014】処理は、例えば0.5−20時間、好まし
くは0.5−12時間行う。
くは0.5−12時間行う。
【0015】粗顔料の微粉砕、混練、又は再沈澱により
得る中間体は続く溶媒処理において、水性プレスケーキ
として使用するのが好ましい。
得る中間体は続く溶媒処理において、水性プレスケーキ
として使用するのが好ましい。
【0016】処理に適した溶媒は、芳香族カルボン酸の
エステルの種類、好ましくは非置換又はヒドロキシル基
により置換されたベンゼン モノー及びジカルボン酸の
C1−C4−アルキルエステル、例えば安息香酸、サリ
チル酸又はフタル酸のC1−C4−アルキルエステル、
例えば安息香酸メチル、安息香酸エチル、サリチル酸メ
チル、サリチル酸エチル、フタル酸ジメチル、フタル酸
ジエチルから選んだ溶媒である。
エステルの種類、好ましくは非置換又はヒドロキシル基
により置換されたベンゼン モノー及びジカルボン酸の
C1−C4−アルキルエステル、例えば安息香酸、サリ
チル酸又はフタル酸のC1−C4−アルキルエステル、
例えば安息香酸メチル、安息香酸エチル、サリチル酸メ
チル、サリチル酸エチル、フタル酸ジメチル、フタル酸
ジエチルから選んだ溶媒である。
【0017】安息香酸及びフタル酸のC1−C4−アルキ
ル エステルが溶媒処理に特に好ましく、安息香酸メチ
ル、及びフタル酸ジメチルが非常に好ましい。
ル エステルが溶媒処理に特に好ましく、安息香酸メチ
ル、及びフタル酸ジメチルが非常に好ましい。
【0018】場合によって、溶媒処理は例えば酢酸ナト
リウム、又はリン酸三ナトリウムなどの酸性緩衝液の存
在下で行う。
リウム、又はリン酸三ナトリウムなどの酸性緩衝液の存
在下で行う。
【0019】有機液体は状態調整媒体中で、乾燥顔料1
重量部当たり少なくとも0.1重量部の量で存在しなけ
ればならない。この比率は広範囲で変化させることがで
き、特定の有機液体の種類に依存する。乾燥顔料1重量
部当たり0.1−100重量部、特に0.2−50重量
部の有機液体を使用するのが好ましい。
重量部当たり少なくとも0.1重量部の量で存在しなけ
ればならない。この比率は広範囲で変化させることがで
き、特定の有機液体の種類に依存する。乾燥顔料1重量
部当たり0.1−100重量部、特に0.2−50重量
部の有機液体を使用するのが好ましい。
【0020】芳香族カルボン酸のエステルを使用する場
合乾燥顔料1重量部当たり0.2−3重量部を使用する
のが好ましい。
合乾燥顔料1重量部当たり0.2−3重量部を使用する
のが好ましい。
【0021】処理媒体はさらに乾燥顔料1重量部当たり
1−30重量部、好ましくは3−20重量部、特に5−
12重量部の水を含むことが好ましい。
1−30重量部、好ましくは3−20重量部、特に5−
12重量部の水を含むことが好ましい。
【0022】状態調整の終了後顔料から従来の方法、例
えば水による洗浄、又は蒸気を用いた又は用いない蒸留
により有機溶媒を除去するが、どの方法を適用するかは
有機液体の溶解性により決定する。
えば水による洗浄、又は蒸気を用いた又は用いない蒸留
により有機溶媒を除去するが、どの方法を適用するかは
有機液体の溶解性により決定する。
【0023】カルボン酸エステルは加水分解して水溶性
カルボキシレートとすることにより顔料から容易に除去
することができる。
カルボキシレートとすることにより顔料から容易に除去
することができる。
【0024】使用する出発素材は、文献により周知の製
造法、例えばナフタレン−1,8−ジカルボキシイミド
の熔融により(B.I.O.S.最終報告 No.14
84,21頁、DE−OS(ドイツ公開明細書) 3,34
5,810)、アセナフテンキノン モノキシム、又はジオ
キシムをアルカリと共に熔融することにより(ドイツ特
許明細書 276,357 )、又はペリレン−3,4,9,1
0−テトラカルボン酸又はその無水物のアンモニア(ド
イツ特許明細書 386,057 )、又はメチルアミン(DE
−OS(ドイツ公開明細書) 2,504,481, DE−OS
(ドイツ公開明細書) 2,153,087 )との縮合により、
あるいはペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキ
シジイミドのメチル化(DE−OS(ドイツ公開明細
書) 2,726,682 )により製造した粗顔料である。
造法、例えばナフタレン−1,8−ジカルボキシイミド
の熔融により(B.I.O.S.最終報告 No.14
84,21頁、DE−OS(ドイツ公開明細書) 3,34
5,810)、アセナフテンキノン モノキシム、又はジオ
キシムをアルカリと共に熔融することにより(ドイツ特
許明細書 276,357 )、又はペリレン−3,4,9,1
0−テトラカルボン酸又はその無水物のアンモニア(ド
イツ特許明細書 386,057 )、又はメチルアミン(DE
−OS(ドイツ公開明細書) 2,504,481, DE−OS
(ドイツ公開明細書) 2,153,087 )との縮合により、
あるいはペリレン−3,4,9,10−テトラカルボキ
シジイミドのメチル化(DE−OS(ドイツ公開明細
書) 2,726,682 )により製造した粗顔料である。
【0025】さらに粗生成物として使用するペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボキシジイミド又はその
N−アルキル誘導体は、硫酸からの再結晶、又は熱濃硫
酸中で撹拌することによりあらかじめ精製するのが有利
である。
3,4,9,10−テトラカルボキシジイミド又はその
N−アルキル誘導体は、硫酸からの再結晶、又は熱濃硫
酸中で撹拌することによりあらかじめ精製するのが有利
である。
【0026】上記のようにして得られるペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボキシジイミド顔料及びその
N−アルキル誘導体は濃色で光沢度の高い顔料で、種類
及び処理時間により特にポリビニルクロリド、ポリエチ
レン 又はポリプロピレンなどのプラスチックの着色、
又は例えば焼き付けエナメルの顔料着色に適している。
顔料は塗料中で高い分散性、非常に良い流れ特性を示
し、濃色で光沢性のある色を作る。
4,9,10−テトラカルボキシジイミド顔料及びその
N−アルキル誘導体は濃色で光沢度の高い顔料で、種類
及び処理時間により特にポリビニルクロリド、ポリエチ
レン 又はポリプロピレンなどのプラスチックの着色、
又は例えば焼き付けエナメルの顔料着色に適している。
顔料は塗料中で高い分散性、非常に良い流れ特性を示
し、濃色で光沢性のある色を作る。
【0027】以下の実施例は本発明を説明するものであ
り、詳細においてそれを制限するものではない。
り、詳細においてそれを制限するものではない。
【0028】
【実施例1】15gのペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボキシジイミドを150gの塩化ナトリウムと
共に、容積が1lで直径10−20mmの鋼球1700
gを満たした振動ミル中で15時間微粉砕した。微粉砕
素材をその後水中に導入し、吸引濾過し、塩化ナトリウ
ムを含まなくなるまで水で洗った。これにより微粉化ペ
リレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジイミド
の湿潤プレスケ−キを約40g得た。
トラカルボキシジイミドを150gの塩化ナトリウムと
共に、容積が1lで直径10−20mmの鋼球1700
gを満たした振動ミル中で15時間微粉砕した。微粉砕
素材をその後水中に導入し、吸引濾過し、塩化ナトリウ
ムを含まなくなるまで水で洗った。これにより微粉化ペ
リレン−3,4,9,10−テトラカルボキシジイミド
の湿潤プレスケ−キを約40g得た。
【0029】その後70gの水、0.45gの無水酢酸
ナトリウム、及び4gのフタル酸ジメチルを湿潤プレス
ケーキに加え、混合物を100℃にて1時間撹拌した。
ナトリウム、及び4gのフタル酸ジメチルを湿潤プレス
ケーキに加え、混合物を100℃にて1時間撹拌した。
【0030】80℃で2時間かけ、フタル酸ジメチルを
4.5gの50%濃度水酸化ナトリウム溶液で加水分解
した。生成物を吸引濾過し、洗浄し、乾燥した。
4.5gの50%濃度水酸化ナトリウム溶液で加水分解
した。生成物を吸引濾過し、洗浄し、乾燥した。
【0031】これにより、例えば焼き付けエナメルなど
で光沢のある濃色を出し、流動性の良い塗料を作る分散
性の高い栗色の顔料14.6g(理論値の97.3%)
を得た。
で光沢のある濃色を出し、流動性の良い塗料を作る分散
性の高い栗色の顔料14.6g(理論値の97.3%)
を得た。
【0032】
【実施例2】フタル酸ジメチルの代わりに3.5gの安
息香酸メチルを使用した以外は実施例1の方法を繰り返
した。
息香酸メチルを使用した以外は実施例1の方法を繰り返
した。
【0033】焼き付けエナメルにおいて、実施例1で得
たと同様に良い特性を持つ分散性の高い顔料14.4g
(理論値の96%)を得た。
たと同様に良い特性を持つ分散性の高い顔料14.4g
(理論値の96%)を得た。
【0034】
【実施例3】実施例1の最初の方法を繰り返したが、そ
の後70mlの水及び90mlのメタノールを加え、オ
ートクレーブ中150℃にて5時間湿潤プレスケーキを
加熱した。その後メタノールを蒸留し、生成物を吸引濾
過し、洗浄し、乾燥した。
の後70mlの水及び90mlのメタノールを加え、オ
ートクレーブ中150℃にて5時間湿潤プレスケーキを
加熱した。その後メタノールを蒸留し、生成物を吸引濾
過し、洗浄し、乾燥した。
【0035】これにより焼き付けエナメルの着色に使用
すると同様に流動性の良い塗料を作る、濃色の光沢のあ
る顔料14.5g(理論値の96.7%)を得た。
すると同様に流動性の良い塗料を作る、濃色の光沢のあ
る顔料14.5g(理論値の96.7%)を得た。
【0036】
【実施例4】メタノールの代わりにブタノールを使用
し、混合物を140℃にて8時間加熱した以外は実施例
3の方法を繰り返した。この方法で、例えばPVC中で
高い分散性、濃色、及び高光沢を示す顔料を(14.1
g=理論値の94%)得た。
し、混合物を140℃にて8時間加熱した以外は実施例
3の方法を繰り返した。この方法で、例えばPVC中で
高い分散性、濃色、及び高光沢を示す顔料を(14.1
g=理論値の94%)得た。
【0037】
【実施例5】15gのペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボキシジイミドの代わりに、15gのN,N′
−ジメチルペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
キシジイミドを使用した以外は実施例1の方法を繰り返
した。
トラカルボキシジイミドの代わりに、15gのN,N′
−ジメチルペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
キシジイミドを使用した以外は実施例1の方法を繰り返
した。
【0038】同様に分散性の高い、濃色の黄赤色顔料を
14.3g(理論値の95.3%)得た。
14.3g(理論値の95.3%)得た。
【0039】
【実施例6】15gのペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボキシジイミドの代わりに、15gのN,N′
−ジメチルペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
キシジイミドを使用した以外は実施例3の方法を繰り返
した。
トラカルボキシジイミドの代わりに、15gのN,N′
−ジメチルペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
キシジイミドを使用した以外は実施例3の方法を繰り返
した。
【0040】この方法により、分散性が高く濃色で光沢
のある赤色顔料(14.3g=理論値の95.3%)を
得た。
のある赤色顔料(14.3g=理論値の95.3%)を
得た。
【0041】
【実施例7】15gのN,N′−ジメチルペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボキシジイミドを室温に
て300mlの濃硫酸に溶解した。その後溶液を氷水に
注ぎ、生成物を吸引濾過し、中性になるまで水で洗っ
た。
3,4,9,10−テトラカルボキシジイミドを室温に
て300mlの濃硫酸に溶解した。その後溶液を氷水に
注ぎ、生成物を吸引濾過し、中性になるまで水で洗っ
た。
【0042】その後含水プレスケーキを70mlの水、
0.45gの無水酢酸ナトリウム、及び4gのフタル酸
ジメチルと共に撹拌し、100℃にて2時間加熱した。
0.45gの無水酢酸ナトリウム、及び4gのフタル酸
ジメチルと共に撹拌し、100℃にて2時間加熱した。
【0043】それからフタル酸ジメチルを、80℃にて
2時間かけ、50%濃度の水酸化ナトリウム溶液4.5
gを加えて加水分解した。生成物を吸引濾過し、洗浄
し、乾燥した。
2時間かけ、50%濃度の水酸化ナトリウム溶液4.5
gを加えて加水分解した。生成物を吸引濾過し、洗浄
し、乾燥した。
【0044】これにより、焼き付けエナメルにおいて濃
色の光沢のある着色を与え、分散性の良い赤色顔料1
4.2g(理論値の94.7%)を得た。
色の光沢のある着色を与え、分散性の良い赤色顔料1
4.2g(理論値の94.7%)を得た。
【0045】
【実施例8】15gのN,N′−ジメチルペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボキシジイミドの代わり
に15gのペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
キシジイミドを使用した以外は実施例7の方法を繰り返
した。
3,4,9,10−テトラカルボキシジイミドの代わり
に15gのペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
キシジイミドを使用した以外は実施例7の方法を繰り返
した。
【0046】分散性が良く、濃色の光沢のある栗色顔料
を14.3g(理論値の953.3%)得た。
を14.3g(理論値の953.3%)得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−5756(JP,A) 特開 昭58−17167(JP,A) 特開 昭52−59628(JP,A) 特開 昭53−106745(JP,A) 特開 昭55−75453(JP,A) 特開 昭57−44666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/10 C09B 5/62 C09B 67/04 C09B 67/14 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)
Claims (6)
- 【請求項1】 光沢があり、容易に分散し、濃色のペリ
レン−3,4,9,10−テトラカルボキシジイミド、
及びアルキル基1個当たりの炭素数が1−4個のそのN
−アルキル誘導体の製造法において、まず粗顔料を有機
溶媒の非存在下で、塩を添加して又は添加せずに微粉砕
することにより、又は塩の存在下で混練することによ
り、あるいは硫酸から再沈澱することにより微粉化し、
その後塩又は硫酸を除去してから水及び芳香族カルボン
酸のC 1 −C 4 −アルキルエステルの混合物で処理する
ことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、60℃
−200℃の温度範囲で、場合によっては高圧下で行う
ことを特徴とする方法。 - 【請求項3】 請求項1−2のいずれかに記載の方法に
おいて、安息香酸メチル、又はフタル酸ジメチルを使用
することを特徴とする方法。 - 【請求項4】 請求項1−3のいずれかに記載の方法に
おいて、溶媒処理の出発素材を湿潤プレスケーキの形態
で使用することを特徴とする方法。 - 【請求項5】 請求項1−4のいずれかに記載の方法に
おいて、乾燥顔料1重量部当たり0.1−100重量部
の有機溶媒を用いて処理を行うことを特徴とする方法。 - 【請求項6】 請求項1−5のいずれかに記載の方法に
おいて、処理溶媒が乾燥顔料1重量部当たり1−30重
量部の水を含むことを特徴とする方法。
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