JP2868262B2 - アダマンタ/スピロヘテロアロマテイツク化合物 - Google Patents

アダマンタ/スピロヘテロアロマテイツク化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 技術的分野 本発明は、光彩色性(photochromatic)スプロピラン
類及びスピロ−1,3−オキサジン類に関する。
技術の状態 光彩色性のスピロピラン類は、多くの技術、すなわ
ち、データ保管、エネルギー変換及び光防護に興味深い
ものである。従って、近年、極めて多くの発表がある。
これらの発表の大部分は、インドリノベンゾピラン類
(Berman)の米国特許第2,953,454号)に関する。しか
しベンゾジアゾロスピロピラン類(St.Gobainのフラン
ス特許第1,451,332号)と同様なベンゾキサゾロ−(Ber
manの米国特許第3,149,120号)やベンゾチアゾロ(Tayl
orの米国特許第3,320,067号)のような構造もまた利用
されている。他の例えば、ベンゾジチオロ−及びベンゾ
キサチオロースピロピラン類[Gugliementti,Helv.Chi
m.acta58,2563(1975)]やオキサゾリノ−、個々のチ
アゾリジノスピロピラン類[Gugliemetti,Bull.Soc.Fra
nce,568(1978)]のような異種原子リング系類もまた
学術文献に見られる。
異節六員環系に対するスプロ架橋は、ジベンゾスピロ
ピラン類(Bermanの米国特許第3,022,318号)及び類似
のベンゾ−環化(anellated)化合物類(Taylorの米国
特許第3,413,234号)で知られている。しかし、チノリ
ノスピロピラン類は、もはや光彩色性ではない。という
のは、これらにあたっては、メロシアニン構造が熱力学
的に最も安定な形だからである[Winzinger,Helv.Chim.
acta,23,247(1940)]。
アダマンタノスピロピラン類(HellerのEP−A第024
6,114号)のような純粋な炭化水素構造物もまたピラン
環に架橋される。更に、スピロ−架橋されたベンゾ−及
びナフト−ピラン類(米国特許第3,567,605号)は記載
されていない。それらは室温で光彩色性でもある(Hell
erのEP−A第250,193号)。
光彩色性スピロオキサジン類、特にインドリノスピロ
ナフトキサジン類は、ずっと以前から知られており(On
oらの米国特許第3,562,172号)、またすでにプラスチッ
ク製の太陽光防護レンズに商業的に利用されている(Ro
denstock Perfalit Colormatic)。
しかし、特許は、窒素が芳香族リング中の一個又は複
数個のCH−基を置換した(KwakのEP−A第0141,407号及
びRichwoodのEP−A第0245,020号)置換インドリノスピ
ロベンツ−及びナフトキサジン類(PCT/DE 84/00275)
等を含んでいるに過ぎない。
しかしながら、上述の化合物類が、実例としてプラス
チック材料製の太陽光防護レンズに用いられるとき、暗
色化及び明色化作用や光彩色効果の寿命に関して、それ
らの化合物類の多くに問題が発生している。
本発明に従って行われたスピロ架橋のない光彩色性ベ
ンゾ−及びナフト−ピラン類についての実験は、それら
が意図された適用には適切でないことを示した。例えば
Beckerによって記載されたような化合物類は、通常の温
度(5〜40℃)で、溶液中のみならず眼のレンズに用い
られるプラスチック材料であるジエチレングリコールビ
サリシルカーボネート中においても、長波吸収形の普通
のイルミネーション強度(10〜100Klux)で達成される
平衡濃度が、暗色をつくる個々の色変化を与えるには少
なすぎるほど早い逆反応性をもっている。
EP−A 0 250 193に記載されたピラン類は約450〜700m
mの間の望ましい波長範囲を吸収する。更に着色はプラ
スチック材料において通常の温度で得られ、それは太陽
光−防護目的を満足する。しかし、現在の技術状態によ
る防護手段(米国特許第4,720,356,Chu)を適用した場
合でさえ寿命は全く不充分である。すでにこれらの化合
物類でドープされたレンズの反応は、二、三度、暗色化
と明色化をしたのち、はっきりと弱くなり、更に得られ
る光製品は、レンズに付加的な不可逆的着色を与える。
太陽光防護目的用として、工業的に好適なものは、−
本発明によって確認されているように−セカンドサイク
ルに対してスピロカーボン原子によって2−位に架橋さ
れているピラン類だけである。しかし、単環系、例えば
シクロアルカン類は、単に室温では光彩色性化合物をつ
くらない。ただ、大いに間隔をあけて充てんするように
置換された単環及び多環化合物は、ある条件下では適当
に光彩色性である。
EP−A 0 264 114のアダマンタノスピロピラン類は、
通常の温度では明らかに光彩色性であるが、無色形への
逆反応は、ねらった目標には部分的にはあまりに速く、
更に、温度に対する感知効果はあまりに高い。
他方、ピランリングの3−位にH原子を−CH3、−C6H
5及び−Brで置換したものは、光彩色性でない化合物を
つくる。しかし、4−位のH原子を置換したものは、光
彩色性着色が0℃よりずっと低い温度でのみ観察される
ような方法にいて逆の反応を促進する。
更に、上記化合物類は、太陽防護レンズ、特にプラス
チック材料製レンズに用いられるとき、次のような問題
が生じる。
特定の着色、説明のために、中庸のグレー又はかっ色
を得るためには、異なった波長範囲を吸収する数種の光
彩色性物質類を、太陽−防護レンズの材料中に及び/又
は防護ラッカー、特に太陽−防護レンズに使用されるポ
リシロキサン材料に適用することがしばしば必要であ
る。しかし、その場合には、異なる物質を暗色化及び明
色化作用に関して、できるだけ“類似に”、また光彩色
効果の寿命に関してできるだけ長くすることが要求され
る。
本発明の記載 本発明の目的は、異なる波長領域を吸収する多くの異
なった化合物類であって、それらの化合物類が太陽−防
護レンズに利用でき、特にその中のいくつかが太陽−防
護レンズに一緒に用いて、暗い状態で特別の色調が得ら
れるのと同様な暗色化及び明色化作用が得られる多く化
合物類を提供することにある。
本発明による解決は、特許請求の範囲に記載されてお
り、本発明は、次項に記載の知見に基づいている。この
特許請求の範囲に記載された化合物のクラスの適用は、
その化合物類の暗色化と明色化作用が、類似するばかり
でなく、ある種の太陽−防護レンズにおいて、異なる波
長領域を吸収する二種又は数種の化合物を使用すること
もできる化合物に誘導する。
1,3−オキサジンリングの形成と共に、3−位にN−
原子を導入した本発明の化合物は、単に動力学的作用を
かなり改善するばかりでなく、結果として、明らかに改
善された寿命が得られる。プラスチックレンズにこの種
の光彩色性化合物のライフタイム−制限副反応を表わす
酸化的攻撃へのピランリングの親和力は、窒素原子の電
子親和力的影響によって明らかに低減する。この影響は
また、ピラン(オキサジン)リングに対して環化された
芳香族核への窒素原子が導入されることによっていくら
か弱い形になる。この方法によって形成されるアダマン
タノスピロピリド−、−ピラジノ−、ピリミジノ−並び
に−ピリダジノピラン(オキサジン)類及びより大きい
同族体−チノリイ−、イソチノリノ−、−チノキサリノ
−、−チナゾリノ−、−フタラジノ−並びに−フェナン
スロリノピラン類(オキサジン類)は、純粋なカーボン
芳香族化合物類に比べて顕著に改善された着色作用によ
り区別される。極性的特性によって、光彩色性染料の一
層高い着色スピード及び/又は濃度が、通常適用される
表面拡散の着色を可能にし、それにより、はるかに暗く
なるレンズの製造を可能にする。
この意味では、もし多環化合物が極性及び/又は極性
化を増大させる基で置換されるならば、それはまた極め
て有利である。この場合には、ピランリングの誘導性電
子の減少により電子親和力が置換されたアダマンタンと
同様の寿命の延長効果が得られる。
リングが光にさらされて開環するとき、この分子部分
に過剰に伝達されたプラスのチャージを安定化する多環
化合物は、その構造や置換によって反対の限界を形成す
る。開いた形は、熱力学的に望ましいものとなるので、
これらの化合物は、色の逆転可能性がもはやなくなるメ
ロシアンとなる。少なくともプラスチック材料であるポ
リメチルメタクリレートやポリジエチレングリコールビ
サリシルカーボネートではニトロ基で置換することは推
奨されない。というのは、そのような化合物は光にさら
すとマトリックスと副反応して、レンズのパーマネント
黄褐色が変色して赤褐色となるからである。
次に本発明は特許請求の範囲第1項、すなわち下記の
一般式を有するアダマンタノスピロヘテロアロマティッ
ク化合物を特徴とするものである。
チノリノ−、イソチノリノ−、チナゾリノ−、チノキサ
リノ−、フタラジノ−、プテリジノ−、ベンゾチノリノ
−及びフェナジノピラン類 (式中、R0はH、ハロゲン、O−アルキル、N−アルキ
ルよりなる群から選ばれた置換基であり、R1〜R5は、
H、アルキル、アリール、置換フェニル、ナフチル、ヘ
テロアリール、OH、アルコキシ(C1〜C4)、ハロゲン、
アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアン及びトリフ
ルオルメチルよりなる群から選ばれた置換基であり、も
しくはR1とR2又はR3とR4又はR2とR3は、縮合したアロマ
ティックリング、もしくはヘテロアロマティックリング
あるいはC原子4〜8個をもつアルカンリング成分であ
る。) また本発明の特許請求の範囲第2項及び第3項によれ
ば、ピラン又はオキサジンリングの2−位に置換された
アダマンタンをもつスピロベンゾ−、−ナフト−、−フ
ェナンスロ−及びN−ヘテロシュクロピラン類又はオキ
ジン類を特徴とするものである。
これらの発明に係る光彩色性で、個々の屈光性をもつ
物質類は、同様の暗色化及び明色化作用をもち、実用例
としてのそれらの太陽−防護レンズへの利用を可能にし
ている。
好ましい具体例の記載 次節に本発明に係る化合物のいくつかの例を記載しよ
う。だいたいにおいて、多数の合成法は、本発明のヘテ
ロシクリック−アネル化スピロ[アダマンタン−2,2′
−(2H)−ピラン類)を製造するのに好適である。
合成法a):アザ−フェノール類、それぞれ−ナフトー
ル類をもったエチニル−アダマンチル−クロライド又は
−アセテートの反応。
以下に、合成法を図式的に、また例証として示した。
それにより個々のステップに必要な化合物類の製造は更
に明らかとなるであろう。
次節に、前記の合成法a)に必要な個々の化合物の図
形描写は、実施例1で明らかにされる。
化合物(2b)の調製: リチウムアセチリド−エチレンジアミンコンプレクス
92gを無水ジオキサン150mlに溶かした溶液を、滴下じょ
うご、マグネティックスタラ及びガス導入パイプ口を備
えた1の三頚フラスコに加えた。乾燥したアセチレン
をその溶液にすばやく通した。約90分後、450mlの無水
ジオキサン中の150gのアダマンタノンをそれに滴加し
た。滴加速度は、60℃を超えないようにセットした。滴
加完了後、約55℃で更に15時間かきまぜた。その冷却溶
液を1kgの氷とNaCl5%水溶液300mlの混合物中に注い
だ。pH−バルブを希薄なHCl水溶液で5に調整し、250ml
のエーテルでの抽出を二度行った。抽出液をMg2SO4で乾
燥し、ろ過した。エーテルを蒸留すると、白っぽい固体
物質が残った。アセトン/ヘキサンから再結晶した固体
物質は102〜104℃の融点を有する。
エチニル−アダマンタン−2−オール128gを、60mlの
無水酢酸、60mlのピリジン及び32mlのアセチルクロライ
ドと還流下に90分間沸騰させ、750gの氷と750gのアセト
ンの混合物に注ぎ、水で2lにうすめて、各250mlのエー
テルで三回抽出した。Na2SO4で乾燥した後、ろ過し、エ
ーテルを蒸留すると、黄味がかった油状物が残った。長
時間放置するか、少量のペンタンと共に粉砕すると、ア
イボリに着色した固体物質が結晶した。再結晶(アセト
ン/ヘキサン)したものは、64〜65℃の融点を有する。
この固体物質は、次のNMRデータを有する。1 H:δ:2.64(S,1H,=CH);2.05(S,3H,CH3) 化合物(2a)の調製: エチニル−アダマンチル−2−オールの調製は、(2
b)で明瞭にされたと同様である。
37gのエチニル−アダマンチル−2−オールを200mlの
乾燥ベンゾールに溶かした。かきまぜ、15〜20℃に冷却
しながら、これにチオニルクロライド大過剰(250ml)
に滴加した。次いで湿分排除条件下に、室温で更に3時
間かきまぜた。チオニルクロライドを蒸留し、溶剤を回
転蒸留装置で留去すると黄色油が残った。それは更に精
製することなしに次の合成に用いられた。
化合物(4)の調製: かきまぜ器と滴下ろーと及び還流冷却器を備えた2l三
頚フラスコ中の無水エタノール300mlに12gのナトリウム
を溶解し、600mlの無水エタノールに72gの5−ヒドロキ
シ−チノリン(firm Aldrichの製品)を溶かしたものを
その溶液に注加した。その塩化物(2)100gを100mlの
エタノールで希釈し、次いで、激しくかきまぜながらア
ルコラート溶液中に滴加した。滴加を停止した後、還流
下に5時間沸騰させた。冷却した溶液を1の氷水で希
釈し、エーテルで抽出した。有機層を薄いNaOH液で洗浄
し、次に水で洗い、Na2SO4で乾燥してろ過した。エーテ
ルを、そのろ液から回転蒸発器で留去した。残留物は、
プロパギルエーテル、すなわち前述の合成法の化合物
(3)を含有する。
ImaiとIdeによる別の方法[Chem.Pharm.Bull.10,926
(1962)]は、高い圧力と温度が必要でEP−A 0 246 14
4に提案されている触媒として酸性のAl2O3を用いる方法
は、高い温度を必要とする。これらの方法は、その結
果、厳密に検べてはいないが、高い割合の副生物を生ず
る。それゆえ、本発明に従えば、Koch−Pomeranzらによ
る方法[Helv.Chim.acta.56,2981(1973)]が好まし
い。
500mlのクロロホルムに溶解した80gのプロパギルエー
テル(3)と25gの銀テトラフルオロボレートを室温で
8時間かきまぜた。10%のKCN水溶液と振とうした後、
有機相をNa2SO4で乾燥した。溶剤を蒸留して残った残渣
を溶剤としてトルエンを、また吸着剤としてAl2O3を用
いてクロマトグラフが分析した。残渣は9.2gのスピロ
(アダマンタン−2,2′−(2H)−ピラノ(6,5−f)チ
ノリン)、すなわち、既述の化合物(4)である。CHCl
3/C6H12から再結晶して、融点(mp)246℃を有する明
かるい砂色の固体物質が得られた。CH2Cl2中の光にさら
された溶液はオレンジ色(λmax=442nm)であった。
同様の方法において、例2で得られた化合物数を工業
的に利用し得るヒドロキシ−アザ−芳香族化合物類から
製造した。次の例においては、用いられる親化合物がま
ず与えられ、次いで生じた最終化合物が与えられる。
例1:5−ヒドロキシチノリン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(6,5
−f)チノリン)、mp:246℃ 例2:4−ヒドロキシチノリン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(5,6
−c)チノリン)、mp:219℃ 例3:8−ヒドロキシチノリン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(5,6
−h)チノリン)、mp:223℃ 例4:2−ヒドロキシチノキサリン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(5,6
−f)チノキサリン)、mp:151℃ 例5:4−ヒドロキシチナルディン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(5,6
−c)2″−メチル−チノリン)、mp:179℃ 例6:8−ヒドロキシチナルディン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(5,6
−h)2″−メチル−チノリン)、mp:162℃ 例7:5−ヒドロキシイソチノリン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(6,5
−f)イソチノリン)、mp:229℃ 例8:2−ヒドロキシピリジン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(6,5
−f)ピリジン)、mp:154℃ 例9:3−ヒドロキシピリジン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(6,5
−c)ピリジン)、mp:178℃ 例10:4−ヒドロキシピリジン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(5,
6−c)ピリジン)、mp:166℃ 例11:4−ヒドロキシピリミジン(親化合物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(6,
5−d)ピリミジン)、mp:142℃ 例12:3−ヒドロキシ−6−メチル−ピリジン(親化合
物) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ(6,
5−c)6″−メチルピリジン)、mp:139℃(分解) 例1、4、5、8、10及び11のO−ヒドロキシ−アザ
−芳香族化合物類は、互変異性の−オン−型(1H−ピリ
ドン等)が部分的に存在する。これはプロパギルエーテ
ルの形成を一層困難にする。
前記合成法は、親化合部(1)が生じ易いにもかかわ
らず、化合物(3)の生成が部分的に極めて少ない(
10%)ので不利である。EP−A 0 246 114の例16と17と
同様の化合物(2b)としてエチニル−アダマンチルアセ
テートについての実験は、一般に、より悪い結果をもた
らした。
合成法b):O−アセチル−ヒドロキシ−アゾ−芳香族化
合物のアダマンタノンとの反応、続いて還元及び2H−ピ
ランへの脱水素。
次節に、前記合成法b)に必要な個々の化合物の調製
が、説明として、例13で明らかにされる。
化合物(5)の調製: O−アセチル−ヒドロキシ−アザ−芳香族化合物類は
知られた方法(参照、例13〜21)により、通常、好収で
得られる。
化合物(8)の調製: 50gの7−アセチル−8−ヒドロキシ−5−メチル−
チノリンと50gのアダマンタンを250mlのトルエン及び20
mlのピロリジンと共に還流下に3時間沸騰させた。生じ
た反応水を水分離器で除去した。黒褐色溶液中のトリオ
ールを回転蒸発装置で蒸発させた。油状残渣を濃塩酸2m
lと200mlのメタノールと共に充分に振りまぜた。メタノ
ールを留去した後、76gの黒褐色の油、すなわち化合物
(8)が残った。
化合物(9)の調製: 15gの化合物(8)を、マグネティックスタラと還流
冷却器をもつ500mlの三頚フラスコ中のn−ブタノール3
00mlに溶解させ、30gのNaBH4少量ずつ加えた。この添加
後、3時間沸騰させた。ブタノールを留去した後、残渣
が250mlのH2Oに残り、CH2Cl2で抽出した。有機抽出物を
MgSO4で乾燥し、ろ過した。CH2Cl2を蒸留して8gの黒色
油が残った。これを吸着剤として中性Al2O3及び溶剤と
してCH2Cl2/ヘキサン(1:5から5:2に上昇)でクロマト
グラフにかけた。6.1gの黄土色固体物質、すなわち、化
合物(9)が、流出液を除去した主留分から得られた。
化合物(10)の調製: 化合物(9)6gを無水CuSO43gと共に丸底フラスコで
注意深く溶融し、溶融物として約15分間保持した。物質
(10)の部分昇華物の環境として空気冷却器上に置くこ
とが推奨される。冷却物及び冷却され微細に粉砕された
融合物をCHCl3で洗浄し、それぞれ抽出した。はじめの
抽出液をMgSO4で乾燥し、ろ過した。溶剤を蒸留したの
ち、4.6gのオレンジ−黄色油が残った。この油を化合物
(9)の調製において説明したと同様の方法でクロマト
グラフにかけた。融点214℃をもった淡黄色物質、すな
わち化合物(10)3.9gが残った。
例14〜21は、同様の方法で製造した。
例13:7−アセチル−8−ヒドロキシ−5−メチル−チノ
リン[親化合物(5)]E.Hodel、米国特許第3,113,135
号 スピロ[アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ−
(5,6−h)−5″−メチルチノリン]、mp:214℃ 例14:7−アセチル−8−ヒドロキシ−5−クロル−チノ
リン(同13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ−
(5,6−h)−5″−クロルチノリン)、mp:182℃ 例15:7−アセチル−8−ヒドロキシ−5−ベンジル−チ
ノリン(同13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ−
(5,6−h)−5″−ベンジルチノリン)、mp:133℃
(Z.) 例16:7−アセチル−8−ヒドロキシ−5−クロル−チナ
ルジン(同13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ−
(5,6−h)−5″−クロル−2″−メチルチノリ
ン)、mp:166℃(Z.) 例17:7−アセチル−8−ヒドロキシ−5−メチル−チナ
ルジン(同13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ−
(5,6−h)−2″,5″−ジメチルチノリン)、mp:174
℃(Z.) 例18:3−アセチル−4−ヒドロキシ−チノリンF.Kroenk
e等、Ann. 644,93(1961); 生成物質は、例2のそれと同一である。
例19:4−アセチル−3−ヒドロキシ−ピリジンW.H.Hunt
er,DE−A 2 014 779 生成物質は、例9のそれと同一である。
例20:2−アセチル−3−ヒドロキシ−ピリジンT.Yamaza
ki等によるChem.Pharm.Bull,1150(1977) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ−
(5,6−b)ピリジン)、mp:150℃ 例21:3−アセチル−4−ヒドロキシ−6−メチル−チノ
リン M.S.Mayadeo,Ind.J.Chem.599(1984) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ピラノ−
(5,6−c)−6″−メチルシノリン)、mp:227〜229℃ 反応(7)→(8)における縮合助力として、ほゞ等
モル又はより多いモル量の使用により主要生成物である
4−置換ピラノン類(II)が得られる。これらは4−ヒ
ドロキシピラン類[化合物(9)]と同様の方法で脱水
が可能である。
この場合、以下に与えられる窒素ベース置換2H−ピラ
ン類は、無置換化合物に比べて寿命は劣る。
例22:スピロ(アダマンタン−2,2′−4′−ピロリジノ
−(2H)ピラノ(5,6−h)−5″−メチル−チノリ
ン) mp:226℃(Z.) 例23:スピロ(アダマンタン−2,2′−4′−ピペラジノ
−(2H)ピラノ(5,6−h)−5″−メチル−チノリ
ン) mp:217℃(Z.) 例24:スピロ(アダマンタン−2,2′−4′−ピペリジノ
−(2H)ピラノ(5,6−h)−5″−クロルチノリン) mp:169℃(Z.) ここに載せた次の試験のための技術としてEP−A 0 24
6 114の例1、4及び14の物質類をここに記載の情報に
従って合成した。
参考1:スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)ベンゾピ
ラン) 参考2:スピロ(アダマンタン−2,2′−4″−クロル−
ナフト(2,1−e)(2H)ピラン) 参考3:スピロ(アダマンタン−2,2′−4′−ピロリジ
ノ−(2H)ベンゾピラン) 本発明に係る化合物及びその関連物質類は、DE−OS 3
156 568に記載されるようなラッカー(4%の濃度で)
でポリジエチレングリコールビサリシルカーボネート製
の着色した2mm厚さの板状レンズに利用された。この物
質は、PPGの商品名CR−39で知られているものである
が、プラスチックレンズ用に世界で最も普通に用いられ
ているポリマーである。
この方法でつくられたレンズは、スペクトル的に測定
された。その特性値は、DIN 58217により15分間、23℃
で60 Kluxさらした58217レンズの最高吸収長波点λmax
(約420〜470nm)での光学的密度である。未ばく露状態
を達成するために、レンズを30分間85〜90℃で焼き付け
し、暗所に30分放置冷却後、測定した。
ΔOD=ODλmax(光にばく露)−ODλmax(非ばく露)
レンズをばく露試験機(ファームオリジナルHanauのサ
ンテスト)中に、レンズが反応してODがはじめの値の1/
eに戻るまで約130Kluxに40℃でばく露した。この方法で
測定したばく露時間LDは、通常の使用でのレンズの光彩
色効果の測定寿命である。
ΔOD(O)=e*ΔOD(LD) 光彩色性効果の寿命に関して、本発明に係る物質の優
位性は明らかである。4−位に窒素ベースで置換された
2H−ピラン類(例22〜24)は、寿命の点ではまぎれもな
く悪いが、当該技術状態については直接対比し得る化合
物より優れている。
ベンゾ−、個々のナフト−、(2H)−ピランリングに
環化されたリング系に窒素原子を導入することは、その
電子密度を低下させ、(2H)ピランリングの4−位にあ
る窒素ベースはその電子密度を増大させる。これが本発
明によって証明されるように、光彩色性の寿命を向上さ
せ、あるいは低下させる。2H−ピランリングそれ自体に
窒素原子を導入することは更に効果的である。
次節に、(2H)1,3−ベンゾキサジン主構造物の合成
を記載する。この目的には、サリシル酸アミド(13)と
アダマンタン(6)[参照:H.O.L.Fischer,Ber.65,1032
(1932)]がベースを形成する。更に反応させることに
より、別の4′−置換スピロ(アダマンタン−2,2′−
(2H)−1′,3′−ベンゾキサジン類)が合成できる。
次節においては、前記合成法に必要な個々の化合物類
の調製が説明としては例25で明らかにされる。
化合物(15)の調製: 500mlのフラスコに13.7gのサリシルアミドと16.8gの
アダマンタンを150mlのクロロホルムに溶かして入れ、2
5gのポリホスフェートエチルエステルを加えて、かきま
ぜながら還流下に5時間煮沸した。溶剤を留去し、残部
を10%のNaOH水溶液で加水分解した。沈でんした結晶塊
を蒸留し粉砕して、35℃の8%NaOH水溶液中でかきまぜ
ながら完全に加水分解させた。生成物をアセトン/ヘキ
サンから再結晶させ、fp220〜225℃(Z.)をもつ淡黄色
の結晶、すなわち化合物(15)を得た。
化合物(16)の調製: 12.9gの化合物(15)を無水ベンゾール200mlに溶解
し、これをかきまぜながら10.5gのPCl5を10分かけて滴
加した。次いで75℃で更に15分かきまぜた。POCl3と溶
剤を蒸留した後、イミドイルクロライドが黄褐色油とし
て残った。この油を中性Al2O3でのクロマトグラフィに
より、トルエン/ヘキサン(2:1)を用いて精製した。
生成物はfp119℃をもつ淡黄土色結晶、すなわち化合物
(16)である。
置換O−ヒドロキシベンゾイック、別にナフトイック
酸アミド類を用いて、同じクラスの他の化合物類を合成
した。もし3−ヒドロキシイソニコチン又は5−ニトロ
サリシル酸アミドを親物質として用いるならば、オキサ
ジンリング中の電子密度は更に低減する。
例25:サリシル酸アミド(親化合物13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)−4′−ク
ロル−1,3′−ベンゾキサジン) [生成化合物(17)]mp:119℃ 例26:m−クレンチン酸アミド(親化合物13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)−4′−ク
ロル−7−メチル−1′,3′−ベンゾキサジン) [生成化合物(17)]mp:114℃ 例27:1−ヒドロキシ−2−ナフトイック酸アミド(13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)−4′−ク
ロル−ナフト(2,1−e)−1′,3′−オキサジン)(1
7) mp:136℃ 例28:3−ヒドロキシイソニコチン酸アミド(13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)−4′−ク
ロル−ピリド(4,3−e)1′,3′−オキサジン)(1
7) mp:152℃ 例29:5−ニトロサリシル酸(親化合物13) スピロ(アダマンタン−2,2′−(2H)−4′−ク
ロル−6′−ニトロ−1′,3′−ベンゾキサジン)(1
7) mp:130℃(Z.) もし、化合物(15)をJ.D.Wilsonによって記載された
方法[J.Org.Chem36,1613(1971)]と同様に、テトラ
シスジアルキルアミノチタニウム(工業的に入手可能)
と反応させるならば、環式アミン類が得られる(化合物
17)。
化合物(15)を、H.O:L.Fischer[Ber.65,1032(193
2)]と同様に、ジオキサン中のAg2O下に沃化アルキル
と反応させると、相当する4−アルコキシ置換化合物
(18)を生成する。
化合物(17)と(18)は、同族の化合物(16)に比べ
てオキサジンリングにおいて一層高い電子密度を有し、
従って光安定性が低いので、それらはあまり好ましい化
合物ではなく、第2表の結果に含まれていない。後者
は、上記と同じ方法により例25〜29の物質で着色し、寿
命テストにかけたレンズの値を含有する。
ときどき起こることがあるレンズの恒久的褐色化は、
ニトロ基のフラスチックマトリックスとの反応に基づく
ものである。
ピランリング系における上述の変化は、光彩色効果の
寿命に大きな影響を与えるが、明色化(lightening)反
応の動力学への影響は、ピランリングが再閉環して逆反
応となるのでむしろ小さい。しかし、アダマンタン部分
の僅かな変更でさえ、明色化スピードを激しく変化させ
る。
このことを以下に記載する: 置換されたアダマンタン類又はノルボルネン類の製造
は、文献で明らかなデータに従ってなされる。続く合成
は、ここへの導入部で説明した方法a又はbの一つによ
って行われる。
アダマンタン−ジオン類(樹脂生成物)とチアアダマ
ンタン類(反応条件下で不安定)は、前記方法a及びb
のいずれによって光彩色性化合物に変換されない。
例30〜33の合成は、方法bによって2−アセチル−4
−クロル−1−ヒドロキシ−ナフタリンで起こる。
I.N.Azerbaev[Vses.Knof.Khim Atsetilena 5th 268,
(1975)]及びS.A.Baisalbaeva(Depasited Doc.1983,
VINITTI 1898〜1983)による報文によれば、彼らは高度
に置換したエチニル−アダマント−6−デをつくったの
であるが、合成bの方法が選択されている。
前記のアザフェノール類やナフトール類が次節に挙げ
た多環化合物と結合し得ることは全く明白である。
次の例では、親化合物が初めに、次いで生成最終化合
物が与えられる。
例30:1,3−ジメチル−アダマンタン−2−オン 又は:1,3−ジメチル−トリシクロ(3,3,1,13.7)−デカ
ン−2−オン [D.Lenoirら.,J.A.C.S.96,2157(1974)による] スピロ(1,3−ジメチル−アダマンタン−2,2′−
4″−クロル−ナフト(2,1−e)(2H)−ピラン) mp:124〜127℃(シクロヘキサン) 例31:5,7−ジメチル−アダマンタン−2−オン(同30) スピロ(5,7−ジメチル−アダマンタン−2,2′−
4″−クロル−ナフト(2,1−e)(2H)−ピラン) mp:141〜144℃(アセトン/ペンタン) 例32:1,3−ジアザ−アダマンタン−2−オン J.Kuthanら.,Coll.Czech.Chem Comm.38 3491(197
3) スピロ(1,3−ジアザアダマンタン)−2,2′−4″
−クロル−ナフト(2,1−e)(2H)−ピラン)mp:149
℃(Z.) 例33:ノルボルナン−7−オン 又は:ビシクロ(2.2.1)ヘプタン−7−オン P.G.Gassmann,tetrahedron Letters 9(1963) スピロ−(ビシクロ(2.2.1)ヘプタン−7,2′−4″
−クロル−ナフト(2,1−e)(2H)−ピラン) mp:120〜124℃(シクロヘキサン) プラスチックレンズを前記の方法で、例30〜33の物質
及び参考物質1と2で着色した。
逆反応の進行(4″、それぞれ4′→4)が、15分
間、23℃で60Kluxさらした後の長波吸収のλmaxでのこ
れらのレンズに観察された。ΔODがはじめの値の1/eに
戻るまでの経過時間で評価した。
例 時間t(分) 30 214 31 38 32 14 33 3.6 参考1 32 参考2 26 アダマンタンのスピロ−C−原子に隣接する両CH−基
のC−CH3での置換は、強固に逆反応を防止する。5,7−
位の置換は実質的に影響が少ない。Nでの置換は、逆反
応を促進する。その影響は、イオン型4″の安定化(正
規の位置の窒素原子によるチャージの部分的受入れによ
る)で低減される。
大きなアダマンタン残部の実質的により小さなノルボ
ルネン残部での置換は、通常、着色の極めて速い明色化
によって行われる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 265/16 C07D 265/18 C07D 311/96 C07D 491/107 C09K 9/02 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式を有するアダマンタノスピロ
    ヘテロアロマティック化合物。 チノリノ−、イソチノリノ−、チナゾリノ−、チノキサ
    リノ−、フタラジノ−、プテリジノ−、ベンゾチノリノ
    −及びフェナジノピラン類 (式中、R0はH、ハロゲン、O−アルキル、N−アルキ
    ルよりなる群から選ばれた置換基であり、R1〜R5は、
    H、アルキル、アリール、置換フェニル、ナフチル、ヘ
    テロアリール、OH、アルコキシ(C1〜C4)、ハロゲン、
    アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアン及びトリフ
    ルオルメチルよりなる群から選ばれた置換基であり、も
    しくはR1とR2又はR3とR4又はR2とR3は、縮合したアロマ
    ティックリング、もしくはヘテロアロマティックリング
    あるいはC原子4〜8個をもつアルカンリング成分であ
    る。)
  2. 【請求項2】ピランの2−位におけるアダマンタンを除
    くポリシクリックリング系、すなわち下記の構造式のよ
    うな個々のオキサジンリングを有することを特徴とする
    請求項1記載のスピロベンゾ−、−ナフト−、−フェナ
    ンスロ−及びN−ヘテロシュクロピラン類又はオキサジ
    ン類。 (式中の残基R1〜R4は、H、アルキル、アリール、置換
    フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、OH、アルコキシ
    (C1〜C4)、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルア
    ミノ、シアン及びトリフルオルメチルよりなる群から選
    ばれた置換基であり、もしくは残基R1とR2又はR3とR4
    はR2とR3は、縮合したアロマティックリング、もしくは
    ヘテロアロマティックリングあるいはC原子4〜8個を
    もつアルカンリング成分である。)
  3. 【請求項3】ピラン又はオキサジンリングの2−位に下
    記の置換されたアダマンタンを有することを特徴とする
    請求項1記載のスピロベンゾ−、−ナフト−、−フェナ
    ンスロ−及びN−ヘテロシュクロピラン類又はオキサジ
    ン類。 (式中の残基R1〜R4は、H、アルキル、アリール、置換
    フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、OH、アルコキシ
    (C1〜C4)、ハロゲン、アルキルアミノ、ジアルキルア
    ミノ、シアン及びトリフルオルメチルよりなる群から選
    ばれた置換基であり、もしくは残基R1とR2又はR3とR4
    はR2とR3は、縮合したアロマティックリング、もしくは
    ヘテロアロマティックリングあるいはC原子4〜8個を
    もつアルカンリング成分であり、かつ残基Ra及びRbは、
    =0、=N、アルキル、=Sのようなアダマンタン部に
    おける置換基である。)
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