JP2874461B2 - コネクティングロッド - Google Patents
コネクティングロッドInfo
- Publication number
- JP2874461B2 JP2874461B2 JP18930992A JP18930992A JP2874461B2 JP 2874461 B2 JP2874461 B2 JP 2874461B2 JP 18930992 A JP18930992 A JP 18930992A JP 18930992 A JP18930992 A JP 18930992A JP 2874461 B2 JP2874461 B2 JP 2874461B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connecting rod
- large end
- bearing
- resistance
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コネクティングロッ
ドに関する。
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】コネクティングロッド(以下コンロッド
という)は、ピストンとクランクシャフトとの連結棒
で、ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動
に変換する作用を行う。コンロッドは、一般に小端部、
ロッド本体及び大端部から構成されており、大端部は、
軸受部と軸受押え部とに分割されている。小端部は、ピ
ストンピンを介してピストンを支持しており、大端部
は、軸受部及び軸受押え部に装着される軸受メタルを介
してクランクシャフトのクランクピンに支持され、これ
らの軸受部と軸受押え部とは、ボルトとナットで固く連
結固定されている。
という)は、ピストンとクランクシャフトとの連結棒
で、ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動
に変換する作用を行う。コンロッドは、一般に小端部、
ロッド本体及び大端部から構成されており、大端部は、
軸受部と軸受押え部とに分割されている。小端部は、ピ
ストンピンを介してピストンを支持しており、大端部
は、軸受部及び軸受押え部に装着される軸受メタルを介
してクランクシャフトのクランクピンに支持され、これ
らの軸受部と軸受押え部とは、ボルトとナットで固く連
結固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンロ
ッドの大端部は、その回転方向外側に位置する両側端が
平坦面となっており、しかも、その両側端では上下にボ
ルトの頭やナットが突出している。そのため、大端部が
クランクシャフトと共に回転運動する際、クランク室内
のオイルミスト雰囲気中で、それらの平坦面やボルト及
びナットが当該オイルミスト雰囲気による抵抗を受け、
クランクシャフトが高速で回転すると、その抵抗力が増
大し、エンジンの駆動に悪影響を招くなど不具合が生じ
る。
ッドの大端部は、その回転方向外側に位置する両側端が
平坦面となっており、しかも、その両側端では上下にボ
ルトの頭やナットが突出している。そのため、大端部が
クランクシャフトと共に回転運動する際、クランク室内
のオイルミスト雰囲気中で、それらの平坦面やボルト及
びナットが当該オイルミスト雰囲気による抵抗を受け、
クランクシャフトが高速で回転すると、その抵抗力が増
大し、エンジンの駆動に悪影響を招くなど不具合が生じ
る。
【0004】この発明は、上述した事情を考慮してなさ
れ、その目的は、その大端部の受ける抵抗力を低減可能
としたコネクティングロッドを提供することにある。
れ、その目的は、その大端部の受ける抵抗力を低減可能
としたコネクティングロッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のコネクティングロッドは、大端部が軸受
部と軸受押え部とに分割されるとともに該軸受部と軸受
押え部とがボルト及びナットにより締結されたエンジン
のコネクティングロッドにおいて、前記大端部の外側に
固着され、前記大端部の側端及び前記ボルトの頭部また
は前記ナットのうち少なくともクランクシャフトを回転
させる際にクランク室内のオイルミスト雰囲気による抵
抗の影響を受け易い一方を覆い且つ外面に滑らかな曲面
を有するカバーを備えている。
め、この発明のコネクティングロッドは、大端部が軸受
部と軸受押え部とに分割されるとともに該軸受部と軸受
押え部とがボルト及びナットにより締結されたエンジン
のコネクティングロッドにおいて、前記大端部の外側に
固着され、前記大端部の側端及び前記ボルトの頭部また
は前記ナットのうち少なくともクランクシャフトを回転
させる際にクランク室内のオイルミスト雰囲気による抵
抗の影響を受け易い一方を覆い且つ外面に滑らかな曲面
を有するカバーを備えている。
【0006】
【作用】この発明によるコネクティングロッドによれ
ば、コネクティングロッドの大端部が回転運動する際、
前記カバーは、その大端部がクランク室内で受ける抵抗
力を低減する。
ば、コネクティングロッドの大端部が回転運動する際、
前記カバーは、その大端部がクランク室内で受ける抵抗
力を低減する。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の第1実施例を図1及び図
2に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、コネ
クティングロッド10(以下コンロッドという)は、小
端部11、ロッド本体12及び大端部13から構成され
ており、大端部13は、クランクシャフトに結合される
ことから、クランクピン中心線上で上下に軸受部14と
軸受押え部15とに分割されている。小端部11は、そ
の内周に銅合金等の円筒形のブッシュを嵌挿して、ピス
トンピン(図示せず)を介してピストン(図示せず)に
支持する。ロッド本体12は、機械的強度を大きくし、
コンロッド10自身の重量を軽くするため、I字型断面
に成形されている。大端部13は、軸受部14及び軸受
押え部15に装着される軸受メタル19を介してクラン
クシャフト(図示せず)のクランクピン(図示せず)に
支持され、これらの軸受部14と軸受押え部15とは、
ボルト16とナット17で固く連結固定されている。
2に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、コネ
クティングロッド10(以下コンロッドという)は、小
端部11、ロッド本体12及び大端部13から構成され
ており、大端部13は、クランクシャフトに結合される
ことから、クランクピン中心線上で上下に軸受部14と
軸受押え部15とに分割されている。小端部11は、そ
の内周に銅合金等の円筒形のブッシュを嵌挿して、ピス
トンピン(図示せず)を介してピストン(図示せず)に
支持する。ロッド本体12は、機械的強度を大きくし、
コンロッド10自身の重量を軽くするため、I字型断面
に成形されている。大端部13は、軸受部14及び軸受
押え部15に装着される軸受メタル19を介してクラン
クシャフト(図示せず)のクランクピン(図示せず)に
支持され、これらの軸受部14と軸受押え部15とは、
ボルト16とナット17で固く連結固定されている。
【0008】大端部13の軸受部14及び軸受押え部1
5には、図で見て側方に突出する突起部20が設けられ
ている。これら突起部20には、外側から一対のカバー
21が接着されている。これらカバー21は、アルミ合
金などの材質で、図1及び図2に示すように、それぞれ
大端部13の側端及びボルト16の頭部、ナット17を
包み込むような流線型に成形されており、その外面は滑
らかな曲面となっている。
5には、図で見て側方に突出する突起部20が設けられ
ている。これら突起部20には、外側から一対のカバー
21が接着されている。これらカバー21は、アルミ合
金などの材質で、図1及び図2に示すように、それぞれ
大端部13の側端及びボルト16の頭部、ナット17を
包み込むような流線型に成形されており、その外面は滑
らかな曲面となっている。
【0009】なお、小端部11及び大端部13には、内
周面から外側面に連通したオイル孔22及びオイルジェ
ット23がそれぞれ設けられている。従って、コネクテ
ィングロッド10の大端部13がクランクシャフトと共
に回転運動をし高速回転となっても、前記カバー21
は、この大端部13がオイルミスト等から受ける反回転
方向の抵抗力を分散させるので、大端部13の受ける抵
抗力が低減され、しかも、エンジンの回転運動が受ける
抵抗力の影響が低減できるなど大きな効果が得られる。
周面から外側面に連通したオイル孔22及びオイルジェ
ット23がそれぞれ設けられている。従って、コネクテ
ィングロッド10の大端部13がクランクシャフトと共
に回転運動をし高速回転となっても、前記カバー21
は、この大端部13がオイルミスト等から受ける反回転
方向の抵抗力を分散させるので、大端部13の受ける抵
抗力が低減され、しかも、エンジンの回転運動が受ける
抵抗力の影響が低減できるなど大きな効果が得られる。
【0010】第2実施例として、図3に示すコネクティ
ングロッド10’によれば、大端部13の回転方向が図
で見て時計回りの場合、カバー24,25は、大端部の
右下半分及び左上半分に設けられている。第2実施例の
場合には、大端部13において、反回転方向の抵抗力を
受け易い部分、即ち大端部13の側端及びボルト16の
頭部またはナット17のうちオイルミスト雰囲気による
抵抗の影響を受け易い一方のみを覆うようにカバー2
4,25が設けられている。従って、カバー24は上か
ら下への回転時に、カバー25は下から上への回転時
に、大端部13の受ける抵抗力を分散させるので、第1
実施例と同様の効果が得られる。
ングロッド10’によれば、大端部13の回転方向が図
で見て時計回りの場合、カバー24,25は、大端部の
右下半分及び左上半分に設けられている。第2実施例の
場合には、大端部13において、反回転方向の抵抗力を
受け易い部分、即ち大端部13の側端及びボルト16の
頭部またはナット17のうちオイルミスト雰囲気による
抵抗の影響を受け易い一方のみを覆うようにカバー2
4,25が設けられている。従って、カバー24は上か
ら下への回転時に、カバー25は下から上への回転時
に、大端部13の受ける抵抗力を分散させるので、第1
実施例と同様の効果が得られる。
【0011】なお、上述したカバー21,24,25,
は、その材質をアルミ合金などとしたが、耐熱性を有し
た合成樹脂を使用してもよい。
は、その材質をアルミ合金などとしたが、耐熱性を有し
た合成樹脂を使用してもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のコネク
ティングロッドによれば、大端部の外側に固着されて前
記大端部の側端及び前記ボルトの頭部または前記ナット
のうち少なくともクランクシャフトを回転させる際にク
ランク室内のオイルミスト雰囲気による抵抗の影響を受
け易い一方を覆い且つ外面に滑らかな曲面を有するカバ
ーを設けるだけの簡単な構造でありながら、当該カバー
により、大端部の回転運動時において大端部がクランク
室内で受けるオイルミスト雰囲気による抵抗、即ち反回
転方向の抵抗力を分散させ、大端部の受ける抵抗力を低
減でき、エンジンの駆動抵抗を良好に低減することがで
きる。
ティングロッドによれば、大端部の外側に固着されて前
記大端部の側端及び前記ボルトの頭部または前記ナット
のうち少なくともクランクシャフトを回転させる際にク
ランク室内のオイルミスト雰囲気による抵抗の影響を受
け易い一方を覆い且つ外面に滑らかな曲面を有するカバ
ーを設けるだけの簡単な構造でありながら、当該カバー
により、大端部の回転運動時において大端部がクランク
室内で受けるオイルミスト雰囲気による抵抗、即ち反回
転方向の抵抗力を分散させ、大端部の受ける抵抗力を低
減でき、エンジンの駆動抵抗を良好に低減することがで
きる。
【図1】一部を断面にしたコネクティングロッドの正面
図を示す。
図を示す。
【図2】一部を断面にしたコネクティングロッドの平面
図を示す。
図を示す。
【図3】第2実施例のコネクティングロッドの正面図を
示す。
示す。
10,10’ コネクティングロッド 11 小端部 12 ロッド本体 13 大端部 14 軸受部 15 軸受押え部 18 ブッシュ 19 軸受メタル 20 突起部 21、24、25 カバー 22 オイル孔 23 オイルジェット
Claims (1)
- 【請求項1】 大端部が軸受部と軸受押え部とに分割さ
れるとともに該軸受部と軸受押え部とがボルト及びナッ
トにより締結されたエンジンのコネクティングロッドに
おいて、前記 大端部の外側に固着され、前記大端部の側端及び前
記ボルトの頭部または前記ナットのうち少なくともクラ
ンクシャフトを回転させる際にクランク室内のオイルミ
スト雰囲気による抵抗の影響を受け易い一方を覆い且つ
外面に滑らかな曲面を有するカバーを備えたことを特徴
とするコネクティングロッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18930992A JP2874461B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | コネクティングロッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18930992A JP2874461B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | コネクティングロッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633931A JPH0633931A (ja) | 1994-02-08 |
JP2874461B2 true JP2874461B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=16239192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18930992A Expired - Lifetime JP2874461B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | コネクティングロッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2874461B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP18930992A patent/JP2874461B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0633931A (ja) | 1994-02-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981215 |