JP2869018B2 - 腎症候性出血熱ウイルスの検出方法 - Google Patents
腎症候性出血熱ウイルスの検出方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腎症候性出血熱ウイル
スの検出方法に関し、更に詳細には該ウイルスの特異的
な核酸領域の遺伝子工学的検出方法に関する。本発明は
また、このような遺伝子工学的検出のために使用する検
出用プライマーに関する。
スの検出方法に関し、更に詳細には該ウイルスの特異的
な核酸領域の遺伝子工学的検出方法に関する。本発明は
また、このような遺伝子工学的検出のために使用する検
出用プライマーに関する。
【0002】
【従来の技術】腎症候性出血熱(hemorrhagic fever wi
th renal syndrome :以下、HFRSと略す)は人畜共
通感染症の一つであり、ネズミによって媒介される。ヒ
トでは腎障害を主症状とする急性感染を引起し、ネズミ
(野ネズミ、あるいは実験室におけるラット)では持続
感染がしばしばみられ感染源となっている。極東アジア
からロシア、欧州一帯に広く分布し、最近では、米国で
も患者の発生が報告されている〔サイエンス(Scienc
e)、第262巻、第914〜917頁(1993)〕。
年間の患者発生は世界で数十万にも達し、日本において
も、実験室のラットからの感染、死亡例が報告されてい
る。HFRSウイルス(以下HFRSVと略記する)
は、1978年にリー (Lee)らによって高麗セスジネズ
ミの肺からハンタン(Hantaan)株が分離されて以来、野
生あるいは実験室のネズミ、更にはHFRS患者で10
種以上のHFRSVが、肺、血液、腫瘍、膵などから分
離されており、日本の実験動物ラットからもB−1株が
分離されている。極東アジア地区で最も病原性が強いの
はハンタン属HFRSVのハンタン株で死亡率は10〜
15%に至る〔アニテックス、第5巻、第6号、第27
3〜276頁(1993)〕。B−1株はソウル属HF
RSVでラットを宿主とし、現在日本で流行しているタ
イプのウイルスであり、ハンタン株に比べ病原性は弱い
が、感染力は強い。HFRSVはブニヤウイルス(buny
avirus) 科に属する一本鎖RNAウイルスであり、その
RNAは大、中、小(L鎖、M鎖、S鎖)の3分節をな
している。HFRSVのRNAの複製はRNA依存性R
NAポリメラーゼによって行われ、ウイルスが活動中の
感染細胞中には(−)鎖のゲノムRNA(vRNA)の
ほか、vRNA複製に必要なvRNAに相補的な(+)
鎖のRNA(cRNA)、また(+)鎖のmRNAが存
在する。HFRSの診断は臨床症状によるもののほか、
現在は血清診断で行われている。また、最近ではポリメ
ラーゼ チェーンリアクション(Polymerase Chain Rea
ction 、PCR)法による診断も行われている(特開平
3−120000号公報、前出サイエンス)。
th renal syndrome :以下、HFRSと略す)は人畜共
通感染症の一つであり、ネズミによって媒介される。ヒ
トでは腎障害を主症状とする急性感染を引起し、ネズミ
(野ネズミ、あるいは実験室におけるラット)では持続
感染がしばしばみられ感染源となっている。極東アジア
からロシア、欧州一帯に広く分布し、最近では、米国で
も患者の発生が報告されている〔サイエンス(Scienc
e)、第262巻、第914〜917頁(1993)〕。
年間の患者発生は世界で数十万にも達し、日本において
も、実験室のラットからの感染、死亡例が報告されてい
る。HFRSウイルス(以下HFRSVと略記する)
は、1978年にリー (Lee)らによって高麗セスジネズ
ミの肺からハンタン(Hantaan)株が分離されて以来、野
生あるいは実験室のネズミ、更にはHFRS患者で10
種以上のHFRSVが、肺、血液、腫瘍、膵などから分
離されており、日本の実験動物ラットからもB−1株が
分離されている。極東アジア地区で最も病原性が強いの
はハンタン属HFRSVのハンタン株で死亡率は10〜
15%に至る〔アニテックス、第5巻、第6号、第27
3〜276頁(1993)〕。B−1株はソウル属HF
RSVでラットを宿主とし、現在日本で流行しているタ
イプのウイルスであり、ハンタン株に比べ病原性は弱い
が、感染力は強い。HFRSVはブニヤウイルス(buny
avirus) 科に属する一本鎖RNAウイルスであり、その
RNAは大、中、小(L鎖、M鎖、S鎖)の3分節をな
している。HFRSVのRNAの複製はRNA依存性R
NAポリメラーゼによって行われ、ウイルスが活動中の
感染細胞中には(−)鎖のゲノムRNA(vRNA)の
ほか、vRNA複製に必要なvRNAに相補的な(+)
鎖のRNA(cRNA)、また(+)鎖のmRNAが存
在する。HFRSの診断は臨床症状によるもののほか、
現在は血清診断で行われている。また、最近ではポリメ
ラーゼ チェーンリアクション(Polymerase Chain Rea
ction 、PCR)法による診断も行われている(特開平
3−120000号公報、前出サイエンス)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】血清診断は間接蛍光抗
体法を初めとする検出法で行われている。抗体検出法は
特異性も高く、HFRS発症後の早期診断も可能となっ
た。しかし、抗体検出法はウイルスの状態を間接的に示
すものであり、ウイルスの存在を直接示すものではな
い。HFRSV粒子は4種のタンパク質と遺伝子より構
成されているが、HFRSVの特徴は、その遺伝子によ
り規定されている。このHFRSVに特徴的な核酸配列
をPCR法により増幅すればウイルスの存在を直接的
に、また高感度で、迅速に、より早期に確定することが
できる。しかしながらこれまでに報告されたPCR法で
は、臨床分離検体、特に血液中のように微量にしか存在
しないウイルスを検出するには、感度の点で不十分であ
った。本発明の目的は、HFRSV核酸領域中に、PC
R法で、より感度よく増幅できる領域を明らかにし、そ
の検出方法及びそれに用いるHFRSV検出用プライマ
ーを提供することにある。
体法を初めとする検出法で行われている。抗体検出法は
特異性も高く、HFRS発症後の早期診断も可能となっ
た。しかし、抗体検出法はウイルスの状態を間接的に示
すものであり、ウイルスの存在を直接示すものではな
い。HFRSV粒子は4種のタンパク質と遺伝子より構
成されているが、HFRSVの特徴は、その遺伝子によ
り規定されている。このHFRSVに特徴的な核酸配列
をPCR法により増幅すればウイルスの存在を直接的
に、また高感度で、迅速に、より早期に確定することが
できる。しかしながらこれまでに報告されたPCR法で
は、臨床分離検体、特に血液中のように微量にしか存在
しないウイルスを検出するには、感度の点で不十分であ
った。本発明の目的は、HFRSV核酸領域中に、PC
R法で、より感度よく増幅できる領域を明らかにし、そ
の検出方法及びそれに用いるHFRSV検出用プライマ
ーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明はHFRSVの検出方法に関し、HF
RSVの検出方法において、逆転写及びその後の2段階
PCRにより、配列表の配列番号1〜5でそれぞれ表さ
れる核酸及びその相補鎖配列より成る群より選択される
少なくとも一つの核酸の一部を増幅する工程を包含する
ことを特徴とする。また本発明の第2の発明は下記工程
を包含する検体中のHFRSV検出方法に関する。
(a)検体中より核酸を分離する工程、(b)分離され
た核酸を、配列表の配列番号6で表される核酸断片、あ
るいはその3’末端から少なくとも9塩基以後の一部の
塩基を欠失するか、又は他の塩基で置換若しくは付加さ
れた配列で表され、かつプライマー伸長反応において機
能しうる核酸断片、及び/又は配列表の配列番号7で表
される核酸断片、あるいはその3’末端から少なくとも
9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で
置換若しくは付加された配列で表され、かつプライマー
伸長反応において機能しうる核酸断片から選択されるプ
ライマーを用いて逆転写し、逆転写されたDNAを得る
工程、(c)逆転写されたDNAを配列表の配列番号6
で表される核酸断片、あるいはその3’末端から少なく
とも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩
基で置換若しくは付加された配列で表され、かつプライ
マー伸長反応において機能しうる核酸断片、及び配列表
の配列番号7で表される核酸断片、あるいはその3’末
端から少なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失する
か、又は他の塩基で置換若しくは付加された配列で表さ
れ、かつプライマー伸長反応において機能しうる核酸断
片の組合せで1段階目のPCRを行い、DNAを増幅さ
せる工程、(d)増幅DNAを配列表の配列番号8で表
される核酸断片、あるいはその3’末端から少なくとも
9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で
置換若しくは付加された配列で表され、かつプライマー
伸長反応において機能しうる核酸断片、及び配列表の配
列番号9で表される核酸断片、あるいはその3’末端か
ら少なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又
は他の塩基で置換若しくは付加された配列で 表され、か
つプライマー伸長反応において機能しうる核酸断片の組
合せで2段階目のPCRを行いDNAを増幅させる工
程、及び、(e)増幅DNAを検出する工程。更に本発
明の第3の発明は、配列表の配列番号6〜9でそれぞれ
表される核酸断片、あるいはそれぞれの3’末端から少
なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他
の塩基で置換若しくは付加された配列で表され、かつプ
ライマー伸長反応において機能しうる核酸断片よりなる
HFRSV検出用プライマーに関する。
発明の第1の発明はHFRSVの検出方法に関し、HF
RSVの検出方法において、逆転写及びその後の2段階
PCRにより、配列表の配列番号1〜5でそれぞれ表さ
れる核酸及びその相補鎖配列より成る群より選択される
少なくとも一つの核酸の一部を増幅する工程を包含する
ことを特徴とする。また本発明の第2の発明は下記工程
を包含する検体中のHFRSV検出方法に関する。
(a)検体中より核酸を分離する工程、(b)分離され
た核酸を、配列表の配列番号6で表される核酸断片、あ
るいはその3’末端から少なくとも9塩基以後の一部の
塩基を欠失するか、又は他の塩基で置換若しくは付加さ
れた配列で表され、かつプライマー伸長反応において機
能しうる核酸断片、及び/又は配列表の配列番号7で表
される核酸断片、あるいはその3’末端から少なくとも
9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で
置換若しくは付加された配列で表され、かつプライマー
伸長反応において機能しうる核酸断片から選択されるプ
ライマーを用いて逆転写し、逆転写されたDNAを得る
工程、(c)逆転写されたDNAを配列表の配列番号6
で表される核酸断片、あるいはその3’末端から少なく
とも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩
基で置換若しくは付加された配列で表され、かつプライ
マー伸長反応において機能しうる核酸断片、及び配列表
の配列番号7で表される核酸断片、あるいはその3’末
端から少なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失する
か、又は他の塩基で置換若しくは付加された配列で表さ
れ、かつプライマー伸長反応において機能しうる核酸断
片の組合せで1段階目のPCRを行い、DNAを増幅さ
せる工程、(d)増幅DNAを配列表の配列番号8で表
される核酸断片、あるいはその3’末端から少なくとも
9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で
置換若しくは付加された配列で表され、かつプライマー
伸長反応において機能しうる核酸断片、及び配列表の配
列番号9で表される核酸断片、あるいはその3’末端か
ら少なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又
は他の塩基で置換若しくは付加された配列で 表され、か
つプライマー伸長反応において機能しうる核酸断片の組
合せで2段階目のPCRを行いDNAを増幅させる工
程、及び、(e)増幅DNAを検出する工程。更に本発
明の第3の発明は、配列表の配列番号6〜9でそれぞれ
表される核酸断片、あるいはそれぞれの3’末端から少
なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他
の塩基で置換若しくは付加された配列で表され、かつプ
ライマー伸長反応において機能しうる核酸断片よりなる
HFRSV検出用プライマーに関する。
【0005】HFRSの診断はHFRSV遺伝子の検出
によって行うことができる。遺伝子の検出には種々の方
法があるが、高感度な検出を実現するためには2段階P
CRが最も好ましい。そのため極東アジアで最も病原性
の強いハンタン属、更に日本で広く分布するソウル属の
HFRSVの遺伝子配列を考慮に入れてプライマーを設
計すれば良い。本発明者らはハンタン属、ソウル属のH
FRSVの遺伝子配列で相同性が高く、かつ2段階PC
Rで高感度に検出できる領域を決定するために、これら
の遺伝子をターゲットとして種々のプライマーを検討し
た結果、M鎖G2 領域内に目的の核酸領域を見出し、本
発明を完成させた。
によって行うことができる。遺伝子の検出には種々の方
法があるが、高感度な検出を実現するためには2段階P
CRが最も好ましい。そのため極東アジアで最も病原性
の強いハンタン属、更に日本で広く分布するソウル属の
HFRSVの遺伝子配列を考慮に入れてプライマーを設
計すれば良い。本発明者らはハンタン属、ソウル属のH
FRSVの遺伝子配列で相同性が高く、かつ2段階PC
Rで高感度に検出できる領域を決定するために、これら
の遺伝子をターゲットとして種々のプライマーを検討し
た結果、M鎖G2 領域内に目的の核酸領域を見出し、本
発明を完成させた。
【0006】以下、順を追って本発明を具体的に説明す
る。ハンタン属HFRSVとしては、例えばハンタン属
76−118株、リー(Lee)株が知られており、ソウル
属HFRSVとしては、例えばソウル属B−1株、80
−39株、SR−11株が知られている。これらの株の
ゲノムRNAのcDNAは既にクローニングされてお
り、その塩基配列はビロロジー(Virology) 、第157
巻、第31〜39頁(1987)、ジャーナル オブ
ジェネラル ビロロジー(J. Gen. Virol.)、第69
巻、第1949〜1955頁(1988)、ヌクレイッ
ク アシッズ リサーチ(Nucleic Acids Research) 、
第18巻、第4936〜4937頁(1990)、ウイ
ルス リサーチ(Virus Research)、第19巻、第47
〜58頁(1991)、ビロロジー、第176巻、第1
14〜125頁(1990)にそれぞれ記載されてい
る。
る。ハンタン属HFRSVとしては、例えばハンタン属
76−118株、リー(Lee)株が知られており、ソウル
属HFRSVとしては、例えばソウル属B−1株、80
−39株、SR−11株が知られている。これらの株の
ゲノムRNAのcDNAは既にクローニングされてお
り、その塩基配列はビロロジー(Virology) 、第157
巻、第31〜39頁(1987)、ジャーナル オブ
ジェネラル ビロロジー(J. Gen. Virol.)、第69
巻、第1949〜1955頁(1988)、ヌクレイッ
ク アシッズ リサーチ(Nucleic Acids Research) 、
第18巻、第4936〜4937頁(1990)、ウイ
ルス リサーチ(Virus Research)、第19巻、第47
〜58頁(1991)、ビロロジー、第176巻、第1
14〜125頁(1990)にそれぞれ記載されてい
る。
【0007】これらの塩基配列より、ハンタン属HFR
SV、ソウル属HFRSVに相同性が高い核酸領域を選
抜し、選抜核酸領域を逆転写するためのプライマー、逆
転写されたDNAを鋳型として1段階目PCR(以後1
stPCRと略す)で増幅するためのプライマー対、及
び1stPCRで増幅されたDNAを鋳型として2段階
目PCR(以後、2ndPCRと略す)で増幅するため
のプライマー対を設計し、合成する。本発明者らが選抜
したハンタン属、ソウル属に共通のRNA領域としては
配列表の配列番号10番で示すソウル属B−1株のM鎖
(cDNA)の塩基番号791〜1224番(A領
域)、塩基番号2079〜2522番(B領域)、塩基
番号2068〜2585番(C領域:前出サイエンス記
載の2段階PCR増幅領域)、塩基番号2495〜28
77番(D領域)、及び塩基番号3083〜3288番
(E領域)にそれぞれ対応する領域があり、これらはハ
ンタン属、ソウル属HFRSV間で相同性の高い核酸領
域である。
SV、ソウル属HFRSVに相同性が高い核酸領域を選
抜し、選抜核酸領域を逆転写するためのプライマー、逆
転写されたDNAを鋳型として1段階目PCR(以後1
stPCRと略す)で増幅するためのプライマー対、及
び1stPCRで増幅されたDNAを鋳型として2段階
目PCR(以後、2ndPCRと略す)で増幅するため
のプライマー対を設計し、合成する。本発明者らが選抜
したハンタン属、ソウル属に共通のRNA領域としては
配列表の配列番号10番で示すソウル属B−1株のM鎖
(cDNA)の塩基番号791〜1224番(A領
域)、塩基番号2079〜2522番(B領域)、塩基
番号2068〜2585番(C領域:前出サイエンス記
載の2段階PCR増幅領域)、塩基番号2495〜28
77番(D領域)、及び塩基番号3083〜3288番
(E領域)にそれぞれ対応する領域があり、これらはハ
ンタン属、ソウル属HFRSV間で相同性の高い核酸領
域である。
【0008】次に、これらの核酸領域を逆転写するため
のプライマー、1stPCR用のプライマー対、2nd
PCR用のプライマー対を作製する。逆転写のためのプ
ライマーとしては1stPCR用のプライマー対のいず
れかを使用すれば良いが、プライマー対として同時に用
いれば検体中の(−)鎖のvRNA、(+)鎖のcRN
A、mRNAを同時に逆転写することができ、高感度検
出法としては適している。
のプライマー、1stPCR用のプライマー対、2nd
PCR用のプライマー対を作製する。逆転写のためのプ
ライマーとしては1stPCR用のプライマー対のいず
れかを使用すれば良いが、プライマー対として同時に用
いれば検体中の(−)鎖のvRNA、(+)鎖のcRN
A、mRNAを同時に逆転写することができ、高感度検
出法としては適している。
【0009】プライマーとしては前述の選抜領域にアニ
ーリングし、目的の増幅を行えるものであれば良いが、
本発明者らが作製した逆転写及び1stPCR用のプラ
イマー対(以後プライマー対Aと略す)、及び2ndP
CR用のプライマー対(以後プライマー対Bと略す)の
1例を表1に示す。
ーリングし、目的の増幅を行えるものであれば良いが、
本発明者らが作製した逆転写及び1stPCR用のプラ
イマー対(以後プライマー対Aと略す)、及び2ndP
CR用のプライマー対(以後プライマー対Bと略す)の
1例を表1に示す。
【0010】
【表1】 表 1 ──────────────────────────────────── 核酸領域 プライマー対A プライマー対B 配列表の 配列表の プライマー名 配列番号 プライマー名 配列番号 ──────────────────────────────────── A領域 HS−HF1−1 11 HS−HF1−2 13 HS−RS1−1 12 HS−RS1−2 14 ──────────────────────────────────── B領域 HS−HF2−1 15 HS−HF2−2 17 HS−RS2−1 16 HS−RS2−2 18 ──────────────────────────────────── C領域 HS−HF4−1 19 HS−HF4−2 21 HS−RS4−1 20 HS−RS4−2 22 ──────────────────────────────────── D領域 HS−HF5−1 23 HS−HF5−2 25 HS−RS5−1 24 HS−RS5−2 26 ──────────────────────────────────── E領域 HS−HF3−1 6 HS−HF3−2 8 HS−RS3−1 7 HS−RS3−2 9 ────────────────────────────────────
【0011】プライマー対A、及びプライマー対Bを用
いて検出するためのHFRSVのRNAは例えばA54
9(ATCC CCL185)、Vero(ATCC
CCL81)、あるいはVero−E6(大阪大学微生
物病研究所保存株)の各細胞にハンタン株又はソウル株
を感染させた細胞、またHFRSV感染動物の肺、脾
臓、脳等の臓器、血液、唾液、尿、糞等、更にはHFR
S患者の血液、唾液、尿等の体液から調製することがで
きる。
いて検出するためのHFRSVのRNAは例えばA54
9(ATCC CCL185)、Vero(ATCC
CCL81)、あるいはVero−E6(大阪大学微生
物病研究所保存株)の各細胞にハンタン株又はソウル株
を感染させた細胞、またHFRSV感染動物の肺、脾
臓、脳等の臓器、血液、唾液、尿、糞等、更にはHFR
S患者の血液、唾液、尿等の体液から調製することがで
きる。
【0012】PCR法についてはタックDNAポリメラ
ーゼ(Taq DNA polymerase) と逆転写酵素を含むRNA
−PCRキットが宝酒造から市販されており、また自動
遺伝子増幅装置(パーキンエルマー社)も宝酒造から市
販されている。
ーゼ(Taq DNA polymerase) と逆転写酵素を含むRNA
−PCRキットが宝酒造から市販されており、また自動
遺伝子増幅装置(パーキンエルマー社)も宝酒造から市
販されている。
【0013】これらと、表1のプライマー対を用い、H
FRSVの検出を行う。逆転写反応は、酵素として、例
えばAMV由来の逆転写酵素及びプライマー対Aを用
い、4種類の基質(dATP,dCTP,dGTP,d
TTP)を加え、加温(42℃)することにより鋳型R
NAより、一本鎖cDNAを合成する。続いて行う2段
階PCRは、1stPCRとしては、例えば耐熱性タッ
クDNAポリメラーゼ及びプライマー対Aを用い、DN
Aの変性(94℃)の工程、プライマーDNAのアニー
リング(50℃)の工程、DNA相補鎖の酵素的合成
(72℃)の工程より成る温度サイクルを任意の回数繰
返し、目的遺伝子を増幅する。次に該遺伝子を鋳型とし
て2ndPCRを行う。2ndPCRとしては、例えば
耐熱性タックDNAポリメラーゼ及びプライマー対Bを
用いDNAの変性(94℃)の工程、プライマーDNA
のアニーリング(45℃)の工程、DNA相補鎖の酵素
的合成(72℃)の工程より成る温度サイクルを、更に
任意の回数繰返し、目的遺伝子を増幅する。
FRSVの検出を行う。逆転写反応は、酵素として、例
えばAMV由来の逆転写酵素及びプライマー対Aを用
い、4種類の基質(dATP,dCTP,dGTP,d
TTP)を加え、加温(42℃)することにより鋳型R
NAより、一本鎖cDNAを合成する。続いて行う2段
階PCRは、1stPCRとしては、例えば耐熱性タッ
クDNAポリメラーゼ及びプライマー対Aを用い、DN
Aの変性(94℃)の工程、プライマーDNAのアニー
リング(50℃)の工程、DNA相補鎖の酵素的合成
(72℃)の工程より成る温度サイクルを任意の回数繰
返し、目的遺伝子を増幅する。次に該遺伝子を鋳型とし
て2ndPCRを行う。2ndPCRとしては、例えば
耐熱性タックDNAポリメラーゼ及びプライマー対Bを
用いDNAの変性(94℃)の工程、プライマーDNA
のアニーリング(45℃)の工程、DNA相補鎖の酵素
的合成(72℃)の工程より成る温度サイクルを、更に
任意の回数繰返し、目的遺伝子を増幅する。
【0014】ソウル属B−1株が感染したVero−E
6細胞由来のRNA(0.001〜0.1pg)を鋳型に
し、表1記載のプライマー対A及びプライマー対Bを用
いて各核酸領域の検出を行った場合の検出限界を表2に
示す。
6細胞由来のRNA(0.001〜0.1pg)を鋳型に
し、表1記載のプライマー対A及びプライマー対Bを用
いて各核酸領域の検出を行った場合の検出限界を表2に
示す。
【0015】
【表2】 表 2 ─────────────────────────── 核 酸 領 域 検 出 限 界 ─────────────────────────── A 領 域 0.1 pg B 領 域 0.1 pg C 領 域 0.1 pg D 領 域 0.1 pg E 領 域 0.01pg ───────────────────────────
【0016】表2に示すようにE領域のみ、他の領域の
10倍の感度で検出でき、この領域はHFRSVの検出
に最も優れた部位である。
10倍の感度で検出でき、この領域はHFRSVの検出
に最も優れた部位である。
【0017】次に、HFRSV感染ラットより採血し、
血液中のHFRSVを検出した例を以下に示す。すなわ
ち、ソウル属B−1株で感染したラットより採血し、
3.1%クエン酸ナトリウム処理した血液1mlをリン酸
緩衝液で2倍に希釈し、次にフィコール(比重:1.0
940)1mlに重層し、25℃で遠心分離を行い、リン
パ球を集める。リンパ球をリン酸緩衝液で十分に洗浄し
た後、リンパ球にグアニジンイソチオシアネートを加
え、細胞を溶解させる。溶解後の細胞抽出液をフェノー
ル、クロロホルム処理したのち、2−プロパノール沈殿
を行い、RNAを回収する。このRNAを鋳型とし、表
1記載のE領域に対応するプライマー対A、及びプライ
マー対Bを用い、E領域の増幅を行った結果を表3に示
す。なお対照として感染前のラット血球を用い同様に処
理した。
血液中のHFRSVを検出した例を以下に示す。すなわ
ち、ソウル属B−1株で感染したラットより採血し、
3.1%クエン酸ナトリウム処理した血液1mlをリン酸
緩衝液で2倍に希釈し、次にフィコール(比重:1.0
940)1mlに重層し、25℃で遠心分離を行い、リン
パ球を集める。リンパ球をリン酸緩衝液で十分に洗浄し
た後、リンパ球にグアニジンイソチオシアネートを加
え、細胞を溶解させる。溶解後の細胞抽出液をフェノー
ル、クロロホルム処理したのち、2−プロパノール沈殿
を行い、RNAを回収する。このRNAを鋳型とし、表
1記載のE領域に対応するプライマー対A、及びプライ
マー対Bを用い、E領域の増幅を行った結果を表3に示
す。なお対照として感染前のラット血球を用い同様に処
理した。
【0018】
【表3】 表 3 ────────────────────────── 感染の有無 DNAの増幅の有無 ────────────────────────── 有 有 無 無 ──────────────────────────
【0019】表3に示すように、感染ラット血液にのみ
特異的DNAの増幅が認められ、E領域を検出すること
により、血液検体中のHFRSV由来のRNAを簡便
に、高感度に検出することができる。
特異的DNAの増幅が認められ、E領域を検出すること
により、血液検体中のHFRSV由来のRNAを簡便
に、高感度に検出することができる。
【0020】以上、本発明によりHFRSV検出に有用
な核酸領域が決定される。この核酸領域は、ソウル属B
−1株では配列表の配列番号1で表される領域であり、
ソウル属80−39株では配列表の配列番号2で表され
る領域であり、ソウル属SR−11株では配列表の配列
番号3で表される領域である。またハンタン属76−1
18株では配列表の配列番号4で表される領域であり、
ハンタン属リー株では配列表の配列番号5で表される領
域であり、逆転写、及び2段階PCRにより、これらの
領域、又はその相補鎖配列の一部を増幅することによ
り、HFRSVを高感度に検出することができる。以
下、配列表の配列番号1〜5で表される領域をE′領域
と称す。
な核酸領域が決定される。この核酸領域は、ソウル属B
−1株では配列表の配列番号1で表される領域であり、
ソウル属80−39株では配列表の配列番号2で表され
る領域であり、ソウル属SR−11株では配列表の配列
番号3で表される領域である。またハンタン属76−1
18株では配列表の配列番号4で表される領域であり、
ハンタン属リー株では配列表の配列番号5で表される領
域であり、逆転写、及び2段階PCRにより、これらの
領域、又はその相補鎖配列の一部を増幅することによ
り、HFRSVを高感度に検出することができる。以
下、配列表の配列番号1〜5で表される領域をE′領域
と称す。
【0021】このE′領域及びその相補鎖配列を検出す
るためのプライマー対A、及びプライマー対Bの1例が
それぞれ配列表の配列番号6、7、及び配列番8、9で
示した核酸断片である。本発明に使用するプライマーと
しては、これらの核酸断片の変異配列でも良く、その変
異配列とは、E′領域及びその相補鎖配列の検出におい
て機能するものであればいずれでも良く、例えば上記の
配列番号6〜9で表される基本的プライマーの核酸断
片、あるいはそれぞれの3’末端から少なくとも9塩基
以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で置換若
しくは付加された配列で表され、かつプライマー伸長反
応において機能しうる核酸断片よりなる。更に具体的に
はハンタン属、ソウル属HFRSVの突然変異株の同遺
伝子の相当部分に対応する塩基配列などが挙げられる。
なお、プライマー伸長反応の効率に大きく影響を与える
と思われるプライマーの3’末端付近については、変異
がないようにするか、あるいはあっても最小限にとどめ
ることが好ましく、より好適には5’末端付近で変異が
あるようにする。またE′領域及びその相補鎖配列の突
然変異に対応するため、突然変異部に対応するプライマ
ー中の塩基をイノシンに置換するのも良い方法である。
配列表の配列番号27〜30で表される核酸断片は、配
列表の配列番号6〜9で表される基本的プライマーのそ
れぞれの変異配列の1例である。これらの変異配列を用
いて、上記E′領域及びその相補鎖配列が効率よく増幅
できる。また、変異配列と基本的プライマーを組合せて
使用しても良い。
るためのプライマー対A、及びプライマー対Bの1例が
それぞれ配列表の配列番号6、7、及び配列番8、9で
示した核酸断片である。本発明に使用するプライマーと
しては、これらの核酸断片の変異配列でも良く、その変
異配列とは、E′領域及びその相補鎖配列の検出におい
て機能するものであればいずれでも良く、例えば上記の
配列番号6〜9で表される基本的プライマーの核酸断
片、あるいはそれぞれの3’末端から少なくとも9塩基
以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で置換若
しくは付加された配列で表され、かつプライマー伸長反
応において機能しうる核酸断片よりなる。更に具体的に
はハンタン属、ソウル属HFRSVの突然変異株の同遺
伝子の相当部分に対応する塩基配列などが挙げられる。
なお、プライマー伸長反応の効率に大きく影響を与える
と思われるプライマーの3’末端付近については、変異
がないようにするか、あるいはあっても最小限にとどめ
ることが好ましく、より好適には5’末端付近で変異が
あるようにする。またE′領域及びその相補鎖配列の突
然変異に対応するため、突然変異部に対応するプライマ
ー中の塩基をイノシンに置換するのも良い方法である。
配列表の配列番号27〜30で表される核酸断片は、配
列表の配列番号6〜9で表される基本的プライマーのそ
れぞれの変異配列の1例である。これらの変異配列を用
いて、上記E′領域及びその相補鎖配列が効率よく増幅
できる。また、変異配列と基本的プライマーを組合せて
使用しても良い。
【0022】次に本発明のプライマーに検出可能な標識
物を結合させることにより増幅DNAの検出を簡便に行
うことができる。ここで標識物としては、非放射性、放
射性物質のどちらを用いてもよいが、好ましくは非放射
性物質である。非放射性の標識物としては、直接測定可
能なものとして蛍光物質〔例えばフルオレッセイン及び
その誘導体(フルオレッセインイソチオシアネート
等)、ローダミン及びその誘導体(テトラメチルローダ
ミンイソチオシアネート、テキサスレッド等)〕、化学
発光物質(例えばアクリジン等)や遅延蛍光を発する物
質(DTTA:ファルマシア社製)などが挙げられる。
物を結合させることにより増幅DNAの検出を簡便に行
うことができる。ここで標識物としては、非放射性、放
射性物質のどちらを用いてもよいが、好ましくは非放射
性物質である。非放射性の標識物としては、直接測定可
能なものとして蛍光物質〔例えばフルオレッセイン及び
その誘導体(フルオレッセインイソチオシアネート
等)、ローダミン及びその誘導体(テトラメチルローダ
ミンイソチオシアネート、テキサスレッド等)〕、化学
発光物質(例えばアクリジン等)や遅延蛍光を発する物
質(DTTA:ファルマシア社製)などが挙げられる。
【0023】以下、本発明のプライマーを用いるHFR
SVの検出方法を詳細に説明する。 (1)検体:目的のHFRSVの存在の有無を検知しよ
うとする検体としては前出のHFRSVを感染させた動
物細胞、感染動物より得られる臓器、血液等、患者より
得られる血液、唾液、尿等が挙げられる。この中でも血
液を使用すれば感染動物、患者の連続診断を簡便に行う
ことができる。血液中のHFRSVの検出には、RNA
の抽出、濃縮が好ましく、血液からのRNAの調製法と
しては種々あるが、例えばフィコール法でリンパ球を分
離し、該リンパ球よりRNAを調製しても良く、また、
少量の血液からRNAを調製する方法である陽イオン界
面活性剤を用いる方法〔ネーチャー(Nature) 、第36
2巻、第186〜188頁(1993)〕を用いても良
く、このときはカトリモックス−14(Catrimox−1
4:バイオテクノロジー社製)を使用するのが良い。
SVの検出方法を詳細に説明する。 (1)検体:目的のHFRSVの存在の有無を検知しよ
うとする検体としては前出のHFRSVを感染させた動
物細胞、感染動物より得られる臓器、血液等、患者より
得られる血液、唾液、尿等が挙げられる。この中でも血
液を使用すれば感染動物、患者の連続診断を簡便に行う
ことができる。血液中のHFRSVの検出には、RNA
の抽出、濃縮が好ましく、血液からのRNAの調製法と
しては種々あるが、例えばフィコール法でリンパ球を分
離し、該リンパ球よりRNAを調製しても良く、また、
少量の血液からRNAを調製する方法である陽イオン界
面活性剤を用いる方法〔ネーチャー(Nature) 、第36
2巻、第186〜188頁(1993)〕を用いても良
く、このときはカトリモックス−14(Catrimox−1
4:バイオテクノロジー社製)を使用するのが良い。
【0024】(2)逆転写及び遺伝子増幅:上記検体に
本発明のプライマー対Aを加えることによって、検体中
の目的とするHFRSVが存在すれば、逆転写酵素によ
るE′領域及びその相補鎖領域の逆転写を行うことがで
きる。続いて本発明のプライマー対Aを用いて1stP
CR、本発明のプライマー対Bを用いて2ndPCRを
行うことによって、逆転写されたE領域の一部を効率よ
く増幅することができる。
本発明のプライマー対Aを加えることによって、検体中
の目的とするHFRSVが存在すれば、逆転写酵素によ
るE′領域及びその相補鎖領域の逆転写を行うことがで
きる。続いて本発明のプライマー対Aを用いて1stP
CR、本発明のプライマー対Bを用いて2ndPCRを
行うことによって、逆転写されたE領域の一部を効率よ
く増幅することができる。
【0025】(3)検出:2段階PCRにより生成した
目的遺伝子は電気泳動法〔サイキ(Saiki)、サイエン
ス、第230巻、第1350〜1354頁(198
5)〕、あるいは標識プローブを用いるドットハイブリ
ダイゼーション〔サイキ、ネーチャー、第324巻、第
163〜166頁(1986)〕等により検出すること
ができる。プローブとしては増幅領域内でプローブDN
Aを設計、作製すれば良い。プローブ標識化の方法は放
射性同位元素標識法に限らず、酵素標識、蛍光標識、ビ
オチン・アビジン系標識、ケミプローブ標識法等公知の
方法なら何でも良い。
目的遺伝子は電気泳動法〔サイキ(Saiki)、サイエン
ス、第230巻、第1350〜1354頁(198
5)〕、あるいは標識プローブを用いるドットハイブリ
ダイゼーション〔サイキ、ネーチャー、第324巻、第
163〜166頁(1986)〕等により検出すること
ができる。プローブとしては増幅領域内でプローブDN
Aを設計、作製すれば良い。プローブ標識化の方法は放
射性同位元素標識法に限らず、酵素標識、蛍光標識、ビ
オチン・アビジン系標識、ケミプローブ標識法等公知の
方法なら何でも良い。
【0026】本発明のプライマー対A、プライマー対B
をそろえてキットとしておくことで、HFRSVの検出
を簡便に行うことができる。なおキット中に、血液より
リンパ球を分取するための試薬、逆転写酵素、PCR用
試薬等をそろえておくことで血液中のHFRSVのRN
Aの検出をより迅速・簡便・高感度に行うことができ
る。なおキット中の試薬は溶液でも凍結乾燥物でも良
い。
をそろえてキットとしておくことで、HFRSVの検出
を簡便に行うことができる。なおキット中に、血液より
リンパ球を分取するための試薬、逆転写酵素、PCR用
試薬等をそろえておくことで血液中のHFRSVのRN
Aの検出をより迅速・簡便・高感度に行うことができ
る。なおキット中の試薬は溶液でも凍結乾燥物でも良
い。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。
【0028】実施例1 (1) プライマーDNAの作製 配列表の配列番号6〜25でそれぞれ表されるプライマ
ーDNAをアプライドバイオシステム社のDNA合成機
を用いて合成し、脱保護の後、イオン交換HPLC(T
SKゲル、DEAE−2SWカラム)で精製し、セプ−
パック(Sep-pak)C18(ウォーターズ社)で脱塩し、各
DNAを得た。
ーDNAをアプライドバイオシステム社のDNA合成機
を用いて合成し、脱保護の後、イオン交換HPLC(T
SKゲル、DEAE−2SWカラム)で精製し、セプ−
パック(Sep-pak)C18(ウォーターズ社)で脱塩し、各
DNAを得た。
【0029】(2) ソウル属B−1株感染細胞内RNAの
調製 動物細胞VeroE6にソウル属B−1株(大阪大学微
生物病研究所保有株)を感染させルー氏ビンを用いイー
グルMEM培地50mlの培養スケールでウイルスをCO
2 インキュベーター内で7日間培養した。遠心分離にて
細胞を集めグアニジンイソチオシアネートを加え、細胞
を溶解させた。溶解後の細胞抽出液はフェノール、クロ
ロホルム処理をしたのち、2−プロパノール沈殿を行
い、RNAを回収した。
調製 動物細胞VeroE6にソウル属B−1株(大阪大学微
生物病研究所保有株)を感染させルー氏ビンを用いイー
グルMEM培地50mlの培養スケールでウイルスをCO
2 インキュベーター内で7日間培養した。遠心分離にて
細胞を集めグアニジンイソチオシアネートを加え、細胞
を溶解させた。溶解後の細胞抽出液はフェノール、クロ
ロホルム処理をしたのち、2−プロパノール沈殿を行
い、RNAを回収した。
【0030】(3) M鎖の種々の領域で作成したプライマ
ーの逆転写、2段階PCRによる増幅能の比較 表1に示した5種のプライマー対A、プライマー対Bを
用い、HFRSV検出能の比較をRNA−PCRキット
(宝酒造社)を用い行った。実施例1−(2)で得られ
たB−1株感染細胞内RNAをトリス−EDTA緩衝液
(pH8.3)で106 倍、107 倍、及び108 倍に
それぞれ希釈した検体1μlと表1の各プライマー対
A、RNA−PCRキット中のdNTPミクスチャー、
塩化マグネシウム、10倍RNA−PCR緩衝液及び水
を加え全量を18μlとし、70℃、3分間加熱し、急
冷する。そこへ逆転写酵素とRNaseインヒビターを
加え全量を20μlとし、30℃10分加温した後、4
2℃、60分反応させた。99℃5分で逆転写酵素を失
活させ、冷却した後、タックDNAポリメラーゼ、10
倍RNA−PCR緩衝液、塩化マグネシウム、それぞれ
に対応するプライマー対A及び水を加え全量を100μ
lとした。この反応液の上層に100μlのミネラルオ
イル(宝酒造社製)を加えた後、自動遺伝子増幅装置サ
ーマル・サイクラー480(Thermal Cycler480)
(パーキンエルマー社)により増幅反応を行った。反応
条件は、94℃、30秒間の変性→55℃、30秒間の
プライマーのアニーリング→72℃、30秒間の合成反
応のサイクルを40サイクル行った。
ーの逆転写、2段階PCRによる増幅能の比較 表1に示した5種のプライマー対A、プライマー対Bを
用い、HFRSV検出能の比較をRNA−PCRキット
(宝酒造社)を用い行った。実施例1−(2)で得られ
たB−1株感染細胞内RNAをトリス−EDTA緩衝液
(pH8.3)で106 倍、107 倍、及び108 倍に
それぞれ希釈した検体1μlと表1の各プライマー対
A、RNA−PCRキット中のdNTPミクスチャー、
塩化マグネシウム、10倍RNA−PCR緩衝液及び水
を加え全量を18μlとし、70℃、3分間加熱し、急
冷する。そこへ逆転写酵素とRNaseインヒビターを
加え全量を20μlとし、30℃10分加温した後、4
2℃、60分反応させた。99℃5分で逆転写酵素を失
活させ、冷却した後、タックDNAポリメラーゼ、10
倍RNA−PCR緩衝液、塩化マグネシウム、それぞれ
に対応するプライマー対A及び水を加え全量を100μ
lとした。この反応液の上層に100μlのミネラルオ
イル(宝酒造社製)を加えた後、自動遺伝子増幅装置サ
ーマル・サイクラー480(Thermal Cycler480)
(パーキンエルマー社)により増幅反応を行った。反応
条件は、94℃、30秒間の変性→55℃、30秒間の
プライマーのアニーリング→72℃、30秒間の合成反
応のサイクルを40サイクル行った。
【0031】反応後、反応液の3μl(3%)を別のチ
ューブに移し、タックDNAポリメラーゼ、10倍RN
A−PCR緩衝液、塩化マグネシウム、dNTPミクス
チャー、それぞれに対応する表1に記載のプライマー対
B、及び水を加え全量を100μlとした。この反応液
の上層に100μlのミネラルオイルを加えた後、自動
遺伝子増幅装置サーマル・サイクラー480により増幅
反応を行った。反応条件は、94℃、30秒間の変性→
55℃、30秒間のプライマーのアニーリング→72
℃、30秒間の合成反応のサイクルを40サイクル行っ
た。反応後、上層のミネラルオイルを除去した後、反応
液の10μlを取り、3%ヌシーブ(NuSieve)GTGア
ガロース−1%シー・ケム(Sea-Kem)アガロース(FM
C社)ゲル電気泳動を行い、エチジウムブロマイドでD
NAを染色し、増幅されたDNAを確認した。
ューブに移し、タックDNAポリメラーゼ、10倍RN
A−PCR緩衝液、塩化マグネシウム、dNTPミクス
チャー、それぞれに対応する表1に記載のプライマー対
B、及び水を加え全量を100μlとした。この反応液
の上層に100μlのミネラルオイルを加えた後、自動
遺伝子増幅装置サーマル・サイクラー480により増幅
反応を行った。反応条件は、94℃、30秒間の変性→
55℃、30秒間のプライマーのアニーリング→72
℃、30秒間の合成反応のサイクルを40サイクル行っ
た。反応後、上層のミネラルオイルを除去した後、反応
液の10μlを取り、3%ヌシーブ(NuSieve)GTGア
ガロース−1%シー・ケム(Sea-Kem)アガロース(FM
C社)ゲル電気泳動を行い、エチジウムブロマイドでD
NAを染色し、増幅されたDNAを確認した。
【0032】その結果、表1に示した各プライマー対
A、プライマー対Bを用いた場合、E領域は107 倍希
釈液まで特異的な増幅が認められたが、A〜D領域では
106倍希釈液で増幅が認められたのみであり、E領域
はHFRSVの検出に最適の領域と決定された。この
時、B−1株感染細胞内RNAの107 倍希釈液1μl
中のRNA量は0.01pgであった。
A、プライマー対Bを用いた場合、E領域は107 倍希
釈液まで特異的な増幅が認められたが、A〜D領域では
106倍希釈液で増幅が認められたのみであり、E領域
はHFRSVの検出に最適の領域と決定された。この
時、B−1株感染細胞内RNAの107 倍希釈液1μl
中のRNA量は0.01pgであった。
【0033】(4)キットの作製 E′領域及びその相補鎖配列検出用のプライマー、AM
V由来逆転写酵素(宝酒造社)、タックポリメラーゼ
(宝酒造社)、RNaseインヒビター(宝酒造社
製)、10倍RNAPCR緩衝液、基質(dNTPミク
スチャー)、塩化マグネシウム、及びポジティブコント
ロールRNAで表4に示すHFRSV検出用キットを作
製した。なおキット中の試薬Gは、上記実施例1−
(2)記載のRNAを使用した。
V由来逆転写酵素(宝酒造社)、タックポリメラーゼ
(宝酒造社)、RNaseインヒビター(宝酒造社
製)、10倍RNAPCR緩衝液、基質(dNTPミク
スチャー)、塩化マグネシウム、及びポジティブコント
ロールRNAで表4に示すHFRSV検出用キットを作
製した。なおキット中の試薬Gは、上記実施例1−
(2)記載のRNAを使用した。
【0034】
【表4】 表 4 ──────────────────────────────────── HFRSV検出キット(100回分) ──────────────────────────────────── 試薬A・・・逆転写酵素 50ユニット/μl 10μl 試薬B・・・タックDNAポリメラーゼ 5ユニット/μl 100μl 試薬C・・・RNaseインヒビター 40ユニット/μl 50μl 試薬D・・・10倍 RNA−PCR緩衝液 2ml ┌─100mM トリス−塩酸緩衝液、pH8.3 └─500mM 塩化カリウム 試薬E・・・25mM 塩化マグネシウム 1.6ml 試薬F・・・dNTPミクスチャー 1.6ml 各2.5mM dATP、dCTP、dGTP、dTTP 試薬G・・・ポジティブ・コントロールRNA 10pg/μl 50μl 試薬H・・・プライマー対A 各200μl HS−HF3−1 20pmol/μl HS−RS3−1 20pmol/μl 試薬I・・・プライマー対B 各100μl HS−HF3−2 20pmol/μl HS−RS3−2 20pmol/μl ────────────────────────────────────
【0035】実施例2 HFRSV感染ラット血液中のHFRSVの検出ソウル 属B−1株感染ラットから経時的に採血し、採血
した血液を3.1%クエン酸ナトリウム処理し、その処
理液1mlをリン酸緩衝液で2倍に希釈した後、フィコ
ール(比重:1.0940)1mlに重層し、25℃で
遠心分離を行い、リンパ球層を集めた。リン酸緩衝液で
十分に洗浄した後、細胞にグアニジンイソチオシアネー
トを加え、細胞を溶解させた。溶解後の細胞抽出液をフ
ェノール、クロロホルム処理をしたのち、2−プロパノ
ール沈殿を行いRNAを回収した。該RNAは−80℃
にて保存し、使用時に10μlのトリス・EDTA緩衝
液に溶解した。なおソウル属B−1株感染ラットはB−
1株(約103f.f.u)を6週令の雄ラットに腹腔
内投与により、感染、発症させ、感染後(発症後)1週
間目、2週間目に採血した。なお感染前ラット血液を対
照として調製した。
した血液を3.1%クエン酸ナトリウム処理し、その処
理液1mlをリン酸緩衝液で2倍に希釈した後、フィコ
ール(比重:1.0940)1mlに重層し、25℃で
遠心分離を行い、リンパ球層を集めた。リン酸緩衝液で
十分に洗浄した後、細胞にグアニジンイソチオシアネー
トを加え、細胞を溶解させた。溶解後の細胞抽出液をフ
ェノール、クロロホルム処理をしたのち、2−プロパノ
ール沈殿を行いRNAを回収した。該RNAは−80℃
にて保存し、使用時に10μlのトリス・EDTA緩衝
液に溶解した。なおソウル属B−1株感染ラットはB−
1株(約103f.f.u)を6週令の雄ラットに腹腔
内投与により、感染、発症させ、感染後(発症後)1週
間目、2週間目に採血した。なお感染前ラット血液を対
照として調製した。
【0036】上記動物血液から調製したRNA及び実施
例1−(4)に記載のキットを用い、HFRSVの検出
を以下のように行った。上記動物血液から調製したRN
Aの溶液1μlと実施例1−(4)に記載のキット中の
1回分のプライマー対A、dNTPミクスチャー、塩化
マグネシウム、10倍RNA−PCR緩衝液、及び水を
加え全量を18μlとし、70℃、3分加熱し、急冷し
た。そこへキット1回分の逆転写酵素とRNaseイン
ヒビターを加え、全量を20μlとし、30℃10分加
温した後、42℃、60分反応させた。99℃5分で逆
転写酵素を失活させ、冷却した後、キット1回分のタッ
クDNAポリメラーゼ、10倍RNA−PCR緩衝液、
塩化マグネシウム、プライマー対A、及び水を加え全量
を100μlとした。
例1−(4)に記載のキットを用い、HFRSVの検出
を以下のように行った。上記動物血液から調製したRN
Aの溶液1μlと実施例1−(4)に記載のキット中の
1回分のプライマー対A、dNTPミクスチャー、塩化
マグネシウム、10倍RNA−PCR緩衝液、及び水を
加え全量を18μlとし、70℃、3分加熱し、急冷し
た。そこへキット1回分の逆転写酵素とRNaseイン
ヒビターを加え、全量を20μlとし、30℃10分加
温した後、42℃、60分反応させた。99℃5分で逆
転写酵素を失活させ、冷却した後、キット1回分のタッ
クDNAポリメラーゼ、10倍RNA−PCR緩衝液、
塩化マグネシウム、プライマー対A、及び水を加え全量
を100μlとした。
【0037】この反応液の上層に100μlのミネラル
オイルを加えた後、自動遺伝子増幅装置サーマル・サイ
クラー480により増幅反応を行った。反応条件は94
℃、30秒間の変性→50℃、30秒間のプライマーの
アニーリング→72℃、30秒間の合成反応のサイクル
を40サイクル行った。反応後、反応液の3μl(3
%)を別のチューブに移し、キット1回分のタックDN
Aポリメラーゼ、10倍RNA−PCR緩衝液、塩化マ
グネシウム、dNTPミクスチャー、プライマー対B、
及び水を加え全量を100μlとし、この反応液の上層
に100μlのミネラルオイルを加えた後、自動遺伝子
増幅装置サーマル・サイクラー480により増幅反応を
行った。反応条件は94℃、30秒間の変性→45℃、
30秒間のプライマーのアニーリング→72℃、30秒
間の合成反応のサイクルを40サイクル行った。反応
後、上層のミネラルオイルを除去した後、反応液の10
μlを取り、3%ヌシーブGTGアガロース−1%シー
・ケムアガロースゲル電気泳動を行い、エチジウムブロ
マイドでDNAを染色し、増幅されたDNAを確認し
た。
オイルを加えた後、自動遺伝子増幅装置サーマル・サイ
クラー480により増幅反応を行った。反応条件は94
℃、30秒間の変性→50℃、30秒間のプライマーの
アニーリング→72℃、30秒間の合成反応のサイクル
を40サイクル行った。反応後、反応液の3μl(3
%)を別のチューブに移し、キット1回分のタックDN
Aポリメラーゼ、10倍RNA−PCR緩衝液、塩化マ
グネシウム、dNTPミクスチャー、プライマー対B、
及び水を加え全量を100μlとし、この反応液の上層
に100μlのミネラルオイルを加えた後、自動遺伝子
増幅装置サーマル・サイクラー480により増幅反応を
行った。反応条件は94℃、30秒間の変性→45℃、
30秒間のプライマーのアニーリング→72℃、30秒
間の合成反応のサイクルを40サイクル行った。反応
後、上層のミネラルオイルを除去した後、反応液の10
μlを取り、3%ヌシーブGTGアガロース−1%シー
・ケムアガロースゲル電気泳動を行い、エチジウムブロ
マイドでDNAを染色し、増幅されたDNAを確認し
た。
【0038】その結果感染ラット血液由来検体からのみ
ソウル属B−1株RNAのM鎖の塩基配列上から予想さ
れる大きさのフラグメント(119bp)が増幅された。
上記のDNAフラグメントをジデオキシシークエンシン
グ法により核酸の塩基配列を解析した結果、ソウル属B
−1株由来の塩基配列であることを確認した。HFRS
V感染ラットより経時的に採血した血液中のHFRSV
の検出結果を表5に示す。
ソウル属B−1株RNAのM鎖の塩基配列上から予想さ
れる大きさのフラグメント(119bp)が増幅された。
上記のDNAフラグメントをジデオキシシークエンシン
グ法により核酸の塩基配列を解析した結果、ソウル属B
−1株由来の塩基配列であることを確認した。HFRS
V感染ラットより経時的に採血した血液中のHFRSV
の検出結果を表5に示す。
【0039】
【表5】 表 5 ─────────────────────────── 感 染 前 1 週 2 週 ─────────────────────────── − + ++ ───────────────────────────
【0040】(表5中−は特異的な遺伝子増幅のないこ
と、+は特異的な遺伝子増幅があること、++は強い増
幅があることを示す。) 表5に示されるように、感染初期の従来の血清学的方法
では検出が不可能である時期(感染1週間目)でも、本
発明の方法により、ウイルスの存在が確認された。
と、+は特異的な遺伝子増幅があること、++は強い増
幅があることを示す。) 表5に示されるように、感染初期の従来の血清学的方法
では検出が不可能である時期(感染1週間目)でも、本
発明の方法により、ウイルスの存在が確認された。
【0041】
【発明の効果】本発明により、HFRSVを検体より、
直接、短時間で、高感度に検出することが可能となり、
腎症候性出血熱の確定診断が簡便に行えるようになっ
た。本発明により提供されるHFRSVの検出方法、及
び検出用プライマーはHFRS患者の診断、実験動物の
管理、HFRSVのモニタリングによる環境浄化等の分
野において有用である。
直接、短時間で、高感度に検出することが可能となり、
腎症候性出血熱の確定診断が簡便に行えるようになっ
た。本発明により提供されるHFRSVの検出方法、及
び検出用プライマーはHFRS患者の診断、実験動物の
管理、HFRSVのモニタリングによる環境浄化等の分
野において有用である。
【0042】
【0043】配列番号:1 配列の長さ:206 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: GGUGCACCAU CAUCAUAAAC UUUCUCGUUU UCUAACUCAG AGAUACCAUU UACCUUAUCC 60 AGAUGUGGUG CACUGGCUUG GAGGCCAGUU GAUGAACAUU CUUUCCCAUG ACAGCAUUUA 120 AAUGAAGAAC CACUAUGGCC ACCUUUCCCA GUAAUUUUGA CAGUAUUUUG UCCUCGUGAG 180 AGUGUUACAC UUUCUGCACC GUAACA 206
【0044】配列番号:2 配列の長さ:206 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: GGUGCACCAU CAUCAUAAAC UUUCUCAUUU UCUAACUCAG AGAUUCCAUU UACCUUAUCU 60 AAAUGUGGUG CACUGGCUUG GAGGCCAGUU AAUGAACAUU CUUUCCCAUG ACAGCACUUA 120 AAUGAGGAAC CACUAUGGCC ACCUUUCCCG GUAAUUUUGA CAGUAUUUUG UCCUCGUGAG 180 AGUGUCACAC UUUCUGCACC AUAACA 206
【0045】配列番号:3 配列の長さ:206 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: GGUGCACCGU CAUCAUAAAC UUUCUCGUUU UCUAACUCAG AGAUACCAUU UACCUUAUCC 60 AGAUGUGGUG CACUGGCUUG GAGGCCAGUU GAUGAACAUU CUUUCCCAUG ACAGCAUUUG 120 AAUGAAGAAC CACUAUGGCC ACCUUUCCCG GUAAUUUUGA CAGUAUUUUG UCCUCGUGAG 180 AGUGUCACAC UUUCUGCACC AUAACA 206
【0046】配列番号:4 配列の長さ:206 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: GGUGCCCCAU CAUCAUAUAC UUUACUAUUU UCUAUCUCAG AAAUCCCAUU UACCUUGUCA 60 AGGUGAGGUG CAGCAGCAUG GAGUCCAAUU UGUGAACAGU CCUCCCCAUG GCAACACCUA 120 AAUGUUGAAC CACUAUGGCC ACCUUUCCCU GAUACCUUGA CUGUAUUUUG UCCUCUUGUC 180 AAUGUUACAC UCUCUGCACC AUAACA 206
【0047】配列番号:5 配列の長さ:206 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: GGUGCUCCAU CAUCAUAUUC UUUGCUAUUU UCCAUCUCAG AAAUCCCAUU GACCUUGUCU 60 AGGUGAGGUG CAGCAGCAUG GAGUCCAAUU UGUGAACAGU CCUCCCCAUG GCAACACUUA 120 AAUGUUGAAC CACUAUGGCC ACCUUUUCCU GAUACCUUGA CUGUAUUUUG CCCUCUUGUU 180 AAUGUUACAC UCUCUGCACC AUAACA 206
【0048】配列番号:6 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGTTATGGYG CAGAGAGTGT RAC 23
【0049】配列番号:7 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGTGCHCCRT CATCATAWWC TTT 23
【0050】配列番号:8 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGRAAAGGTG GCCATAGTGG TTC 23
【0051】配列番号:9 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TCYAWCTCAG ARATHCCATT KAC 23
【0052】配列番号:10 配列の長さ:3651 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to Genomic RNA 配列: TAGTAGTAGA CTCCGCAAGA AACAGCAGTT AAATAACAGC AGGATCATGT GGAGTTTGCT 60 ATTACTGGCC GCTTTAGTTG GTCAAGGCTT TGCATTAAAA AATGTGTTTG ACATGAGAAT 120 TCAGTGTCCC CACTCAGTCA ACTTCGGGGA AACAAGTGTG TCAGGCTATA CAGAACTGCC 180 CCCACTCTCA TTACAGGAGG CTGAACAGCT GGTGCCAGAG AGCTCATGCA ACATGGACAA 240 CCACCAATCA CTCTCAACAA TAAATAAATT AACCAAGGTC ATATGGCGGA AAAAAGCAAA 300 TCAGGAATCA GCAAACCAGA ATTCATTTGA AGTTGTGGAG AGTGAAGTCA GCTTTAAAGG 360 GTTGTGTATG TTAAAGCATA GAATGGTTGA AGAATCATAT AGAAATAGGA GATCAGTAAT 420 CTATTATGAT CTAGCTGGTA ATAGTACATT CTGTAAGCCA ACTGTTTACA TGATCGTTCC 480 TATACATGCA TGCAACATGA TGAAAAGCTG CTTAATTGGC CTTGGTCCCT ACAGAATCCA 540 GGTTGTCTAT GAAAGGACAT ACTGCACTAC AGGTATATTG ACAGAAGGAA AATGCTTTGT 600 TCCTGACAAG GCTGTTGTCA GTGCATTGAA GAGAGGCATG TATGCCATAG CAAGCATAGA 660 GACAATCTGC TTTTTTATTC ATCAGAAATG GAATAAATAT AAGATAGTGA CTGCCATTAC 720 ATCGGCAATG GGCTCGAAAT GTAATAATAC AGATACTAAA GTTCAAGGAT ATTATATCTG 780 TATTATTGGT GGAAACTCTG CCCCTGTATA TGCCCCTGCT GGTGAAGACT TTAGGGCAAT 840 GGAGGTTTTT TCTGGGATTA TTACATCACC ACATGGAGAA GACCATGACC TCCCTGGCGA 900 AGAAATTGCA ACATACCATA TTTCAGGGCA GATAGAGGCA AAAATCCCTC ATACAGTGAG 960 CTCCAAGAAC TTAAGATTGG CTGCTTTTGC AGGTATTCCA TCATACTCAT CAACTAGTAT 1020 ATTGGCTGCT TCAGAAGATG GTCGTTTCAT ATTTAGTCCT GGTCTATTTC CTAACCTAAA 1080 TCAGTCAGTC TGTGACAACA ATGCACTCCC TTTAATCTGG AGGGGCCTAA TTGATTTAAC 1140 TGGATACTAT GAGGCAGTCC ACCCTTGTAA TGTATTCTGT GTCTTATCAG GACCAGGTGC 1200 TTCATGTGAA GCCTTTTCAG AAGGAGGTAT TTTCAATATT ACTTCTCCAA TGTGCCTGGT 1260 GTCCAAGCAG AATAGGTTTA GAGCAGCTGA GCAGCAGATC AGCTTTGTCT GCCAAAGGGT 1320 TGATATGGAT ATTATAGTGT ACTGTAATGG TCAGAAAAAA ACAATCTTAA CAAAAACATT 1380 AGTTATAGGC CAATGCATTT ATACTATTAC AAGTCTCTTT TCACTGTTAC CAGGGGTTGC 1440 CCATTCTATT GCTATTGAGT TGTGTGTTCC AGGGTTTCAT GGCTGGGCCA CAGCTGCACT 1500 TTTGATCACA TTCTGCTTTG GCTGGGTATT GATTCCTGCA TGTACATTAG CTATTCTTTT 1560 AGTTCTTAAG TTTTTTGCAA ATATCCTTCA TACAAGCAAT CAAGAGAACC GATTCAAAGC 1620 CATTCTACGG AAAATAAAGG AGGAGTTTGA AAAAAGAAAG GGTTCCATGG TTTGTGAGAT 1680 CTGTAAGTAT GAGTGTGAAA CATTAAAAGA ATTGAAGGCA CATAATCTAT CATGTGTTCA 1740 AGGAGAGTGC CCATATTGCT TTACCCACTG TGAACCGACA GAAACTGCAA TTCAGGCACA 1800 TTACAAAGTT TGTCAGGCCA CCCACCGATT CAGAGAAGAT TTAAAAAAGA CTGTAACTCC 1860 TCAAAACATT GGGCCTGGCT GTTACCGCAC ATTAAATCTT TTTAGGTATA AGAGTAGGTG 1920 TTATATTCTG ACAATGTGGA CTCTTCTTCT AATTATTGAA TCCATCCTCT GGGCAGCAAG 1980 TGCAGCAGAA ATCCCCCTTG TCCCGCTCTG GACAGATAAT GCTCATGGCG TTGGGAGTGT 2040 TCCTATGCAT ACAGATCTTG AATTAGACTT TTCTTTGCCA TCCAGTTCTA AGTACACATA 2100 TAAAAGACAT CTCACAAACC CAGTTAATGA CCAACAGAGT GTCTCATTGC ACATAGAAAT 2160 TGAAAGTCAA GGCATTGGTG CTGATGTTCA TCATCTTGGA CATTGGTATG ATGCAAGACT 2220 GAATCTAAAA ACCTCATTTC ATTGTTATGG TGCCTGCACA AAATATCAAT ATCCATGGCA 2280 CACTGCAAAA TGCCATTTTG AGAAAGATTA TGAGTATGAA AATAGCTGGG CATGCAACCC 2340 CCCAGATTGC CCAGGGGTTG GTACAGGTTG TACTGCTTGT GGATTATATC TAGATCAATT 2400 GAAGCCGGTA GGAACAGCCT TCAAAATTAT AAGTGTAAGA TACAGTAGAA AAGTGTGCGT 2460 GCAGTTTGGT GAAGAACACC TTTGTAAAAC AATTGATATG AATGATTGCT TTGTGACTAG 2520 GCATGCCAAA ATATGTATAA TTGGGACTGT ATCTAAGTTT TCTCAAGGTG ACACTCTACT 2580 GTTCCTAGGG CCTATGGAAG GAGGTGGTAT AATCTTTAAA CACTGGTGCA CATCAACCTG 2640 TCATTTTGGA GACCCTCGTG ATGTCATGGG TCCAAAAGAT AAACCATTTA TTTGCCCTGA 2700 ATTCCCAGGG CAATTCAGGA AAAAATGTAA CTTTGCCACG ACTCCAGTTT GTGAATATGA 2760 TGGAAACATT ATCTCAGGTT ATAAGAAAGT TCTTGCAACA ATTGATTCTT TCCAATCATT 2820 TAATACAAGC AACATACACT TCACTGATGA GAGAATTGAA TGGAGAGACC CTGATGGTAT 2880 GCTCCGGGAT CATATTAATA TTGTTATTTC TAAAGATATT GATTTTGAAA ATTTGGCTGA 2940 GAATCCTTGT AAAGTAGGGC TTCAGGCAGC AAACATAGAA GGTGCCTGGG GTTCAGGTGT 3000 CGGGTTTACA CTCACATGTC AGGTGTCTCT CACAGAATGC CCAACATTTC TCACATCAAT 3060 AAAGGCCTGT GACATGGCAA TTTGTTACGG TGCAGAAAGT GTAACACTCT CACGAGGACA 3120 AAATACTGTC AAAATTACTG GGAAAGGTGG CCATAGTGGT TCTTCATTTA AATGCTGTCA 3180 TGGGAAAGAA TGTTCATCAA CTGGCCTCCA AGCCAGTGCA CCACATCTGG ATAAGGTAAA 3240 TGGTATCTCT GAGTTAGAAA ACGAGAAAGT TTATGATGAT GGTGCACCTG AATGTGGCGT 3300 TACTTGTTGG TTTAAAAAAT CAGGTGAATG GGTTATGGGT ATAATCAATG GAAACTGGGT 3360 TGTCCTAATT GTCTTGTGTG TCCTGCTGCT CTTTTCTCTT ATCCTGTTGA GCATCTTGTG 3420 TCCTGTTAGA AAGCATAAAA AATCATAAAT CCTACCTATT ATTCTTCACA GCATGTATTG 3480 AGTTTTAAAC ACTTTACCAT TAAAAACTTA ACCTGGCTCT AATATCTGAT AACTAACTTT 3540 CATTTTTATT TTTATATGGA TTAATTACTA AAAAAAATAC TCTCTTCTAT CTCCCAATCT 3600 TTTATTGATT CACCGGGGTG TTGTCTTGAC ATCCTGCGGA GTCTACTACT A 3651
【0053】配列番号:11 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGRAACTCYG CMCCHRTATA TG 22
【0054】配列番号:12 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCTTCWGAAA AGGCYTCACA TGA 23
【0055】配列番号:13 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TCACCRCATG GRGAAGAYCA TGA 23
【0056】配列番号:14 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: RGGGTGGAYW GCYTCRTAGT ATC 23
【0057】配列番号:15 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CATCYAGTTC YARGTAYACA TA 22
【0058】配列番号:16 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GCCTAGWYAC AAARCAATCR TTC 23
【0059】配列番号:17 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TCMTTTCAYT GTTATGGTGC 20
【0060】配列番号:18 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AGGTDYTCYT CMCCRAAYTG 20
【0061】配列番号:19 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CTTTTCTTTG CCATCCAGTT CTA 23
【0062】配列番号:20 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGAACAGTAG AGTGTCACCT TGA 23
【0063】配列番号:21 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCTCATTTCA TTGTTATGGT GCC 23
【0064】配列番号:22 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GCCTAGTCAC AAAGCAATCA TTC 23
【0065】配列番号:23 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GATATGAATG ATTGYTTTGT 20
【0066】配列番号:24 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCATCAGGGT CTYTCCA 17
【0067】配列番号:25 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGTATAATTG GGACWGTATC TAA 23
【0068】配列番号:26 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GCAAAGTTAC ATTTYTTCCT 20
【0069】配列番号:27 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGTTAYGGTG CAGARAGTGT RAC 23
【0070】配列番号:28 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GYGCHCCRTC ATCATAWWCT TT 22
【0071】配列番号:29 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GRRAAAGGTG GCCATAGTGG TTC 23
【0072】配列番号:30 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: YCYAWCTCAG ARATHCCATT KAC 23
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 起代蔵 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 竹迫 一任 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 伊勢川 裕二 大阪府高槻市日吉台一番町7−43 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12Q 1/70 C12N 7/00 C12Q 1/68 C12N 15/09 C12Q 1/48 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)
Claims (3)
- 【請求項1】 腎症候性出血熱ウイルスの検出方法にお
いて、逆転写及びその後の2段階ポリメラーゼ チェー
ン リアクション(PCR)により、配列表の配列番号
1〜5でそれぞれ表される核酸及びその相補鎖配列より
成る群より選択される少なくとも一つの核酸の一部を増
幅する工程を包含することを特徴とする腎症候性出血熱
ウイルスの検出方法。 - 【請求項2】 下記工程を包含することを特徴とする検
体中の腎症候性出血熱ウイルスの検出方法。 (a)検体中より核酸を分離する工程、(b)分離され
た核酸を、配列表の配列番号6で表される核酸断片、あ
るいはその3’末端から少なくとも9塩基以後の一部の
塩基を欠失するか、又は他の塩基で置換若しくは付加さ
れた配列で表され、かつプライマー伸長反応において機
能しうる核酸断片、及び/又は配列表の配列番号7で表
される核酸断片、あるいはその3’末端から少なくとも
9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で
置換若しくは付加された配列で表され、かつプライマー
伸長反応において機能しうる核酸断片から選択されるプ
ライマーを用いて逆転写し、逆転写されたDNAを得る
工程、(c)逆転写されたDNAを配列表の配列番号6
で表される核酸断片、あるいはその3’末端から少なく
とも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩
基で置換若しくは付加された配列で表され、かつプライ
マー伸長反応において機能しうる核酸断片、及び配列表
の配列番号7で表される核酸断片、あるいはその3’末
端から少なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失する
か、又は他の塩基で置換若しくは付加された配列で表さ
れ、かつプライマー伸長反応において機能しうる核酸断
片の組合せで1段階目のPCRを行い、DNAを増幅さ
せる工程、(d)増幅DNAを配列表の配列番号8で表
される核酸断片、あるいはその3’末端から少なくとも
9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩基で
置換若しくは付加された配列で表され、かつプライマー
伸長反応において機能しうる核酸断片、及び配列表の配
列番号9で表される核酸断片、あるいはその3’末端か
ら少なくとも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又
は他の塩基で置換若しくは付加された配列で表され、か
つプライマー伸長反応において機能しうる核酸断片の組
合せで2段階目のPCRを行いDNAを増幅させる工
程、及び、(e)増幅DNAを検出する工程。 - 【請求項3】 配列表の配列番号6〜9でそれぞれ表さ
れる核酸断片、あるいはそれぞれの3’末端から少なく
とも9塩基以後の一部の塩基を欠失するか、又は他の塩
基で置換若しくは付加された配列で表され、かつプライ
マー伸長反応において機能しうる核酸断片よりなる腎症
候性出血熱ウイルス検出用プライマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2238795A JP2869018B2 (ja) | 1994-05-06 | 1995-01-18 | 腎症候性出血熱ウイルスの検出方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-116037 | 1994-05-06 | ||
JP11603794 | 1994-05-06 | ||
JP2238795A JP2869018B2 (ja) | 1994-05-06 | 1995-01-18 | 腎症候性出血熱ウイルスの検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819400A JPH0819400A (ja) | 1996-01-23 |
JP2869018B2 true JP2869018B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=26359596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2238795A Expired - Fee Related JP2869018B2 (ja) | 1994-05-06 | 1995-01-18 | 腎症候性出血熱ウイルスの検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869018B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-18 JP JP2238795A patent/JP2869018B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0819400A (ja) | 1996-01-23 |
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