JP2873146B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2873146B2
JP2873146B2 JP10692193A JP10692193A JP2873146B2 JP 2873146 B2 JP2873146 B2 JP 2873146B2 JP 10692193 A JP10692193 A JP 10692193A JP 10692193 A JP10692193 A JP 10692193A JP 2873146 B2 JP2873146 B2 JP 2873146B2
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信喜 吉田
晋 佐藤
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  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器に係り、特に、
シェルフの後面側から、外線ケーブルを接続するための
アダプタとしての後部電子回路パッケージが挿入されて
実装されている情報通信機器に関する。
【0002】情報通信機器は、後面側で、外部インター
フェースと電気的に接続されて使用される。
【0003】この外部インターフェースは規格化されて
おり、これより引き出されている外線ケーブルの端のコ
ネクタも規格化されている。
【0004】このため、情報通信機器は、この規格化さ
れている既存のコネクタを正常に接続できる構造となっ
ている必要がある。
【0005】そこで、情報通信機器は、既存のコネクタ
を備えているアダプタとしての後部電子回路パッケージ
が、シェルフの後面側から挿入された構造となってい
る。
【0006】従って、上記の情報通信機器においては、
この後部電子回路パッケージについて、安定に固定する
こと及び有害な電磁輻射を低減すること等を考慮する必
要がある。
【0007】
【従来の技術】図10は、従来の1例の情報通信機器1
0を示す。
【0008】情報通信機器10は、シェルフ11内に前
部電子回路パッケージ12と、後部電子回路パッケージ
13とが挿入された構成である。
【0009】シェルフ11は、前面の枠部材14に、レ
ール15を有する上レール板16と、レール17を有す
る下レール板18と、左右の側板19,20とが取り付
けられた箱状の外形を有し、且つ内部の後部寄りの部位
にバックボード21を有する構成である。
【0010】前部電子回路パッケージ12及び後部電子
回路パッケージ13は、夫々上下縁をレール15,16
により案内され且つ支持されており、バックボード21
と電気的に接続されている。
【0011】後部電子回路パッケージ13は、後述する
長い止めねじ33によって、シェルフ11に固定されて
おり、シェルフ11から抜け出さないようになってい
る。
【0012】後部電子回路パッケージ13は、プリント
板30の端に、表面板部材31を有し、この表面板部材
31に外線コネクタ32が設けられ、且つプリント板3
0に長い止めねじ33が支持された構成である。
【0013】この外線コネクタ32に、外部インターフ
ェース(図示せず)から引き出されているケーブル35
の先端のコネクタ36が接続してある。
【0014】上記の外線コネクタ32及びコネクタ36
は例えば型番がRS232Cのものである。
【0015】図12に示すように、後部電子回路パッケ
ージ13は、プリント板30の上縁30aの部分が上レ
ール板16の後端部の切欠22に嵌合し、下縁30bの
部分が下レール板18の後端部の切欠23に嵌合し、板
部材31は、レール板16,18から離れている状態に
ある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このため、表面板部材
31は、シェルフ11から電気的に浮遊した状態にあ
り、シールド作用をしていない。
【0017】このため、情報通信機器10は、特に後面
側において、電磁輻射が起き易い状態となっており、電
磁障害が発生し易かった。
【0018】また、表面板部材31がレール板16,1
8と嵌合していないため、ケーブル33に力F(パッケ
ージ13をその並び方向にずらす方向の力)が作用した
場合に、この力はプリント板30に作用し、プリント板
30には切欠22,23の個所で矢印A方向に曲げる力
がかかる。これにより、プリント板30に曲げ応力が発
生し、これがプリント板30に悪影響を及ぼす。
【0019】そこで、本発明は、上記課題を解決した電
子機器を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レー
ルを有する上レール板と、レールを有する下レール板
と、左右の側板とが箱状の外形を構成し、内部の途中の
位置にバックボードを有するシェルフと、上記シェルフ
の前面側から該シェルフ内に挿入されて上記バックボー
ドと電気的に接続されている前部電子回路パッケージ
と、プリント板と、該プリント板のうち挿入方向先端に
設けたコネクタと、該プリント板のうち挿入方向後端に
設けられた表面板部材と、該表面板部材に設けてある外
線コネクタとを有し、上記プリント板の上下の縁部を上
記レールに案内されて上記シェルフの後面側から該シェ
ルフ内に挿入されて上記バックボードと電気的に接続さ
れている後部電子回路パッケージとを有し、後面に上記
外線コネクタが露出しており、該外線コネクタに外線ケ
ーブルが接続される電子機器において、上記シェルフ
は、その上レール板及び下レール板が、上記後部電子回
路パッケージが装着されたときの上記表面板部材の部位
まで延在する延長板部を有し、且つ、該延長板部の端部
に上記表面板部材の上下端の舌部が嵌合する切欠を有す
る構成であり、 上記後部電子回路パッケージは、その表
面板部材の一部に金属製の板ばね部材を有する構成であ
り、 該後部電子回路パッケージが上記シェルフ内に挿入
されて実装された状態で、該表面板部材の上下端の舌部
が該延長板部の端部の切欠に嵌合し、且つ、上記金属製
の板ばね部材が上レール板及び下レール板に挿入されて
くる後部電子回路パッケージに対面するように形成され
ている段部に弾性的に押圧した構成としたものである。
【0021】
【作用】請求項1の切欠は、装着された後部電子回路パ
ッケージの表面板部材の舌部を係止して、該パッケージ
を横にずらす方向の力を受け止めるように作用する。
【0022】板ばね部材は、パッケージが装着されたと
きに、表面板部材をレール板と確実に電気的に接続させ
るように作用する。
【0023】
【実施例】図1は本発明の第1実施例になる情報通信機
器40を示す。
【0024】本実施例及び以下の各実施例において、図
10,11,12に示す構成部分と対応する部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0025】図1の情報通信機器40において、図10
の情報通信機器10と異なるのはシェルフ11Aであ
り、シェルフのうちでも後部の部分である。
【0026】図1及び図2中、上レール板16Aは、図
10の上レール板16に、後方に延在する延長部材41
を有し、且つ延長板部41の端のL字状屈曲部42に、
切欠43を有する構成である。
【0027】下レール板18Aも、上レール板16Aと
同じく、下レール板18に、延長板部44,L字状屈曲
部45及び切欠46が付加された構成である。
【0028】後部電子回路パッケージ13は、従来と同
じ構造であり、シェルフ11Aの後面側より手動で挿入
し、最後に、ホルダ34によってプリント板30に対し
て支持されている止めねじ33を回して、図3に示すよ
うバックボード21に組込まれているナット部材22に
ねじ込むことにより、図4(A)の状態を経て、最終的
には図4(B)に示す状態となって装着される。
【0029】パッケージ13の挿入方向先端側のコネク
タ37が、バックボード21上のコネクタ25に差し込
まれる(図9参照)。
【0030】表面板部材31の上方に突出しているL字
状の舌部31aのうち、側面舌部31a-1が切欠43に
嵌合し、且つ、表面舌部31a-2が屈曲部42に当接し
た状態となる。
【0031】また、表面板部材31の下方に突出してい
るL字状の舌部31bのうち、側面舌部31b-1が切欠
46に嵌合し、且つ、表面舌部31b-2が屈曲部45に
当接した状態となる。
【0032】これにより、以下の効果が得られる。
【0033】 図4(B)中、ケーブル35に加わる
力Fは、表面部材31の側面舌部31a-1,31b-1
夫々切欠43,46に当たることによって受け止められ
る。
【0034】これにより、後部電子回路パッケージ13
がその並び方向にかたつくことが防止される。
【0035】また、プリント板30には曲がる方向の応
力が作用せず、プリント板30には応力による悪影響が
生ずることが防止される。
【0036】 表面板部材31が表面舌部31a-2
31b-2が延長板部41,44に当接することにより、
表面板部材31はシェルフ11Aと電気的に接続され、
シェルフ11Aと同電位となり、シールド作用をする。
【0037】これにより、シェルフ11Aの後面側より
の電磁輻射が効果的に抑制される。
【0038】図5は本発明の第2実施例になる情報通信
機器40Aを示す。
【0039】同図中、シェルフ11Aは、図1中のシェ
ルフ11Aと同一である。
【0040】後部電子回路パッケージ13Aは、図6に
示すように、図1中の後部電子回路パッケージ13に、
金属製の板ばね部材50-1,50-2を付加した構成であ
る。
【0041】板ばね部材50-1は、図7に併せて示すよ
うに、大略三角形状に曲げられており、表面板部材31
Aの上端側の腕部31Acに取り付けてある。
【0042】板ばね部材50-2は、表面板部材31Aの
下端側の腕部31Adに取り付けてある。
【0043】上記パッケージ13Aは、図8(A),
(B)に示すように、前記実施例と同様に、シェルフ1
1Aの後面側から挿入され最後に止めねじ33を締めて
装着される。
【0044】ここで、上端側の板ばね部材50-1に着目
してみる。
【0045】板ばね部材50-1は、図9(A)内にシェ
ルフ11A内に進入し、次いで同図(B)に示すよう
に、上レール板16Aの段部16Aaに当接する。
【0046】パッケージ13Aが更に挿入される過程
で、板ばね部材50-1が図7中二点鎖線で示すように弾
性変形される。
【0047】下側の板ばね部材50-2も、下レール板1
8Aの段部18Aaに押し当たって、弾性変形される。
【0048】これにより、パッケージ13Aは、以下に
説明する状態となっている。
【0049】(i) 側面舌部31a-1,31b-1が夫々
切欠43,46に嵌合している。
【0050】(ii) 表面舌部31a-2,31b-2が夫々
屈曲部42,45に当接している。
【0051】(iii) 板ばね部材50-1,50-2が夫々段
部16Aa,18Aaに力Bで押し当たっている。
【0052】これにより、以下に挙げる効果が得られ
る。
【0053】基本的には、上記第1実施例の機器40に
より得られる効果と同一の効果が得られる。
【0054】更には、上記(iii) の構成によって、表面
板部材31Aとシェルフ11Aとの電気的接続が確実に
なされており、表面板部材31Aは確実にシールド作用
をしている。
【0055】また、図6に示す後部電子回路パッケージ
13Aを、図10の従来のシェルフ11に装着した構成
とすることもできる。
【0056】この構成によれば、表面板部材31Aがシ
ールド作用をする構造となる。
【0057】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1の発明によ
れば、後部電子回路パッケージが上記シェルフ内に挿入
されて実装された状態で、該表面板部材の上下端の舌部
が該延長板部の端部の切欠に嵌合する構成であるため、
外線ケーブルを介して後部電子回路パッケージに作用す
る横ずれ方向の力が作用した場合に、この力を、表面板
部材の個所で受け止めることが出来る。即ち、上記の力
を、プリント板に曲げ応力を発生させることなく受け止
めることが出来る。これにより、装着された後部電子回
路パッケージを損傷させる危険を確実に防止出来る。
【0058】また、後部電子回路パッケージが上記シェ
ルフ内に挿入されて実装された状態で、金属製の板ばね
部材が上レール板及び下レール板に挿入されてくる後部
電子回路パッケージに対面するように形成されている段
部に弾性的に押圧した構成あるため、確実に後部電子
回路パッケージの表面板部材の電位をシェルフの電位と
同電位とすることが出来、これにより、表面板部材が確
実にシールド板として作用し、有害電磁輻射を抑制する
ことが出来る。また、シェルフは、その上レール板及び
下レール板より延在する延長板部を有するため、有害電
磁輻射を更に抑制することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の情報通信機器の斜視図で
ある。
【図2】図1中、シェルフの分解斜視図である。
【図3】止めねじを締めた状態を示す図である。
【図4】後部電子回路パッケージの装着を説明する図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例の情報通信機器の斜視図で
ある。
【図6】図5中、後部電子回路パッケージを示す図であ
る。
【図7】図6中、矢印VII 方向よりみた拡大矢視図であ
る。
【図8】後部電子回路パッケージの装着を説明する図で
ある。
【図9】後部電子回路パッケージを装着するときの板ば
ね部材の動作を示す図である。
【図10】従来の情報通信機器の1例を示す図である。
【図11】図10中、シェルフの分解斜視図である。
【図12】図10中、後部電子回路パッケージとレール
板との嵌合関係を示す図である。
【符号の説明】
12 前部電子回路パッケージ 13,13A 後部電子回路パッケージ 15,17 レール 16A 上レール板 16Aa,18Aa 段部 18A 下レール板 19,20 側板 21 バックボード 22,23,43,46 切欠 24 ナット 25 コネクタ 30 プリント板 31,31A 表面板部材 31a,31b L字状の舌部 31a-1,31b-1 側面舌部 31a-2,31b-2 表面舌部 31Ac,31Ad 腕部 32 外部コネクタ 33 止めねじ 34 ホルダ 35 ケーブル 36,37 コネクタ 40,40A 情報通信機器 41,44 延長板部 42,45 L字状屈曲部 50-1,50-2 金属製の板ばね部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−237191(JP,A) 特開 平4−116897(JP,A) 実開 平2−2883(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 7/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール(15)を有する上レール板(1
    6A)と、レール(17)を有する下レール板(18
    A)と、左右の側板(19,20)とが箱状の外形を構
    成し、内部の途中の位置にバックボード(21)を有す
    るシェルフ(11A)と、 上記シェルフの前面側から該シェルフ内に挿入されて上
    記バックボードと電気的に接続されている前部電子回路
    パッケージ(12)と、 プリント板(30)と、該プリント板のうち挿入方向先
    端に設けたコネクタ(37)と、該プリント板のうち挿
    入方向後端に設けられた表面板部材(31)と、該表面
    板部材に設けてある外線コネクタ(32)とを有し、上
    記プリント板の上下の縁部を上記レールに案内されて上
    記シェルフの後面側から該シェルフ内に挿入されて上記
    バックボードと電気的に接続されている後部電子回路パ
    ッケージ(13)とを有し、後面に上記外線コネクタが
    露出しており、該外線コネクタに外線ケーブル(35)
    が接続される電子機器において、 上記シェルフは、その上レール板及び下レール板が、上
    記後部電子回路パッケージが装着されたときの上記表面
    板部材の部位まで延在する延長板部(41,44)を有
    し、且つ、該延長板部(41,44)の端部に上記表面
    板部材の上下端の舌部(31a -1 ,31b -1 )が嵌合す
    る切欠(43,46)を有する構成であり、 上記後部電子回路パッケージは、その表面板部材の一部
    に金属製の板ばね部材(50 -1 ,50 -2 )を有する構成
    であり、 該後部電子回路パッケージが上記シェルフ内に挿入され
    て実装された状態で、該表面板部材の上下端の舌部(3
    1a -1 ,31b -1 )が該延長板部(41,44)の端部
    の切欠(43,46)に嵌合し、且つ、上記金属製の板
    ばね部材(50 -1 ,50 -2 )が上レール板及び下レール
    板に挿入されてくる後部電子回路パッケージに対面する
    ように形成されている段部(16Aa,18Aa)に弾
    性的に押圧した構成としたことを特徴とす る電子機器。
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