JP2873841B2 - スプール弁 - Google Patents

スプール弁

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JP2873841B2
JP2873841B2 JP30242689A JP30242689A JP2873841B2 JP 2873841 B2 JP2873841 B2 JP 2873841B2 JP 30242689 A JP30242689 A JP 30242689A JP 30242689 A JP30242689 A JP 30242689A JP 2873841 B2 JP2873841 B2 JP 2873841B2
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秀志 小岩井
米秋 高橋
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Kayaba Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スプール弁に係り、特に、スプールの回転
を規制したものに関する。
(従来の技術) スプール弁としては、例えば、第3図に示すようなも
のがある。複数のポート等を備えたハウジング101があ
り、このハウジング101内には、スプール103が図中左右
方向に摺動可能に収容されている。
スプール103の両端は、ハウジング101より突出してお
り、その突出した部分を覆うようにキャップ105、107が
取付けられている。
又、スプール103の両端の段部には、部材109、111が
装着されている。上記キャップ105と部材109との間に
は、圧縮コイルスプリング113が装着されている。又、
キャップ107と部材111との間にも、圧縮コイルスプリン
グ115が装着されている。
スプール103は、上記圧縮コイルスプリング113、115
によって、中立位置に位置保持されている。
そして、圧力流体を適宜供給・排出することにより、
スプール103を軸方向に摺動させ、それによって、ポー
トの切換を行なう。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、スプール103が、バルブ切換時に作用する
流体力等によって、回転してしまうという問題があっ
た。
スプール103が回転した場合には、偏摩耗が生じ、そ
れによって、スプール103の健全性が損なわれるおそれ
があった。
又、偏摩耗により発生した摩耗粉の摺動部への「かみ
こみ」により、健全な摺動動作が損なわれることも懸念
されていた。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその
目的とするところは、スプールの回転を規制して、スプ
ールの回転に起因した各種不具合を解消することが可能
なスプール弁を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本願発明によるスプール
弁は、ハウジングと、このハウジング内に摺動自在に組
み込んだスプールと、上記ハウジングに固定するととも
にこのスプールの両端をそれぞれ覆うキャップと、いず
れか一方のキャップ内に設けるとともにスプールの中立
位置を保持するセンタリングスプリングといずれか他方
のキャップ内に設けるとともにスプールの一端を挿入自
在にした開口部を備え、開口部には、スプールの回転を
規制する回転規制部を設けたことを特徴とする。
(作用) 回転止め部材の開口部に設けた回転規制部によって、
スプールの回転を規制している。
したがって、スプールの回転に起因する各種不具合を
なくすことができる。
(実施例) 第1図及び第2図を参照して本発明の一実施例を説明
する、第1図は本実施例によるスプール弁の断面図であ
り、第2図は第1図のII−II断面図である。
複数のポート等を備えたハウジング1があり、このハ
ウジング1内には、スプール3が図中左右方向に摺動可
能に収容されている。
上記スプール3の両端は、ハウジング1より突出して
いて、それら突出部を覆うようにしてキャップ7、9が
取付けられている。
上記キャップ7内には、圧縮コイルスプリング11が、
支持部材13、15に保持された状態で配置されている。こ
の圧縮コイルスプリング11によって、スプール3を中立
位置に位置保持している。
又、キャップ9内には、スプール3の回転を規制する
嵌合構造部6が設けられている。すなわち、回り止め部
材17が装着されている。この回り止め部材17は、第2図
にも示すように、その一端側に内周側に延長された鍔部
19を備えている。この鍔部19の内周部には長方形の一対
の辺を円弧状にした開口部21が形成されている。
一方、スプール3のキャップ9内に位置する一端部23
は、第2図に示すように、その横断面形状が長方形の一
対の辺を円弧状にしたものとなっており、この一端部23
が上記開口部21を挿通している。これによって、スプー
ル3の回転を規制する。なお、ほぼ長方形からなる開口
部21の長辺部分が、この発明の回転規制部に相当する。
又、上記回り止め部材17の鍔部19の一部は、切り起こ
されていて、係止爪25となっている。この係止爪25は、
キャップ9側に形成された溝27に係合している。これに
よって、回り止め部材17自体の回転を規制している。
以上本実施例によると以下のような効果を奏すること
ができる。
まず、スプール3の回転は嵌合構造部6によって確実
に規制される。すなわち、スプール3は、回転止め部材
17によりその回転を規制されており、その回り止め部材
17は、その係止爪25をキャップ9の溝27に係合させるこ
とにより、その回転を規制されているからである。
したがって、スプール3の回転に起因した不具合、す
なわち、偏摩耗により生じた摩耗粉の「かみこみ」、等
を防止することができ、スプール3はもとより、スプー
ル弁そのものの寿命の延長を図ることができる。
尚、本発明は前記一実施例に限定されるものではな
い。
例えば、回り止め部材17の回転を規制する構成として
は、回り止め部材17とキャップ9との嵌合形状を、回転
を規制するようなものにすることが考えられる。
又、回り止め部材17の開口部21と、スプール3の一端
部23の形状は、図示するものに限定されず、要は回転を
規制できる形状であればよい。
又、嵌合構造部6としては、回り止め部材17を使用し
たものに限定されず、スプール3の一端部23とキャップ
9との間に、回転を規制する嵌合構造を構成することも
考えられる。
(発明の効果) この発明によると、キャップにスプールの一端を挿入
自在にした開口部を設け、この開口部にスプールの回転
を規制する回転規制部を設けている。そのため、スプー
ルに流体力などが作用しても、このスプールが回転した
りしない。したがって、スプールの回転による各種不具
合をなくすことができる。
また、スプールの回転を規制する回転規制部は、セン
タリングスプリングとは反対側のキャップに設けている
ので、スプール弁を組み付けるときに、その組み付け作
業性に悪影響を及ぼしたりしない。したがって、組み付
け作業コストを安く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示す図で、第1
図はスプール弁の断面図、第2図は第1図のII−II断面
図、第3図は従来のスプール弁の断面図である。 1……ハウジング、3……スプール、6……嵌合構造
部、9……キャップ、17……回り止め部材、19……鍔
部、21……開口部、23……スプールの一端、25……係止
爪、27……溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 3/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、このハウジング内に摺動自
    在に組み込んだスプールと、上記ハウジングに固定する
    とともにこのスプールの両端をそれぞれ覆うキャップ
    と、いずれか一方のキャップ内に設けるとともにスプー
    ルの中立位置を保持するセンタリングスプリングと、い
    ずれか他方のキャップ内に設けるとともにスプールの一
    端を挿入自在にした開口部とを備え、開口部には、スプ
    ールの回転を規制する回転規制部を設けたことを特徴と
    するスプール弁。
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JP6490507B2 (ja) * 2015-06-16 2019-03-27 日立建機株式会社 スプール弁装置

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