JP2873842B2 - フイルム状熱硬化性樹脂の製造方法 - Google Patents

フイルム状熱硬化性樹脂の製造方法

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JP2873842B2 JP1318482A JP31848289A JP2873842B2 JP 2873842 B2 JP2873842 B2 JP 2873842B2 JP 1318482 A JP1318482 A JP 1318482A JP 31848289 A JP31848289 A JP 31848289A JP 2873842 B2 JP2873842 B2 JP 2873842B2
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多加志 村田
尚 多田
正裕 杉森
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は各種の物体を接着、結合させるときに使用す
る無溶剤型フイルム熱硬化性樹脂の製造方法に関するも
のである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
ホツトメルト接着剤を用いた接着テープ、粘着テープ
は無溶剤であるがために無公害であり、接着工程の高ス
ピード化、省エネルギー化や簡便性など多くの利点を有
しており、近年ますますその重要性が高まつている。
フイルム形成方法としてはTダイ押出法やインフレー
ション法が知られているが、高粘度の熱硬化性樹脂を薄
膜化することは困難であり、粘度を下げる為に温度を上
げると硬化反応が進み最終的なゲル化にまでは至らない
ものの系の粘度が著しく増大し、場合により部分的に不
融物が生成する等の問題点がある。
またドクターブレードやノズルコーター法にて薄膜化
することも高粘度の樹脂に対しては困難であり均一なフ
イルムを得ることは出来ない。さらにロールコーターで
樹脂を薄膜化する方法も知られているが、それらは酢ビ
−エチレン系樹脂、アクリル系樹脂などに代表される熱
可塑性樹脂を主成分としたものであり、熱可塑性樹脂を
単体で有機溶剤を全く使用しないでホツトメルト法にて
フイルム状あるいはシート状に連続的に賦型する方法は
知られていない。
そこで本発明者らは従来法に比べ簡易でしかもきわめ
て精度よく安定にフイルム状熱硬化性樹脂を製造するこ
とを目的として種々の検討を重ねた結果本発明を完成し
た。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の要旨とするところは、温度制御された金属ロ
ール又は大曲率の金属板と金属ロール又は大曲率の金属
板の間隔を制御しかつ両側から離型性フイルムを通し、
その間に温度制御された硬化剤を含んだ熱硬化性樹脂を
流入し、金属ロール又は大曲率の金属板の後方に設けた
引き取りロールで一定スピードにて引き取ることにより
樹脂を圧延し、均一な膜厚のフイルム状熱硬化性樹脂を
形成させ、次いで片方の離型性フイルムを除き、さらに
新たな離型材を貼着してフイルム状熱硬化性樹脂を製造
することにある。
第1図は本発明を実施するのに好適な概略図を示すも
のであり、以下図面に従つて本発明を説明する。
尚、説明は一対の金属ロールを使用した場合を示す
が、第2図に示すように一対の大曲率の金属板あるいは
金属ロールと大曲率の金属板の組合せでも実施できるこ
とは勿論である。
硬化剤成分の配合された熱硬化性樹脂5はポンプ1に
より押し出され、熱交換器(静的混練素子)2により所
要温度に加熱された後離型性フイルム4上に連続的に一
定速度で送り込まれる。離型性フイルムは同一性能のも
のが好ましいが別種のものでも差支えない。
なお仕様に応じてポンプ1と熱交換器2の間にフイル
ター等を用いても差支えない。フイルターはゴミ等の不
融物により金属ロールを傷つけたりホツトメルトフイル
ムの性能低下を防ぐ目的で設けられるものであり、場合
によつてはポンプ1の前にあつても差支えないが樹脂の
部分的滞留のない構造であることが望ましい。離型性フ
イルム4上に供給される熱硬化性樹脂の量は引取りによ
り消費される樹脂の量と平衡状態になくてはならず、ま
た滞留する量は金属ロールにより伝熱を受け得る量が好
ましい。さらにその温度は金属ロールより高すぎても低
すぎても均一な膜厚のフイルムを得ることは困難であり
好ましくは±3℃である。
金属ロール3は幅方向、周方向に均一の温度制御され
ることが重要であり、加熱方式は熱媒循環方式より誘動
加熱方式の方が好ましい。金属ロールの代りに大曲率の
金属板を使用するときは離型性フイルムの接触する面が
均一に温度制御されることが重要である。また制御温度
は±5℃、より好ましくは±1℃である。該金属ロール
は片方が固定され他方がエアーシリンダーもしくは油圧
方式等により任意の間隔設定が可能であることが好まし
い。間隔幅としては0〜20mmが好ましい。塗工中該金属
ロールを固定しても回転してもよいが、回転する場合に
は塗工スピードと同一が好ましい。ロール径は特定する
ものではないが、実用上50φ〜300φが好ましい。金属
ロールの代りに大曲率の金属板を使用するときは25R以
上が好ましい。またロールのたわみを押えるために後部
に補強用ロールを設定してもかまわない。
熱硬化性樹脂であるため必要以上の加熱はできるだけ
避ける事が望ましく、フイルム状樹脂に形成した後は冷
却パネル6を用いて冷却することも好ましい。ニツプロ
ール7による引取り装置は離型性フイルム4の走行速度
を常に一定に保つように設計されている。また該ロール
のどちらか片方もしくは両方冷却ロールにすることは離
型性フイルムの剥離が容易となり好ましいことである。
本発明で用いられる離型性フイルムは塗工温度域で充
分な強力と形態安定性を有するものであれば特に限定さ
れず、紙、不織布、ウエブ、フイルム等いずれも使用可
能である。特にシリコン等の離型剤で処理された離型紙
が望ましい。
本発明の熱硬化性樹脂はフエノールホルムアルデヒド
樹脂を主体としたフエノール系樹脂、ビスフエノールA
系樹脂を主体としたエポキシ系樹脂、ビニルポリマーを
主体とした不飽和ポリエステル系樹脂やビニルエステル
樹脂を含むがこれらに限定されるものではない。いずれ
の熱硬化性樹脂においても室温で潜在性のある触媒を用
いて温度範囲を適当に選ぶことにより充分安定に操業す
ることが可能であり、得られた樹脂フイルムのライフは
充分使用に耐えるものである。
本発明のフイルム状熱硬化性樹脂の製法の第1の特徴
は離型性フイルムを一定速度で引取ることにより一定の
間隔を有した一対の金属ロールの間で樹脂が圧延され離
型性フイルム上に塗工する方法をとつているため適用可
能樹脂の粘度幅が著しく広い(本法では105poise程度
迄)ばかりか形成されるフイルム状樹脂組成物には塗工
むらや筋を発生することがない点にある。
また本発明の第2の特徴はポンプより吐出せしめる樹
脂は熱的に極めて不安定なものでありながらも金属ロー
ル上での熱履歴はほとんどなく樹脂の滞留は殆んど起こ
らないので硬化特性、接着性、含浸性などの特性を均一
なものとすることができる点である。
〔実施例〕
以下実施例によつて本発明を具体的に説明する。部は
重量部を表す。
実施例1 エピコート828(油化シエルエポキシ(株)製エポキ
シ樹脂)と4−4′ジアミノジフエニルスルホンとの予
備反応物(重量比100/8)100部に対しジシアンジアミド
5部と3−(3,4ジクロロフエニル)−1,1−ジメチルウ
レア4部を約60℃でニーダーを用いてあらかじめ混合調
製(樹脂成分物A)しておき貯蔵タンクに約20kg投入し
50℃に保温しておく。貯蔵タンクにはスネークポンプを
接続することにより樹脂組成物を150c.c./分の一定速度
で50℃に保温された金属ロール上の厚み約100μのシリ
コーン処理された離型紙上に吐出した。尚、この時の組
成物の粘度は100poiseであつた。また金属ロールの間隔
は250μに設定し幅はダムにより500mmに規制した。引取
りロールにより5m/分の一定速度で引取り、チルドロー
ルにより冷却されたフイルムの片側の離型紙を剥がし、
幅550mm、厚み約20μのポリエチレンフイルムをはさみ
込み樹脂フイルムを保護した状態で巻取つた。このよう
にしてポリエチレンフイルムと離型紙ではさみ込まれた
幅500mm、厚み50μの均一な樹脂フイルムが得られた。
更に間隔を100μに設定することにより樹脂フイルム
は100μになつた。この樹脂フイルムは室温で3ケ月そ
の粘着性を有しており金属面にはさみ込んで130℃で3
時間加熱硬化させたところ強い接着強度を示した。
実施例2 実施例1で用いた樹脂組成物Aに20μのブロンズ粉を
重量比1/2・5で混合して用いる他は同様にして50℃に
保温された金属ロール上の離型紙上に吐出した。この時
の組成物の粘度は104poiseであつた。金属ロール間の間
隔を250μとして得られた樹脂フイルムは均一な厚み50
μのものであつた。
実施例3 実施例1で用いた樹脂組成物Aに10μのタングステン
粉を重量比1/10で混合して用いる他は同様にして50℃に
保温された金属ロール上の離型紙上に吐出した。この時
の組成物の粘度は105poiseであつた。金属ロール間の間
隔を250μとして得られた樹脂フイルムは均一な厚み50
μのものであつた。
比較例1 実施例2で用いた樹脂組成物Aに20μのブロンズ粉を
重量比1/2.5で混合した組成物Bを50℃でドクターナイ
フ法で50μの厚みのフイルム流延を試みたが、フイルム
はかすれて満足の出来るフイルムは得られなかつた。
比較例2 実施例2で用いた樹脂組成物Aに10μのブロンズ粉を
重量比1/10で混合した組成物50℃で特開昭56−24131号
公報に記載の方法で50μの厚みのフイルム流延を試みた
ところフイルムはかすれて満足の出来るものは得られな
かつた。
実施例4 実施例1で用いた金属ロールの代りに、大曲率の金属
板を使用して同様に処理したところ、実施例1と同様の
優れた樹脂フイルムが得られた。
実施例5 実施例1で用いた金属ロールの代りに、大曲率の金属
板と加熱ロールを使用して同様に処理したところ、実施
例1と同様の優れた樹脂フイルムが得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するのに好適な概略図、第2図イ
は第1図の金属ロールの代りに大曲率の金属板、第2図
ロは大曲率の金属板と金属ロールを各使用した例を示
す。 1…ポンプ、2…熱交換器 3…金属ロール、4…離型性フイルム 5…樹脂、6…冷却パネル 7…ニツプロール、8…離型性フイルム 9…巻取りロール、10…大曲率の金属板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 裕一 愛知県名古屋市東区砂田橋4丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 審査官 野村 康秀 (56)参考文献 特開 昭56−24131(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29B 11/14- 11/16 B29C 43/22 B29C 43/32 - 43/34 C09J 7/00 - 7/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度制御された金属ロール又は大曲率の金
    属板と金属ロール又は大曲率の金属板の間隔を制御しか
    つ両側から離型性フイルムを通し、その間に温度制御さ
    れた硬化剤を含んだ熱硬化性樹脂を流入し、金属ロール
    又は大曲率の金属板の後方に設けた引き取りロールで一
    定スピードにて引き取ることにより樹脂を圧延し、均一
    な膜厚のフイルム状熱硬化性樹脂を形成させ、次いで片
    方の離型性フイルムを除き、さらに新たな離型材を貼着
    することを特徴とするフイルム状熱硬化性樹脂の製造方
    法。
  2. 【請求項2】温度制御された金属ロールと金属ロールの
    間隔を制御することを特徴とする請求項1記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】温度制御された大曲率の金属板と大曲率の
    金属板の間隔を制御することを特徴とする請求項1記載
    の製造方法。
  4. 【請求項4】温度制御された金属ロールと大曲率の金属
    板の間隔を制御することを特徴とする請求項1記載の製
    造方法。
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