JP2871986B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2871986B2
JP2871986B2 JP5008732A JP873293A JP2871986B2 JP 2871986 B2 JP2871986 B2 JP 2871986B2 JP 5008732 A JP5008732 A JP 5008732A JP 873293 A JP873293 A JP 873293A JP 2871986 B2 JP2871986 B2 JP 2871986B2
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健一 中武
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路に関し、
特に、MOSトランジスタによって構成された信号処理
回路(内部回路)の素子を入・出力端子に加わる過大電
圧から保護するための保護回路を備えた半導体集積回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体集積回路(MOSIC)
の構成の一例を図4(a)に示す。図4(a)を参照す
ると、このMOSICは、チップ1上に形成された保護
回路2と内部回路3とからなっている。
【0003】保護回路2は、内部回路(後述)3を構成
する素子のうち外部からの信号が入力されるMOSトラ
ンジスタを静電気などの過大な電圧から保護するための
ものであって、高位電源線(電圧VDD)4とグランド線
5との間に直列に接続されたpチャンネル型MOSトラ
ンジスタP1およびnチャンネル型MOSトランジスタ
N1と、これら二つのMOSトランジスタの直列接続点
に接続された抵抗Rとから構成されている。トランジス
タP1は、ソース電極とゲート電極とが共通にされたダ
イオード接続となっており、ソース電極が電源線4に接
続され、ドレイン電極が外部端子6に接続された信号線
に接続されている。このトランジスタP1のバックゲー
ト電位としては、電源電圧VDDが与えられている。一
方、トランジスタN1は、ソース電極とゲート電極とが
共通にされたダイオード接続となっており、ソース電極
がグランド線5に接続され、ドレイン電極が上記の信号
線に接続されている。このトランジスタN1のバックゲ
ート電位としてはグランド電位が与えられている。
【0004】内部回路3は、このMOSICの本来の機
能を実現するための回路であって、通常、外部から端子
6に入力される入力信号VINを入力バッファに受け入れ
て回路動作を行ない、その動作結果の出力信号VOUT
出力バッファから外部端子7を介して外部へ出力する。
図4(a)には、入力バッファおよび出力バッファの一
例として、pチャンネル型MOSトランジスタP2とn
チャンネルMOSトランジスタN2とで構成されたCM
OSインバータと、pチャンネル型MOSトランジスタ
P3とnチャンネル型MOSトランジスタN3とで構成
されたCMOSインバータを示してある。
【0005】図4(b)に、上記のチップ1のうち保護
回路2の部分の模式的断面図を、抵抗Rの部分を省いて
示す。図4(b)を参照すると、保護回路2を構成する
二つのMOSトランジスタのうち、nチャンネル型MO
SトランジスタN1は、p型シリコン基板8中に形成さ
れており、このシリコン基板8中に設けられたp+ 領域
9を介してグランド電位がバックゲート電位として供給
されている。一方、pチャンネル型MOSトランジスタ
P1は、p型シリコン基板8中に設けられたnウエル1
0内に形成されており、このnウエル10内に設けられ
たn+ 領域11を介して電源電圧VDDがバックゲート電
位として与えられている。
【0006】以下に、このMOSICにおける保護回路
2の保護動作について説明する。図4(a),(b)に
おいて、いま、外部端子6に、例えば静電気などによる
プラスの過電圧が印加された場合、nウエル10とpチ
ャンネル型MOSトランジスタP1のドレイン電極(p
+ 拡散領域12)が順方向バイアスされることと、トラ
ンジスタP1がそのしきい値電圧を越えて導通状態にな
ることとにより、外部端子6に加わった電圧は電源線4
へ放電される。この結果、内部回路3の入力バッファを
構成するpチャンネル型MOSトランジスタP2および
nチャンネル型MOSトランジスタN2のゲート電極に
加わる電圧は緩和され、これらのMOSトランジスタは
静電気による破壊を免れる。
【0007】一方、外部端子6にマイナスの過電圧が加
わった場合は、nチャンネル型MOSトランジスタN1
が導通状態になり、端子6に印加された電圧はグランド
線5から端子6へ放電される。この結果、内部回路3の
入力バッファを構成する二つのMOSトランジスタP2
/N2は過電圧から保護される。
【0008】しかも、保護回路2の出力側には抵抗Rが
設けられているので、外部端子6に加わる過電圧の波形
が非常に急峻な場合であっても、内部回路3の入力バッ
ファに達する電圧の波形はなだらかになり急激な電位変
動が抑制されるので、この効果によっても入力バッファ
の破壊が起り難くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のMOS
ICでは、電源電圧の異なる複数のMOSIC用いて、
あるMOSICからの出力信号を他のMOSICの入力
信号とするような場合、後段のMOSICの保護回路で
リーク電流が発生し、このため、誤動作が発生したり消
費電力が増加するなどの障害が起る。以下にその説明を
行なう。
【0010】図5は、図4(a)に示したMOSICを
二つ縦列にして用いた場合の接続状態を示す模式的な構
成図である。図5において、前段のMOSIC50は、
後段のMOSIC60よりも高い電源電圧で動作する。
図5では、この電源電圧の関係を示すため、MOSIC
50の電源電圧をVDHで表わし、MOSIC60の電源
電圧をVDLで示してある。又、説明の便利のため、前段
のMOSIC50については、内部回路のうちの出力バ
ッファ(pチャンネル型MOSトランジスタP35とn
チャンネル型MOSトランジスタN35とで構成され
る)だけを示し、一方、後段のMOSIC60について
は、保護回路(pチャンネル型MOSトランジスタP1
6とnチャンネル型MOSトランジスタN16と抵抗R
とで構成される)と、内部回路のうちの入力バッファ
(pチャンネル型MOSトランジスP26とnチャンネ
ル型MOSトランジスタN26とで構成される)だけを
示してある。
【0011】図5において、いま、前段のMOSIC5
0がH(ハイ)レベル信号を出力しているものとする。
すなわちトランジスタP35がオン状態でトランジスタ
N35がオフ状態にあって出力用の外部端子75の電圧
がVDHであるものとする。このとき、後段のMOSIC
60においては、保護回路を構成するpチャンネル型M
OSトランジスタP16のドレイン電極(p+ 領域1
2)に高い電圧VDHが加わる。一方、nウエル10に
は、ウエル電位固定用のn+ 領域11を介して低い電圧
DLが与えられている。従って、トランジスタP16の
ドレイン電極(p+領域12)とnウエル10との間の
pn接合は順方向にバイアスされる。この結果、前段の
MOSIC50の電源線45と後段のMOSIC60の
電源線46との間には、図5中に破線で示すように、電
源線45→(出力用)外部端子75→(入力用)外部端
子66→p+ 領域12→nウエル10→n+ 領域11→
電源線46の電流経路が形成され、大きな電流が流れ
る。
【0012】従来のMOSICでは、電源電圧の異なる
ICを組合せて用いる場合、上記のような理由により、
後段のMOSIC60の保護回路にリーク電流が発生す
るので、前段のMOSIC50の出力バッファの能力,
後段のMOSIC60でのリーク電流の大きさ或いは入
力バッファの入力容量などによっては、誤動作を起した
り或いは消費電力が増加してしまう。
【0013】又、上記従来のMOSICでは、内部回路
の入力バッファには保護回路2から抵抗Rを介して信号
が入力されるので、急峻な波形の電圧がなだらかにされ
ることによって過渡時におけるMOSトランジスタP2
6/N26のゲート酸化膜へのストレスは緩和される
が、定常状態ではゲート酸化膜に前段のMOSIC50
の電源電圧VDHに等しい高い電圧が印加されるので、長
期的な信頼性が低下することは避けられない。
【0014】近年、MOSICの高密度化が進み素子が
微細化されるのに伴なって、この微細化された素子に加
わる電界を緩和して素子の信頼性を高めると同時に、M
OSICの消費電力を低減する目的で、電源電圧を、従
来の5V系から、例えば3.3Vなどのような3V系に
低圧化したMOSICが用いられるようになってきてい
る。この結果、従来の5V系の電源電圧で動作するMO
SICと3V系の電源電圧で動作するMOSICとが混
在するような状況のもとにおいては、上記の現象は、電
子回路の構成の柔軟性を妨げる大きな障害になる。
【0015】従って、本発明の目的は、電源電圧の異な
るMOSICを用いた場合、特に、信号を出力する側の
MOSICの電源電圧が高く、その出力信号を受ける側
のMOSICの電源電圧が低いような用い方をした場合
でも、後段のMOSICでのリーク電流の発生がないよ
うな保護回路を備え、しかも内部回路の入力初段の素子
に過電圧が加わることのない、動作の安定性および信頼
性に優れた半導体集積回路を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
は、外部端子に接続された信号線を通じて伝達される信
号を受けるnチャンネル型の第1のMOSトランジスタ
を含んで構成される内部回路と、前記信号線と高位電源
線との間に設けられたダイオード接続の第2のMOSト
ランジスタおよび前記信号線と低位電源線との間に設け
られたダイオード接続の第3のMOSトランジスタのダ
イオード動作により前記内部回路を構成するMOSトラ
ンジスタを前記信号線に加わる過大電圧から保護する保
護回路とを備えた半導体集積回路であって、前記第2の
MOSトランジスタおよび前記第3のMOSトランジス
タのそれぞれをnチャンネル型MOSトランジスタで構
成し、これら二つのMOSトランジスタのうち、少くと
も、ゲート電極が前記信号線に接続されるMOSトラン
ジスタのしきい値電圧を、前記内部回路内の前記第1の
MOSトランジスタのしきい値電圧よりも高くしたこと
を特徴とする。
【0017】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1(a)は、本発明を電源電圧
3V系のMOSICに適用した第1の実施例の回路図で
ある。同図を参照すると、本実施例が図4(a)に示す
従来のMOSICと異なるのは、保護回路21の部分で
ある。尚、内部回路3の部分は従来のMOSICにおけ
るものと同様であるので、ブロックだけを示し詳細は図
示省略する。
【0018】本実施例の保護回路21は、直列に接続さ
れたダイオード接続の二つのnチャンネル型MOSトラ
ンジスタN4/N1と、保護回路の出力端に接続された
nチャンネル型MOSトランジスタN5とからなってい
る。トランジスタN4は、ソース電極とゲート電極とが
共通にされて信号線に接続され、ドレイン電極が電源線
4に接続されている。トランジスタN1は、ドレイン電
極とゲート電極とが共通されて信号線に接続され、ソー
ス電極がグランド線5に接続されている。トランジスタ
N5は、ドレイン電極が信号線に接続され、ソース電極
が内部回路3の入力端に接続されている。これら三つの
nチャンネル型MOSトランジスタは、フィールド領域
と呼ばれる素子分離領域に形成されており、この領域の
厚い(数100nm程度)シリコン酸化膜をゲート絶縁
膜として用いている。従って、これらのトランジスタ
は、内部回路3を構成するnチャンネル型MOSトラン
ジスタのゲート酸化膜厚が20〜30nm程度と薄くそ
のしきい値電圧が0.7V程度と低いのに比べて、約1
2V程度と高いしきい値電圧をもっている。
【0019】図1(b)に、図1(a)における保護回
路21の部分の断面構造と、外部端子6にプラスの過電
圧が加わった場合の放電経路とを、トランジスタN5を
省いて、模式的に示す。図1(a),(b)において、
電源電圧VDDを3.3Vであるとし、外部端子6に5V
の電圧が加わった場合を考える。印加される5Vの電圧
は、電源電圧5V系のMOSICのH(ハイ)レベル信
号に相当する。即ち、本実施例の前段に5V系のMOS
ICが接続され、通常動作状態でのH(ハイ)レベル信
号が本実施例の(入力用)外部端子6に入力された場合
である。このとき、本実施例の保護回路21を構成する
nチャンネル型MOSトランジスタN4/N1は、しき
い値電圧が12Vと高いのでいずれも導通せず、H(ハ
イ)レベルの入力信号は、nチャンネル型MOSトラン
ジスタN5を通って内部回路3に入力される。このと
き、入力信号のH(ハイ)レベルはトランジスタN5に
よって、そのゲート電圧からしきい値電圧分をマイナス
した電圧にレベル変換され、低い値になって内部回路3
に与えられる。
【0020】一方、外部端子6に12V以上のプラスの
過電圧が印加された場合、信号線の電位が上昇し二つの
nチャンネルMOSトランジスタN4/N1がダイオー
ド特性のしきい値を越えて導通状態になるので、図1
(b)中に破線で示すような電流経路が形成される。こ
の結果、信号線の電圧は電源線4とグランド線5にそれ
ぞれ放電され、過電圧は内部回路3には加わらない。
【0021】逆に、外部端子6にマイナスの過電圧が印
加された場合、n+ 拡散領域(nチャンネル型MOSト
ランジスタN4のソース電極であり、且つnチャンネル
型MOSトランジスタN1のドレイン電極)13とp型
シリコン基板8との間のpn接合が順方向にバイアスさ
れ、図1(c)中に破線で示すような電流経路が形成さ
れる。この結果、信号線の過電圧はグランド線5から基
板8を通って外部端子6へ放電され、内部回路3には加
わらない。
【0022】上述の動作説明から分るように、本実施例
における保護回路では、外部端子6にプラスの電圧が加
わる場合、nチャンネル型MOSトランジスタN4/N
1のしきい値電圧(本実施例では、12V)までは、こ
れら二つのMOSトランジスタはオフ状態にある。した
がって通常の動作状態におけるH(ハイ)レベル程度の
電圧では、外部端子6から電源線4またはグランド線5
に通じる電流経路は全くないので、電源電圧が高いMO
SICを前段に用いても通常動作のときにリーク電流が
生じることはない。一方、プラスまたはマイナスの過電
圧が信号線に加わったときには、内部回路3の素子は確
実に保護される。しかも、nチャンネル型MOSトラン
ジスタN5の作用により、内部回路3に入力される信号
のH(ハイ)レベルは低電圧にレベル変換されているの
で、内部回路3の受けるストレスは緩和され信頼性が向
上する。
【0023】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図2は、本発明の第2の実施例の構成を示す回路図
である。本実施例における保護回路22は、nチャンネ
ル型MOSトランジスタN4のゲート電極がドレイン電
極と共通にされて電源線4に接続されている点が第1の
実施例と異なっている。図2において、外部端子6にプ
ラスの過電圧(12V以上)が加わった場合、nチャン
ネル型MOSトランジスタN1が導通状態になる。従っ
て、信号線に印加された過電圧はトランジスタN1を通
ってグランド線5に放電される。一方、マイナスの過電
圧が加わると、nチャンネル型MOSトランジスタN4
がしきい値を越えて導通すると共に、p型シリコン基板
とトランジスタN4のソース電極(すなわちnチャンネ
ル型MOSトランジスタN1のドレイン電極)のn+
域のpn接合が順方向にバイアスされるので、電源線4
から外部端子6への電流経路とグランド線5から外部端
子6への電流経路が形成されて、過電圧が放電される。
本実施例においては、外部端子6にプラスの電圧が加わ
った場合、nチャンネル型MOSトランジスタN4は、
ゲートバイアス電圧が0VのMOSトランジスタと同等
になるので、プラス電圧の如何に拘らず電流は流れな
い。したがってこのトランジスタN4のしきい値電圧は
トランジスタN1の場合とは異なって、特に12Vのよ
うな高い値に設定する必要はなく、内部回路3のMOS
トランジスタと同程度のしきい値電圧でも、通常の回路
動作および保護動作に支障はない。
【0024】次に、図3(a)は、本発明の第3の実施
例の構成を示す回路図である。図3(a)を参照する
と、本実施例における保護回路23は、nチャンネル型
MOSトランジスタN1のゲート電極とソース電極とが
共通にされてグランド線5に接続されている点が、第1
の実施例と異なっている。図3(a)において、外部端
子6にプラスの過電圧が印加された場合、nチャンネル
型MOSトランジスタN4がしきいを越えて導通状態と
なる。従って、外部端子6に加わった過電圧は、トラン
ジスタN4を通って電源線4に放電され、内部回路3に
は印加されない。これに対して、マイナスの過電圧が外
部端子6に加わると、nチャンネル型MOSトランジス
タN1が導通すると共に、p型シリコン基板とトランジ
スタN1のドレイン電極(すなわちnチャンネル型MO
SトランジスタN4のソース電極)のn+ 領域とのpn
接合が順方向にバイアスされる。このため、外部端子6
からグランド線5への電流経路が形成され、過電圧はグ
ランド線5に放電される。本実施例においては、外部端
子6にプラスの電圧が加わった場合、nチャンネル型M
OSトランジスタN1は、ゲートバイアス電圧が0Vの
MOSトランジスタと同等になるので、プラス電圧の如
何に拘らず電流は流れない。したがってこのトランジス
タN1のしきい値電圧は、トランジスタN4の場合とは
異なって、特に12Vのような高い値に設定する必要は
なく、内部回路3のMOSトランジスタと同程度のしき
い値電圧でも、通常の回路動作および保護動作に支障は
ない。
【0025】これまでの三つの実施例においては、本発
明を内部回路の入力バッファの保護に適用した場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、以下に述べる第4の実施例のように、出力バッファ
の保護に用いることもできる。図3(b)は、本発明の
第4の実施例の構成を示す回路図である。同図を参照す
ると、本実施例では、高い電源電圧VDH(例えば、5V
系)で動作するMOSIC70の出力信号を、5V系の
MOSIC80の入力用外部端子68に入力するように
構成されている。MOSIC80の外部端子68には、
更にMOSIC90からの出力信号が入力される。この
MOSIC90は、低い電源電圧VDL(例えば、3V
系)で動作する。上記の構成で、いま、MOSIC70
がH(ハイ)レベルの信号を出力すると、このH(ハ
イ)レベル電圧はMOSIC90の出力用外部端子79
を介して、MOSIC90の出力バッファ(pチャンネ
ル型MOSトランジスタP39とnチャンネル型MOS
トランジスタN39とにより構成される)に印加され
る。ところが、このMOSIC90の出力バッファと出
力用外部端子79との間には、第3の実施例で用いたと
同じ保護回路(nチャンネル型MOSトランジスタN4
9,N19,N59で構成される)が設けられているの
で、この保護回路の動作によって、出力バッファ回路の
MOSトランジスタP39/N39は、プラスまたはマ
イナスの過電圧から保護される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路は、高位電源線と低位電源線との間に、ダイオー
ド接続された二つのnチャンネル型MOSトランジスタ
を直列に接続した構成の保護回路を備えている。そし
て、二つのMOSトランジスタのうち少なくとも、ゲー
ト電極が信号線に接続される方のトランジスタのしきい
値電圧を、通常の動作における信号のH(ハイ)レベル
程度の電圧より高いしきい値電圧を持つようにしてい
る。これにより本発明によれば、電源電圧の異なる複数
の半導体集積回路を組合せて用いる場合に電源電圧の低
い方の半導体集積回路に起り易い、保護回路でのリーク
電流発生を防止することができるので、誤動作の発生お
よび消費電力の増加のない回路システムを構成すること
ができる。
【0027】又、本発明によれば、外部回路の信号をト
ランスファゲートとしてのnチャンネル型MOSトラン
ジスタを介して内部回路に伝達することにより、急峻な
電圧波形を緩やかにすると共に、高い信号レベルを低電
圧にレベル変換して内部回路に入力することができるの
で、長期の使用における信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】分図(a)は、本発明の第1の実施例の構成を
示す回路図である。分図(b)は、分図(a)に示す回
路において、プラスの過電圧が印加された場合の保護動
作を説明するための模式的断面図である。分図(c)
は、分図(a)に示す回路において、マイナスの過電圧
が印加された場合の保護動作を説明するための模式的断
面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図3】分図(a)は、本発明の第3の実施例の構成を
示す回路図である。分図(b)は、本発明の第4の実施
例の構成を示す回路図である。
【図4】分図(a)は、従来の半導体集積回路の一例の
構成を示す回路図である。分図(b)は、分図(a)に
示す回路の保護回路部分の模式的断面図である。
【図5】図4(a)に示す回路において、電源電圧より
高い電圧の信号が加わった場合のリーク電流の発生を説
明するための模式的断面図である。
【符号の説明】
1 チップ 2,21,22,23 保護回路 3 内部回路 4,45,46 電源線 5 グランド線 6,66,68 入力用外部端子 7,75,79 出力用外部端子 8 p型シリコン基板 9,12 p+ 領域 10 nウエル 11,13 n+ 領域 50,60,70,80,90 MOSIC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 19/003

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部端子に接続された信号線を通じて伝
    達される信号を受けるnチャンネル型の第1のMOSト
    ランジスタを含んで構成される信号処理回路と、前記信
    号線と高位電源線との間に設けられたダイオード接続の
    第2のMOSトランジスタおよび前記信号線と低位電源
    線との間に設けられたダイオード接続の第3のMOSト
    ランジスタのダイオード動作により前記信号処理回路を
    構成するMOSトランジスタを前記信号線に加わる過大
    電圧から保護する保護回路とを備えた半導体集積回路に
    おいて、 前記第2のMOSトランジスタおよび前記第3のMOS
    トランジスタのそれぞれをnチャンネル型MOSトラン
    ジスタで構成し、 前記第2のMOSトランジスタおよび前記第3のMOS
    トランジスタのうち、少くとも、ゲート電極が前記信号
    線に接続されるMOSトランジスタのしきい値電圧を、
    前記信号処理回路内の前記第1のMOSトランジスタの
    しきい値電圧よりも高くしたことを特徴とする半導体集
    積回路。
  2. 【請求項2】 外部端子に接続された信号線を通じて伝
    達される信号を受けるnチャンネル型の第1のMOSト
    ランジスタを含んで構成される信号処理回路と、 ドレイン電極が高位電源線に接続されソース電極とゲー
    ト電極とが共通にされて前記信号線に接続されたnチャ
    ンネル型の第2のMOSトランジスタと、ドレイン電極
    とゲート電極とが共通にされて前記信号線に接続されソ
    ース電極が低位電源線に接続されたnチャンネル型の第
    3のMOSトランジスタとからなる保護回路とを含み、 前記第2のMOSトランジスタおよび前記第3のMOS
    トランジスタが、前記信号処理回路を構成する前記第1
    のMOSトランジスタのしきい値電圧より高いしきい値
    電圧を有することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 外部端子に接続された信号線を通じて伝
    達される信号を受けるnチャンネル型の第1のMOSト
    ランジスタを含んで構成される信号処理回路と、 ドレイン電極とゲート電極とが共通にされて高位電源線
    に接続されソース電極が前記信号線に接続されたnチャ
    ンネル型の第2のMOSトランジスタと、ドレイン電極
    とゲート電極とが共通にされて前記信号線に接続されソ
    ース電極が低位電源線に接続されたnチャンネル型の第
    3のMOSトランジスタとからなる保護回路とを含み、 前記第3のMOSトランジスタが、前記信号処理回路を
    構成する前記第1のMOSトランジスタのしきい値電圧
    より高いしきい値電圧を有することを特徴とする半導体
    集積回路。
  4. 【請求項4】 外部端子に接続された信号線を通じて伝
    達される信号を受けるnチャンネル型の第1のMOSト
    ランジスタを含んで構成される信号処理回路と、 ドレイン電極が高位電源線に接続されソース電極とゲー
    ト電極とが共通にされて前記信号線に接続されたnチャ
    ンネル型の第2のMOSトランジスタと、ドレイン電極
    が前記信号線に接続されソース電極とゲート電極とが共
    通にされて低位電源線に接続されたnチャンネル型の第
    3のMOSトランジスタとからなる保護回路とを含み、 前記第2のMOSトランジスタが、前記信号処理回路を
    構成する前記第1のMOSトランジスタのしきい値電圧
    より高いしきい値電圧を有することを特徴とする半導体
    集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2,請求項3および請
    求項4載の半導体集積回路において、 前記信号線と前記第2のMOSトランジスタおよび前記
    第3のMOSトランジスタとの接続点と前記信号処理回
    路の前記第1のMOSトランジスタとの間に、nチャン
    ネル型MOSトランジスタを電流経路を形成するように
    設け、このnチャンネル型MOSトランジスタのゲート
    電極を前記高位電源線に接続したことを特徴とする半導
    体集積回路。
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