JP2873258B2 - 光ファイバコネクタ端末とその製造方法 - Google Patents

光ファイバコネクタ端末とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバに着脱接続
の用いられる光ファイバコネクタ端末とその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信に用いられる光ファイバ
伝送路においては、光ファイバ相互の接続が極めて重要
な問題である。光ファイバの接続は、光ファイバ同志の
軸をミクロンメ−トルオ−ダの高い精度で一致させる必
要がある。この場合、光ファイバはガラスで出来てお
り、しかも、その外径は100ミクロン内外と細いの
で、コネクタの端末は光ファイバの保護、補強と、コネ
クタ端末同志の軸合わせを高精度に行うことができると
いう二つの条件が満たされなければならない。
【0003】これを解決するために開発されたのが図8
に示す光ファイバコネクタ端末である。この光ファイバ
コネクタ端末は、ジルコニアセラミック製の端末本体4
0を備えており、この端末本体40は金型で所定の大き
さよりもやや大きめに成形した後、高温にて焼結し、あ
らかじめ形成した光ファイバ挿入孔41をラッピングワ
イヤ等で研磨してこの光ファイバ挿入孔41を所定の大
きさにして作成して構成されていて、この端末本体40
を保持部材42の圧入部43に圧入し、光ファイバ挿入
孔41に接着剤を注入し、保持部材42の挿入孔部44
に光ファイバ線45を挿入すると共に、光ファイバ挿入
孔41内に光ファイバ素線46を挿入して成されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ジルコニアセラミック製の光ファイバコネクタ端末で
は、その材質及び製造上から、すなわちセラミック素材
の粒子を金型にて成形する必要から光ファイバ挿入孔形
成用の金型コアンピンは寸法的に長く(10mm以上)す
ることが出来ず、従って、光ファイバ挿入孔41も細く
かつ長くすることができなかった。
【0005】このために、光ファイバを光ファイバ挿入
孔41に挿入し接着剤で固着する場合、光ファイバ挿入
孔41が短いため接着強度が小さく、信頼性に乏しいと
いう問題点があった。
【0006】また、従来のジルコニアセラミックの材質
であると高温焼結等の特殊な工程があるため製造方法の
工程が複雑でかつ多工程で困難なものとなっているので
歩留が悪く、大量生産ができず高価なものとなってい
た。さらには、外径の細いもの(例えば直径1.0 〜1.5
mm)では曲げ強度が弱くなり使用時のこじりにより折れ
るという問題があった。
【0007】また、光ファイバコネクタ端末全体を金属
材から作った場合、細くて長い光ファイバ挿入孔を加工
することは至難の技であり、不可能に近いものであっ
た。
【0008】またさらに、端末本体40を支持部材42
に圧入する際にも端末本体40と支持部材42とは異材
質とされているため材質的な馴みがなく、無理に圧入す
ると端末本体40又は支持部材42が破壊することもあ
った。
【0009】本発明は上記の問題点に着目して成された
ものであって、その第1の目的とするところは、光ファ
イバ挿入孔を細く長く形成することができて、光ファイ
バを光ファイバ挿入孔に挿入し接着剤で固着した場合、
接着強度が大きくなって、信頼性があるものになる光フ
ァイバコネクタ端末を提供することにある。
【0010】また本発明の他の目的とするところは、充
填材をスリ−ブと共に、減径して潰す次の工程の際の油
止めができ、この減径して潰す加工を確実に行うことが
できて、光ファイバ挿入孔を細く長く形成した光ファイ
バコネクタ端末を容易に製造することができる光ファイ
バコネクタ端末の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明の光ファイバコネクタ端末は、スリ
−ブ内に、複数本のピンをスリ−ブの中心Oの回りに、
この中心Oから等距離に位置させて、光ファイバ挿入孔
を中心Oに形成し、スリ−ブとピンとの間に充填材を設
けてスリ−ブの両端部を閉塞し、この充填材をスリ−ブ
と共に、減径して潰しスリ−ブと隣り合うピンとが成す
間隙に充填し、光ファイバ挿入孔に光ファイバを挿入固
着した構成にしてある。
【0012】また、第2の目的を達成するために、本発
明の光ファイバコネクタ端末の製造方法は、スリ−ブ内
に、これの中心Oを中心にして、スリ−ブよりその硬度
の大きい複数本のピンを収容し、スリ−ブとピンとの間
にピンよりその硬度の小さい充填材を挿入した後に、ス
リ−ブの両端部を閉塞し、充填材をスリ−ブと共に、減
径して潰してスリ−ブと隣り合うピンとが成す間隙を埋
めて、複数本のピンを、中心Oの回りにこの中心Oから
等距離に位置決めして光ファイバ挿入孔を中心Oに位置
させ、この光ファイバ挿入孔に光ファイバを挿入固着す
るようにしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記のように光ファイバコネクタ端末を構成す
ることにより、スリ−ブと充填材とピンとが一体にな
り、ピンの位置決めが確実になされて、光ファイバ挿入
孔を細く長く形成することができ、寸法的に長い光ファ
イバコネクタ端末を得ることができて、光ファイバを光
ファイバ挿入孔に挿入し接着剤で固着した場合、接着強
度が大きくなって、信頼性があるものになる。
【0014】また、上記のように光ファイバコネクタ端
末の製造方法により、減径して潰す次の工程の際の油止
めをおこない、この減径して潰す加工を確実に行うこと
が可能になり、光ファイバ挿入孔を細く長く形成した光
ファイバ端末を容易に製造することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は本発明に係わる光ファイバコネクタ
端末を備えた光ファイバコネクタの一部破断した斜視
図、図2は本発明に係わる光ファイバコネクタ端末の斜
視図、図3は同縦断面図、図4は同後面図、図5は光フ
ァイバコネクタ端末の前端面図である。
【0017】光ファイバコネクタは図1に示すようにプ
ラグ1とアダプタ2とよりなり、プラグ1はプラグハウ
ジング3を備えていて、このプラグハウジング3内には
押え金具4を介して光ファイバコネクタ端末5が収容し
てある。
【0018】この光ファイバコネクタ端末5は、図2乃
至図5に示すように外周部に鍔部5cを有する支持部材
5aに光ファイバコネクタ端末本体5bを取付けて成
り、この光ファイバコネクタ端末本体5bはスリーブ6
を備えていて、このスリ−ブ6内に、これの中心Oを中
心にして3本のピン7が収容してあり、スリ−ブ6とピ
ン7との間には充填材8が充填してあり、3本のピン7
が成す中心孔すなわち光ファイバ挿入孔9には光ファイ
バケーブル50の光ファイバ10が挿入固着してある。
充填材8はスリ−ブ6と共に、例えばロ−タリスウェ−
ジ機により回転鍛造加工されて減径され潰されてスリ−
ブ6と隣り合うピン7とが成す間隙を埋めていて、3本
のピン7を中心Oの回りに、この中心Oから等距離に位
置決めし、光ファイバ挿入孔9を中心Oに位置させて、
光ファイバ10を中心Oに位置付けている。
【0019】上記のように、スリ−ブ6内に、3本のピ
ン7をスリ−ブ6の中心Oの回りに、この中心Oから等
距離に位置させて、光ファイバ挿入孔9を中心Oに形成
し、スリ−ブ6とピン7との間に充填材8を設けてこの
充填材8をスリ−ブ6と共に、減径して潰しスリ−ブ6
と隣り合うピン7とが成す間隙に充填し、光ファイバ挿
入孔9に光ファイバ10を挿入固着してあるために、ス
リ−ブ6と充填材8とピン7とが一体になり、ピン7の
位置決めが確実になされて、光ファイバ挿入孔9を細く
長く形成することができ、寸法的に長い光ファイバコネ
クタ端末を得ることができる。
【0020】このために、光ファイバ10を光ファイバ
挿入孔9に挿入し接着剤で固着する場合、接着強度が大
きくなって、信頼性があるものになる。
【0021】次に、光ファイバコネクタ端末5の製造方
法について図6に基づいて説明する。
【0022】ピン7の製造にあっては、まず、ステンレ
ス材からなるピン素材7aを所定の長さ(例えば60mm)
に切断して熱処理或いは加工硬化処理を行い、図6
(1)に示す研磨装置11によって所定の真円度および
所定の面粗度にし、所定のピン7を得る。上記の研磨装
置11はピン素材7aを保持する保持部材12とピン素
材7aを研磨する研磨用砥石13、14とからなり、こ
れら研磨用砥石13、14を矢印の方向に回転してピン
素材7aを研磨する。
【0023】このように作成されたピン7はステンレス
焼入材(例えば、SUS305)である。
【0024】スリ−ブ6の製造にあっては、図6(2)
及び(3)に示すようにステンレス製のパイプ材15を
所定の長さに切断し、このパイプ材15をドリルのよう
な孔明け治具16で孔明け加工して内径規格孔17を決
定する。
【0025】このように作成されたスリ−ブ6は上記の
ように硬化処理がされていないステンレス製であって、
その硬度は、前記ピン7に比べて小さいものである。
【0026】スリ−ブ6とピン7との寸法の関係は3本
のピン7をスリ−ブ6に挿入し、ピン7を等辺三角形状
に配置した場合、これらのピン7がスリ−ブ6の内径に
当接する関係である。
【0027】上記のように作成されたスリ−ブ6内に3
本のピン7を等辺三角形状に位置するようにして挿入
し、スリ−ブ6とピン7との間に充填材8を挿入する。
これらの充填材8は丸棒或いは扇状棒であって、硬化処
理されていないステンレス材よりなり、その硬度は、ス
リ−ブ6と同じで、前記ピン7に比べて小さいものであ
る。
【0028】このように、3本のピン7と充填材8とを
挿入したスリ−ブ6の両端部6a,6bを図6(4)
(c)に示すようにプラズマ・スポットにより閉塞す
る。この閉塞は、次の工程であるスウェ−ジング加工の
際の油止めのためである。
【0029】次に、3本のピン7と充填材8とを挿入し
たスリ−ブ6を、例えばロ−タリ−スウェ−ジ機による
回転鍛造によって減径する。この回転鍛造よる加工はス
リ−ブ6をその軸線回りに連続的にまたは間欠的に回転
させながら、一対または二対の鍛造型で打撃を与え減径
加工するものであって、これにより、図6(4)(d)
に示すように伸線部分Bを形成する。
【0030】このような回転鍛造加工によって充填材8
はスリ−ブ6と共に、減径され潰されてスリ−ブ6と隣
り合うピン7とが成す間隙を埋めて、3本のピン7を中
心Oの回りに、この中心Oから等距離に位置決めする
{図6(5)参照}。
【0031】次に、図6(6)に示すようにファインカ
ッタ−19で伸線部分Bを所定の長さに切断し、光ファ
イバコネクタ端末素材Aとする。そして、その左右側の
切断面の面打ちを行う。この面打ちは光ファイバコネク
タ端末素材Aの先端の隙間を埋めるために行う。この面
打ちの工程は必ずしも必要ではない。
【0032】次に、光ファイバコネクタ端末素材Aの左
右側の切断面の研磨を行なう。
【0033】光ファイバコネクタ端末素材Aにあって
は、その中心部に3本のピン7が成すほぼ三角形状の孔
20が形成される{図6(5)(c)参照}。この孔2
0を、円形断面を成す光ファイバ10を挿通するための
光ファイバ挿入孔9にする必要がある。
【0034】この光ファイバ挿入孔9の形成は、図6
(7)に示すように前記孔20にラッピングワイヤ21
を挿通し、このラッピングワイヤ21にダイヤモンド砥
粒22を付けて、このラッピングワイヤ21を捲回した
リ−ル23、24を回転させてラッピングワイヤ21を
往復動させ、このラッピングワイヤ21により孔20の
周壁を研磨することにより行われる。
【0035】次に、図6(8)に示すように円筒研磨機
25によって光ファイバコネクタ端末素材Aの外径を仕
上げて同心度規格を満足させる。
【0036】次に、図6(9)に示すように光ファイバ
コネクタ端末素材Aをホルダ−26で保持し、この光フ
ァイバコネクタ端末素材Aの端面を砥石27により研磨
して端面直角を出す。
【0037】次に、図6(10)に示すように光ファイ
バコネクタ端末素材Aの光ファイバ挿入孔9の端部に、
光ファイバ挿入部の案内面28を放電加工により形成す
る。図6(10)中29は放電加工用の電極である。こ
の案内面28の加工は放電加工によらず、切削加工でも
良い。
【0038】次に、図6(11)に示すように光ファイ
バコネクタ端末素材Aの端部の周縁部を砥石30により
研磨して面取りを行う。
【0039】次に、上記のように加工した光ファイバコ
ネクタコネクタ端末素材Aを洗浄し、光ファイバコネク
タ端末素材Aを支持部材5aに圧入等により挿入し一体
化する。そして光ファイバ挿入孔9に接着剤33を注入
したのち、この光ファイバ挿入孔9内に前記光ファイバ
10を挿入し、この光ファイバ10の端部を光ファイバ
コネクタ端末素材Aの端面より外側に突出させる。この
ために、この端面において接着剤33が盛り上がり、光
ファイバ10の突出部分をも接着する。
【0040】そして、この端面における接着剤33の盛
り上がりを、光ファイバ10の突出部分共々砥石で研磨
して削除し、光ファイバコネクタ端末5を得る。
【0041】図7に本発明の他の実施例を示す。
【0042】この実施例の場合は、5本のピン7を用い
ており、これらのピン7をスリ−ブ6内に、隣り合うピ
ン7を互いに接しかつ各ピン7をスリ−ブ6の内周面に
接して挿入し、スリ−ブ6とピン7との間に充填材8を
充填し、5本のピン7が成す中心孔9に光ファイバ10
を挿入固着して成る。充填材8はスリ−ブ6と共に、例
えばロ−タリスウェ−ジ機により回転鍛造加工されて減
径され潰されてスリ−ブ6と隣り合うピン7とが成す間
隙を埋めていて、5本のピン7を中心Oの回りに、この
中心Oから等距離に位置決めし、光ファイバ挿入孔9を
中心Oに位置させて、光ファイバ10を中心Oに位置付
けている。
【0043】このように5本のピン7を用いることによ
り、光ファイバ挿入孔9を大きくして、より太い光ファ
イバ10の使用が可能にしてある。
【0044】このように構成された光ファイバコネクタ
端末5の製造方法は、上記した3本のピン7を用いた光
ファイバ端末5の製造方法と同様である。
【0045】また、上記した光ファイバコネクタ端末と
その製造方法において、充填材8に丸棒を使用したが、
充填材8の断面形状はこれに限らず、三角形、多角形で
あってもよい。
【0046】さらに、上記した光ファイバコネクタ端末
とその製造方法において、ピン7にステンレス焼入材
(例えば、SUS305)を用い、スリ−ブ6および充
填材8に硬化処理がされていないステンレスを用いて、
スリ−ブ6および充填材8の硬度を、前記ピン7に比べ
て小さいものにしたが、スリ−ブ6および充填材8の硬
度が、前記ピン7に比べて小さくなる関係であれば、ス
テンレス材に限らず、他の材料、例えば、チタニウム、
ベリリウムなどでも良い。
【0047】さらに、光ファイバコネクタ端末5の製造
方法において、ピン7と充填材8とを挿入したスリ−ブ
6を、例えばロ−タリ−スウェ−ジ機による回転鍛造に
よって減径するようにしたが、要は、充填材8がスリ−
ブ6と共に、潰されてスリ−ブ6と隣り合うピン7とが
成す間隙を埋めて、ピン7を中心Oの回りに、この中心
Oから等距離に位置決めするようにすれば良いのであっ
て、このような加工技術は、回転鍛造に因らずともドロ
ーイング加工、プレス加工でも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる光
ファイバコネクタ端末は、スリ−ブ内に、複数本のピン
をスリ−ブの中心Oの回りに、この中心Oから等距離に
位置させて、光ファイバ挿入孔を中心Oに形成し、スリ
−ブとピンとの間に充填材を設けてスリ−ブの両端分を
閉塞し、この充填材をスリ−ブと共に、減径して潰しス
リ−ブと隣り合うピンとが成す間隙に充填し、光ファイ
バ挿入孔に光ファイバを挿入固着して構成してあるため
に、金型で成形する必要は全くなく、また、スリ−ブと
充填材とピンとが一体になり、ピンの位置決めが確実に
なされてスリ−ブとピンとの隙間に研磨粒子等の侵入が
なく、光ファイバ挿入孔を細く長く形成することがで
き、寸法的に長い光ファイバコネクタ端末を得ることが
できる。
【0049】このために、光ファイバを光ファイバ挿入
孔に挿入し接着剤で固着する場合、接着強度が大きくな
って、信頼性があるものになり、且つ加工法が単純で容
易となるので、大量生産が可能となり、コスト低減が図
れる。
【0050】また、本発明は、スリ−ブ内に、これの中
心Oを中心にして、スリ−ブよりその硬度の大きい複数
本のピンを収容し、スリ−ブとピンとの間にピンよりそ
の硬度の小さい充填材を挿入した後に、スリ−ブの両端
部を閉塞し、充填材をスリ−ブと共に、減径して潰して
スリ−ブと隣り合うピンとが成す間隙を埋めて、複数本
のピンを、中心Oの回りにこの中心Oから等距離に位置
決めして光ファイバ挿入孔を中心Oに位置させ、この光
ファイバ挿入孔に光ファイバを挿入固着するようにして
光ファイバ端末を製造するようにしたものである。 し
たがって、スリ−ブとピンとの間にピンよりその硬度の
小さい充填材を挿入した後に、スリ−ブの両端部を閉塞
したから、充填材をスリ−ブと共に、減径して潰す次の
工程の際の油止めができ、この減径して潰す加工を確実
に行うことができ、光ファイバ挿入孔を細く長く形成し
た光ファイバコネクタ端末を容易に製造することができ
る。
【0051】さらに、スリ−ブを支持部材と同一材質で
作成可能となるので、圧入で一体化するにも材質的に馴
みがあり一体化が容易となる。又、圧入だけでなく、半
田付け、溶接等も可能となるので一体化加工の多様性が
可能となる。これによりさらに信頼性が高まり、コスト
低減にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる光ファイバコネクタ
端末を備えた光ファイバコネクタの一部破断した斜視図
である。
【図2】本発明の一実施例に係わる光ファイバコネクタ
端末の斜視図である。
【図3】同縦断面図である。
【図4】同後面図である。
【図5】光ファイバコネクタ端末の前端面図である。
【図6】(1)は本発明に係わる光ファイバコネクタ端
末の製造方法のピンの研磨工程の説明図である。(2)
は同パイプ材の切断工程の説明図である。(3)は同パ
イプ材の内径規格孔作成工程の説明図である。(4)
(a)はスリ−ブに3本のピンを挿入し間隙部に充填材
を挿入した状態の正面からの説明図である。(4)
(b)は同斜視図である。(4)(c)はスリ−ブの両
端部を閉塞した状態の説明図である。(4)(d)はス
エ−ジング加工が施された素材の説明図である。(5)
(a)は光ファイバコネクタ端末素材の端面図である。
(5)(b)は同斜視図である。(5)(c)は(5)
(a)の中心部の拡大図である。(6)は光ファイバコ
ネクタ端末素材の切断工程の説明図である。(7)
(a)は光ファイバコネクタ端末素材の光ファイバ挿入
孔の研磨工程の説明図である。(7)(b)は(7)
(a)X−X線に沿う断面図である。(8)は光ファイ
バコネクタ端末素材の外径仕上げ工程の説明図である。
(9)は光ファイバコネクタ端末素材の端面直角仕上げ
工程の説明図である。(10)は光ファイバコネクタ端
末素材の内側面取り工程の説明図である。(11)は光
ファイバコネクタ端末素材の外側面取り工程の説明図で
ある。(12)は光ファイバコネクタ端末素材における
光ファイバ接着の説明図である。
【図7】(1)は本発明の他の実施例における光ファイ
バコネクタ端末素材のスエ−ジング加工前の端面図であ
る。(2)は本発明の他の実施例における光ファイバコ
ネクタ端末素材のスエ−ジング加工後の端面図である。
【図8】従来の光ファイバコネクタ端末素材の縦断面図
である。
【符号の説明】
5 光ファイバコネクタ端末 6 スリ−ブ 7 ピン 8 充填材 9 光ファイバ挿入孔 10 光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/36 - 6/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリ−ブ内に、複数本のピンをスリ−ブ
    の中心Oの回りに、この中心Oから等距離に位置させ
    て、光ファイバ挿入孔を中心Oに形成し、スリ−ブとピ
    ンとの間に充填材を設けてスリ−ブの両端部を閉塞し、
    この充填材をスリ−ブと共に、減径して潰しスリ−ブと
    隣り合うピンとが成す間隙に充填し、光ファイバ挿入孔
    に光ファイバを挿入固着したことを特徴とする光ファイ
    バコネクタ端末。
  2. 【請求項2】 スリ−ブ内に、これの中心Oを中心にし
    て、スリ−ブよりその硬度の大きい複数本のピンを収容
    し、スリ−ブとピンとの間にピンよりその硬度の小さい
    充填材を挿入した後に、スリ−ブの両端部を閉塞し、充
    填材をスリ−ブと共に、減径して潰してスリ−ブと隣り
    合うピンとが成す間隙を埋めて、複数本のピンを、中心
    Oの回りにこの中心Oから等距離に位置決めして光ファ
    イバ挿入孔を中心Oに位置させ、この光ファイバ挿入孔
    に光ファイバを挿入固着するようにしたことを特徴とす
    る光ファイバコネクタ端末の製造方法。
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