JP3393992B2 - 電気コネクタ - Google Patents
電気コネクタInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングの周囲
を覆う金属シェルを有し、その金属シェルを回路基板に
接地するための構造を有する電気コネクタに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種の電気コネクタとして、例
えば、図４に示すものが知られている（実開平５−７２
０６９号公報参照）。 【０００３】この電気コネクタ１００は、絶縁性のハウ
ジング１１０と、ハウジング１１０に列状に取付けら
れ、回路基板１４０上に表面実装される半田接続部１２
１を有する複数のコンタクト１２０と、ハウジング１１
０の周囲を覆う金属シェル１３０とを具備している。そ
して、ハウジング１１０の上面には、電気コネクタ１０
０を回路基板１４０へ取付けるためのナット１５１を受
容する凹部１１１が形成され、凹部１１１の底面には、
ナット１５１と螺合するボルト１５２が通る貫通穴１１
２が形成されている。又、ハウジング１１０には、電気
コネクタ１００をパネル（図示せず）に取付けるための
ナット１６１を収容する貫通孔１６２と、この貫通孔１
６２に連通する、L字形金属部材１６３の垂直片１６４
を収容する貫通孔１６５とが形成されている。 【０００４】そして、ハウジング１１０の貫通孔１６２
内にナット１６１を収容し、貫通孔１６５内にL字形金
属部材１６３の垂直片１６４を収容すると、金属シェル
１３０は、この金属シェル１３０に形成された突起１３
１を介してナット１６１と接触し、このナット１６１
は、垂直片１６４に形成された突起１６６を介してL字
形金属部材１６３と接触するようになっている。 【０００５】ナット１６１及びL字形金属部材１６３を
有する電気コネクタ１００を回路基板１４０上に載置
し、コンタクト１２０の半田接続部１２１を回路基板１
４０上の導電部に半田接続した後、回路基板１４０の下
からボルト１５２を貫通孔１１２を介してナット１５１
に螺合して取付けると、電気コネクタ１００は回路基板
１４０上に固定されると共に、金属シェル１３０は、ナ
ット１６１及びL字形金属部材１６３を介して回路基板
１４０上の接地導電部１４１に接地される。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の電気コネクタ１００にあっては、金属シェル１３０
を回路基板１４０に接地するために、ボルト１５２及び
ナット１５１以外に、ナット１６１とL字形金属部材１
６３とを有し、部品点数が多い。このため、部品の管理
が面倒であると共に、接点数が多く接地の信頼性が低
い。また、コンタクト１２０の半田接続部１２１を回路
基板１４０上に半田接続する際に、L字形金属部材１６
３によりコンタクト１２０が回路基板１４０から浮き上
がってコンタクト１２０の半田接続に支障をきたすとい
う問題があった。 【０００７】従って、本発明の目的は、部品点数の少な
い構造で金属シェルの接地を信頼性高く行える電気コネ
クタを提供することにある。 【０００８】又、本発明の他の目的は、コンタクトの回
路基板への半田接続に際して半田接続部が回路基板から
浮き上がらずに、その半田接続を適切に行える電気コネ
クタを提供することにある。 【０００９】 【課題を解決するための手段】本発明に係る電気コネク
タは、絶縁性のハウジングと、該ハウジングに取り付け
られ、回路基板上に表面実装される半田接続部を有する
複数のコンタクトと、前記ハウジングの周囲を覆う金属
シェルと、前記ハウジングを前記回路基板上に固定する
ためのねじとを具備し、前記金属シェルは、該金属シェ
ルの一部から下方に延びる弾性舌片を一体的に有し、該
弾性舌片は、前記ねじによって前記ハウジングを前記回
路基板上に固定する際に、前記弾性舌片の下端が前記回
路基板上に接触するようになっている電気コネクタにお
いて、前記弾性舌片は、前記ハウジングの長手方向両端
に形成された表面実装部上を斜め上方に延びる傾斜片部
と、該傾斜片部から延びる平行片部と、該平行片部から
下方に折り曲げられ前記表面実装部の下面に対して直交
する方向に対して傾いている垂下片部と、該垂下片部の
下端から前記表面実装部に向けて内側に折り曲げられて
いる接触片部とを有し、該接触片部の下端は、前記ハウ
ジングを前記回路基板に固定する前において前記コンタ
クトの前記半田接続部の下面に対し上方に浮いており、
前記ハウジングを前記回路基板に固定する際に、前記ね
じの頭部が前記弾性舌片の前記平行片部の上面及び前記
傾斜片部の上面と接触することにより、前記垂下片部及
び前記接触片部が下方に押圧され該接触片部が前記回路
基板上をワイピングすることを特徴としている。 【００１０】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図１は本発明の電気コネクタを示し、
(A)は部分平面図、(B)は部分正面図、（C）は右側面図
である。図２は図１(B)の矢印A部分の拡大図である。図
３は図１の電気コネクタを取付けねじにより回路基板上
に取付けた状態を示す図１(B)の矢印A部分の拡大図であ
る。 【００１１】図１乃至図３において、電気コネクタ１
は、絶縁性のハウジング１０と、ハウジング１０に取付
けられ、回路基板５０上に表面実装される半田接続部２
２を有する複数のコンタクト２０と、ハウジング１０の
周囲を覆う金属シェル３０と、ハウジング１０を回路基
板５０上に固定するための固定手段４０とを具備してい
る。 【００１２】ハウジング１０は、絶縁性の樹脂材を成形
することによって形成されるものであり、長手方向に延
びる、相手コネクタ（図示せず）との嵌合部１１と、嵌
合部１１の長手方向の両端に形成された、回路基板５０
上に表面実装される表面実装部１２（一端に形成された
表面実装部のみを図示）とを有する。各表面実装部１２
には、固定手段４０を構成する取付けねじ４１のねじ部
４２が挿通する貫通孔１３が形成されている。なお、各
表面実装部１２の下面には、下方に突出する位置決めポ
スト１４が形成されている。位置決めポスト１４は、電
気コネクタ１を回路基板５０上に実装する際に、回路基
板５０に形成された貫通孔（図示せず）に挿入され、電
気コネクタ１の位置決めを行う。 【００１３】複数のコンタクト２０は、ハウジング１０
の嵌合部１１の長手方向に沿って２列状に取付けられて
いる。各コンタクト２０は、金属板を打抜き及び曲げ加
工することによって形成されるものであり、嵌合部１１
内に位置し、相手コネクタの相手コンタクトと接触する
接触部２１と、接触部２１から嵌合部１１の外部に延出
すると共に、下方に折り曲げられて回路基板５０上の導
電性パッド（図示せず）に半田接続される半田接続部２
２とを有している。すべての半田接続部２２の下面は、
回路基板５０上に表面実装されるハウジング１０の表面
実装部１２の下面と同一面となり、コプラナリティ（平
面度）が保たれている。 【００１４】金属シェル３０は、金属板を打抜き及び曲
げ加工することによって形成されるものであり、ハウジ
ング１０の嵌合部１１の上壁を覆う上板面３１、嵌合部
１１の両側壁を覆う側板面３２、嵌合部１１の下壁を覆
う下板面３３、及び嵌合部１１の後壁を覆う後板面３４
を有している。そして、各側板面３２には、ハウジング
１０の表面実装部１２の上面に沿い、かつ、表面実装部
１２に形成された貫通孔１３の脇を延びる弾性舌片３５
が側板面３２と一体的に折り曲げ形成されている。各弾
性舌片３５は、側板面３２から表面実装部１２の上面に
沿って延びる延出部３５aと、延出部３５aから斜め上方
に延びる傾斜片部３５bと、傾斜片部３５bから表面実装
部１２の上面と略平行かつ所定間隔をあけて延びると共
に表面実装部１２から外方に延出する平行片部３５c
と、平行片部３５cから下方に折り曲げられた垂下片部
３５dと、垂下片部３５dの下端から表面実装部１２に向
けて内側に折り曲げられた接触片部３５eとを有してい
る。垂下片部３５dは、ハウジング１０の表面実装部１
２の下面に対して直交する方向に対してやや傾いてい
る。接触片部３５eの下端は、電気コネクタ１を回路基
板５０へ取付ける前は、コンタクト２０の半田接続部２
２の下面、即ちハウジング１０の表面実装部１２の下面
に対し高さHだけ上方に浮いている。なお、金属シェル
３０の側板面３２には、弾性舌片３５とスリット３６を
介して隣接している断面略コ字形の保護片３７が一体的
に折り曲げ形成されている。この保護片３７は、金属シ
ェル３０をハウジング１０へ取付ける前において、弾性
舌片３５が外的要因によって変形しないように保護する
機能を有する。 【００１５】固定手段４０は、図３に示すように、表面
実装部１２の貫通孔１３及び回路基板５０の貫通孔５１
を貫通するねじ部４２と頭部４３とを有する取付けねじ
４１と、回路基板５０の下方から取付けねじ４１のねじ
部４２に螺合するナット（図示せず）とよりなってい
る。 【００１６】次に電気コネクタ１を回路基板５０上に固
定する方法について説明すると、先ず、電気コネクタ１
を回路基板５０上に載置し、すべてのコンタクト２０の
半田接続部２２を回路基板５０上の導電性パッドに半田
接続する。この際に、接触片部３５eの下端は、図２に
示すように、コンタクト２０の半田接続部２２の下面に
対して上方に浮いているので、弾性舌片３５が回路基板
５０の表面に接触することによって半田接続部２２は回
路基板５０の表面から浮き上がらない。このため、半田
接続部２２は、回路基板５０上の導電性パッドに適切に
半田接続される。次いで、図３に示すように、取付けね
じ４１のねじ部４２をハウジング１０の貫通孔１３及び
回路基板５０の貫通孔５１に挿入し、ナットを回路基板
５０の下方から取付けねじ４１のねじ部４２に螺合固定
する。これにより、電気コネクタ１は回路基板５０上に
固定される。この際に、取付けねじ４１の頭部４３の下
面が弾性舌片３５の平行片部３５cの上面、傾斜片部３
５bの上面、及び延出部３５aの上面の順に接触して、垂
下片部３５d及び接触部３５eが下方に押圧され、接触部
３５eの下端が回路基板５０上の導電性パッドに接触す
る。これにより、金属シェル３０は、回路基板５０に接
地される。このように、本発明にあっては、金属シェル
３０を回路基板５０に接地するために、取付けねじ４１
とナットとからなる固定手段４０以外に、部品を必要と
しないので、接地に要する部品点数が少なく、部品の管
理が容易であると共に、接点数が少なく接地の信頼性が
高いものとなる。接触部３５eの下端が回路基板５０上
の導電性パッドに接触すると、垂下片部３５dはハウジ
ング１０の表面実装部１２の下面に対して直交する方向
に対してやや傾いているので、垂下片部３５dがハウジ
ング１０の表面実装部１２に向けて回転し、接触部３５
eはその導電性パッド上をハウジング１０の表面実装部
１２に向けて摺動する。このため、回路基板５０上の導
電性パッドは接触部３５eによりワイピングがなされ
る。なお、ハウジング１０の表面実装部１２の側部に
は、垂下片部３５dを逃げるための傾斜面１２a及び接触
部３５eを逃げるための切欠１２bが形成されているの
で、垂下片部３５dが回転しても表面実装部１２の側部
には接触せず、また、接触部３５eが移動しても表面実
装部１２の側部には接触しない。 【００１７】 【発明の効果】請求項１に係る電気コネクタによれば、
金属シェルは、該金属シェルの一部から下方に延びると
共に下端がコンタクトの半田接続部の下面に対し上方に
浮いている弾性舌片を一体的に有するので、電気コネク
タを回路基板上に載置して半田接続部を半田接続する際
に、金属シェルを回路基板へ接地するための弾性舌片が
回路基板の表面に接触することによって半田接続部は回
路基板の表面から浮き上がらない。このため、半田接続
部は、回路基板上の導電性パッドに適切に半田接続され
る。又、弾性舌片は、固定手段によってハウジングを回
路基板上に固定する際に、前記固定手段によって下方に
押圧されて前記下端が前記回路基板上に接触するように
なっているので、金属シェルを回路基板に接地するため
に、固定手段以外に、部品を必要としないので、接地に
要する部品点数が少なく、部品の管理が容易であると共
に、接点数が少なく接地の信頼性が高いものとなる。
を覆う金属シェルを有し、その金属シェルを回路基板に
接地するための構造を有する電気コネクタに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種の電気コネクタとして、例
えば、図４に示すものが知られている（実開平５−７２
０６９号公報参照）。 【０００３】この電気コネクタ１００は、絶縁性のハウ
ジング１１０と、ハウジング１１０に列状に取付けら
れ、回路基板１４０上に表面実装される半田接続部１２
１を有する複数のコンタクト１２０と、ハウジング１１
０の周囲を覆う金属シェル１３０とを具備している。そ
して、ハウジング１１０の上面には、電気コネクタ１０
０を回路基板１４０へ取付けるためのナット１５１を受
容する凹部１１１が形成され、凹部１１１の底面には、
ナット１５１と螺合するボルト１５２が通る貫通穴１１
２が形成されている。又、ハウジング１１０には、電気
コネクタ１００をパネル（図示せず）に取付けるための
ナット１６１を収容する貫通孔１６２と、この貫通孔１
６２に連通する、L字形金属部材１６３の垂直片１６４
を収容する貫通孔１６５とが形成されている。 【０００４】そして、ハウジング１１０の貫通孔１６２
内にナット１６１を収容し、貫通孔１６５内にL字形金
属部材１６３の垂直片１６４を収容すると、金属シェル
１３０は、この金属シェル１３０に形成された突起１３
１を介してナット１６１と接触し、このナット１６１
は、垂直片１６４に形成された突起１６６を介してL字
形金属部材１６３と接触するようになっている。 【０００５】ナット１６１及びL字形金属部材１６３を
有する電気コネクタ１００を回路基板１４０上に載置
し、コンタクト１２０の半田接続部１２１を回路基板１
４０上の導電部に半田接続した後、回路基板１４０の下
からボルト１５２を貫通孔１１２を介してナット１５１
に螺合して取付けると、電気コネクタ１００は回路基板
１４０上に固定されると共に、金属シェル１３０は、ナ
ット１６１及びL字形金属部材１６３を介して回路基板
１４０上の接地導電部１４１に接地される。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の電気コネクタ１００にあっては、金属シェル１３０
を回路基板１４０に接地するために、ボルト１５２及び
ナット１５１以外に、ナット１６１とL字形金属部材１
６３とを有し、部品点数が多い。このため、部品の管理
が面倒であると共に、接点数が多く接地の信頼性が低
い。また、コンタクト１２０の半田接続部１２１を回路
基板１４０上に半田接続する際に、L字形金属部材１６
３によりコンタクト１２０が回路基板１４０から浮き上
がってコンタクト１２０の半田接続に支障をきたすとい
う問題があった。 【０００７】従って、本発明の目的は、部品点数の少な
い構造で金属シェルの接地を信頼性高く行える電気コネ
クタを提供することにある。 【０００８】又、本発明の他の目的は、コンタクトの回
路基板への半田接続に際して半田接続部が回路基板から
浮き上がらずに、その半田接続を適切に行える電気コネ
クタを提供することにある。 【０００９】 【課題を解決するための手段】本発明に係る電気コネク
タは、絶縁性のハウジングと、該ハウジングに取り付け
られ、回路基板上に表面実装される半田接続部を有する
複数のコンタクトと、前記ハウジングの周囲を覆う金属
シェルと、前記ハウジングを前記回路基板上に固定する
ためのねじとを具備し、前記金属シェルは、該金属シェ
ルの一部から下方に延びる弾性舌片を一体的に有し、該
弾性舌片は、前記ねじによって前記ハウジングを前記回
路基板上に固定する際に、前記弾性舌片の下端が前記回
路基板上に接触するようになっている電気コネクタにお
いて、前記弾性舌片は、前記ハウジングの長手方向両端
に形成された表面実装部上を斜め上方に延びる傾斜片部
と、該傾斜片部から延びる平行片部と、該平行片部から
下方に折り曲げられ前記表面実装部の下面に対して直交
する方向に対して傾いている垂下片部と、該垂下片部の
下端から前記表面実装部に向けて内側に折り曲げられて
いる接触片部とを有し、該接触片部の下端は、前記ハウ
ジングを前記回路基板に固定する前において前記コンタ
クトの前記半田接続部の下面に対し上方に浮いており、
前記ハウジングを前記回路基板に固定する際に、前記ね
じの頭部が前記弾性舌片の前記平行片部の上面及び前記
傾斜片部の上面と接触することにより、前記垂下片部及
び前記接触片部が下方に押圧され該接触片部が前記回路
基板上をワイピングすることを特徴としている。 【００１０】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図１は本発明の電気コネクタを示し、
(A)は部分平面図、(B)は部分正面図、（C）は右側面図
である。図２は図１(B)の矢印A部分の拡大図である。図
３は図１の電気コネクタを取付けねじにより回路基板上
に取付けた状態を示す図１(B)の矢印A部分の拡大図であ
る。 【００１１】図１乃至図３において、電気コネクタ１
は、絶縁性のハウジング１０と、ハウジング１０に取付
けられ、回路基板５０上に表面実装される半田接続部２
２を有する複数のコンタクト２０と、ハウジング１０の
周囲を覆う金属シェル３０と、ハウジング１０を回路基
板５０上に固定するための固定手段４０とを具備してい
る。 【００１２】ハウジング１０は、絶縁性の樹脂材を成形
することによって形成されるものであり、長手方向に延
びる、相手コネクタ（図示せず）との嵌合部１１と、嵌
合部１１の長手方向の両端に形成された、回路基板５０
上に表面実装される表面実装部１２（一端に形成された
表面実装部のみを図示）とを有する。各表面実装部１２
には、固定手段４０を構成する取付けねじ４１のねじ部
４２が挿通する貫通孔１３が形成されている。なお、各
表面実装部１２の下面には、下方に突出する位置決めポ
スト１４が形成されている。位置決めポスト１４は、電
気コネクタ１を回路基板５０上に実装する際に、回路基
板５０に形成された貫通孔（図示せず）に挿入され、電
気コネクタ１の位置決めを行う。 【００１３】複数のコンタクト２０は、ハウジング１０
の嵌合部１１の長手方向に沿って２列状に取付けられて
いる。各コンタクト２０は、金属板を打抜き及び曲げ加
工することによって形成されるものであり、嵌合部１１
内に位置し、相手コネクタの相手コンタクトと接触する
接触部２１と、接触部２１から嵌合部１１の外部に延出
すると共に、下方に折り曲げられて回路基板５０上の導
電性パッド（図示せず）に半田接続される半田接続部２
２とを有している。すべての半田接続部２２の下面は、
回路基板５０上に表面実装されるハウジング１０の表面
実装部１２の下面と同一面となり、コプラナリティ（平
面度）が保たれている。 【００１４】金属シェル３０は、金属板を打抜き及び曲
げ加工することによって形成されるものであり、ハウジ
ング１０の嵌合部１１の上壁を覆う上板面３１、嵌合部
１１の両側壁を覆う側板面３２、嵌合部１１の下壁を覆
う下板面３３、及び嵌合部１１の後壁を覆う後板面３４
を有している。そして、各側板面３２には、ハウジング
１０の表面実装部１２の上面に沿い、かつ、表面実装部
１２に形成された貫通孔１３の脇を延びる弾性舌片３５
が側板面３２と一体的に折り曲げ形成されている。各弾
性舌片３５は、側板面３２から表面実装部１２の上面に
沿って延びる延出部３５aと、延出部３５aから斜め上方
に延びる傾斜片部３５bと、傾斜片部３５bから表面実装
部１２の上面と略平行かつ所定間隔をあけて延びると共
に表面実装部１２から外方に延出する平行片部３５c
と、平行片部３５cから下方に折り曲げられた垂下片部
３５dと、垂下片部３５dの下端から表面実装部１２に向
けて内側に折り曲げられた接触片部３５eとを有してい
る。垂下片部３５dは、ハウジング１０の表面実装部１
２の下面に対して直交する方向に対してやや傾いてい
る。接触片部３５eの下端は、電気コネクタ１を回路基
板５０へ取付ける前は、コンタクト２０の半田接続部２
２の下面、即ちハウジング１０の表面実装部１２の下面
に対し高さHだけ上方に浮いている。なお、金属シェル
３０の側板面３２には、弾性舌片３５とスリット３６を
介して隣接している断面略コ字形の保護片３７が一体的
に折り曲げ形成されている。この保護片３７は、金属シ
ェル３０をハウジング１０へ取付ける前において、弾性
舌片３５が外的要因によって変形しないように保護する
機能を有する。 【００１５】固定手段４０は、図３に示すように、表面
実装部１２の貫通孔１３及び回路基板５０の貫通孔５１
を貫通するねじ部４２と頭部４３とを有する取付けねじ
４１と、回路基板５０の下方から取付けねじ４１のねじ
部４２に螺合するナット（図示せず）とよりなってい
る。 【００１６】次に電気コネクタ１を回路基板５０上に固
定する方法について説明すると、先ず、電気コネクタ１
を回路基板５０上に載置し、すべてのコンタクト２０の
半田接続部２２を回路基板５０上の導電性パッドに半田
接続する。この際に、接触片部３５eの下端は、図２に
示すように、コンタクト２０の半田接続部２２の下面に
対して上方に浮いているので、弾性舌片３５が回路基板
５０の表面に接触することによって半田接続部２２は回
路基板５０の表面から浮き上がらない。このため、半田
接続部２２は、回路基板５０上の導電性パッドに適切に
半田接続される。次いで、図３に示すように、取付けね
じ４１のねじ部４２をハウジング１０の貫通孔１３及び
回路基板５０の貫通孔５１に挿入し、ナットを回路基板
５０の下方から取付けねじ４１のねじ部４２に螺合固定
する。これにより、電気コネクタ１は回路基板５０上に
固定される。この際に、取付けねじ４１の頭部４３の下
面が弾性舌片３５の平行片部３５cの上面、傾斜片部３
５bの上面、及び延出部３５aの上面の順に接触して、垂
下片部３５d及び接触部３５eが下方に押圧され、接触部
３５eの下端が回路基板５０上の導電性パッドに接触す
る。これにより、金属シェル３０は、回路基板５０に接
地される。このように、本発明にあっては、金属シェル
３０を回路基板５０に接地するために、取付けねじ４１
とナットとからなる固定手段４０以外に、部品を必要と
しないので、接地に要する部品点数が少なく、部品の管
理が容易であると共に、接点数が少なく接地の信頼性が
高いものとなる。接触部３５eの下端が回路基板５０上
の導電性パッドに接触すると、垂下片部３５dはハウジ
ング１０の表面実装部１２の下面に対して直交する方向
に対してやや傾いているので、垂下片部３５dがハウジ
ング１０の表面実装部１２に向けて回転し、接触部３５
eはその導電性パッド上をハウジング１０の表面実装部
１２に向けて摺動する。このため、回路基板５０上の導
電性パッドは接触部３５eによりワイピングがなされ
る。なお、ハウジング１０の表面実装部１２の側部に
は、垂下片部３５dを逃げるための傾斜面１２a及び接触
部３５eを逃げるための切欠１２bが形成されているの
で、垂下片部３５dが回転しても表面実装部１２の側部
には接触せず、また、接触部３５eが移動しても表面実
装部１２の側部には接触しない。 【００１７】 【発明の効果】請求項１に係る電気コネクタによれば、
金属シェルは、該金属シェルの一部から下方に延びると
共に下端がコンタクトの半田接続部の下面に対し上方に
浮いている弾性舌片を一体的に有するので、電気コネク
タを回路基板上に載置して半田接続部を半田接続する際
に、金属シェルを回路基板へ接地するための弾性舌片が
回路基板の表面に接触することによって半田接続部は回
路基板の表面から浮き上がらない。このため、半田接続
部は、回路基板上の導電性パッドに適切に半田接続され
る。又、弾性舌片は、固定手段によってハウジングを回
路基板上に固定する際に、前記固定手段によって下方に
押圧されて前記下端が前記回路基板上に接触するように
なっているので、金属シェルを回路基板に接地するため
に、固定手段以外に、部品を必要としないので、接地に
要する部品点数が少なく、部品の管理が容易であると共
に、接点数が少なく接地の信頼性が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の電気コネクタを示し、(A)は平面図、
(B)は正面図、(C)は右側面図である。 【図２】図１の矢印A部分の拡大図である。 【図３】図１の電気コネクタを取付けねじにより回路基
板上に取付けた状態を示す図１の矢印A部分の拡大図で
ある。 【図４】従来例の電気コネクタを示し、(A)は斜視図、
(B)は主要部の断面図である。 【符号の説明】 1 電気コネクタ 10 ハウジング 20 コンタクト 30 金属シェル 35 弾性舌片 40 固定手段 50 回路基板
(B)は正面図、(C)は右側面図である。 【図２】図１の矢印A部分の拡大図である。 【図３】図１の電気コネクタを取付けねじにより回路基
板上に取付けた状態を示す図１の矢印A部分の拡大図で
ある。 【図４】従来例の電気コネクタを示し、(A)は斜視図、
(B)は主要部の断面図である。 【符号の説明】 1 電気コネクタ 10 ハウジング 20 コンタクト 30 金属シェル 35 弾性舌片 40 固定手段 50 回路基板
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】絶縁性のハウジングと、該ハウジングに取
り付けられ、回路基板上に表面実装される半田接続部を
有する複数のコンタクトと、前記ハウジングの周囲を覆
う金属シェルと、前記ハウジングを前記回路基板上に固
定するためのねじとを具備し、前記金属シェルは、該金
属シェルの一部から下方に延びる弾性舌片を一体的に有
し、該弾性舌片は、前記ねじによって前記ハウジングを
前記回路基板上に固定する際に、前記弾性舌片の下端が
前記回路基板上に接触するようになっている電気コネク
タにおいて、前記弾性舌片は、前記ハウジングの長手方向両端に形成
された表面実装部上を斜め上方に延びる傾斜片部と、該
傾斜片部から延びる平行片部と、該平行片部から下方に
折り曲げられ前記表面実装部の下面に対して直交する方
向に対して傾いている垂下片部と、該垂下片部の下端か
ら前記表面実装部に向けて内側に折り曲げられている接
触片部とを有し、 該接触片部の下端は、前記ハウジングを前記回路基板に
固定する前において前記コンタクトの前記半田接続部の
下面に対し上方に浮いており、 前記ハウジングを前記回路基板に固定する際に、前記ね
じの頭部が前記弾性舌片の前記平行片部の上面及び前記
傾斜片部の上面と接触することにより、前記垂下片部及
び前記接触片部が下方に押圧され該接触片部が前記回路
基板上をワイピングする ことを特徴とする電気コネク
タ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10078498A JP3393992B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 電気コネクタ |
| TW88103717A TW408517B (en) | 1998-04-13 | 1999-03-11 | Electrical connector |
| CN 99104780 CN1232307A (zh) | 1998-04-13 | 1999-04-01 | 电连接器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10078498A JP3393992B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 電気コネクタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11297430A JPH11297430A (ja) | 1999-10-29 |
| JP3393992B2 true JP3393992B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=14283097
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10078498A Expired - Fee Related JP3393992B2 (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 電気コネクタ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3393992B2 (ja) |
| CN (1) | CN1232307A (ja) |
| TW (1) | TW408517B (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3998208B2 (ja) * | 2004-06-09 | 2007-10-24 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ |
| JP2008097697A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Denso Corp | 情報記録装置接続用コネクタ |
| CN101345354B (zh) * | 2007-07-10 | 2010-10-13 | 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 | 导电接地件、线缆组件及线缆组件的制造方法 |
-
1998
- 1998-04-13 JP JP10078498A patent/JP3393992B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-03-11 TW TW88103717A patent/TW408517B/zh not_active IP Right Cessation
- 1999-04-01 CN CN 99104780 patent/CN1232307A/zh active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1232307A (zh) | 1999-10-20 |
| JPH11297430A (ja) | 1999-10-29 |
| TW408517B (en) | 2000-10-11 |
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