JP2871803B2 - 電気コネクタ用結線装置 - Google Patents

電気コネクタ用結線装置

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JP2871803B2 JP10789790A JP10789790A JP2871803B2 JP 2871803 B2 JP2871803 B2 JP 2871803B2 JP 10789790 A JP10789790 A JP 10789790A JP 10789790 A JP10789790 A JP 10789790A JP 2871803 B2 JP2871803 B2 JP 2871803B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多心ケーブルの心線を電気コネクタの対応
する端子に圧接してハーネスを製造する電気コネクタ用
結線装置に関するものである。
(従来の技術) 第7A図,第7B図はそれぞれ多心ケーブルの一例、およ
び該多心ケーブルを電気コネクタに接続したハーネスの
一例を表わした図である。
第7A図に示す多心ケーブル1はその一端側の外被2お
よびシールド線3が取り除かれて、内被に被われた多数
の被覆心線4が露出している。また第7B図に示すハーネ
ス5を構成する電気コネクタ6にはそのハウジング内に
多心ケーブル1の多数の被覆心線4と対応した数の圧接
端子が所定のピッチで備えられており、互いに対応する
被覆心線4が圧接端子に圧接され電気的に接続されてい
る。
上記のような多心ケーブルの各心線を電気コネクタの
対応する各端子に圧接するには従来から以下に示すよう
な電気コネクタ用結線装置が用いられている。
即ち、従来から用いられてきた主な電気コネクタ用結
線装置は、第7A図のように露出した多数の被覆心線4が
互いに平行に一列となるように並べた状態で装置にセッ
トされ、また電気コネクタを所定位置にセットし、セッ
トされた上記多数の心線を一本ずつ送り出して該電気コ
ネクタの多数の圧接端子のピッチと同一ピッチを有する
くし刃状部材の各くし刃間に一本ずつ挿入し、各くし刃
間に上記心線を一本ずつ挿入した後、これらの複数の心
線を一度に上記電気コネクタの圧接端子に圧接する装置
である。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように構成された電気コネクタ用結線装置にお
いて、多心ケーブルの一端側の心線が互いに平行に一列
に並んだ状態から心線を一本ずつ送り出す装置として
は、例えば特開昭62−272814号公報に記載された装置が
知られている。
この装置は心線一本程度の幅を有する細長い溝内に心
線を挿入して一列に並べておき、一列に並んだ心線を後
方から押すことにより、心線を一本ずつ前方に押し出す
ように構成されている。しかしながら心線は可撓性を有
し、また多少の弾性力を有するビニール等の被覆で被わ
れているため、このような構成では心線を後方から押す
押圧力や押し出し量等を調整することが難しく、心線が
一本も押し出されないことや2本以上一緒に押し出され
てしまうことが生じていた。
本発明は、上記事情に鑑み、心線を一本ずつ確実に取
り出すことのできる機構を備えた、多心ケーブルの心線
を電気コネクタの対応する端子に圧接してハーネスを製
造する電気コネクタ用結線装置を提供することを目的と
するものである。
また、上記した従来の電気コネクタ用結線装置では、
一本ずつ取り出した心線をくし刃状部材に挿入する際に
露出した心線の根もとの部分4a(第7A図,第7B図参照)
で多数の心線がからみ合い、このため心線がくし刃状部
材にうまく届かず正常に作動できなくなってしまう場合
があった。
そこで本発明は、このような心線のからみ合いの発生
を防止する機構を備え、心線を一本ずつ確実に取り出す
ことのできる、多心ケーブルの心線を電気コネクタの対
応する端子に圧接してハーネスを製造する電気コネクタ
用結線装置を提供することを第二の目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 前述した第一の目的を達成するための本発明の第一の
電気コネクタ用結線装置は、 多心ケーブルの一端側の複数の心線を一列に配列し1
本ずつ送り出す心線送り出し手段、送り出された心線を
所定位置に移送する移送手段、及び複数の端子を有する
電気コネクタの前記心線に対応する端子に前記心線を結
線する結線手段からなる電気コネクタ用結線装置におい
て、 前記心線送り出し手段は、心線送り出し方向前端部
に、前記複数の心線のうち最先端の心線の前進を阻止す
る第1ストッパ、前記最先端の心線と電気的に接触して
前記複数の心線の送り出しを停止させるための信号を得
る検知刃、及び前記最先端の心線以外の後続する心線の
前進を阻止する第2ストッパを有することを特徴とする
ものである。
また前述した第二の目的を達成するための本発明の第
二の電子コネクタ用結線装置は、 多心ケーブルの一端側の複数の心線を一列に配列し1
本ずつ送り出す心線送り出し手段、送り出された心線を
所定位置に移送する移送手段、及び複数の端子を有する
電気コネクタの前記心線に対応する端子に前記心線を結
線する結線手段からなる電気コネクタ用結線装置におい
て、 前記心線送り出し手段は、心線送り出し方向前端部
に、前記複数の心線のうち最先端の心線の前進を阻止す
る第1ストッパ、前記最先端の心線と電気的に接触して
前記複数の心線の送り出しを停止させるための信号を出
力する検知刃、及び前記最先端の心線以外の後続する心
線の前進を阻止する第2ストッパを有すると共に、該第
2ストッパの後部にあって、前記多心ケーブルの一端側
を保持する保持部と、前記複数の心線の端部が一列に並
んで挿入される溝を有する第1のガイドと、前記心線の
前記端部から離れた部分が一列に並んで挿入される、前
記第1のガイドの前記溝に位置合わせした溝を有する第
2のガイドとを備えた心線ガイド部材を前記心線の装着
時に取外し可能に設けてなることを特徴とするものであ
る。
(作用) 本発明の第一の電気コネクタ用結線装置は、心線送り
出し方向前端部に、複数の心線のうち最先端の心線の前
進を阻止する第1ストッパ、最先端の心線と電気的に接
触して複数の心線の送り出しを停止させるための信号を
出力するための検知刃、及び前記最先端の心線以外の後
続する心線の前進を阻止する第2ストッパを有している
ため、最先端の心線の前進が検知刃により検知されてそ
の時点で複数の心線の前進が停止し、かつ最先端の心線
のみが上記第1および第2のストッパに挾まれて後続す
る心線と分離されるため、最先端の心線一本のみを確実
に取り出すことができる。
また、本発明の第二の電気コネクタ用結線装置は、互
いに複数の心線の端部を一列に整列させるための溝を有
する第1のガイドと、この端部から離れた部分を一列に
整列させるための溝を有する第2のガイドを備えている
ため、複数の心線の端部のみでなく、上記第1および第
2の2つのガイドの中間部分においても一列に整列する
こととなり、したがって複数の心線の整列した部分が長
く、これら複数の心線のからみが防止され、このからみ
に起因する装置の作動不良が防止される。
(実 施 例) 第5図は、後述する本発明の一実施例に係る電気コネ
クタ用結線装置に装填される多心ケーブル1(第7A図参
照)の露出した被覆心線4を、該装置に装填する前に手
動で一列に並べるための治具を表わした斜視図、 第6図はこの治具に後述する装置で用いる第1および
第2のガイドからなる心線ガイド部材を装填した状態を
表わした斜視図である。
この時多心ケーブル1の端部(一端部)は保持部20a
に保持される。
この治具70は縦に延びた長溝71を有し、上端の開口71
aから多心ケーブル1の被覆心線4が一本ずつ挿入され
る。また、この治具は、この長溝と整列した溝72を有
し、図に示した矢印A,B方向に移動可能に設けられたス
ライド部材73を有している。
この治具に、第1のガイド21と第2のガイド22を備え
た心線ガイド部材20が第6図に示すようにセットされ
る。ただしこの段階では第2のガイド22は取り外されて
いる。この心線ガイド部材20をセットした後、多心ケー
ブル1の多数の被覆心線4が一本ずつ開口71aから長溝7
1内に挿入される。この挿入が終了した後スライド部材7
3が矢印A方向に移動され、これによりかなりの長さに
わたって被覆心線の一列に整列した部分が形成される。
その後図に示すように第2のガイド22が取り付けられ、
第1のガイド21の溝21aと第2のガイド22の溝22aに一列
に整列した心線が挿入される。
第1図は本発明の電気コネクタ用結線装置の一実施例
の全体の概略を示した斜視図である。
第4A図〜第4C図はこの装置の動作の工程毎に装置の状
態を略示した図である。
図示しない電気コネクタ供給部から供給された電気コ
ネクタ10は、上方から電気コネクタ移送箱11内に挿入さ
れ、シリンダ12により矢印C方向に運ばれ、シリンダ13
により押し上げられ、電気コネクタ保持部14にセットさ
れる。その間に次の電気コネクタが一時保持箱15に挿入
され、下に落ちないようにシリンダ16により保持され
る。以上のサイクルを繰り返すことにより、電気コネク
タ10が順次電気コネクタ保持部14にセットされる。この
電気コネクタ10には圧接端子が所定のピッチで2列に並
んでいる。
一方、前述したようにして多心ケーブル1を保持した
心線ガイド部材20は図に示すようにこの装置の心線供給
部25にセットされる。この心線供給部25にセットされた
多数の心線4は送り出し装置26により一本ずつ送り出さ
れ、移送装置41に受け渡される。
第2図は、心線供給部25,移送装置41および心線を電
気コネクタに圧接する圧接装置の概略構成を表わした斜
視図、 第3図は、心線供給部の先端部分を概示した平面図で
ある。
第1図とともにこれら第2図,第3図、さらに第4A図
〜第4C図を用いて心線供給部25からの心線の送り出しに
ついて説明する。
送り出し装置26のモータ27が回転するとねじロッド28
が回転し該ねじロッド28に螺合している送り出し部材29
が矢印D方向に前進し、この送り出し部材29の送り出し
プレート30が多数の被覆心線4のうちの最後端の心線に
当接してこの多数の心線4をD方向に前進させる。
第2図は、このようにして多数の心線4が送り出しプ
レート30により押され、該多数の心線4の最先端の心線
4aが一対の第2ストッパ31の先端部31a(第3図)まで
達した状態を示している。この第2ストッパ31は軸32を
中心に回動可能に設けられており、バネ33により互いに
中央側に付勢され、一対の第2ストッパ31の先端部31a
が互いに当接した状態に保たれている。上記のようにし
て多数の心線4のうちの最先端の心線4aが一対の第2ス
トッパ31の先端部31aの位置まで達すると最先端の心線4
aがバネ33の付勢力に抗して該先端部31aを押し広げ、多
数の心線4がさらに前進し、最先端の心線4aの被覆に検
知刃34がくい込んで該心線4aの中央の導線と接し、これ
により最先端の心線4aが所定の位置まで前進したことが
検知され、この検知によりモータ27(第1図)の回転が
停止する。またこの検知とほとんど同時に最先端の心線
4aが第1ストッパ35に当接し、また最先端の心線4aと次
の心線4bとの間に第2ストッパ31の先端部31aが入り込
む。これにより、最先端の心線4aが2つのストッパ31,3
5に挾まれて後続の他の心線から分離される。尚、上記
検知刃34は、最先端の心線4aと電気的に接触することに
より最先端の心線4aがこの位置に達したことを検知する
とともに、該最先端の心線4aが電気コネクタ10のどの圧
接端子に接続されるべき心線であるかも検知される。
尚、ここで線径の異なる心線4について同様の送り出
しを行なうためには、第1ストッパ35および検知刃34の
第3図の左右方向の位置調整を行なうこと、および溝の
幅の異なる心線ガイド部材20を用いることが必要である
が、心線ガイド部材20はもともとこの装置に着脱するも
のであるためその交換は容易であり、また第1ストッパ
35および検知刃34の位置調整も単に直線的にスライドす
るだけで良い。このため、ロータの外周に心線1本分の
溝を設け、該溝に心線を一本だけ挿入し、ロータを回転
させることにより心線を一本ずつ取り出すようにした従
来の装置(特開昭57−182988号公報,特開昭63−5273号
公報参照)において線径の異なる心線に対応するように
ロータを交換する場合と比べ、線径の異なる心線に極め
て簡単に対処することができる。
上記のようにして最先端の心線4aが分離されると、次
に以下のようにしてこの心線4aが移送装置41に受け渡さ
れる。
移送装置41のロータリアクチュエータ51が作動しこれ
によりロッド52が第1図,第2図に示す矢印E方向に進
み、これにより移送装置41全体が案内ロッド53に沿って
前進する。この移送装置41の前端下方には、カム板54が
備えられており、移送装置41が前進するとこの板54のカ
ム面54aが第3図に示すように第1ストッパ35の下部お
よび検知刃34を保持する検知刃保持部材36の下部に備え
られたカムフォロア37に当接する。これら第1のストッ
パおよび検知刃保持部材は水平方向に回動可能に設けら
れており、それぞれバネ38,バネ39(第2図)により、
矢印G,H(第3図)側に付勢され、第3図に示す位置に
保たれている。ここでカム板54のカム面54aがカムフォ
ロア37を押すとバネ38,39の付勢力に抗して第1ストッ
パ35,検知刃34が矢印I,J方向に動き、これにより最先端
の心線4aの第3図の右方が開放される。この際に移送装
置41を構成する一対のチャック42が最先端の心線4aを挾
持する。このチャック42は軸43を中心として回動可能に
設けられており、バネ44により第2図に示す矢印P,P方
向に付勢されている。心線4aはこのバネ付勢に抗して一
対のチャック42の間に挿入され、バネ44の弾性力により
心線4aが一対のチャック42に挾持される。
心線4aが一対のチャック42に挾持されると今度は移送
装置41が第2図に示した位置まで矢印F方向に戻る。
また一対のチャック42の間にはこのチャック42に挾持
された心線4aをこのチャック42から排出するための排出
片45が備えられている。この排出片45は排出片駆動ロッ
ド46に固設されている。排出片駆動ロッド46は、バネ47
により、該排出片駆動ロッド46の後端に備えられたロー
ラ48がカム面49を押すように付勢されている。モータ50
が回転するとカム面49により排出片駆動ロッド46がバネ
47の付勢に抗して移動され、排出片45がチャック42に挾
持された心線4aを押し、チャック42外に排出する。
一方、前述したように電気コネクタ保持部14にセット
された電気コネクタ10には端子が二列に配置されてい
る。これらの端子は第2図には直接的には図示されてい
ないが電気コネクタ10のハウジングに設けられた二列の
穴10a,10bとして表わされておりこの各穴10a,10b内に各
端子が備えられている。検知刃34が最先端の心線4aと電
気的に接触した段階で電気コネクタ10の多数の端子のう
ちその心線がどの端子に圧接される必要があるかが判明
しているため、電気コネクタ10の右側の端子(穴10a)
のいずれかに圧接するか左側の端子(穴10b)のいずれ
かに圧接するかに応じてモータ50が第2図に示した状態
から正転もしくは逆転する。モータ50が正転すると、チ
ャック42により、シリンダ55の作動により開いている2
本のローラ56a,56b間に心線4aが運ばれ(第4A図矢印Q
参照)、その後シリンダ55が不作動となり、バネ57の付
勢力により2本のローラ56a,56bが閉じ心線4aが該2本
のローラ56a,56bに挾持される。このとき前述したよう
にして心線排出片45によりチャック42から心線が解放さ
れる。ローラ56aは、図示しないモータにより駆動され
るプーリ58,エンドレスベルト59を介してK方向に回転
するように駆動されており、したがって2本のローラ56
a,56bが心線4aを挾持するとローラ56aもL方向に回転し
これにより挾持された心線4aに張力が付与される。この
ようにローラ56a,56bにより圧接に先立って心線4aに張
力を付与するようにしたため、心線4が2つのガイド2
1,22によりガイドされていたことと相俟って多心ケーブ
ル1の心線4どうしのからみ合いが生じ、装置の作動不
良となることが防止される。またローラ56bには矢印K
方向に回転するに従って挾持された心線を下方に移動さ
せるための溝が設けられており、心線4aは張力が付与さ
れるとともに下方に移動して板状部材61上に載置され
る。一方この板状部材61には該板状部材61を上下に移動
させる駆動装置(図示せず)が接続されており、心線4a
がチャック42,ローラ56a,56bによって運ばれるまでの間
にチャック42に挾持された心線4aをどの端子に圧接する
かに応じて対応する端子位置まで上下に移動して待機し
ている。
ここでチャック42を移動させるモータ50の軸50aは、
チャック42の先端42aがやや下方を向くように水平から
約35度傾いている。このためモータ50が回転(正転もし
くは逆転)することにより挾持された心線4aを多少引っ
張ることとなり、したがって心線4aがローラ56a,56bに
挾持された段階で該心線4aに張力を付与するほどではな
いが該心線4aが既に多少引っ張られており、したがって
ローラ56a,56bで心線4aに張力を付与するまでの時間が
短縮されこれにより装置のサイクル時間の短縮が図られ
ている。
尚、ここではモータ50が正転した場合について説明し
ているがモータ50が逆転した場合も全く同様であり、こ
の場合心線4aはローラ62a,62bに挾持される。
心線4aがローラ56a,56bに挾持されるとモータ50が正
転を続け、チャック42が第2図に示した位置に戻る(第
4B図矢印R参照)。この間に前述したようにして次の心
線4b(この心線は既に最先端の心線となっている)が第
1ストッパ35と第2ストッパ31とに挾持された状態に準
備される。
一方板状部材61上に載置された心線4aは、以下のよう
にして電気コネクタ10の対応する端子に圧接される。
この圧接装置60には板状部材61上をスライドするよう
に心線圧接部材63が備えられており、さらに該心線圧接
部材63上に載置されバネ64により該心線圧接部材63に対
して電気コネクタ10方向に突出するように付勢された保
持部材65が備えられている。モータ66が回転するとロー
ラ67が矢印S方向に移動し、板状部材61と保持部材65と
の間に心線4aを挾んだ状態で心線圧接部材63により心線
4aが電気コネクタ10の対応する端子に圧接されるととも
に心線4aの端子からはみ出した前端部分が切断される。
この圧接の瞬間は心線4aに無理な張力がかからないよう
にローラ56a,56bの回転が止まる。心線4aに張力を付与
するのは多心ケーブル1の心線4どうしがからみ合うの
を防止するためであり、圧接の際まで張力を付与してい
る必要はないからである。圧接後モータ66がさらに回転
するとロッド67は矢印T方向にさがる。またこのときに
2つのローラ56a,56bが再度回転し、心線4aの切断され
た前端部が第4C図に示す矢印U方向に搬送され装置外に
排出される。
尚、第2図に示した圧接装置60は電気コネクタ10の右
側に並んだ端子に圧接するためのものであり、本実施例
における電気コネクタ用結線装置には電気コネクタ10の
左側に並んだ端子に圧接するためのもう一つの圧接装置
が備えられているが、第3図に示した圧接装置60とその
構成および動作ともほぼ同様であり、ここでは図示およ
び説明は省略する。
このように圧接される心線4aを板状部材63上に載置す
るようにしたため心線の位置決めが容易に行なわれ、ま
た従来の装置に用いられていたくし刃状部材に心線を挾
入する工程に対応する工程で該心線4aが電気コネクタ10
に圧接されることとなり、装置の簡単化、作動のサイク
ルの短縮化が図られている。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の第一の電気コネ
クタ用結線装置は、心線送り出し方向前端部に、複数の
心線のうち最先端の心線の前進を阻止する第1ストッ
パ、最先端の心線と電気的に接触して複数の心線の送り
出しを停止させるための信号を得る検知刃、及び最先端
の心線以外の後続する心線の前進を阻止する第2ストッ
パを有する心線送り出し手段を備えたため、心線を一本
ずつ確実に取り出すことができる。
また、本発明の第2の電気コネクタ用結線装置は、心
線送り出し手段が、心線送り出し方向前端部に、複数の
心線のうち最先端の心線の前進を阻止する第1ストッ
パ、最先端の心線と電気的に接触して複数の心線の送り
出しを停止させるための信号を出力する検知刃、及び最
先端の心線以外の後続する心線の前進を阻止する第2ス
トッパを有すると共に、第2ストッパの後部にあって、
多心ケーブルの一端側を保持する保持部と、複数の心線
の端部が一列に並んで挿入される溝を有する第1のガイ
ドと、心線の前記端部から離れた部分が一列に並んで挿
入される、第1のガイドの溝に位置合わせした溝を有す
る第2のガイドとを備えた心線ガイド部材を、心線の装
着時に取外し可能に設けてなるので、サイズの異なる心
線についてもガイド部材を交換するだけで容易に対応で
きる。さらに、心線を確実に装着でき、多心ケーブルの
端部と心線の一体的関係を維持しながら心線の取付操作
が容易にでき、且つ心線を一本ずつ確実に取り出すこと
ができ、からみあいが有効に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電気コネクタ用結線装置の一実施例の全体の
概略を示した斜視図、 第2図は、第1図に示した電気コネクタ用結線装置の心
線供給部,移送装置,および心線を電気コネクタに圧接
する圧接装置の概略構成を表わした斜視図、 第3図は、心線供給部の先端部分を概示した平面図、 第4A図〜第4C図は、装置の動作の工程毎に装置の状態を
略示した図、 第5図は、多心ケーブルの心線を手動で一列に並べるた
めの治具を表わした斜視図、 第6図は、この治具に本発明の一実施例に係る電気コネ
クタ用結線装置で用いられる心線ガイド部材を装着した
斜視図、 第7A図,第7B図は、それぞれ多心ケーブルの一例、およ
び該多心ケーブルを電気コネクタに接続したハーネスの
一例を表わした図である。 1……多心ケーブル、4……被覆心線 4a……最先端の心線 5……ハーネス、10……電気コネクタ 14……電気コネクタ保持部、20……心線ガイド部材 20a……保持部 21……第1のガイド、21a,22a……溝、22……第2のガ
イド 25……心線供給部、26……送り出し装置 31……第2ストッパ、34……検知刃 35……第1ストッパ、37……カムフォロア 41……移送装置、54……カム板 60……圧接装置、70……治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩間 清治 神奈川県川崎市高津区久本87番地 日本 エー・エム・ピー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−54879(JP,A) 特開 平3−216980(JP,A) 特開 平1−309284(JP,A) 特開 昭62−272814(JP,A) 特開 昭57−182988(JP,A) 実開 昭54−184489(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 43/00 - 43/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多心ケーブルの一端側の複数の心線を一列
    に配列し1本ずつ送り出す心線送り出し手段、送り出さ
    れた心線を所定位置に移送する移送手段、及び複数の端
    子を有する電気コネクタの前記心線に対応する端子に前
    記心線を結線する結線手段からなる電気コネクタ用結線
    装置において、 前記心線送り出し手段は、心線送り出し方向前端部に、
    前記複数の心線のうち最先端の心線の前進を阻止する第
    1ストッパ、前記最先端の心線と電気的に接触して前記
    複数の心線の送り出しを停止させるための信号を出力す
    る検知刃、及び前記最先端の心線以外の後続する心線の
    前進を阻止する第2ストッパを有することを特徴とする
    電気コネクタ用結線装置。
  2. 【請求項2】多心ケーブルの一端側の複数の心線を一列
    に配列し1本ずつ送り出す心線送り出し手段、送り出さ
    れた心線を所定位置に移送する移送手段、及び複数の端
    子を有する電気コネクタの前記心線に対応する端子に前
    記心線を結線する結線手段からなる電気コネクタ用結線
    装置において、 前記心線送り出し手段は、心線送り出し方向前端部に、
    前記複数の心線のうち最先端の心線の前進を阻止する第
    1ストッパ、前記最先端の心線と電気的に接触して前記
    複数の心線の送り出しを停止させるための信号を出力す
    る検知刃、及び前記最先端の心線以外の後続する心線の
    前進を阻止する第2ストッパを有すると共に、該第2ス
    トッパの後部にあって、前記多心ケーブルの一端側を保
    持する保持部と、前記複数の心線の端部が一列に並んで
    挿入される溝を有する第1のガイドと、前記心線の前記
    端部から離れた部分が一列に並んで挿入される、前記第
    1のガイドの前記溝に位置合わせした溝を有する第2の
    ガイドとを備えた心線ガイド部材を前記心線の装着時に
    取外し可能に設けてなることを特徴とする電気コネクタ
    用結線装置。
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