JP2874696B1 - 送信機判別方法、送信機判別装置、および送信機 - Google Patents

送信機判別方法、送信機判別装置、および送信機

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JP2874696B1
JP2874696B1 JP10066275A JP6627598A JP2874696B1 JP 2874696 B1 JP2874696 B1 JP 2874696B1 JP 10066275 A JP10066275 A JP 10066275A JP 6627598 A JP6627598 A JP 6627598A JP 2874696 B1 JP2874696 B1 JP 2874696B1
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将次郎 長谷川
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Abstract

【要約】 【課題】 不当な送信機によりコード信号を大量に送信
し続けたとしても正当な送信機であると誤判断されるこ
とがなく、かつ、正当な送信機を用いた場合には、何等
特殊な操作を必要とせずに、正当な送信機であると判断
される送信機判別方法を提供する。 【解決手段】 通常状態では、照合機は、送信機から送
信されるIDコードの照合(通常の照合)を行い、ID
コードの照合がOKであればその送信機は正当なもので
あると判断する。この通常状態において、IDコードの
照合がOKでない場合が5回以上となった場合には、非
常状態に移行し、照合機は、まず送信機から送信される
IDコードの照合を行い、IDコードの照合がOKであ
れば、送信機に対し質問コードを送信する。これを受け
て、送信機は返答コードを送信する。そして、照合機
は、返答コードの照合を行い、返答コードの照合がOK
であれば、その送信機は正当なものであると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信機から送信し
た信号を照合機にて受信し、受信した信号が適正なもの
かどうかを照合して送信機が正当なものかどうかを判断
する、送信機判別方法に関する。また、当該送信機判別
方法に使用する送信機判別装置および送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の送信機判別方法として
は、次のようなものが知られている。すなわち、送信機
に送信機固有のIDコードを設定しておくとともに、照
合機にも送信機に設定されたのと同じIDコードを設定
しておく。また、送信機は、設定されたIDコードを送
信するように構成しておく。そして、照合機は、受信し
た信号を照合機に設定されているIDコードと比較し、
同じであればその受信信号は正当な送信機から送信され
たものであると判断するというものである。そして、受
信信号が正当な送信機から送信されたものであると判断
した場合には、被制御対象に対する制御信号を出力する
というものである。
【0003】被制御対象としては、自動車のドアや家屋
の玄関ドアに設けられた電気錠や、ガレージのシャッタ
等がある。すなわち、照合機は、受信信号が正当な送信
機から送信されたものであると判断した場合には、自動
車のドアや家屋の玄関ドアを施錠・解錠したり、シャッ
タ等を開放・閉鎖したりするための制御信号を出力する
というものである。
【0004】ところで、このような送信機判別方法で
は、不当な送信機を用いて異なる信号を次々と大量に送
信すれば、いずれIDコードと同じ信号が送信されて正
当な送信機からの信号であると誤判断されてしまう可能
性がある。すなわち、このような送信機判別方法では、
IDコードが設定された正当な送信機によらなくても、
またIDコードの値をまったく知らなくても、正当な送
信機からの信号であると不正に判断させることが可能で
あった。そして、それにより、被制御対象を不正に操作
させることが可能であった。
【0005】そこで、上記のような不正を防ぐために、
次のような方法が考えられている。すなわち、照合機で
は、IDコードとは異なる信号を所定回数連続して受信
した場合には、それ以降は信号を受信してもIDコード
の照合を禁止するというものである。これにより、不当
な送信機を用いて異なる信号を次々と大量に送信した場
合には、IDコードとは異なる信号を所定回数連続して
受信した時点で、それ以降のIDコードの照合が禁止さ
れる。したがって、それ以降、不当な送信機からIDコ
ードと同じ信号が送信されたとしても、正当な送信機か
らの信号であると誤判断されることがないというもので
ある。
【0006】そして、IDコードの照合を禁止する状態
となった場合には、所定時間経過すると照合の禁止状態
を解除したり、被制御対象が自動車の場合にはメカニカ
ルキーによる手動の解錠操作が行われると照合処理の禁
止状態を解除するというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の送信機判別方法では、次のような問題点があ
る。
【0008】まず、所定時間経過するとIDコードの照
合の禁止状態を自動的に解除する仕組みでは、次のよう
な問題点がある。
【0009】つまり、不当な送信機から信号を大量に送
信すれば、IDコードの照合が禁止される状態になる。
しかし、その後も信号を大量に送信し続けていれば、所
定時間経過すると照合の禁止状態は解除されて、再びI
Dコードの照合→禁止状態→禁止状態の解除→IDコー
ドの照合ということが繰返されていく。したがって、I
Dコードの照合を禁止する時間が短ければ、やはり、不
当な送信機から送信された大量の信号が照合されること
になり、根本的な不正の防止にはならない。
【0010】また、不当な送信機から信号を大量に送信
したり、被制御対象が自動車の場合には駐車場等で偶然
にもIDコードとは違う信号を複数回受信してしまえ
ば、IDコードの照合が禁止される状態になる。しか
し、それ以降は、所定時間経過して照合の禁止状態が解
除されるまでは、例え正当な送信機からIDコードを送
信したとしても、正当な送信機からの信号であると判断
されることがなく、被制御対象を操作することができな
い。したがって、IDコードの照合を禁止する時間が長
ければ、禁止状態が解除されるまでの長い時間は、たと
え正当な送信機を所持した者であっても被制御対象を操
作することができず、不便なものとなってしまう。
【0011】また、メカニカルキーによる手動解錠操作
により禁止状態が解除される仕組みでは、次のような問
題点がある。
【0012】つまり、不当な送信機から信号を大量に送
信したり、被制御対象が自動車の場合には駐車場等で偶
然にもIDコードとは違う信号を複数回受信してしまえ
ば、IDコードの照合が禁止される状態になる。しか
し、それ以降は、メカニカルキーによる手動解錠操作が
行われるまでは、例え正当な送信機からIDコードを送
信したとしても、正当な送信機からの信号であると判断
されることがなく、被制御対象を操作することができな
い。したがって、正当な送信機の所持者は、IDコード
の照合が禁止される状態となってしまった場合に対応す
るために、常に、その送信機とともにメカニカルキーも
持ち歩かなければならない。
【0013】また、例えば、自動車についてはキーシリ
ンダーの無い、信号の送受信のみで解錠・施錠を制御す
る自動車も考えられている。このような自動車では、メ
カニカルキーによる手動解錠操作によりIDコードの照
合の禁止状態を解除するということは不可能であり、何
等かの特殊な方法によりその禁止状態を解除しなければ
ならない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、通常状態において通常の照合がOKとな
らない場合が所定回数以上となった場合には非常状態に
移行させるようにした。そして、非常状態では、通常状
態において行われるのと同じ通常の照合に加え、照合機
からの質問に対する送信機からの返答を照合するように
した。
【0015】すなわち、通常状態では、通常の照合を行
い、その通常の照合がOKである場合に、その送信機は
正当なものであると判断する。この、通常状態におい
て、通常の信号の照合がOKとならない場合が所定回数
以上となった場合には、非常状態に移行させる。そし
て、非常状態では、まず、通常状態において行われるの
と同じ通常の照合を行い、通常の照合がOKの場合に
は、さらに、照合機からの質問に対する送信機からの返
答の照合を行うようにした。そして、返答の照合がOK
である場合に、送信機が正当なものであると判断するよ
うにした。
【0016】この構成によれば、通常状態では、通常の
照合が行われる。そして、通常状態では、通常の照合が
OKとなる場合には、その送信機は正当なのもであると
判断される。一方、通常状態において通常の照合がOK
とならない場合には、その送信機は正当なものであると
判断されない。そして、この通常状態において、通常の
照合がOKとならない場合が所定回数以上となった場合
には、非常状態に移行する。
【0017】非常状態では、まず、通常状態において行
われるのと同じ通常の照合が行われる。ここで、通常の
照合がOKとなっても、すぐにはその送信機は正当なも
のであるとは判断されない。非常状態では、通常の照合
がOKとなった場合には、照合機から送信機に対し質問
がされる。それを受けて、送信機はその質問に対して返
答する。そして、照合機では、その返答の照合が行わ
れ、この返答の照合がOKである場合に、その送信機は
正当なものであると判断される。
【0018】また、上記構成において、非常状態におけ
る返答の照合がOKとならない場合が所定回数以上とな
った場合には、それ以降の非常状態において行われる質
問の回数を増加し、それら全ての質問に対する返答の照
合がOKである場合に、送信機が正当なものであると判
断するようにしてもよい。
【0019】この構成によれば、非常状態において、通
常の照合がOKとなりかつ質問に対する返答の照合がO
Kとならない場合が所定回数以上となった場合には、そ
の次からは、質問の回数が増加される。
【0020】そして、それ以降は、まず、通常の照合が
行われるが、この通常の照合がOKとなっても、すぐに
はその送信機は正当なものであるとは判断されない。通
常の照合がOKとなった場合には、次に、照合機から送
信機に対し第1の質問がされる。これを受けて、送信機
からは第1の返答がされる。そして、第1の質問に対す
る第1の返答の照合が行われる。しかし、この第1の返
答の照合がOKとなっても、まだその送信機は正当なも
のであるとは判断されない。第1の返答の照合がOKと
なった場合には、さらに、照合機から送信機に対し第2
の質問がされる。これを受けて、送信機からは第2の返
答がされる。そして、この第2の質問に対する第2の返
答の照合が行われ、この第2の返答の照合がOKとなっ
た場合に、はじめてその送信機は正当なものであると判
断される。
【0021】また、上記構成において、非常状態におい
て、通常状態時に行われるのと同じ通常の照合がOKの
場合には、前記照合機からの質問、該質問に対する送信
機からの返答、および該返答の照合を自動的に行うよう
にしてもよい。
【0022】この構成によれば、非常状態において、通
常状態時に行われるのと同じ通常の照合がOKとなれ
ば、照合機から送信機に対し自動的に質問がされる。ま
た、その質問を受けて、送信機からは自動的にその質問
に対する返答がされる。そして、照合機では、その返答
に対する照合が自動的に行われる。そして、この返答の
照合がOKである場合に、その送信機は正当なものであ
ると判断される。
【0023】また、上記構成において、非常状態におけ
る照合機からの質問はその都度異なるようにしてもよ
い。
【0024】この構成によれば、非常状態において、通
常の照合がOKとなった場合、照合機からは送信機に対
しその都度異なる質問がされる。これを受けて、送信機
からはその都度異なる返答がされる。そして、照合機で
は、その返答に対する照合が自動的に行われる。そし
て、この返答の照合がOKである場合に、その送信機は
正当なものであると判断される。
【0025】また、上記構成において、非常状態におい
て、正当な送信機であると判断した場合には、通常状態
に移行するようにしてもよい。
【0026】この構成によれば、非常状態において、送
信機が正当であると判断された場合には通常状態に移行
する。そして、その次からは、通常の照合がOKであれ
ば、その送信機は正当なものであると判断される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。ここでは、照合機からの出力信号を、被制御対象で
ある自動車ドアの施錠、解錠のための制御信号として利
用する場合について説明する。
【0028】図1において、1は送信機であり、2は照
合機である。送信機1は、自動車の所有者もしくは自動
車の利用を許可されているものが所持し携帯する。送信
機1からは所定周波数の電磁波信号が無線送信される。
一方、照合機2は、自動車に取付けられており、送信機
1からの電磁波信号を受信して所定の信号を出力する。
照合機2からの出力信号は、自動車のドアの施錠、解錠
のための制御信号として利用される。
【0029】また、3は、ドアロックコントローラであ
り、不図示の電気錠装置への通電制御を行い、それによ
りドアの施錠または解錠を制御するものである。ドアロ
ックコントローラ3は、照合機2からの信号を入力と
し、入力される信号に応じて、自動車のドアの施錠もし
くは解錠の制御を行うように構成されている。
【0030】まず、送信機1について説明する。
【0031】図2は、送信機1のブロック図であり、図
3は、送信機1の外観図である。送信機1は、CPU
(中央演算処理装置)10と、Aスイッチ11と、Bス
イッチ12と、IDメモリ13と、機能コードメモリ1
4と、質問返答メモリ15と、受信部16と、送信部1
7と、Aボタン18と、Bボタン19と、から構成され
ている。
【0032】CPU10は、所定のプログラムが組まれ
ており、そのプログラムに従って送信機1の動作を制御
する。
【0033】Aスイッチ11は、閉じると、その信号が
CPU10に入力されるようになっている。また、Bス
イッチ12も、閉じると、その信号がCPU10に入力
されるようになっている。
【0034】IDメモリ13は、送信機1に固有に定め
られたIDコードを記憶している。機能コードメモリ1
4は、例えばA、B2つの機能コードを記憶している。
質問返答メモリ15は、例えば8個の質問コードと、そ
れら複数の質問コードに対する返答コードを記憶してい
る。
【0035】受信部16は、空気中を伝播する所定周波
数の電磁波信号を受信すると、その電磁波信号を電気信
号に変換して、CPU10に入力するようになってい
る。
【0036】CPU10は、Aスイッチ11から信号が
入力されると、IDメモリ13からIDコードを読取る
と共に機能コードメモリ14から機能コードAを読取
り、制御指示信号Aを生成して送信部17へ出力する。
同様に、CPU10は、Bスイッチ12から信号入力さ
れると、IDメモリ13からIDコードを読取ると共に
機能コードメモリ14から機能コードBを読取り、制御
指示信号Bを生成して送信部17へ出力する。また、C
PU10は、受信部16から質問信号が入力されると、
質問返答メモリ15から返答コードを読取り、返答信号
を生成して送信部17へ出力する。
【0037】送信部17は、CPU10から出力される
制御指示信号および返答信号を所定周波数の電磁波信号
として無線送信する。
【0038】Aボタン18は、押すと、Aスイッチ11
を閉じるようになっており、また、Bボタン19は、押
すと、Bスイッチ12を閉じるようになっている。すな
わち、Aボタン18を押すと制御指示信号Aが送信さ
れ、Bボタン19を押すと制御指示信号Bが送信され
る。
【0039】このような構成により、送信機1は、Aボ
タン18が押されると制御指示信号Aを送信し、Bボタ
ン19が押されると制御指示信号Bを送信する。また、
送信機1は、質問信号を受信した場合には、返答信号を
送信する。
【0040】次に、照合機2について説明する。
【0041】図4は、照合機2のブロック図である。照
合機2は、CPU20(中央演算処理装置)と、IDメ
モリ21と、機能コードメモリ22と、質問返答メモリ
23と、乱数発生部24と、受信部25と、送信部26
と、制御信号出力部27と、から構成されている。この
照合機2は、本発明の送信機判別装置を構成するもので
ある。
【0042】CPU20は、所定のプログラムが組まれ
ており、そのプログラムに従って、照合機2の動作を制
御するとともに、受信した信号に基づいて送信機1が正
当なものかどうかを判断する。
【0043】IDメモリ21は、送信機1が記憶してい
るのと同じIDコードを記憶している。機能コードメモ
リ22は、送信機1が記憶しているのと同じ例えばA、
B2つの機能コードを記憶している。質問返答メモリ2
3は、送信機1が記憶しているのと同じ例えば8個の質
問コードと、それら複数の質問コードに対する返答コー
ドを記憶している。
【0044】乱数発生部24は、質問返答メモリ23に
記憶されている質問コードの個数に応じて例えば1〜8
の数値を出力するようになっている。
【0045】受信部25は、空気中を伝播する所定周波
数の電磁波信号を受信すると、その電磁波信号を電気信
号に変換して、CPU20に入力するようになってい
る。
【0046】CPU20は、受信部25から制御指示信
号が入力されると、制御指示信号に含まれているIDコ
ードをIDメモリ21に記憶されているIDコードと照
合し、その制御指示信号が適正なものかどうかを判断す
る。また、制御指示信号に含まれている機能コードを、
機能コードメモリ22に記憶されている機能コードと照
合し、制御指示信号にはA、Bどちらの機能コードが含
まれているかを判断する。
【0047】また、CPU20は、乱数発生部24の出
力する数値に応じて質問返答メモリ23から質問コード
を読取り、質問信号を生成して送信部26へ出力する。
また、CPU20は、受信部25から返答信号が入力さ
れると、返答信号に含まれている返答コードを、質問返
答メモリ23に記憶されている返答コードと照合し、そ
の返答信号が適正なものかどうかを判断する。
【0048】また、CPU20は、IDコードの照合お
よび返答コードの照合に基づいて、送信機1が正当なも
のであるかどうかを判断し、送信機1が正当なものであ
ると判断した場合には、機能コードの種類に応じた制御
信号を制御信号出力部27に出力する。
【0049】送信部26は、CPU20から出力される
質問信号を所定周波数の電磁波信号として無線送信す
る。制御信号出力部27は、CPU20から出力される
制御信号を外部(被制御対象)に出力する。
【0050】このような構成により、照合機2は、受信
した制御指示信号および返答信号が適正なものかどうか
判断して、送信機1が正当なものかどうかを判断する。
そして、送信機1が正当であると判断した場合には、受
信した制御指示信号に応じた制御信号を外部(被制御対
象)に出力する。
【0051】次に、送信機1と照合機2との間で送受信
される信号、および送信機1が正当なものであるかどう
かの判断について説明する。
【0052】送信機1には、IDメモリ13に、送信機
1に固有に定められたIDコードが例えば8ビットの2
値信号として記憶されている。すなわち、IDコードと
しては2の8乗=256とおりが可能である。送信機1
のIDメモリ13には、それらのうちの1つ、例えば
「00101110」が記憶されている。また、送信機
1には、機能コードメモリ14に、機能コードAとして
例えば4ビットの2値信号「0110」と、機能コード
Bとして例えば4ビットの2値信号「1001」とが記
憶されている。
【0053】また、送信機1には、質問返答メモリ15
に、8種類の質問とそれらの質問に対する返答が、質問
コードと返答コードというかたちで記憶されている。質
問コードは、例えば3ビットの2値信号として記憶さ
れ、返答コードは、例えば4ビットの2値信号として記
憶されている。図5に、これら8種類の質問コードとそ
の意味、および質問コードに対する返答コードを示す。
質問1としては、質問コード「000」が記憶されてお
り、その意味は「IDコードの先頭4桁を送信せよ」で
ある。したがって、その返答コードとしては「001
0」(なぜならIDコードは00101110である)
が記憶されている。質問2としては、質問コード「00
1」が記憶されており、その意味は「IDコードの2桁
目から5桁目を送信せよ」である。したがって、その返
答コードとしては「0101」が記憶されている。同様
に、質問3としては質問コード「010」と返答コード
「1011」、質問4としては質問コード「011」と
返答コード「0111」、質問5としては質問コード
「100」と返答コード「1110」が記憶されてい
る。また、質問6としては、質問コード「101」が記
憶されており、その意味は「コード0101を送信せ
よ」である。したがって、その返答コードとしては「0
101」が記憶されている。また、質問7としては、質
問コード「110」が記憶されており、その意味は「コ
ード1010を送信せよ」である。したがって、その返
答コードとしては「1010」が記憶されている。ま
た、質問8としては、質問コード「111」が記憶され
ており、その意味は「コード1111を送信せよ」であ
る。したがって、その返答コードとしては「1111」
が記憶されている。
【0054】一方、照合機2には、IDメモリ21に、
送信機1に記憶されているのと同じIDコード「001
01110」が記憶されている。また、照合機2には、
機能コードメモリ22に、送信機1に記憶されているの
と同じ機能コードA「0110」、および機能コードB
「1001」が記憶されている。また、照合機2には、
質問返答メモリ23に、送信機1に記憶されているのと
同じ8種類の質問コードと、それらの質問コードに対応
する8種類の返答コード(図5)が記憶されている。
【0055】そして、送信機1と照合機2との間で送受
信される、制御指示信号、質問信号、および返答信号
は、それぞれ、図6に示すようになっている。
【0056】制御指示信号は、例えば、先頭の8ビット
がIDコードを表わし、それに続く4ビットが機能コー
ドを表わす部分となっている。すなわち、制御指示信号
は、送信機1において、CPU10が、IDメモリ13
に記憶されているIDコードと機能コードメモリ14に
記憶されている機能コードを読取って結合することによ
り生成される。例えば、送信機1のAボタン18を押し
た場合には、CPU10は、IDコード「001011
10」と機能コードA「0110」を結合して、制御指
示信号「001011100110」を生成する。
【0057】また、質問信号は、例えば、先頭の8ビッ
トがIDコードを表わし、それに続く3ビットが質問コ
ードを表わす部分となっている。すなわち、質問信号
は、照合機2において、CPU20が、IDメモリ21
に記憶されているIDコードと質問返答メモリ23に記
憶されている質問コードを読取って結合することにより
生成される。ここで、CPU20が質問返答メモリ23
から読取る質問コードは、乱数発生部24の出力する数
値に応じて決定される。すなわち、乱数発生部24は、
質問番号に対応して1〜8の数値をランダムに発生する
ようになっており、CPU20は、乱数発生部24の発
生した数値に該当する質問番号の質問コードを読取る。
例えば、乱数発生部24が数値「1」を発生し出力した
場合には、CPU20は、IDコード「0010111
0」と質問1に該当する質問コード「000」を結合し
て、質問信号「00101110000」を生成する。
【0058】また、返答信号は、例えば、先頭の8ビッ
トがIDコードを表わし、それに続く4ビットが返答コ
ードを表わす部分となっている。すなわち、返答信号
は、送信機1において、CPU10が、IDメモリ13
に記憶されているIDコードと質問返答メモリ15に記
憶されている返答コードとを読取って結合することによ
り生成される。なお、CPU10は、受信した質問コー
ドに対応する返答コードを、質問返答メモリ15から読
取る。例えば、受信した質問コードが「000」である
場合には、CPU10は、IDコード「0010111
0」と、質問コード「000」に対する返答コード「0
010」を結合して、返答信号「0010111000
10」を生成する。
【0059】なお、質問の内容としては、図5に示す以
外に、例えば、「受信したのと同じコードを送信せよ」
というものでもよい。すなわち、返答信号として、受信
したコードと同じコードを返答信号として送信するよう
にしてもよい。また、送信する質問をその都度ランダム
に選択しているが、例えば、所定の規則にしたがって順
次異ならせてもよいし、また、同じ質問を繰返して行う
ようにしてもよい。
【0060】さて、照合機2は、上記した制御指示信号
および返答信号を受信し、それらの信号が適正なものか
どうか判断して、送信機1が正当なものかどうかを判断
する。そして、送信機1が正当であると判断した場合に
は、受信した制御指示信号に応じた制御信号を被制御対
象に出力する。
【0061】照合機2は、通常状態では、通常の照合を
行い、その通常の照合がOKであれば、送信機1は正当
なものであると判断する。
【0062】この通常の照合とは、本実施形態では、制
御指示信号に含まれるIDコードの照合のことをさす。
すなわち、通常状態では、送信機1のAボタン18もし
くはBボタン19を押すことにより、送信機から制御指
示信号が生成され送信される。一方、照合機2は、受信
した制御指示信号の先頭の8ビットを送信機1のIDコ
ードであると判断し、その部分をIDメモリ21に記憶
しているIDコードと比較し照合する。そして、両者が
同じであれば、その信号は自己に対する適正な制御指示
信号であると判断し、通常の照合をOKとする。
【0063】そして、通常状態では、この通常の照合を
行い、この通常の照合がOKであれば、送信機1は正当
なものであると判断する。
【0064】一方、通常状態において、この通常の照合
がOKとならない場合が所定回数(例えば5回)発生し
た場合には、非常状態へ移行する。
【0065】そして、照合機2は、非常状態では、まず
上記の通常の照合を行い、通常の照合がOKであれば、
次に、質問に対する返答の照合を行う。そして、この質
問に対する返答の照合がOKであれば、送信機1は正当
なものであると判断する。
【0066】すなわち、照合機2は、非常状態では、通
常の照合がOKであれば、質問信号を送信する。これを
受けて、送信機1は、受信した信号の先頭の8ビットを
照合機2のIDコードであると判断し、その部分をID
メモリ13に記憶しているIDコードと比較し照合す
る。そして、両者が同じであれば、その信号は自己に対
する質問信号であると判断する。そして、受信した信号
の先頭の8ビットに続く3ビットの部分を質問コードと
判断し、その質問コードに対応する返答コードを質問返
答メモリ15から読取って、返答信号を生成して送信す
る。
【0067】そして、照合機2は、質問信号の送信後に
受信した信号の先頭の8ビットを送信機1のIDコード
であると判断し、その部分をIDメモリ21に記憶して
いるIDコードと比較し照合する。そして、両者が同じ
であれば、次に、受信した信号の先頭の8ビットに続く
4ビットを返答コードであると判断し、その部分を先に
送信した質問コードに対応して質問返答メモリ23に記
憶されている返答コードと比較し照合する。そして、両
者が同じであれば、この信号は自己に対する適正な返答
信号であると判断し、質問に対する照合をOKとする。
【0068】そして、非常状態では、この質問に対する
照合を行い、この質問に対する照合がOKであれば、送
信機1は正当なものであると判断する。
【0069】このように、照合機2は、通常状態および
非常状態において、送信機1が正当なものかどうかを判
断する。そして、照合機2は、送信機1が正当なもので
あると判断した場合には、受信した制御指示信号の先頭
の8ビットに続く4ビットの部分を、機能コードメモリ
22に記憶されている機能コードと比較し照合する。そ
して、照合機2は、その機能コードが機能コードAであ
る場合には制御信号Aを出力し、機能コードBである場
合には制御信号Bを出力する。これらの制御信号は、例
えば図7に示すような信号である。
【0070】また、非常状態において、通常の照合がO
Kとなりかつ質問に対する返答の照合がOKとならない
場合が所定回数(例えば5回)以上となった場合には、
その次からは、質問に対する照合の回数が増加される。
すなわち、その次からは、通常の照合がOKとなりかつ
複数の質問に対する全ての返答の照合がOKとなった場
合に、送信機1は正当なものであると判断される。ま
た、非常状態において、送信機1が正当なものであると
判断された場合には、通常状態に復帰する。
【0071】なお、通常の照合としては、固定的に設定
されたIDコードの照合を通常の照合としているが、こ
れ以外に、例えば送信の都度変化する可変コードの照合
を通常の照合としてもよい。また、IDコードの照合と
質問に対する返答の照合をもって通常の照合とし、非常
状態では、さらに別の質問に対する返答の照合を行うよ
うにしてもよい。
【0072】次にドアロックコントローラ3について説
明する。
【0073】ドアロックコントローラ3は、照合機2か
らの信号を入力とし、入力される信号に応じて、自動車
のドアの施錠もしくは解錠の制御を行うものである。す
なわち、ドアロックコントローラ3は、照合機2が図7
に示すような制御信号Aを出力した場合、その信号波形
により制御信号Aが入力されたことを判断し、電気錠装
置を制御して自動車のドアを施錠させる。また、ドアロ
ックコントローラ3は、照合機2が図7に示すような制
御信号Bを出力した場合、その信号波形により制御信号
Bが入力されたことを判断し、電気錠装置を駆動して自
動車のドアを解錠させる。
【0074】照合機2から出力される制御信号を自動車
ドアの施解錠制御に利用する場合、送信機1のAボタン
18は施錠ボタンとなり、Bボタンは解錠ボタンとな
る。そして、照合機2から出力される制御信号Aは施錠
制御信号となり、制御信号Bは解錠制御信号となる。
【0075】なお、照合機2から出力する制御信号は、
自動車ドアの施解錠制御に限らず、例えば、ガレージの
シャッタ等の開閉制御や、家屋の装備に対する制御に利
用することができる。
【0076】ガレージのシャッタ等の開閉制御に利用す
る場合、照合機2から出力される制御信号に応じて、シ
ャッタ等の開放動作および閉鎖動作を制御させればよ
い。この場合、送信機1のAボタンは開放ボタンとな
り、Bボタンは閉鎖ボタンとなる。そして、照合機2か
ら出力される制御信号Aは開放制御信号となり、制御信
号Bは閉鎖制御信号となる。
【0077】また、家屋の装備に対する制御に利用する
場合、例えば、送信機1には、Aボタン、Bボタン、C
ボタンの3つのボタンを設け、それらのボタンに対応し
て3種の機能コードを設定しておく。また、照合機2
は、3種の機能コードに対応して制御信号A、制御信号
B、制御信号Cの3種の制御信号を出力するようにして
おく。そして、照合機2が制御信号Aを出力した場合に
は玄関ドアの施錠を行い、制御信号Bを出力した場合に
は玄関ドアを解錠し、そして、制御信号Cを出力した場
合には家屋内の照明を消灯させればよい。この場合、送
信機1のAボタンは施錠ボタンとなり、Bボタンは解錠
ボタンとなり、そして、Cボタンは消灯ボタンとなる。
そして、照合機2から出力される制御信号Aは施錠制御
信号となり、制御信号Bは解錠制御信号となり、そし
て、制御信号Cは消灯制御信号となる。
【0078】次に、送信機1のCPU10が実行する処
理の流れ、および照合機2のCPU20が実行する処理
の流れとともに、本発明の動作について説明する。
【0079】図8は、送信機1のCPU10が実行する
処理の流れを説明するフローチャートである。
【0080】まず、S101で、CPU10は、Aボタ
ン18が押されたかどうかを判断し、S102で、CP
U10は、Bボタン19が押されたかどうかを判断す
る。これらの判断は、Aスイッチ11およびBスイッチ
12からの信号により判断される。すなわち、CPU1
0は、Aスイッチ11から信号が入力された場合にはA
ボタン18が押されたと判断し、Bスイッチ12から信
号が入力された場合にはBボタン19が押されたと判断
する。
【0081】S101でAボタン18が押された場合に
は、S103へ進み、制御指示信号Aを送信する。すな
わち、CPU10は、IDメモリ13からIDコードを
読取るとともに機能コードメモリ14から機能コードA
を読取って制御指示信号Aを生成し、その制御指示信号
Aを送信部17に出力する。これにより、制御信号A
が、送信部17から電磁波信号として無線送信される。
【0082】一方、S102でBボタン19が押された
場合には、S104へ進み、制御指示信号Bを送信す
る。すなわち、CPU10は、IDメモリ13からID
コードを読取るとともに機能コードメモリ14から機能
コードBを読取って制御指示信号Bを生成し、その制御
指示信号Bを送信部17に出力する。これにより、制御
信号Bが、送信部17から電磁波信号として無線送信さ
れる。
【0083】そして、S105で、CPU10は、質問
信号を受信したかどうかを判断する。すなわち、CPU
10は、制御指示信号の送信後所定時間内(例えば、
0.5秒以内)に受信部16から入力された信号に関
し、先頭8ビットをIDコードメモリ15に記憶されて
いるIDコードと比較照合し、同じである場合に質問信
号を受信したと判断する。一方、CPU10は、制御指
示信号の送信後所定時間内に先頭8ビットがIDコード
と同じである信号が入力されなかった場合には、質問信
号は受信されなかったと判断する。
【0084】S105で、質問信号が受信されなかった
場合には、S101に戻り、Aボタン18もしくはBボ
タン19が次に操作されるのを待つ状態となる。
【0085】S105で、質問信号が受信された場合に
は、S106へ進み、その質問に対する返答信号を送信
する。すなわち、CPU10は、受信部16から入力さ
れた質問信号の先頭の8ビットに続く3ビットを質問コ
ードと判断し、質問返答メモリ15からその質問コード
に対応する返答コードを読取って返答信号を生成し、そ
の返答信号を送信部17に出力する。これにより、返答
信号が、送信部17から電磁波信号として無線送信され
る。
【0086】S106で返答信号を送信した後は、S1
05へ戻り、CPU10は、再び質問信号を受信したか
どうかを判断する。すなわち、CPU10は、返答信号
の送信後所定時間内(例えば、0.5秒以内)に受信部
16から入力された信号に関し、先頭8ビットをIDコ
ードメモリ15に記憶されているIDコードと比較照合
し、同じである場合に質問信号を受信したと判断する。
一方、CPU10は、返答信号の送信後所定時間内に先
頭8ビットがIDコードと同じである信号が入力されな
かった場合には、質問信号は受信されなかったと判断す
る。
【0087】S105で、質問信号が受信されなかった
場合には、S101に戻り、Aボタン18もしくはBボ
タン19が次に操作されるのを待つ状態となる。S10
5で、再び質問信号が受信された場合には、再びS10
6へ進み、その質問に対する返答信号を送信する。以
後、S105で質問信号が受信されなくなるまで同様の
処理が繰返され、S105で質問信号が受信されなくな
れば、S101に戻り、Aボタン18もしくはBボタン
19が次に操作されるのを待つ状態となる。
【0088】図9は、照合機2のCPU20が実行する
処理の流れを説明するフローチャートである。
【0089】まず、S201で、CPU20は、変数L
の値をL=0にする。L=0のときは通常状態に対応
し、L≧1のときは非常状態に対応する。また、変数L
の値は、送信機1が正当なものかどうかを判断するにあ
たり、照合機2が行わなければならない質問の回数を表
わす。すなわち、L=0の通常状態では質問は行われ
ず、L=1の非常状態では1回、L=2の非常状態では
2回の質問が行なわれる。
【0090】次に、S202で、CPU20は、変数N
Gの値をNG=0にする。変数NGは、通常状態から非
常状態への移行、および非常状態における質問回数の増
加に携わるものである。具体的には、通常状態において
NG≧5となった場合には、非常状態に移行し、非常状
態においてNG≧5となった場合には、非常状態におけ
る質問回数を増加する。
【0091】そして、S203で、CPU20は、変数
Mの値をM=0にする。変数Mの値は、照合機2が送信
機1に対して行った質問の回数を表わすものである。
【0092】CPU20の立ち上がり時は、1度も信号
を受信していない状態であり当然ながら通常状態なの
で、以上のように、変数L、変数NG,変数Mの値をそ
れぞれ0にする。そして、信号の受信待ち状態となり、
S204以降の処理へと進む。
【0093】最初に、通常状態(L=0)における処理
の流れを説明する。
【0094】まず、S204で、CPU20は、制御指
示信号を受信したか否かを判断する。受信部25が送信
機1の送信するのと同じ周波数の電磁波信号を受信すれ
ば、その信号は電気信号に変換されてCPU20に入力
される。すなわち、CPU20は、受信部25から信号
が入力された場合に、制御指示信号を受信したと判断す
る。
【0095】そして、S205で、CPU20は、ID
コードの照合(すなわち通常の照合)を行う。すなわ
ち、CPU20は、受信部25から入力された制御指示
信号の先頭8ビットをIDメモリ21に記憶しているI
Dコードと比較し照合する。そして、それらのコードが
同じであれば、その信号は自己に対する適正な制御指示
信号であるとして、IDコードの照合(すなわち通常の
照合)をOKとする。
【0096】S205でIDコードの照合(すなわち通
常の照合)がOKであれば、S206へ進み、CPU2
0は、変数Lの値がL=0かどうかを判断する。L=0
であれば(すなわち通常状態であれば)S207へ進
み、L=0でなければ(すなわち非常状態であれば)S
211へ進む。今、L=0の通常状態なのでS207へ
進み、CPU20は、S205のIDコードの照合(す
なわち通常の照合)がOKであるという判断だけで、送
信機1は正当なものであると判断する。
【0097】S207で送信機1は正当なものであると
判断した後は、S208へ進み、CPU20は、制御指
示信号に含まれている機能コードが機能コードAと機能
コードBのどちらであるかを判断する。すなわち、CP
U20は、受信部25から入力された制御指示信号の先
頭8ビットに続く4ビットを機能コードメモリ22に記
憶している機能コードAおよび機能コードBと比較し照
合する。そして、機能コードAと同じであれば、S20
9へ進んで制御信号Aを出力し、機能コードBと同じで
あれば、S210へ進んで制御信号Bを出力する。
【0098】そして、S201へ戻り、CPU20は、
変数Lの値をL=0とし、L=0の通常状態を維持す
る。そして、S202からS203において、CPU2
0は、変数NG、変数Mの値をそれぞれNG=0、M=
0とする。そして、L=0の通常状態を維持したまま、
S204以降の処理を繰返す。なお、S208で、制御
指示信号に含まれている機能コードが機能コードAと機
能コードBのどちらとも異なる場合には、そのままS2
01へ戻る。
【0099】一方、上記S205でIDコードの照合が
OKとならない場合には、S215へ進む。S215で
は、CPU20は、変数Mの値と変数Lの値がM=Lで
あるかどうかを判断する。M=LであればS216へ進
み、M=LでなければS204へ戻る。今、L=0の通
常状態であり、また、S205の段階では質問の回数を
表わす変数Mの値はM=0であるから、S215ではM
=Lと判断され、S216へ進む。S216では、CP
U20は、変数NGの値を1増加させる。そして、S2
17へ進み、CPU20は、変数NGの値がNG≧5で
あるかどうかを判断する。S217でNG≧5でなけれ
ば、S204へ戻り、次の信号の受信を待つ。
【0100】ここで、S217からS204へ戻った
後、次の受信信号に対してS205でIDコードの照合
(すなわち通常の照合)がOKとならない場合が繰返さ
れると、変数NGの値はやがてNG≧5となり、S21
7でNG≧5と判断される。S217でNG≧5となれ
ば、S218へ進み、CPU20は、Lの値を1増加
(今の場合はL=0からL=1に増加、したがって、L
=0の通常状態からL=1の非常状態に移行)させる。
そして、S202へ戻り、S202からS203におい
て、CPU20は、変数NG、変数Mの値をそれぞれN
G=0、M=0とする。そして、以降は、L=1の非常
状態(すなわち、IDコードの照合(すなわち通常の照
合)に加え、1回の質問に対する返答の照合を行う状
態)となって、S204以降の処理を行う。
【0101】また、上記S217からS204へ戻った
後、その後の受信信号に対してNG≧5となる前にS2
05でIDコードの照合(すなわち通常の照合)がOK
となった場合にも、L=0なのでS207へ進んで、送
信機1は正当なものであると判断する。
【0102】次に、L=1の非常状態における処理の流
れを説明する。
【0103】上記説明したように、S218でL=1の
非常状態に移行すると、S202へと戻る。そして、L
=1の値を維持したまま、S202からS203におい
て、CPU20は、変数NG、変数Mの値をそれぞれ0
とする。そして、L=0の通常状態のときと同様に、S
204で、CPU20は制御指示信号を受信したか否か
を判断し、S205で、CPU20はIDコードの照合
(すなわち通常の照合)を行う。
【0104】S205でIDコードの照合(すなわち通
常の照合)がOKとなった場合には、S206へ進み、
CPU20は、変数Lの値がL=0かどうかを判断す
る。今、L=1の非常状態であり、L=0ではないの
で、S211へ進む。S211では、CPU20は、変
数Mの値を1増加(今の場合はM=0からM=1に増
加)させる。
【0105】そして、S212で質問信号を送信する。
すなわち、CPU20は、質問返答メモリ23に記憶し
ている質問コード(図5)のうち、乱数発生部24の出
力した数値に該当する質問の質問コードを読取って質問
信号を生成し、その質問信号を送信部26に出力する。
これにより、質問信号が、送信部17から電磁波信号と
して無線送信される。
【0106】そして、S213で、CPU20は、質問
に対する返答の照合を行う。すなわち、CPU20は、
質問信号の送信後所定時間内(例えば、1.0秒以内)
に受信部16から入力された信号に関し、まず、先頭8
ビットをIDコードメモリ21に記憶されているIDコ
ードと比較照合する。そして、両者が同じである場合に
は、次に、先頭の8ビットに続く4ビットを、先に送信
した質問コードに対応して質問返答メモリ23に記憶し
ている返答コードと比較し照合する。そして、両者が同
じであれば、その信号は先の質問信号に対する適正な返
答信号であるとして、質問に対する返答の照合をOKと
する。質問信号の送信後所定時間内(例えば、1.0秒
以内)に適正な返答信号が受信されなかった場合には、
質問に対する返答の照合はOKでないと判断する。
【0107】S213で、質問に対する返答の照合がO
Kであれば、S214へ進み、CPU20は、変数Mと
変数Lの値がM=Lであるかどうかを判断する。そし
て、M=Lであれば、S207へ進んで送信機1は正当
なものであると判断し、M=Lでなければ、S211へ
戻ってMの値を1増加させ、再びS212以降の処理を
行う。今、L=1の非常状態である。したがって、S2
11からS214の1回目の処理でM=Lとなるので、
S213での1回目の返答の照合がOKであれば、S2
07へと進んで送信機1は正当なものであると判断す
る。
【0108】S207で送信機1が正当なものであると
判断した後は、通常状態の場合と同様の処理(S208
〜S210)が行われる。そして、S201へ戻り、C
PU20は、変数Lの値をL=0とし、L=0の通常状
態に戻る。そして、S202からS203において、C
PU20は、変数NG、変数Mの値をそれぞれNG=
0、M=0とする。そして、それ以降は、L=0の通常
状態となって、S204以降の処理を繰返す。
【0109】一方、上記S213で、質問に対する照合
がOKでないと判断された場合には、S215へ進み、
CPU20は、変数Mと変数Lの値がM=Lであるかど
うかを判断する。今、L=1の非常状態であり、また、
質問の回数を表わす変数Mの値はS211での処理によ
りM=1となっている。したがって、S215では、M
=Lと判断され、S216へ進む。S216では、CP
U20は、変数NGの値を1増加させる。そして、S2
17へ進み、CPU20は、変数NGの値がNG≧5で
あるかどうかを判断する。S217でNG≧5でなけれ
ば、S204へ戻り、次の信号の受信を待つ。
【0110】ここで、S217からS204へ戻った
後、その後の受信信号に対してS205でIDコードの
照合(すなわち通常の照合)がOKとなりかつS213
で返答の照合がOKとならない場合が繰返されると、変
数NGの値はやがてNG≧5となり、S217でNG≧
5と判断される。S217でNG≧5となれば、S21
8へ進み、CPU20は、Lの値を1増加(今の場合は
L=1からL=2に増加、したがって、L=1の非常状
態からL=2の非常状態に移行)させる。そして、S2
02へ戻り、S202からS203において、CPU2
0は、変数NG、変数Mの値をそれぞれNG=0、M=
0とする。そして、以降は、L=2の非常状態(すなわ
ち、IDコードの照合(すなわち通常の照合)に加え、
2回の質問に対する返答の照合を行う状態)となって、
S204以降の処理を行う。
【0111】また、上記S217からS204へ戻った
後、その後の受信信号に対してNG≧5となる前に、S
205においてIDコードの照合(すなわち通常の照
合)がOKとなりかつS213において返答の照合がO
Kとなった場合には、S207へ進んで、送信機1は正
当なものであると判断する。
【0112】なお、上記S205で、IDコードの照合
(すなわち通常の照合)がOKとならない場合には、S
215へ進む。今、L=1の非常状態であり、一方、S
205の段階ではまだ質問は行われておらず質問の回数
を表わす変数Mの値はM=0であるから、S215では
M=Lとは判断されず、S204へ戻って次の信号を待
つ状態となる。すなわち、L=1の非常状態を維持した
まま、S204以降の処理を繰返す。
【0113】次に、L=2の非常状態における処理の流
れを説明する。
【0114】上記説明したように、S218でL=2の
非常状態に移行すると、S202へと戻る。そして、L
=2の値が維持されたまま、S202からS203にお
いて、CPU20は、変数NG、変数Mの値をそれぞれ
0とする。そして、L=0の通常状態およびL=1の非
常状態のときと同様に、S204で、CPU20は制御
指示信号を受信したか否かを判断し、S205で、CP
U20はIDコードの照合(すなわち通常の照合)を行
う。
【0115】S205でIDコードの照合(すなわち通
常の照合)がOKとなった場合には、S206へ進み、
CPU20は、変数Lの値がL=0かどうかを判断す
る。今、L=2の非常状態であり、L=0ではないの
で、S211へ進む。そして、S211で、CPU20
は、変数Mの値を1増加(今の場合はM=0からM=1
に増加)させる。そして、S212で、1回目の質問信
号を送信し、S213で、1回目の質問に対する1回目
の返答の照合を行う。S213で、1回目の返答の照合
がOKであれば、S214へ進みCPU20は、変数M
と変数Lの値がM=Lであるかどうかを判断する。今、
L=2、M=1であるから、S214ではM=Lと判断
されず、311へ戻って、CPU20は、Mの値を1増
加(今の場合はM=1からM=2に増加)させる。そし
て、再びS212以降の処理が行われる。すなわち、S
212で2回目の質問信号を送信し、S213で、2回
目の質問に対する2回目の返答の照合を行う。
【0116】S213で2回目の返答の照合がOKであ
れば、S214へ進み、CPU20は、変数Mと変数L
の値がM=Lであるかどうかを判断する。そして、M=
Lであれば、S207へ進んで送信機1は正当なもので
あると判断し、M=Lでなければ、S211へ戻ってM
の値を1増加させ、再びS212以降の処理を行う。
今、L=2の非常状態である。したがって、S211か
らS214の2回目の処理でM=Lとなるので、S21
3での2回目の返答の照合がOKであれば、S207へ
進んで、送信機1が正当なものであると判断する。
【0117】S207で送信機1が正当なものであると
判断した後は、通常状態およびL=1の非常状態のとき
と同様の処理が行われる。そして、S201へ戻り、C
PU20は、変数Lの値をL=0とし、L=0の通常状
態に戻る。そして、S202からS203において、C
PU20は、変数NG、変数Mの値をそれぞれNG=
0、M=0とする。そして、それ以降は、L=0の通常
状態となって、S204以降の処理を繰返す。
【0118】一方、上記S213で、2回目の返答の照
合がOKでない場合には、S215へ進み、CPU20
は、変数Mと変数Lの値がM=Lであるかどうかを判断
する。今、L=2の非常状態であり、質問の回数を表わ
す変数Mの値はM=2であるから、S215ではM=L
と判断され、S216へと進む。S216では、CPU
20は、変数NGの値を1増加させる。そして、S21
7へ進み、CPU20は、変数NGの値がNG≧5であ
るかどうかを判断する。S217でNG≧5でなけれ
ば、S204へ戻り、次の信号の受信を待つ。
【0119】ここで、S217からS204へ戻った
後、その後の受信信号に対してS205でIDコードの
照合(すなわち通常の照合)がOKとなりかつS213
で2回目の返答の照合がOKとならない場合が繰返され
ると、変数NGの値はやがてNG≧5となり、S217
でNG≧5と判断される。S217でNG≧5となれ
ば、S218へ進み、CPU20は、Lの値を1増加
(今の場合はL=2からL=3に増加、したがって、L
=2の非常状態からL=3の非常状態に移行)させる。
そして、S202へ戻り、S202からS203におい
て、CPU20は、変数NG、変数Mの値をそれぞれN
G=0、M=0とする。そして、以降は、L=3の非常
状態(すなわち、IDコードの照合(すなわち通常の照
合)に加え、3回の質問に対する返答の照合を行う状
態)となって、S204以降の処理を行う。
【0120】また、上記S217からS204へ戻った
後、その後の受信信号に対してNG≧5となる前に、S
205でIDコードの照合(すなわち通常の照合)がO
KとなりかつS213で1回目および2回目の返答の照
合もOKとなった場合には、S207へ進んで、送信機
1が正当なものであると判断する。
【0121】なお、上記S213で、1回目の返答の照
合がOKでない場合にも、S215へ進む。この場合、
質問の回数を表わす変数Mの値はM=1なので、S21
5ではM=Lと判断されず、S204へ戻って次の信号
の受信を待つ状態となる。すなわち、L=2の非常状態
を維持したまま、S204以降の処理を繰返す。
【0122】また、S205で、IDコードの照合(す
なわち通常の照合)がOKとならない場合にも、S21
5へ進む。この場合、変数Lの値はL=2であり、一
方、質問の回数を表わす変数Mの値はM=0であるか
ら、S215ではM=Lとは判断されず、S204へ戻
って次の信号の受信を待つ状態となる。すなわち、L=
2の非常状態を維持したまま、S204以降の処理を繰
返す。
【0123】L≧3の非常状態における処理は、L=2
の非常状態における処理において質問の回数が異なるだ
けであり、他の処理は同じであるので、説明を省略す
る。
【0124】なお、非常状態における質問の回数として
は、例えば、L=1の非常状態では質問を2回、L=2
の非常状態では質問を5回というように増加させていっ
てもよい。
【0125】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、通常状態では、IDコードの照合(すなわち通常の
照合)がOKであれば、その送信機1は正当なのもであ
ると判断される。そして、通常状態においてIDコード
の照合(すなわち通常の照合)がOKでない場合が5回
以上となった場合には、非常状態に移行する。
【0126】そして、非常状態に移行した後は、まずI
Dコードの照合(すなわち通常の照合)が行われる。し
かし、IDコードの照合(すなわち通常の照合)がOK
なだけでは送信機1が正当なものであると判断されな
い。IDコードの照合(すなわち通常の照合)がOKで
あれば、次に質問信号と返答信号の送受信が自動的に行
われ、照合機2からの質問に対する送信機1の返答の照
合が自動的に行われる。そして、この質問に対する返答
の照合もOKとなった場合に、その送信機1は正当なも
のであると判断される。
【0127】また、非常状態において、送信機1が正当
なものであると判断された場合には、通常状態に復帰す
る。
【0128】送信機1が正当なものであると判断された
場合には、照合機2からは、受信した制御指示信号に応
じた制御信号が出力される。ドアロックコントローラ3
は、照合機2からの制御信号を受けて、被制御対象であ
る自動車のドアの施錠または解錠を制御する。
【0129】
【発明の効果】本発明によれば、通常状態において通常
の照合がOKとならない場合が所定回数以上となった場
合には非常状態に移行する。そして、それ以降の非常状
態では、通常の照合がOKとなっただけでは、その送信
機は正当なものであるとは判断されない。非常状態で
は、通常の照合がOKとなりかつ質問に対する返答の照
合もOKとなった場合に、その送信機は正当なものであ
ると判断される。
【0130】したがって、不当な送信機から信号が大量
に送信された場合には、やがて通常の照合がOKとなら
ない場合が所定回数以上となり非常状態に移行する。し
たがって、その後も不当な送信機から信号が大量に送信
され続け、通常の照合がOKとなる信号が送信されるこ
とがあっても、それだけでは送信機が正当なものである
と誤判断されることはない。送信機が正当なものである
と判断されるためには、その後に送信される信号が、質
問に対する返答の照合がOKとなるような信号でなけれ
ばならない。このような可能性は極めて低く、したがっ
て、不当な送信機からコード信号を大量に送信し続ける
ことにより、送信機が正当なものであると誤判断されて
しまうことはほとんど起こり得ない。すなわち、不当な
送信機を用いた不正を防止することができる。
【0131】また、本発明によれば、非常状態におい
て、通常の照合がOKとなりかつ質問に対する照合がO
Kとならない場合が所定回数あった場合には、それ以降
は、質問の回数が増加される。そして、それ以降は、通
常の照合がOKとなりかつその後の質問に対する返答の
照合がOKとなっただけでは、その送信機は正当なもの
であるとは判断されない。それ以降は、通常の照合がO
Kとなりかつ複数の質問に対する全ての返答の照合もO
Kとなった場合に、その送信機は正当なものであると判
断される。
【0132】したがって、非常状態に移行した後も不当
な送信機から信号が大量に送信され続け、通常の照合が
OKとなる信号が所定回数送信されると、それ以降は、
質問の回数が増加される。したがって、それ以降は、送
信機が正当なものであると判断されるためには、通常の
照合がOKとなる信号が送信され、かつその後、複数の
質問に対するすべての返答の照合がOKとなる複数の信
号が順次送信されなければならない。このような可能性
はなお一層極めて低く、したがって、不当な送信機から
コード信号を大量に送信し続けることにより、送信機が
正当なものであると誤判断されてしまうことはほとんど
起こり得ない。すなわち、不当な送信機を用いた不正な
照合をなお一層確実に防止することができる。
【0133】しかも、本発明によれば、質問信号と返答
信号の送受信が自動的に行われ、質問に対する返答の照
合も自動的に行われる。したがって、非常状態であった
としても、正当な送信機を使用すれば、非常状態が解除
されるまで待ったり特殊な操作を行わなくても、その送
信機は正当なものであると判断される。したがって、正
当な送信機を使用すれば、非常状態であっても、通常状
態のときと同じ操作をするだけで、いとも簡単にすぐさ
ま被制御対象を動作させることができる。
【0134】さらに、本発明によれば、質問の内容がそ
の都度変わるので、照合機からの質問信号が受信コピー
されて不正な照合に利用される心配もなく、より一層確
実に不正な照合を防止することができる。
【0135】さらに、本発明によれば、非常状態におい
て正当と判断した場合には、それ以降は、再び通常状態
に戻り、通常の照合がOKであれば正当と判断されるよ
うになる。したがって、それ以降は、再び非常状態に移
行するまで質問に対する返答の照合は行われない。した
がって、電力の節減になり、また、送信機が正当なもの
であると判断する判断時間が短くなるので、被制御装置
を素早く動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた自動車のドアロックシステムに
ついての説明図
【図2】送信機のブロック図
【図3】送信機の外観図
【図4】照合機のブロック図
【図5】質問返答メモリに記憶されている質問コードお
よび返答コードの説明図
【図6】制御指示信号、質問信号、および返答信号の説
明図
【図7】制御信号の説明図
【図8】送信機における処理動作の流れ図
【図9】照合機における処理動作の流れ図
【符号の説明】
1 送信機 2 照合機 3 ドアロックコントローラ 10 CPU(中央演算処理装置) 11 Aスイッチ 12 Bスイッチ 13 IDメモリ 14 機能コードメモリ 15 質問返答メモリ 16 受信部 17 送信部 18 Aボタン 19 Bボタン 20 CPU(中央演算処理装置) 21 IDメモリ 22 機能コードメモリ 23 質問返答メモリ 24 乱数発生部 25 受信部 26 送信部 27 制御信号出力部

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機から所定の信号を送信し、照合機
    にて前記送信機からの所定の信号を受信し、該受信した
    信号が適正なものかどうかを照合して送信機が正当なも
    のかどうかを判断する、送信機判別方法において、 通常状態では、通常の照合を行い、その通常の照合がO
    Kである場合に、送信機は正当なものであると判断し、 前記通常状態において、前記通常の照合がOKとならな
    い場合が所定回数以上となった場合に、非常状態に移行
    し、 前記非常状態では、 まず通常状態時に行われるのと同じ通常の照合を行い、
    前記通常状態時に行われるのと同じ通常の照合がOKの
    場合には、 前記照合機から質問信号を送信し、 前記送信機から前記質問信号に対する返答信号を送信
    し、 前記照合機にて前記返答信号の照合を行い、該返答の照
    合がOKである場合に、送信機が正当なものであると判
    断する、 ことを特徴とする送信機判別方法。
  2. 【請求項2】 前記非常状態における返答の照合がOK
    とならない場合が所定回数以上となった場合には、 その後の非常状態においては、前記質問の回数を増加
    し、それら全ての質問に対する返答の照合がOKである
    場合に、送信機が正当なものであると判断する、 ことを特徴とする請求項1に記載の送信機判別方法。
  3. 【請求項3】 前記非常状態において、前記通常状態時
    に行われるのと同じ通常の照合がOKの場合には、前記
    照合機からの質問、該質問に対する送信機からの返答、
    および該返答の照合を自動的に行う、ことを特徴とする
    請求項1または2に記載の送信機判別方法。
  4. 【請求項4】 前記非常状態における照合機からの質問
    はその都度異なる、ことを特徴とする請求項1、2また
    は3に記載の送信機判別方法。
  5. 【請求項5】 正当な送信機であると判断した場合に
    は、通常状態に移行する、ことを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の送信機判別方法。
  6. 【請求項6】 受信した信号が適正なものかどうかを照
    合し、受信した信号が正当な送信機からのものであるか
    どうかを判断する、送信機判別装置において、 通常状態では、通常の照合を行い、その通常の照合がO
    Kである場合に、受信した信号は正当な送信機からのも
    のであると判断し、 前記通常状態において、前記通常の照合がOKとならな
    い場合が所定回数以上となった場合に、非常状態に移行
    し、 非常状態では、 まず、通常状態時に行われるのと同じ通常の照合を行
    い、前記通常状態時に行われるのと同じ通常の照合がO
    Kの場合には、質問信号を送信し、 次に、前記質問信号の送信後に受信した信号の照合を行
    い、該質問信号の送信後に受信した信号の照合がOKで
    ある場合に、受信した信号は正当な送信機からのもので
    あると判断する、 ことを特徴とする送信機判別装置。
  7. 【請求項7】 前記非常状態において質問信号の送信後
    に受信した信号の照合がOKとならない場合が所定回数
    以上となった場合には、 その後の非常状態においては、前記質問信号の送信回数
    を増加し、それら全ての質問信号の送信後に受信した信
    号の照合がOKである場合に、受信した信号は正当な送
    信機からのものであると判断する、 ことを特徴とする請求項6に記載の送信機判別装置。
  8. 【請求項8】 前記非常状態においてその都度異なる質
    問信号を送信する、ことを特徴とする請求項6または7
    に記載の送信機判別装置。
  9. 【請求項9】 正当な送信機であると判断した場合に
    は、通常状態に移行する、ことを特徴とする請求項6、
    7または8に記載の送信機判別装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の送信機判別方法に用
    いられる送信機であって、 前記所定の信号の送信後所定時間内に質問信号を受信し
    た場合には、該質問信号に対応する返答信号を送信す
    る、 ことを特徴とする送信機。
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