JP2870816B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2870816B2
JP2870816B2 JP1160512A JP16051289A JP2870816B2 JP 2870816 B2 JP2870816 B2 JP 2870816B2 JP 1160512 A JP1160512 A JP 1160512A JP 16051289 A JP16051289 A JP 16051289A JP 2870816 B2 JP2870816 B2 JP 2870816B2
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正隆 浜田
英二 山川
弘 向井
久幸 升本
尚士 岡田
武宏 加藤
博司 大塚
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ぶれ写真を防止できるカメラに関するもの
である。
[従来の技術] 従来のプログラム自動露出カメラにおいては、撮影時
にカメラがぶれることによるぶれ写真を防止するため
に、シャッター速度の低速側に限界(通常、撮影レンズ
の焦点距離の逆数に略比例、例えば、撮影レンズの焦点
距離が150mmのときには、約1/150sec)を設けていた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、ぶれ補正機能を備えたカメラにおいては、
撮影時にカメラのぶれに対して撮影レンズの一部を変位
させることによりカメラぶれの影響を低減させることが
できるので、前記シャッター速度の低速側の限界を長く
することが可能となる。そのとき、静止物を撮影する場
合は問題とはならないが、人物等を撮影した場合、カメ
ラのぶれは補正できるが、被写体が動いてしまうので、
背景はぶれないが、被写体がぶれた写真になってしま
う。
[課題を解決するための手段] 本発明のカメラにあっては、上記の課題を解決するた
めに、第1図に示すように、ぶれ防止機能を備えたカメ
ラであって、カメラのぶれに基づく像ぶれを防止しうる
よう設定される第1のぶれ限界シャッター速度と、被写
体の動きに基づく像ぶれを防止しうるよう設定される第
2のぶれ限界シャッター速度とのうち、より高速側のぶ
れ限界シャッター速度を選択する選択手段1と、上記選
択手段1にて選択されたぶれ限界シャッター速度に基づ
いて、制御シャッター速度を決定するシャッター速度決
定手段2とを有するものである。
[作用] 本発明によれば、第1のシャッター速度に基づいてシ
ャッター速度を決定することによりカメラぶれを防止で
き、第2のシャッター速度に基づいてシャッター速度を
決定することにより被写体ぶれを防止できるものであ
り、第1のぶれ限界シャッター速度と第2のぶれ限界シ
ャッター速度とのうち、より高速側のぶれ限界シャッタ
ー速度を選択することにより、カメラぶれも被写体ぶれ
も無い写真を撮ることができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例として手振れ補正機能付きの
ズームレンズを備える一眼レフカメラについて説明す
る。第2図はカメラのブロック回路図である。図中、μ
C1はカメラ全体の制御や種々の演算を行うボディ内マイ
クロコンピュータ(以下「ボディ内マイコン」という)
である。
AFCTは焦点検出用受光回路であり、後述する測距範囲
内の被写体について焦点検出を行うためのCCDラインセ
ンサーと、このCCDラインセンサーの駆動回路と、CCDラ
インセンサーの出力を処理しA/D変換してボディ内マイ
コンμC1に伝達する回路とを備えており、データバスを
介してボディ内マイコンμC1と接続されている。この焦
点検出用受光回路AFCTにより、測距範囲に在る被写体の
焦点ずれ量に関する情報が得られる。
LMは測光回路であり、後述する測光範囲内の測光値を
A/D変換してボディ内マイコンμC1に輝度情報として伝
達する。
DXはフィルム容器に設けられたフィルム感度のデータ
を読み取ってボディ内マイコンμC1にシリアル出力する
フィルム感度読取回路である。
DISPCはボディ内マイコンμC1から表示データ及び表
示制御信号を入力して、カメラボディ上面の表示部DISP
I(第46図参照)及びファインダー内の表示部DISP
II(第47図参照)に所定の表示を行わせる表示制御回路
である。
BLはカメラボディに内蔵される手振れ検出装置であ
り、マイコンμC2と手振れ検出用のCCDエリアセンサー
Xを含む。この手振れ検出装置BLの詳細な構成について
は後述する。
FLCはフラッシュ回路であり、本実施例ではカメラボ
ディに内蔵されている。このフラッシュ回路FLCの詳細
な構成についても後述する。
Xはシンクロ接点(いわゆるX接点)であり、シャッ
ターの1幕走行完了でONし、図示しないシャッター機構
のチャージ完了でOFFとなる。
LEは交換レンズに内蔵されたレンズ内回路であり、交
換レンズ固有の情報をボディ内マイコンμC1に伝達する
と共に、手振れ補正のための制御を行う。このレンズ内
回路LEの詳細な構成については後述する。
M1はAFモータであり、不図示のAFカプラーを介して交
換レンズ内の焦点調節用レンズを駆動する。また、MD1
は焦点検出情報に基づいてAFモータM1を駆動するモータ
駆動回路であり、ボディ内マイコンμC1からの指令によ
って正転・逆転・停止が制御される。
ENCはAFモータM1の回転をモニターするためのエンコ
ーダであり、所定の回転角毎にボディ内マイコンμC1の
カウンタ入力端子CNTにパルスを出力する。ボディ内マ
イコンμC1はこのパルスをカウントし、無限遠位置から
現在のレンズ位置までの繰り出し量を検出し、この繰り
出し量〔繰り出しパルス数〕から被写体の撮影距離を検
出する。
TVCTはボディ内マイコンμC1からの制御信号に基づい
てシャッターを制御するシャッター制御回路である。こ
のシャッター制御回路TVCTの詳細な構成については後述
する。
AVCTはボディ内マイコンμC1からの制御信号に基づい
て絞りを制御する絞り制御回路である。
M2はフィルム巻き上げ・巻き戻しとシャッター機構の
チャージを行うためのモータである。また、MD2はモー
タM2をボディ内マイコンμC1からの指令に基づいて駆動
するモータ駆動回路である。
WBはホワイトバランス回路であり、光の三原色成分を
検出し、B(青色光)に対するR(赤色光)とG(緑色
光)の比信号をそれぞれ演算し、これらをデジタル信号
に変換して、ボディ内マイコンμC1に伝達する。このホ
ワイトバランス回路WBの詳細な構成については後述す
る。
次に、電源関係の構成について説明する。
Eはカメラボディの電源となる電池である。
Tr1は上述した回路の一部に電源を供給する第1の給
電トランジスタである。Tr2はレンズ内のモータを駆動
するための電源を供給する第2の給電トランジスタであ
り、MOS構成となっている。
VDDはボディ内マイコンμC1とレンズ内回路LE、手振
れ検出装置BL、フィルム感度読取回路DX、表示制御回路
DISPCの動作電源電圧である。VCC1は焦点検出回路A
FCT、測光回路LMの動作電源電圧であり、電源制御信号P
W1の制御下にて電源電池Eから給電トランジスタTr1を
介して供給される。VCC2はレンズ内モータの動作電源電
圧であり、電源制御信号PW2の制御下にて電源電池Eか
ら給電トランジスタTr2を介して供給される。VCC0は、
モータ駆動回路MD1、シャッター制御回路TVCT、絞り制
御回路AVCT、モータ駆動回路MD2の動作電源電圧であ
り、電源電池Eから直接供給される。なお、モータ駆動
回路MD1,MD2等の消費電流が大きい回路が動作すると、
電源電池Eからの供給電流が増加して、電池電圧が一時
的に低下することがある。そこで、電源電池Eから逆流
防止用のダイオードDBを介してバックアップ用のコンデ
ンサCBを充電し、このコンデンサCBからマイコンμC1等
への電源電圧VDDを供給している。
次に、スイッチ類の説明を行う。
S1はレリーズ釦(図示せず)の1段目の押し下げでON
される撮影準備スイッチである。このスイッチS1がONに
なると、ボディ内マイコンμC1の割込端子INT1に割込信
号が入力されて、オートフォーカス(以下「AF」とい
う)や測光及び各種データの表示等の撮影に必要な準備
動作が行われる。
S2はレリーズ釦の2段目の押し下げでONされるレリー
ズスイッチである。このスイッチS2がONになると、撮影
動作が行われる。
S3はミラーアップが完了するとONされるミラーアップ
スイッチであり、シャッター機構がチャージされ、ミラ
ーダウンするとOFFとなる。
SM1,SM2は露出モードを選択するための選択スイッチ
であり、後述のモードI,II,IIIのいずれかを設定するた
めに使用される。
SEはカメラに電池Eが装着されたときにOFFとなる電
池装着検出スイッチである。電池Eが装着されて、電池
装着検出スイッチSEがOFFになると、抵抗R1を介してコ
ンデンサC1が充電され、ボディ内マイコンμC1のリセッ
ト端子RE1が“Low"レベルから“High"レベルへと変化す
る。これにより、ボディ内マイコンμC1に割込がかか
り、内蔵された発振器が自動的に作動し、ボディ内マイ
コンμC1は第4図に示すリセットルーチンを実行する。
次に、シリアルデータ交信のための構成について説明
する。
測光回路LM、フィルム感度読取回路DX、表示制御回路
DSIPC及び手振れ検出装置BLは、シリアル入力SIN、シリ
アル出力SOUT、シリアルクロックSCKの各信号ラインを
介してボディ内マイコンμC1とシリアルにデータ交信を
行う。そして、ボディ内マイコンμC1との交信対象は、
チップセレクト端子CSLM、CSDX、CSDISP、CSBLにより選
択される。すなわち、端子CSLMが“Low"レベルのときに
は、測光回路LMが選択され、端子CSDXが“Low"レベルの
ときには、フィルム感度読取回路DXが選択され、端子CS
DISPが“Low"レベルのときには、表示制御回路DISPCが
選択され、端子CSBLが“Low"レベルのときには、手振れ
検出装置BLが選択される。さらに、3本のシリアル交信
用の信号ラインSIN,SOUT,SCKはレンズ内回路LEと接続さ
れており、レンズ内回路LEを交信対象として選択すると
きには、端子CSLEを“Low"レベルとするものである。
次に、交換レンズに内蔵されたレンズ内回路LEの詳細
な回路構成を第3図に示し説明する。同図は、手振れ補
正機能を有する手振れ補正用レンズNBLの回路構成を示
している。
図中、μC3はカメラボディとのデータ交信及び手振れ
補正のための制御を行うレンズ内マイコンである。
M3,M4は手振れ補正用レンズを駆動するためのパルス
モータであり、それぞれ後述のk方向及びl方向に手振
れ補正用レンズを駆動する。
MD3,MD4はモータ駆動回路であり、レンズ内マイコン
μC3からの制御信号に応じてそれぞれパルスモータM3,M
4を正方向又は負方向に駆動する。
ZMはズームレンズの焦点距離を検出するためのズーム
エンコーダである。DVは各焦点距離における無限遠位置
からの繰り出し量を検出する距離エンコーダである。こ
れらは撮影倍率を算出するために使用される。また、焦
点距離のデータは手振れ限界シャッター速度の算出にも
使用される。
VCC2はモータ駆動回路MD3,MD4及び2つのパルスモー
タM3,M4への電源路、VDDは上記以外の回路への電源路、
GND2はモータ駆動回路MD3,MD4及び2つのパルスモータM
3,M4へ接続されているアースライン、GND1は上記以外の
回路へ接続されているアースラインである。
端子CSLEは、割込信号の入力端子であり、カメラ側か
らレンズ側への割込信号の入力により、レンズ内マイコ
ンμC3は割込LCSINTを実行する。SCKはシリアルデータ
転送用のクロック入力端子、SINはシリアルデータ入力
端子で、SOUTはシリアルデータ出力端子である。
REICはカメラボディから供給される電圧VDDがレンズ
内マイコンμC3の正常動作電圧以下になったときに、レ
ンズ内マイコンμC3にリセットをかけるためのリセット
回路である。R3,C3はレンズ内マイコンμC3にリセット
をかけるためのリセット用抵抗及びコンデンサである。
RE3はレンズ内マイコンμC3のリセット端子であり、
ボディからレンズ内回路LEを駆動するための電圧VDD
供給され、抵抗R3とコンデンサC3によって端子RE3が“L
ow"レベルから“High"レベルに変化すると、レンズ内マ
イコンμC3はリセット動作を行う。
SLEはレンズ装着検出スイッチであり、交換レンズが
カメラボディBDに装着され、マウントロックされたとき
にOFFとなる。つまり、交換レンズがカメラボディから
取り外されると、スイッチSLEがONとなり、コンデンサC
3の両端が短絡される。これにより、コンデンサC3に蓄
えられていた電荷が放電され、レンズ内マイコンμC3の
リセット端子RE3は“Low"レベルになる。その後、交換
レンズがカメラボディに装着されると、スイッチSLEがO
FFとなり、電源電圧VDDにより抵抗R3を介してコンデン
サC3が充電され、抵抗R3とコンデンサC3の時定数で決ま
る所定時間の経過後に、端子RE3が“High"レベルに変化
し、先述したように、レンズ内マイコンμC3はリセット
動作を行うものである。
SBLは手振れ補正禁止スイッチであり、このスイッチS
BLをONすると、手振れ補正は行われず、カメラ側も通常
のAEプログラム動作となる。
以上で本実施例におけるカメラボディBD及びレンズ内
回路LEのハードウェアについての説明を終えて、次にソ
フトウェアについて説明する。なお、手振れ検出装置BL
やフラッシュ回路FLC、シャッター制御回路TVCT、ホワ
イトバランス回路WBの詳細な構成については、以下に述
べるソフトウェアの説明において必要に応じて適宜説明
する。
まず、ボディ内マイコンμC1のソフトウェアについて
説明する。
カメラボディBDに電池Eが装着されると、ボディ内マ
イコンμC1は第4図に示すリセットルーチンを実行す
る。このリセットルーチンでは、ボディ内マイコンμC1
は各種ポート及びレジスタ(フラグを含む)をリセット
して、停止状態(ホルト状態)となる(#5)。この停
止状態になると、ボディ内マイコンμC1に内蔵された発
振器は自動的に停止する。
次に、レリーズ釦の第1ストロークの押し下げが行わ
れると、撮影準備スイッチS1がONとなり、ボディ内マイ
コンμC1の割込端子INT1に“High"レベルから“Low"レ
ベルへと変化する信号が入力され、これによりボディ内
マイコンμC1は第5図に示す割込INT1を実行する。ま
ず、ボディ内マイコンμC1は電源制御端子PW1を“High"
レベルとし、給電トランジスタTr1をONとして、各回路
への給電を行う(#10)。その後、手振れ検出装置BLの
マイコンμC2の割込端子S1INTに“High"レベルから“Lo
w"レベルへと変化する信号を出力する(#12)。
次に、レンズ交信Aのサブルーチンを実行して、所定
のレンズデータを読み込む(#15)。レンズ交信には、
レンズからボディにデータを伝達するレンズ交信Aと、
ボディからレンズにデータを伝達するレンズ交信Bとが
ある。
第6図はレンズ交信Aのサブルーチンを示している。
同サブルーチンがコールされると、まず、端子CSLEを
“Low"レベルとして、データ交信を行うことをレンズ内
マイコンμC3に知らせる(#150)。そして、2バイト
のデータをレンズとの間で交信する(#155)。1バイ
ト目は、ボディステイタスICPBがボディからレンズに伝
達され、レンズからは意味の無いデータFFH(添字“H"
は16進数を意味する)がボディに伝達される。ボディス
テイタスICPBはボディの種類及びレンズ交信の種類を示
すデータを含んでいる。2バイト目は、レンズステイタ
スICPLがレンズからボディに伝達され、ボディからは意
味の無いデータFFHがレンズ伝達される。レンズステイ
タスICPLは、レンズの種類(手振れ補正用レンズか否
か)及び手振れ補正禁止スイッチSBLのON/OFFを示すデ
ータを含んでいる。ボディ内マイコンμC1はレンズから
入力したデータに基づいて交換レンズが手振れ補正用レ
ンズNBLか否かを判定し、手振れ補正用レンズであれば
6バイトのデータを、手振れ補正用レンズでなければ5
バイトのデータをそれぞれ入力する(#160〜#170)。
そして、データ交信の終了を示すべく、端子CSLEを“Hi
gh"レベルにして、リターンする(#175)。レンズから
ボディに入力されるデータの3バイト目は焦点距離f、
4バイト目は開放絞り値AVo、5バイト目は最大絞り値A
Vmax、6バイト目はデフォーカス量DFをAFモータM1の回
転数に変換する変換係数KL、7バイト目は距離データで
ある。手振れ補正用レンズでない場合は、ここまでの合
計7バイトのデータが入力される。手振れ補正用レンズ
である場合には、更に手振れ補正可能量のデータをもレ
ンズから入力する。これに関しては、後述する。
第5図の#15でレンズ交信Aのサブルーチンを実行し
終えると、ボディ内マイコンμC1は、入力したレンズデ
ータに基づいて交換レンズが手振れ補正用レンズNBLか
否かを判定する(#20)。そして、手振れ補正用レンズ
であれば、電源制御端子PW2を“High"レベルとして給電
トランジスタTr2をONとし、レンズ内回路LEへ電源電圧V
CC2を供給し、手振れ補正用レンズでない場合には、電
源制御端子PW2を“Low"レベルとして給電トランジスタT
r2をOFFとし、レンズ内回路LEへの電源電圧VCC2の供給
を停止する(#25,#30)。次に、AF動作を行うべく、A
Fのサブルーチンを実行する(#35)。
このAFのサブルーチンを第8図に示す。同サブルーチ
ンがコールされると、まず、合焦を示すフラグAFEFがセ
ットされているか否かを判定する(#200)。フラグAFE
Fがセットされているときには、既に合焦状態であると
して、AF動作を行わずにリターンする。フラグAFEFがセ
ットされていないときには、焦点検出用受光回路AFCT
おけるCCDラインセンサーの積分(電荷蓄積)を行い、
積分終了後、A/D変換したデータをダンプし、入力した
データに基づいて相関演算を行い、デフォーカス量DFを
算出する(#205〜#220)。このデフォーカス量DFに基
づいて、合焦であるか否かを判定し、合焦であればフラ
グAFEFをセットしてリターンする(#225,#230)。一
方、合焦でなければフラグAFEFをリセットし、レンズ駆
動のサブルーチンを実行して、リターンする(#235,#
240)。
このレンズ駆動のサブルーチンを第9図に示す。同サ
ブルーチンがコールされると、ボディ内マイコンμC1
は、得られたデフォーカス量DFにレンズ駆動量変換係数
KLを掛けてAFモータM1の回転数Nを算出し、回転数Nが
正か否かを判定し、正であればAFモータM1を正転させる
べく、レンズ駆動回路MD1へ制御信号を出力し、負であ
ればAFモータM1を逆転させるべく、レンズ駆動回路MD1
へ制御信号を出力して、それぞれリターンする(#245
〜#260)。
次に、上記回転数Nだけレンズを駆動するためのカウ
ンタ割込のフローを第10図に示し説明する。カウンタ割
込は、AFモータM1の回転をモニターするためのエンコー
ダENCからパルスが入力される度に実行される。この割
込では、まず、ボディ内マイコンμC1は回転数Nの絶対
値|N|から1を引いて新たに|N|とし、この|N|が0とな
ったか否かを判定する(#280,#285)。|N|=0になれ
ば、モータ駆動回路MD1にAFモータM1の停止信号を10mse
c出力し、その後、AFモータM1をOFFする制御信号を出力
して、リターンする(#290,#295)。|N|=0でなけれ
ば直ぐにリターンする。
第5図の#35でAFのサブルーチンを実行し終えると、
ボディ内マイコンμC1は色温度検出のサブルーチンを実
行する(#40)。この色温度を検出するためのホワイト
バランス回路WBの構成を第38図に示す。3つの受光素子
PDR,PDG,PDBの受光面にはR(赤色光)、G(緑色
光)、B(青色光)をそれぞれ透過させるカラーフィル
ターFR,FG,FBを配置し、三原色R,G,Bについての光強度
を示す信号SR,SG,SBを得て、各信号を対数圧縮回路によ
り対数圧縮している。図中、帰還インピーダンスとして
ダイオードを接続されたオペアンプが対数圧縮回路であ
る。そして、その後段の差動増幅器により信号SR,SB
差、SG,SBの差を取ることにより、それぞれの比信号SR/
SB,SG/SBを得て、それぞれ所定の周期でA/D変換してボ
ディ内マイコンμC1へ伝達する。各信号SR,SG,SBは対数
として扱っているので、差動増幅器により差を取ること
により比信号を得ることができる。
第11図は色温度検出(AWB:オートホワイトバランス)
のサブルーチンを示している。同サブルーチンがコール
されると、ボディ内マイコンμC1は、第38図に示すホワ
イトバランス回路WBによりA/D変換された信号を入力
し、光源が蛍光灯であるか否かを判定する(#300,#30
5)。光源が蛍光灯である場合には、G(緑色光)の成
分が大きくなり、比信号SG/SBが顕著に大きくなる。こ
れを検出することにより、光源が蛍光灯であるか否かを
判定する。そして、光源が蛍光灯であればフラグFLLFを
セットし、光源が蛍光灯でなければフラグFLLFをリセッ
トして、それぞれリターンする(#310〜#320)。
第5図の#40で色温度検出のサブルーチンを実行し終
えると、ボディ内マイコンμC1は、AE演算(自動露出演
算のサブルーチンを実行する(#45)。このAE演算のサ
ブルーチンを第12図に示す。同サブルーチンがコールさ
れると、まず、ボディ内マイコンμC1はフィルム感度SV
をフィルム感度読取回路DXからシリアル交信により読み
取り、次に、開放測光値BVoを測光回路LMからシリアル
交信により読み取る(#350,#355)。そして、測光値B
VをBV=BVo+AVoで求め、露出値EVをEV=BV+SVで求め
る(#360,#365)。次に、ボディ内マイコンμC1は焦
点距離f〔mm〕のデータから手振れ補正用レンズが装着
されていないときの手振れ限界シャッター速度を1/f〔s
ec〕で求め、これをアペックス値TVf1に変換する(#36
7)。同様にして、手振れ補正用レンズが装着されたと
きの手振れ限界シャッター速度を32/f〔sec〕で求め、
これをアペックス値TVf2に変換する(#368)。ここで
は、手振れ補正用レンズを装着した場合、通常時の32倍
の露出時間、アペックス値では−5EVまで手振れ限界シ
ャッター速度を低速化できると考えている。
そして、モード選択用の選択スイッチSM1,SM2の状態
に応じて、露出モードを判定し、判定結果に応じてモー
ドI(通常モード)、モードII(人物撮影モード)、モ
ードIII(風景撮影モード)の各サブルーチンを実行
し、リターンする(#370〜#390)。上記モードI,II,I
IIのサブルーチンを説明する前に、各モードのAEプログ
ラム線図を第34図〜第36図に示し説明する。
第34図はモードI(通常モード)のAEプログラム線図
である。このモードでは、露出値EVに対し、低輝度から
手振れ限界シャッター速度TVf1又はTVf2までは、開放絞
り値AVoとTVf1又はTVf2以下のシャッター速度TVの組み
合わせとなる。それより露出値EVが大きくなれば、露出
値EVに対してシャッター速度TVと絞り値AVを1:1に振り
分ける。そして、絞り値AVが最大絞り値AVmaxに達した
ときは、振り分けを終わり、シャッター速度TVのみを変
化させる。フラッシュ撮影は、シャッター速度がTVf1又
はTVf2未満あるいは輝度BVが5未満のときに行う。
第35図はモードII(人物撮影モード)のAEプログラム
線図である。このモードでは、撮影絞り値AVを撮影倍率
βより求めた絞り値AVβとし、求めた絞り値AVと露出値
EVからシャッター速度TVを求め、シャッター速度がTVma
xを越えるときには絞り値AVを変えるようにしている。
そして、シャッター速度TVがTVf1又はTVf2未満あるいは
輝度BVが5未満のときには、フラッシュ撮影を行う。手
振れ補正用レンズでは、フラッシュ撮影でのシャッター
速度の遅い方の限界を、TV=2(実時間で1/4秒)又はT
Vf2の大きい方としている。これは手振れ限界シャッタ
ー速度TVf2を下限とするのは、手振れを防ぐ必要上から
当然であるが、TV=2を下限としているのは、人物撮影
では被写体が静止していることは少なく、二重写しとな
ることが多く、影ができて良くないからである。このこ
とはフラッシュ撮影では特に問題となり、これはフラッ
シュが発光した後、被撮影者は撮影が完了したと判断し
て動くことがあるからである。
上記撮影倍率βから絞り値AVβを決めるためのグラフ
を第37図に示す。第37図において、横軸は撮影倍率βを
示しており、縦軸は絞り値AVβを示している。縦軸の目
盛りは絞り値をアペックス値で示しており、括弧内にF
ナンバーを併記している。β≧1/10のときはAV=6(F
8)とし、1/10>β≧1/40のときはAV=6(F8)とAV=
4(F5.6)を結ぶ直線上の値とし、1/40>β≧1/80のと
きはAV=4(あるいは開放絞り値)とし、1/80>β≧1/
160のときはAV=4(F4)とAV=8(F16)を結ぶ直線上
の値とし、1/160>βのときはAV=8(F16)としてい
る。β>1/20ではマクロ撮影として少し絞り込んで被写
界深度を稼ぎ、1/20≧β≧1/100ではポートレート(人
物撮影)として被写界深度を浅くし、β<1/100では風
景撮影としてβ≦1/160でAV=8となるまで徐々に絞
り、被写界深度を得ている。本実施例では、このグラフ
における撮影倍率βをアドレスとし、絞り値AVβをデー
タとして読み出すデータテーブルを備えている。
第36図はモードIII(風景撮影モード)のAEプログラ
ム線図である。このモードでは、被写界深度を得るべ
く、手振れ限界シャッター速度TVf1又はTVf2から最大シ
ャッター速度TVmaxまで所定絞り値F11(AV=7)として
いる。そして、露出値EVから求まるシャッター速度が最
大シャッター速度TVmaxより早い場合はTVmaxのままで絞
りを所定絞り値(AV=7)から最大絞り値AVmaxまで変
化させている。露出値EVの関係で手振れ限界シャッター
速度TVf1又はTVf2以下となるようなときは、シャッター
速度TVをTVf1又はTVf2とし、絞り値AVを所定絞り値F11
(AV=7)から開放絞り値AVoまで開放して行く。そし
て、開放絞り値AVoまで絞り開放した後は、シャッター
速度TVを更に遅くする。このとき、フラッシュ撮影は行
わない。
次に、上記モードI,II,IIIのサブルーチンを第13図〜
第15図に示し説明する。まず、第13図に示したモードI
のサブルーチンについて説明する。このサブルーチンが
コールされると、ボディ内マイコンμC1は交換レンズが
手振れ補正用レンズであるか否かを判定し、手振れ補正
用レンズであれば、絞り値AVとシャッター速度TVを決め
るAV,TV演算のサブルーチンを実行する(#400,#40
5)。
このAV,TV演算のサブルーチンを第15図に示す。同
サブルーチンがコールされると、まず、絞り値AVをAV=
EV/2−TVf2+AVoで求める(#655)。この絞り値AVが最
大絞り値AVmaxを越えるときには絞り値AVとして最大絞
り値AVmaxを設定し、最小(開放)絞り値AVo未満のとき
には絞り値AVとして最小絞り値AVoを設定する(#620〜
#635)。そして、得られた絞り値AVと露出値EVからシ
ャッター速度TVをTV=EV−AVで求める(#640)。この
シャッター速度TVが最大(速)シャッター速度TVmax以
下であれば、そのままリターンする(#645)。また、
シャッター速度TVが最大シャッター速度TVmaxを越える
ときには、シャッター速度TVとして最大シャッター速度
TVmaxを設定し、絞り値AVをAV=EV−TVで求め直す(#6
50,#655)。この絞り値AVが最大絞り値AVmaxを越える
ときには、絞り値AVとして最大絞り値AVmaxを設定し、
絞り値AVが最大絞り値AVmax以下であれば、そのままリ
ターンする(#660,#665)。
第13図の#405でAV,TV演算のサブルーチンを実行し
終えると、ボディ内マイコンμC1は光源が蛍光灯である
(FLLF=1)か否かを判定する(#415)。光源が蛍光
灯であるときには、フラッシュ撮影FL1のサブルーチン
を実行し、リターンする(#420)。光源が蛍光灯であ
る場合には、その色温度の関係から全体的に緑っぽくな
り、これを少し防ぎつつ、その感じを残すべく、自然光
の光量とフラッシュ光の光量の比率を1:2(通常は1:1と
している)に制御している。
このフラッシュ撮影FL1のサブルーチンを第16図に示
す。同サブルーチンがコールされると、まず、制御露出
値EVをEV=EV+1.5とし、自然光成分を1.5EVアンダーと
する(#670)。そして、決めたシャッター速度TVがフ
ラッシュ同調最高速TVxを越えるか否かを判定する(#6
75)。ここで、フラッシュ同調最高速TVxはアペックス
値でTVx=8(実時間で1/250秒)とする。#675でシャ
ッター速度TVがフラッシュ同調最高速TVxを越えるとき
には、#680でシャッター速度TVとしてフラッシュ同調
最高速TVxを設定し、フラッシュ同調最高速TVx以下のと
きは何もせず、それぞれ#685に進む。#685では、シャ
ッター速度TVが手振れ限界シャッター速度TVf2未満か否
かを判定する。#685でシャッター速度TVが手振れ限界
シャッター速度TVf2未満のときには、#690で制御シャ
ッター速度TVcとして手振れ限界シャッター速度TVf2を
設定し、手振れ限界シャッター速度TVf2以上のときに
は、#695で制御シャッター速度TVcとして得られたシャ
ッター速度TVを設定して、それぞれ#700に進む。#700
では、絞り値AVをAV=EV−TVcで求める。求めた絞り値A
Vが最小絞り値AVo未満であるときは、制御絞り値AVcと
して最小絞り値AVoを設定し、求めた絞り値AVが最大絞
り値AVmaxを越えるときには、制御絞り値AVcとして最大
絞り値AVmaxを設定し、上記のいずれでもないときに
は、求めた絞り値AVを制御絞り値AVcとして設定する
(#710〜#730)。そして、フラッシュの発光量(調光
量)を0.5EVアンダーとするべく、SV=SV+0.5とし、フ
ラッシュ撮影であることを示すべく、フラグFLFをセッ
トして、リターンする(#735,#740)。
第13図のフローに戻り、#415で光源が蛍光灯でない
(FLLF=0)と判定されたときには、#455に移行し、
演算されたシャター速度TVが手触れ限界シャッター速度
TVf2未満か否かを判定する。#455でシャッター速度TV
が手振れ限界シャッター速度TVf2未満のときには、#48
0に進んで、フラッシュ撮影FL2のサブルーチンを実行す
る(#480)。
このフラッシュ撮影FL2のサブルーチンを第17図に示
す。このサブルーチンでは、自然光の光量とフラッシュ
光の光量の比率を1:1とし、主被写体が適正露出とな
り、背景は1EVアンダーとなるように制御している。ま
ず、#750では、演算で得られた露出値EVに1を加え
て、制御露出値EVを1EVアンダーとする。#751では、交
換レンズが手振れ補正用レンズNBLであるか否かを判定
する。交換レンズが手触れ補正用レンズであれば、前述
のAV,TV演算のサブルーチンを実行し、手触れ補正用
レンズでなければ、後述のAV,TV演算のサブルーチン
を実行して、絞り値AVとシャッター速度TVを演算し、そ
れぞれ#755に進む(#752,#753)。#755では、演算
により求めたシャッター速度TVがフラッシュ同調最高速
TVxを越えるか否かを判定する。#755でシャッター速度
TVがフラッシュ同調最高速TVxを越えるときには、#760
で制御シャッター速度TVcとしてフラッシュ同調最高速T
Vxを設定して、#770に進む。#755でシャッター速度TV
がフラッシュ同調最高速TVx以下のときには、#762に進
んで、交換レンズが手振れ補正用レンズNBLであるか否
かを判定する。交換レンズが手振れ補正用レンズであれ
ば、演算により求めたシャッター速度TVが手振れ限界シ
ャッター速度TVf2未満であるか否かを判定する(#76
4)。#764でシャッター速度TVが手振れ限界シャッター
速度TVf2未満であれば、#766で制御シャッター速度TVc
として手振れ限界シャッター速度TVf2を設定して、#77
0に進む。#764でシャッター速度TVが手振れ限界シャッ
ター速度TVf2以上であれば、#768で制御シャッター速
度TVcとして演算により求めたシャッター速度TVを設定
し、#800に進む。#762で交換レンズが手振れ補正用レ
ンズでないと判定されたときには、#767でシャッター
速度TVが手振れ限界シャッター速度TVf1未満か否かを判
定する。#767でシャッター速度TVが手振れ限界シャッ
ター速度TVf1未満であれば、#769で制御シャッター速
度TVcとして手振れ限界シャッター速度TVf1を設定し
て、#770に進む。#767でシャッター速度TVが手振れ限
界シャッター速度TVf1以上であれば、#768で制御シャ
ッター速度TVcとして演算で求めたシャッター速度TVを
設定して、#800に進む。#770では、露出値EVから制御
シャッター速度TVcを減算して絞り値AVを演算する。そ
して、この絞り値AVが開放絞り値AVo未満であるときに
は開放絞り値AVoを、絞り値AVが最大絞り値AVmaxを越え
るときには最大絞り値AVmaxを、上記のいずれでもない
ときには、演算された絞り値AVをそれぞれ制御絞り値AV
cとして設定して、#800に進む(#775〜#795)。#80
0では、フィルム感度SVをSV=SV+1として、フラッシ
ュ光量を適正値より1EVアンダーとし、#805でフラッシ
ュ撮影を示すフラグFLFをセットして、リターンする。
第13図のフローに戻って、#455でシャッター速度TV
が手振れ限界シャッター速度TVf2以上であるときには、
#460で輝度BVが5未満であるか否かを判定する。#460
で輝度BVが5未満であれば、#480で上述のフラッシュ
撮影FL2のサブルーチンを実行し、フラッシュ光によっ
てコントラストを与える制御を行ってリターンする。一
方、#460で輝度BVが5以上であれば、制御シャッター
速度TVcとして演算されたシャッター速度TVを設定し、
制御絞り値AVcとして演算された絞り値AVを設定して、
リターンする(#465,#470)。
#400で、交換レンズが手振れ補正用レンズでない場
合には、AV,TV演算のサブルーチン(第15図参照)を
実行する(#425)。このサブルーチンでは、#660で絞
り値AVをAV=EV/2−TVf1+AVoで求め、#620に進む。以
下は説明済みなので、省略する。#425で絞り値AV及び
シャッター速度TVを求めた後、#430で輝度BVが5未満
であるか否かを判定する。#430で輝度BVが5未満であ
れば、#480でフラッシュ撮影FL2のサブルーチンを実行
して、リターンする。#430で輝度BVが5以上であれ
ば、#435でシャッター速度TVが手振れ限界シャッター
速度TVf1未満であるか否かを判定する。#435でシャッ
ター速度TVが手振れ限界シャッター速度TVf1未満であれ
ば、#480でフラッシュ撮影FL2のサブルーチンを実行し
て、リターンする。#435でシャッター速度TVが手振れ
限界シャッター速度TVf1以上であれば、演算されたシャ
ッター速度TV及び絞り値AVをそれぞれ制御シャッター速
度TVc及び制御絞り値AVcとして設定し、リターンする
(#465,#470)。この場合、自然光撮影が行われる。
次に、モードII(人物撮影モード)のサブルーチンを
第14図に示す。このサブルーチンがコールされると、ま
ず、レンズから入力した距離データと焦点距離データか
ら撮影倍率β(撮影画面に占める主被写体の大きさ)を
求める(#500)。そして、第37図に示すグラフに基づ
いて、撮影倍率βをアドレスとしてデータテーブルから
絞り値AVβを求め、これを演算絞り値AVとする(#505,
#510)。次に、この演算絞り値AVが開放絞り値AVo未満
であるか否かを判定する(#515)。演算絞り値AVが開
放絞り値AVo未満であれば、#520で演算絞り値AVとして
開放絞り値AVoを設定し、開放絞り値AVo以上であれば、
#520をスキップして、それぞれ#525に進む。人物撮影
モードでは、フラッシュ撮影を行うため、#525で手振
れ限界シャッター速度TVf1がフラッシュ同調最高速TVx
を越えるか否かを判定し、越える場合には、#530で手
振れ限界シャッター速度TVf1としてフラッシュ同調最高
速TVxを設定し、越えない場合には、#530をスキップし
て、それぞれ#535に進む。#535では、背景を1EVアン
ダーとするべく、露出値EVをEV=EV+1とする。そし
て、#540では、シャッター速度TVをTV=EV−AVで求め
る。#545では、求めたシャッター速度TVがフラッシュ
同調最高速TVxが越えるか否かを判定し、越える場合
は、#550で制御シャッター速度TVcとしてフラッシュ同
調最高速TVxを設定し、#555でフラッシュ撮影FL3のサ
ブルーチンを実行して、リターンする。このフラッシュ
撮影FL3のサブルーチンは、第17図の#770以降のフロー
であり、ここでは、上述の絞り値AV=AVβでは露出値が
適正にならないとして、絞り値AVを再決定している。#
545で、演算シャッター速度TVがフラッシュ同調最高速T
Vx以下であれば、#560に進み、交換レンズが手振れ補
正用レンズNBLであるか否かを判定する。#560で交換レ
ンズが手振れ補正用レンズであれば、#565で演算シャ
ッター速度TVが手振れ限界シャッター速度TVf2未満か否
かを判定する。#565で演算シャッター速度TVが手振れ
限界シャッター速度TVf2未満であれば、#570で制御シ
ャッター速度TVcとして手振れ限界シャッター速度TVf2
を設定し、#555でフラッシュ撮影FL3のサブルーチンを
実行する。#565で演算シャッター速度TVが手振れ限界
シャッター速度TVf2以上であれば、制御シャッター速度
TVcとして演算シャッター速度TVを設定し、制御絞り値A
Vcとして演算絞り値AVを設定する(#585,#590)。ま
た、フィルム感度SVをSV=SV+1として、フラッシュ光
量を1EVアンダーとする(#595)。さらに、フラッシュ
撮影であることを示すべく、フラグFLFをセットして、
リターンする(#600)。#560で交換レンズが手振れ補
正用レンズでない場合には、#575で演算シャッター速
度TVが手振れ限界シャッター速度TVf1未満であるか否か
を判定する。#575で演算シャッター速度TVが手振れ限
界シャッター速度TVf1未満であれば、#580で制御シャ
ッター速度TVcとして手振れ限界シャッター速度TVf1を
設定し、#555でフラッシュ撮影FL3のサブルーチンを実
行する。一方、#575で演算シャッター速度TVが手振れ
限界シャッター速度TVf1以上であれば、#585〜#600の
処理を実行して、リターンする。
次に、モードIII(風景撮影モード)のサブルーチン
を第15図に基づいて説明する。同サブルーチンがコール
されると、まず、#602で絞り値AVをAV=7とし、#604
でシャッター速度TVをTV=EV−AVで演算する。そして、
#605で交換レンズが手振れ補正用レンズNBLであるか否
かを判定する。#605で交換レンズが手振れ補正用レン
ズであれば、#606でTV≧TVf2か否かを判定し、TV≧TVf
2でなければ、#610で絞り値AVをAV=EV−TVf2+AVoで
演算する。#605で交換レンズが手振れ補正用レンズで
なければ、#608でTV≧TVf1か否かを判定し、TV≧TVf1
でなければ、#615で絞り値AVをAV=EV−TVf1+AVoで演
算し、それぞれ#620に進む。#620以降の処理(自然光
撮影のための制御)については前述した通りであるの
で、説明を省略する。なお、#606でTV≧TVf2のとき、
又は#608でTV≧TVf1のときは、#645に進む。
第5図のフローに戻って、#45でAE演算のサブルーチ
ンを実行し終えると、ボディ内マイコンμC1は手振れ検
出装置BLへデータを出力するべく、#50でデータ交信I
のサブルーチンを実行する。このデータ交信Iのサブル
ーチンを第18図に示す。同サブルーチンがコールされる
と、まず、ボディ内マイコンμC1は手振れ検出装置BLか
らの割込DEINTを禁止し、端子CSBLを“Low"レベルと
し、4回(4バイト分)のシリアル交信を行い、4バイ
トのデータを手振れ検出装置BLに出力する(#900〜#9
10)。この4バイトのデータは、焦点距離f、制御シャ
ッター速度TVc、レンズの種類、合焦の有/無である。
これらのデータを出力し終えると、端子CSBLを“High"
レベルとし、手振れ検出装置BLからの割込DEINTを許可
してリターンする(#915,#920)。
手振れ検出装置BLのマイコンμC2では、ボディ内マイ
コンμC1の端子CSBLが“High"レベルから“Low"レベル
に変化する信号を受けて、割込CSBLを実行する。これを
第22図に示し説明すると、マイコンμC2はデータ交信I
による4バイトのデータ入力を行い、データ交信Iを実
行したことを示すフラグDTFをセットして、リターンす
る(#1105,#1110)。
ここで、手振れ検出装置BLの詳細な構成について説明
する。
第41図は撮影画面Sに占める手振れ検出(像振れ検
出)の範囲を示している。図中、Saは焦点検出用受光回
路AFCTによる測距範囲であり、Sbは手振れ検出装置BLに
よる手振れ検出(像振れ検出)の範囲であり、Scは測光
回路LMによる測光範囲である。
第42図は手振れ検出装置BLのブロック回路図である。
μC2は手振れ検出のための演算及びそのシーケンス制御
(特にボディ内マイコンμC1とのデータ交信とCCDエリ
アセンサーXの積分制御)を行うマイコンである。Xは
2次元のCCDエリアセンサーであり、35mmフィルムサイ
ズと同比の縦方向24個、横方向36個の画素を有する。各
画素は受光部と蓄積部と転送部を有しており、受光部で
得られた光電流に応じて蓄積部の蓄積電荷が変化する。
各画素の蓄積部に得られた蓄積電荷は、転送部によりシ
リアルに読み出されて、マイコンμC2のデータ入力部DT
に入力される。マイコンμC3のデータ入力部DTには、A/
D変換部が設けられており、CCDエリアセンサーXから出
力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して、内蔵
メモリーに蓄積する。MPDはモニター用受光素子、SWa,S
Wbはスイッチ素子、Caはコンデンサ、CMPはコンパレー
タであり、これらは上記CCDエリアセンサーXの積分時
間を制御するために設けられている。端子INSTは積分開
始信号を出力する端子であり、所定時間“High"レベル
となる積分開始信号を出力し、スイッチ素子SWa,SWbを
所定時間ONさせるものである。スイッチ素子SWaが所定
時間ONされることにより、コンデンサCaの初期電圧は電
源電圧VDDにセットされる。また、スイッチ素子SWbが所
定時間ONされることにより、CCDエリアセンサーの各画
素の蓄積部の初期電圧は電源電圧VDDにセットされる。
端子INENは積分終了信号を入力する端子であり、スイッ
チ素子SWa,SWbのOFF後にモニター用受光素子MPDの光電
流により放電されるコンデンサCaの電圧が基準電圧Va以
下になると、コンパレータCMPの出力が“High"レベルと
なり、これが積分終了信号となる。端子INENDは積分終
了信号を出力する端子であり、上記コンパレータCMPの
出力が“High"レベルとなるか、又は所定時間が経過し
たときに、CCDエリアセンサーXの積分動作を停止させ
る信号が出力される。
この手振れ検出装置BLを制御するマイコンμC2のフロ
ーチャートを第21図に示す。ボディ内マイコンμC1によ
り“High"レベルから“Low"レベルへ、あるいは“Low"
レベルから“High"レベルへ変化する信号がマイコンμC
2の割込入力端子S1INTに入力されると、マイコンμC2
は、第21図に示すS1INTの割込を実行する。まず、#100
1ではマイコンμC2の入力端子P1のレベルを検出するこ
とにより、割込入力端子S1INTが“Low"レベルか否かを
判定する。#1001で割込入力端子S1INTが“High"レベル
であると判定された場合には、#1002でフリーランタイ
マーTAを停止させ、カメラの撮影が終了したとして、マ
イコンμC2は停止状態となる。#1001で割込入力端子S1
INTが“Low"レベルであると判定された場合には、#100
3でフリーランタイマーTAをスタートさせる。このフリ
ーランタイマーTAは、カメラの撮影が終了するまで止ま
ることなく動作している。そして、カメラの撮影が開始
されたとして、#1004でデータ交信Iを示すフラグDTF
をリセットし、#1005でCCDエリアセンサーXの積分制
御のサブルーチンを実行する。
第23図に上記積分制御のサブルーチンを示す。同サブ
ルーチンがコールされると、まず、積分開始時刻をフリ
ーランタイマーTAから読み取り、読み取った時刻をA1と
してメモリーし、前回の積分終了時刻から今回の積分開
始時刻までに要した時間A21をA21=A1−A2で求める(#
1150,#1151)。そして、積分開始信号出力用の端子INS
Tを一定時間“High"レベルとすることによりスイッチ素
子SWa及びSWbを一定時間ONさせて、モニター要受光素子
MPDの光電流により放電されるコンデンサCaを電源電圧V
DDにリセットすると共に、2次元のCCDエリアセンサー
Xの各画素の蓄積部を電源電圧VDDにリセットし、一定
時間後に端子INSTを“Low"レベルとすることにより、上
記スイッチ素子SWa,SWbをOFFとして、積分を開始させる
(#1152)。そして、#1155でタイマーTBをリセット、
スタートさせる。#1160では、積分終了を検出する端子
INENが“High"レベルになるのを待ち、端子INENが“Hig
h"レベルになれば積分を終了するべく、#1170へ移行す
る。#1160で端子INENが“High"レベルにならなけれ
ば、#1165で上記タイマーTBが所定時間T1を計時するの
を待ち、所定時間T1が経過すれば、積分を終了するべく
#1170に進み、所定時間T1が経過していなければ、#11
60に戻る。#1170では、端子INENDを一瞬“High"レベル
にして、CCDエリアセンサーXにおける各画素の蓄積部
の電荷を転送部に移送する。積分が終了すると、フリー
ランタイマーTAから積分終了時刻を読み取り、読み取っ
た時刻をA2としてメモリーし、前回演算した積分時間A1
2をLA12としてメモリーする(#1172,#1174)。そし
て、今回の積分時間A12をA12=A2−A1で求め、今回と前
回の積分時間の相加平均TM12をTM12=(A12+LA12)/2
で求めて、リターンする(#1176,#1178)。この演算
の意味については後述する。
第21図の#1005でCCDエリアセンサーXの積分を終了
した時点では、CCDエリアセンサーXの各画素の蓄積部
には、各画素の輝度に応じて電荷が蓄積されている。次
に、マイコンμC2は、#1007でデータダンプのサブルー
チンを実行し、上記CCDエリアセンサーXの各画素毎に
蓄積された電荷情報(積分データ)をダンプし、内部の
A/D変換器でデジタルデータに変換して、メモリーす
る。
このデータダンプのサブルーチンを第24図に示す。同
サブルーチンがコールされると、前回入力した像データ
のうち、画面中央部の像データa′(16,11)〜a′(2
1,14)をa(1,1)〜a(6,4)としてメモリーし直し、
基準部データとする(#1180)。そして、A/D変換した
今回の像データをa′(1,1)〜a′(36,24)としてメ
モリーし、参照部データとする(#1185)。第43図に基
準部a(1,1)〜a(6,4)と参照部a′(1,1)〜a′
(36,24)の関係を示す。
第21図の#1007でデータダンプのサブルーチンを実行
し終えた後、マイコンμC2は、#1010でデータ入力を示
すフラグDTFがセットされているか否かを判定し、セッ
トされていないときは、#1005に戻り、積分、データダ
ンプを再度行う。#1010でフラグDTFがセットされてい
る場合には、合焦しているか否かを、ボディ内マイコン
μC1からの入力データにより判定し、合焦していない場
合には、変数Nを0にして、#1005に戻り、積分、デー
タダンプを再度行う(#1015,#1020)。
合焦していないときに、手振れ検出(像振れ検出)を
行わないのは、合焦していないボケた状態で、時間のず
れている2つの像を比較した場合には、 (i)コントラストが低く、正確な像データが得られ
ず、2つの像を比較しても、正確な手振れ検出を行うこ
とができない。このため、手振れ検出量の精度が低くな
る。
(ii)ピントを合わせるべく、撮影レンズが駆動される
と、像が変化し、実際に手振れによる像振れが起こって
いないのに像振れと検出することがある。
といった問題が生じるからである。
一方、#1015で合焦している場合には、変数Nに1を
加え、この変数Nが2以上か否か判定し、2未満であれ
ば手振れ補正を禁止するべく、補正禁止フラグCIFをセ
ットして、#1005に進む(#1030〜#1040)。これは、
手振れ検出(像振れ検出)を行うときには、基準部とな
る像データと、参照部となる像データとが少なくとも必
要で、そのためには変数Nが2以上でなければならない
からである。#1035で変数Nが2以上である場合には、
手振れ補正を許可するべく、#1050で補正禁止フラグCI
Fをリセットし、#1055で手振れ量演算のサブルーチン
を実行する。
この手振れ量演算のサブルーチンを第25図に示す。同
サブルーチンがコールされると、まず、相関関数 をk=0,1,…,30,l=0,1,…,20について演算する(#12
00)。これは、基準部の像データa(i,j)を、これと
同じ大きさの参照部内の部分領域の像データa′(i+
k,j+l)と比較していることを意味する。上記相関関
数d(k,l)をk=0,1,…,30,l=0,1,…,20について演
算することにより、基準部の像データを参照部に対して
横方向及び縦方向についてそれぞれ1画素ずつシフトし
ながら比較することになる。次に、相関関数d(k,l)
の最小値を求めて、この最小値を与えるシフト量(k,
l)を求める(#1205)。基準部の像データa(i,j)
が、第43図に示すように、参照部の中心部における同じ
大きさの部分領域の像データと一致しているときのシフ
ト量(k,l)は(15,10)である。したがって、基準部の
像データa(i,j)が参照部の任意の位置における同じ
大きさの部分領域の像データと一致しているときのずれ
方向(ベクトル)は(Δk,Δl)=(k,l)−(15,10)
として演算され、ずれ量はP=(Δk2+Δl21/2とし
て演算される(#1210,#1215)。以上の演算の後、フ
リーランタイマーTAから演算終了時刻を読み取り、読み
取った時刻をA3としてメモリーし、積分終了時刻A2から
演算終了時刻A3までの時間A23を、A23=A3−A2として演
算し、前回の演算終了時刻LA3から今回の積分開始時刻A
1までの時間A31を求める(#1220〜#1230)。そして、
N=2か否かを判定し、N=2であれば、前回の積分中
心から今回の積分中心までの時間TをT=TM12+A21と
して演算し、N=2でなければ、T=TM12+LA23+A31
として演算する(#1235〜#1245)。
この時間Tを第44図に基づいて説明する。
まず、N=2のときは、第21図のフローチャートから
分かるように、積分、データダンプ、積分、データダン
プ、演算となり、前回の積分中心から今回の積分中心ま
での時間Tは、第44図のt1〜t2間であることが分かる。
前回の積分による像が形成される時点t1を前回の積分中
心とし、そこから前回の積分終了までの時間は、(LA2
−LA1)/2=LA12/2となる。つまり、前回の積分時間の
半分となる。前回のデータダンプの時間はA21=A1−LA2
(フローチャートではA2)となる。今回の積分による像
が形成される時点t2を今回の積分中心とし、今回の積分
開始から今回の積分中心t2までの時間は、今回の積分時
間の半分A12/2=(A2−A1)/2となる。したがって、前
回の積分中心から今回の積分中心までの時間Tは、T=
(A12+LA12)/2+A21=TM12+A21となる。
次に、N>2のときは、演算に要する時間とデータ転
送に要する時間(手振れ検出装置BLのマイコンμC2から
ボディ内マイコンμC1へデータを出力する時間)が必ず
入るので、前回の積分中心から今回の積分中心までの時
間Tは、第14図のt2〜t3間となり、T=(LA2−LA1)/2
+(LA3−LA2)+(A1−LA3)+(A2−A1)/2=TM12+L
A23+A31となる。
次に、マイコンμC2は、上記のようにして得られた手
振れ量Pを、手振れ検出用の像データを得る時間間隔で
割って、単位時間当たりの手振れ量、つまり手振れ速度
Q=P/Tを求める(#1255)。そして、前回の演算終了
時刻A3をLA3としてメモリーし、前回の積分終了時刻A2
から演算終了時刻A3までの時間A23をLA23としてメモリ
ーして、リターンする(#1260,#1265)。
第21図の#1055で手振れ量演算のサブルーチンを実行
し終えた後、マイコンμC2は、#1060で交換レンズが手
振れ補正用レンズNBLであるか否かを判定する。#1060
で交換レンズが手振れ補正用レンズでない場合は、手振
れの危険性があるか否かを判定するべく、#1070で手振
れ判定のサブルーチンを実行し、#1005に戻る。一方、
#1060で交換レンズが手振れ補正用レンズである場合に
は、#1075に進む。#1075では端子CSBLを“Low"レベル
にして、ボディ内マイコンμC1にデータ転送のための割
込を行う。そして、#1080でデータ交信IIのサブルーチ
ンを実行して、6バイトのデータ(ずれ量Δk,Δl、手
振れ警告信号、積分時間TI、手振れ速度Q、補正開始の
信号、積分時間と演算時間の和T)をボディ内マイコン
μC1に出力する。その後、#1085で端子CSBLを“High"
レベルとし、#1005に戻る。
次に、手振れ判定のサブルーチンを第26図に示す。同
サブルーチンがコールされると、まず、手振れ速度Qに
露光時間Ts(実時間)を掛けて、この値Q×Tsが所定値
K1未満か否かを判定する(#1280)。ここで、手振れ速
度Qに露光時間Tsを掛けているのは、露光時間Tsが長く
なれば、手振れ量は大きくなるからである。所定値K1未
満であれば、手振れ警告を行うフラグWNGFをリセット
し、所定値K1以上であれば、このフラグWNGFをセットし
て、リターンする(#1285,#1290)。なお、交換レン
ズが手振れ補正用レンズである場合には、レンズ内マイ
コンμC3によって手振れ判定及び手振れ補正が行われ、
ボディに手振れ警告の有/無の信号を送ってくる。この
点については後述する。
次に、手振れ検出装置BLからボディ内マイコンμC1へ
のデータ転送の動作について説明する。ボディ内マイコ
ンμC1は、手振れ検出装置BLの端子CSBLが“High"レベ
ルから“Low"レベルへと変化する信号を受けると、第19
図に示す割込DEINTを実行する。この割込では、まず、
#940でデータ交信IIのサブルーチンを実行して、手振
れ検出装置BLから送られてくる6バイトのデータを入力
する。そして、#945で交換レンズが手振れ補正用レン
ズNBLであるか否かを判定し、手振れ補正用レンズであ
る場合には、#950でレンズ交信Bのサブルーチンを実
行し、手振れ補正用レンズでない場合には、#950をス
キップして、それぞれリターンする。
上述の手振れ検出装置BLとのデータ交信IIのサブルー
チンを第20図に示す。同サブルーチンがコールされる
と、ボディ内マイコンμC1も端子CSBLを“Low"レベルと
し、ボディ内マイコンμC1からシリアル交信用のクロッ
クを出力し、これに同期して、手振れ検出装置BLのマイ
コンμC2からシリアルに出力されるデータを6バイト分
入力し、端子CSBLを“High"レベルとして、リターンす
る(#960〜#970)。
次に、上述のレンズ交信Bのサブルーチンを第7図に
示す。同サブルーチンがコールされると、ボディ内マイ
コンμC1は、レンズとの交信を行うことを示すべく、端
子CSLEを“Low"レベルとし、まず、2バイトのデータを
レンズ側から入力すると共に、同時に2バイトのデータ
を出力するシリアル交信を行い、その後、7バイトのデ
ータを出力し、端子CSLEを“High"レベルとして、デー
タ転送を終える(#185〜#197)。上記7バイトのデー
タとしては、手振れ補正量Δk,Δl、手振れ補正の開始
信号・終了信号・レリーズ信号及びマイコン停止信号の
有/無、制御シャッター速度、手振れ検出装置BLにおけ
るCCDエリアセンサーの積分時間TI、像振れの移動速度
Q、そして、CCDエリアセンサーの積分時間と演算時間
の和Tがある。
次に、レンズ内マイコンμC3の制御(特に手振れ補正
用のレンズ制御)のためのフローチャートを第28図〜第
33図に示し説明する。レンズがボディに装着され、レン
ズ装着検出スイッチSLEがONからOFFになるか、あるい
は、ボディからレンズに供給される電圧VDDが動作電圧
以上に上昇し、これをリセット回路REICが検出すると、
レンズ内マイコンμC3のリセット端子RE3には、“Low"
レベルから“High"レベルへと変化する信号が入力さ
れ、レンズ内マイコンμC3は、第28図に示すリセットル
ーチンを実行し、ポート、レジスタをリセットして、停
止する。なお、停止状態からの割込発生時にはマイコン
μC3に内蔵された発振器によりクロックの発振を自動的
に開始させるものであり、動作状態から停止状態への移
行時にはクロックの発振を自動的に停止させる制御を行
うものである。
ボディ内マイコンμC1からレンズ内マイコンμC3の端
子CSLEに、“High"レベルから“Low"レベルへと変化す
る信号が入力されると、第29図に示した割込ルーチンLC
SINTを実行する。まず、2バイトのデータ入出力を行
い、このデータ交信により得られたボディステイタスIC
PBから、レンズ交信Aか否かを判定し、レンズ交信Aな
らば、5バイトのデータをシリアル交信用のクロックに
同期して出力し、割込待ちの状態となる(#L5〜#L1
5)。
#L10でレンズ交信Aでなければレンズ交信Bである
として#L11に進み、6バイトのデータを入力し、マイ
コンμC3の停止信号が設定されているか否かを判定し、
設定されている場合には停止する(#L11,#L12)。マ
イコンμC3の停止信号が設定されていない場合には#L1
3に進み、レリーズ終了か否かを判定する。このレリー
ズ終了か否かを判定するための信号は、レリーズ終了の
ときのレンズ交信B(後述の#1325参照)でボディ内マ
イコンμC1から入力されている。#L13でレリーズ終了
であれば、#L14でレリーズ中であることを示すフラグR
LFをリセットして、手振れ補正のために動かされたレン
ズを初期位置に戻すべく、#L15で駆動IIのサブルーチ
ンを実行して割込待ちとなる。#L13でレリーズ終了で
なければ、露出開始前の撮影距離状態での手振れ補正を
行うべく、#L25に進む。#L25では、タイマーTCをリセ
ット、スタートさせて、#L30では積分時間TIの半分TI/
2でタイマー割込がかかるようにする。
#L30で割込可能としたタイマー割込を第30図に示
す。このタイマー割込では、レンズ位置を示すカウンタ
CTk,CTlを夫々読み込み、Nk1,Nl1としてメモリーした
後、リターンする(#L105,#L110)。上記カウンタCT
k,CTlは手振れ補正用レンズを駆動するためのパルスモ
ータM3,M4が正転した場合にはカウントアップされ、逆
転した場合にはカウントダウンされるようになってお
り、レンズ内マイコンμC3がレンズ駆動量ΔNk,ΔNlを
駆動するべく出力するパルスを内部のハードカウンタで
カウントしている。このタイマー割込は、積分時間TIの
半分(TI/2)で実行されるので、(Nk1,Nl1)は積分中
心におけるレンズ位置を示すことになる。
そして、#L40では補正開始か否かを判定する。この
補正開始か否かを判定するための信号は、レンズ交信B
でボディ内マイコンμC1から入力されている。#L40で
補正開始であれば、#L45,#L50で積分中心のレンズ位
置を示す変数Nk1,Nl1を夫々0にし、補正開始でなけれ
ば、#L45,#L50をスキップし、それぞれ#L55に進む。
#L55では、レンズ位置を示すカウンタCTk及びCTlから
手振れ検出の演算終了時刻でのレンズ位置を示すカウン
ト値を読み込んで、それぞれNk2,Nl2としてメモリー
し、積分中心から手振れ検出演算終了までのレンズ移動
量をNk=Nk2−Nk1、Nl=Nl2−Nl1で求める(#L55〜#L
70)。そして、入力した手振れ量を示すデータΔl,Δk
から手振れ補正に必要なレンズ駆動量ΔNl,ΔNkをそれ
ぞれ求め、上述の積分中心から手振れ演算の終了時刻ま
でのレンズ移動量Nk,Nlを差し引いて、実際のレンズ駆
動量ΔNk,ΔNlを求める(#L75〜#L90)。
第45図は、手振れ量と手振れ補正用レンズの駆動量を
示すグラフである。図中、B1は手振れ量Pであり、L1は
これを補正するためのレンズ駆動量を示している。両ラ
インB1,L1に挟まれて斜線を施された面積が手振れ補正
用レンズを駆動した上で、手振れを起こしている量であ
る。I1,I2,I3,I4,…は積分時間、C1,C2,C3,C4,…は演算
時間を示す。1回目の手振れ検出において、演算時間C1
での演算の結果、得られた手振れ量(ΔNk,ΔNl)は1
回目の積分中心での手振れ量である。これに基づいて、
手振れ補正用レンズを駆動する。2回目の積分は、演算
時間C1の後に行われる。2回目の演算により得られる手
振れ量(ΔNk,ΔNl)は、レンズ位置(Nk1,Nl1)での値
である。そして、2回目の演算時間C2の終了時点でのレ
ンズ位置は(Nk2,Nl2)であるから、2回目の積分時間I
2の積分中心から演算時間C2の終了時点までに動いたレ
ンズの駆動量(Nk2−Nk1,Nl2−Nl1)を上記手振れ量
(ΔNk,ΔNl)から差し引いたものが実際のレンズ駆動
量となる。
マイコンμC3は、次に手振れ判定のサブルーチンを実
行する(#L95)。これを第31図に示し説明する。この
サブルーチンでは、次に駆動すべきレンズ位置をNk3=N
k2+ΔNk、Nl3=Nl2+ΔNlで求める(#L150,#L15
5)。そして、その絶対値|Nk3|,|Nl3|がそれぞれ物理的
補正限界値(補正レンズが鏡筒に当たる限界)であるG
k,GLに許容値εを加えた値を越えるか否かを判定する
(#L160,#165)。絶対値|Nk3|,|Nl3|の一方でも所定
値を越える場合には、#L193に進む。一方、#L160,#L
170で絶対値|Nk3|,|Nl3|が両方とも所定値を越えない場
合には、それぞれの補正量ΔNk,ΔNlが単位時間当たり
動く基準量δに、前回に要した積分時間と演算時間(明
るさは前回とほぼ同じであると考えて演算時間は一定と
する)の和Tを掛けた値を越えるか否かを判定する(#
L170,#L175)。補正量ΔNk又はΔNlがδ×Tを越える
場合には、手振れ補正が十分に行えないとして、#L185
に進む。#L185では、手振れ速度Qに、シャッター速度
の実時間Tsを掛けた値が、基準値KTH未満か否かを判定
する。これは、測定した手振れ速度Qが大きくても、シ
ャッター速度の実時間Tsが短ければ、その手振れ量は小
さいものとなるので、このときは手振れ警告しないよう
にしているものである。#L185で手振れ量Q×Tsが基準
値KTH未満である場合、あるいは#L170,#L175で補正量
ΔNk,ΔNlがδ×T以下である場合には、#L187に進ん
で、レリーズ中であることを示すフラグRLFがセットさ
れているか否かを判定する。#L187でフラグRLFがセッ
トされていれば、直ぐにリターンする。これは、レリー
ズ中に一度セットされた警告信号がリセットされないよ
うにするためである。一方、フラグRLFがセットされて
いないときは、レリーズ中でないとして、手振れを起こ
している(あるいは補正し切れない)ことを示す警告信
号をリセットする(#L188)。次に、#L189でレリーズ
信号がカメラから送られているか否かを判定する。レリ
ーズ信号が送られていなければ、これを示すフラグRLF
をリセットし、送られていればフラグRLFをセットし、
警告信号をリセットし、それぞれリターンする(#L189
〜#L192)。これは撮影中に手振れが発生したか否かを
新たに検出するためである。#L185において、KTH≦Q
×Tsであれば、手振れを起こしている(あるいは補正し
切れない)として、警告信号をセットし、レリーズ中を
示すフラグRLFがセットされているか否かを判定し、セ
ットされていれば、リターンし、セットされていなけれ
ば、#L189に進む(#L193,#L194)。
第29図の#L95で手振れ判定のサブルーチンを実行し
終えた後、レンズ内マイコンμC3は、#L100で手振れ補
正のためのレンズ駆動のサブルーチンを実行し、割込待
ちの状態となる。このレンズ駆動のサブルーチンを第32
図に示す。手振れ補正のためのレンズ駆動用モータM3,M
4は前述のようにパルスモータであり、レンズ内マイコ
ンμC3から正転又は逆転を指示するパルスを1つ送るこ
とで、1ステップ駆動される。まず、レンズ内マイコン
μC3は、#L200でl方向へのレンズ駆動中であることを
示すフラグMOVFをセットする。次に、k方向へのレンズ
駆動量の絶対値|ΔNk|が0か否かを判定し、絶対値|
ΔNk|が0でなければ、ΔNkが正か否かを判定し、正で
あれば正転方向の駆動パルスを1パルス、正でなければ
逆転方向の駆動パルスを1パルス出力し、|ΔNk|から
1を減算し、新たに|ΔNk|とする(#L205〜#L22
5)。#L205で絶対値|ΔNk|が0であれば、k方向への
レンズ駆動は終了したとして、#L255へ進み、l方向へ
のレンズ駆動中であることを示すフラグMOVFがリセット
されているか否かを判定する。#L255でフラグMOVFがリ
セットされていれば、後述のl方向へレンズ駆動も終了
したとして、リターンする。フラグMOVFがリセットされ
ていなければ、#L230に進む。また、#L225からも#L2
30に進む。
#L230〜#L250では、l方向へのレンズ駆動量の絶対
値|ΔNl|が0か否かを判定し、絶対値|ΔNl|が0でな
ければ、ΔNlが正か否かを判定し、正であれば正転方向
の駆動パルスを1パルス、正でなければ逆転方向の駆動
パルスを1パルス出力し、|ΔNl|から1を減算し、新
たに|ΔNl|とする。#L230で絶対値|ΔNl|が0であれ
ば、l方向へのレンズ駆動は終了したとして、#L260へ
進み、l方向へのレンズ駆動中であることを示すフラグ
MOVFをリセットし、#L205へ戻る。また、#L250からも
#L205へ戻る。
次に、レンズ駆動IIのサブルーチンを第33図に示す。
まず、レンズ内マイコンμC3は、#L300でl方向へのレ
ンズ駆動中であることを示すフラグMOVFをセットする。
次に、k方向についてのレンズ位置の絶対値|CTk|が0
か否かを判定し、絶対値|CTk|が0でなければ、CTkが正
か否かを判定し、正であれば逆転方向の駆動パルスを1
パルス、正でなければ正転方向の駆動パルスを1パルス
出力し、|CTk|から1を減算し、新たに|CTk|とする(#
L305〜#L325)。#L305で絶対値|CTk|が0であれば、
k方向についてのレンズ位置は初期位置に戻ったとし
て、#L330へ進み、l方向へのレンズ駆動中であること
を示すフラグMOVFがリセットされているか否かを判定す
る。#L330でフラグMOVFがリセットされていれば、後述
のl方向についてのレンズ位置も初期位置に戻ったとし
て、リターンする。フラグMOVFがリセットされていなけ
れば、#L335に進む。また、#L325からも#L335に進
む。
#L335〜#L355では、l方向についてのレンズ位置の
絶対値|CTl|が0か否かを判定し、絶対値|CTl|が0でな
ければ、CTlが正か否かを判定し、正であれば逆転方向
の駆動パルスを1パルス、正でなければ正転方向の駆動
パルスを1パルス出力し、|CTl|から1を減算し、新た
に|CTl|とする。#L335で絶対値|CTl|が0であれば、l
方向についてのレンズ位置は初期位置に戻ったとして、
#L360へ進み、l方向へのレンズ駆動中であることを示
すフラグMOVFをリセットし、#L305へ戻る。また、#L3
55からも#L305へ戻る。これにより手振れを補正するべ
くレンズが駆動されていた分だけ逆方向にレンズを駆動
して、手振れ補正用レンズを初期位置にリセットする。
以上が手振れ検出及び手振れ補正に関する制御であ
る。
第5図のボディ内マイコンμC1のフローに戻り、マイ
コンμC1は#50のデータ交信Iで手振れ検出装置BLへデ
ータを出力した後、#55で表示データをシリアル交信に
より表示制御回路DISPCに出力する。表示データとして
は、シャッター速度TV、絞り値AV、撮影モード(通常モ
ード、人物撮影モード、風景撮影モード)、手振れの有
/無のデータがある。手振れが起こっているときには、
表示制御回路DISPCはシャッター速度TVの表示を点滅さ
せるように表示制御を行う。
この表示の様子を第46図及び第47図に示す。図中、a,
b,cは撮影モード表示であり、それぞれ、通常モード、
人物撮影モード、風景撮影モードを示しており、選択さ
れているモードのみが表示される。d,eは夫々シャッタ
ー速度、絞り値の表示であり、シャッター速度の表示d
が点滅しているのは手振れ状態であることを警告してい
る。f,gはファインダー内の絞り値とシャッター速度の
表示を示しており、シャッター速度の表示gが点滅して
いるのは手振れ状態であることを警告している。
#55の表示データ出力を終えると、ボディ内マイコン
μC1は、#60でレリーズスイッチS2のON/OFFを判定す
る。#60でレリーズスイッチS2がOFFであれば、#130で
撮影準備スイッチS1がONであるか否かを判定する。#13
0で撮影準備スイッチS1がONであれば、#15からの処理
を実行する。#60でレリーズスイッチS2がONであれば、
#62で合焦しているか否かを判定する。#62で合焦して
いなければ、#15からの処理を実行する。#62で合焦し
ていれば、#65でシャッターレリーズを行い、#70でミ
ラーアップが完了するのを待ち、ミラーアップが完了す
ると、#75で露出制御のサブルーチンを実行する。
この露出制御のサブルーチンを第27図に示す。同サブ
ルーチンがコールされると、まず、ボディ内マイコンμ
C1はフラッシュ撮影であるか否かを判定し、フラッシュ
撮影(FLF=1)である場合には、端子FLOKを“High"レ
ベルとし、フィルム感度SVのデータをボディ内マイコン
μC1に内蔵されたD/A変換器に出力する(#1300〜#130
2)。これにより、上記D/A変換器は、フィルム感度SVの
データをアナログ信号に変換し、調光回路STCに出力す
る。調光回路STCはフィルム面からの反射光をフラッシ
ュ発光と略同期して積分し、所定の光量を積分したとき
に、発光停止信号STPをフラッシュ回路FLCに出力する。
このフラッシュ回路FLCの構成を第40図に示す。図
中、DDはDC/DCコンバータよりなる昇圧回路であり、直
流低電圧VCC0を直流高電圧に昇圧し、整流素子DSを介し
て発光エネルギー蓄積用のコンデンサMCにエネルギーを
蓄積する。EMCは発光制御回路で、フラッシュ撮影のと
きに出力される信号(FLOKの“High"レベル)と1幕走
行完了でONとなるX信号とのアンド信号により、閃光発
光を開始し、発光停止信号STPに応答して発光を停止す
る。
第27図のフローに戻り、#1302から、あるいは#1300
でフラッシュ撮影でないときに、#1303に進み、シャッ
ター速度(露出時間)に応じたカウント値を露出時間カ
ウンタにプリセットし、1幕走行のためのマグネットを
離反して1幕走行を開始させ、露出時間カウンタをスタ
ートさせる(#1303〜#1310)。そして、上記カウンタ
がカウント終了するのを待ち、カウントが終了すれば、
一定時間待機し、2幕走行開始から走行完了に要する時
間、端子FLOKを“Low"レベルとし、レンズ交信Bのサブ
ルーチンを実行して、露出を完了したことをレンズ内回
路LEに知らせる(#1315〜#1325)。このとき補正終了
の信号がレンズ側に送られる。次に、レンズ交信Aのサ
ブルーチンを実行して、手振れ判定のデータを入力する
(#1330)。次に、手振れ検出装置BLのマイコンμC2の
端子S1INTに“Low"レベルから“High"レベルへと変化す
る信号を出力し、手振れ検出を経て、リターンする(#
1335)。
露出時間を制御するための回路構成を第39図に示す。
露出時間カウンタCNTRは、ボディ内マイコンμC1からプ
リセット端子PSに露出時間を示すカウント値をプリセッ
トされ、端子STにスタート信号が入力されると、クロッ
ク入力端子CKに入力されるクロックφをカウントする。
露出時間カウンタCNTRのカウント値が上記プリセット値
に達すると、端子CUからカウントアップ信号が出力さ
れ、2幕走行用のマグネット2Mgを離反させ、2幕を走
行させる。ここで、ハード的に上記露出時間を制御して
いるのは、露出中に手振れ検出装置BLからの割込があ
り、この割込による制御(レンズとのデータ交信)を行
うためである。
第5図の#75で露出制御のサブルーチンを実行し終え
ると、ボディ内マイコンμC1は#80で1コマ巻き上げの
制御を行う。巻き上げ完了後、露光中に手振れがあった
か否かを、手振れ補正用レンズではレンズからのデータ
により判定し、手振れ補正用レンズでない場合には、手
振れ検出装置BLからのデータにより判定する(#90)。
手振れがあった場合には、#95で警告表示のデータをセ
ットし、手振れが無かった場合には、#100で警告無し
の表示データをセットし、それぞれ#102で表示制御回
路DISPCに表示データを出力して、表示を行わせる。次
に、#105で撮影準備スイッチS1がONされているか否か
を判定する。#105で撮影準備スイッチS1がONされてい
れば、#90に進む。#105又は#130で撮影準備スイッチ
S1がOFFであれば、給電用トランジスタTr1,Tr2をOFF
し、表示消去のデータを表示制御回路DISPCに出力して
表示を消去させ、レンズ内マイコンμC3のOFF信号をセ
ットし、レンズ交信Bのサブルーチンを実行して、停止
する(#110〜#125)。
[発明の効果] 本発明では、被写体ぶれによるぶれ写真を防止するた
めに、従来のカメラぶれを防止するための限界シャッタ
ー速度に加えて、被写体ぶれを防止するための限界シャ
ッター速度を設けることにより、被写体ぶれ写真を防止
することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示すブロック図、第2図は
本発明の一実施例としてのカメラの回路図、第3図は同
上に用いるレンズ内回路の回路図、第4図乃至第33図は
同上の動作説明のためのフローチャート、第34図乃至第
36図は同上に用いるAEプログラム線図、第37図は同上に
用いる人物撮影モードにおける撮影倍率と絞り値の関係
を示す図、第38図は同上に用いるホワイトバランス回路
の回路図、第39図は同上に用いるシャッター制御回路の
回路図、第40図は同上に用いるフラッシュ回路の回路
図、第41図は同上の撮影画面を示す説明図、第42図は同
上に用いる手振れ検出装置の回路図、第43図は同上の装
置に用いるCCDエリアセンサーの構成を示す説明図、第4
4図及び第45図は同上の装置の動作説明図、第46図及び
第47図は同上のカメラに用いる表示部の表示状態を示す
図である。 1は選択手段、2はシャッター速度決定手段である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 英二 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 向井 弘 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 升本 久幸 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 岡田 尚士 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 加藤 武宏 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 大塚 博司 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 実開 平2−67322(JP,U) 実開 昭61−135328(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 7/00 - 7/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ぶれ防止機能を備えたカメラであって、 カメラのぶれに基づく像ぶれを防止しうるよう設定され
    る第1のぶれ限界シャッター速度と、被写体の動きに基
    づく像ぶれを防止しうるよう設定される第2のぶれ限界
    シャッター速度とのうち、より高速側のぶれ限界シャッ
    ター速度を選択する選択手段と、 上記選択手段にて選択されたぶれ限界シャッター速度に
    基づいて、制御シャッター速度を決定するシャッター速
    度決定手段と を有するカメラ。
  2. 【請求項2】上記第1のぶれ限界シャッター速度は、焦
    点距離の変化に対して略リニアな関係で変化するよう設
    定される一方、上記第2のぶれ限界シャッター速度は焦
    点距離に依存しないで設定されることを特徴とする請求
    項1に記載のカメラ。
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