JP2869441B2 - テーパローラベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定方法及び装置 - Google Patents

テーパローラベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定方法及び装置

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JP2869441B2
JP2869441B2 JP6021457A JP2145794A JP2869441B2 JP 2869441 B2 JP2869441 B2 JP 2869441B2 JP 6021457 A JP6021457 A JP 6021457A JP 2145794 A JP2145794 A JP 2145794A JP 2869441 B2 JP2869441 B2 JP 2869441B2
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shim thickness
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tapered roller
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C25/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
    • F16C25/06Ball or roller bearings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスミッションの
メインシャフト、カウンタシャフト等に用いられるテー
パローラベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定装
置に関し、特に、測定工数の低減及び測定精度の向上を
図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスミッションのメインシャフト、
カウンタシャフトに使用しているテーパローラベアリン
グは、ある一定のエンドプレーを持たせて組み付ける必
要がある。即ち、図7に示すにように、テーパローラベ
アリング1は、回転軸としての例えばメインシャフトの
インプットシャフト部2外周面と、トランスミッション
ケース3の端壁側カバー3Aの開口部3a内周面との間
に介装される。前記端壁側カバー3Aには、インプット
シャフト部2に嵌装されるキャップ4がボルト5により
固定され、該キャップ4によって、前記テーパローラベ
アリング1のアウターレースが押さえられる。
【0003】ここで、トランスミッションを組み立てる
際には、メインシャフトのアウトプットシャフト部を支
持する他のベアリングの支持位置を基準として、前記イ
ンプットシャフト部2を支持するテーパローラベアリン
グ1のアウタレースと、該アウタレースを押さえる前記
キャップ4内端面との隙間(遊び:エンドプレー)を所
定量に保持する必要がある。
【0004】このため、従来では、テーパローラベアリ
ング1のアウタレースと、キャップ4内端面との間に所
定厚さのシム6を介在させ、該シム厚の調節により、所
定量のエンドプレーを確保するようにしている。このよ
うに所定量のエンドプレーを確保する場合、各トランス
ミッションの組み立て毎にシム厚を調節する必要があ
り、従来では図8に示すような測定具7をメインシャフ
ト8にセットし、この測定具7により必要とするシム厚
を測定し、このシム厚となるようにシムを選定するよう
にしている。
【0005】測定具7による測定方法を簡単に説明する
と、測定具7をワーク9(メインシャフト8が組み込ま
れたトランスミッションケース)を乗せる。測定具7に
アウターレース9を入れ、更に、キャップ10を取付ボ
ルト11にて所定の締付トルクで締め付ける。メインシ
ャフト8のインプットシャフト部8Aを3回以上回転す
る。2つのダイヤルゲージ12を読み、その値の平均値
を計算する。計算した結果がシム厚である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシム厚測定方法にあっては、シム厚の測定に
当たって、測定具の0調整を行う際に過去のデータを用
いた係数を使用するようにしている。この係数は過去の
データに基づいた値であって真の値ではないため、シム
厚を正確に測定することはできない。
【0007】この結果、テーパローラベアリングの寿命
が短くなる等、テーパローラベアリングの品質の低下を
来し、ひいてはトランスミッション自体の品質を低下さ
せる原因となる。このため、前記係数をより真の値に近
づけることが必要であるが、このためには、多くのデー
タを繰り返し取る必要があり、面倒で手間の係る作業が
必要があった。
【0008】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、シム厚測定に必要なデータを自動的に取っ
て、シム厚を演算して求める構成とすることにより、真
のシム厚を簡単かつ短時間で得ることのできる方法並び
に装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、回転軸と固定部との間に介装されるテーパロ
ーラベアリングのエンドプレー調整用のシム厚を測定す
る方法であって、前記固定部端面に前記テーパローラベ
アリングのアウタレースに当接するスペーサ部を有する
ベースをセットし、該ベースに荷重を印加しつつ回転軸
を回転し、そのときの前記ベースと固定部端面との隙間
変位を計測しつつ固定部に印加される荷重を計測し、該
計測データにより回帰分析を行って回帰式を得、該回帰
式に基づいて前記荷重0の隙間量を求め、前記スペーサ
部厚をA、前記隙間量をB、前記エンドプレーをC、前
記シム厚をDとした時、D=A−B−Cを演算して、シ
ム厚Dを求めるようにした。
【0010】請求項2記載の発明は、回転軸と固定部と
の間に介装されるテーパローラベアリングのエンドプレ
ー調整用のシム厚を測定する装置であって、前記固定部
端面にセットされ、前記テーパローラベアリングのアウ
タレースに当接するスペーサ部を有するベースと、該ベ
ースに荷重を印加する荷重印加手段と、前記回転軸を回
転する回転手段と、前記ベースと固定部端面との隙間変
位を計測する隙間変位計測手段と、固定部に印加される
荷重を計測する荷重測定手段と、該計測データにより回
帰分析を行って回帰式を得る手段と、該回帰式に基づい
て前記荷重0の隙間量を求める手段と、前記スペーサ部
厚、前記隙間量及び前記エンドプレーに基づいてシム厚
を演算する手段と、を含んで構成した。
【0011】請求項3記載の発明は、前記ベースに、前
記荷重印加手段、前記回転手段、前記隙間変位計測手段
及び荷重測定手段が夫々一体に取り付けるようにした。
請求項4記載の発明は、前記ベースを円形板から形成
し、その中央部には、回転軸端部が挿通される開口部を
設け、該開口部の内端周部から環状に張り出すスペーサ
部を設けた構成とする。
【0012】請求項5記載の発明は、前記荷重印加手段
をアクチュエータから構成してなる。請求項6記載の発
明は、前記アクチュエータをベース上面に固定取付し、
アクチュエータの作動ロッドの前・後端部を、夫々アク
チュエータ本体の両端部から突出し、該アクチュエータ
本体先端部から突出する作動ロッド前端部外周面にはお
ねじ部を形成し、ベースに形成された貫通孔を貫通する
作動ロッド前端部外周面のおねじ部を端壁側カバーに形
成されためねじ部に嵌合させる一方、アクチュエータ本
体後端部から突出する作動ロッド後端部には該作動ロッ
ドをねじ嵌合するときの回転用摘み部を設けるようにし
た。
【0013】請求項7記載の発明は、前記回転手段を、
モータと、該モータの回転軸に取り付けられた駆動ギヤ
と、前記回転軸端部に嵌合取付され、前記駆動ギヤに噛
合する被動ギヤと、から構成した。請求項8記載の発明
は、前記隙間変位計測手段の本体をベース上面に固定取
付し、該本体前端部から突出する測定部をベースに形成
された貫通孔を貫通してベース下面から突出させ、固定
部端面に当接し得るように構成した。
【0014】請求項9記載の発明は、前記荷重測定手段
をベース上面に固定取付される歪みゲージから構成し
た。
【0015】
【作用】請求項1及び2記載の発明においては、シム厚
測定に必要なデータを自動的に取って、シム厚を演算し
て求める構成であるから、真のシム厚を正確に測定する
ことができ、テーパローラベアリングの寿命の向上を図
れる等、テーパローラベアリングの品質向上を図れ、真
のシム厚を簡単かつ短時間で得ることができ、作業時間
の短縮化を図れ、作業性の向上を図ることができる。
【0016】請求項3及び4記載の発明においては、ベ
ースを固定部端面にセットするだけで、シム厚を容易に
測定することができる。請求項5及び6記載の発明にお
いては、荷重を固定部に容易にかつ確実に印加すること
ができる。請求項7記載の発明においては、回転軸を容
易にかつ確実に回転することができる。
【0017】請求項8記載の発明においては、隙間変位
を容易にかつ確実に測定することができる。請求項9記
載の発明においては、荷重を容易にかつ確実に測定する
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図1〜図3は、本発明のテーパローラベアリン
グエンドプレー調節用のシム厚測定装置の一実施例を示
す図である。図1及び図2において、この実施例のテー
パローラベアリング20は、回転軸としての、トランス
ミッション21のメインシャフト22のインプットシャ
フト部22Aの外周面と、固定部としての、トランスミ
ッションケース23の端壁側カバー23Aの開口部23
a内周面との間に介装されるものである。
【0019】シム厚測定装置24は、前記端壁側カバー
23A端面にセットされ、テーパローラベアリング20
のアウタレース20Aに当接するスペーサ部25Aを有
するベース25と、該ベース25に荷重を印加する荷重
印加手段としてのアクチュエータ、例えば油圧シリンダ
26と、メインシャフト22を回転する回転手段と、前
記ベース25と端壁側カバー23A端面との隙間変位を
計測する変位測定機27と、端壁側カバー23Aに印加
される荷重を計測する荷重測定手段としての歪みゲージ
28と、該計測データにより回帰分析を行って回帰式を
得る手段、該回帰式に基づいて前記荷重0の隙間量を求
める手段及び前記スペーサ部厚、前記隙間量及び前記エ
ンドプレーに基づいてシム厚を演算する手段をソフトウ
ェア的に装備した後述のコンピュータと、を含んで構成
される。
【0020】ここで、前記ベース25は、円形板から形
成される。ベース25の中央部には、インプットシャフ
ト部22Aが挿通される開口部25Bが設けられ、該開
口部25Bの内端周部から環状に張り出すスペーサ部2
5Aが設けられている。前記油圧シリンダ26は3つ設
けられ、ベース25上面の周方向に離間する3箇所に夫
々固定取付される。各油圧シリンダ26の作動ロッドと
してのピストンロッド26Aの前・後端部は、夫々シリ
ンダ本体26Bの両端部から突出され、該シリンダ本体
26B先端部から突出するピストンロッド26A前端部
外周面にはおねじ部26aが形成され、ベース25に形
成された貫通孔25Cを貫通するピストンロッド26A
前端部外周面のおねじ部26aは端壁側カバー23Aに
形成されためねじ部23bに嵌合される。又、シリンダ
本体26B後端部から突出するピストンロッド26A後
端部には該ピストンロッド26Aをねじ嵌合するときの
回転用摘み部26Cが設けられている。
【0021】前記回転手段は、ベース25上面にブラケ
ット29を介して固定支持されたモータ30と、該モー
タ30の回転軸30Aに取り付けられた駆動ギヤ31
と、前記インプットシャフト部22A先端部に嵌合取付
され、前記駆動ギヤ31に噛合する被動ギヤ32と、か
ら構成される。従って、モータ30の駆動により、その
回転駆動力が駆動ギヤ31及び被動ギヤ32を介してイ
ンプットシャフト部22Aに伝達され、該インプットシ
ャフト部22Aが回転される。
【0022】前記変位測定機27は2つ設けられ、ベー
ス25上面の前記油圧シリンダ26固定箇所の内側の周
方向に離間する2箇所に夫々配置され、各変位測定機2
7の本体27Aはベース25上面に固定取付される。こ
の各変位測定機27の本体27A前端部から突出する測
定部27Bはベース25に形成された貫通孔25Dを貫
通してベース25下面から突出して、端壁側カバー23
A上面に当接し得るようになっている。
【0023】前記歪みゲージ28は2つ設けられ、ベー
ス25上面の前記変位測定機27固定箇所の内側の周方
向に離間する2箇所に夫々固定取付される。次に、前記
モータ30と油圧シリンダ26の制御構造と、シム厚の
演算制御構造を、図3を参照して説明する。即ち、前記
モータ30と油圧シリンダ26の制御を行うシーケンサ
33がコントロールユニットC/Uに設けられており、
該シーケンサー33からの信号はモータ30と油圧シリ
ンダ26の油圧回路に介装される油圧制御バルブコント
ローラ34に入力される。
【0024】一方、2つの変位測定機27からの信号は
夫々アンプ35及びA/D変換器36を介してコントロ
ールユニットC/Uに設けられたコンピュータ37に入
力され、2つの歪みゲージ28からの信号も夫々アンプ
35及びA/D変換器36を介してコンピュータ37に
入力される。又、コンピュータ37からは、上記シーケ
ンサ33とシム種類表示装置38とに制御信号が出力さ
れる。
【0025】次に、かかる構成の作用について説明す
る。図1において、トランスミッションケース23内に
メインシャフト22を組み付けた半組立品の上端部にシ
ム厚測定装置24がセットされ、シム厚が測定される。
先ず、ベース25を端壁側カバー23A上面にセット
し、その開口部23aにインプットシャフト部22Aを
挿通させる。又、油圧シリンダ26のピストンロッド2
6Aを貫通孔25Cに貫通させ、回転用摘み部26Cに
よりピストンロッド26Aを回転させて、該ピストンロ
ッド26A前端部外周面のおねじ部26aを端壁側カバ
ー23Aに形成されためねじ部23bに嵌合させ、ベー
ス25を端壁側カバー23Aに固定する。
【0026】このようにして、シム厚測定装置24がセ
ットされた後、油圧シリンダ26に油圧を供給しかつ油
圧を上げていき、ベース25に荷重を印加して該荷重を
増大しつつ、モータ30を駆動してインプットシャフト
部22Aを回転させる。そのときのベース25と端壁側
カバー23A上面との隙間変位を変位測定機27により
計測しつつ端壁側カバー23Aに印加される荷重を歪み
ゲージ28により計測し、これらの計測データをコンピ
ュータ37に入力する。そして、油圧シリンダ26に油
圧を供給し、モータ30を駆動してインプットシャフト
部22Aを回転させ、計測データをコンピュータ37に
入力する動作を繰り返し行う。
【0027】コンピュータ37側では、前記計測データ
により回帰分析を行って回帰式を得、該回帰式に基づい
て前記荷重0の隙間量を求め、図4に示す、前記スペー
サ部25A厚をA、前記隙間量をB、前記エンドプレー
をC、前記シム厚をDとした時、D=A−B−Cを演算
して、シム厚Dを求める作用を行う。次に、かかる作用
をコンピュータ37とシーケンサ33の制御内容を説明
する図5のフローチャートに従って詳細に説明する。
【0028】フローチャートにおいて、スタート(装置
の起動)後に、ステップ1では、モータ30をONして
インプットシャフト部22Aを回転させ、ステップ2に
てベース25に荷重(締付トルク)を印加して該荷重を
増大させる。ステップ3においては、印加荷重が規定荷
重に達したか否かを判定し、規定荷重に達すれば、ステ
ップ4に進んでモータ30をOFFする。ここまでの制
御はシーケンサ33により実行される。
【0029】ステップ5では、ベース25と端壁側カバ
ー23A上面との隙間変位量データと、端壁側カバー2
3Aに印加される荷重データを取得し、ステップ6に進
んで、これのデータを記憶する。ステップ7では、デー
タ数nが所定値xになったか否かを判定し、データ数n
が所定値xになっていなければ、ステップ1に戻り、デ
ータ数nが所定値xになれば、ステップ8に進んで回帰
分析を行い、ステップ9に進む。ステップ9では、取得
したデータのうち不良データ数が判定され、不良データ
数が多ければ、ステップ10に進んで全データを廃棄し
て、ステップ1に戻る。不良数が少なければ、ステップ
11に進んで不良データを除外する。
【0030】ここで、不良データは図6のように適正デ
ータbから外れたデータaであり、これらを除外する。
ステップ12では、再び回帰分析を実行して回帰式を
得、ステップ13では、回帰式に基づいて荷重0の隙間
量を求め、スペーサ部厚をA、前記隙間量をB、前記エ
ンドプレーをC、前記シム厚をDとした時、D=A−B
−Cを演算して、シム厚Dを求め、ステップ14に進ん
で選択するべきシムの種類を表示する。
【0031】ここまでの制御はコンピュータ37により
実行される。シーケンサ33では、ステップ15におい
て装置を原点に復帰させてフローを終了させる。かかる
構成によると、測定装置24をトランスミッションの半
組立品にセットし、シム厚測定に必要なデータを自動的
に取って、シム厚を演算して求める構成であるから、真
のシム厚を正確に測定することができ、テーパローラベ
アリング20の寿命の向上を図れる等、テーパローラベ
アリング20の品質向上を図れ、ひいてはトランスミッ
ション自体の品質を向上することができると共に、真の
シム厚を簡単かつ短時間で得ることができ、従来のよう
に、面倒で手間の係る作業が不要であり、作業時間の短
縮化を図れ、作業性の向上を図ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、請求項2記載の発明による装置によって、
回転軸と固定部との間に介装されるテーパローラベアリ
ングのエンドプレー調整用のシム厚を測定する方法であ
って、前記固定部端面にベースをセットし、該ベースに
荷重を印加しつつ回転軸を回転し、そのときのベースと
固定部端面との隙間変位を計測しつつ固定部に印加され
る荷重を計測し、該計測データにより回帰分析を行って
回帰式を得、該回帰式に基づいて前記荷重0の隙間量を
求め、前記スペーサ部厚をA、前記隙間量をB、前記エ
ンドプレーをC、前記シム厚をDとした時、D=A−B
−Cを演算して、シム厚Dを求めるようにしたから、真
のシム厚を正確に測定することができ、テーパローラベ
アリングの品質向上を図れると共に、真のシム厚を簡単
かつ短時間で得ることができ、作業時間の短縮化を図
れ、作業性の向上を図ることができる。
【0033】請求項3記載の発明によると、請求項4記
載の発明のようなベースに、荷重印加手段、回転手段、
隙間変位計測手段及び荷重測定手段を夫々一体に取り付
ける構成により、ベースを固定部端面にセットするだけ
で、シム厚を容易に測定することができる。請求項5記
載の発明によると、前記荷重印加手段をアクチュエータ
から構成し、該アクチュエータを請求項6記載の発明の
ように構成したから、荷重を固定部に容易にかつ確実に
印加することができる。
【0034】請求項7記載の発明によると、前記回転手
段を、モータと、該モータの回転軸に取り付けられた駆
動ギヤと、前記回転軸端部に嵌合取付され、前記駆動ギ
ヤに噛合する被動ギヤと、から構成したから、回転軸を
容易にかつ確実に回転することができる。請求項8記載
の発明によると、前記隙間変位計測手段の本体をベース
上面に固定取付し、該本体前端部から突出する測定部は
ベースに形成された貫通孔を貫通してベース下面から突
出させて固定部端面に当接し得るように構成したから、
隙間変位を容易にかつ確実に測定することができる。
【0035】請求項9記載の発明によると、前記荷重測
定手段をベース上面に固定取付される歪みゲージから構
成したから、荷重を容易にかつ確実に測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシム厚測定装置の一実施例を示す断
面図
【図2】 同上装置の斜視図
【図3】 同上装置における制御構造を説明するブロッ
ク図
【図4】 シム厚測定方法を説明する断面図
【図5】 同上装置の制御内容を説明するフローチャー
【図6】 荷重と隙間量との関係を示す特性図
【図7】 トランスミッションのメインシャフトのイン
プットシャフト部部分の構造を示す斜視図
【図8】 従来のシム厚測定具の断面図
【符号の説明】
20 テーパローラベアリング 20A アウタレース 21 トランスミッション 22 メインシャフト 22A インプットシャフト部 23 トランスミッションケース 23A 端壁側カバー 24 シム厚測定装置 25 ベース 25A スペーサ部 26 油圧シリンダ 27 変位測定機 28 歪みゲージ 33 シーケンサー 37 コンピュータ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と固定部との間に介装されるテーパ
    ローラベアリングのエンドプレー調整用のシム厚を測定
    する方法であって、前記固定部端面に前記テーパローラ
    ベアリングのアウタレースに当接するスペーサ部を有す
    るベースをセットし、該ベースに荷重を印加しつつ回転
    軸を回転し、そのときの前記ベースと固定部端面との隙
    間変位を計測しつつ固定部に印加される荷重を計測し、
    該計測データにより回帰分析を行って回帰式を得、該回
    帰式に基づいて前記荷重0の隙間量を求め、前記スペー
    サ部厚をA、前記隙間量をB、前記エンドプレーをC、
    前記シム厚をDとした時、D=A−B−Cを演算して、
    シム厚Dを求めるようにしたことを特徴とするテーパロ
    ーラベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定方法。
  2. 【請求項2】回転軸と固定部との間に介装されるテーパ
    ローラベアリングのエンドプレー調整用のシム厚を測定
    する装置であって、前記固定部端面にセットされ、前記
    テーパローラベアリングのアウタレースに当接するスペ
    ーサ部を有するベースと、該ベースに荷重を印加する荷
    重印加手段と、前記回転軸を回転する回転手段と、前記
    ベースと固定部端面との隙間変位を計測する隙間変位計
    測手段と、固定部に印加される荷重を計測する荷重測定
    手段と、該計測データにより回帰分析を行って回帰式を
    得る手段と、該回帰式に基づいて前記荷重0の隙間量を
    求める手段と、前記スペーサ部厚、前記隙間量及び前記
    エンドプレーに基づいてシム厚を演算する手段と、を含
    んで構成されたことを特徴とするテーパローラベアリン
    グエンドプレー調節用のシム厚測定装置。
  3. 【請求項3】前記ベースに、前記荷重印加手段、前記回
    転手段、前記隙間変位計測手段及び荷重測定手段が夫々
    一体に取り付けられてなる請求項2記載のテーパローラ
    ベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定装置。
  4. 【請求項4】前記ベースは円形板から形成され、その中
    央部には、回転軸端部が挿通される開口部が設けられ、
    該開口部の内端周部から環状に張り出すスペーサ部が設
    けられた構成である請求項2又は3記載のテーパローラ
    ベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定装置。
  5. 【請求項5】前記荷重印加手段はアクチュエータからな
    る請求項2〜4のうちいずれか一つに記載のテーパロー
    ラベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定装置。
  6. 【請求項6】前記アクチュエータはベース上面に固定取
    付され、アクチュエータの作動ロッドの前・後端部は、
    夫々アクチュエータ本体の両端部から突出され、該アク
    チュエータ本体先端部から突出する作動ロッド前端部外
    周面にはおねじ部が形成され、ベースに形成された貫通
    孔を貫通する作動ロッド前端部外周面のおねじ部は端壁
    側カバーに形成されためねじ部に嵌合される一方、アク
    チュエータ本体後端部から突出する作動ロッド後端部に
    は該作動ロッドをねじ嵌合するときの回転用摘み部が設
    けられてなる請求項5記載のテーパローラベアリングエ
    ンドプレー調節用のシム厚測定装置。
  7. 【請求項7】前記回転手段は、モータと、該モータの回
    転軸に取り付けられた駆動ギヤと、前記回転軸端部に嵌
    合取付され、前記駆動ギヤに噛合する被動ギヤと、から
    構成される請求項2〜6のうちいずれか一つに記載のテ
    ーパローラベアリングエンドプレー調節用のシム厚測定
    装置。
  8. 【請求項8】前記隙間変位計測手段の本体はベース上面
    に固定取付され、該本体前端部から突出する測定部はベ
    ースに形成された貫通孔を貫通してベース下面から突出
    して、固定部端面に当接し得るように構成されてなる請
    求項2〜7のうちいずれか一つに記載のテーパローラベ
    アリングエンドプレー調節用のシム厚測定装置。
  9. 【請求項9】前記荷重測定手段はベース上面に固定取付
    される歪みゲージからなる請求項2〜8のうちいずれか
    一つに記載のテーパローラベアリングエンドプレー調節
    用のシム厚測定装置。
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