JP2869970B2 - 自動リズム演奏装置および方法 - Google Patents

自動リズム演奏装置および方法

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JP2869970B2 JP9025989A JP2598997A JP2869970B2 JP 2869970 B2 JP2869970 B2 JP 2869970B2 JP 9025989 A JP9025989 A JP 9025989A JP 2598997 A JP2598997 A JP 2598997A JP 2869970 B2 JP2869970 B2 JP 2869970B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、読み出したリズ
ムパターンデータにもとづいてリズム楽器音を発生する
自動リズム演奏装置および方法に関し、特に、リズムパ
ターンデータ中のリズム楽器音番号を変更することなく
ユーザサイドでリズム楽器音の種類を変更してリズム楽
器音を発生させることにより、自動リズム演奏の多様化
を図った自動リズム演奏装置および方法に関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の自動リズム演奏装置として、単数または複数のリズム
種類に対応して各打楽器ごとの発音タイミングに対応す
るリズムパターンデータを記憶しておき、リズム選択ス
イッチ等によって選択されたリズム種類に対応するリズ
ムパターンデータに従ってパターンパルスを出力し、各
パターンパルスに対応するリズム音源を駆動してリズム
音を得るものが知られている(特開昭59−191号参
照)。ところが、そのような従来形の自動リズム演奏装
置においては、各リズム種類に対応する楽器グループを
構成する打楽器の種類が固定的に定められているため、
すなわちリズムパターンとリズム音源とが1対1に固定
的に対応付けられているため、自動リズム演奏における
各リズム音のより一層の多様化を図ることが困難である
という不都合があった。 【0003】さらに、従来、リズムパターンを記憶する
ランダムアクセスメモリおよびパターン形成スイッチな
どを具備し、ユーザが自由にリズムパターンを設定でき
るようにした自動リズム演奏装置が知られている(特開
昭54−48515号参照)。しかしながら、この従来
形の装置においてはリズムパターン設定の自由度はある
が、リズムパターン情報の入力作業が比較的繁雑である
という不都合があった。 【0004】「キーボード・マガジン別冊 デジタル・
ミュージック・マガジン No.2」(昭和60年11
月25日発行)第55〜59頁の「SYSTEM5 ロ
ーランドMC−500+ローランドα−JUNO+ロー
ランドMKS−80+ヤマハRX11 本格的多重録音
システムでビッグ・サウンド 綿密なデータづくりで重
厚かつ完成度の高いサウンドづくりに対応」と題する記
事(以下、従来文献1と呼ぶ)には、各機器を組み合わ
せて自動演奏を行なうシステムが開示されている。この
記事には、複数の各リズム楽器音を示す番号と各番号に
対応するリズム楽器音の発音タイミングとを含むリズム
パターンデータが格納されたパターンメモリと、上記パ
ターンメモリから発音タイミングにもとづいてリズム楽
器音を示す番号を読み出すパターン読み出し手段と、上
記読み出し手段によって読み出された番号にもとづい
て、リズム音源にMIDI信号を送りリズム楽器音を発
生させるシーケンサが示されている。 【0005】また、「キーボード・マガジン別冊 デジ
タル・ミュージック・マガジン No.1」(昭和60
年6月30日発行)第68,69頁の「DX7とリズム
・マシンRXシリーズのシステムのワザ」と題する記事
(以下、従来文献2と呼ぶ)には、鍵盤を操作すること
により発生するMIDI信号を受信し、そのノートナン
バと各リズム音源の対応を設定し、鍵盤の操作に応じて
対応するリズム音を発生させることが示されている。 【0006】上記従来文献1に記載のシーケンサにおい
て、上記従来文献2の鍵盤装置から発生するMIDI信
号とリズム音源との対応を設定できるものを適用したと
仮定すると、個々の鍵および個々のリズム演奏データに
ついてリズム音の対応を適宜変更して演奏が行なえる。 【0007】しかし、この場合、鍵盤演奏のためにMI
DI信号とリズム音源との対応を変更すると、従来文献
1のシーケンサやそれ以外の機器から送られてくるMI
DI信号を含め、同じノートナンバで送られてきたら、
変更されたリズム音が常に1対1で発音されることにな
る。鍵盤演奏のためのみに、鍵盤とリズム音源との対応
を変更しても、その他の機器、例えばあるシーケンサか
ら送出されてくるリズムパターンも変更された態様で演
奏されることになる不都合があった。すなわち、あるシ
ーケンサから送出されるリズムパターンのみリズム楽器
音の変更を行ないたいという要求には応えることができ
ないと言う問題があった。言い替えると、リズム音発生
手段の側でのノートナンバとリズム楽器音種類との対応
関係は変更することなく、簡単に自動リズム演奏の多様
化を図る機能が求められていた。 【0008】この発明は、上述の従来技術における問題
点を解決することを課題とし、自動リズム演奏装置にお
いて、各リズム音を構成する音源の種類および数等をユ
ーザサイドで容易に設定可能とし、自動リズム演奏のよ
り一層の多様化を図ることを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る自動リズム演奏装置は、複数の各リ
ズム楽器音を示す番号と各番号に対応するリズム楽器音
の発音タイミングとを含むリズムパターンデータが格納
されたパターンメモリと、上記各リズム楽器音の番号を
上記複数の各リズム楽器音を示す番号中の他の番号に変
換するための変換データを記憶する変換データメモリ
と、上記パターンメモリから発音タイミングにもとづい
てリズム楽器音を示す番号を読み出すパターン読み出し
手段と、上記パターン読み出し手段によって読み出され
た番号を上記変換データメモリに記憶された変換データ
にしたがって上記複数の各リズム楽器音を示す番号中の
他の番号へ変換する変換手段と、上記変換された番号に
もとづいて、該番号に対応するリズム楽器音を発生する
楽器音発生回路とを具備することを特徴とする。 【0010】また請求項2に係る自動リズム演奏方法
は、複数の各リズム楽器音を示す番号と各番号に対応す
るリズム楽器音の発音タイミングとを含むリズムパター
ンデータが格納されたパターンメモリから該パターンデ
ータを読み出し、読み出したパターンデータにもとづい
てリズム楽器音を発生する自動リズム演奏方法であっ
て、上記パターンメモリから発音タイミングにもとづい
てリズム楽器音を示す番号を読み出すパターン読み出し
ステップと、上記各リズム楽器音の番号を上記複数の各
リズム楽器音を示す番号中の他の番号に変換するための
変換データを記憶した変換データメモリから、該変換デ
ータを読み出す変換データ読み出しステップと、上記パ
ターン読み出しステップで読み出された番号を、上記変
換データ読み出しステップで読み出した変換データにし
たがって、上記複数の各リズム楽器音を示す番号中の他
の番号へ変換する変換ステップと、上記変換された番号
にもとづいて、該番号に対応するリズム楽器音を発生す
るステップとを具備することを特徴とする。 【0011】上記変換データは、個々のリズム楽器音番
号同士の変換関係を規定するものであればよい。例え
ば、テーブルなどで表現されたものでもよい。 【0012】 【作用】パターンメモリから発音タイミングにもとづい
て読み出されたリズム楽器音を示す番号は、変換データ
メモリに記憶された変換データにしたがってリズム楽器
音番号中の他の番号に変換される。そして、変換された
番号にもとづいて該番号に対応するリズム楽器音が発生
されるので、本来のリズム楽器音とは異なった音でリズ
ム演奏がなされる。この際、楽器音発生回路におけるリ
ズム楽器音を示す番号とリズム楽器音との対応関係は変
更されない。 【0013】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、パターン
メモリに記憶されているリズムパターンデータを用いな
がら、そのリズムパターンデータにもとづくもともとの
リズム演奏とは異なるリズム演奏を容易に行なわせるこ
とができる。この際、もとのリズムパターンデータ中の
リズム楽器音番号を変更する必要がない。また、楽器音
発生回路におけるリズム楽器音を示す番号とリズム楽器
音との対応関係も変更されない。 【0014】 【実施例】以下図面を用いてこの発明の実施例を説明す
る。 【0015】(実施例の全体構成)図1はこの発明の自
動リズム演奏装置を適用した電子楽器の構成を示す。同
図において、鍵盤10は図示しない上鍵盤(UK)、下
鍵盤(LK)およびペダル鍵盤(PK)等を備え、演奏
者の押鍵操作に応じた鍵情報を発生する。パネル20は
楽音選択用操作子21、リズム用操作子22および表示
器28等を備え、楽音選択、リズム種類選択および楽器
選択などの操作子情報を発生する。制御部30はこれら
の鍵盤10およびパネル20を走査して、発生した鍵情
報および操作子情報を取り込み、これらの情報に基づい
て鍵盤音やリズム音に関する各種のデータを鍵楽音イン
ターフェースやリズムインターフェース等を介して送出
する。鍵盤音形成回路65は制御部30からの鍵盤音に
関するデータを入力して複数(例えば10個)の時分割
チャンネルで鍵盤音データを形成し、これらのデータが
時分割多重化された鍵盤音信号を発生する。リズム音発
生回路70は制御部30からのリズム音に関するデータ
を入力して8個の時分割音源形成チャンネルそれぞれに
ついて1種類、計8種類の打楽器音信号を形成し、これ
らの打楽器音信号を打楽器およびリズムの種類によって
音源ごとに中央スピーカ向けと左スピーカ向けとに振り
分けて出力する。これらの鍵盤音信号および中央スピー
カ向け打楽器音信号は、D/A変換器91、増巾器92
およびスピーカ93を含む中央サウンドシステム90を
介し、また左スピーカ向け打楽器音信号はD/A変換器
96、増巾器97およびスピーカ98を含む左サウンド
システム95を介してそれぞれ音響信号に変換され発音
される。 【0016】(各部の詳細説明) (1)リズム用操作子22 図2はパネル20のリズム用操作子22等における各操
作子の配列を示す。同図において、リズム選択スイッチ
23(23−1,23−2,…)はマーチ、ワルツ、ス
イング等のリズム種類を選択するためのものである。ス
タート・ストップスイッチ24はリズムの開始または停
止を制御するものである。バランス設定子25はドラム
系音量とシンバル(ノイズ)系音量との音量比を設定す
るためのものである。トータルボリウム26はリズム音
の音量(鍵盤音とのミキシング比)を設定するためのも
のである。テンポ設定子27はオートリズムのテンポ設
定用である。 【0017】これらのバランス設定子25、トータルボ
リウム26およびテンポ設定子27は多段のディジタル
スイッチまたは両端に電圧を印加した可変抵抗器とこの
可変抵抗器の摺動端子電圧をA/D変換するA/D変換
器とを組み合わせたもの等を使用することができる。 【0018】表示器28は現在選択されているリズム種
類に対応する各音源形成チャンネルと該チャンネルに対
応する楽器の種類とを表示するものであり、LED表示
器等で構成される。また、楽器チェンジモード選択スイ
ッチ29mおよびアップスイッチ29uとダウンスイッ
チ29dは各リズム音を発生する楽器の種類、数等を変
更するための操作子である。 【0019】(2)制御部30 図1において、制御部30は、プログラムカウンタ(P
C)、Aレジスタ(A)、Xレジスタ(X)およびYレ
ジスタ(Y)等を有する中央処理装置(CPU)31、
プログラムメモリ32、ワーキングメモリ33、リズム
パターンメモリ34、パターン先頭アドレスメモリ3
5、対数音量メモリ36、バスライン37、キースイッ
チインターフェース38、パネルインターフェース39
a、表示インターフェース39b、鍵楽音インターフェ
ース40、リズムインターフェース41、パネルデータ
インターフェース42、楽器データメモリ43および楽
器名表示データメモリ44等によって構成されている。
そして、これらの各構成要素は図示の如くバスライン3
7によって互に接続されている。 【0020】プログラムメモリ32は、リードオンリメ
モリ(ROM)からなり、CPU31の制御プログラム
が格納されている。 【0021】ワーキングメモリ33はランダムアクセス
メモリ(RAM)からなり、その一部にCPU31が制
御プログラムを実行する際に発生する各種データを一時
格納するためのワーキングエリアが設けられている。こ
のワーキングエリアは、下記の表1に示すようなレジス
タまたはフラグ等で構成される。なお、以下の説明にお
いては各レジスタ等およびその内容は同一のラベル名で
表わすものとする。例えば拍数レジスタもその内容もい
ずれもHKPEとなる。また、表1において、テンポレ
ジスタTEMPO、トータル音量レジスタTOTLEV
およびリズム種類レジスタRHYPTNにはそれぞれリ
ズム用操作子22のテンポ設定子27、トータルボリウ
ム26およびリズム選択スイッチ23の操作子情報が格
納され、また、ドラム系音量比レジスタRHDLEVお
よびシンバル(ノイズ)系音量比レジスタRHCLEV
にはバランス設定子25からの操作子情報が格納され
る。 【0022】 【表1】 【0023】リズムパターンメモリ34はROMで構成
され図3(a)に示すようにマーチ、ワルツ、…スイン
グ等の各リズム種類ごとのリズムパターンが格納されて
いる。これらのパターンはそれぞれ図3(b)の拡大図
に示すように、先頭アドレスに楽器グループナンバデー
タIGNが、続いて1拍ごとにその拍内で発音すべきリ
ズム音に関するいくつかのイベントデータEVTと16
進法表示で「0D」(以下「$0D」と記す)のデータ
からなる拍エンドデータBEが、さらにリズムパターン
の最後にはリターンデータ(小節エンドデータ)RNT
($0F)が格納されている。 【0024】図1の電子楽器は1ビートすなわち1拍の
1/12を単位とするタイミングでリズムを発音するよ
うに構成されており、リズムパターンメモリ34内のイ
ベントデータEVTもこのビートで示される拍内タイミ
ング順に格納されている。このイベントデータEVTは
図3(c)に示すように8ビットのメモリの2バイトを
用いて第1バイトの下位4ビット(第4〜1ビット)に
イベントの発生する拍内タイミングHTIMING、第
7〜5ビットに音源を形成すべきチャンネルナンバCH
NO*、第2バイトの上位4ビット(第8〜5ビット)
にその拍内タイミングで発生する打楽器音のピッチPI
TCH、第4ビットは空白ビットで第3〜1ビットにそ
の打楽器音の楽符上のレベルLEVELすなわちそのタ
イミングで発生する打楽器音のレベルがff〜ppのい
ずれであるかのデータが格納されている。拍エンドデー
タBEは拍と拍との境界を示し、リターンデータRNT
はリズムパターンの最後尾(リズムが1小節パターンで
あるときは小節エンド)を示す。また、これらの拍エン
ドデータBEおよびリターンデータRNTは直前のイベ
ントデータEVTに示された拍内タイミング以後、その
拍内でのイベントすなわちリズム音の発生はないことを
示す。 【0025】図1において、パターン先頭アドレスメモ
リ35はリズムパターンメモリ34における各リズム種
類のリズムパターンの先頭アドレスが格納されており、
リズム種類レジスタの内容RHYPTNの入力により各
リズムパターン先頭アドレスを出力する変換ROMであ
る。 【0026】対数音量メモリ36はトータル音量TOT
LEVおよびドラム系音量比RHDLEVとシンバル系
音量比RHCLEVとを対数変換する変換ROMであ
る。これらの各音量および音量比は対数変換された後演
算され、各8ビットのシンバル系音量NLEVおよびド
ラム系音量DLEVとしてパネルデータインターフェー
ス42を介してリズム音発生回路70に送出される。こ
こでシンバル系音量NLEVはトータル音量TOTLE
Vとシンバル系音量比RHCLEVとの積として得られ
るが、上述の対数音量メモリ36において対数変換され
る結果、これらの対数値の和として容易かつ速やかに演
算することができる。 【0027】バスライン37はデータバス(DB)およ
びアドレスバス(ADB)からなり、CPU31と各メ
モリ32〜36および各インターフェース38,39
a、39b,40〜42とを接続する。CPU31とこ
れらのメモリ32〜36およびインターフェース38,
39a,39b,40〜42はこのバスライン37を介
してデータの授受を行なう。 【0028】リズムインターフェース41はCPU31
が出力するリズム音源データを一時格納したり、CPU
31からの指令によってリズムパターンメモリ34に格
納しているデータをシリアルデータPTNDATに変換
してリズム音発生回路70に転送したり、CPU31か
らのリズムスタート信号を入力したときおよびその後1
ビートごとにCPU31にデータ転送処理を割り込みで
行なわせるための割込信号RINTRPTを発生したり
する。 【0029】なお、リズムインターフェース41の詳細
は後述する。 【0030】図1において、パネルデータインターフェ
ース42はCPU31がリズム用操作子22のトータル
ボリウム26およびバランス設定子25からそれぞれ読
み込んだトータル音量TOTLEVおよびドラム系音量
比RHDLEV、シンバル系音量比RHCLEVを対数
変換し、かつ演算して得た各8ビットのシンバル系音量
CLEVおよびドラム系音量DLEVを16ビットのシ
リアルデータLVINTに変換してリズム音発生回路7
0に送出するとともに、リズムパターンメモリ34から
読み出した楽器グループナンバデータIGNをシリアル
データPANCDDに変換してやはりリズム音発生回路
70に送出する。 【0031】また、楽器データメモリ43は各リズム毎
にどのような楽器が割当てられているかに関する情報を
記憶するRAMであり、前述の楽器チェンジモード選択
スイッチ29m、アップスイッチ29uおよびダウンス
イッチ29d等の操作によってその内容を書き換えるこ
とができる。この実施例においては、楽器データメモリ
43は、リズム種類RHYPTNおよびチャネルナンバ
カウンタCHNCNTの値に対応して修正チャンネル番
号CHNO*を記憶しており、後述のリズム音発生回路
70においてこの修正チャンネル番号CHNO*および
楽器グループナンバING等にもとづき対応楽器音信号
が生成される。 【0032】なお、上述の楽器グループは各グループご
とに例えば8つのチャンネルの各々に1つずつ割り当て
られた例えば8種類の打楽器からなる。各々楽器グルー
プナンバIGNによって指定される楽器グループは例え
ば8つあり、各楽器グループの各々にグループの打楽器
音を用いて発生するリズム種類が割り振られている。こ
のような楽器グループに関する情報としては、下記の表
2に示すようなものが、例えばリズム発生回路70内の
メモリに記憶されている。 【0033】 【表2】【0034】楽器名表示データメモリ44は、修正チャ
ンネルナンバCHNO*等に対応してローマ字あるいは
カタカナ等による楽器名を表わすデータを記憶するRO
Mであり、このデータは前述の表示器28における表示
に使用する。 【0035】(3)リズムインターフェース41の詳細 図4はリズムインターフェース41の詳細な構成を示
す。同図において、デコーダ62は、CPU31(図
1)がアドレスバスADBに送出するアドレス信号が、
テンポレジスタ63、リズム音源データレジスタ45、
チャンネルレジスタ46およびファンクションレジスタ
47のアドレスのいずれかであるとき、そのアドレス信
号に応じて各レジスタ63,45〜47にロード信号R
HYDEC1〜4を送出する。従ってCPU31がデー
タバスDBを介して送出するデータがCPU31がアド
レス指定するレジスタに格納される。 【0036】テンポレジスタ63にはテンポデータレジ
スタTEMPOの内容が変更される都度、新たなテンポ
データTEMPOが格納され、テンポROM48はテン
ポレジスタ63の出力するテンポデータTEMPOをカ
ウンタ49のプリセットデータPSDに変換する。カウ
ンタ49はロード端子LDすなわちOR回路50の出力
が“1”のときプリセットデータPSDがプリセットさ
れ、続いてクロック発生回路51の出力する一定周波数
のクロック信号φをカウントし、オーバーフローしたと
きに出力端子C0に“1”を出力する。この出力はOR
回路50の一方の入力端子に入力され、カウンタ49は
オーバーフローするたびにプリセットされる。すなわ
ち、このカウンタ49はオーバーフロー値をN、プリセ
ット値をMとするとクロック信号φの周波数を1/(N
−M)に分周してテンポ設定子27(図2)に設定され
たテンポの出力を発生する。なお、このカウンタ49と
してはプリセットした後クロック信号φをダウンカウン
トしてカウント値0で出力端子C0に“1”を出力し、
クロック信号φを1/Mに分周するものでもよく、また
他の周知の可変分周形のカウンタでもよい。OR回路5
0の他方の入力端子はファンクションレジスタ47のス
タート出力端子に接続されており、ファンクションレジ
スタ47が後述するスタート信号STARTを発生した
ときにもカウンタ49をプリセットする。このOR回路
の出力はさらに割込信号RINTRPTとしてCPU3
1に送出され、CPU31はカウンタ49がプリセット
されると同時に後述の割込処理動作を開始する。クロッ
ク発生回路51の出力はOR回路52の一方の入力端子
に入力され、OR回路52の出力はクロック発生回路5
1のリセット端子に接続されているので、このクロック
発生回路51は出力を発生すると直ちにリセットされ、
従って短いパルス巾のクロック信号φを発生する。ま
た、このOR回路52の他方の入力端子には前記スター
ト信号STARTが入力され、従ってスタート信号発生
時にはカウンタ49がプリセットされるとともにクロッ
ク発生回路51もリセットされる。 【0037】CPU31(図1)によってリズムパター
ンメモリ34から読み出されたイベントデータEVT
は、3ビットのレベルLEVEL、および4ビットのピ
ッチPITCHが7ビットのデータとしてリズム音源デ
ータレジスタ45に格納される。また、CPU31にお
いて楽器データメモリ43を参照して生成された修正チ
ャンネルナンバCHNO*はチャンネルレジスタ46に
一時格納される。チャンネルカウンタ53はチャンネル
タイミング信号ChTを0から7まで繰り返しカウント
し、比較器54はこのチャンネルカウンタ53の出力と
チャンネルレジスタ46の出力する修正チャンネルナン
バCHNO*とを比較して、これらが一致したときAN
D回路55を介してチャンネル合致信号CHEQを送出
する。フリップフロップ56はチャンネルレジスタ46
のロード信号RHYDEC3によってセットされ、前記
チャンネル合致信号CHEQによってリセットされるも
ので、チャンネル合致信号CHEQは比較器54の出力
とフリップフロップ56のセット出力Qとの論理積とし
て出力することにより、修正チャンネルナンバCHNO
*をロードした後は1回に限りチャンネルタイミング信
号ChT前縁の微分波形としてのチャンネル合致信号C
HEQが出力される。このチャンネル合致信号CHEQ
はセレクタ57のSB端子に入力され、このチャンネル
合致信号CHEQが発生したときのみ8ステージ7ビッ
トのシフトレジスタ58にリズム音源データレジスタ4
5に格納されたレベルLEVEL、ピッチPITCH等
のデータがロードされる。また、チャンネル合致信号C
HEQはキーオン信号KONとして8ステージ1ビット
のシフトレジスタ59にOR回路60を介して格納され
る。これらのシフトレジスタ58,59およびチャンネ
ルカウンタ53はいずれも同一のチャンネルタイミング
信号ChTによって動作しているので、リズム音源デー
タレジスタ45に格納されたデータはシフトレジスタ5
8,59のチャンネルタイミングと同期してチャンネル
レジスタ46内の修正チャンネルナンバCHNO*に対
応するチャンネルにロードされる。 【0038】ファンクションレジスタ47は、CPU3
1のアドレス指定によりデコーダ43の出力RHYDE
C4が“1”のときにCPU31からデータバスDBを
介して送出されるデータを取り込む。このデータ値が$
01のときは短い時間のパルスであるスタート信号ST
ARTを送出した後レジスタ47を自動的にクリアす
る。また、データ値が$20のときはシフトレジスタ5
8および59の8チャンネル分の全データが後述するP
/S変換器61からシリアルな出力として出力される時
間トランスファ信号TRANSを出力し、後は自動的に
クリアする。 【0039】P/S変換器61にはそのパラレルデータ
入力端子P2〜P9に、シフトレジスタ58,59に8
つの各チャンネルごとに格納されたリズムデータがチャ
ンネルタイミング信号ChTと同期してチャンネルごと
に順次入力しており、またロード端子LDにはチャンネ
ルタイミング信号ChTが入力している。そしてファン
クションレジスタ47がトランスファ信号TRANSを
発生すると、このP/S変換器61はチャンネルタイミ
ング信号ChTが“1”の区間にP1〜P9のデータを
1チャンネル分取り込み、この取り込んだデータをチャ
ンネルタイミング信号ChTが“0”の区間にシリアル
データPTNDATに変換してクロック信号φでリズム
音発生回路70に送出する。これを8回繰り返すことに
より、全8チャンネル分のデータを送出する。 【0040】なお、P1はマーカーまたは入力確認信号
として常時“1”が入力され、このためリズム音発生回
路70においては、データが転送されると“0”連続入
力データが少なくともP1で“1”に変化するのでP2
〜P9が全部“0”のデータであっても最初のP1の
“1”データによって以下の“0”データがリズムイン
ターフェース41から転送された有効なものであること
を判別することができる。 【0041】(4)リズム音発生回路70 図5はリズム音発生回路70の詳細ブロック図を示す。
このリズム音発生回路70はS/P変換器71、セレク
タ72、8ステージ7ビットのシフトレジスタ73、S
/P変換ラッチ回路74、チャンネルカウンタ75、楽
器ナンババランスチャンネルROM76、リズム音信号
発生回路77、エンベロープジェネレータ78、S/P
変換回路79、音量セレクタ80、レベル制御回路81
およびスピーカセレクタ82を具備し、制御部30(図
1)のリズムインターフェース41およびパネルデータ
インターフェース42からシリアルに送出されるリズム
に関するデータPTNDAT、LVINT、PANCD
Dを入力し、8個の時分割チャンネルのそれぞれにおい
て打楽器音信号を発生する。 【0042】このリズム音発生回路70全体はクロック
信号φABで駆動され、8つのリズム音源形成チャンネ
ルがこのクロック信号φABの1周期ごとに順次区切ら
れるタイムスロットごとに時分割で形成される。この8
つのチャンネルのそれぞれに楽器グループを構成する8
種類の打楽器が1つずつ割り当てられる。 【0043】S/P変換器71はリズムインターフェー
ス41(図1)から転送されるシリアルデータPTND
ATをパラレルデータに変換するとともに8チャンネル
分のパラレルデータを内蔵するバッファーメモリに一時
格納し、チャンネルカウンタ75と同期して1チャンネ
ル分ずつ出力端子P9〜P2に出力する。 【0044】セレクタ72は普段はセレクト端子SBが
“0”であるから入力端子Aに入力する信号を出力す
る。従ってシフトレジスタ73は一旦入力した信号をク
ロックφABごとに順次シフトして循環させながら記憶
している。このシフトレジスタ73はS/P変換器71
の出力端P2にキーオン信号KONが発生してセレクタ
72のセレクト端子SBが“1”のときS/P変換器7
1の出力端P9〜P3に発生するリズム音源データが入
力される。この場合、送出側のリズムインターフェース
41(図1)とチャンネルを一致させるためには、例え
ばファンクションレジスタ47(図4)のトランスファ
信号をチャンネルカウンタ53のチャンネル0に同期し
て発生させ、必らずチャンネル0から順にチャンネル7
までのデータを転送するとともに、受入側のリズム音発
生回路70においてはS/P変換器71の出力をチャン
ネルカウンタ75の出力するチャンネル番号が0のとこ
ろから順にチャンネルカウンタ75の出力またはシステ
ムクロックφABと同期して出力させる。 【0045】S/P変換ラッチ回路74はパネルデータ
インターフェース42(図1)から転送される楽器グル
ープナンバデータIGNを含む8ビットのシリアルデー
タPANCDDをパラレルデータに変換するとともにこ
のパラレルデータを次にシリアルデータPANCDDが
入力するまでラッチする。 【0046】チャンネルカウンタ75はシステムクロッ
ク信号φABをカウントして0〜7のチャンネルナンバ
CHNO*を出力する。 【0047】楽器ナンババランスチャンネルROM76
は楽器グループナンバIGNとチャンネルカウント値が
入力されると、5ビットの楽器ナンバINOすなわち楽
器名と、この楽器がシンバル(ノイズ)系とドラム系の
いずれであるかを示す1ビットの音源群信号BALと、
この楽器音を発音するスピーカが中央か左かを示す1ビ
ットの発音制御信号CHAとを発生する変換ROMであ
る。 【0048】リズム音信号発生回路77は楽器ナンババ
ランスチャンネルROM76の出力する5ビットの楽器
ナンバINOおよびシフトレジスタ73の出力する4ビ
ットのピッチデータPITCHに基づいて打楽器音波形
を発生する。このリズム音信号発生回路としては公知の
波形メモリ方式または演算方式のものを用いることがで
きる。波形メモリ方式の場合は楽器ナンバINOおよび
ピッチデータPITCHでメモリのスタート・エンドア
ドレスを指定する。演算方式の場合はピッチの決定およ
び音色を決定するための定数の設定を楽器ナンバINO
で行ない、ピッチデータPITCHはピッチの若干の修
正に用いる。 【0049】エンベロープジェネレータ78はS/P変
換器71の出力端P2に発生するキーオン信号KONを
アタックとして楽器ナンババランスチャンネルROM7
6の出力する楽器ナンバINOで定まるエンベロープデ
ータEGを発生する。 【0050】S/P変換回路79はパネルデータインタ
ーフェース42の出力するシンバル系音量NLEVおよ
びドラム系音量DLEVからなるシリアルデータLVI
NTをパラレルデータに変換して一時記憶する。 【0051】音量セレクタ80は楽器ナンババランスチ
ャンネルROM76の発生する音源群信号BALに従い
シンバル系音量NLEVまたはドラム系音量DLEVの
いずれかを選択してレベル制御回路81に送出する。 【0052】レベル制御回路81は例えば乗算器よりな
り、リズム音信号発生回路77からの音源波形データ、
音量セレクタ80からのシンバル系音量NLEVまたは
ドラム系音量DLEV、シフトレジスタ73からのレベ
ルデータLEVELおよびエンベロープジェネレータ7
8からのエンベロープデータEGをチャンネルごとに演
算して時分割多重化した打楽器音信号を発生する。 【0053】スピーカセレクタ82は楽器ナンババラン
スチャンネルROM76の発生する発音チャンネル信号
に基づき、レベル制御回路81で発生した打楽器音信号
をそれぞれ中央および左チャンネルサウンドシステム9
0および95(図1)に振り分けて出力する。 【0054】(図1の電子楽器の動作説明)次に図6〜
図11のフローチャートを参照しながら図1の電子楽器
の動作を特に制御部30を中心に説明する。図6を参照
して、この電子楽器に電源が投入されると、CPU31
はプログラムメモリ32に格納された制御プログラムに
従って動作を開始する(ステップ100)。ステップ1
01−1ではCPU31、ワーキングメモリ33および
リズムインターフェース41等の各レジスタ、フラグ等
をクリアして回路全体をイニシャライズし、ステップ1
01−2では楽器データメモリ43に初期データをロー
ドする。ステップ102では鍵盤10およびパネル20
の各操作子を走査して変更のあった操作子およびその操
作子情報を検出する。この検出は、例えば各操作子ごと
の操作子情報と各レジスタTEMPO、TOTLEV、
RHDLEV、RHCLEV、RHYPTN等に格納さ
れた前回の操作子情報との排他的論理和が0でない場合
を操作子情報変更すなわちイベント有りとして検出する
ことができる。なお、このステップ102ではリズムス
タート・ストップスイッチ24がスタートまたはストッ
プ側に押圧された場合にもその操作子情報を検出し、さ
らに楽器チェンジモード選択スイッチ29mの押圧等を
検出する。操作子情報としては例えばトータルボリウム
26およびバランス設定子25による設定値をそれぞれ
ディジタルデータ0〜15で表わし、このデータをトー
タル音量レジスタTOTLEV、ドラム系音量比レジス
タRHDLEVおよびノイズ系音量比レジスタRHCL
EVに格納する。 【0055】ステップ103ではステップ102でイベ
ントが検出されたか否かを判定し、イベントがなければ
ステップ102に戻ってさらにイベントの検出を行な
い、イベント有ならば以降のステップにおいて検出され
たイベントの種類に応じた処理を行なう。 【0056】ステップ102で検出されたイベントが鍵
の押下もしくは解除または楽音選択用操作子21の押下
による楽音変更であるときはステップ110に進む。ス
テップ110では、各鍵データまたは楽音選択データを
処理して鍵楽音インターフェース40に出力する。鍵楽
音インターフェース40はこれらのデータをさらに鍵楽
音形成回路65に送出する。 【0057】前記イベントがスタート・ストップスイッ
チ24によるスタート指令であれば、ステップ120で
ワーキングメモリ33内のリズムランフラグRHYRU
Nをセットした後、ステップ121でリズムテンポを同
期させる。これはリズムインターフェース41のファン
クションレジスタ47(図4)にデータ$01をロード
してファンクションレジスタ47にスタート信号STA
RTを発生させ、このスタート信号によってカウンタ4
9およびクロック発生器51をリセットすることにより
行なう。また、このスタート信号STARTの発生によ
ってリズムインターフェース41からCPU31に割り
込みがかかり、CPU31は後述する図8のステップ2
00以降の割込処理RHIRQによりリズムインターフ
ェース41およびパネルデータインターフェース42を
介してリズム音発生回路70にリズム音に関する各シリ
アルデータPTNDAT、LVINT、PANCDD等
を送出する。 【0058】ステップ102におけるイベントがスター
ト・ストップスイッチ24(図2)によるリズムストッ
プであるときは、ステップ131でデータ転送命令を送
出する。これは、リズムインターフェース41のファン
クションレジスタ47(図4)にデータ$20をロード
することによって行ない、この結果、リズム音源データ
PTNDATがリズム音発生回路70に転送される。さ
らにステップ132で表1に示すリズムランフラグRH
YRUN、拍変化時フラグRDISPF等のリズム関係
レジスタおよびフラグをクリアする。 【0059】ステップ102におけるイベントがテンポ
設定子27によるテンポの変更であるときは、ステップ
140でテンポデータTEMPOをリズムインターフェ
ース41のテンポレジスタ63(図4)にロードする。
このテンポレジスタ63に格納されたテンポデータによ
り1ビートのピッチすなわちリズムパターンを読み出す
テンポが決定される。 【0060】ステップ102におけるイベントがトータ
ルボリウム26またはバランス設定子25の設定値の変
更であるときは、これら各操作子の値TOTLEV、R
HDLEV、RHCLEVをそれぞれ対数音量メモリ3
6を参照して対数に変換した後加算(音量としては掛
算)してシンバル系音量NLEVおよびドラム系音量D
LEVを求め、シリアルデータLVINTに変換してリ
ズム音発生回路70に送出する。 【0061】ステップ102におけるイベントがリズム
選択スイッチ23の押下によるリズム種類RHYPTN
の変更であるときは、図7に示すリズムセット処理RH
YSET160を実行する。すなわち、ステップ163
では小節内タイミングカウンタTIMINGの内容を参
照して拍数レジスタHKPEの拍数をタイミングTIM
INGが0〜11なら1に、12〜23なら2に、24
〜35なら3に、36〜47なら4にそれぞれセットす
る。これは変更後のリズムを変更前と同一のタイミング
で継続させるためで、ステップ167で同一拍数、同一
拍内タイミングのリズムパターンデータが格納されたア
ドレスにパターンポインタPHPNTをセットする際に
用いる。ステップ164ではリズムランフラグRHYR
UNを検査しリズム進行中であればステップ165で拍
エンドフラグRHHENDをクリアする。これは拍エン
ドフラグRHHENDがセットされたままになっている
と、変更後のリズムが変更時のタイミング以降にイベン
トデータを有するときこれらのイベントデータの読取を
スキップしてしまうからである(ステップ401参
照)。変更後のリズムにおいても変更時のタイミング以
降にイベントデータが存在しないときはリズムポインタ
RHPNTをセットする際に拍エンドフラグRHHEN
Dをセットする。ステップ164の判定がリズム停止中
のときはリズムストップ処理の際ステップ132におい
て拍エンドフラグRHHENDは既にクリアされている
のでステップ165をスキップしてステップ166に進
む。 【0062】ステップ166では、リズム種類レジスタ
の内容RHYPTNで先頭パターンアドレスメモリ35
をアドレスして選択されたリズム種類の先頭アドレスを
読み出して先頭アドレスレジスタRHYROMに格納す
る。ステップ167ではリズムパターンメモリ34を先
頭アドレスRHYROMとパターンポインタRHPNT
との和で示されるアドレスで指定して先頭アドレスから
順次読み出し、読み出された拍エンドデータBEの数お
よび拍内タイミングHTIMINGと拍数HKPEおよ
びタイミングTIMINGとを比較してパターンポイン
タRHPNTをセットする。ステップ168ではリズム
パターンメモリ34の先頭アドレスRHYROMに格納
された楽器グループナンバIGNを読み出してパネルデ
ータインターフェース42に出力する。パネルデータイ
ンターフェース42はこの楽器グループナンバIGNを
シリアルデータPANCDDに変換してリズム音発生回
路70に送出する。ステップ169ではリズム種類RH
YPTNが3拍子および4拍子のいずれであるかを判定
し、3拍子であればステップ170で、4拍子であれば
ステップ171で最大タイミングレジスタTMPMAX
にそれぞれ1小節内の最大タイミング数である35およ
び47を記憶させる。 【0063】ステップ102でイベント検出後、イベン
トの種類ごとにステップ110〜171の処理を終了す
ると再びステップ102に戻って新たなイベントの検出
を行なう。 【0064】前述したように図1の電子楽器においては
スタート・ストップスイッチ27をスタートにしたと
き、およびカウンタ49が設定されたテンポに従って1
拍の1/12すなわち1ビートをカウントしたときリズ
ムインターフェース41からCPU31に割込信号RI
NTPTが送出される。従ってCPU31はリズムスタ
ート時と以後の1ビートごとに図8の割込処理INTR
PT200を実行する。 【0065】先ず、ステップ201では割込処理終了後
もとの状態に復帰できるように各レジスタ、プログラム
カウンタ等をセーブし、続いて図9に示すリズム音発生
データ出力処理RHIRQ210を実行する。 【0066】図9を参照して、ステップ211でリズム
ランフラグRHYRUNを検査してリズムが進行中か否
かを判定する。この判断がNOすなわちリズムが停止し
ている場合はリズム音データを出力する必要はないから
この処理RHIRQ210を終了し、ステップ260
(図8)で直ちに割り込みを解除し、もとの図6または
図7のルーチンに復帰する。ステップ211でリズムが
進行中ならばリズムデータ出力サブルーチンRHYCN
V400(図10)に進む。 【0067】図10を参照してステップ401では拍エ
ンドフラグRHHENDを検査し、拍エンドであれば以
後拍オーバーするまでのタイミングTMPCNTにイベ
ントデータは存在しないからそのままもとのルーチン
(図9)に戻る。拍エンドでなければステップ402で
リズムポインタRHPNTの内容をYレジスタにセット
し、続いてステップ403および404で読出パターン
先頭アドレスRHYROMとYレジスタの内容(すなわ
ちリズムポインタの内容RHPNT)との和でリズムパ
ターンメモリ34をアドレスして図3(c)の第1バイ
トのチャンネルデータCHNO*および拍内タイミング
データHTIMINGを読み出しAレジスタおよびXレ
ジスタに格納する。次にステップ405でAレジスタの
内容と$0Fとの論理積を求めAレジスタの内容を下位
4ビットの拍内タイミングデータだけ残し、ステップ4
06でこの拍内タイミングとテンポカウンタTMPCN
Tで示されるタイミングが一致するか否かを判定する。
ステップ406でこれらのタイミングが一致していれば
このデータは現在処理すべきタイミングTMPCNTの
もので有効であるから、ステップ407でポインタとし
てのYレジスタの内容を歩進させ、ステップ408−1
で図3(c)のイベントデータEVTの第2バイトのピ
ッチPITCHおよびレベルLEVELデータを読み出
してAレジスタに格納する。ステップ408−2ではX
レジスタからチャンネルデータCHNO*を抽出し、ス
テップ408−3ではこのチャンネルデータCHNO*
とリズム種類レジスタRHYPTNの内容とをアドレス
データとして楽器データメモリ43をアクセスし対応す
る修正チャンネルナンバCHNO*を読み出す。ステッ
プ409ではAレジスタに格納されたピッチデータPI
TCHおよびレベルデータLEVELをリズム音源デー
タレジスタ45(図4)に、また、上述のようにして楽
器データメモリ43から読み出された修正チャンネルナ
ンバCHNO*をチャンネルレジスタ46(図4)に出
力する。 【0068】ステップ410ではさらに次のイベントデ
ータEVTを読み出すべくリズムポインタとしてのYレ
ジスタの内容をさらに歩進する。ステップ411〜41
4ではステップ403〜406の手順を繰り返しステッ
プ407〜414で現在のタイミングTMPCNTと同
一の拍内タイミングを有するイベントデータEVTを全
て読み出す。ステップ406または414において同一
拍内タイミングを有するイベントデータが存在しないと
きはステップ415に進み、ステップ405または41
3でAレジスタに残したタイミングデータが$0D以上
か否かを判定する。拍内タイミングは必ず$0〜$Bで
あるので、Aレジスタの内容Aが$0D以上になるのは
拍エンドデータBEかリターンデータRNTを読み取っ
たときである。そこで上記判定でAレジスタ≧$0Dの
ときは次にステップ416でAレジスタ=$0Fか否か
判定し、Aレジスタ=$0Fすなわちリターンであれば
ステップ417でYレジスタをクリアし、Aレジスタ≠
$0Fすなわち拍エンドであればステップ417をスキ
ップしてステップ418に進む。ステップ418では拍
エンドフラグRHHENDをセットし、ステップ419
でYレジスタの内容を歩進し、ステップ420でリズム
ポインタRHPNTにYレジスタの内容をセットし、も
とのルーチン(図9ステップ240)に戻る。上記のス
テップ417,419および420の処理によりリター
ンデータRNTが検出されたときリズムポインタPHP
NTは1にセットされ、また拍エンドデータBEが検出
されたときはリズムポインタRHPNTはステップ41
9において拍エンドデータBEが格納された番地の次の
番地を示すこととなる。ステップ415の判定において
拍内タイミングが拍エンド/リターンではない場合はス
テップ420に進み、リズムポインタPHPNTにタイ
ミングTMPCNTと一致しない拍内タイミングを読み
出したときの番地がそのまま格納された後図9のルーチ
ンのステップ240に戻る。 【0069】図9を参照して、ステップ240ではリズ
ムインターフェース41にデータ転送命令を送出する。
これはファンクションレジスタ47(図4)をアドレス
で指定して$20をロードすることによって行なう。す
ると、ファンクションレジスタ46が転送信号TRAN
Sを出力し、この信号がP/S変換器60に印加され、
ステップ409でリズムインターフェース41に出力さ
れシフトレジスタ58にチャンネルごとに格納されてい
るピッチおよびレベルデータならびにシフトレジスタ5
9に格納されているキーオンデータKONなどがP/S
変換器61で9ビットのシリアルデータPTNDATに
変換されリズム音発生回路70(図1)に転送される。 【0070】ステップ241でテンポカウンタTMPC
NTを歩進してステップ242でテンポカウンタの内容
TMPCNTから拍オーバーか否かを判定する。1拍内
のタイミングは0〜11の12個であるからテンポカウ
ンタの示すタイミングTMPCNTがオーバーフローし
たときは拍オーバーである。ステップ242で拍オーバ
ーと判定されると、次にステップ243でタイミングカ
ウンタTIMINGを歩進する。小節オーバーのときは
必ず拍オーバーであり、拍オーバーは小節オーバーでも
ある可能性があるから、次にステップ244でステップ
242の拍オーバーは小節オーバーか否かをタイミング
カウンタの内容TIMINGが最大テンポ数TMPMA
Xに達したか否かで判定する。小節オーバーであれば、
ステップ242で拍エンドフラグRHHENDをリセッ
トし、ステップ246でタイミングカウンタTIMIN
GおよびテンポカウンタTMPCNTをリセットした
後、図8のステップ260に戻る。また拍オーバーでは
あるが小節オーバーでないときはステップ247で拍エ
ンドフラグRHHENDをリセットし、ステップ248
でテンポカウンタTMPCNTをリセットした後、図8
のステップ260に戻る。 【0071】ステップ242の判定で拍オーバーでない
ときはステップ249でタイミングカウンタTIMIN
Gをインクリメントした後、ステップ250で図8のス
テップに戻る。 【0072】図8を参照して、リズム音発生データ出力
処理RHIRQ(図9)のステップ211、246、2
48および249からステップ250を介してリターン
した後、ステップ260ではこの割込処理INTRPT
を実行するために待避させていたプログラムカウンタお
よび各レジスタ等を復帰させ、割込前の図6および図7
の処理に戻る。 【0073】ステップ10(図6)で検出されたイベン
トが楽器チェンジモード選択スイッチ29mの押下によ
る楽器の変更である場合は図11に示すリズム楽器変更
ルーチンRHYINST CHANGE 500を実行
する。図11において、ステップ501ではチャンネル
ナンバカウンタCHNCNTの内容値を1にセットす
る。ステップ502では、チャンネルナンバカウンタC
HNCNTの値とリズム種類レジスタRHYPTNの内
容値とをアドレスデータとして楽器データメモリ43
(図1)にアクセスし、対応する修正チャンネルナンバ
CHNO*を読み出す。ステップ503ではチャンネル
ナンバカウンタCHNCNTの内容を表示インターフェ
ース39bを介し表示器28に送りチャンネルナンバと
して表示する。さらにステップ504では、前述の修正
チャンネルナンバCHNO*をアドレスデータとして楽
器名表示データメモリ44(図1)から表示データを読
み出しこれを表示器28にて表示する。次に、ステップ
505において、アップスイッチ29u(図2)がオン
か否かを判定し、もしこれがオンであればステップ50
6においてチャンネルナンバカウンタCHNCNTの内
容値が8か否かを判定する。この内容値が8であれば直
ちに前述のステップ502以降の処理に戻り、この内容
値が8でなければステップ507においてこの内容値に
1を加算した後ステップ502以降の処理に戻る。ステ
ップ505においてアップスイッチ29uがオンでなけ
れば、ステップ508においてダウンスイッチ29d
(図2)がオンか否かを判定する。もし、ダウンスイッ
チ29dがオンであれば、ステップ509においてチャ
ンネルナンバカウンタの内容値が1か否かを判定する。
もしこの内容値が1であればステップ502以降の処理
に戻り、この内容値が1でなければステップ510にお
いてこの内容値から1を減算した後ステップ502以降
の処理に戻る。ステップ508の判定において、ダウン
スイッチ29dがオンでなければステップ511におい
てC3からC4のいずれかの白鍵がオンか否かを判定す
る。もしいずれかの白鍵がオンとなっておれば、ステッ
プ512においてチャンネルナンバカウンタCHNCN
Tの内容値とリズム種類レジスタRHYPTNの内容値
とをアドレスデータとして、楽器データメモリ43に押
下された白鍵に対応するキーデータを修正チャンネルナ
ンバCHNO*として書き込み、以後ステップ502以
降の処理を行なう。ステップ511において、いずれの
白鍵もオンとなっておらなければ、ステップ513にお
いてモード選択スイッチ29m(図2)がオフか否かを
判定する。もしこのスイッチがオフであればこのルーチ
ンの処理を終了しステップ102(図6)に戻る。も
し、モード選択スイッチ29mがオフでなければ再びス
テップ505以降の処理を行なう。 【0074】以上のようにこの実施例によれば、例えば
C3からC4の8個の白鍵のいずれかの押下により、こ
れらの白鍵に予め対応づけられたチャンネルナンバを修
正チャンネルナンバCHNO*として楽器データメモリ
の所望のアドレスに書き込むことが可能となるため、極
めて簡単な操作によりリズムパターンに基づき駆動され
るリズム音源をユーザサイドで変更設定することが可能
となり、自動リズム演奏のより一層の多様化を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の1実施例に係る自動リズム演奏装
置のブロック構成図 【図2】 図1の楽器のパネルのリズム部における各操
作子の配置図 【図3】 図1の装置のリズムパターンメモリに格納さ
れたデータ構成図 【図4】 図1の装置のリズムインターフェースの詳細
ブロック図 【図5】 図1の装置のリズム音発生回路の詳細ブロッ
ク図 【図6】 図1の装置の動作説明のためのフローチャー
ト図 【図7】 図1の装置の動作説明のためのフローチャー
ト図 【図8】 図1の装置の動作説明のためのフローチャー
ト図 【図9】 図1の装置の動作説明のためのフローチャー
ト図 【図10】 図1の装置の動作説明のためのフローチャ
ート図 【図11】 図1の装置の動作説明のためのフローチャ
ート図 【符号の説明】 22:リズム用操作子、23(23−1,23−2,
…):リズム選択スイッチ、28:表示器、29m:楽
器チェンジモード選択スイッチ、29u:アップスイッ
チ、29d:ダウンスイッチ、30:制御部、31:C
PU、34:リズムパターンメモリ、41:リズムイン
ターフェース、42:パネルデータインターフェース、
43:楽器データメモリ、70:リズム音発生回路、7
6:楽器ナンババランスチャンネルROM、90,9
5:サウンドシステム。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.複数の各リズム楽器音を示す番号と各番号に対応す
    るリズム楽器音の発音タイミングとを含むリズムパター
    ンデータが格納されたパターンメモリと、 上記各リズム楽器音の番号を上記複数の各リズム楽器音
    を示す番号中の他の番号に変換するための変換データを
    記憶する変換データメモリと、 上記パターンメモリから発音タイミングにもとづいてリ
    ズム楽器音を示す番号を読み出すパターン読み出し手段
    と、 上記パターン読み出し手段によって読み出された番号を
    上記変換データメモリに記憶された変換データにしたが
    って上記複数の各リズム楽器音を示す番号中の他の番号
    へ変換する変換手段と、 上記変換された番号にもとづいて、該番号に対応するリ
    ズム楽器音を発生する楽器音発生回路とを具備すること
    を特徴とする自動リズム演奏装置。 2.複数の各リズム楽器音を示す番号と各番号に対応す
    るリズム楽器音の発音タイミングとを含むリズムパター
    ンデータが格納されたパターンメモリから該パターンデ
    ータを読み出し、読み出したパターンデータにもとづい
    てリズム楽器音を発生する自動リズム演奏方法であっ
    て、 上記パターンメモリから発音タイミングにもとづいてリ
    ズム楽器音を示す番号を読み出すパターン読み出しステ
    ップと、 上記各リズム楽器音の番号を上記複数の各リズム楽器音
    を示す番号中の他の番号に変換するための変換データを
    記憶した変換データメモリから、該変換データを読み出
    す変換データ読み出しステップと、 上記パターン読み出しステップで読み出された番号を、
    上記変換データ読み出しステップで読み出した変換デー
    タにしたがって、上記複数の各リズム楽器音を示す番号
    中の他の番号へ変換する変換ステップと、 上記変換された番号にもとづいて、該番号に対応するリ
    ズム楽器音を発生するステップとを具備することを特徴
    とする自動リズム演奏方法。
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